JP3005697B2 - 蒸気クラッキング装置からの水銀の除去方法 - Google Patents

蒸気クラッキング装置からの水銀の除去方法

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JP3005697B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】ガス(天然ガス、同伴ガス)の生
産の副産物である液体凝縮物および原油が、痕跡状態の
数多くの金属化合物、特に水銀を含むことがあるのは知
られている。本発明は、蒸気クラッキング装置からの水
銀の除去方法に関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】これらの仕込原料の
蒸気クラッキングは、ますます実践化されている。これ
により、結果として、水銀で汚染された流出物を生じ
る。従ってこの蒸気クラッキングの下流に位置する転換
方法の触媒は、ひどい被毒を受ける。これによって、ガ
スの凝縮物が、経済的にあまり魅力のないものになる場
合がある。さらに水銀は、アルミニウムをベースとする
合金とのアマルガムの形成によって、特に、液体水銀の
凝縮を引き起こすのに十分なほど低い温度で操作が行な
われる方法の区域では(低温分別、熱交換器)、腐食を
生じる危険がある。
【0003】先行技術によって、多くの物質が有利な脱
水銀活性を有するものであるとして教示されている。従
って特許US-3,194,629には、硫黄またはヨウ素の含浸活
性炭、特許US-4,877,920には、酸化銅からなる物質が見
られる。特許US-4,843,102は、特許US-4,877,515と同じ
多硫化物の含浸樹脂の使用を特許請求している。これ
は、これらの多硫化物を、分子篩上に担持するものであ
る。しばしば、分子篩は、アマルガムを形成するとして
知られている金属、例えば銀または金によって含浸され
る。すなわち特許US-4,892,567および特許US-4,874,525
である。本出願人の特許US-3,194,629は、少なくとも一
部硫化物形態の銅と、無機担体とを含む別の物質につい
て記載している。
【0004】これらの種々の物質は、金属水銀を捕集す
るには非常に効率的であるが、次のような場合にはあま
り効率的でない。すなわち金属が、ジメチル水銀の形
態、または炭素原子数2または2以上の炭化水素鎖、お
よび場合によっては金属でない別の元素(硫黄、窒素
等)を含む水銀化合物の形態で組合わされている場合で
ある。あらゆる場合に水銀の完全な除去を確実に行なう
ために、本出願人は、好ましくは相次いで用いられる次
の2つの物質を含む、直列の2つの反応帯域からなる、
2つの方法について記載する。すなわち第一の物質は、
水素の存在下、有機金属化合物の水素化分解を実施し、
第二の物質が、含まれる水銀の大部分を捕集するもので
ある。
【0005】このようにして、フランス特許出願(FR 8
9/03581 )は、ニッケル、コバルト、鉄およびパラジウ
ムからなる群の少なくとも1つの金属M、ついで硫黄ま
たは硫化金属を含む捕集物質、またはこれと混合された
ものを含むものとしての第一触媒について記載してい
る。
【0006】フランス特許出願(FR 89/03500 )につい
ては、ニッケル、コバルト、鉄、パラジウム、および白
金からなる群から選ばれる少なくとも1つの金属M、ク
ロム、モリブデン、タングステン、およびウランからな
る群から選ばれる少なくとも1つの金属N、ついで銅、
鉄および銀からなる群から選ばれる少なくとも1つの金
属Pの硫化物、または硫黄を含む水銀の捕集物質、また
はこれと混合されたものを含むものとしての第一触媒に
ついて記載されている。
【0007】水素の存在下に操作が行なわれるこれら2
つの方法は、著しい量の不飽和化合物を含む、クラッキ
ングされたガスに対しては用いることができない。従っ
てこれらを、仕込原料の予備処理蒸気クラッキング装置
の上流で用いる必要がある。このような状況は非常に有
利である。というのは、これによって、生成された不飽
和留分全部に対して、装置全体において水銀の除去を確
実に行なうことができるからである。同様にこれによっ
て、それらの種々の留分への分離前に、クラッキングさ
れたガスと接触している装置の水銀による汚染を防ぐこ
とができる。
【0008】それにもかかわらず、多くの蒸気クラッキ
ング装置(帯域)は、どんな水銀の除去技術も用いず
に、水銀によって汚染された仕込原料を用いて操作が行
なわれてきた。この場合、装置全体は水銀によって汚染
されており、この金属の限度はあるが無視できない蒸気
圧によって、蒸気クラッキング装置の仕込原料が処理さ
れているので水銀を含まない流出物でさえ、再び水銀を
含むという結果になる。
【0009】さらに、装置の順応性を増すために、その
場で生成される留分に加えて、不飽和留分を「導入する
(importer)」ことも一般には実利的である。この場合、
蒸気クラッキング装置の仕込原料から水銀を除去するだ
けでは十分でない。さらに、クラッキングされた物質上
に捕集物質を配置しなければならない。
【0010】この場合、前記の種々の物質に頼ることも
できるが、これらは汚染源再処理というあらゆる欠点が
ある。
【0011】従って樹脂は、捕集される水銀をエントレ
インする溶液によって処理されなければならない。この
ことによって、費用のかかる下流での処理が必要にな
る。表面上に付着した活性相を回収することができるよ
うに、炭は燃やされなければならない。このことは、揮
発性水銀によってひどく汚染された燃焼煤煙という重大
な汚染問題を引き起こす。分子篩は大部分再生可能であ
るが、さらに、再生流出物から水銀を除去することがで
きる装置を備えなければならない。
【0012】それに対して、特許出願FR-89/03581 およ
び特許出願FR-89/03500 に記載されているような、上流
で用いられる水銀の捕集物質は、水銀を含む鉱石に類似
する組成を有する無機物質である。従って、これから金
属成分および含まれている水銀を抽出するために、この
ような固体を処理することは、まったく一般的である。
【0013】従って本発明の目的は、水銀を含む蒸気ク
ラッキング装置の仕込原料から水銀を除去し、現在既に
汚染されている装置から水銀を除去し、かつ外部の不飽
和留分が水銀を含んでいるとしても、これらの同時処理
を可能にする方法を提案することである。この水銀の除
去は、蒸気クラッキング装置の帯域から出る空気中また
は液体中に、実質的に水銀の痕跡がないという点で、環
境汚染の危険性もなく行なわれる。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、蒸気クラッキ
ング装置からの水銀の除去方法であって、蒸気クラッキ
ングを受ける仕込原料が、第一活性物質との接触、次い
で第二捕集物質との接触により脱水銀され、次いで脱水
銀された仕込原料が蒸気クラッキングを受け、気体生成
物が分別される方法において、脱水銀される前記クラッ
キングを受けた気体生成物が、ガスによって再生可能
な、第三捕集物質と接触され、水銀と共に装入される再
生ガスが第一活性物質および第二捕集物質の少なくとも
1つの上に導入されることを特徴とする方法である。
質は、ガス流量下の温度処理によって再生される。 上流
にある前記第一活性物質は、ニッケル、コバルト、鉄お
よびパラジウムからなる群の少なくとも1つの金属Mを
含み、ついで硫黄または少なくとも1つの硫化金属を含
む捕集物質を含むか、あるいはこれと混合されたものを
含む少なくとも1つの触媒を含む。 前記第一物質の触媒
は、ニッケル、コバルト、鉄、パラジウム、および白金
からなる群の少なくとも1つの金属M、クロム、モリブ
デン、タングステン、およびウランからなる群から選ば
れる少なくとも1つの金属N、ついで硫黄、または、
銅、鉄および銀からなる群から選ばれる少なくとも1つ
の金属Pの少なくとも1つの硫化物を含む水銀の捕集物
質、あるいはこれと混合されたものを含む。 少なくとも
1つの別の物質による脱水銀前に、再生ガスの行程上に
気体−液体分離帯域が存在するために、少なくとも1つ
のパージ装置によって、水銀の少なくとも89重量%を回
収することができる。 不飽和留分は、下流にある前記物
質の上流にある急冷区域を出たところに位置する第一分
別帯域の塔の頂部から出るクラッキングされたガスと共
に注入される。 再生ガスはエタンである。 再生ガスは、
脱水銀後にクラッキング加熱帯域に注入される。 1つま
たは複数の再生可能な捕集物質は、蒸気クラッキングの
終わりに分離される生成物の少なくとも一部の上に置か
れる。 再生ガスは、蒸気クラッキング帯域の上流の2つ
の前記脱水銀物質中の通過前に、仕込原料によって少な
くとも一部吸収される。
【0015】図1により、本発明を詳しく説明する。
【0016】この方法は、最低3つの異なる物質を含
む。これらは下記のようにして用いられる:導管(4) を
経て到着する、蒸気クラッキング装置の仕込原料、また
は少なくとも仕込原料の水銀化合物を含む部分を、図1
で(1)と記された第一物質上で水素化分解する。この物
質は、前記出願人の特許において提案された物質のうち
のいずれか1つであってもよい。
【0017】従って仕込原料の水銀は、そのもとの形態
が何であれ、金属水銀に転換される。これによって、図
1で(2) と記された第二物質によるその捕集が可能にな
る。この物質の組成は、例えば前記2つの同じ特許に記
載されているものであってもよい。
【0018】ついで、脱水銀された仕込原料全体は、種
々の蒸気クラッキング炉(5) に導入される。急冷区域を
出ると、クラッキング生成物は、第一分別塔(帯域)
(6) において、クラッキングされたガスと呼ばれる気体
生成物からなる塔の頂部(14)部分、ガソリンからなる側
面抜出し(7)部分、および急冷油をなす塔の底部(8) 部
分に分離される。
【0019】実験によって下記のことがわかる。すなわ
ちその高い沸点にもかかわらず、場合によって存在する
水銀は、クラッキングされたガス中で濃縮される。この
挙動の理由は正確にはわからない。おそらく水銀は、軽
質物質中に多量に含まれる不飽和化合物との密接な会合
状態にあるのであろう。
【0020】従ってこのクラッキングされたガス流に、
第三の保持物質(masse de garde)、すなわち図1の物質
(3) を配置する。この物質は、ガス流下の温度処理によ
って再生可能でさえあれば、先行技術によって教示され
た物質のいずれか1つであってもよい。分子篩を用いる
ことができる。これらの上に、場合によっては金属また
はその他の活性種を担持することができる。この物質
は、仕込原料の浄化装置が水銀を通過させておくような
場合には、保持の役目をする。クラッキングされたガス
は、最終的に、導管(13)を経て物質(3) から出る。
【0021】不飽和炭化水素留分が外部から供給され、
かつ水銀を含む危険があるならば、この第三捕集物質の
上流に、蒸気クラッキング装置のクラッキングされたガ
スと共にこれを注入することができる。
【0022】種々の物質のこのような配列の利点は、再
生を考慮に入れるならば明白である。再生は、ガス例え
ばエタンを用いて行なわれる。これは導管(9) を経て到
着し、物質(3) に吸着された水銀をエントレインする。
この水銀は金属状態にあり、上流の物質の少なくとも1
つ、好ましくは物質(2) によって捕集されてもよい。こ
の注入は、物質(1) に対しては導管(10)(12)によって、
あるいは物質(2) に対しては導管(10)(11)によって行な
われる。従って例えば再生ガスを、導管(10)(11)によっ
て物質(2) に対して注入することができよう。これらの
導管において、このガスは、含まれている水銀を除去す
る。従ってこれは環境に対して危険がなく、クラッキン
グ炉に注入することができ、ここでこれはエチレンに転
換される。他方、少なくとも1つの別の物質による脱水
銀前に、再生ガスの行程上の気体−液体分離帯域の存在
のため、少なくとも1つのパージ装置によって、水銀の
少なくとも89重量%を、しかもこの液体水銀の形態で回
収することができる。
【0023】クラッキングされたガスの一連の分離の単
位操作によって、冷却区域の上流に導入留分を注入する
ことができない場合、例えば導入するのがC留分であ
れば、このC留分とこれとを混合して、これを直接下
流に注入することができよう。この場合、同じ型の仕込
原料を、C留分のみの上に配置する必要があるであろ
う。この留分を、再生ガスを蒸気クラッキング装置の上
流で仕込原料と混合されるように送って、同じ方法で再
生することができよう。この蒸気クラッキング装置に
は、2つの床のある脱水銀装置が設置されているであろ
う。
【0024】予め水銀によって汚染された蒸気クラッキ
ング装置を浄化したい場合、この水銀は、冷却装置内に
沈澱していることが推定される。この場合、再生可能な
捕集物質を、分離された生成物、すなわちC、C
上に置く必要があるであろう。
【0025】これらの物質のうちの1つへの再生流出物
の再生および再注入、すなわちこれにより、装置から出
る空気中または液体中に実質的に水銀の痕跡をまったく
出さないことが可能である物質のあらゆる組合わせが、
この発明の枠内に入るのは明らかである。
【0026】
【実施例】[実施例1](本発明による)3つの種々の
物質を調製する。これらを、以下の実施例において物質
(1) 、物質(2) 、物質(3)と呼ぶ。これらの物質は、下
記のように調製される: (1) 物質(1) :フランス特許FR-88/03258 の記載に従っ
て調製された大孔質アルミナ上のニッケルからなる物
質。
【0027】(2) 物質(2) :特許US-4,094,777の記載に
従ってアルミナ担体上に担持された、硫化銅からなる物
質。
【0028】(3) 物質(3) :特許US-4,874,525の記載に
従って銀と交換されたゼオライトYからなる物質。
【0029】[実施例2](比較例)500 cmの物質
(3)を、直径5cmの鋼製反応器に装入する。窒素パージ
後、反応器において、上昇流で、水銀が1リットルあた
り1ミリグラムの割合で溶解されたn−ヘキサンを通過
させる。試験は、下記条件下で実施される。
【0030】仕込原料の流量:5リットル/h 温度 :20℃ 時間 :200.h 反応器を出た時に実施された水銀の分析は、試験の期間
中、水銀の痕跡をまったく示さなかった。
【0031】次に、大気圧、325 ℃で、下降流で、エタ
ン100 リットル/hを流して、この物質の再生を行な
う。流出物を20℃で冷却し、液体パージ装置を備えた液
体−気体分離器に導入する。
【0032】最初の2時間の処理の間、分離器を出るガ
スにおいて実施された水銀の分析は、濃度のピークが1
リットルあたり50マイクログラムまでの水銀の存在を示
す。この時間中、パージによって、890 mgの液体水銀物
質を回収する。
【0033】従って、水銀の無視できない量が、このよ
うな方法では捕集されないことがわかる。
【0034】[実施例3](本発明による)各物質500
cmを、直径5cmの鋼製の同じ3つの反応器に装入す
る。物質(1) は反応器(1) に、物質(2) は反応器(2)
に、物質(3)は反応器(3) に装入される。
【0035】物質(2) および物質(3) は窒素パージさ
れ、物質(1) は、水素流量200 リットル/h、圧力2バ
ール、温度400 ℃で8時間の処理に付される。
【0036】ついで、物質(3) を水銀と共に装入するた
めに、実施例2と全く同じ方法で操作を行ない、ついで
再生を行なうために、同じ方法で操作を行なうが、流出
物は、沸点範囲30〜350 ℃で沸騰し、かつ50 ppbの水銀
を含む液化ガスの重質凝縮物によって、吸収塔において
洗浄される。このナフサは、再生ガスとの接触後、下記
条件下において、物質(1) 上を上昇流で、水素と共に通
過する: 仕込原料の流量:5リットル/h 温度 :180 ℃ 圧力 :30バール 水素流量 :20リットル/h。
【0037】反応器(1) を出ると、流出物は20℃に冷却
され、上昇流で、物質(2) 上を通過させられる。
【0038】吸収塔の気体流出物、および反応器(2) の
液体流出物の分析は、水銀の痕跡をまったく示さない。
【0039】従ってこの方法によって、装置からの水銀
の完全な除去を確実に行なうことができる。
【0040】[実施例4](本発明による)反応器(3)
と吸収塔との間に、気体−液体分離器を挿入して、前記
実験を再び行なう。
【0041】液体流出物同様、気体流出物の分析も、水
銀の存在をまったく示さない。分離器のパージによっ
て、液体水銀897 mgを回収することができた。
【0042】従ってこの方法によって、液体水銀しかこ
の装置から出さないということが可能になる。この液体
水銀は、さらに、当業者に知られたあらゆる金属水銀の
適用において使用できる。
【0043】[実施例5](本発明による)実施例2の
実験を再び行なうが、気体−液体分離器を、物質(2) が
入っている反応器(2) と代える。反応器(2) の気体流出
物に対して実施された水銀のあらゆる分析は、水銀の痕
跡をまったく示さない。
【0044】[実施例6](本発明による)実施例2の
実験を再び行なうが、物質(2) が入っている反応器(2)
上を、気体−液体分離器の気体流出物を通過させる。反
応器(2) の気体流出物に対して実施された水銀のあらゆ
る分析は、水銀の痕跡をまったく示さない。分離器の液
体パージにおいて、水銀899 mgを回収する。
【0045】[実施例7](本発明による)実施例3の
実験を再び行なうが、再生反応器(3) の気体流出物を30
バールで圧縮し、これらのガスを、反応器(1) から出る
ナフサの補充として、反応器(2) に注入する。反応器
(2) を出た時に実施された分析は、水銀の痕跡をまった
く示さない。
【0046】[実施例8](本発明による)実施例7の
実験を再び行なうが、反応器(3) と圧縮機との間に、気
体−液体分離器を挿入する。分析は、反応器(2) の出口
で水銀を示さず、分離器のパージで、水銀898 mgを回収
する。
【0047】
【発明の効果】本発明の水銀の除去方法によると、蒸気
クラッキング装置の帯域から出る空気中または液体中
に、実質的に水銀の痕跡がなく、環境汚染の危険性がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水銀の除去方法の工程図である。
【符号の説明】
(1) …第一物質 (2) …第二物質 (3) …第三物質 (5) …蒸気クラッキング炉 (6) …第一分別塔 (7) …側面抜出し (8) …底部 (14)…頂部 (4) (9) (10)(11)(12)(13)…導管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 パトリック・サラザン フランス国リュエイユ・マルメゾン (92500)・アヴニュー・ドゥ・ラ・レ ピュブリク 59番地 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10G 67/06 C10G 25/03 C10G 29/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気クラッキング装置からの水銀の除去
    方法であって、蒸気クラッキングを受ける仕込原料が、
    第一活性物質との接触、次いで第二捕集物質との接触に
    より脱水銀され、次いで脱水銀された仕込原料が蒸気ク
    ラッキングを受け、気体生成物が分別される方法におい
    て、脱水銀される前記クラッキングを受けた気体生成物
    が、ガスによって再生可能な、第三捕集物質と接触さ
    れ、水銀と共に装入される再生ガスが第一活性物質およ
    び第二捕集物質の少なくとも1つの上に導入されること
    を特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 物質が、ガス流量下の温度処理によって
    再生される、請求項1による方法。
  3. 【請求項3】 上流にある前記第一活性物質が、ニッケ
    ル、コバルト、鉄およびパラジウムからなる群の少なく
    とも1つの金属Mを含み、ついで硫黄または少なくとも
    1つの硫化金属を含む捕集物質を含むか、あるいはこれ
    と混合されたものを含む少なくとも1つの触媒を含む、
    請求項1または2による方法。
  4. 【請求項4】 前記第一物質の触媒が、ニッケル、コバ
    ルト、鉄、パラジウム、および白金からなる群の少なく
    とも1つの金属M、クロム、モリブデン、タングステ
    ン、およびウランからなる群から選ばれる少なくとも1
    つの金属N、ついで硫黄、または、銅、鉄および銀から
    なる群から選ばれる少なくとも1つの金属Pの少なくと
    も1つの硫化物を含む水銀の捕集物質、あるいはこれと
    混合されたものを含む、請求項1〜3のうちの1つによ
    る方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも1つの別の物質による脱水銀
    前に、再生ガスの行程上に気体−液体分離帯域が存在す
    るために、少なくとも1つのパージ装置によって、水銀
    の少なくとも89重量%を回収することができる、請求項
    1〜のうちの1つによる方法。
  6. 【請求項6】 不飽和留分、下流にある前記物質の上
    流にある急冷区域を出たところに位置する第一分別帯域
    の塔の頂部から出るクラッキングされたガスと共に注入
    される、請求項1〜のうちの1つによる方法。
  7. 【請求項7】 再生ガスがエタンである、請求項1〜
    のうちの1つによる方法。
  8. 【請求項8】 再生ガスが、脱水銀後にクラッキング加
    熱帯域に注入される、請求項1〜のうちの1つによる
    方法。
  9. 【請求項9】 1つまたは複数の再生可能な捕集物質
    、蒸気クラッキングの終わりに分離される生成物の少
    なくとも一部の上に置かれる、請求項1〜のうちの1
    つによる方法。
  10. 【請求項10】 再生ガスが、蒸気クラッキング帯域の
    上流の2つの前記脱水銀物質中の通過前に、仕込原料に
    よって少なくとも一部吸収される、請求項のうち
    の1つによる方法。
JP3217631A 1990-08-29 1991-08-29 蒸気クラッキング装置からの水銀の除去方法 Expired - Lifetime JP3005697B2 (ja)

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FR9010846 1990-08-29

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