JPH07303588A - 手袋型の拭き用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワックスを極薄く塗るのに適し、しかも手を
汚さずに済み、乾拭きのときには疲労の程度を軽減する
手袋型の拭き用具を提供する。 【構成】 ゴム手袋１の手のひらの側の面に面ファスナ
ーを接着し、スポンジ３の一方の面にも面ファスナーを
接着し、これらの面ファスナーを重ね合わせて、スポン
ジ３をゴム手袋１に係止する。このゴム手袋１に手を入
れて、このスポンジ３にワックスを含ませ、このゴム手
袋１のスポンジ３によって、自動車のボディーを撫でる
ように拭くと、ワックスを薄く塗ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、自動車のワックス掛
けに便利な手袋型の拭き用具に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、自動車のボディーにワックスを
塗るときには、スポンジを利用することが多い。このス
ポンジにワックスを含ませ、このスポンジを手に握って
自動車のボディーに押し付け、ワックスを塗る。そし
て、ワックスが乾くと、乾拭きによって仕上げる。

【０００３】

【発明が解決しようと課題】ところで、ワックスは、極
薄く塗るだけで良く、厚く塗る必要は全くない。しかし
ながら、スポンジを手に握っていると、このスポンジを
不用意に搾ってしまい、ワックスを垂れ流して、ワック
スを必要以上に消費した。

【０００４】また、ワックス掛けのときには、ワックス
が手に付着するので、作業の後で手のワックスを洗い落
とすのに苦労したり、手の肌が荒れてしまった。

【０００５】さらに、乾拭きを乾いた布によって行う
が、この乾拭きには、力を要するので、この乾いた布を
握りしめざるを得ず、このために手が疲れた。

【０００６】そこで、この発明の課題は、ワックスを極
薄く塗るのに適し、しかも手を汚さずに済み、乾拭きの
ときには疲労の程度を軽減する手袋型の拭き用具を提供
することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、特許請求の範囲の請求項１に記載の手袋型の拭き用
具は、手袋にスポンジ製の拭き部材を展着してなる。

【０００８】また、請求項２に記載の手袋型の拭き用具
は、手袋と、複数枚の拭き部材と、これらの拭き部材を
着脱自在に手袋に係止する係止手段とを備えている。

【０００９】さらに、請求項３に記載されているよう
に、手袋は、防水性を持つ材質からなるのが好ましい。

【００１０】

【作用】上記請求項１の手袋型の拭き用具によれば、手
袋にスポンジ製の拭き部材を展着している。この手袋に
手を入れて、この手袋のスポンジにワックスを含ませ、
この手袋のスポンジによって、自動車のボディーを撫で
るように拭くと、ワックスを薄く塗ることができる。こ
こで、スポンジは、手袋に展着されているので、このス
ポンジを手に握る必要がない。このため、ワックスを塗
る作業の途中で、スポンジを不用意に搾ってしまい、ワ
ックスを浪費することはない。

【００１１】上記請求項２の手袋型の拭き用具によれ
ば、係止手段によって、複数枚の拭き部材を着脱自在に
手袋に係止することができる。これらの拭き部材とし
て、例えばスポンジ、乾いた布、雑巾等を準備しておけ
ば、これらを手袋に選択的に付けることができ、このス
ポンジにワックスを含ませて、ワックス掛けを行った
り、乾いた布による乾拭きを行うことができる。

【００１２】上記請求項３の手袋の拭き用具によれば、
手袋は、防水性を持つ材質からなる。この場合、手袋の
内側にワックスがしみ込まないので、手が汚れずに済
む。

【００１３】

【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。

【００１４】図１乃至図４は、この発明の拭き用具の一
実施例を示している。図１は、ゴム手袋１を示してお
り、このゴム手袋１の手のひら側の面に面ファスナー２
を接着している。また、図２は、スポンジ３を示してお
り、このスポンジ３の一方の面に面ファスナー４を接着
している。さらに、図３は、雑巾５を示しており、この
雑巾５の一方の面に面ファスナー６を接着している。

【００１５】さて、ゴム手袋１の面ファスナー２とスポ
ンジ３の面ファスナー４を重ね合わせ、図４に示すよう
にスポンジ３をゴム手袋１に係止する。このゴム手袋１
に手を入れて、このスポンジ３にワックスを含ませ、こ
のゴム手袋１のスポンジ３によって、自動車のボディー
を撫でるように拭くと、ワックスを薄く塗ることができ
る。

【００１６】ここで、スポンジ３をゴム手袋１に係止し
ているので、このスポンジ３を握る必要がない。このた
め、ワックス掛けに際して、スポンジ３を不用意に搾っ
てしまうことがなく、ワックスを垂れ流して浪費せずに
済む。

【００１７】また、手に握られたスポンジと比較する
と、ゴム手袋１のスポンジ３は、拡げられたまま、自動
車のボディーに接するので、一度に広い面積をワックス
掛けできる。したがって、ワックス掛けを経済的に、か
つ効率的に行える。

【００１８】さらに、ゴム手袋１は、防水性を持つの
で、スポンジ３のワックスがゴム手袋１の内側に浸入す
ることはなく、ワックスによって、手が汚れずに済む。

【００１９】こうしてワックス掛けを終了し、このワッ
クスが乾くと、乾拭きの作業に移る。この乾拭きのため
に、ゴム手袋１からスポンジ３を引き剥がし、このスポ
ンジ３の代わりに、図３の雑巾５の面ファスナー６をゴ
ム手袋１の面ファスナー２に重ね合わせ、この雑巾５を
ゴム手袋１に係止する。

【００２０】ワックス掛けと同様に、ゴム手袋１に手を
入れて、このゴム手袋１の雑巾５によって、自動車のボ
ディーを乾拭きする。このときにも、雑巾５を握りしめ
る必要がないので、無駄な力を入れずに済み、疲労の程
度が軽減される。また、一度に広い面積を乾拭きできる
ので、乾拭きを効率的に行える。しかも、先のワックス
掛けのときに、ワックスが薄く塗られたので、この乾拭
きの作業が容易になっている。

【００２１】なお、複数枚の雑巾５を準備しておけば、
洗車された自動車のボディーの水を拭き取るための雑巾
５、窓拭きのための雑巾５、乾拭きのための雑巾５とい
うように使い分けができる。また、スポンジや雑巾だけ
でなく、各種の織物を適用して構わない。

【００２２】図５及び図６は、この発明の拭き用具の他
の実施例を示している。

【００２３】図５に示すゴム手袋１１は、親指と他の４
本の指を２つに分けて入れる手袋である。このゴム手袋
１１の手のひら側の面には、矩形の各面ファスナー１２
が分散されて接着され、これと同様に図６に示すスポン
ジ１３の一方の面にも、矩形の各面ファスナー１４が分
散されて接着されている。これにより、面ファスナーを
減少させることができ、コストの低減を図れる。

【００２４】ゴム手袋１１の各面ファスナー１２とスポ
ンジ１３の各面ファスナー１４を重ね合わせて、スポン
ジ１３をゴム手袋１１に係止する。

【００２５】ところで、上記各実施例には、ゴム手袋が
例示されているが、これに限定されるものでなく、他の
合成樹脂製の手袋や、防水性を持たない布地の手袋を適
用しても構わない。

【００２６】また、スポンジを手袋に直接接着したり、
スポンジと雑巾を手袋の両面に直接接着しても良い。

【００２７】さらに、スポンジや雑巾を手袋に係止する
面ファスナーの代わりに、ホックボタンを適用しても構
わない。

【００２８】勿論、自動車のワックス掛けや乾拭きだけ
に限らず、他の物を拭くときも利用できる。

【００２９】

【効果】以上説明したように、この発明の拭き用具は、
スポンジや雑巾を手袋に付けたものであるから、この手
袋に手を入れれば、スポンジや雑巾を握らずとも、ワッ
クス掛けや乾拭きを行うことができ、これらの作業に伴
う疲労の程度を軽減できる。しかも、ワックス掛けに際
しては、スポンジを不用意に搾るようなことがなくな
り、ワックスを垂れ流して浪費せずに済む。

【００３０】また、防水性を持つ材質を手袋に適用すれ
ば、手を汚したり、手の肌を荒らすことがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の拭き用具の一実施例における手袋を
示す図

【図２】この実施例におけるスポンジを示す図

【図３】この実施例における雑巾を示す図

【図４】図２のスポンジを図１の手袋に付けた状態を示
す図

【図５】この発明の拭き用具の他の実施例における手袋
を示す図

【図６】この他の実施例におけるスポンジを示す図

【符号の説明】

１，１１ ゴム手袋 ２，４，６，１２，１４ 面ファスナー ３，１３ スポンジ ５ 雑巾

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 手袋にスポンジ製の拭き部材を展着して
   なる手袋型の拭き用具。
2. 【請求項２】 手袋と、複数枚の拭き部材と、これらの
   拭き部材を着脱自在に手袋に係止する係止手段とを備え
   る手袋型の拭き用具。
3. 【請求項３】 手袋は、防水性を持つ材質からなる請求
   項１及び２に記載の手袋型の拭き用具。