JP3005740B2 - 異なる種類の瓦の積み込み装置 - Google Patents

異なる種類の瓦の積み込み装置

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JP3005740B2
JP3005740B2 JP6202752A JP20275294A JP3005740B2 JP 3005740 B2 JP3005740 B2 JP 3005740B2 JP 6202752 A JP6202752 A JP 6202752A JP 20275294 A JP20275294 A JP 20275294A JP 3005740 B2 JP3005740 B2 JP 3005740B2
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政則 沢田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、完成され結束された
瓦群を搬送用のパレットに積み込むための装置に関す
る。とりわけ、結束済の異なる種類の瓦群を識別した
上、パレットに瓦群を起立状態で積み込むための装置に
関する。
【0002】さらに、この発明はパレットに積み込まれ
る瓦群を保護するための緩衝材シ−トの供給手段につい
ても言及されている。
【0003】
【従来の技術】この種の先行技術を発明者は知らない。
一般的に実施されている異なる種類の瓦の積み込み手段
は、人手による作業である。
【0004】通常、3〜4枚程度の瓦が結束されて水平
状態で搬送されてくるが、結束されたその瓦群毎をパレ
ットへ起立状態で積み込む作業は、依然として人手に頼
っているのが実情である。
【0005】しかし、一枚の瓦の重量は少なくとも4k
g程度あるから、4枚程度を一組とする瓦群を人手によ
り実施することは多大の労力を必要とし、瓦の生産上の
大きな隘路となっていた。とりわけ、重労働であるため
人手に頼ることにも限界を生じてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、結束された異なる種類の瓦群を識別した
上、パレットに瓦群を起立状態に変位させて積み込む作
業を機械的に実施できなかった点のほか、さらにパレッ
トに積み込まれた瓦群が輸送途中に損傷を発生する点で
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、搬送機構の
傍らに瓦群の種類を識別する識別手段が設けられるとと
もに、瓦用のクランプ手段と緩衝材シート用の供給手段
を備えたロボット機構が搬送機構に連設され、ロボット
機構の傍らに緩衝材シートおよびパレットが設けられ、
ロボット機構を多軸作動制御させるプログラムを備えた
制御機構が設けられ、ロボット機構の制御機構と識別手
段とは信号伝達手段を介して接続され、ロボット機構が
制御機構のプログラムに基づいて、瓦用のクランプ手段
を介し瓦群を把持する機能と、瓦群の種類に対応させて
瓦群をパレットへ積み込む機能と緩衝材シート用の供
給手段を介して緩衝材シートをパレット上の瓦群に供給
させる機能とを有することを特徴とする異なる種類の瓦
の積み込み装置の発明と、
【0008】搬送機構の傍らに瓦群の種類を識別する
別手段が設けられるとともに、瓦用のクランプ手段と緩
衝材シート用の供給手段を備えたロボット機構が搬送機
構に連設され、瓦用のクランプ手段が一側に設けられた
静止挟持片と他側に開閉手段を介して静止挟持片に向け
て揺動自在に備えられた可動挟持片とからなり、緩衝材
シート用の供給手段が前記の静止挟持片と可動挟持片に
装着されてなる吸盤であって、ロボット機構の傍らに緩
衝材シートおよびパレットが設けられ、ロボット機構を
多軸作動制御させるプログラムを備えた制御機構が設け
られ、ロボット機構の制御機構と識別手段とは信号伝達
手段を介して接続され、ロボット機構が制御機構のプロ
グラムに基づいて、瓦用のクランプ手段を介し瓦群を把
持する機能と、瓦群の種類に対応させて瓦群をパレット
へ積み込む機能と、緩衝材シート用の供給手段を介して
緩衝材シートをパレット上の瓦群に供給させる機能を有
することを特徴とする異なる種類の瓦の積み込み装置の
発明である。
【0009】
【作用】結束された瓦群は、搬送機構によりロボット機
構側へ移送され停止される。その際、移送途中に識別手
段により瓦群の種類が識別され、その情報は制御機構へ
伝達され、制御機構に備えられたプログラムによりロボ
ット機構が作動制御される。
【0010】瓦用のクランプ手段側へ搬送された瓦群
は、ロボット機構に備えられたクランプ手段により把持
され、パレットへ順次一組毎の瓦群が竪積み状態により
整列されて積み込まれる。
【0011】そこで、一列毎に瓦群の積み込みが実施さ
れ、引き続き積み込まれる二列目の第1番目の瓦群が積
み込まれると、緩衝材シ−ト用の供給手段を介して先に
積み込まれた一列目の瓦群と二列目の第1番目の瓦群の
間に予め用意された緩衝材シ−トの一枚が緩衝材シ−ト
用の供給手段によって垂直方向に挿入される。
【0012】かくして、垂直方向に挿入された緩衝材シ
−トにより列設される瓦群の側面が保護される。
【0013】そして、一列毎に積み込まれた瓦群との間
に順次緩衝材シ−トが垂直方向に挿入される。パレット
に一段目の瓦群が満載されると、その上面に予め用意さ
れた別の形態の緩衝材シ−トの一枚が緩衝材シ−ト用の
供給手段を介して水平方向に載置される。
【0014】かくして、水平方向に載置された緩衝材シ
−トにより一段目の瓦群の上面および二段目の瓦群の下
面が保護される。
【0015】以下この動作を反復継続することにより、
瓦群の識別とパレットへの載置ならびに緩衝材シ−トの
供給が順序よく行われ、瓦群が段積みされることにより
瓦の積み込みが完了する。
【0016】
【実施例1】この実施例は、水平状態の姿勢により搬入
されてくる瓦群Wを起立状態の姿勢に変位させて積み込
む装置である。図1は、この発明の側面図であって、図
面上左側から右側にかけて水平状態の瓦群Wを起立させ
るための竪起こし機構10、ロボット機構14を作動制
御するためのプログラムを設定した制御機構11、起立
状態の姿勢に変位された瓦群Wをロボット機構14の瓦
用のクランプ手段18側へ搬送するための搬送機構2
0、瓦用のクランプ手段18および緩衝材シ−ト用の供
給手段24を備えた本体22からなるロボット機構14
が夫々設けられ、さらにロボット機構14の傍らには2
種類の形態による緩衝材シ−ト26、28が配置された
状態などが示されている。
【0017】図2は、図1の平面図であって、図1
される構成のほか、竪起こし機構10に備えられた瓦群
Wを識別するための識別手段12や識別手段12とロボ
ット機構14を夫々制御機構11に接続する信号伝達手
段16、17が示され、またロボット機構14の両側に
は異なる種類の瓦群Wがパレット30に積み込まれた状
態とその瓦群Wの上に緩衝材シート26が水平に載置さ
れた状態が示され、両側のパレット30に隣接して異な
る大きさの緩衝材シート26、28が用意されている状
態などが示されている。
【0018】図3は正面図であって、パレット30に瓦
群Wを載置させている状態が示されている。
【0019】図4はロボット機構14の本体22の先端
にバンド55により結束された瓦群Wを挟持するクラン
プ手段18と緩衝材シ−ト26、28のための供給手段
24を構成する吸盤54が設けられた状態を示す要部の
側面図である。
【0020】図5は図4の正面図である。
【0021】図6はクランプ手段18と緩衝材シ−ト用
の供給手段24を備えたロボット機構の側面図が示され
ている。
【0022】そこで、以下にこの発明の実施例を瓦群W
の積み込み作業工程の順序にしたがって説明する。
【0023】〔瓦用の竪起こし機構10について〕フレ
−ム32上に竪起こし機構10が支持されている。図1
では、種類「Wa」の瓦群と種類「Wb」の瓦群の2種
類が4枚一組に結束された瓦群として水平状態に表され
ている例である。なお、符号「Wa」と「Wb」は発明
の説明の便宜のため図1に表したが、以下断りのない限
りこれらをまとめて符号「W」として表してある。
【0024】もちろん、瓦の種類の数に制限を受けるも
のではなく、発明者は3種類以上の瓦群を識別して積み
込みを行うことについても予定している。
【0025】これらの瓦群Wは図示を省略した周知の結
束機より、結束されて適宜の手段によりフレ−ム32上
の搬入コンベア34に導入される。
【0026】竪起こし機構10は鎖線により示されるよ
うに支軸37を支点として水平状態から竪起状態に回動
され、瓦群Wを両側から挟むことのできるように設けら
れている。瓦群Wを挟むための手段として両側から内側
に向けて伸縮自在なア−ムなどが設けられている。
【0027】鎖線に示される水平状態の竪起こし機構1
0の右側には実線により、瓦群Wを両側から挟んだ状態
の竪起こし機構10が立起している。
【0028】竪起こし機構10には、瓦群Wの種類を識
別するために識別手段12が設けられている(図2を参
照)。この識別手段12は具体例として接触式あるいは
非接触式のスイッチなどのセンサが採用されている。セ
ンサは瓦群Wの高さや幅の寸法の差異または識別用マ−
クを識別することにより、瓦群Wの種類を識別するもの
である。
【0029】もっとも、この識別手段12は図示のよう
に必ずしも竪起こし機構10の位置に設けることにのみ
制限されない。
【0030】識別手段12は異なる種類の瓦群Wを識別
することが目的であり、ロボット機構14の瓦用のクラ
ンプ手段18が作動を開始するまでの間に識別すればよ
いから、識別手段12は瓦用の竪起こし機構10と該ロ
ボット機構14との間のいずれかの位置に設ければよ
い。
【0031】また、識別手段12により識別した情報を
伝達するための手段として信号伝達手段16が識別手段
12とロボット機構14の制御機構11とを接続するよ
うに配設されているが、具体的には電気配線である。
【0032】〔搬送機構20について〕竪起こし機構1
0により起立された瓦群Wを瓦用のクランプ手段18側
へ導入するための手段として搬送機構20が設けられて
いる。
【0033】この搬送機構20は前後に一対設けられた
スプロケット36に一対の無端チェ−ンが懸装されてお
り、無端チェ−ンには多数のスラットが設けられ、搬送
機構20の作動はロボット機構14の作動に同調するよ
うに設けられている。
【0034】〔ロボット機構14について〕このロボッ
ト機構14は予め設定されたプログラムに従って多軸制
御されるものであって、異なる種類の瓦群Wを把持す
る機能、異なる種類の瓦群Wに対応させて積み込む機
能、異なる種類の緩衝材シ−ト26、28を瓦群Wに
供給させる機能を備えている。
【0035】図を参照して明らかなように、ロボット機
構14は識別された瓦群Wの積み込みなどの必要な作動
を制御するためのプログラムが内蔵されている制御機構
11と別の信号伝達手段17を介して接続されている。
この信号伝達手段17も具体的には電気配線である(図
2を参照)。
【0036】そして、ロボット機構14の本体22は知
られるように多関節からなるア−ムなどから構成されて
おり、この実施例の場合は6自由度として構成されてい
る。
【0037】ロボット機構14の本体22の先端には瓦
用のクランプ手段18が設けられている。
【0038】瓦用のクランプ手段18の具体的構成を説
明すると、図4ないし図6を参照して明らかなように、
本体22に回動自在に取付けられた横架材42の一側に
静止挟持片38が垂設されている。
【0039】また、横架材42の他側には一側の静止挟
持片38に対向され、その静止挟持片38に向けて可動
自在な一対の可動挟持片40が連結片41を介して設け
られている。
【0040】前記した一対の可動挟持片40の該本体2
2側は可動挟持片40が図面上において左右方向に揺動
できるよう支軸44によって支持されている。
【0041】そして、可動挟持片40を静止挟持片38
に向けて揺動することにより両者の間に瓦群Wを把持で
きるようにするため、可動挟持片40と静止挟持片38
の間にエアシリンダなどによる開閉手段48が設けられ
ており、この実施例では開閉手段48の例であるエアシ
リンダには静止挟持片40に向けて伸縮動作を行うため
のロッド46が設けられている。
【0042】かくして、クランプ手段18の主要部を構
成する可動挟持片40は、本体22側の支軸44を支点
としつつ開閉手段48であるエアシリンダに制御され、
ロッド46の伸縮動作に応じて瓦群Wを把持したり、ま
た解除する。
【0043】なお、可動挟持片40と静止挟持片38の
夫々の内側には瓦群Wを挟持したときに傷を付けないよ
うにするため硬質のゴムやプラスチックによる緩衝片5
0、52が装着されている。
【0044】以上のように、可動挟持片40のみが静止
挟持片38に向けて揺動する構造であるから、一対の可
動挟持片40と静止挟持片38により挟持される瓦群W
は図4に示されるように可動挟持片40側に傾斜した状
態で把持されることになる。
【0045】瓦群Wがこのように可動挟持片40側に傾
斜したまま、パレット30に載置できるように構成して
ある詳細な理由については後述するが、瓦群Wをパレッ
ト30に隙間なく整列させることを意図している。
【0046】〔緩衝材シ−ト用の供給手段24ついて〕
この発明は、さらにパレット30上に載置される瓦群W
が運送の途中に損傷しないよう瓦群Wの上面に段ボ−ル
などの緩衝材シ−ト26を水平方向に載置したり、瓦群
Wの間に別の緩衝材シ−ト28を垂直方向に挿入できる
ように緩衝材シ−ト用の供給手段24が設けられている
から、この点について言及する。
【0047】この発明の緩衝材シ−ト用の供給手段24
は、前に説明したクランプ手段18と併せてロボット機
構14の本体22の先端に設けられている。図4ないし
図6を参照すると理解できるように、一方の可動挟持片
40と静止挟持片38にいわゆる吸盤54が合計5個設
けられている。
【0048】そして、これらの吸盤54は真空ホ−ス5
6に接続され、そのホ−ス56による空気の吸引と吸引
の解除により、2種類の大きさによる緩衝材シ−ト2
6、28を吸着したり、吸着を解除できるように構成さ
れている。
【0049】一方の緩衝材シ−ト26は概ねパレット3
0の大きさに対応している。他方の緩衝材シ−ト28は
パレット30に載置される一列分の瓦群Wの長さとその
高さに対応されている。
【0050】もちろん、これらの吸盤54はロボット機
構14により制御されたクランプ手段18に設けられて
いるから、ロボット機構14と同様に予め設定されたプ
ログラムによってその作動は制御されている。
【0051】かくして、緩衝材シ−ト用の供給手段24
はロボット機構14の傍らに配置された緩衝材シ−ト2
6、28を吸着したり、吸着を解除する。
【0052】次にこの発明の実施例1の具体的作用を説
明する。
【0053】結束された水平状態の瓦群Wは、竪起こし
機構10により水平状態から起立状態に変位される。瓦
群Wの結束作業時には水平状態にあることが必要である
が、瓦は薄いものであり破損し易いが、垂直方向の応力
に対しては強く搬送時には起立状態にすることが有利で
あるから、起立されることを念のため敷衍する。
【0054】竪起こし機構10は瓦群Wの挟持作用に基
づく識別機能を有するものであり、具体的には竪起こし
機構10に備えられた識別手段12であるセンサによっ
て識別される(図2を参照)。
【0055】瓦群Wが竪起こし機構10により水平状態
から起立状態へ変位される際には瓦群Wが挟持される
が、この挟持と併せて瓦群Wの種類が識別される。この
識別は竪起こし機構10に備えられたア−ムが瓦群Wを
挟持した際のア−ムの移動距離をセンサが読み取ること
により行われる。
【0056】起立状態に変位された瓦群Wは搬送機構2
0により順次、ロボット機構14の本体22の先端に支
持された瓦用のクランプ手段18側へ間欠的に搬送さ
れ、瓦用のクランプ手段18の位置で停止される。
【0057】クランプ手段18の位置に瓦群Wが到達す
るに先立って、瓦用の竪起こし機構10に設けられた識
別手段12により、瓦群Wの種類の識別が行われ、必要
な情報が信号伝達手段16を通じて制御機構11へ伝達
される。
【0058】ついで、識別手段12からの情報に基づい
て予め設定されたプログラムが実行され、このプログラ
ムに基づく情報が信号伝達手段17を通じてロボット機
構14へ伝達され、ロボット機構14の本体22と瓦用
のクランプ手段18の動作が順次開始される。
【0059】かくして、クランプ手段18を構成する可
動挟持片40が開閉手段48であるエアシリンダの作動
により、静止挟持片38に向けて揺動するので瓦群Wを
可動挟持片40側に若干傾斜した状態で把持することに
なる。
【0060】そして、把持された瓦群Wの種類毎に識別
を行い、瓦群Wの種類毎に振り分けられ、搬送パレット
上30に順次一列毎に傾斜状態のまま積み込みが行われ
る。
【0061】この場合、前記したように瓦群Wは可動挟
持片40側に若干傾斜した状態でパレット30上に載置
されるが、傾斜状態により積み込まれることにより、先
に載置された瓦群Wのパレット30寄りの基部に傾斜し
ている瓦群Wの静止挟持片38側の基部を当接させるこ
とが容易となる。
【0062】そこで、積み込みされる瓦群Wの基部がパ
レット30に先に積み込まれた瓦群Wの基部に接したと
きにクランプ手段18を解除することにより、傾斜して
いた瓦群Wは自重によりその重心が先に積み込まれた瓦
群W側に移動するから、結局、隣接する瓦群Wの間に間
隙が生ずることなく、垂直状態に復元し、隙間のない状
態で積み込みが行われる。
【0063】そこで、一列毎に瓦群Wの積み込みが実施
され、引き続き積み込まれる二列目の第1番目の瓦群W
が積み込まれると先に積み込まれた一列目の瓦群Wと二
列目の第1番目の瓦群Wの間に予め用意された緩衝材シ
−ト28が緩衝材シ−ト用の供給手段24を構成する吸
盤54によって吸着され、垂直方向に引き落としされ
る。
【0064】垂直方向に引き落としされる緩衝材シ−ト
28は1列の瓦群Wの長さと高さに対応した長方形の形
態のものである。したがって、その高さは比較的低く、
細長いから、吸盤54によって吸着する場合に緩衝材シ
−ト28は撓み易い。
【0065】このため、吸盤54を撓んだ緩衝材シ−ト
28に当接させ吸着作用を行っても吸着漏れを生ずるお
それがあることを回避できない。
【0066】そこで、この吸着漏れを避けるため、この
考案では工夫が凝らしてある。緩衝材シ−ト28の撓み
部分を局部的に見たとき、その局部は撓みの形態にほど
遠く、水平状態に近い状態として認識できる。したがっ
て、局部的に吸盤54を集中するように配慮することに
よって、緩衝材シ−ト28の吸着漏れの発生を抑制する
ようにしている。
【0067】吸盤54を局部的に集中させる手段として
この考案では、前記したように、クランプ手段18を構
成する吸盤54を備えた可動挟持片40は吸盤54を備
えた静止挟持片38に向けて揺動し、両者の間隔を狭く
する。
【0068】両挟持片38、40の間隔が狭くなること
は結局これらに備えられた吸盤54の間隔が狭くなるこ
とを意味しており、複数の吸盤54が集中することにな
る。よって、この吸盤54の集中状態が緩衝材シ−ト2
8の撓みについても対応でき、吸着を可能にする。
【0069】もちろん、この作動は制御機構に内蔵され
たプログラムに制御されることはいうまでもない。
【0070】そして、パレット30上に瓦群Wが列設さ
れるとその上面に予め用意された別の緩衝材シ−ト26
の一枚が緩衝材シ−ト用の供給手段24を介して載置さ
れる。
【0071】この場合は、緩衝材シ−ト26は先に述べ
た緩衝材シ−ト28とは異なり、ほぼパレット30上面
の面積に相当する大きさであるため、クランプ手段18
は開いた状態によって吸着される。
【0072】つまり、この場合の緩衝材シ−ト26の面
積は広いから、クランプ手段18を開くことにより、吸
盤54の支持面積を広くすることにより広い緩衝材シ−
ト26の吸着機能の確実化を図るようにしている。
【0073】以下この動作が反復継続して実施されるこ
とにより、水平状態に搬入された異なる種類の瓦群W
は、識別されつつ、パレット上に緩衝材シ−ト26、2
8を導入しながら竪方向に段積みされる。
【0074】
【実施例2】この実施例は、実施例1の発明と比較して
本質的相違は少ない。実施例1では、水平状態の瓦群W
を瓦用の竪起こし機構10により、起立状態に変位させ
てパレット30に積み込む装置であることを説明した
が、この実施例では、搬送機構20により移送されてく
る結束済の水平状態の瓦群Wを瓦用の竪起こし機構10
を介して起立状態に変位させることなく、ロボット機構
14により水平状態の瓦群Wを把持させた上、起立状態
に変位させてパレット30に積み込むための装置が開示
されている。
【0075】もっとも、この実施例は専ら水平状態の瓦
群Wのみをロボット機構14により起立状態に変位させ
て積み込む装置を開示する趣旨ではない。図示の例では
瓦群Wが水平状態で搬送機構20へ搬入されているが、
発明者は当然瓦群Wが起立状態により搬送機構20へ搬
入されてくる場合についても予定している。したがっ
て、この実施例では瓦群Wの搬送機構20への搬入時の
姿勢については制限しない例というべきである。
【0076】しかし、この実施例の構成は、実施例1と
変化する点が少ないから、共通の構成部分については実
施例1の説明を援用し、とくに相違する構成について説
明する。したがって、この実施例2の説明において特に
説明のない限り、実施例1と共通である。
【0077】図7は、この実施例の側面図であって、図
面上左側から右側にかけて水平状態の瓦群Wを移送する
ための搬送機構20、搬送機構20の傍らの識別手段1
2、クランプ手段18と緩衝材シ−ト用の供給手段24
を備えた本体22からなるロボット機構14が設けら
れ、さらにロボット機構14の傍らには形態の異なる2
種類の緩衝材シ−ト26、28が配置された状態が示さ
れている。
【0078】図8は、結束された瓦群Wを水平状態のま
ま、クランプ手段18により把持する要領を示す正面図
が示されている。
【0079】そこで、以下に実施例2の構成について説
明する。
【0080】図8を参照して明らかなように、搬送機構
20には一定の間隔を隔てて両側にスプロケット36が
設けられ、スプロケット36にはそれぞれ無端チェ−ン
23が掛装されている。
【0081】これらの無端チェ−ン23には先の実施例
と比較して幅の狭いスラットが多数取付けられており、
瓦群Wの両端付近を支持できるように配慮してある。
【0082】これらのスラット間に空間が設けられるこ
とにより、後述するクランプ手段18の可動挟持片40
がその空間内を作動できるように構成されている。
【0083】つまり、バンド55によって結束された水
平状態の瓦群Wは、両側の無端ベルト23により支持さ
れて搬送されることになるが、この場合、可動挟持片4
0が開閉手段48の作動により下方から上方に位置して
いる静止挟持片38に向けて揺動するから、瓦群Wはこ
れらの両挟持片38,40によって挟持される(図4な
いし図8を参照)。
【0084】また、搬送機構20の傍らには、搬入され
てくる瓦群Wの種類を識別するための識別手段12が設
けられているが、この識別手段12の具体例は瓦群Wの
高さを読み取るセンサである。
【0085】また、緩衝材シ−ト用の供給手段24は先
の実施例と異なり、静止挟持片38側に5個の吸盤が設
けられている(図7および図8を参照)。
【0086】以上の構成のほか、この実施例におけるロ
ボット機構14やクランプ手段18は実施例1と同じで
ある。
【0087】そこで、次にこの発明の実施例2について
その具体的作用を説明する。しかし、その作用について
も大部分は実施例1の作用と共通であるから、相違する
作用について説明する。
【0088】結束された水平状態の瓦群Wは、そのまま
の姿勢により搬送機構20によってロボット機構14側
へ移送されるが、その途中で識別手段12であるセンサ
を介して瓦群Wの種類が識別される。
【0089】瓦群Wは搬送機構20により順次、ロボッ
ト機構14の本体22の先端に支持された瓦用のクラン
プ手段18側へ間欠的に搬送され、瓦用のクランプ手段
18の位置で停止される。
【0090】クランプ手段18の位置に瓦群Wが到達す
るに先立って、識別手段12により、瓦群Wの種類の識
別が行われ、必要な情報が先の実施例と同様に制御機構
11へ伝達される。
【0091】ついで、識別手段12からの情報に基づい
て予め設定されたプログラムが実行され、このプログラ
ムに基づく情報がロボット機構14へ伝達され、本体2
2と瓦用のクランプ手段18の動作が順次開始される。
【0092】かくして、クランプ手段18を構成する可
動挟持片40が開閉手段48であるエアシリンダの作動
により、上方の静止挟持片38に向けて揺動するので瓦
群Wは両挟持片38、40により把持される。
【0093】そして、把持された瓦群Wの種類毎に振り
分けられるとともに、クランプ手段18により水平状態
の瓦群Wは竪方向に変位され、搬送用パレット上30に
順次一列毎に若干傾斜させた状態のまま積み込みが行わ
れる。
【0094】以下の作用は緩衝材シ−ト28の吸着の際
のクランプ手段18が開閉しない点を除き、前記した実
施例1の作用とそっくり同じである。
【0095】
【発明の効果】この発明は、上記の構成であるから、以
下の利点を奏する。 (1)搬送機構、瓦用のクランプ手段と緩衝材シ−ト用
の供給手段を備えたロボット機構が夫々設けられ、ロボ
ット機構との間に識別手段と制御機構への信号伝達手段
が設けられてなるから、従来、実施できなかった異なる
種類の瓦群の識別と積み込み作業を機械的に実施できる
ことと併せてパレットに積み込まれる瓦群に対して緩衝
材シ−トを機械的に供給できる。 (2)搬送機構の傍らに識別手段が設けられるととも
に、一側に静止挟持片が設けられ、他側に静止挟持片に
向けて揺動自在な可動挟持片が開閉手段を介して備えら
れ、かつ前記の静止挟持片と可動挟持片に吸盤がそれぞ
れ装着されてなるロボット機構が搬送機構に連設され、
ロボット機構の傍らに緩衝材シ−トが設けられ、識別手
段とロボット機構は夫々信号伝達手段を介してロボット
機構を作動制御させるプログラムを備えた制御機構に接
続されてなるから、異なる種類の瓦群の識別とパレット
への積み込みと併せて緩衝材シ−トの供給からなる一連
の作業を機械的に実施できることはもちろん、緩衝材シ
−トの供給を緩衝材シ−トの種類に対応して確実に供給
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る側面図である。
【図2】この発明の実施例に係る平面図である。
【図3】この発明の実施例に係る正面図である。
【図4】クランプ手段の側面図である。
【図5】クランプ手段の正面図である。
【図6】クランプ手段と緩衝材シ−ト用の供給手段の要
部の側面図である。
【図7】他の実施例の側面図である。
【図8】他の実施例の要部の正面図である。
【符号の説明】
11 制御機構 12 識別手段 14 ロボット機構 16 信号伝達手段 18 クランプ手段 20 搬送機構 24 緩衝材シ−トの供給手段 26 緩衝材シ−ト 28 緩衝材シ−ト 38 静止挟持片 40 可動挟持片 48 開閉手段 54 吸盤

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送機構の傍らに瓦群の種類を識別する
    識別手段が設けられるとともに、瓦用のクランプ手段と
    緩衝材シート用の供給手段を備えたロボット機構が搬送
    機構に連設され、 ロボット機構の傍らに緩衝材シートおよびパレットが設
    けられ、ロボット機構を多軸作動制御させるプログラムを備えた
    制御機構が設けられ、 ロボット機構の制御機構と識別手段とは信号伝達手段を
    介して接続され、 ロボット機構が制御機構のプログラムに基づいて、瓦用
    のクランプ手段を介し瓦群を把持する機能と、 瓦群の種類に対応させて瓦群をパレットへ積み込む機能
    緩衝材シート用の供給手段を介して緩衝材シートをパレ
    ット上の瓦群に供給させる機能とを有する ことを特徴と
    する異なる種類の瓦の積み込み装置。
  2. 【請求項2】 搬送機構の傍らに瓦群の種類を識別する
    識別手段が設けられるとともに、瓦用のクランプ手段と
    緩衝材シート用の供給手段を備えたロボット機構が搬送
    機構に連設され、 瓦用のクランプ手段が一側に設けられた静止挟持片と他
    側に開閉手段を介して静止挟持片に向けて揺動自在に備
    えられた可動挟持片とからなり、 緩衝材シート用の供給手段が前記の静止挟持片と可動挟
    持片に装着されてなる吸盤であって、 ロボット機構の傍らに緩衝材シートおよびパレットが設
    けられ、ロボット機構を多軸作動制御させるプログラムを備えた
    制御機構が設けられ、 ロボット機構の制御機構と識別手段とは信号伝達手段を
    介して接続され、 ロボット機構が制御機構のプログラムに基づいて、瓦用
    のクランプ手段を介し瓦群を把持する機能と瓦群の種類に対応させて瓦群をパレットへ積み込む機能
    と、 緩衝材シート用の供給手段を介して緩衝材シートをパレ
    ット上の瓦群に供給させる機能を有する ことを特徴とす
    る異なる種類の瓦の積み込み装置。
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