JP3005966B2 - 補助材料混合物及び該補助材料混合物を用いた製品混合物の製造方法 - Google Patents

補助材料混合物及び該補助材料混合物を用いた製品混合物の製造方法

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JP3005966B2 JP19968098A JP19968098A JP3005966B2 JP 3005966 B2 JP3005966 B2 JP 3005966B2 JP 19968098 A JP19968098 A JP 19968098A JP 19968098 A JP19968098 A JP 19968098A JP 3005966 B2 JP3005966 B2 JP 3005966B2
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B40/00Processes, in general, for influencing or modifying the properties of mortars, concrete or artificial stone compositions, e.g. their setting or hardening ability
    • C04B40/0028Aspects relating to the mixing step of the mortar preparation
    • C04B40/0039Premixtures of ingredients
    • C04B40/0042Powdery mixtures

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築土木資材を製
造するにあたり、主材料に添加・混合する補助材料、例
えば混和材、充填材等の補助材料における特定のもの同
士を予め混合した補助材料混合物、及び該補助材料混合
物を用いた製品混合物(製品混練物も含む。)の製造方
法に関し、特に補助材料として用いる超微粉の取扱い
性、及び補助材料の一つとして用いる超微粉の主材料へ
の混合性を向上させた、補助材料混合物及び該補助材料
混合物を用いた製品混合物の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】従来より、建築土木資材の
製造にあたっては、主材料に製品の高強度化、軽量化或
いは着色等を目的として、超微粉、無機発泡粒或いは顔
料等の嵩高い補助材料を添加・混合することが多く行わ
れている。
【0003】例えば、シリカシュームは、主材料である
セメント、水及び骨材に添加・混合すると、製品混合物
であるコンクリート硬化体の緻密性が高まり、強度や耐
久性の優れたコンクリート製品を得ることができること
から、セメント混和材、即ち主材料であるセメント、水
及び骨材に添加・混合する補助材料の一つとして広く使
用されている。
【0004】ここで、上記補助材料は、主材料中に出来
るだけ均一に混合されることが、その添加・混合の目的
を達成するために非常に重要となるが、例えば上記した
シリカシュームのような超微粉の補助材料にあっては、
嵩高く、しかも凝集し易い性質などから、該超微粉をセ
メント等の主材料と他の補助材料と共に同時に混合或い
は混練した場合には、その混合性が一般的に悪いと言う
課題を有していた。
【0005】また、超微粉の補助材料は、乾燥状態では
静電的に、また少量の湿気によって湿潤的に凝集するも
のが多いため、その輸送に際してトラブルが発生し易
く、超微粉自体の取扱い性にも課題があり、また粉塵発
生による作業環境の悪化と言う課題も有していた。
【0006】そこで、近年においては、補助材料として
用いる超微粉の取扱い性、及び主材料への混合性を改善
するための提案が種々なされている。例えば、セメント
混和材であるシリカヒュームに対しては、スラリー化
(特開昭60-129132 、特開平2-145417、特開平8-333144
等)、また主材料であるセメント或いは細骨材(更には
粗骨材)へのプレ混合(特開平6-114825等)、更には比
重の重い粉体とのプレ混合(特開平9-220715)等が検討
されている。
【0007】しかし、先ず特開昭60-129132 、特開平2-
145417及び特開平8-333144等に記載された超微粉をスラ
リー化して用いる方法では、超微粉が均一に分散したス
ラリーを得るために、別途、分散剤が必須となり、また
スラリー化するための専用の設備も必要となることか
ら、費用が高騰すると言う課題を有していた。また、超
微粉をスラリー化した状態で長期間保存すると、超微粉
がスラリー中において沈降する憂いがあり、スラリー濃
度が不均一と成ることから、主材料への添加・混合前に
再度スラリーを均一濃度になるよう攪拌する必要性があ
ると言う課題も有していた。
【0008】また、特開平6-114825等に記載された超微
粉を主材料であるセメント或いは細骨材(更には粗骨
材)にプレ混合した後、該プレ混合物を骨材と水或いは
セメントと水と混合する方法においては、補助材料とし
て使用する少量の超微粉を多量に使用するセメント或い
は細骨材等とプレ混合するものであるため、そのプレ混
合のための設備及び作業は大掛かりなものとなり、やは
り費用が高騰すると言う課題を有していたと共に、プレ
混合する主材料の粒径或いは湿分によっては必ずしも効
果が得られない場合も存在した。
【0009】更に、特開平9-220715に記載された超微粉
より比重の重い粉体と超微粉とをプレ混合する技術にお
いては、超微粉より比重の重い粉体として本願明細書の
実施例に記載されているように主材料であるポルトラン
ドセメント等とすると、その工業的実施においては上記
と同様に費用が高騰すると言う課題が生じる憂いがあ
り、また、補助材料として使用する比較的量の少ない粉
体との混合においては、超微粉との比重差によりその混
合が困難であると言う課題を有していた。
【0010】本発明は、上述した補助材料として用いる
超微粉の取扱いに関する従来技術が有する課題に鑑み成
されたものであって、その目的は、補助材料として用い
る超微粉の取扱い性、及び補助材料の一つとして用いる
超微粉の主材料への混合性を向上させた、新たな超微粉
の取扱い技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記した
目的を達成すべく検討を重ねた結果、超微粉と無機発泡
粒とを併用して用いる製品混合物において、超微粉と共
に主材料への混合性が一般的に悪い無機発泡粒の存在に
着目し、該無機発泡粒と超微粉とを予め混合した混合物
を、製品混合物を得るための中間材料として用いること
とすると、超微粉の取扱い性、及び超微粉の主材料への
混合性のみならず、超微粉とプレ混合した無機発泡粒自
体の主材料への混合性も向上させることが出来ることを
見いだし、本発明を完成させた。
【0012】即ち、本発明は、主材料に添加・混合する
補助材料として使用する超微粉と、同じく補助材料とし
て使用する無機発泡粒とを混合して成る補助材料混合物
とした。また、本発明は、補助材料として使用する超微
粉と、同じく補助材料として使用する無機発泡粒とを先
ず混合し、その後、得られた補助材料混合物を主材料と
混合或いは混練する製品混合物の製造方法とした。
【0013】上記した本発明にかかる補助材料混合物に
よれば、嵩高く、発塵し易い超微粉を無機発泡粒と混合
したものであるため、超微粉の少なくとも一部が、無機
発泡粒の多くにおいてその表面に存在する多数の微細な
気孔等の凹部を介して簡易な混合操作により付着し、無
機発泡粒と一体となる(無機発泡粒が超微粉で被覆され
た状態となる)ために、超微粉を単独で扱う場合に比較
してその輸送及び取扱いが容易なものとなる。また、超
微粉を、本発明にかかる補助材料混合物にした状態で主
材料に添加・混合すると、それ単独では主材料との混合
性が悪い超微粉が、同じく補助材料として使用する無機
発泡粒を輸送体(キャリヤ)として主材料中に容易に分
散するため、超微粉の主材料への混合性を向上させるこ
とができると共に、嵩高い無機発泡粒自体も、多くにお
いてその表面に存在する多数の微細な気孔等の凹部を介
して付着した超微粉によってそのかさ比重が増し、超微
粉と共に主材料への混合性を向上させることができる。
【0014】また、上記した本発明にかかる製品混合物
の製造方法によれば、主材料への混合前に、それ単独で
は共に主材料との混合性が悪い超微粉と無機発泡粒とを
予め混合することとしたため、超微粉の少なくとも一部
が無機発泡粒の表面に付着し、無機発泡粒と一体となる
(無機発泡粒を超微粉で被覆した状態となる)ために無
機発泡粒が主材料への混合時に超微粉の輸送体(キャリ
ヤ)としての作用を果たすと共に、無機発泡粒自体も、
多くにおいてその表面に存在する多数の微細な気孔等の
凹部を介して付着した超微粉によってそのかさ比重が増
し、主材料中に分散し易いものとなるために、超微粉及
び無機発泡粒を各々単独で主材料に混合した場合に比較
して、両者ともその主材料への均一混合が進み、得られ
る製品混合物の品質、例えば強度、重量、着色等を均一
なものとすることができる。
【0015】ここで、上記本発明において、超微粉と予
め混合する無機発泡粒は、平均粒径5μm〜3mmの無
機発泡粒とすることが好ましい。これは、平均粒径が5
μmに満たない無機発泡粒では、超微粉に粒径が近づき
過ぎて超微粉をその表面に付着させることはできず、超
微粉の取扱い性、及び超微粉の主材料への混合性を向上
させることが困難となるためであり、また、逆に平均粒
径が3mmを越える無機発泡粒では、その表面に存在す
る凹凸が大き過ぎて輸送中に超微粉が分離したり、或い
は粒子間の間隙が広いために多くの超微粉がこの間隙に
充填してしまい、やはり超微粉の取扱い性、及び超微粉
の主材料への混合性を向上させることが困難となるため
である。
【0016】また、超微粉と予め混合する上記無機発泡
粒として、そのかさ比重が超微粉と同程度、若しくはそ
れ以下のかさ比重の無機発泡粒とした場合には、上記し
た本発明の作用・効果が増すために好ましい。即ち、混
合する両者のかさ比重が同程度のものであれば、その混
合が容易なものとなり、また、超微粉のかさ比重よりも
軽いかさ比重の無機発泡粒と超微粉とを混合することと
すると、超微粉が無機発泡粒の表面に付着した状態とし
て得られる本発明にかかる補助材料混合物は、そのかさ
比重が無機発泡粒単独の場合に比較して重いものとな
り、無機発泡粒自体の主材料への混合性を飛躍的に向上
させることができるため、無機発泡粒の主材料への混合
性も向上させると言う本発明の作用・効果が顕著に現れ
るために好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、上記した本発明を、詳細に
説明する。
【0018】本発明で言う補助材料とは、製品混合物の
主要な材料、即ち主材料に製品混合物の強度の向上、軽
量化或いは着色等を目的として、所定量(主材料に比較
して当然に少ない量)添加・混合される全ての材料を指
し、この補助材料と主材料との混合或いは混練によって
得られる本発明で言う製品混合物とは、モルタル製品、
コンクリート製品、建築用内外壁材及び屋根材、土壌改
良材等の建築土木資材、或いはその中間資材として使用
される超微粉と無機発泡粒とを含むプレミックスモルタ
ル、モルタル混練物、コンクリート混練物等を言う。
【0019】本発明は、上記補助材料の内、同一の主材
料に併用して使用する超微粉と無機発泡粒とを混合して
成る補助材料混合物、或いは、上記補助材料の内、同一
の主材料に併用して使用する超微粉と無機発泡粒とを先
ず混合し、中間材料である補助材料混合物を得た後、こ
の補助材料混合物を主材料と混合或いは混練する上記製
品混合物の製造方法である。
【0020】上記補助材料として使用される超微粉とし
ては、混和材として使用されるシリカヒューム、ブレー
ン値が8000cm2/g 以上のスラグ微粉末、発泡剤とし
て使用されるアルミニウム粉末等の金属微粉末、着色剤
等として使用されるカーボンブラック、酸化第二鉄等の
無機微粉末、更には平均粒径1μm以下の各種の乾燥粘
土粉、樹脂微粉末、セラミックス微粉末、焼却灰やスス
或いはEP灰等のダスト類が挙げられる。但し、これら
の中でも、嵩高く、凝集し易い性質を有するシリカヒュ
ーム(一般的にかさ比重は0.2〜0.4g/l)に対
しては、特に本発明は効果的である。
【0021】また、上記補助材料として使用される無機
発泡粒としては、製品混合物の軽量化を図る目的等で主
材料に添加・混合されるパーライト、発泡ガラスビー
ズ、シラスバルーン、抗火石粉等の天然発泡ガラスの粉
砕物、フライアッシュバルーン、人工軽量骨材等を挙げ
ることができる。但し、上記した中でも、パーライトの
ように脆弱な無機発泡粒が、主材料との混合時に潰れ、
表面に付着した超微粉を主材料中に撒き散らすために好
ましい。また、パーライトは、超軽量で嵩高い無機発泡
粒(一般的にかさ比重は0.05〜0.7g/l)であ
るために、シリカヒュームのような超微粉と同様にその
取扱い性及び主材料との混合性に課題を有していたが、
超微粉と混合することにより、その相互作用によってパ
ーライト自体の取扱い性及び主材料との混合性も改善さ
れるために、特に本発明は効果的である。
【0022】上記超微粉と、上記無機発泡粒との混合
は、従来より粉粒体同士の混合に慣用されているエアー
混合機等を用いて行えば良く、例えば、パーライト製造
工場内において焼成発泡後のパーライトをサイロへ移送
する際、エアー混合機にて超微粉であるシリカヒューム
をパーライトの流れの中に投入すれば、シリカヒューム
とパーライトとの混合物、即ち本発明で言う補助材料混
合物が容易に得られる。
【0023】このようにして得られた本発明にかかる補
助材料混合物は、空気中の湿分と超微粉自体の凝集力、
更には、混合する上記のような無機発泡粒の多くにおい
てはその表面に多数の微細な気孔等の凹部が存在するこ
とから、超微粉の少なくとも一部が混合された無機発泡
粒の表面に付着し、無機発泡粒と超微粉とが一体となっ
た(無機発泡粒が超微粉で被覆された)状態の混合物と
なる。
【0024】そのため、該補助材料混合物の取扱いは、
超微粉が存在するにも係わらず、通常の無機発泡粒と同
様の輸送及び取扱いが可能となり、また、一旦その凝集
力等によって無機発泡粒の表面に付着した超微粉は、通
常の無機発泡粒の輸送及び取扱い条件では離脱し難いた
めに、その混合状態が大きく変わることもなく、超微粉
の取扱い性を良好なものとすることができる。また、該
補助材料混合物を主材料に添加・混合すると、超微粉が
無機発泡粒を輸送体(キャリヤ)として主材料中に容易
に分散するため、超微粉を単独で主材料に添加・混合し
た場合に比較して、超微粉の主材料への混合性を向上さ
せることができると共に、パーライトのような嵩高い無
機発泡粒においては、それ自体も表面に存在する多数の
微細な気孔等の凹部を介して付着した超微粉によってそ
のかさ比重が増し、主材料への混合性を向上させること
ができる。
【0025】なお、上記超微粉と無機発泡粒との混合割
合は、特に限定されるものでは無く、用途或いは注文に
応じて配合すれば良いが、超微粉の殆どが無機発泡粒の
表面に付着している状態の混合物とすることが好ましい
ため、容積%で、超微粉10〜40%、無機発泡粒90
〜60%程度の混合割合で行うことが好ましい。また、
上記超微粉と無機発泡粒との混合は、例えばシリカヒュ
ームとパーライト、シリカヒュームとシラスバルーンの
ように各々1種類同士でも良いが、超微粉或いは無機発
泡粒が複数種ある場合、例えば超微粉であるシリカヒュ
ームと酸化第二鉄などの金属微粉末を補助材料として併
用する場合には、これらの超微粉の両者を、例えばパー
ライトのような無機発泡粒と混合した補助材料混合物と
しても良い。
【0026】上記本発明にかかる補助材料混合物と主材
料との混合或いは混練は、従来から製品混合物を得るた
めに使用していた慣用の混合機或いは混練機を用いて行
えば良い。例えば、製品混合物として軽量高強度モルタ
ルを製造する場合、本発明にかかる補助材料混合物とし
て、シリカヒュームとパーライトとの混合物(シリカヒ
ュームは高強度化のため、パーライトは軽量化のために
使用される共に補助材料)を用い、該シリカヒュームと
パーライトとの混合物を、主材料であるセメント、水及
び骨材、更には高性能減水剤等の他の補助材料と共に2
L攪拌機に投入し、混合・混練することにより製品混合
物を製造すれば良い。
【0027】この本発明にかかる補助材料混合物と主材
料との混合において、補助材料混合物中の超微粉は、該
超微粉が付着している無機発泡粒を輸送体(キャリヤ)
として主材料中に容易に分散する。これによって、他の
補助材料、例えばAE剤、AE減水剤、減水剤等の効果
を減少させることなく、超微粉を添加・混合した効果を
均一に得られる。更に、超微粉を予め混合した無機発泡
粒がパーライトのような脆弱な補助材料である場合に
は、主材料との混合中においてパーライトが徐々に潰
れ、その表面に付着した超微粉が主材料中に撒き散らさ
れることとなるため、超微粉の主材料への均一混合がよ
り進み、得られる製品混合物の品質をより一層良好なも
のとすることができる。
【0028】
【実施例】以下、上記した本発明にかかる補助材料混合
物、及び該補助材料混合物を用いた製品混合物の製造方
法の実施例を、比較例と共に記載する。
【0029】 −使用材料− 〔主材料〕 セメント:普通ポルトランドセメント〔日本セメント(株)製〕 水 :水道水 骨 材:珪石粉末〔日本セメント(株)製、粉末度 3,500cm2/g 〕 〔補助材料〕 軽量骨材:パーライト〔アサノパーライト(株)製、平均粒径100μm、 かさ比重0.15g/l〕 混和材 :シリカヒューム〔エファコ(株)製、平均粒径0.2μm、かさ 比重0.4g/l〕 補強繊維:パルプ〔三方商工(株)製、 L-BKPリーフリバー〕 ホ゜リフ゜ロヒ゜レンファイハ゛ 〔デザック(株)製、タフライトFF6 〕 増粘剤 :メチルセルロース〔信越化学(株)製、MC-SNB-30T〕
【0030】−補助材料混合物の製造− 〔実施例A〕上記補助材料の内、超微粉であるシリカヒ
ュームと、無機発泡粒であるパーライトとを、容積%
で、シリカヒューム50%、パーライト50%の割合で
エアー混合機〔奥多摩工業(株)製〕を用いて混合し、
シリカヒュームとパーライトとの混合物Aを製造した。
【0031】〔実施例B〕上記と同様の方法によって、
シリカヒュームとパーライトとを、容積%で、シリカヒ
ューム15%、パーライト85%(重量%で、シリカヒ
ューム25%、パーライト75%)の割合で上記混合機
を用いて混合し、シリカヒュームとパーライトとの混合
物Bを製造した。
【0032】−補助材料混合物における混合性及び取扱
い性の評価− 上記の方法により得られた混合性が評価し易い容積比
1:1のシリカヒュームとパーライトとの混合物Aを、
ロータップ試験機にかけた後、ランダムにサンプルを採
取し、単位容積質量測定及び顕微鏡観察を行ったとこ
ろ、全てのサンプルにおいて、ほぼ同様の単位容積質量
が得られたと共に、いずれも一様にシリカヒュームの大
部分がパーライトの表面に付着したシリカヒュームとパ
ーライトとの混合物と成っていた。
【0033】また、上記の方法により得られたシリカヒ
ュームとパーライトとの混合物Bを、通常のパーライト
の輸送方法及び取扱い方法で扱ったところ、粉塵の発
生、またシリカヒュームのパーライト表面からの離脱は
殆ど見受けられなかった。
【0034】−製品混合物の製造− 〔実施例〕上記シリカヒュームとパーライトとの混合物
B(実施例Bの本発明にかかる補助材料混合物)を、主
材料である上記セメント、水及び骨材、更には他の補助
材料であるパルプ、ポリプロピレンファイバ、メチルセ
ルロースと共に2L攪拌機〔ホバート社製、ホバートミ
キサー〕に投入し、混合・混練することによりモルタル
混練物を製造した。なお、各材料の配合は、表1で行っ
た。
【0035】〔比較例〕補助材料であるシリカヒューム
とパーライトとを予め混合することなく、従来と同様
に、全ての上記した補助材料と主材料とを共に上記した
混練機に同時投入して混練し、モルタル混練物を製造し
た。なお、各材料の配合は、表1の配合と同一になるよ
うに行った。
【0036】
【表1】
【0037】−製品混合物における超微粉の分散性の評
価− 一般に超微粉はマトリックス中に均一に分散しているほ
ど、マイクロフィラー効果により流動性は良くなる。こ
の特性を利用して、製品混合物における超微粉の分散性
の評価を行った。即ち、混合時間を表2に示した種々の
時間で行って得られた実施例のモルタル混練物につい
て、その混合直後の流動性を各々測定した。なお、モル
タル混練物の流動性は、JIS R 5201「セメントの物理試
験」9.7に記載されたテーブルフロー値で評価した。
また、 比較例のモルタル混練物についても、上記と同
様に流動性を測定した。測定結果を、表2に実施例及び
比較例として記載する。
【0038】
【表2】
【0039】また、超微粉であるシリカヒュームは、製
品混合物の硬化体であるコンクリートの緻密性を高め、
強度や耐久性を向上させる目的で主材料に添加・混合さ
れる補助材料である。そのため、主材料中にシリカヒュ
ームが均一に分散・混合している製品混合物の硬化体ほ
ど、その強度は向上したものとなる。そこで、注水後3
分間混合して得られた実施例のモルタル混練物を、4×
4×16cmの鋼製型枠に詰め、蒸気養生(60℃×6
h)、次いでオートクレーブ養生(175 ℃×5h)を施
し、得られた硬化モルタル試験体についての曲げ強度、
及び圧縮強度を各々測定した。なお、硬化モルタル試験
体の曲げ強度、及び圧縮強度の測定は、JIS R 5201「セ
メントの物理試験」9.に記載された強さ試験に準じて
測定した。また、比較例のモルタル混練物(全ての材料
を同時混合して得られたモルタル混練物)についても、
上記と同様に硬化モルタル試験体を作製し、該硬化モル
タル試験体の曲げ強度、及び圧縮強度を各々測定した。
測定結果を、表3に実施例、及び比較例として記載す
る。
【0040】
【表3】
【0041】表2から、予め得たシリカヒュームとパー
ライトとの混合物を主材料へ添加・混合する方(実施例
に係る製品混合物)が、個々にシリカヒュームとパーラ
イトとを主材料へ添加・混合する(比較例に係る製品混
合物)よりも、短い混合時間で流動性の高いモルタル混
練物が得られることが分かる。また、表3から、予め得
たシリカヒュームとパーライトとの混合物を主材料へ添
加・混合して得られたモルタル混練物の硬化体の方(実
施例に係る製品混合物の硬化体)が、個々にシリカヒュ
ームとパーライトとを主材料へ添加・混合して得られた
モルタル混練物の硬化体(比較例に係る製品混合物の硬
化体)よりも、曲げ強度及び圧縮強度が共に高い硬化体
となることが分かる。これらのことから、シリカヒュー
ムとパーライトとを予め混合することで、主材料との混
合時にシリカヒュームとパーライトの主材料中における
分散性が向上していることが確認できる。
【0042】
【発明の効果】以上、説明した本発明によれば、補助材
料として使用する超微粉の取扱い性、及び超微粉の主材
料への混合性を飛躍的に向上させることができると共
に、超微粉と同様の課題を有する場合が多い超微粉とプ
レ混合する無機発泡粒自体の主材料への混合性等も向上
させることができる効果がある。更に、本発明は、その
使用量が少ない補助材料同士をプレ混合するものである
ため、その混合のための設備は大掛かりなものを必要と
せず、費用の高騰を招くことなく上記効果が得られ、工
業的利用価値が高い。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C04B 28/02 C04B 28/02 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 14/18 B28C 7/00 C04B 14/02 C04B 20/10 C04B 22/06 C04B 28/02 C04B 14/12 C04B 14/16 C04B 14/24 C04B 18/14

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主材料に添加・混合する補助材料として
    使用する超微粉と、同じく補助材料として使用する無機
    発泡粒とを混合して成ることを特徴とする補助材料混合
    物。
  2. 【請求項2】 上記無機発泡粒が平均粒径5μm〜3m
    mの無機発泡粒がであることを特徴とする、請求項1記
    載の補助材料混合物。
  3. 【請求項3】 上記無機発泡粒が上記超微粉と同程度、
    若しくはそれ以下のかさ比重の無機発泡粒であることを
    特徴とする、請求項1又は2記載の補助材料混合物。
  4. 【請求項4】 上記無機発泡粒がパーライトであること
    を特徴とする、請求項1、2又は3記載の補助材料混合
    物。
  5. 【請求項5】 上記超微粉がシリカヒュームであること
    を特徴とする、請求項1、2、3又は4記載の補助材料
    混合物。
  6. 【請求項6】 補助材料として使用する超微粉と、同じ
    く補助材料として使用する無機発泡粒とのみを先ず乾式
    混合し、無機発泡粒と超微粉との補助材料混合物とした
    後、該補助材料混合物を主材料と混合或いは混練するこ
    とを特徴とする製品混合物の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記無機発泡粒が平均粒径5μm〜3m
    mの無機発泡粒であることを特徴とする、請求項6記載
    の製品混合物の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記無機発泡粒が上記超微粉と同程度、
    若しくはそれ以下のかさ比重の無機発泡粒であることを
    特徴とする、請求項6又は7記載の製品混合物の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 上記無機発泡粒がパーライトであること
    を特徴とする、請求項6、7又は8記載の製品混合物の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 上記超微粉がシリカヒュームであるこ
    とを特徴とする、請求項6、7、8又は9記載の製品混
    合物の製造方法。
  11. 【請求項11】 上記主材料がセメント、水及び骨材の
    少なくとも一種類以上を含むものであることを特徴とす
    る、請求項6、7、8、9又は10記載の製品混合物の
    製造方法。
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