JP3006289U - 整味又は嗜好飲料バッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】吸着力や遠赤外線効果の優れた炭の作用を飲食
物に作用させるにあたり、汚したりすることなく手軽に
扱えるようにし、とりわけカフェイン等の刺激が緩和さ
れたマイルドコーヒーが直ちに得られるようにする。 【構成】粗粒状の硬質炭を通水性の袋に収めてティーバ
ッグ状とし、特にインスタントコーヒー等カフェイン系
嗜好飲料原料をこれに混合して、マイルドな低刺激性飲
料バッグとする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この考案は炊飯その他飲食品の調理において不要な有 害成分を除去して味や仕上がり等を改善したり、よりソフトな嗜好飲料を提供す る整味又は嗜好飲料バッグに関する。

【０００２】

【従来の技術】炭や活性炭に吸着作用があることは従来からよく知られてお り、これを使って臭いや有害成分を除去するために様々な方法と装置が用いられ ている。しかしながら家庭用の飲食物を対象にしてごく手軽にこれを行えるよう にしたものは未だ見出されていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】炊飯における外米の臭いを除いたり或いは より積極的においしく調理し、更にはコーヒー等を多飲する人にとってカフェイ ン等の刺激を緩和させてノンシュガー的なものにすることにより、その害を除く ことが望まれているが、本考案はこれ等を一般の消費者が家庭等で手軽に行える ようにすることを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】例えば備長炭のような硬質の炭を荒粉砕して １〜５ｍｍ程度の粗粒状硬質炭（１）とし、これを不織布のような通水性シート （２）で作った袋状体に収めて必要に応じ上部に糸（３）を出し、閉じたティー バッグ状とする。但しその形状は、図１のような細長のスティック状にしてもよ い。

【０００５】 更に、該粗粒状硬質炭（１）と共に（粉体又は顆粒状の）インスタントコーヒ ーもしくはこれに類するカフェイン系嗜好飲料原料（４）を混合して、同じく封 状のテイーバッグ状とする。この場合も必要に応じ糸（３）を出し、形状をステ ィック状にしてよいことは勿論である。

【０００６】 なお、以上のいずれの場合も、適当なミネラル石やセラミック、味付材料等を 必要に応じ更に混合してもよい。

【０００７】

【作用】上記のような粗粒状硬質炭（１）を収めた通水性シート（２）から なるテイーバッグ状体を例えば炊飯器内の米の上に載置して炊くと、水分は通水 性シートを通り抜けるから、除去すべき成分は水の循環と共に該硬質炭（１）に 接して吸着され、しかも炭自体は外部の米を汚すことがない。又、おそらく遠赤 外線の作用によるものと推定されるが、御飯が一層おいしく炊けることも判明し た。

【０００８】 次にこれを湯沸かしに収め、コーヒーその他の嗜好飲料を沸かしたところ、味 がすこぶるまろやかになり、砂糖等を入れなくても甚だ飲み易いものになったが 、これもカフェイン等の刺激性物質による吸着作用と共に、炭特有の遠赤外線の 作用が働いているものと考えられる。又、これ等に限らず、酒類その他において も同様の作用・効果が認められた。

【０００９】 更に、該粗粒状硬質炭（１）とインスタントコーヒー等カフェイン系嗜好飲料 原料（４）とを混合して同様にティーバッグ状製品にしたものを熱湯に浸して用 いると、即座にインスタントコーヒー中のカフェイン等刺激性物質が該硬質炭（ １）に吸着されると同時にコーヒー成分が外部に滲出して、直ちに刺激性のない 甚だまろやかなコーヒーが得られ、ほとんど砂糖不要になることも判明した。こ れは予め炭とコーヒー成分がブレンドされているのであるから、その作用が甚だ 速やかであるのは当然であり、したも消費者にとっては一度手間ですむメリット がある。

【００１０】

【実施例１】紀州産備長炭を１〜５ｍｍ程度に荒粉砕して、これの約２０ｇ を縦６ｃｍ、横４ｃｍの不織布製袋に収納して、上部に糸を取り付け、密閉する 。これを炊飯の際に米の上に載置し糸を外に引き出して使用する。 又、これの約半分の寸法、容量のものを、コーヒー等の浸漬用とする。

【００１１】

【実施例２】縦５ｃｍ、横３ｃｍの不織布製袋内に、上記備長炭の粗粒（短 片）と顆粒状インスタントコーヒーの同量混合物を収め、必要に応じオリゴ糖等 をも混合して上部をウェルダー密閉し、熱湯を注ぐだけでできるマイルドなイン スタントコーヒーバッグとする。

【００１２】

【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、吸着力や遠赤外線効果の 優れた炭の作用を飲食物に適用させるにあたり、甚だ扱い易いと同時に飲食物を 黒く汚すことなく手軽に有害物を除去したり味を整えることができ、特にコーヒ ー等刺激性飲料の場合は、直ちにそれが緩和されたものが得られるから、ノンシ ュガーも可能で砂糖の害も防げる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案一例の一部切欠見取図

【図２】本考案別例の一部切欠見取図

【符号の説明】

１………粗粒状硬質炭 ２………通水性シート ３………糸 ４………カフェイン系嗜好飲料原料

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】粗粒状の硬質炭を通水性の袋に収め、ティ
   ーバッグもしくはスティック状にしたことを特徴とする
   整味又は嗜好飲料バッグ。
2. 【請求項２】粗粒状の硬質炭とインスタントコーヒーも
   しくはこれに類するカフェイン系嗜好飲料原料との混合
   物を通水性の袋に収め、ティーバッグもしくはスティッ
   ク状にしたことを特徴とする整味又は嗜好飲料バッグ。