JP3006372U - 商品陳列用包装袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 陳列ハンガーなどに吊り下げる場合と、陳列
ケースなどに収納する場合とに対応することができ、し
かも、小売店の準備作業が面倒でなく、且つバーコード
も一つで済み商品管理の混乱を避けることができる商品
陳列用包装袋を提供する。 【構成】 袋本体１の裏面上端部に折り重なる蓋部２
に、略Ｕ字状のスリット３により囲まれ、且つその内部
に吊下孔４を有して、必要に応じ蓋部２から立ち上げる
ことにより袋本体１の上辺部において突出態勢となる舌
状片５を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、商品を包装して陳列するための商品陳列用包装袋に関するものであ る。ここで商品としては、金封、シール、システムノート用リフィル等を含むも のとする。

【０００２】

【従来の技術】

商品を陳列する場合、陳列ケースなどに収納する方法と、陳列ハンガーなどに 吊り下げる方法とがある。従って、商品の包装袋も、これら２通りの陳列方法に 対応できるものでなければならない。従来の商品陳列用包装袋の一例として、例 えば、袋本体の上端部に吊下孔を穿設した舌状部を突設したものが存在する。し かしながら、このような包装袋は、陳列ハンガーに吊り下げる場合はいいが、陳 列ケースに収納する場合は、その舌状部が目ざわりで邪魔になる。そこで、小売 店などでは、その舌状部を袋本体の裏側に隠すように折り畳んで止着していた。 従って、小売店などでは準備作業が面倒であった。また、他の例として、陳列ケ ースなどに収納する場合は、袋本体をそのまま収納し、陳列ハンガーに吊り下げ る場合は、別個のフックヘルダーを袋本体に止着するようにしたものもある。し かしながら、このような包装袋は、フックヘルダーと袋本体の両方のバーコード を有することになって、商品管理が混乱するという問題点があり、又、フックヘ ルダーを取り付ける準備作業も面倒であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこて本考案は、陳列するときに小売店などの準備作業が面倒でなく、且つバ ーコードも一つだけで済み商品管理が容易な商品陳列用包装袋の提供を目的とす る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の商品陳列用包装袋は、袋本体１の裏面上 端部に折り重なる蓋部２に、略Ｕ字状のスリット３により囲まれ、且つその内部 に吊下孔４を有して、必要に応じ蓋部２から立ち上がることにより袋本体１の上 辺部において突出態勢となる舌状片５を設けたことを特徴とする構成としたもの である。

【０００５】 また、吊り下げて陳列したときに、商品の重さで吊り下げ部位が破損するのを 防止するために、舌状片５を含む蓋片部２に補強シート６を重合することが望ま しい。

【０００６】 なお、袋本体１に商品を挿入した後の封を迅速になし得るようにするため、蓋 部２の先端内面部に粘着剤７を塗布しておくのが望ましい。

【０００７】 更に、商品を外部から視認できるようにするために、袋本体１の全体又は一部 を透明プラスチックシート製とすることが望ましい。

【０００８】

【作用】

陳列ハンガーなどに吊り下げる場合は、蓋部２から舌状片５を立ち上げて、袋 本体１の上辺部でその舌状片５を突出態勢となし、その舌状片５に設けた吊下孔 ４を利用して吊り下げることができる。これに対し、陳列ケースなどに収納する 場合は、舌状片５を蓋部２から立ち上げないで、そのままの形態で陳列すること ができる。

【０００９】

【実施例】

図１及び図２は、本考案の一実施例として、金封９を商品として収容した包装 袋を示したものである。この包装袋は次のように製造する。まず、図３に示すよ うに、透明で柔軟性を有する一枚のプラスチックシート８を備える。次に、図４ に示すように、そのプラスチックシート８の上面前端部に粘着剤７を塗布すると 共に、その内側箇所に同じプラスチック製の補強シート６を貼着して重合する。 次に、図５に示すように、補強シート６の重合箇所における所要位置を打ち抜い て、略Ｕ字状のスリット３を一定間隔で設けると共に、そのスリット３で囲まれ た舌状片５の略中央部に吊下孔４を設ける。次に、図６に示すように、プラスチ ックシート８の後半部を、前半部の蓋部２となる箇所（プラスチックシート８の 前端縁から補強シート６の略後端部までの範囲）を除く部位に折り重ねて、その 後に、各スリット３の中間位置（図６における二点鎖線の位置）で上下のシート を前後方向に直線的に溶着し、且つその溶着箇所の中央部を同時に溶断する。こ れによって、この実施例の包装袋が完成する。すなわち、この包装袋は、全体が 透明な袋本体１と、その袋本体１の裏面上端部に折り重なる蓋部２を有して、そ の蓋部２に、略Ｕ状のスリット３により囲まれ、且つその内部に吊下孔４を有し て、必要に応じ蓋部２から立ち上げることにより袋本体１の上辺部において突出 態勢となる舌状片５を設けた構成となっている。

【００１０】 図１及び図２は、陳列ハンガーに吊り下げるために、舌状片５を蓋部２から立 ち上げて、袋本体１の上辺部において突出態勢となした状態を示している。これ に対し、吊り下げずに、陳列ケースなどに収納する場合は、舌状片５を蓋部２か ら立ち上げずに、蓋部２と面一な態勢にしておくことができる。

【００１１】 なお、舌状片５を蓋部２から立ち上げたときに、蓋部２に穴があき、袋本体１ の内部に埃が入る虞があるので、その穴を塞ぐ蓋部を適宜に設けることが望まし い。

【００１２】

【考案の効果】

本考案は上記の通りであり、陳列ハンガーなどに吊り下げる場合と、陳列ケー スなどに収納する場合とに容易に対応することができ、いずれの方法で陳列して も、小売店などの準備作業の負担が重くなることはない。また、バーコードも一 つで済み商品管理の混乱を避けることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】舌状片を立ち上げて、吊り下げて陳列する状態
とした斜視図である。

【図２】図１の中央部における縦断面図である。

【図３】包装袋を形成する基材となるプラスチックシー
トの斜視図である。

【図４】プラスチックシートの前端内面部に粘着剤を塗
布し、且つその内側箇所に補強シートを重合した状態の
斜視図である。

【図５】補強シートを重合した蓋部となる箇所に吊下孔
と略Ｕ字状のスリットを設けた状態の斜視図である。

【図６】プラスチックシートを折り重ねて溶着及び溶断
する段階の状態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 袋本体 ２ 蓋部 ３ スリット ４ 吊下孔 ５ 舌状片 ６ 補強シート ７ 粘着剤 ８ プラスチックシート ９ 金封

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 袋本体１の裏面上端部に折り重なる蓋部
   ２に、略Ｕ字状のスリット３により囲まれ、且つその内
   部に吊下孔４を有して、必要に応じ蓋部２から立ち上が
   ることにより袋本体１の上辺部において突出態勢となる
   舌状片５を設けたことを特徴とする商品陳列用包装袋。
2. 【請求項２】 舌状片５を含む蓋部２に補強シート６を
   重合した請求項１記載の商品陳列用包装袋。