JP3004374U - 作業用布手袋 - Google Patents

作業用布手袋

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JP3004374U
JP3004374U JP1994006790U JP679094U JP3004374U JP 3004374 U JP3004374 U JP 3004374U JP 1994006790 U JP1994006790 U JP 1994006790U JP 679094 U JP679094 U JP 679094U JP 3004374 U JP3004374 U JP 3004374U
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JP1994006790U
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Inventor
修嗣 山田
良一 加藤
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良一 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は綿手袋や軍手などの作業用手袋に滑
り止めや防水効果を有すると共に手触りがゴワゴワせず
細かな作業も出来る。また本考案品には、耐油性,耐溶
剤性,耐薬品性,耐摩耗性,難燃性,耐候性などの優れ
たものとすることが出来る。更にコ−ティング材に顔料
を混ぜてカラフルな色を表面に付着させることで、家庭
用やレジャ−用として広く需要が期待できる。 【構成】 布手袋本体1の手の平側表面に軟質な凸起2
を多数分布させると共に各指先部表面に軟質な凸起部3
を形成し、且つ、布手袋本体1の手の平側表面又は手の
甲側表面の一方或いは両方に天然ゴム,合成ゴム,柔軟
な合成樹脂などの軟質なコ−ティング材で織目が判別で
きる程度の薄膜4を形成させてゴム引きした二重構造の
ものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は綿手袋や軍手などの作業用布手袋に滑り止め,柔軟性,耐久性,防水 性などを有するための加工を施した作業用布手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の作業用布手袋としては、布手袋本体の手の平側表面にゴムや合成樹脂で 粒状な滑り止めを多数分布させたものや、図4に示すように布手袋本体(1)の 表面全体に比較的厚いコ−ティング膜(4')だけを形成したものなどがあった 。またコ−ティングした布手袋の表面へ更に突起した粒状な滑り止めを多数分布 させたものも希ではあるが市販されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、滑り止めを施した前記布手袋には、表面にコ−ティングされて いないので、水や油類の液体を取扱うと、布手袋が濡れてしまい、特に薬品など を扱う際に表面へ付く恐れがある作業には使用できなかった。またコ−ティング だけを施した前記布手袋は、油や薬品が表面に付く作業を行うのに適するが、表 面に滑り止めがないため、力を入れる作業や確実に物を摘む作業ができず、しか もコ−ティング膜が比較的厚いため、手を動かすとゴワゴワして細かな作業がで きなかった。更に実験デ−タ−や品質検査デ−タ−などを収集しながら記録する 場合、筆記具を持つために一旦布手袋を外してから素手に筆記具を持って記録す ることになり、布手袋の取外しが面倒である。このため、前記筆記具を持ち易く するために、指先部だけをカットしたものがあるが、指先に油や薬品が付着しや すい等の問題点があった。
【0004】 またコ−ティングした布手袋の表面へ更に突起した滑り止めを多数分布させた ものは、コ−ティング膜が比較的厚く、更に滑り止めを設けた層が積重された形 となり、物を把持しても使いづらく、且つ、物をしっかりつかめないので、滑り 止めの効果が小さい。このため、コ−ティングした布手袋の表面へ更に滑り止め を設けたものは普及していないのが現状である。尚、布手袋の表面にコ−ティン グ膜を薄く形成させた場合には、布手袋の摩耗が大きいので、耐久性が非常に悪 く短期間で使用できなくなり、今までに布手袋のコ−ティングには薄膜を施した ものが市販されていない理由と考えられる。このため、摩耗が小さい作業の場合 には、一般にゴム手袋や合成樹脂の使い捨て手袋などが使用されており、布手袋 を用いる必要がなかった。
【0005】 本考案は綿手袋や軍手などの作業用手袋に滑り止め及び防水効果等を有すると 共に手触りがゴワゴワせず細かな作業も出来る作業用布手袋を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり、滑り止め 防止及び厚手のコ−ティングしたものと同程度の耐久性を得るために、布手袋本 体の手の平側表面に軟質な凸起を多数分布させると共に各指先部表面に軟質な凸 起部を形成し、且つ、防水性及び指先の動きを良くするために、布手袋本体の手 の平側表面又は手の甲側表面の一方或いは両方に天然ゴム,合成ゴム,柔軟な合 成樹脂などの軟質なコ−ティング材で織目が判別できる程度の薄膜を形成してゴ ム引きした二重構造のものとする。尚、本考案で言う「ゴム引き」とは、布手袋 本体の表面に前記薄膜が形成される状態を示し、コ−ティング材の原料がゴム以 外のものである場合も含むものとする。
【0007】
【作用】
次に本考案の作用について説明する。先ず始めに物を把持すると、布手袋本体 (1)に設けた指先部の凸起部(3)と、手の平側に多数分布させた凸起(2) が物に当り、地肌に形成した薄膜(4)には当ることがないので、摩耗するのは 凸起部(3)と凸起(2)だけであり、布手袋本体(1)には柔軟性を有するの で、手触りが良くなると共に耐久性が従来の厚手のコ−ティング膜(4')が形 成されたものと同程度になる。従って、防水性や耐油性を有し、確実に物を摘む ことができるので、実験デ−タ−や品質検査デ−タ−などを収集しながら筆記具 を布手袋をしたまま持つことができ、使用し易いものとなる。しかも手触りも良 いため、従来の用途以外に家庭用手袋として或いはゴルフ用手袋等のレジャ−用 としても利用することができる。
【0008】 本考案の凸起(2)と凸起部(3)を形成する工程について説明する。予め凸 起(2)と凸起部(3)の模様に合わせて打ち抜かれた薄い鉄板或いはアルミニ ウム製の型板を用意しておく。先ず布手袋を所定位置に置く。その上から型板を 載せると共に打ち抜かれた穴にペ−スト状のコ−ティング材を流し込む。尚、こ の時のコ−ティング材の原料や固さは、従来の滑り止めを設ける場合と同一条件 で行えば良い。その後、掻き板で型板上面から余分なコ−ティング材を除去させ ながら前記穴にコ−ティング材を充填する。そして型板を外し、その上から120 〜180℃の温風を20〜30分間当て、前記穴に充填したコ−ティング材を熱硬化さ せることにより、布手袋本体(1)には凸起(2)と凸起部(3)が形成される のである。次に本考案のゴム引きするための薄膜(4)を形成させる工程につい て説明する。予めコ−ティング材として、例えば合成ゴムのラテックス市販品を 水で1.2倍程度にうすめて低粘度にしたものを浴槽に入れて用意しておく。先ず 始めに前記凸起(2)と凸起部(3)が形成された布手袋本体(1)を従来のコ −ティング用治具に取付け、それを前記浴槽に30〜40秒間浸してから上げると、 布手袋本体(1)の手の平側或いは手の甲側にも織目が見える程度の薄膜(4) が形成される。次にこの布手袋本体(1)を120〜180℃の温風で30分前後の乾燥 工程を行う。前記コ−ティング材が熱硬化して乾燥すれば本考案品が完成する。 尚、前記布手袋本体(1)の手首側端部の約10mmには薄膜(4)を形成させず布 地を残しておくと、布地の感触がそのまま確保できるのである。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。(1)は綿手袋や軍手などの 布手袋本体である。(2)は布手袋本体(1)の手の平側表面に多数分布させた 軟質な凸起であり、(3)は布手袋本体(1)の各指先部表面に形成した軟質な 凸起部で、前記凸起(2)と凸起部(3)は後述する薄膜(4)を形成する軟質 なコ−ティング材と同一原料を用いる。(4)は布手袋本体(1)の手の平側表 面全体或いは手の平側表面及び手の甲側表面全体に形成させた薄膜であり(図2 ,図3参照)、該薄膜(4)は軟質なコ−ティング材で織目が判別できる程度の 薄さとする。例えば薄膜(4)の厚さは約0.2mm以下とし、好ましくは0.1〜0.2m mが良く、0.3mm以上になると、手触りがゴワゴワし、細かな作業がしにくくなる 。又、前記コ−ティング材の原料としては天然ゴム,合成ゴム,柔軟な合成樹脂 等が用いられる。前記合成ゴムとしては、IR(イソプレンゴム),BR(ブタ ンジエンゴム),SBR(スチレンブタジエンゴム),IIR(ブチルゴム), CR(クロロプレンゴム),NBR(ニトリルゴム),NIR(ニトリルイソプ レンゴム),ACM(アクリルゴム),ウレタンゴム,多硫化ゴム,シリコ−ン ゴム,フッ素ゴム等を用いるが、特にCRを用いると耐油性や難燃性が良好であ ると共に値段も手頃である。またNBRを用いると耐油性や耐摩耗性が良好とな り、ウレタンゴムを用いると加硫ゴムの機械的特性が良好であり、且つ耐摩耗性 や耐溶剤性が良いものとなる。次に前記合成樹脂としては、ポリ塩化ビニ−ル, ポリエチレン,ナイロン,エチレン酢酸ビニル共重合体等が用いられ、特にポリ 塩化ビニ−ルを用いると、ケント系溶剤などに溶ける酸やアルカリに耐えると共 に難燃性や耐候性が優れたものとなる。またポリエチレンを用いると衝撃に強く 耐寒性が良好で、且つ耐水性や耐薬品性に優れたものとなる。
【0010】
【考案の効果】
本考案はこのように構成させたことにより、下記に記載する効果を有する。
【0011】 請求項1のように、布手袋本体(1)の手の平側表面に軟質な凸起(2)を多 数分布させると共に各指先部表面に軟質な凸起部(3)を形成したことにより、 滑り止めの役目を果し、且つ物を把持する際に触れる布手袋本体(1)の手の平 側部分には表面に厚手の凸起(2)と凸起部(3)が形成されているので、摩耗 に対しても耐久性を有する。しかも、その手の平側表面全体には薄膜(4)が形 成されて防水の役目を果すと共に指先の動きが極めて良くなる。
【0012】 請求項2のように、布手袋本体(1)の手の平側及び手の甲側の表面全体に軟 質なコ−ティング材で織目が判別できる程度の薄膜(4)を形成させてゴム引き することにより、油や薬品などを取扱うことが出来ると共に確実に物を摘むこと ができ、手触りも良いため、実験デ−タ−や品質検査デ−タ−などを収集しなが ら記録する際、布手袋をしたまま筆記具を持つことができ、従来のような記録す る毎に布手袋を取ってから素手で記録する煩わしさがなくなった。更に細かな作 業も出来るのである。
【0013】 請求項3に示すように、コ−ティング材の原料に天然ゴムを用いることにより 、加工性が非常に良いので極めて薄い均一な薄膜(4)を形成させてゴム引きす ることができ、且つ、柔軟性に優れているので、手触りが極めて良くなると共に 非常に使い易く細かな作業が簡単に行える。またアルコ−ル系を取扱う際に適す ると共に原料が安価に手に入ることができる。
【0014】 請求項4に示すように、コ−ティング材の原料に合成ゴムを用いることにより 、耐油性,耐溶剤性,耐薬品性,耐摩耗性の良好なものとなる。
【0015】 請求項5に示すように、コ−ティング材の原料に合成樹脂を用いると、防水性 や耐油性及び耐薬品性に優れたものとなる。また難燃性や耐候性も優れたものと なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】本考案の別実施例の要部を示す断面図である。
【図4】従来品の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 布手袋本体 2 凸起 3 凸起部 4 薄膜

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 布手袋本体(1)の手の平側表面に軟質
    な凸起(2)を多数分布させると共に各指先部表面に軟
    質な凸起部(3)を形成し、且つ、前記手の平側表面全
    体に軟質なコ−ティング材で織目が判別できる程度の薄
    膜(4)を形成させてゴム引きしたことを特徴とする作
    業用布手袋。
  2. 【請求項2】 前記布手袋本体(1)の手の平側及び手
    の甲側の表面全体に軟質なコ−ティング材で織目が判別
    できる程度の薄膜(4)を形成させてゴム引きする請求
    項1記載の作業用布手袋。
  3. 【請求項3】 前記コ−ティング材の原料が天然ゴムで
    ある請求項1又は2記載の作業用布手袋。
  4. 【請求項4】 前記コ−ティング材の原料が合成ゴムで
    ある請求項1又は2記載の作業用布手袋。
  5. 【請求項5】 前記コ−ティング材の原料が柔軟な合成
    樹脂である請求項1又は2記載の作業用布手袋。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012070576A1 (ja) 2010-11-25 2012-05-31 ショーワグローブ株式会社 滑止加工手袋および滑止加工手袋の製造方法
KR101440222B1 (ko) * 2013-03-14 2014-09-15 김덕수 천연고무와 합성고무를 이용한 면장갑의 제조방법
WO2015012117A1 (ja) * 2013-07-22 2015-01-29 Dic株式会社 手袋
WO2020000051A1 (en) * 2018-06-28 2020-01-02 Ansell Limited Supported gloves with in-grip features

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