JP3003957U - 照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電ランプまたはスタータの交換作業を簡単
化する。 【構成】 放電ランプ（３）を支持具の側に取付けるの
ではなく、放電ランプ（３）をカバー（５）の側に取付
ける。 【効果】 カバーを取外すことにより放電ランプはカバ
ーとともに手元にくるから、背伸びをした状態で放電ラ
ンプの取外しおよび取付け作業をする必要がなくなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、放電燈の構造に関する。特に、放電ランプおよびスタータ、または 放電ランプの交換を容易にする構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、安定器が固定された支持具に、放電ランプを保持する固定手段が固定 されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

環状けい光ランプを光源とする全般照明は普及している。この全般照明に用い られる照明器具は、比較的高所に設けられることが多い。また、けい光ランプは 、その寿命に達すると取り替えを要する。この際に、けい光ランプを支持バネに 対して着脱する作業およびまたはスタータを捩じって着脱する作業が行われるが 、従来の照明器具では、照明器具が設けられた高所でこの作業を行っていた。最 近、高齢者人口の増加が予想されているが、仰ぎ見ながら腕を挙げて行うこのよ うな取り替え作業が手間取ると、特に高齢者にとっては苦痛を伴う問題点があっ た。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

第一の考案にかかわる照明器具は、図１ないし図４に示すように、建造物に取 付けられる支持具（１）と、この支持具（１）に固定された安定器（２）と、放 電ランプ（３）と、前記安定器（２）と前記放電ランプ（３）とを電源に接続す る電線（７）と、前記放電ランプ（３）の発光を通過させこの放電ランプ（３） を覆うように前記支持具（１）に対し着脱自在に取付けられたカバー（５）とを 備え、さらに、本考案の特徴とする手段として、前記カバー（５）に設けられ、 前記放電ランプ（３）の重量を支える固定手段（４、６）を備える。

【０００５】 第二の考案にかかわる照明器具は、図５および図６に示すように、第一の考案 にかかわる照明器具が備える構成要素の他に、前記カバー（５）および前記支持 具（１）には、それぞれ相互に嵌合する位置決め用案内手段（１０、１１）が設 けられ、前記電線には、さし込み接続器（８）が設けられ、このさし込み接続器 （８）のコンセント（８１）が前記支持具（１）に固定され、このさし込み接続 器（８）のさし込み（８２）が前記カバー（５）に固定され、前記カバー（５） と前記支持具（１）との相対位置関係が前記位置決め用案内手段（１０、１１） により定まる位置にあるときに、前記さし込み（８２）を前記コンセント（８１ ）にさし込むことができる。また、第二の考案にかかわる照明器具で、スタータ （９２）を用いる放電ランプ（３）が装着される場合には、このスタータ（９２ ）が装着される口金（９１）が前記カバー（５）に固定されることが好ましい。

【０００６】

【作用】

放電ランプが環状けい光ランプ（３）であるときを説明すると、第一の考案の 場合には、けい光ランプ（３）の口金（３１）からソケット（３２）を外し、次 に、けい光ランプ（３）が支持バネ（４）に保持されたままの状態で着脱自在の カバー（５）を支持具（１）から取り外す。取り外した後に、作業の容易な場所 に移し、けい光ランプ（３）を交換する。また、スタータ（９２）は、それを捻 回して、支持具（１）に固定されたスタータ用の口金（９１）から取り外せる。

【０００７】 また、第二の考案の場合には、支持具１の取り付け位置の近傍で、けい光ラン プ（３）の口金（３１）からソケット（３２）を別の操作で抜かなくても、カバ ー（５）を支持具（１）から取り外すことができる。さらに、第三の考案の場合 には、スタータ（９２）も作業の容易な場所で交換することができる。

【０００８】

【実施例】

以下、放電ランプとして環状けい光ランプを使用する照明器具について本考案 の構成および作用を説明する。

【０００９】 図１は、第一の考案にかかわる一実施例としての照明器具の構造を示す図であ る。この図は、内部の構造を明示するために、分解して図示している。

【００１０】 図２は、図１に示す環状のけい光ランプ３の固定手段である支持バネ４および 固定金具６の取付け位置を示す図である。この図は、カバー５の内部を覗いて見 たときの姿図である。

【００１１】 図３は、第一および第二の考案にかかわる実施例のそれぞれに用いられる、環 状のけい光ランプ３を保持する複数個の固定手段のひとつの構造を示す図である 。

【００１２】 図４は、図１に示す照明器具の電気的接続と主なる構成要素の取付け箇所とを 示す模式図である。この図で、実線で囲まれた範囲にあり、かつ斜線の施された 構成部品は支持具１に固定され、また、破線で囲まれた範囲にあり、かつ斜線の 施された構成部品は枠５１に固定されている。

【００１３】 まず、図１ないし図４を参照して第一の考案に対応する実施例の構造を説明す る。支持具１に安定器２が固定され、この支持具１は天井に固定することができ る。固定金具６は枠５１の図２に示す位置に固定され、支持バネ４は固定金具６ に固定される。支持バネ４は、けい光ランプ３を着脱自在に保持できる。

【００１４】 次に、図１を参照してこの実施例の取扱を説明する。まず、カバー開口部５３ に手を通して、ソケット３２をけい光ランプ４の口金３１から抜く。次に、けい 光ランプ３が支持バネ４に保持されたままの状態でカバー５を支持具１から取り 外す。その後に、作業の容易な場所にけい光ランプ３が装着されたカバー５を移 し、その場所でけい光ランプ３を交換し、新規のけい光ランプが装着されたカバ ー５を支持具１に固定する。

【００１５】 図５は、第二の考案に対応する実施例である照明器具の特徴部分を示す図であ る。この図は、支持具１に枠５１が接触した直後の両者の位置関係を示し、さら に、枠５１が支持具１に押し込まれると、両者の最終位置にいたる。

【００１６】 図６は、図５に示す照明器具の電気的接続と主なる構成要素の取付け箇所とを 示す模式図である。この図で、実線で囲まれた範囲にあり、かつ斜線の施された 構成部品は支持具１に固定され、また、破線で囲まれた範囲にあり、かつ斜線の 施された構成部品は枠５１に固定されている。

【００１７】 始めに、図５および図６を参照して第二の考案に対応する実施例の特徴的な構 造を説明する。この実施例は、第一の考案に対応する実施例と同様に、図２に示 すように、支持バネ４と固定金具６とからなる固定手段が枠５１の内側面に固定 される。また、図５に示すように、電線７にコンセント８１とさし込みプラグ８ ２とからなるさし込み接続器８が設けられ、このコンセント８１とラッパ状曲面 の口をもつ案内穴１１とが支持具１に固定され、さし込みプラグ８２と案内穴１ １に挿入される案内棒１０とが枠５１に固定される。なお、スタータ９２は、枠 ５１に固定される。

【００１８】 次に、図５を参照してこの実施例の取扱を説明する。カバー５を支持具１に取 り付ける際に、コンセント８１へのさし込みプラグ８２のさし込みに先行して、 案内棒１０が案内穴１１に挿入され、この案内により、コンセント８１にさし込 みプラグ８２を円滑にさし込むことができる。また、取り外しに際して、けい光 ランプ３の口金３１からソケット３２を前もって抜かなくても、カバー５を支持 具１から取り外すことができる。また、スタータ９２の交換も、けい光ランプ３ の交換場所と同じ場所で行える。

【００１９】 以上に説明した実施例のいずれもが透光覆い５２の付いた枠５１を使用してい るが、透光覆い５２のない照明器具でも本考案を適用することができる。

【００２０】

【考案の効果】 全般照明器具は比較的高所に設けられることが多い。高所で行う放電ランプの 取り替え作業は、高齢者などにとっては容易ではない。また、照明器具全体を取 り外して作業が容易に行える場所に移動しようとすると、かなりの重量物を取扱 わなければならない。

【００２１】 本考案は、このような取扱上の欠点を除去するもので、第一の考案では、比較 的容易に取り外せるソケットをランプ口金から取り外し、比較的軽量な放電ラン プが保持されている枠またはカバーを取り外してから移動し、移動した場所で放 電ランプの取り替えを無理のない姿勢で容易に行える効果がある。第二の考案で は、さらに、枠またはカバーのみを取り外せば移動することができ、かつ、スタ ータを要する放電ランプが使用される場合には、スタータの交換も移動した場所 で行えるので、さらに交換作業を容易にする効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一の考案にかかわる一実施例の構造を示す
図。

【図２】第一の考案にかかわる一実施例の固定手段の取
付け位置を示す図。

【図３】第一および第二の考案のそれぞれの一実施例に
用いられる複数個の固定手段のひとつの構造を示す図。

【図４】第一の考案にかかわる一実施例の電気的接続と
構成要素の固定場所を示す模式図。

【図５】第二の考案にかかわる一実施例の特徴部分の構
造を示す図。

【図６】第二の考案にかかわる一実施例の電気的接続と
構成要素の固定場所を示す模式図。

【符号の説明】

１ 支持具 ２ 安定器 ３ けい光ランプ ４ 支持バネ ５ カバー ６ 固定金具 ７ 電線 ８ さし込み接続器 １０ 案内棒 １１ 案内穴 ３１ 口金 ３２ ソケット ５１ 枠 ５２ 透光覆い ５３ カバー開口部 ８１ コンセント ８２ さし込みプラグ ９１ 口金 ９２ スタータ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 建造物に取付けられる支持具（１）と、
   この支持具（１）に固定された安定器（２）と、放電ラ
   ンプ（３）と、前記安定器（２）と前記放電ランプ
   （３）とを電源に接続する電線（７）と、前記放電ラン
   プ（３）の発光を通過させ前記放電ランプ（３）を覆う
   ように前記支持具（１）に対し着脱自在に取付けられた
   カバー（５）とを備えた照明器具において、 前記放電ランプ（３）の重量を支える固定手段（４、
   ６）が前記カバー（５）に設けられたことを特徴とする
   照明器具。
2. 【請求項２】 前記カバー（５）および前記支持具
   （１）にはそれぞれ相互に嵌合する位置決め用案内手段
   （１０、１１）が設けられ、 前記電線（７）にはさし込み接続器（８）が設けられ、
   このさし込み接続器（８）のコンセント（８１）が前記
   支持具（１）に固定され、このさし込み接続器（８）の
   さし込み（８２）が前記カバー（５）に固定され、前記
   カバー（５）と前記支持具（１）との相対位置関係が前
   記位置決め用案内手段（１０、１１）により定まる位置
   にあるときに、前記さし込み（８２）を前記コンセント
   （８１）にさし込むことができる請求項１記載の照明器
   具。
3. 【請求項３】 前記放電ランプ（３）がスタータ（９
   ２）を用いる照明器具であって、このスタータ（９２）
   を装着する口金（９１）が前記カバー（５）に固定され
   た請求項１または２記載の照明器具。