JPH0321653Y2

JPH0321653Y2 -

Info

Publication number: JPH0321653Y2
Application number: JP1984028191U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-27
Filing date: 1984-02-27
Publication date: 1991-05-10
Also published as: JPS60140468U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は商品その他の物のデイスプレイ用吊支
具に係り、特には商品の収納された任意の厚さを
有する包装体を、包装体の厚さに応じて適度に拡
開して吊下することにより、商品展示台のフツク
バーに吊り下げて陳列することのできるものであ
る。

商品デイスプレイの方法は、時代の流れととも
に種々変遷しているが、近時、スーパー方式の量
販店、セルフサービス店、終夜営業店にあつては
狭いスペース内に多量の商品を陳列する必要性か
ら、垂設した板体に多数のフツクバーを植設し、
そのフツクバーに包装された商品の袋体上端部を
引掛けて客が自由に取り外し購入できるようにし
た商品陳列方式が多くなつている（例えば実公昭
45−13326号公報又は実公昭47−22229号公報に記
載された吊支具参照）。この陳列方式は商品を包
装したとき、その袋体の上端部に形成した透孔又
はフツク部を前記フツクバーに挿通又は係止して
ぶら下げておけば客の目にも止り易く、またフツ
クバーから外せば商品を客が自由に手にすること
ができる一方、同種商品を同列に引掛けて吊支し
ておくことにより商品ストツクもできて残量の何
如も一見して判るから便利である。しかし、この
ような商品吊下式陳列方式によれば吊下陳列でき
る商品は限られ、その陳列方式専用の商品が専ら
利用されているにすぎない。

一方、実開昭51−94695号公報には、小片の裏
面に感圧接着剤を塗布し、かつ、当該塗布面に離
型紙を剥離自在に貼着してヘツダー構成片を形成
し、このヘツダー構成片の中央に折線を附設して
二つ折り自在ならしめるとともに、当該ヘツダー
構成片における折線を中心とする対称個所に吊下
孔を、又その吊下孔の切縁にヘツダー構成片の一
側縁に開口する吊下桿の導孔を夫々設け、更に上
記の離型紙に於て吊下孔、導孔の外側個所に切取
線を設けて成る商品の吊下陳列用ヘツダー例が開
示されている。しかしこのような吊下陳列用ヘツ
ダーによれば小片全体が同一幅に構成されている
ので吊下能力が限定されてしまう外、該ヘツダー
の裏面全体に接着剤が塗布され、かつ、該接着剤
の全面上に離型紙が貼着されているので、多量の
接着剤及び離型紙を必要としてコストが上昇して
しまう難点がある。更にヘツダーの裏面に貼着さ
れた離型紙の一部分のみを剥離して、この剥離し
た部分の接着剤を用いて包装体を挾持して吊下げ
る手段も考えられるが、商品に応じて剥離部分を
変更しなければならないので作業が面倒になる
外、使用しない接着剤が大量に発生することにな
り、不経済であるという問題点を有している。

そこで、本考案は吊下陳列専用の商品として製
造されていない商品であつても任意に吊下陳列し
得るとともに、吊下能力が大きく、しかも接着剤
及び剥離紙を必要最小限用いるのみで包装体の挾
持力を高め、コストの低廉化をはかることのでき
るデイスプレイ用吊支具を提供するものである。

本考案は上記目的を達成するために、細長の紙
若しくは合成樹脂シートを二つ折りした吊支具本
体と、吊支具本体の両端部に連設されて吊支具本
体の幅員よりも大きな径長を有するとともに裏面
に接着剤を付着した半円形状の貼着部と、吊支具
本体の二つ折りした折曲部近傍にあつて該吊支具
本体を貫通する透孔とより成り、前記貼着部に付
着した接着剤にて包装体を挾持して吊下するよう
にしてある。

上記構成の本考案によれば、半円形状の貼着部
を除く吊支具本体には接着剤が塗布されていない
ため、包装体を吊下する際には吊支具本体を大き
く拡開して、貼着部の裏面に塗布された接着剤に
て包装体を挾持することができる。また吊支具本
体には接着剤が塗布されていないため、包装体の
厚さに応じて吊支具本体が適度に離間した状態で
吊支することができて、包装体の厚さにかかわら
ず見映良く吊下することができる。

実施例以下に本考案の構成を図面に示す一実施例に基
づいて説明する。

第１図は本考案に係るデイスプレイ用吊支具の
外観図、第２図は他の実施例を示す正面図、第３
図は第２図Ａ−Ａ断面図である。

吊支具本体１は細長の紙若しくは合成樹脂シー
トを二つ折りしてなり、一定の重量を有する商品
を吊支するに十分の強度を有する。吊支具本体１
の両端部には吊支具本体１の幅員よりも大きな径
長を有する半円形状の貼着部２が連設されてい
る。この貼着部２は吊支具本体１の幅員よりも幅
広となつているので、吊下すべき包装体を強固に
挾持するとともに、その表面を広告宣伝部として
画成利用するものであり、商品の種類、客層の相
違等を考慮し、バラエテイに富んだ表示、意匠、
色彩を付すことができて、販売店の特色を示すこ
とが可能なものである。この貼着部２の裏面には
接着剤３が塗布されており、この接着剤３にて商
品の包装体４の上端部を貼着して吊下するもので
ある。接着剤３は末使用時においては互いに接着
し合わないように貼着部２，２間に接着剤で接着
しない剥離紙を介在させておき、使用時にその剥
離紙を剥がして使用するものである。なお、吊支
具本体１の裏面には接着剤が塗布されることな
く、相互に離間自在である。吊支具本体１の折曲
部付近には吊支具本体１を商品展示台のフツクバ
ー６に挿通して吊り下げて陳列することができる
ように透孔５が穿設されている。この透孔５は図
示の如く閉ループ状の孔であつて、吊支具本体１
を貫通して設けてある。

上記構成の本考案に係るデイスプレイ用吊支具
を使用する際には、先ず貼着部２の接着剤３に介
在させた剥離紙を剥ぎ取り、吊支具本体１を拡開
して、吊下すべき包装体４の上端部に接着剤３に
て貼着部２を貼着する。このとき、吊下する包装
体４が任意の厚さを有していても吊支具本体１に
は接着剤が塗布されておらず、その間隔を調節す
ることができるため、包装体４の厚さにかかわら
ず見映良く吊下することができる。よつて吊支具
本体１は吊下すべき包装体４の厚さに応じて適宜
離間した状態にて吊下するものである。

以上に記載した本考案によれば、包装体に収納
した商品が吊下展示する手段を有しない場合であ
つても、任意にその包装体の上端部に貼着部を貼
着して吊下展示することができるので、商品陳列
及び商品販売上有益である。しかも吊支具本体に
は接着剤が塗布されておらず、相互に離間可能で
あるため、包装体が任意の厚さを有していてもそ
の厚さにかかわりなく、見映え良く吊下すること
ができる。そして、商品展示台に吊り下げるため
の透孔が吊支具本体の中に穿設された閉ループ状
であるため、作業中に透孔の部分から外れたり、
破損したりすることがなくて長期の陳列やデイス
プレイの変更にも耐え得るものである。また、貼
着部が吊支具本体より幅広に形成されているた
め、確実に包装体を吊下することができ、更に接
着剤は、半円形状の貼着部以外には付着されてい
ないので、接着剤の使用量は必要最小限で良く、
しかも付着されている接着剤のすべてを有効に使
用して強力な挾持力が発揮できるという利点があ
る。従つて吊支具自体のコストを下げる効果が大
である。さらにこの半円形状の貼着部に種々の形
状や模様、色彩その他文字等を付すことができる
ので、商品ラベル、商店のシンボル、顧客の好み
に応じた目印、広告など広告宣伝部として多用途
に利用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るデイスプレイ用吊支具の
外観図、第２図は他の実施例を示す正面面、第３
図は第２図Ａ−Ａ線断面図である。１……本体、２……貼着部、３……接着剤、５
…包装体。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

細長の紙若しくは合成樹脂シートを二つ折りし
た吊支具本体と、吊支具本体の両端部に連設され
て吊支具本体の幅員よりも大きな径長を有すると
ともに裏面に接着剤を付着した半円形状の貼着部
と、吊支具本体の二つ折りした折曲部近傍にあつ
て該吊支具本体を貫通する透孔とより成り、前記
貼着部に付着した接着剤にて包装体を挾持して吊
下するようにしたことを特徴とするデイスプレイ
用吊支具。