JP3004345B2 - 顕微鏡標本を作製する方法と装置 - Google Patents

顕微鏡標本を作製する方法と装置

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JP3004345B2 JP2299953A JP29995390A JP3004345B2 JP 3004345 B2 JP3004345 B2 JP 3004345B2 JP 2299953 A JP2299953 A JP 2299953A JP 29995390 A JP29995390 A JP 29995390A JP 3004345 B2 JP3004345 B2 JP 3004345B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係る顕微鏡標本を作製する方法と装置は、
血液や細胞等の試料をスライドガラスに付着させた後、
染色処理等の必要な処理を施して、顕微鏡標本とする場
合に利用する。
(従来の技術) 病院や各種研究所に於いて、患者や実験動物等から採
取した血液や尿、浮遊細胞等の液状試料を顕微鏡検査す
る場合、この液状試料に必要な処理を施した後、遠心式
塗抹装置を使用して、上記液状試料中の固形分をスライ
ドガラスに付着させる。
この様にして液状試料中の固形分を付着させたスライ
ドガラスは、次いで染色装置に移し替えて、顕微鏡によ
る観察を容易に行える様にする為、上記固形分に染色処
理を施す。
この様に付着した固形分を染色処理されたスライドガ
ラスは、次いで封入装置に移し替えて、このスライドガ
ラスの一部で上記固形分が付着した部分をカバーガラス
で覆って、顕微鏡標本とする。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述の様にして液状試料から顕微鏡標本を
作成する作業は、複数の装置を順次使用する為、装置を
変える度にスライドガラスの移し替えを行なう必要があ
り、一連の作業を自動化する事が難しかった。
本発明の顕微鏡標本を作製する方法と装置は、上述の
様な事情に鑑みて発明されたもので、液状試料から顕微
鏡標本を作成する作業を、複数の装置を使用する事なく
行なえる様にする事により、一連の作業の自動化を可能
とするものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明の顕微鏡標本を作製する方法と装置との内、先
ず、顕微鏡標本を作成する方法の発明は、次の(a)〜
(c)に示した第一〜第三行程から構成される。
(a)長尺且つ薄肉で、多数の微細孔を有するフィルタ
をロールから引き出した後、このフィルタを1対のフィ
ルタホルダで挟持し、一方のフィルタホルダを吸引ポン
プに、他方のフィルタホルダを試料を納めた容器の底部
に、それぞれ通じさせる事で、上記容器内の試料の内の
固形分を上記フィルタの片面に付着させる第一行程。
(b)第一行程の終了後、1対のフィルタホルダを互い
に離隔した状態でフィルタを1ピッチ分だけ移動させつ
つ、このフィルタの一部に付着した固形分を試薬で処理
した後この試薬を洗浄する作業を、所定回数行なう第二
行程。
(c)第二行程による処理を施された固形分が付着し
た、フィルタの端部を切断すると共に、この端部の固形
分が付着した面に封入剤を滴下してから、切断されたフ
ィルタ端部をスライドガラスに貼着する第三行程。
又、顕微鏡標本を作成する装置の発明は、長尺且つ薄
肉で、多数の微細孔を有するフィルタを巻回したロール
と、このロールから引き出されたフィルタを挟持する1
対のフィルタホルダと、一方のフィルタホルダの内側か
ら流体を吸い出す為の吸引ポンプと、他方のフィルタホ
ルダに一端を連通させた吸引チューブの他端に設けら
れ、先端部を試料を納めた容器の底部に挿入自在な吸引
ノズルと、上記1対のフィルタホルダに対してフィルタ
の送り方向後方に設けられ、このフィルタに付着した試
料の固形分に試薬を接触させる為の試薬供給手段と、こ
の試薬供給手段によりフィルタに付着させられた試薬を
排出する為の試薬排出手段と、この試薬排出手段及び上
記試薬供給手段に対してフィルタの送り方向後方に設け
られ、上記フィルタに試薬を洗浄する為の洗浄液を接触
させる洗浄液供給手段と、この洗浄液供給手段によりフ
ィルタに付着させられた洗浄液を排出する為の洗浄液排
出手段と、この洗浄液排出手段及び上記洗浄液供給手段
に対してフィルタの送り方向後方に設けられ、固形分が
付着した、フィルタの端部を切断するカッタと、この端
部の固形分が付着した面に封入剤を滴下する滴下ノズル
と、封入剤を滴下されると共に切断されたフィルタをス
ライドガラスに貼着する貼着手段とから構成される。
(作用) 上述の様に構成される本発明の顕微鏡標本を作製する
方法と装置によれば、第一行程に於いて試料中の固形分
をフィルタの片面に付着させた後、第二行程に於いてこ
のフィルタの一部に付着した固形分を試薬で処理し、次
いでこの試薬を洗浄する作業を所定回数行ない、更に第
三行程に於いてフィルタの端部を切断すると共に、この
端部の固形分が付着した面を封入剤を滴下してから、切
断されたフィルタ端部をスライドガラスに貼着する作業
を、一連の動作として切れ目なく行なう事が出来る。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳し
く説明する。
第1〜8図は本発明の顕微鏡標本を作成する装置の実
施例を示しており、第1図は全体構成を示す略側面図、
第2図は試料を処理すると共に、この試料中の固形分を
フィルタに付着させる為の試料処理部を示す配管系統
図、第3〜6図はこの試料処理部により試料を処理する
際の動きを行程順に示す配管系統図、第7図は固形分が
付着したフィルタを示す平面図、第8図は固形分を付着
したフィルタを切断してスライドガラスに貼着する部分
を示す略側面図である。
本発明の顕微鏡標本を作成する装置の端部(第1図の
左端部)には、ポリカーボネート、ポリエステル、或は
セルローズエステル等により造られた、長尺且つ薄肉
で、多数の微細孔を有するフィルタ1を巻回したロール
2が設けられている。
フィルタ1は、このロール2から引き出された後、試
料処理部3に設けた上下1対のフィルタホルダ9、9
(第2図参照。第1図には省略。)により挟持される。
このフィルタホルダ9、9は、少なくとも一方のフィル
タホルダ9を昇降自在とする事で、互いの間隔を拡縮自
在としている。そして、両フィルタホルダ9、9の間隔
を縮めた(ほぼ零とした)場合には、上記フィルタ1の
一部を液密に挟持し、このフィルタ1に形成された微細
な小孔を通じて、試料を流せる様にしている。
上記1対のフィルタホルダ9、9を含む試料処理部3
は、第2図に示す様に構成されて、液状の試料中に含ま
れる固形分を、フィルタ1に付着させられる様にしてい
る。
4は試験管等の試料管で、この試料管4内には、処理
すべき細胞を含む液状の試料を納める。この試料管4の
上方には吸引ノズルとしての機能を有する出し入れノズ
ル5が、昇降自在に設けられている。この出し入れノズ
ル5には、液状の試料を一時保持しておく為の出し入れ
容器6の一端を連通自在としている。又、この出し入れ
容器6と上記出し入れノズル5との間には、比較的目の
粗い(例えば40μm以上の粒子を捕集する。)不適試料
除去フィルタ7を設けている。
上記出し入れ容器6の他端にその一端を接続した、給
排チューブ8の途中には、前記フィルタ1を挟持する為
の1対のフィルタホルダ9、9と第一の開閉弁10とを、
上記出し入れ容器6の側から順に、互いに直列に設けて
いる。
11は、上記1対のフィルタホルダ9、9に挟持された
フィルタ1を介して、上記出し入れ容器6の他端に連通
自在な吸引ポンプである負圧ポンプ、12は、同じく上記
出し入れ容器6の他端に連通自在な加圧ポンプである。
この加圧ポンプ12が発生する加圧力は、例えば+380mmH
g程度と、上記負圧ポンプ11が発生する、例えば−200mm
Hg程度の負圧力よりも、十分に大きな絶対値を持ってい
る。尚、負圧ポンプ11と加圧ポンプ12とは、単一のコン
プレッサの吸入口と吐出口とする事も出来る。但し、こ
の場合には、上記吸入口に負圧調整弁13を、吐出口に加
圧調整弁14を、それぞれ設けて、負圧力と加圧力とが、
上記した条件を満たす様にする。
そして、上記負圧ポンプ11と加圧ポンプ12との内、負
圧ポンプ11の吸入口に設けた負圧調整弁13に、前記給排
チューブ8の他端を接続している。
又、上記加圧ポンプ12の吐出口に設けた加圧調整弁14
に一端を接続し、途中に第二の開閉弁15を設けた加圧チ
ューブ16の他端は、前記給排チューブ8の途中で、フィ
ルタホルダ9、9と第一の開閉弁10との間部分に接続し
ている。又、上記加圧チューブ16の途中で、且つ調整弁
14と第二の開閉弁15との間部分から分岐した分岐加圧チ
ューブ17の他端は、洗浄液ボトル18の上部に開口させて
いる。そして、この洗浄液ボトル18の底部に一端を開口
させ、途中に第三の開閉弁19を設けた洗浄液吐出チュー
ブ20の他端は、前記加圧チューブ16の途中で、第二の開
閉弁15の下流側部分に接続している。
一方、前記給排チューブ8の途中で、第一の開閉弁10
とフィルタホルダ9、9との間部分に一端を接続し、途
中に第四の開閉弁21を設けた濾過チューブ22の他端は、
廃液ボトル23内に開口させている。そして、この廃液ボ
トル23の上部に一端を開口させた吸気チューブ24の他端
を、給排チューブ8の途中で、負圧調整弁13と第一の開
閉弁10との間部分に接続している。
25は廃液トレイで、この廃液トレイ25の底部と上記廃
液ボトル23とは、途中に第五の開閉弁26を設けた廃棄チ
ューブ27及び前記濾過チューブ22の一部により連通させ
ている。
上述の様に構成される試料処理部3により、ロール2
から引き出されたフィルタ1に液状試料中の固形分を付
着させる場合、先ず第3図に太い実線及び破線で示す系
統を通じて流体が流れる様に、各弁を切り換え、出し入
れノズル5の下端部を試料管4の奥に迄挿入した状態
で、負圧ポンプ11を運転する。この結果、出し入れ容器
6内の圧力が低下し、試料管4内の液状の試料が、出し
入れノズル5、不適試料除去フィルタ7を通じて、上記
出し入れ容器6内に吸引される。
所定時間経過する事で、試料管4内の試料の全部又は
一部が、出し入れ容器6に移されたならば、出し入れノ
ズル5の下端を試料管4の底部に迄挿入した状態のま
ま、第4図に太い実線及び破線で示す系統を通じて流体
が流れる様に、各弁を切り換え、加圧ポンプ12を運転す
る。この結果、出し入れ容器6内の圧力が上昇し、出し
入れ容器6内の液状の試料が、不適試料除去フィルタ
7、出し入れノズル5を通じて、試料管4内に戻され
る。この様に、試料管4と出し入れ容器6との間で、試
料のやり取りを行なう事により、上記試料を攪拌し、試
料中の細胞を分散させる。尚、この様な細胞の分散をよ
り効率的に行なう為、試料管4又は不適試料除去フィル
タ7を超音波振動させる加振機構を設けたり、或は不適
試料除去フィルタ7を、目の大きさの異なる複数のフィ
ルタを互いに直列に配置する事により構成しても良い。
即ち、試料管4の側から順に、例えば1mm迄の細胞の塊
を通過させるフィルタと200μm迄の塊を通過させるフ
ィルタと40μm迄の塊を通過させるフィルタとを直列に
配置すれば、大きな塊を効率良くほぐし、不適試料除去
フィルタ7に過度の目詰りが生じない様に出来る。
出し入れ容器6と出し入れノズル5との間での試料の
出し入れを所定回数行なう事で、試料中の細胞を分散さ
せたならば、次いで第5図に太い実線及び破線で示す系
統を通じて流体が流れる様に、各弁を切り換え、負圧ポ
ンプ11を運転する。この結果、廃液ボトル23内が負圧に
なり、試料管4内の液状の試料が、出し入れノズル5、
不適試料除去フィルタ7、出し入れ容器6、第四の開閉
弁21を通じて廃液ボトル23内に吸引されるが、この試料
中の固形分は、出し入れ容器6と第四の開閉弁21との間
のフィルタホルダ9、9に挟持されたフィルタ1の下面
に付着する。
この様にして、長尺なフィルタ1の下面に試料中の固
形分を付着(塗抹)したならば、上下1対のフィルタホ
ルダ9、9を互いに離隔した状態でフィルタ1を1ピッ
チ分だけ移動させ、上記付着部分をフィルタホルダ9、
9の間から外した後、このフィルタホルダ9、9により
フィルタ1の新しい部分(固形分の未着部分)を挟持し
てから、出し入れ容器6の内部や不適試料除去フィルタ
7等の洗浄を行なう。
即ち、第6図に太い実線及び破線で示す系統を通じて
流体が流れる様に、各弁を切り換え、負圧ポンプ11及び
加圧ポンプ12を運転する。この状態で、出し入れノズル
5の下方には、試料管4に代えて廃液トレイ25を位置さ
せておく。この結果、洗浄液ボトル18内の洗浄液が、フ
ィルタホルダ9、9、出し入れ容器6、出し入れノズル
5内を流れて、廃液トレイ25に送り出され、各部材9、
6、5の内部を洗浄する。この洗浄を行なう場合に於い
て、加圧ポンプ12の圧力の絶対値は、負圧ポンプ11の圧
力の絶対値よりも高い為、負圧ポンプ11による負圧力に
基づき、不適試料除去フィルタ7に付着していた不適試
料の除去も、確実に行なわれる。
又、廃液トレイ25に送り出された使用済みの洗浄液
は、廃棄チューブ27を介して廃液ボトル23内に吸引され
る。
一方、長尺なフィルタ1の一部に付着した状態で、上
下1対のフィルタホルダ9、9から後方に送り出された
固形分は、試薬で処理した後、この試薬を洗浄する。
この為、第1図に示す様に、上記1対のフィルタホル
ダ9、9に対してフィルタ1の送り方向後方には、上記
フィルタ1を介して最中状に合わさった状態で、このフ
ィルタ1の上下両側に空間を形成する、1対のカップリ
ング容器28、29を、互いに遠近動自在に設けている。
上記1対のカップリング容器28、29の内、フィルタ1
の試料の固形分が付着した側の面(第1図の上面)に対
向する一方のカップリング容器28には、試薬供給手段を
構成する試薬送り込みチューブ30の一端を接続して、こ
のカップリング容器28の内側に、染色液等の試薬を送り
込み自在としている。尚、長尺なフィルタ1は、途中で
180度折り返す事により、前記試料処理部3でフィルタ
1の下面に付着した固形分が、上記1対のカップリング
容器28、29部分では、上面側に位置する様にする。
又、上記1対のカップリング容器28、29の内、他方の
カップリング容器29には、試薬排出手段を構成する、試
薬排出チューブ31の一端を接続し、この試薬排出チュー
ブ31の他端を、図示しない吸引手段に通じさせている。
上記1対のカップリング容器28、29には、上述の様
に、それぞれ試薬送り込みチューブ30と試薬排出チュー
ブ31とを設けている為、1対のカップリング容器28、29
でフィルタ1を挟持した状態で、試薬送り込みチューブ
30から染色液等の試薬を送り込み、試薬排出チューブ31
から排出すれば、この試薬はフィルタ1を通過しつつ流
れて、このフィルタ1に付着した固形分に、染色等の処
理を施す。
又、上記1対のカップリング容器28、29に対して、フ
ィルタ1の送り方向後方には、このフィルタ1の試料の
固形分が付着した側の面(第1図の上面)に向けて洗浄
液を噴出させ、このフィルタ1に付着している試薬を洗
浄する、洗浄液供給手段である洗浄液噴射ノズル32を設
けている。そして、この洗浄液噴射ノズル32に対して、
上記フィルタ1に対する遠近動を自在として突き当て容
器33を設けると共に、この突き当て容器33に、洗浄液排
出チューブ34の一端を接続し、洗浄液排出手段を構成し
ている。そして、この洗浄液排出チューブ34の他端を、
図示しない吸引手段に通じさせている。
従って、上記洗浄液噴射ノズル32からフィルタ1の上
面に噴射した洗浄液を、突き当て容器33を介して排出す
れば、上記フィルタ1に付着している洗浄液を除去する
事が出来る。
更に、上記突き当て容器33に対してフィルタ1の送り
方向後方には、第7図に示す様に固形分が付着した、フ
ィルタ1の端部を、第8図に示す様に所定長さに切断す
るカッタ(図示せず)と、この端部の固形分が付着した
面に封入剤を滴下する滴下ノズル(図示せず)と、封入
剤を滴下されると共に所定長さに切断されたフィルタ1
をスライドガラス35に貼着する貼着手段とが設けられて
いる。
尚、この様に長尺なフィルタ1を切断すると共に封入
剤を滴下し、スライドガラス35に貼着する部分の構造に
就いては、例えば実開昭62−121541号公報に開示されて
いる様に、従来から知られている構造をそのまま採用出
来る為、図示及び詳しい説明は省略する。
本発明の顕微鏡標本を作製する装置によれば、ロール
2から引き出された長尺なフィルタ1に、試料処理部3
により試料中の固形分を付着させた後、1対のカップリ
ング容器28、29部分で、上記フィルタ1の一部に付着し
た固形分を染色液等の試薬で処理し、更にフィルタ1の
端部を所定長さに切断してスライドガラス35に貼着する
作業を、一連の動作として切れ目なく行なう事が出来
る。
(発明の効果) 本発明の顕微鏡標本を作製する方法と装置は、以上に
述べた通り構成され作用する為、従来複数の装置を使用
して行なわなければならなかった顕微鏡標本の作製作業
を、単一の装置で行なう事が可能となり、顕微鏡標本作
製作業の効率化を図れる。
【図面の簡単な説明】
第1〜8図は本発明の顕微鏡標本を作成する装置の実施
例を示しており、第1図は全体構成を示す略側面図、第
2図は試料を処理すると共に、この試料中の固形分をフ
ィルタに付着させる為の試料処理部を示す配管系統図、
第3〜6図はこの試料処理部により試料を処理する際の
動きを行程順に示す配管系統図、第7図は固形分が付着
したフィルタを示す平面図、第8図は固形分を付着した
フィルタを切断してスライドガラスに貼着する部分を示
す略側面図である。 1:フィルタ、2:ロール、3:試料処理部、4:試料管、5:出
し入れノズル、6:出し入れ容器、7:不適試料除去フィル
タ、8:給排チューブ、9:フィルタホルダ、10:第一の開
閉弁、11:負圧ポンプ、12:加圧ポンプ、13:負圧調整
弁、14:加圧調整弁、15:第二の開閉弁、16:加圧チュー
ブ、17:分岐加圧チューブ、18:洗浄液ボトル、19:第三
の開閉弁、20:洗浄液吐出チューブ、21:第四の開閉弁、
22:濾過チューブ、23:廃液ボトル、24:吸気チューブ、2
5:廃液トレイ、26:第五の開閉弁、27:廃棄チューブ、2
8、29:カップリング容器、30:試薬送り込みチューブ、3
1:試薬排出チューブ、32:洗浄液噴射ノズル、33:突き当
て容器、34:洗浄液排出チューブ、35:スライドガラス。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次の(a)〜(c)に示した第一〜第三行
    程から成る、顕微鏡標本を作製する方法。 (a)長尺且つ薄肉で、多数の微細孔を有するフィルタ
    をロールから引き出した後、このフィルタを1対のフィ
    ルタホルダで挟持し、一方のフィルタホルダを吸引ポン
    プに、他方のフィルタホルダを試料を納めた容器の底部
    に、それぞれ通じさせる事で、上記容器内の試料の内の
    固形分を上記フィルタの片面に付着させる第一行程。 (b)第一行程の終了後、1対のフィルタホルダを互い
    に離隔した状態でフィルタを1ピッチ分だけ移動させつ
    つ、このフィルタの一部に付着した固形分を試薬で処理
    した後この試薬を洗浄する作業を、所定回数行なう第二
    行程。 (c)第二行程による処理を施された固形分が付着し
    た、フィルタの端部を切断すると共に、この端部の固形
    分が付着した面に封入剤を滴下してから、切断されたフ
    ィルタ端部をスライドガラスに貼着する第三行程。
  2. 【請求項2】長尺且つ薄肉で、多数の微細孔を有するフ
    ィルタを巻回したロールと、このロールから引き出され
    たフィルタを挟持する1対のフィルタホルダと、一方の
    フィルタホルダの内側から流体を吸い出す為の吸引ポン
    プと、他方のフィルタホルダに一端を連通させた吸引チ
    ューブの他端に設けられ、先端部を試料を納めた容器の
    底部に挿入自在な吸引ノズルと、上記1対のフィルタホ
    ルダに対してフィルタの送り方向後方に設けられ、この
    フィルタに付着した試料の固形分に試薬を接触させる為
    の試薬供給手段と、この試薬供給手段によりフィルタに
    付着させられた試薬を排出する為の試薬排出手段と、こ
    の試薬排出手段及び上記試薬供給手段に対してフィルタ
    の送り方向後方に設けられ、上記フィルタに試薬を洗浄
    する為の洗浄液を接触させる洗浄液供給手段と、この洗
    浄液供給手段によりフィルタに付着させられた洗浄液を
    排出する為の洗浄液排出手段と、この洗浄液排出手段及
    び上記洗浄液供給手段に対してフィルタの送り方向後方
    に設けられ、固形分が付着した、フィルタの端部を切断
    するカッタと、この端部の固形分が付着した面に封入剤
    を滴下する滴下ノズルと、封入剤を滴下されると共に切
    断されたフィルタをスライドガラスに貼着する貼着手段
    とから成る、顕微鏡標本を作製する装置。
  3. 【請求項3】長尺且つ薄肉で、多数の微細孔を有するフ
    ィルタを巻回したロールと、このロールから引き出され
    たフィルタを挟持する1対のフィルタホルダと、一端を
    一方のフィルタホルダの内側に、他端を廃液ボトルの内
    側に、それぞれ通じさせた濾過チューブと、上記廃液ボ
    トルの内側上部に一端を、吸引ポンプに他端を、それぞ
    れ連通させた吸気チューブと、他方のフィルタホルダに
    一端を連通させ、途中に上記フィルタに比べて目の粗い
    不適試料除去フィルタを設けた吸引チューブと、この吸
    引チューブの他端に設けられ、先端部を試料を納めた容
    器の底部に挿入自在な吸引ノズルと、上記1対のフィル
    タホルダに対してフィルタの送り方向後方に、互いに遠
    近動自在に設けられ、フィルタを介して最中状に合わさ
    った状態で、このフィルタの両側に空間を形成する、1
    対のカップリング容器と、フィルタの試料の固形分が付
    着した側の面に対向する一方のカップリング容器及びこ
    のカップリング容器の内側に一端を開口させた試薬送り
    込みチューブから成る試薬供給手段と、他方のカップリ
    ング容器及びこの他方のカップリング容器の内側に一端
    を開口させ、他端を吸引手段に通じさせた試薬排出チュ
    ーブから成る試薬排出手段と、この試薬排出手段及び上
    記試薬供給手段に対してフィルタの送り方向後方に設け
    られ、フィルタの試料の固形分が付着した側の面に向け
    て、上記フィルタに試薬を洗浄する為の洗浄液を噴出さ
    せる洗浄液噴射ノズルから成る洗浄液供給手段と、この
    洗浄液供給手段に対してフィルタの送り方向後方に、フ
    ィルタに対する遠近動を自在として設けられた突き当て
    容器及びこの突き当て容器の内側に一端を開口させ、他
    端を吸引手段に通じさせた洗浄液排出チューブから成
    り、上記洗浄液供給手段によりフィルタに付着させられ
    た洗浄液を排出する洗浄液排出手段と、この洗浄液排出
    手段及び上記洗浄液供給手段に対してフィルタの送り方
    向後方に設けられ、固形分が付着した、フィルタの端部
    を切断するカッタと、この端部の固形分が付着した面に
    封入剤を滴下する滴下ノズルと、封入剤を滴下されると
    共に切断されたフィルタをスライドガラスに貼着する貼
    着手段とから成る、顕微鏡標本を作製する装置。
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