JP3006357U - まな板 - Google Patents

まな板

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JP3006357U
JP3006357U JP1994005141U JP514194U JP3006357U JP 3006357 U JP3006357 U JP 3006357U JP 1994005141 U JP1994005141 U JP 1994005141U JP 514194 U JP514194 U JP 514194U JP 3006357 U JP3006357 U JP 3006357U
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美智孔 新垣
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Abstract

(57)【要約】 【目的】調理に用いられるまな板、特に調理作業性が向
上するまな板に関し、従来の問題を一掃し、特にまな板
上での切り作業やそれに付随する作業を簡便化すること
を目的とする。 【構成】まな板として使用される平板部1の少なくとも
片方の面の外周部に凸堤2が設けられている構成とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、調理用に用いられるまな板に関し、特に調理作業性が向上するまな 板に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9の(1)は、一般に使用されている市販の木製まな板aの斜視図であり、 板厚は一定である。 図9の(2)は市販の樹脂製の取手付きまな板aの斜視図である。このまな板 は材質が樹脂製のため、板厚の薄いものが多く、保管スペースを狭くできる。ま た、表面に付着した調理くずの洗浄が容易である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このように、まな板の材質が木製から樹脂製に変わり、材質の改良によって、 まな板の洗浄や保管などの面で簡便になってきている。その結果、調理作業の後 の問題は改善されたことになるが、肝心な切り作業の簡便性に関しては、未だに 次のように多くの問題が残されている。
【0004】 1.図10(1)に示すように、まな板a上における切り作業中に、包丁bで 切り離された料理材料cが、まな板aの外にころがり出たり、こぼれ落ちたりす る。特に、人参や大根などのような円形をした材料dの場合に、顕著である。し たがって、切り作業の際に細心の注意を要し、切り作業に集中できず、その結果 誤って指を傷つけるなどの危険もある。
【0005】 また、転げ落ちた材料は、そのまま廃棄すると不経済であるので、洗浄して使 用するが、床面上に落ちてほこりが付いたりした場合は、不衛生な感はぬぐえず 、廃棄する場合が多く、材料の無駄が避けられない。
【0006】 2.図10(2)に示すように、まな板a上で切られた材料eをなべ等の容器 fに移す場合に、材料eのすべてが容器f中に入るとは限らず、矢印a1で示す ように、一部が容器fの外側にこぼれ出すことが多い。したがって、容器外にこ ぼれ出さないように注意する必要があり、作業性が悪い。
【0007】 以上のような問題は、料理の経験の浅い人や手の不自由な人にとっては、切実 な問題である。このほか、水洗い後の材料をまな板上で切ったりした場合、まな 板上が水びたしになる、まな板の面積が狭いので、切った材料をその都度別の容 器に移して溜める必要がある、家族などで鍋物やバーベキューなどをする場合に 、切った材料を盆などのような大きな器に移し変えて運ぶ必要がある、などの不 便さがある。
【0008】 本考案の技術的課題は、このような切り作業やそれに付随する問題に着目し、 以上のような問題を一掃し、特にまな板上での切り作業やそれに付随する作業を 簡便化することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1は、図1に例示するように、まな板として使用される平板部1の少な くとも片方の面の外周部に凸堤2が設けられていることを特徴とするまな板であ る。
【0010】 請求項2は、図5、図6などに例示するように、まな板として使用される平板 部1の表裏両面の外周に凸堤2を有し、表裏両面をまな板として使用可能とした まな板である。
【0011】 請求項3は、図6などに例示するように、請求項1または請求項2に記載の平 板部1の少なくとも片側の面の凸堤2に高低差をつけることで、平板部1の他方 の面が傾斜するようにしたまな板である。
【0012】 請求項4は、図2(1)、図8などに例示するように、請求項1から請求項3 中のいずれかの項に記載の平板部1の少なくとも片方の凸堤において、凸堤2の 一か所または複数か所が欠除した形状をしているまな板である。
【0013】 請求項5は、図7などに例示するように、請求項1から請求項4中のいずれか の項に記載の平板部1の少なくとも片方の面において、前記の凸堤2と平板部1 との間に、水受け用の溝13を設けたまな板である。
【0014】 請求項6は、図7などに例示するように、請求項5に記載の平板部1の表側面 と凸堤2との間に水受け用の溝13を設け、裏面側では、該溝13の背面部分2 aを凸形状とすることで、裏面側の凸堤2aとしたまな板である。
【0015】 請求項7は、図7などに例示するように、請求項6に記載の裏面側の凸堤2a に高低差をつけることで、溝13側の平板部1が傾斜するようにしたまな板であ る。
【0016】 請求項8は、図4(8)などに例示するように、まな板として使用される平板 部1の片方の面の外周部に凸堤2が設けられており、凸堤2を有しない側の面に は、高さの異なる脚用の突起7、8を設けることで、凸堤2側の平板部1が傾斜 するようにしたまな板である。
【0017】 請求項9は、図8(2)などに例示するように、まな板として使用される平板 部1の少なくとも片方の面の外周部に凸堤2が設けられており、しかも該平板部 1または凸堤2のうち、少なくとも片方に目盛り11が付けられているまな板で ある。
【0018】
【作用】
請求項1のように、まな板として使用される平板部1の少なくとも片方の面の 外周部に凸堤2が設けられていることにより、平板部1上で切られた材料が転が り出そうとしても、凸堤2に突き当たることにより、まな板の外に転がり出した り、こぼれ落ちたするのを防止でき、材料のムダが無く、かつ衛生的となる。し たがって、従来のように切られた材料が転がり出したりしないか、気をつける必 要がなく、切り作業に集中できる。
【0019】 また、凸堤2によって、切られた材料がまな板の外に散らばるのを防止できる ので、切り終った材料をその都度他の容器に移し替える必要はなく、図3に示す ように隅に寄せておいて、他の材料を次々に切ることもでき、効率的に作業でき る。
【0020】 このように、凸堤2によって、切り終わった材料がこぼれ落ちないため、鍋物 やバーベキューなどの焼料理の材料の場合には、図3のように切った材料を、そ のまま本考案のまな板によって、食卓やテーブルへ運ぶことができ、容器として も兼用できる。
【0021】 また、切り作業中に野菜などから出て来た水が、凸堤2でせき止められて、周 囲に流れ出さないので、調理台などを汚すことが無く、かつ衛生的である。 なお、凸堤2の高さは、20mm程度の高さで十分なため、切り作業にはなん ら支障をきたさない。
【0022】 請求項2は、まな板として使用される平板部1の表裏両面の外周に凸堤2を有 することにより、表裏両面とも調理台9などから隙間tができ、平板部1が調理 台9などに接することはないので、衛生的であり、表裏両面をまな板として使用 することができる。しかも、片面は匂いの出ない野菜専用とし、他方の面を匂い の出る肉や魚類専用とでき、重宝できる。
【0023】 請求項3のように、平板部1の外周の凸堤2に高低差をつけて、平板部1の他 方の面を傾斜させると、野菜などを切るときに発生した水が低い方に流れて溜ま るので、野菜の水切りが簡便となる。
【0024】 請求項4のように、平板部1の外周の凸堤2が部分的に欠除し、開口している と、切り終わった材料を、開口のみから他の容器に移すことができ、切った材料 がこぼれるのを防止できる。その結果、材料の無駄を防止でき、かつ衛生的であ る。また、開口側が低くなるようにまな板を傾けて、平板部1中の水を排水して から、切った材料を移せば、水切りも容易にかつ確実に行なうことができる。
【0025】 請求項5のように、凸堤2と平板部1との間に、水受け用の溝13を有してい ると、野菜などから発生した水分が、周囲の溝に流れ落ちるため、切られた野菜 の水切りが容易になる。また、まな板を手に持ってわずかに任意の方向に傾ける と、平板部1上の水は低い方の溝13に流れ込むので、平板部1上の水切りが確 実となる。
【0026】 請求項6のように、溝13の背面側2aが凸形状となっていると、該凸形状部 2aが裏面側の脚として機能し、裏面側の平板部1と調理台9などとの間に隙間 tが生じ、調理台9との接触を防止できるので、裏面の平板部1もまな板として 使用でき、請求項2と同様な利点が得られる。また、裏面における凸形状部が裏 面側における凸堤2aとして機能するので、裏面の平板部1で切られた材料がま な板の外にこぼれ落ちたりするのを防止できる。
【0027】 請求項7のように、前記の裏面側の凸堤2aに高低差をつけて、溝13側の平 板部1を傾斜させると、野菜などから生じた水が低い方の溝13に集まって溜ま るので、野菜などの水切りが、請求項5のように単に溝13を設けた構造よりも 確実となる。
【0028】 請求項8のように、平板部1の片方に凸堤2を設け、他方には高さの異なる脚 用の突起7、8を設けることで、凸堤2側の平板部1を傾斜させることにより、 平板部1上における野菜などから発生した水分が低い方に流れて溜まるので、平 板部1上における野菜などの水切りが容易になる。
【0029】 請求項9のように、平板部1や凸堤2などに目盛り11を付けることで、材料 を所定の大きさに切るときに、切る位置の目安にできる。また、スライド式の凸 堤2に目盛り11を付けることで、開口10の開き具合を測定でき、とくに料理 教室において、あるいは教材を用いて料理を勉強する際に便利である。
【0030】
【実施例】
次に本考案によるまな板が実際上どのように具体化されるかを実施例で説明す る。図1は請求項1に対応するまな板の実施例を示す斜視図である。1は木製ま たは樹脂製、陶磁器製、金属製、あるいは金属板の表面に樹脂コーティングした りした平板部であり、まな板として使用される。そして、この平板部1の外周に 凸堤2が設けられている。なお、図示例では、凸堤2は平板部1の上側面のみに しか設けられていないが、下側の面にも設けて、図5、図6のような構造にして もよい。
【0031】 図2は図1のまな板の使用例を示す斜視図である。本考案の場合、平板部1が まな板として使用されるが、(1)図のように平板部1上で大根や人参などのよ うな円形の材料dを輪切りにした場合、切られた材料cが転がっても、凸堤2で せき止められるので、平板部1の外側へ転がり出すような恐れはない。
【0032】 また図2(2)に示すように、キャベツなどの材料gを千切り状に切った場合 でも、凸堤2でせき止められるので、小さく切られた材料hが平板部1の外側へ こぼれ出すようなことはない。
【0033】 図3は図1のまな板の別の使用例を示す斜視図であり、3種類の材料を切り作 業した場合の例である。最初に切った材料i1を隅に寄せておき、また次に切っ た材料i2を別の隅に寄せておく。そして最後に、残りの材料を切って材料i3 とし、別の隅に寄せておく。
【0034】 このように、切った後の材料を平板部1上の隅部に寄せて置いても、凸堤2が 有るために平板部1からこぼれ落ちることはない。したがって、切り終る度に他 の容器に移し替える必要がなく、連続して効率良く切り作業を行うことができる 。しかも、鍋物やバーベキューなどをする場合は、図3のように本考案のまな板 上で各種の材料を切って後、そのまま鍋などの熱源の場所まで移送でき、従来の ように切った材料を盆などの大きな器に移し変えて運ぶといった煩わしさから開 放され、特に主婦の負担が軽減される。
【0035】 図4は本考案によるまな板の細部の各種実施例を示す縦断面図である。(1) 図は木製または樹脂製などの平板部1の外周面に、凸堤2を貼り合わせることで 、凸堤2付きのまな板を構成した実施例である。なお、平板部1の下側面にも凸 堤2を貼り合わせて、図5、図6のような断面構造にしてもよい。
【0036】 (2)図は平板部1と凸堤2とが一体加工された構造の実施例であり、この場 合も、平板部1の下側の面にも凸堤2を一体加工してもよい。 (3)図は平板部1と凸堤2とを別体で構成し、(4)図のように凸堤2側に はアリほぞ3を設け、平板部1の外周にはアリ溝4を設けるとともに、アリ溝4 中にアリほぞ3を差し込んで、脱落不能としてある。
【0037】 アリ溝4側に対しアリほぞ3側の凸堤2がスライドできるようにしておくと、 切った材料の排出口を開閉できる。すなわち、(1)〜(3)図のような固定構 造の凸堤2とし、平板部1の1辺のみを凸堤2sがスライドする構造とすれば、 図8(2)のように凸堤2sを開閉できる。
【0038】 (5)(6)図は、平板部1の外周の上下両面にスライド用の溝5を設け、凸 堤2には平板部1の外周を包み込むような断面C型形状の凸堤2を形成し、C型 形状の両端部が表裏両方の溝5中に嵌入する構造になっている。この場合も、( 3)(4)図の実施例と同様に、全周にわたって固定構造にしてもよく、1辺の みを凸堤2がスライドして開閉する構造にしてもよい。
【0039】 (7)〜(9)図は、平板部1と凸堤2とがほぼ同等の板厚になっており、合 成樹脂製などで一体に成型されている。あるいは、アルミニウムなどの金属板を プレス成型することで形成してもよい。そして、表面側のみ凸堤2を有し、裏面 側には脚用の突起7、8が付いている。
【0040】 すなわち、(7)図は左右の突起7、8が同等の高さになっており、平板部1 が水平となる。これに対し、(8)図の場合は、左側の突起7よりも右側の突起 8が低いので、平板部1は右下がりにわずかに傾斜する。(9)図の場合は、左 側には突起7が付いているが、右側には突起が付いていないので、平板部1は右 下がりにわずかに傾斜する。
【0041】 このように、平板部1がわずかに傾斜していると、平板部1上で野菜などを切 ったときに、野菜に付いている洗浄水が低い位置に流れるので、野菜の水切りが 自然に行なわれる。なお、突起7、8は、平板部1の底面の四隅に設けるのがよ い。
【0042】 (10)図は、平板部1の表面のみに凸堤2を有するまな板において、平板部 1の表面の外周と凸堤2との間に水溜め用の溝13が形成されている。(11) 図の場合も、平板部1の表面の外周と凸堤2との間に水溜め用の溝13が形成さ れているが、この場合は、溝13を形成したことによって、裏面側に凸堤2aが 形成されている。
【0043】 すなわち、請求項6に記載のように、水受け用の溝13を設け、該溝13の背 面部分を凸形状とすることで、裏面側に凸堤2aが形成される。したがって、こ の実施例によると、片方の面に溝13を形成することで、表裏両面に凸堤2、2 aが形成されることになる。
【0044】 また、凸堤2aの高さを全て同じ高さとしないで、たとえば凸堤2aを左側よ り右側を低くすることで、平板部1を右下がりに傾斜させることができる。その 結果、平板部1上で野菜から分離した水分はすべて溝13の右側に流れて溜まる ことになり、野菜の水切りが容易になる。
【0045】 図5、図6は平板部1の表裏両面に凸堤2を有するまな板の使用状態を例示す る断面図である。流しなどの調理台9上に本考案のまな板を載置すると、下側の 凸堤2が調理台9に接するので、平板部1の下面が調理台9に接することはなく 、隙間tが保たれる。
【0046】 このため、平板部1の下面も衛生的に保たれるので、平板部1の上側面を野菜 切り専用とし、下側面を匂いのある肉・魚専用として使用できる。すなわち、平 板部1の表面と裏面とを使い分けできるので、匂いの無い野菜などを表面で切っ た後、まな板を反転して、他面で肉や魚などを切ることができ、1枚のまな板で 作業できる。
【0047】 したがって、従来のようにまな板を取り替えたり、切り作業の順番を考慮する 必要がない。なお、図4の(7)〜(9)図のように、突起7、8を設けて、平 板部1の裏面を浮かせることで、調理台9と接しないようにすることもでき、こ の場合も、突起の有る側の面を肉類専用として使用できる。
【0048】 図6は、平板部1の表裏両面において、全周に凸堤2を有するまな板において 、左側の凸堤2よりも右側の凸堤2が多少高くなっているため、平板部1がわず かに左下がりに傾斜している。その結果、図4の(8)(9)(11)の場合と 同様に、野菜などに付着している水が平板部1の低い位置に流れて溜まるので、 野菜の水切りが簡便となる。
【0049】 なお、図4(10)(11)などのように、平板部1の外周に溝13を有する 場合は、まな板を手で持って多少傾けるだけで、野菜などから生じた水が低い側 の溝13に流れ込むので、必ずしも常時傾斜させておく必要はない。
【0050】 図7は、図4(11)のまな板の使用例を示す断面図である。(1)図は溝13 が上向きになっているので、平板部1上で野菜などを切った際に生じた水は、周 囲の溝13に溜まる。このとき、図4(11)で説明したように、下向きの凸堤2 aに高低差をつけて平板部1を傾斜させておくと、水分は低い側の溝13に自然 に流れ込む。また、溝13の背面が凸堤2aなため、平板部1の裏面と調理台9 との間に隙間tが生じることになり、調理台9と接することはなく、衛生的であ る。
【0051】 したがって、このまな板を(2)図のように反転させて、平板部1の裏面を肉 類専用として使用することもできる。また(2)図の状態においても、凸堤2に よって、平板部1と調理台9との間に隙間tができるので、調理台9と接するこ とはなく、衛生的である。
【0052】 図8は、凸堤2の一辺を欠除した実施例である。図2(1)のように凸堤2の 一部10を欠除して開口させると、図10(2)のように鍋などの容器fに移す 際に、材料eのすべてが欠除部10から滑り落ちるので、容器外に散らかること はない。
【0053】 これに対し、図8の実施例は、平板部1の4辺のうちの一つの辺を全長にわた って欠除した構造になっている。すなわち、(1)図の場合は、4辺のうち短い 方の1辺には凸堤2を形成しないで、全長にわたって開口させてある。したがっ て、切り終った材料eをなべなどの容器fへ移す時に、材料eはすべて開口10 から容器f中に滑降することになり、容器の外にこぼれ落ちることはなく、確実 に移し替えることができる。
【0054】 (2)図は、開口10を開閉構造にした実施例であり、短い方の1辺に、図4 (3)〜(6)に例示したような溝4、5を設け、この溝4または5にスライド 式の凸堤2sをはめ込んである。したがって、このスライド式凸堤2sを矢印a 2方向にスライドさせることによって、開口10を開閉できる。
【0055】 この構造によると、ネギをきざんだ場合のように材料が少量の場合、あるいは 容器が小さい場合は、開口10を閉じる方向にスライド式凸堤2sを移動させて 開口10を狭くする。逆に、切った材料eが大きかったり、大量の場合、または 容器fが大きい場合は、開口10が拡がる方向にスライド式凸堤2sを移動させ る。このように、開口10を自由自在に調節できるので、切った材料を外にこぼ すことなく、常に確実に移し替えることができる。
【0056】 (1)図に例示するように、まな板として使用する平板部1中央は無地にして おき、平板部1の外周から凸堤2にかけて、花模様などの図柄をプリントしてお くと、料理中にまな板から華やかな印象を受けるので、料理作業が楽しくなるな どの効果も得られる。
【0057】 また、(2)図に例示するように、スライド式の凸堤2sまたは平板部1側に 目盛り11を付けておくと、目盛りによって、開口10の開き具合を指示でき、 生徒や子供に料理を教えたり指示する場合などに便利である。さらに、平板部1 の他の外周や凸堤2にも目盛り11を付けておくと、材料を切る大きさが教材な どで指示されている場合に、大きさを計るのに利用できる。しかも、一部の目盛 りはcm単位とし、他方はインチ単位とすると、国際的に利用できる。
【0058】
【考案の効果】
請求項1のように、平板部1の外周部に凸堤2を設けることで、平板部1上で 切られた材料が転がり出したり、こぼれ落ちたりするのを防止でき、材料のムダ が無く、かつ衛生的となり、切り作業に集中できる。しかも、切り終った材料を 溜めておいたり、切った材料を食卓やテーブルへ運ぶときの容器としても兼用で きる。
【0059】 請求項2は、平板部1の表裏両面の外周に凸堤2を設け、平板部1の表裏両面 を調理台9などから隙間tだけ浮かして、平板部1が調理台9などと接しないよ うにすることで、平板部1の表裏両面をまな板として使用でき、片面は野菜専用 とし、他方は肉や魚類専用とすることができる。
【0060】 請求項3のように凸堤2に高低差をつけて、平板部1の他方の面を傾斜させる と、野菜などから発生した水が低い方に流れて溜まるので、野菜の水切りが簡便 となる。
【0061】 請求項4のように凸堤2に部分的に開口10があると、開口側を低く傾けて、 平板部1中に溜まって水を排水でき、次いで切り終わった材料を、開口10のみ から他の容器に移すことができるので、切った材料が散乱したり、外にこぼれ出 したりするのを防止できる。その結果、材料の無駄を防止でき、かつ衛生的であ る。
【0062】 請求項5のように、平板部1の外周に溝13が有ると、野菜などから発生した 水が周囲の溝に流れ落ちて溜まるので、水切りが容易になる。また、まな板を任 意の方向にわずかに傾けると、平板部1上の水が低い方の溝13に流れ込むので 、平板部1上の水切りが確実となる。
【0063】 請求項6のように、溝13の背面側を凸形状とすることにより、裏面側の平板 部1が調理台9などと接するのを防止できるので、平板部1の裏面もまな板とし て使用できる。また、裏面における凸形状部が裏面側における凸堤2aとして機 能するので、裏面側を上にして用いた場合、平板部1で切られた材料が外にこぼ れ落ちたりするのを防止できる。
【0064】 請求項7のように、前記の裏面側の凸堤2aに高低差をつけて、溝13側の平 板部1を傾斜させると、野菜などから生じた水が低い方の溝13に集まって溜ま るので、野菜などの水切りが、請求項5のように単に溝13を設けた構造よりも 簡便かつ確実となる。
【0065】 請求項8のように、凸堤2の無い方に、高さの異なる脚用の突起7、8を設け て、凸堤2側の平板部1を傾斜させることにより、平板部1上における野菜など から発生した水が低い方に流れて溜まるので、野菜などの水切りが容易になる。
【0066】 請求項9のように、平板部1や凸堤2などに目盛り11を付けておくと、材料 を切るときの大きさを計ることができ、料理教室において、あるいは教材を用い て料理を勉強する際に便利である。またスライド式の凸堤2に目盛り11を付け ることで、開口10の開き具合を測定でき、料理を教えたりするのに便利である 。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による凸堤付きまな板の実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1の凸堤付きまな板の使用例を示す斜視図で
ある。
【図3】図1の凸堤付きまな板の別の使用例を示す斜視
図である。
【図4】本考案による凸堤付きまな板の各種実施例を示
す要部断面図である。
【図5】両面に凸堤を有するまな板の実施例を示す断面
図である。
【図6】両面に凸堤を有するまな板の別の実施例を示す
断面図である。
【図7】溝付きまな板の実施例を示す断面図である。
【図8】凸堤に開口を有するまな板の使用状態を例示す
る斜視図である。
【図9】従来の木製まな板と樹脂製まな板の斜視図であ
る。
【図10】従来のまな板の使用状態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 平板部 2 凸堤 2a 凸堤(溝3の背面部分) 2s スライド式の凸堤 7・8 突起 9 調理台 10 開口 11 目盛り 13 溝

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 まな板として使用される平板部1の少な
    くとも片方の面の外周部に凸堤2が設けられていること
    を特徴とするまな板。
  2. 【請求項2】 まな板として使用される平板部1の表裏
    両面の外周に凸堤2を有し、表裏両面をまな板として使
    用可能としたことを特徴とするまな板。
  3. 【請求項3】 平板部1の少なくとも片側の面の凸堤に
    高低差をつけることで、平板部1の他方の面が傾斜する
    ようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載のまな板。
  4. 【請求項4】 前記の少なくとも片方の凸堤において、
    凸堤2の一か所または複数か所が欠除した形状をしてい
    ることを特徴とする請求項1から請求項3中のいずれか
    の項に記載のに記載のまな板。
  5. 【請求項5】 平板部1の少なくとも片方の面におい
    て、前記の凸堤2と平板部1との間に、水受け用の溝1
    3を設けたことを特徴とする請求項1から請求項4中の
    いずれかの項に記載のまな板。
  6. 【請求項6】 前記の平板部1の表側面と凸堤2との間
    に水受け用の溝13を設け、裏面側では、該溝13の背
    面部分2aを凸形状とすることで、裏面側の凸堤2aと
    したことを特徴とする請求項5に記載のまな板。
  7. 【請求項7】 前記の裏面側の凸堤に高低差をつけるこ
    とで、溝13側の平板部1が傾斜するようにしたことを
    特徴とする請求項6に記載のまな板。
  8. 【請求項8】 まな板として使用される平板部1の片方
    の面の外周部に凸堤2が設けられており、凸堤2を有し
    ない側の面には、高さの異なる脚用の突起7、8を設け
    ることで、凸堤2側の平板部1が傾斜するようにしたこ
    とを特徴とするまな板。
  9. 【請求項9】 まな板として使用される平板部1の少な
    くとも片方の面の外周部に凸堤2が設けられており、し
    かも該平板部1または凸堤2のうち、少なくとも片方に
    目盛り11が付けられていることを特徴とするまな板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3511240B2 (ja) 2002-02-08 2004-03-29 正雄 酒井 まな板、まな板シート取り付け用台板、まな板シート

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