JP3006487B2 - エミュレーション装置 - Google Patents

エミュレーション装置

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JP3006487B2
JP3006487B2 JP8125282A JP12528296A JP3006487B2 JP 3006487 B2 JP3006487 B2 JP 3006487B2 JP 8125282 A JP8125282 A JP 8125282A JP 12528296 A JP12528296 A JP 12528296A JP 3006487 B2 JP3006487 B2 JP 3006487B2
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microcomputer
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emulation device
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内蔵されたマイク
ロプログラムにより動作制御を行うマイクロコンピュー
タを用いたエミュレーション装置に関し、特に応用装置
を開発するための評価用マイクロコンピュータを用いた
エミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、マイクロコンピュータ(以下、マ
イコンと称す)の多様化に伴い、その動作をマイコン自
体に内蔵されたマイクロプログラムで制御するマイクロ
プログラム方式のマイコンが主流となっている。
【0003】このようなマイクロプログラム方式のマイ
コンでは、マイコン自体に種々のマイクロプログラムを
内蔵することによって、同一のハードウエアで異なる処
理の実行が可能なため応用範囲が広がるという利点があ
る。
【0004】ところで、このようなマイコンでは、マイ
クロプログラムはマイコン内のマイクロROMとよばれ
るROMに格納されている。従って、マイコンを利用し
た応用装置を開発するために用いられる評価用マイコン
(以下、エバチップと称す)も、一般のマイコンと同様
の構成にならざるを得なかった。すなわち、エバチップ
の動作を制御するマイクロプログラムはエバチップ内の
ROMに格納して持つ必要があった。
【0005】しかし、マイクロプログラムを内部ROM
に格納して持つ形式のエバチップを用いたエミュレーシ
ョン装置では、エバチップの開発時に、CPUコア部の
命令セット拡張等の簡単な機能拡張が煩わしい。例えば
『ユーザーズ・マニュアルμPD784026シリーズ
16/8ビットシングルチップマイクロコンピュータ
(暫定版)』の508ページから541ページに記載さ
れているように、予め備えられているマクロサービス機
能にさらに新しいマクロサービスの機能を追加する場
合、それに対応するマイクロプログラムをROMに追加
しなければならない。しかし、既に製造されてしまって
いるROMに対して新たなプログラムの追記はできな
い。従って、マイクロプログラムのほんの一部の変更や
追加であっても、それごとにエバチップを改めて作らな
ければなず、コストおよび時間がかかることとなる。
【0006】そこで従来は、エバチップにROMではな
くRAMを内蔵させ、エミュレーション装置の起動時に
エミュレーション装置の外部から動作制御用のマイクロ
プログラムを前記RAMに書き込むことにより、マイク
ロプログラムの変更に対応していた。この場合、エミュ
レーション装置に外部から入力される動作制御用のマイ
クロプログラムを一時的に格納する一時格納用メモリを
設け、エミュレーション装置の起動時に外部から入力さ
れるマイクロプログラムを前記一時格納用メモリに一旦
書き込み、更にこの一時格納用メモリからエバチップ内
のRAMにマイクロプログラムを書き込んでいた。この
ようなエミュレーション装置のブロック図を図5に示
す。
【0007】図には、エバチップ内のRAMにエミュレ
ーション装置外部からマイクロプログラムを書き込むた
めに必要な構成のみを記載し、他の周辺回路は省略して
いる。 尚、スーパーバイザCPU101には外部ホス
トマシン(図示せず)が接続されており、エミュレーシ
ョン装置と外部との通信はこのスーパーバイザCPUを
介して行われる。この動作モードを特権モードまたはス
ーパバイザモードと呼ぶ。
【0008】図示のように、従来のエミュレーション装
置は、エバチップ100、エミュレーション装置とエミ
ュレーション装置外部のホストマシンとの通信やエミュ
レーション装置内のエバチップ100との通信を行って
エミュレーション装置を制御するスーパーバイザCPU
101と制御部501、ユーザのプログラムメモリ領域
やマイコン内部のメモリを代替するエミュレーションメ
モリ503、外部のホストマシンから入力されるマイク
ロプログラムを一時的に格納しておく一時格納用メモリ
502で構成されている。
【0009】エバチップ100は、アドレスバスEMA
104およびデータバスEMD105を介してエミュレ
ーションメモリ503や一時格納用メモリ502をアク
セスする。EMRD111およびEMWR113はそれ
ぞれ、エミュレーションメモリ503に対するリード信
号およびライト信号である。MDLC112は、一時格
納用メモリに格納されたマイクロプログラムを内部RA
M100にロードするマイクロプログラムロードストロ
ーブ信号である。SVMOD110は、エミュレーショ
ン装置の制御をエバチップに渡すかスーパーバイザCP
U101に渡すかを切り替える信号である。
【0010】スーパーバイザCPU101は、エミュレ
ーション装置外部との通信を行うものであり、アドレス
バスSA106およびデータバスSD107を介してエ
ミュレーションメモリや一時格納用メモリをアクセスす
る。SVRD116、SVWR117はそれぞれ、エミ
ュレーションメモリ503に対するリード信号およびラ
イト信号である。尚、SVWRは一時格納用メモリに外
部からマイクロプログラム書き込む時のライトストロー
ブ信号としても使用される。
【0011】図6は制御部501の構成を示すブロック
図である。制御部501は、アドレスセレクタ300、
データセレク夕301、アドレスデコーダ601、NO
Rゲート602と304、ORゲート305およびNA
NDゲート306をから構成されている。
【0012】制御部501は、エバチップやスーパバイ
ザCPUがら出力される上述の信号を受けて、アドレス
バス108とデータバス109をEMA、EMDに、ま
たはSA、SDにそれぞれ接続するとともに、エミュレ
ーションメモリに対するチップセレクト信号118、リ
ードストローブ信号としてのメモリリード119、ライ
トストローブ信号としてのメモリライト120、および
一時格納用メモリに対するチップセレクト信号503を
出力する。
【0013】従来は、上記のように構成したエミュレー
ション装置にて、エミュレーション装置の起動時に一時
格納用メモリからエバチップに内蔵されたRAMにマイ
クロプログラムをロードすることによりマイクロプログ
ラムの変更に対応するようにしていた。なお、この種の
技術としては、例えば特開昭60−186934号公報
や特開昭61一84737号公報に開示されたている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、外部
からマイクロプログラムを入力出来るようにした従来の
エミュレーション装置では、ユーザプログラム領域やエ
バチップが動作するに必要なメモリ領域としてのエミュ
レーションメモリの他に、マイクロプログラムを一時的
に格納するメモリを別個に設ける必要がある。従って、
アドレスバスやデータバスをエミュレーションメモリだ
けでなくマイクロプログラム一時格納用メモリにも引き
回す必要が生じてくる。よって、バスの引き回し分だけ
パターン面積が多くなり、エミュレーション装置が大き
くなる欠点がある。
【0015】特に、今日ではマイコンの高機能化および
高速化に伴い、マイクロプログラムアドレスおよびアド
レス/データバスによるインターフェースは増加する一
方であり、バスの引き回しによるパターン面積もそれに
伴い増大する方向にある。その一方で、装置のダウンサ
イジングや製品のコストダウンの要求が今日強くなって
きている。
【0016】また、高速動作においては、バス配線の面
積増大によるノイズの影響が無視できない。このノイズ
の影響をできる限り少なくするためには、基板パターン
を吟味する必要があり、設計工数が大きくなる、という
別の欠点が起きる。
【0017】従って、ダウンサイジング化に伴う基板面
積の縮小や製品の短ライフサイクル化に伴う設計工数の
削減が要求されるという観点から見れば、マイクロRO
M形式のエバチップを使用したエミュレーション装置
(この場合は、メモリはエミュレーションメモリのみで
良い)の設計資産をできる限り流用するのが好ましい。
すなわち、今までの既存の回路部分にはなるべく手を加
えずに回路を追加する方が評価の工数等の増加を抑える
ことができ経済的である。
【0018】本発明の目的は、内蔵RAMにマイクロプ
ログラムを格納するエバチップを用い、一時的にマイク
ロプログラムを格納する手段を備えながらバスの増大お
よび基板のパターン面積の増大を回避することのできる
エミュレーション装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、書き換え可能なマイクロプログラム格納
手段を有する評価用マイクロコンピュータと、ユーザプ
ログラムの記憶手段を代替する代替手段と、特権モード
処理を行うマイクロコンピュー夕と、前記各部の動作を
制御する制御手段とを備え、前記代替手段が、前記評価
用マイクロコンピュータに格納する動作制御用のマイク
ロプログラムを一時的に格納する領域を確保する構成と
している。
【0020】他の形態では、前記評価用マイクロコンピ
ュータが、前記マイクロプログラム格納手段と、前記マ
イクロプログラム格納手段に格納されたマイクロプログ
ラムに記述された命令を実行する実行手段と、外部から
入力されるリセット信号がアクティブレベルである場合
に前記マイクロプログラムを前記マイクロプログラム格
納手段に書き込むストローブ信号を生成するストローブ
信号生成手段と、を備える構成としている。
【0021】また、他の好ましい形態では、前記制御手
段が、前記評価用マイクロコンピュータまたは前記特権
モード処理用マイクロコンピュータからのアドレスデー
タの一方を選択して出力する第1の選択手段と、前記代
替手段に格納されたデータのうち前記動作制御用のマイ
クロプログラムまたは該マイクロプログラム以外のデー
タの一方を選択して読み出す第2の選択手段と、前記代
替手段から前記マイクロプログラムを読み出し前記評価
用マイクロコンピュータのマイクロプログラム格納手段
に書き込むデータ読み書き手段とを備える構成としてい
る。
【0022】本発明によれば、書き換え可能なマイクロ
プログラム格納手段を有する評価用マイクロコンピュー
タを用いたエミュレーション装置において、ユーザプロ
グラムの記憶手段を代替する代替手段が、前記評価用マ
イクロコンピュータに格納する動作制御用のマイクロプ
ログラムを一時的に格納する領域を確保することによ
り、何ら構成を物理的に追加することなく評価用マイク
ロコンピュータへ書き込むマイクロプログラムを格納す
ることができる。
【0023】
【実施の形態】本発明の好ましい実施の形態の一例につ
いて図面を参照して説明する。
【0024】図1は本発明のエミュレーション装置の構
成を示すブロック図である。図において、従来と同じ構
成および機能を有する要素には従来技術と同じ参照番号
を付してある。図には、エバチップ内のRAMにエミュ
レーション装置外部からマイクロプログラムを書き込む
ために必要な構成のみを記載し、他の周辺回路は省略し
ている。
【0025】尚、スーパーバイザCPU101には外部
ホストマシン(図示せず)が接続されており、エミュレ
ーション装置と外部との通信はこのスーパーバイザCP
Uを介して行われる。
【0026】本実施の形態のエミュレーションメモリ1
03は、記憶領域が分割されており、ユーザプログラム
やエバチップが命令実行処理を行う上で必要になるデー
タ(以降、一般データ)を格納する記憶領域の他に動作
制御用のマイクロプログラムを一時的に格納するマイク
ロプログラム格納領域103Aとを備える。
【0027】スーパーバイザCPU101は、エミュレ
ーション装置外部から入力されるスーパバイザ割込み要
求信号がアクティブになった(特権モード)時に、ホス
トマシンから送られてくるアドレスやデータをアドレス
バスSA106およびデータバスSD107に出力し
て、エミュレーションメモリ103内の一般データ格納
領域にユーザプログラムを、一時格納用領域103Aに
動作制御用のマイクロプログラムを書込む。
【0028】制御部102は、エバチップ100やスー
パーバイザCPU101がエミュレーションメモリ10
3をアクセスするのを制御する役割を持ち、その制御は
エバチップ101やスーパーバイザCPU101が出力
する様々な制御信号によって行われる。
【0029】ここで各制御信号のアクティブレベルを、
SVMOD110=「1」、EMRD111=「0」、
MDLC112=「0」、EMWR113=「0」、パ
ワーON入力114=「1」、RBSET115=
「0」、SVRD116=「0」、SVWR117=
「0」、チップセレクト118=「0」、メモリリード
119=「0」、メモリライト120=「0」、SVI
RQ121=「1」とそれぞれ定義する。尚、EMR
D,EMWR,SVRDおよびSVWRは互いに排他的
であり、同時にアクティブレベルになることはない。
【0030】図2は、本実の形態の構成要素の1つであ
るエバチップ100の構成を示すブロック図である。
【0031】エバチップ100は、フリップフロップ2
00、インバータ201および実行ユニット202、ス
ーパーバイザフラグ203から構成されている。
【0032】フリップフロップ200は、パワーON入
力114が「1」でかつRESET115が「0」のと
きのみ出力が「1」となり、インバータ201の出力M
DLC112が「0」となる。
【0033】実行ユニット202は、フリップフロップ
200の出力が「1」でかつSVMOD110が「1」
の場合、エミュレーションメモリ103内のマイクロプ
ログラム格納領域103AのアドレスをEMA104に
出力し、EMD105よりよりマイクロRAM204に
マイクロプログラムのデータを入力する。
【0034】一方、SVMOD110が「0」のとき
は、実行ユニット202はエミュレーションメモリ10
3に格納されているユーザープログラムに基づいた命令
実行処理を行う。このとき、実行ユニット202はエミ
ュレーションメモリ103へのアクセスのためにEMA
104にアドレスを出力し、EMD105でデータを入
出力し、さらにアクセスストローブとしてリード信号E
MRD111やライト信号EMWR118を出力する。
【0035】尚、実行ユニット202は、ユーザープロ
グラム内のスーパーバイザモードから復帰する命令「R
ETSVI命令」を実行した場合にRETSVI205
を「1」にして出力する。
【0036】スーパーバイザフラグ203は、外部から
のスーパーバイザ割り込み要求信号SVIRQ121が
「1」のときにセットされ、リセット信号であるRES
ET115が「1」か、スーパーバイザ割り込みから復
帰したことを示すRETSVI205が「1」のときに
リセットされる。スーパーバイザフラグ203の出力信
号はスーパーバイザモード中か否かを示す信号SVMO
D110としてエバチップ100から出力される。ここ
で、SVMODが「1」のときがスーパバイザモードで
あることを示す。
【0037】図3は本実の形態の構成要素の1つである
制御部102の構成を示すブロック図である。
【0038】図示のように、制御部102は、アドレス
セレクタ300、データセレクタ301、アドレスデコ
ーダ302、NORゲート303と304、ORゲート
305およびNANDゲート306から構成されてい
る。
【0039】アドレスセレクタ300は、SVMOD1
10が「0」のとき、またはSVMOD110が「1」
かつMDLC112が「0」のとき、すなわちNAND
ゲート306の出力が「1」のときにEMA104の値
をアドレスバス108に出力する。また、SVMOD1
10が「1」でMDLC112が「1」のとき、すなわ
ちNANDゲート306の出力が「0」のときにSA1
06の値をアドレスバス108に出力する。
【0040】アドレスデコーダ302は、NANDゲー
ト306の出力信号とアドレスバス108の値を入力し
て、チップセレクト118を出力する。
【0041】ここで、スーパーバイザCPU101から
見たエミュレーションメモリ103の一般のデータ用の
記憶領域のアドレスマッピングを「0〜FFFFh」番
地とし、マイクロプログラム格納領域103Aのアドレ
スマッピングを「10000〜1FFFFh」番地とす
ると、SVMOD110=「1」で、アドレスバス上の
値が「10000〜1FFFFh」までの値が出力され
ている場合にチップセレクト118は「0」となるよう
に構成されている。
【0042】NORゲート303の出力であるメモリリ
ード119は、EMRD111、SVRD116および
MDLC112のいずれかが「0」のときにアクティブ
レベル「0」となる。また同様にNORゲート304の
出力であるメモリライト120はEMWR112かSV
WR117のどちらか一方が「0」のときにアクティブ
レベル「0」となる。
【0043】データセレクタ301は、DIR307が
「0」のときにはEMD105またはSD107の値を
データバス109に出力し、DIR307が「1」のと
きにはデータバス109の値をEMD105またはSD
107に取り込む。このとき、NANDゲート306の
出力信号が「1」のときにはEMD105を、「0」の
ときにはSD117をそれぞれ選択する。
【0044】次に、図4のタイムチャートを参照して、
スーパーバイザCPU101に接続されている外部ホス
トマシンからエミュレーションメモリ内のマイクロプロ
グラム格納領域103Aへのマイクロプログラムの書込
み、及び書き込まれたマイクロプログラムをエバチップ
100内のマイクロRAM204へ書き込む動作を説明
する。
【0045】最初に、スーパーバイザCPU101が、
エミュレーションメモリ103にマイクロプログラムを
格納するシーケンスについて説明する。
【0046】まず、RESET115に「1」が、パワ
ーON入力114に「0」、SVIRQ121に「0」
がそれぞれ外部から入力される。これにより、スーパー
バイザフラグ203はリセットされてその出力SVMO
D110は「0」となる。また、エバチップ100内の
フリップフロップ200の出力は「0」となり、MDL
C112は「1」となる。その後RESET115を
「0」に、SVIRQ121を「1」にする。F/F2
00の出力は不変でMDLC112は「1」を持続し、
一方、SVMOD11Oはスーパバイザフラグ203が
セットされるため「1」になる。
【0047】SVMOD110が「1」かつMDLC1
12が「1」なので、制御部102内のNANDゲート
306の出力信号は「0」となる。NANDゲート30
6の出力が「0」の時は、アドレスセレクタ300はS
A106をアドレスバス108に接続し、またデータセ
レクタ301はSD107をデータバス109に接続す
る。
【0048】この後、スーパーバイザCPU101は、
マイクロプログラムをエミュレーションメモリ103に
格納する処理を開始する。シーケンスは以下に示す通り
である。
【0049】1−1) スーパーバイザCPU101
は、SA106に103A内のマイクロプログラム書込
開始アドレス「10000h」を、SDI07に外部か
ら送られてくるマイクロプログラムのデータをそれぞれ
出する。
【0050】1−2) その後、スーパーバイザCPU
はSVWR117のみを「0」にする。これにより、制
御部102内のORゲート304の出力が0になり、メ
モリライト信号120は「0」になる。
【0051】1−3) NANDゲート306の出力が
「0」、ORゲート305の出力DIR307が「0」
となり、アドレスセレクタ300はSA106の値をア
ドレスバス108に出力し、データセレクタ301はS
D107のデータをデータバス109に出力する。
【0052】1−4)アドレスバス108の値は「10
000h」であり、NANDゲート306の出力は
「0」なので、アドレスデコーダ302はチップセレク
ト118を「0」として出力する。
【0053】1−5) よって、マイクロプログラム格
納領域103A内のアドレス「10000h」番地にマ
イクロプログラムのデータが書き込まれる。
【0054】1−6) 次に、スーパーバイザCPU1
01はSAをインクリメントし、外部ホストマシンから
送られてきた次のデータをSD107に出力する。
【0055】上述のステップ1−1)〜1−5)を、マ
イクロプログラム書込終了アドレス「1FFFFh」が
出力されるまで繰り返すことにより、全てのマイクロプ
ログラムを、領域103Aに書き込む。
【0056】次に、領域103Aに書き込まれたマイク
ロプログラムをエバチップ100内部のマイクロRAM
204に書き込むシーケンスについて説明する。
【0057】まず、RESET115は「0」、SVI
RQ121は「1」のままで、パワーON入力114を
「1」にセットする。従って、プ100内のフリップフ
ロップ200の出力は「1」となり、MDLC112は
アクティブレベルの「0」となる。
【0058】SVMOD110が「1」かつMDLC1
12が「0」なので、制御部102内のNANDゲート
306の出力信号は「1」となり、ORゲート303の
出力は「0」になる。この時は、アドレスセレクタ30
0はエバチップが出力したEMA104の値をアドレス
バス108に送出し、データセレクタ301はデータバ
ス109を介してエミュレーションメモリ103から送
られてくるデータをEMD105に出力するように接続
する。
【0059】次に、エバチップ100は、マイクロプロ
グラムを領域103Aから読込み、エバチップ100内
部のマイクロRAM204に格納する処理を始める。シ
ーケンスは以下に示す通りである。
【0060】2−1) エバチップ100はMA104
に領域103A内のマイクロプログラム読込開始アドレ
ス「10000h」を出力する。
【0061】2−2) NANDゲート306の出力が
「1」、ORゲート305の出力が「0」となるため、
アドレスセレクタ300はEMA104の値をアドレス
バス108に出力する。また、データセレクタ310は
データバス109上のデータをEMD105に出力す
る。
【0062】2−3) MDLC112が「0」である
ことによりメモリリード信号119が「0」なので、領
域103Aのアドレス「10000h」番地にあるマイ
クロプログラムのデータがデータバス109に読み出さ
れ、データバス109のデータがEMD105に送出さ
れる。
【0063】2−4) マイクロRAM204のアドレ
ス「10000h」番地(EMA104に出力されたマ
イクロプログラム読込開始アドレス)にEMD105に
読み出されたマイクロプログラムのデータが書き込まれ
る。
【0064】2−5) エバチップ100はEMAをイ
ンクリメントしていき、マイクロプログラム書込終了ア
ドレス「1FFFFh」が出力されるまで2−1)〜2
−3)のシーケンスを繰り返すことにより、全てのマイ
クロプログラムを、エバチップ100内部のマイクロR
AM204に書き込む。
【0065】上記に於いては、マイクロプログラムを一
時格納領域103Aに格納したり、103Aに格納され
たマイクロプログラムをエバチップ内のマイクロRAM
に書込む動作説明のみの説明を行った。ユーザプログラ
ムを一般データ領域に書込む場合は、アドレスが一般デ
ータ領域に対するものになること以外は上述の動作と同
じである。また、スーパーバイズ信号SVMODが
「0」の時は、エバチップはエミュレーションメモリ1
03の一般データ格納領域中のユーザープログラムの命
令に基づいた命令実行を行うのは言うまでもない。
【0066】以上好ましい形態をあげて本発明を説明し
たが、本発明は必ずしもこの形態に限定されるものでは
ない。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
何ら構成を物理的に追加することなく評価用マイクロコ
ンピュータへ書き込むマイクロプログラムを格納するこ
とができ、マイクロプログラムの変更にも容易に対応す
ることができる。従って、既存のハードエウェア資源を
そのまま使用し、評価の工数等を押さえることができ、
経済的である。
【0068】また、既存のハードウェア資源をそのまま
使用することにより、基板上のパターン面積の増大を防
止することができる。
【0069】さらに、エミュレーション装置のダウンサ
イジングや大幅なコストダウンを図ることができる。
【0070】また、制御部の回路をゲートアレイやPL
Dによって構成すれば、ハードウエア資源を全く増やす
必要がないため、いっそう効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例によるエミュレーシ
ョン装置の構成を示すブロック図。
【図2】本実施の形態のエバチップの構成を示すブロッ
ク図。
【図3】本実施の形態の制御部の構成を示すブロック
図。
【図4】本実施の形態のエミュレーション装置の動作を
示すタイミングチャート。
【図5】従来のエミュレーション装置の構成を示すブロ
ック図。
【図6】従来のエミュレーション装置に用いられる制御
部の構成を示すブロック図。
【符号の説明】
100 エバチップ 101 スーパーバイザCPU 102 制御部 103 エミュレーションメモリ 103A マイクロプログラム格納部 204 マイクロRAM

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動作制御用のマイクロプログラムを格納す
    る書換え可能な第1のRAMを内蔵する第1のマイクロ
    コンピュータと、ユーザープログラムを格納する書換え
    可能な第2のRAMと、外部からの割込み命令が入った
    ときに割込み処理等の特権モードの制御を行う第2のマ
    イクロコンピュータと、前記第1および第2のマイクロ
    コンピュータが出力するさまざまな制御に基づいてこれ
    らマイクロコンピュータと前記第2のRAMとの通信を
    制御する制御部とを備え、前記第2のRAMは前記第1
    のRAMに格納するマイクロプログラムを一時的に格納
    する一時格納領域を有することを特徴とするエミュレー
    ション装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のマイクロコンピュータは、更
    に、前記第1のRAMに格納されたマイクロプログラム
    命令を実行する実行手段と、外部から入力される第1及
    び第2の制御信号に基づいて前記一時格納領域へのリー
    ドストローブ信号を生成する第1の論理回路と、外部か
    ら入力される第3の信号に基づいて前記特権モードに入
    ることを示す特権モード信号を生成する第2の論理回路
    とを有していることを特徴とする請求項1記載のエミュ
    レーション装置。
  3. 【請求項3】前記制御部は、前記特権モード信号がアク
    ティブレベルでかつ前記リードストローブ信号がノンア
    クティブレベルときに、前記第2のマイクロコンピュ
    ータを介して外部から入力されたマイクロプログラムを
    前記一時格納領域に格納し、前記特権モード信号がアク
    ティブレベルでかつ前記リードストローブ信号がアクテ
    ィブレベルにときに、前記一時格納領域に格納された前
    記マイクロプログラムを前記第1のRAMに移す動作を
    することを特徴とする請求項2に記載のエミュレーショ
    ン装置。
  4. 【請求項4】前記制御部は、前記第1または第2のマイ
    クロコンピュータからのアドレスデータの一方を選択し
    て前記第2のRAMに出力する第1の選択手段と、前記
    第2のRAMの入出力データバスを前記第1のマイクロ
    コンピュータの入出力データバスか前記第1のマイクロ
    コンピュータのデータバスの一方を接続する第2の選択
    手段とを有し、前記第1の選択手段は前記特権モード信
    号がアクティブでかつ前記リードストローブ信号がノン
    アクティブの時は第2のマイクロコンピュータが出力す
    るアドレスを選択し、前記特権モード信号がアクティブ
    でかつ前記リードストローブ信号がアクティブの時は前
    記第1のマイクロコンピュータが出力するアドレスを選
    択し、前記第2の選択手段は前記特権モード信号がノン
    アクティブの時は前記第1のマイクロコンピュータのデ
    ーターバスを選択し、前記特権モード信号がアクティブ
    でかつ前記リードストローブ信号がノンアクティブの時
    は前記第2のマイクロコンピュータのデータバスを選択
    し、前記特権モード信号がアクティブでかつ前記リード
    ストローブ信号がアクティブの時は前記第1のマイクロ
    コンピュータのデータバスを選択することを特徴とする
    請求項2記載のエミュレーション装置。
  5. 【請求項5】 前記第1のマイクロコンピュータは、マ
    イクロコンピュータを利用した応用装置を開発するため
    に用いる評価用マイクロコンピュータであることを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載のエミュレーショ
    ン装置。
  6. 【請求項6】 書き換え可能なマイクロプログラム格納
    手段を有する評価用マイクロコンピュータと、 ユーザプログラムの記憶手段を代替する代替手段と、 特権モード処理を行うマイクロコンピュー夕と、 前記各部の動作を制御する制御手段とを備え、 前記代替手段が、前記評価用マイクロコンピュータに格
    納する動作制御用のマイクロプログラムを一時的に格納
    する領域を確保することを特徴とするエミュレーション
    装置。
  7. 【請求項7】 前記評価用マイクロコンピュータが、 前記マイクロプログラム格納手段と、 前記マイクロプログラム格納手段に格納されたマイクロ
    プログラムに記述された命令を実行する実行手段と、 外部から入力されるリセット信号がアクティブレベルで
    ある場合に前記マイクロプログラムを前記マイクロプロ
    グラム格納手段に書き込むストローブ信号を生成するス
    トローブ信号生成手段と、 を備えることを特徴とする請求項6に記載のエミュレー
    ション装置。
  8. 【請求項8】 前記マイクロプログラム格納手段がマイ
    クロRAMであることを特徴とする請求項7に記載のエ
    ミュレーション装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段が、 前記評価用マイクロコンピュータまたは前記特権モード
    処理用マイクロコンピュータからのアドレスデータの一
    方を選択して出力する第1の選択手段と、 前記代替手段に格納されたデータのうち前記動作制御用
    のマイクロプログラムまたは該マイクロプログラム以外
    のデータの一方を選択して読み出す第2の選択手段と、 前記代替手段から前記マイクロプログラムを読み出し前
    記評価用マイクロコンピュータのマイクロプログラム格
    納手段に書き込むデータ読み書き手段とを備えることを
    特徴とする請求項6に記載のエミュレーション装置。
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