JP3006416B2 - 被覆電線用皮剥機構 - Google Patents

被覆電線用皮剥機構

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JP3006416B2
JP3006416B2 JP6152401A JP15240194A JP3006416B2 JP 3006416 B2 JP3006416 B2 JP 3006416B2 JP 6152401 A JP6152401 A JP 6152401A JP 15240194 A JP15240194 A JP 15240194A JP 3006416 B2 JP3006416 B2 JP 3006416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆電線用皮剥機構に
関し、より詳細には、ワイヤーハーネス等の電線束組立
体を自動的に製造するのに最適な被覆電線用皮剥機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ワイヤーハーネスの製造は、被
覆された電線を調尺して切断し、切断された電線の端部
または中間部に皮剥加工を施して芯線を露出させ、さら
に露出された芯線を所定の端子と短絡させる工程を含ん
でいる。電線を切断し、皮剥する工程を自動化するため
に、種々の被覆電線用皮剥機構が提案されている。
【0003】例えば特開平2−46120号や、特開平
3−8217号は、所定の電線送給経路を挟んで対向す
る一対の皮剥刃を開示している。この皮剥刃は、互いに
V字形に形成されて向かい合っており、電線送給経路か
ら退避した電線解放位置から、電線送給経路に互いに接
近して電線を切り込む切込み位置に移動することによ
り、電線送給経路中の被覆された電線を切り込む(以
下、この工程を「切込み動作」という)ように構成され
ている。
【0004】そして、切込み動作が行なわれたまま状態
で、皮剥刃と当該電線とを電線の長手方向に相対的に変
位させることにより、切り込まれた電線の被覆部分を除
去する(以下、この工程を「皮剥動作」という)ように
している。ところで、皮剥動作を行なった際の被覆部材
の皮剥屑が皮剥刃に残存すると、次の切込み動作を行な
う際に、皮剥屑が邪魔をして皮剥不良を来すことにな
る。そこで、従来より、皮剥屑を除去するための構成が
種々提案されている。
【0005】例えば、実開平2−79115号や実開平
3−111114号は、加圧空気を皮剥屑に吹きつけた
り、或いは皮剥屑を負圧で吸引することにより、皮剥屑
を除去する構成を開示している。また、実開平2−17
909号は、切込み動作に沿って、皮剥刃と相対変位可
能な皮剥屑除去部材を設けた構成を開示している。
【0006】より詳細に説明すると、この先行例に開示
されている皮剥刃は、ステーショナリ部材に対し、被覆
電線の長尺方向と直交する方向に変位するスライドユニ
ットに担持されており、スライドユニットの変位に基づ
いて、切込み動作を行なうようにしている。これに対
し、上記被覆除去部材は、保持具を介して上記ステーシ
ョナリ部材に担持されている。そして、先行例の構成で
は、切込み動作を終えたスライドユニット上の皮剥刃が
被覆電線の方から退避すると、皮剥刃に残留している皮
剥屑がステーショナリ部材に取付けられている皮剥屑除
去部材に当接して、皮剥刃から除去されるようになって
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、空気圧(負
圧を含む)によって皮剥屑を除去する構成では、加圧空
気(または負圧空気)のための配管が複雑になり、装置
が徒に大型化するという不具合があった。また、空気圧
を利用することにより、電線が曲がるおそれもあった。
【0008】また、ステーショナリ部材に取り付けられ
た皮剥屑除去部材によって皮剥屑を除去するものにおい
ては、以下の問題がある。すなわち、皮剥加工される電
線の皮剥長さは、製品によってまちまちであるので、皮
剥刃による切込み位置を変更するために、被覆電線の長
手方向における皮剥刃の切込み位置を頻繁に変更する必
要がある。この皮剥刃の位置変更に伴って、皮剥屑除去
部材も被覆電線の長手方向に変位させなければならない
ので、上記保持具は、皮剥屑除去部材を被覆電線の長手
方向に変位させるための機構を備えていた。このため、
保持具の構造が複雑になり、皮剥屑を除去するための機
構が大型化するという不具合を解決することができなか
ったのである。
【0009】本発明は上記不具合に鑑みてなされたもの
であり、皮剥加工における皮剥屑を除去することのでき
る小型で簡素な被覆電線用皮剥機構を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の請求項1記載の構成は、所定の電線送給経
路を挟んで対をなし、且つ上記電線送給経路と交差する
面に背面を互いに沿わせた状態で上記電線送給経路を開
閉することにより、上記電線送給経路中に固定された被
覆電線の被覆部材を剪断可能な皮剥刃と、各皮剥刃を、
上記被覆部材を切込み可能な切込み位置と上記被覆電線
を解放可能な解放位置とに駆動する皮剥刃キャリアと、
皮剥刃キャリアに設けられ、且つ電線送給経路の長手方
向に沿って切込み位置を変更可能に各皮剥刃を皮剥刃キ
ャリアにクランプするクランプ手段と、各皮剥刃に付着
した皮剥屑を除去する皮剥屑除去手段とを備えた被覆電
線用皮剥機構において
【0011】 上記皮剥屑除去手段は、各皮剥刃の背面に
配置され、ばね製の線材を略波形に曲げて形成したもの
であり、各皮剥刃が切込み位置に到達するのに先立って
相手方の皮剥刃の端面に圧縮されて切込み位置への変位
を規制されるとともに、切込み位置から退避位置に各皮
剥刃が変位する際に、切込み側に伸長して皮剥刃に付着
した皮剥屑を除去する圧縮ばねを含み、圧縮ばねは、上
記クランプ手段によって皮剥刃と一体的に皮剥刃キャリ
アに担持されていることを特徴とする被覆電線用皮剥機
構である
【0012】
【作用】請求項1記載の構成では、皮剥屑除去手段が、
クランプ手段によって皮剥刃と一体的に皮剥刃キャリア
に担持されているので、皮剥刃の切込み位置を電線送給
経路の長手方向に沿って変更する際には、皮剥屑除去手
段は、皮剥刃と一体的に調整されることになる。
【0013】また、一方の皮剥刃の背面に配置された
縮ばねが他方の皮剥刃に対向することになる。この結
果、圧縮ばねは、それぞれ電線給送経路に向かって伸長
する結果、仮に皮剥刃の刃部に皮剥屑が噛み込んでいる
場合は、これを自己の付勢力で付勢し、刃部から除去す
ることができる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照しつつ本発明の好まし
い実施例について詳述する。図1は、本発明の一実施例
の要部を拡大して示す一部破断平面図であり、図2は、
上記実施例を採用した連続端子圧着機の概略平面図であ
る。先ず、図2を参照して、本実施例の被覆電線用皮剥
機構10は、電線を切断するとともに、その両端に皮剥
加工を施し、その後、連続的に圧着端子を皮剥された電
線の端部にかしめる連続端子圧着機1に含まれている。
【0015】この連続端子圧着機1は、図示しない電線
繰り出しロールから繰り出される被覆電線Wを、紙面の
上下方向に延びる電線送給経路PHに沿って調尺しなが
ら送給する一対の送給ローラ2A、2Bと、電線送給経
路PHの途中部に配設された被覆電線用皮剥機構10
と、被覆電線用皮剥機構10を電線送給経路PHに沿っ
て挟んだ状態で配設され、電線Wの端部に圧着端子Tを
かしめる一対の端子圧着装置4、5とを備えている。
【0016】電線送給経路PHの上流側に配設されてい
る端子圧着装置4は、被覆電線用皮剥機構10よりも上
流側で電線Wをクランプして、軸41回りに回動するこ
とにより、皮剥機構10のところで切断された電線Wの
端部をかしめ装置42に搬送する移動クランプ43を備
えている。他方、電線送給経路PHの下流側に配設され
ている端子圧着装置5は、被覆電線用皮剥機構10より
も下流側で電線Wをクランプして、皮剥機構10のとこ
ろで切断された電線Wの端部をかしめ装置51に搬送す
る多数の移動クランプ52を備えている。移動クランプ
52は、円盤状のインデックステーブル53に固定され
て当該インデックステーブル53の径方向外方に突設さ
れており、インデックステーブル53の回動によって、
切断された電線Wをかしめ位置に搬送した後、回収容器
6に切断された電線Wを搬送するように構成されてい
る。なお、下流側の移動クランプ52と被覆電線用皮剥
機構10との間には、電線送給経路PHに電線Wの端部
を案内するラッパ型のガイド部材7が設けられている。
【0017】次に図1を参照して、上記被覆電線用皮剥
機構10は、一対のキャリア11(皮剥刃キャリア)を
備えている。各キャリア11は、図示しない駆動源およ
び動力伝達機構と連結されており、互いに電線送給経路
PHと直交する方向に接近したり離反したりできるよう
に構成されている。各キャリア11は、平面視コの字形
の本体ブロック部12を含んでいる。本体ブロック部1
2は、電線送給経路PHに沿って延びる基部12Aと、
基部12Aの両端から電線送給経路PHに対して直角に
延びる端部12B、12Cとを一体に備えている。本体
ブロック部12の基部12A、および両端部12B、1
2Cに区画された凹部13内には、スライドブロック1
4が配設されている。このスライドブロック14は、上
記凹部13内を電線送給経路PHに沿って変位可能に構
成されている。上記スライドブロック14は、一方の端
部12Bに螺合するボルト15の端部(図示せず)と周
知の方法で連結されており、スライドブロック14は、
このボルト15によって他方の端部12Cに対する対向
間隔を調整できるようになっている。そして、このスラ
イドブロック14が、本体ブロック部12やボルト15
とともに、他方の端部12Cとの間で皮剥刃16および
切断刃17をキャリア11にクランプするためのクラン
プ手段の要部を構成している。
【0018】上記皮剥刃16と切断刃17との間にはス
ペーサ18が介装されており、このスペーサ18の枚数
や種類を変更することによって、電線送給経路PHの長
手方向に沿って切込み位置を変更できるように構成され
ている。各皮剥刃16および切断刃17は、いずれも周
知のものであり、互いに対向する面がV字形に開く刃部
16A、17Aを備えている。また、各皮剥刃16およ
び切断刃17は、互いに相手方のキャリア11に固定さ
れたものと対をなして、それぞれの背面を電線送給経路
PHと直交する平面上に沿うように固定されている。そ
して、上記キャリア11、11が互いに電線送給経路P
Hに接近することにより、皮剥刃16においては、この
電線送給経路PH中に固定された被覆電線Wの被覆部
を、切断刃17においては、上記被覆電線Wの被覆部お
よび芯線をそれそれ剪断するものである。なお、各キャ
リア11、11の間には、皮剥屑を回収するための皮剥
屑回収口19が設けられている。
【0019】以上のような構成において、本実施例の各
皮剥刃16の背面には、弾性部材としての圧縮ばね20
が配設され、ホルダ21によって保持されている。図3
も参照して、圧縮ばね20は、本実施例の皮剥屑除去手
段の要部を構成するものである。圧縮ばね20は、ばね
製の線材を図のように略波形に曲げて形成したものであ
り、対応する皮剥刃16が電線送給経路PHに対して進
退する方向(以下、「X方向」という)に伸縮可能に構
成されている。このX方向において、上記圧縮ばね20
の高さは、皮剥刃16の刃部16Aの最深部よりも僅か
に突出可能に設定されている。
【0020】上記ホルダ21は、皮剥刃16の刃部16
Aと反対側の部分に取り付けられるものである。X方向
において、上記ホルダ21は、皮剥刃16よりも短く設
定されており、これによって、圧縮ばね20の端部が上
記皮剥刃16の刃部16Aの近傍部分で伸縮するのを許
容している。ホルダ21の皮剥刃16と対向する面に
は、上記皮剥刃16の背面と協働して圧縮ばね20の線
材を挟持する挟持部22が一体に形成されている。挟持
部22には、X方向と直交する方向に延びる線材部分を
挟持可能な溝23が多数形成されている。X方向におい
て、上記挟持部22は、ホルダ21の、皮剥刃16の刃
部16Aと反対側の端部に形成されているとともに、ホ
ルダ21の全長よりも短く設定されている。これによっ
て挟持部22は、上記圧縮ばね20が皮剥刃16の進退
方向において自由に伸縮できるようになっている。
【0021】図1に示すように、上述したスライドブロ
ック14と他方の端部12Cとの間に、皮剥刃16と圧
縮ばね20とホルダ21との皮剥刃組立体A、並びに切
断刃17をキャリア11にクランプすることにより、一
方の皮剥刃16の背面に配置された圧縮ばね20は、他
方の皮剥刃16の端面に対向することになる。次に、本
実施例の作用について図1、図2並びに図4以下を参照
しつつ説明する。
【0022】先ず、図2を参照して、被覆電線Wを加工
する際には、被覆電線Wを送給ローラ2A、2Bによっ
て電線送給経路PH内に送給する。送給された被覆電線
Wは、電線送給経路PH中の所定位置に調尺された状態
で停止され、各端子圧着装置4、5の移動クランプ4
3、52によってクランプされる。次いで、図示しない
駆動系が作動し、各キャリア11、11が、図1の状態
から互いに停止した被覆電線Wに向かって接近する。
【0023】図4を参照して、各キャリア11、11が
所定の間隔だけ接近すると、各皮剥刃16は、それらが
対向している圧縮ばね20と当接し、圧縮ばね20を押
し込むことになる。これにより、圧縮ばね20は、被覆
電線Wの皮剥工程に先立って、被覆電線Wに対し、皮剥
刃16の刃部16Aを開放する。図5を参照して、圧縮
ばね20が刃部16Aを開放した状態で被覆電線Wの裁
断および被覆電線Wの被覆部の剪断、すなわち切込み動
作が行なわれる。この工程においても、一方の皮剥刃1
6の背面に配置された圧縮ばね20は、他方の皮剥刃1
6の端面に対向することにより、各圧縮ばね20は、対
応する皮剥刃16の端面に加圧されて圧縮された状態に
なっている。
【0024】図2および図6を参照して、上記切込み動
作が行なわれて、被覆電線Wの芯線が裁断されると、各
端子圧着装置4、5の移動クランプ43、52は、互い
に切断刃17から被覆電線Wを電線送給経路PHに沿っ
て離反させるように、変位させる。これにより、皮剥動
作が行なわれ、各被覆電線Wの端部は、被覆部分が除去
されて芯線を露出させる。
【0025】図7を参照して、皮剥動作が終了すると、
各キャリア11、11は、電線送給経路PHから離れる
方向に駆動される。これにより、皮剥刃16、16同士
も互いに離反するので、相手方の皮剥刃16の背面に配
設されていた圧縮ばね20の圧縮状態を解除する。この
結果、圧縮ばね20は、それぞれ電線送給経路PHに向
かって伸長する結果、仮に皮剥刃16の刃部16Aに皮
剥屑W1が噛み込んでいる場合には、これを自己の付勢
力で付勢し、刃部16Aから除去する。これにより皮剥
屑W1は、皮剥屑回収口19内へ回収される。なお、好
ましくは、皮剥屑回収口19に負圧を作用させて、強制
的に皮剥屑W1を吸引するようにしてもよい。
【0026】図2を参照して、皮剥工程に次いで、移動
クランプ43、52が、電線送給経路PHと直交する面
上で回動して各被覆電線Wの端部をかしめ装置42、5
1に搬送することにより、被覆電線Wの端部に圧着端子
Tがかしめられる。ここで、電線送給経路PHの上流側
で端子Tがかしめられた被覆電線Wは、再度、電線送給
経路PHに戻されて、所定長さに調尺され、端子圧着装
置5によって他端側の端子圧着工程に移行させられる。
他方、端子圧着装置5による端子圧着工程を終了して両
端に端子Tを有する被覆電線Wは、インデックステーブ
ル53の回動動作によって収容容器6内に搬送される。
【0027】そして、上記動作を繰り返すことにより、
調尺された被覆電線Wの両端に圧着端子Tを連続的にか
しめることができる。次に、皮剥刃16による切込み位
置の変更について図1を参照しつつ説明する。上述した
ように、本実施例の構成では、本体ブロック部12の一
方の端部12Bの側に配設されたスライドブロック14
と、他方の端部12Cとの間に、皮剥刃組立体A並びに
切断刃17が、スペーサ18を介して挟持されている。
この状態からボルト15を緩めてスペーサ18の枚数や
種類を変更し、再度、ボルト15を締めることにより、
皮剥刃16と切断刃17との間隔を変更し、もって、切
込み位置を電線送給経路PHの長手方向において変更す
ることが可能になる。このとき、本実施例では、圧縮ば
ね20やホルダ21が皮剥刃16と一体的な皮剥刃組立
体Aを構成しているので、圧縮ばね20やホルダ21も
一体的に皮剥刃16に追従して位置変更されることにな
る。
【0028】このように本実施例では、皮剥屑除去手段
としての圧縮ばね20およびそれを保持するホルダ21
が、スライドブロック14等のクランプ機構によって、
皮剥刃16と一体的にキャリア11に担持されているの
で、皮剥刃16の切込み位置を電線送給経路PHの長手
方向に沿って変更する際には、圧縮ばね20は、皮剥刃
16と一体的に調整されることになる。従って、本実施
例では、圧縮ばね20を皮剥刃16に追従させるための
機構が不要になるので、皮剥屑を除去するための構造が
簡素化し、被覆電線用皮剥機構10の小型化やコスト低
減に寄与するという顕著な効果を奏する。
【0029】また、本実施例の構成では、一方の皮剥刃
16の背面に配置された圧縮ばね20が他方の皮剥刃1
6に対向しているので、圧縮ばね20を配置するに当た
り、相手方の皮剥刃16の端面と対向する空間部分を有
効利用することになり、一層被覆電線用皮剥機構10の
小型化に寄与するという利点がある。また、圧縮ばね2
0が皮剥加工される被覆電線に当接することもないの
で、皮剥性能に悪影響を及ぼす虞れもないという利点が
ある。
【0030】上述した実施例は、本発明の好ましい具体
例を例示したものに過ぎず、本発明は上記実施例に限定
されない。たとえば、本発明は、上述した連続端子圧着
機1の他、特開昭60−16106号に開示されている
ような皮剥専用機についても同様に適用することができ
る。また、上述した実施例の圧縮ばね20を採用した場
合には、圧縮ばね20の先端が相手方の皮剥刃16の端
面と面接触状態で接触することができるので、確実な伸
縮特性を得ることができ、しかも、皮剥刃16による圧
縮時にはがた付きがなくなるとともに、伸長時には皮剥
屑W1を除去するのに必要な強度を充分に得ることがで
きるという利点がある。
【0031】その他、本発明の要旨を変更しない範囲内
で種々の設計変更が可能であることは、云うまでもな
い。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、皮剥
刃の切込み位置を電線送給経路の長手方向に沿って変更
する際に、皮剥屑除去手段が皮剥刃と一体的に調整され
ることになるので、皮剥屑除去手段を皮剥刃に追従させ
るための機構が不要になる結果、皮剥屑除去手段の構造
が簡素化し、被覆電線用皮剥機構の小型化やコスト低減
に寄与するという顕著な効果を奏する。
【0033】また、一方の皮剥刃の背面に配置された
縮ばねが他方の皮剥刃に対向することにより、皮剥屑除
去手段を配置するに当たり、相手方の皮剥刃の端面と対
向する空間部分を有効利用することになり、一層被覆電
線用皮剥機構の小型化に寄与するという利点がある。ま
た、皮剥屑除去手段が皮剥加工される被覆電線に当接す
ることもないので、皮剥性能に悪影響を及ぼす虞れもな
いという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を拡大して示す一部破
断平面図である。
【図2】上記実施例を採用した連続端子圧着機の概略平
面図である。
【図3】上記実施例の要部を示す分解斜視図である。
【図4】上記実施例の作用を示す一部破断平面図であ
る。
【図5】上記実施例の作用を示す一部破断平面図であ
る。
【図6】上記実施例の作用を示す一部破断平面図であ
る。
【図7】上記実施例の作用を示す一部破断平面図であ
る。
【符号の説明】
1 連続端子圧着機 10 皮剥装置 11 皮剥刃キャリア 16 皮剥刃 20 圧縮ばね(弾性部材:皮剥屑除去手段) 21 ホルダ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の電線送給経路を挟んで対をなし、且
    つ上記電線送給経路と交差する面に背面を互いに沿わせ
    た状態で上記電線送給経路を開閉することにより、上記
    電線送給経路中に固定された被覆電線の被覆部材を剪断
    可能な皮剥刃と、 各皮剥刃を、上記被覆部材を切込み可能な切込み位置と
    上記被覆電線を解放可能な解放位置とに駆動する皮剥刃
    キャリアと、 皮剥刃キャリアに設けられ、且つ電線送給経路の長手方
    向に沿って切込み位置を変更可能に各皮剥刃を皮剥刃キ
    ャリアにクランプするクランプ手段と、 各皮剥刃に付着した皮剥屑を除去する皮剥屑除去手段と
    を備えた被覆電線用皮剥機構において、 上記皮剥屑除去手段は、各皮剥刃の背面に配置され、ば
    ね製の線材を略波形に曲げて形成したものであり、各
    剥刃が切込み位置に到達するのに先立って相手方の皮剥
    刃の端面に圧縮されて切込み位置への変位を規制される
    とともに、切込み位置から退避位置に各皮剥刃が変位す
    る際に、切込み側に伸長して皮剥刃に付着した皮剥屑を
    除去する圧縮ばねを含み、圧縮ばねは、上記クランプ手
    段によって皮剥刃と一体的に皮剥刃キャリアに担持され
    ていることを特徴とする被覆電線用皮剥機構
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JPH0823617A (ja) 1996-01-23

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