JP3001966U - 腰部サポータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着脱容易で、使用者の症状、体調、好み等に
応じて適度の強さで確実に、安定的に腰部に巻付け装着
して整形、保形、保温、湿布剤の保持等、種々の目的に
使用でき、使用中むれにくく、また、皺より、形崩れの
発生が少なく、外れにくい腰部サポータを提供する。 【構成】 保形性及び通気性のある曲げ可能の網状の腰
部背面側当接部材１１の左右側縁部１１１、１１２に沿
って保形用骨部材１６、１７を設けるとともに該側縁部
に通気性及びゴム様伸縮性のある左右伸縮部材１２、１
３を接続し、さらにそれらに保形性及び通気性のある曲
げ可能の網状の左右端部材１４、１５を接続した本体ベ
ルト１と、通気性及びゴム様伸縮性を有する補助伸縮部
材２１の左右に保形性及び通気性のある曲げ可能の網状
の左右補助端部材２２、２３を接続した補助ベルト２と
を含み、ベルト２の中央部を本体ベルト１に接続した腰
部サポータ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は人体の腰部に巻付け装着して用いる腰部サポータに関する。

【０００２】

【従来の技術】

人体の腰部の整形、保形、保温、湿布剤添付等の目的で人体腰部に巻付け装着 して用いる腰部サポータは従来様々のタイプのものが知られている。 所謂腹巻と称されている伸縮性のある筒形のもので、脚側又は頭部側から人体 に外嵌して腰部周囲に装着するもの、可撓性はあるが伸縮性が無いか、乏しいベ ルト状のもので、該ベルトを腰部に当てがって巻付け、ベルト両端部を紐で相互 に結ぶもの、少なくとも一部が伸縮性のベルト状のものでベルト両端部を面状フ ァスナで接続・分離できるもの等である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、従来知られている腰部サポータには次のような問題がある。 すなわち、前記腹巻タイプのものは脚側又は頭部側から容易に人体に外嵌して腰 部に配置できるように相当伸縮性良好でなければならず、そのため、腰部に強く 巻付けて整形や保形、或いはそれによって腰のだるさを緩和したり、腰疲れを和 らげる等には使用し難く、さらに位置ずれし易く、またそのため湿布剤や使い捨 て懐炉等をそれで腰部に支持することも困難である。可撓性はあるが伸縮性が無 いか、乏しいベルト状のものは整形や保形には適し、湿布材等の保持も行えるが 、整形、保形、湿布剤保持等の目的で使用するには人体腰部に確実に当接させて ベルト両端部を紐でしっかりと連結しなければならなず、そうすると使用感がき わめて窮屈となり、却って疲れがでたり、酷いときには息苦しくさえなる。また 、結紐・解紐操作が煩わしく、お年寄りや病人には使い辛いものである。

【０００４】 少なくとも一部が伸縮性のベルト状のものでベルト両端部を面状ファスナで接 続・分離できるものは、ベルト伸縮性を利用して使用者の症状、体調、好み等に 応じて適度の強さで腰部に装着でき、整形、保形、使い捨て懐炉保持による保温 、湿布剤の保持等、様々の目的に使用でき、ベルト両端部の相互連結、その解放 も容易であるが、使用中に上下方向において皺が発生して形崩れしたり、面状フ ァスナの相互連結が外れてしまったりする不都合がしばしば発生する。

【０００５】 そこで本考案は、着脱容易で、使用者の症状、体調、好み等に応じて適度の強 さで確実に、安定的に腰部に巻付け装着して整形、保形、保温、湿布剤の保持等 、種々の目的に使用でき、使用中むれにくく、また、皺より、形崩れの発生が少 なく、外れにくい腰部サポータを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は前記課題を解決するため、保形性及び通気性のある曲げ可能の網状の 腰部背面側当接部材と、前記背面側当接部材の左右それぞれの側縁部に上下にわ たって接続されて左右に延びた通気性及びゴム様伸縮性のある左右伸縮部材と、 前記各伸縮部材の前記背面側当接部材から遠い側縁部に上下にわたって接続され て左右に延びた保形性及び通気性のある曲げ可能の網状の左右端部材とを備え、 前記左右端部材のうち一方の内面に面状ファスナの曲げ可能雄部材が設けられて いるとともに他方の外面に該面状ファスナの曲げ可能雌部材が設けられている本 体ベルトと、前記本体ベルトの外面側において左右に延び、中央部で該本体ベル ト背面側当接部材に接続された通気性及びゴム様伸縮性を有する補助伸縮部材と 、前記補助伸縮部材の左右それぞれの側縁部に上下にわたって接続されて左右に 延びた保形性及び通気性のある曲げ可能の網状の左右補助端部材とを備え、前記 左右補助端部材のうち一方の内面に面状ファスナの曲げ可能雄部材が設けられて いるとともに他方の外面に該面状ファスナの曲げ可能雌部材が設けられている補 助ベルトとからなる腰部サポータを提供する。

【０００７】 この本考案サポータは後述するように、腰部に確実に、安定的に装着でき、使 用中の皺よりや形崩れの発生も抑制されているが、腰部への一層確実、安定的な 装着のために、そして使用中の皺よりや形崩れを一層確実に抑制するために、前 記本体ベルトの背面側当接部材の左右それぞれの側縁部に沿って、上下に延びる バネ弾性のある保形用骨部材を設けてもよい。

【０００８】 また、本考案サポータを腰部に装着したとき臀部に近いサポータ部分について 比較的人体運動の自由度を得つつ、しかも全体を確実に装着維持するために、前 記補助ベルトを、前記本体ベルトより上下幅を狭く形成し、本体ベルト背面側当 接部材の上下方向における中心より補助ベルト補助伸縮部材の上下方向における 中心を若干上方にずらせて該本体ベルト背面側当接部材に接続してもよい。この ような補助ベルトを採用するときは、補助ベルトが本体ベルトに全体的に重ねら れる場合に比べると本体ベルトの皺や形崩れが発生しやすくなるから、前記の保 形用骨部材を設けておくことが望ましい。

【０００９】 また、サポータ使用者の体格、巻付け装着強度等に応じて、サポータ装着時に おける本体ベルト左右端部材の相互重なり領域、補助ベルトの左右補助端部材の 相互重なり領域が調節されることがあるが、そのときでもその調節を容易に行っ て、確実に装着維持できるように、前記本体ベルトにおける前記面状ファスナの 雄部材はそれが設けられている前記端部材における自由端部の上下にわたり、雌 部材はそれが設けられている前記端部材の外面に全面的に広がり、前記補助ベル トにおける前記面状ファスナの雄部材はそれが設けられている前記補助端部材に おける自由端部の上下にわたり、雌部材はそれが設けられている前記補助端部材 の外面に全面的に広がっていることが望ましい。また、この場合、サポータの通 気性を損なわないように、各雌部材は通気性を有していることが望ましい。

【００１０】 使い捨て懐炉、財布等の保持が容易なように、前記本体ベルト背面側当接部材 の内面に保形性のある曲げ可能の袋用部材の左右及び下の各縁部を接続してポケ ットを形成してもよい。この場合も、サポータの通気性を損なわないように、該 袋用部材は通気性を有する網状部材であることが望ましい。

【００１１】

【作用】 本考案の腰部サポータは、先ず、その本体ベルトの背面側当接部材の内面を人 体腰部の背面側に当てがい、両端部材を左右伸縮部材のゴム様伸縮性を利用して 前側に引っ張りつつ巻き回して該両端部を一部又は全部重ね、面状ファスナで相 互連結する。かくして本体ベルトを所望の巻付け強さで腰部に装着する。引き続 き、補助ベルトの両補助端部材を補助伸縮部材のゴム様伸縮性を利用して前側に 引っ張りつつ巻き回し、該両補助端部材を一部又は全部重ね、面状ファスナで相 互連結する。かくしてサポータ装着が簡単容易に完了する。

【００１２】 サポータを取り外すときは、補助ベルトの面状ファスナを解放し、次いで本体 ベルトの面状ファスナを解放するだけでよ。 この本考案サポータは全体的に通気性を有するので、使用中むれにくい。また 、本体ベルトの上からさらに補助ベルトを装着するのでそれだけ装着を確実、安 定的に行うことができ、使用中外れにくい。また、本体ベルトの背面側当接部材 及び両端部材、並びに補助ベルトの両補助端部材がそれぞれ保形性を有する網状 体であり、ベルト本体における各伸縮部材はこの背面側当接部材の側縁部の上下 にわたって接続されているとともに各端部材が該伸縮部材側縁部の上下にわたっ て接続されていて、全体に上下幅が略一様に大きく、補助ベルトにおいても各補 助端部材は補助伸縮部材の側縁部に上下にわたって接続されているから、これら の点でも腰部に確実に、安定的に装着され、使用中も皺よりや形崩れの発生が抑 制される。

【００１３】 本体ベルトの背面側当接部材の左右それぞれの側縁部に沿って、上下に延びる バネ弾性のある保形用骨部材を設けてあるときは、腰部へ一層確実、安定的に装 着され、使用中の皺よりや形崩れも一層確実に抑制される。 補助ベルトを、本体ベルトより上下幅を狭く形成し、補助伸縮部材の上下方向 における中心を本体ベルト背面側当接部材の上下方向における中心より若干上方 にずらせて該背面側当接部材に接続してあるときは、サポータを腰部に装着した とき臀部に近いサポータ部分について比較的人体運動の自由度が得られ、それで いて全体が確実に装着維持される。

【００１４】 本体ベルトにおける面状ファスナの雄部材が端部材における自由端部の上下に わたり、雌部材が端部材の外面に全面的に広がり、補助ベルトにおける面状ファ スナの雄部材が補助端部材における自由端部の上下にわたり、雌部材が補助端部 材の外面に全面的に広がっているときは、サポータ使用者の体格、巻付け装着強 度等に応じて、サポータ装着時における本体ベルト左右端部材の相互重なり領域 、補助ベルトの左右補助端部材の相互重なり領域を任意に調節し、且つ、それら 端部材及び補助端部材を相互連結できる。また、かかる雌部材が通気性を有する ものであるときは、サポータ全体の通気性が損なわれることはない。

【００１５】 本体ベルトにポケットを形成してあるときは、所望により、或いは必要に応じ ここに使い捨て懐炉、財布等を保持すればよい。ポケットを形成する袋用部材が 通気性のある網状部材であるときは、ポケットの存在にかかわらずサポータ全体 の通気性が損なわれることはない。

【００１６】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。図１は全体の正面図、図２ は全体の背面図であり、図３は本体ベルトをａ−ａ線及びｂ−ｂ図線に沿って切 断し、その外側部分を除去した状態の全体正面図、図４は図３のＸ−Ｘ線に沿う 断面図、図５は使用状態説明図である。

【００１７】 図示の腰部サポータは、本体ベルト１及び補助ベルト２からなっている。 本体ベルト１は人体の腰部背面側に当接される背面側当接部材１１、その左右 に連設さた伸縮部材１２、１３、さらにそれらに連設さた端部材１４、１５を含 んでいる。 左側の伸縮部材１２はその右側縁部１２１が背面側当接部材１１の左側縁部１ １１の内面にその上下にわたり当てがわれ、且つ、両者の外面側に上下にわたり 補強用皮革１２０が当てがわれ、これらが一緒に縫着接続されている。右側の伸 縮部材１３はその左側縁部１３１が背面側当接部材１１の右側縁部１１２の内面 にその上下にわたり当てがわれ、且つ両者の外面側に上下にわたり補強用皮革１ ３０が当てがわれ、これらが一緒に縫着接続されている。またそれら縫着接続部 分の中にはバネ弾性を有し、上下に延びる帯状の金属製保形用骨部材１６、１７ が埋設されている。

【００１８】 左側の端部材１４はその右側縁部１４１が左伸縮部材１２の左側縁部１２２の 外面にその上下にわたり当てがわれ、且つ、両者の外面側に上下にわたり補強用 皮革１４０が当てがわれ、これらが一緒に縫着接続されている。右側の端部材１ ５はその左側縁部１５１が右伸縮部材１３の左側縁部１３２の外面にその上下に わたり当てがわれ、且つ、両者の外面側に上下にわたり補強用皮革１５０が当て がわれ、これらが一緒に縫着接続されている。

【００１９】 背面側当接部材１１及び各端部材１４、１５は同材質、構造のもので、合成樹 脂繊維からなり、保形性を有するが同時に人体腰部に巻付け得る可撓性乃至屈曲 性も有する網状の部材であり、十分な通気性を有する。各伸縮部材１２、１３は ゴム様の伸縮性及び十分な通気性を有しており、当接部材１１と略同じ上下幅で 左右に当接部材よりやや短く延在している。

【００２０】 左端部材１４の自由端部１４２内面にはその上下にわたり面状ファスナ１８の 曲げ可能雄部材１８１が縫着されており、右端部材１５の外面にはその全体に面 状ファスナ１８の曲げ可能雌部材１８２が縫着されている。面状ファスナ１８は 一般にマジックテープ等で呼ばれているタイプのもので、雄部材１８１は屈曲性 のある面部材に多数の小フックを立設したものであり、雌部材１８２は屈曲性の ある面部材に前記小フックが係脱できる多数のループを形成したものである。

【００２１】 前記の背面側当接部材１１の内面には該部材と同じ保形性、曲げ性、通気性を 有する網状の袋用部材１９１が当てがわれており、その左右及び下の各縁部が部 材１１に縫着されてポケット１９が形成されている。袋用部材１９１の上縁には 縁どり布１９２が縫着されている。 本体ベルト１はその両自由端部が他の部分より若干上下幅が狭くなっているが 全体的には略一様な上下幅に形成されており、その全周にわたり縁どり布１０が 縫着されている。

【００２２】 補助ベルト２は補助伸縮部材２１とその左右の補助端部材２２、２３を含んで いる。補助伸縮部材２１は本体ベルト１の外面側において左右に延び、中央部で 外面に補強用皮革２４を当てがわれて該皮革とともに本体ベルト１の背面側当接 部材１１に縫着接続されており、全体的に通気性及びゴム様伸縮性を有する。補 助端部材２２、２３は、伸縮部材２１の左右それぞれの側縁部２１１、２１２に 、その上下にわたって縫着接続されて左右に延びている。各補助端部材２２、２ ３は本体ベルト１における背面側当接部材１１と同じ保形性、曲げ性、通気性を 有する同材質、構造の網状部材である。

【００２３】 正面側から見て左側の補助端部材２２の自由端部２２１の内面にはその上下に わたり面状ファスナ２０の曲げ可能の雄部材２０１が縫着されており、右側の補 助端部材２３の外面にはその全体に面状ファスナ２０の曲げ可能の雌部材２０２ が縫着されている。この面状ファスナ２０も前記面状ファスナ１８と同構造のも のである。

【００２４】 補助ベルト２はその両自由端部の上下角部分が丸く形成されているが、全体的 には略一様な上下幅に形成されており、各端部材２２、２３には縁どり布２００ が縫着されている。 補助ベルト２は本体ベルト１より上下幅を狭く形成してあり、補助伸縮部材２ １の上下方向における中心Ｃ２を本体ベルト背面側当接部材１１の上下方向にお ける中心Ｃ１より若干上方にずらせて該背面側当接部材１１に縫着接続してある （図３参照）。

【００２５】 以上説明した腰部サポータは、先ず図５（Ａ）に示すように、その本体ベルト １の背面側当接部材１１のポケット１９側を人体腰部Ｗの背面側に当てがい、両 端部材１４、１５を伸縮部材１２、１３のゴム様伸縮性を利用して前側に引っ張 りつつ巻き回し、サポータ使用者の体格、巻付け装着強度等に応じて該端部材１ ４、１５の相互重なり領域を任意に調節し、図５（Ｂ）に示すように該両端部材 １４、１５を一部又は全部重ね、面状ファスナ１８で相互連結する。かくして本 体ベルト１を所望の巻付け強さで簡単容易に腰部Ｗに装着できる。引き続き補助 ベルト２の両補助端部材２２、２３を補助伸縮部材２１のゴム様伸縮性を利用し て前側に引っ張りつつ巻き回し、サポータ使用者の体格、巻付け装着強度等に応 じて該端部材２２、２３の相互重なり領域を任意に調節し、、図５（Ｃ）に示す ように該両補助端部材２２、２３を一部又は全部重ね、面状ファスナ２０で相互 連結する。このように補助ベルト２も簡単容易に装着できる。また、この状態で は、図５（Ｄ）に示すように、腰部背面側から見ると、左右の保形用骨部材１６ 、１７が腰部左右に沿って当てがわれている。かくしてサポータ装着が簡単容易 に完了する。サポータを取り外すときは、補助ベルト２の面状ファスナ２０を解 き、次いで本体ベルト１の面状ファスナ１８を解くだけでよく、その操作はきわ めて簡単容易である。

【００２６】 このサポータは全体に通気性を有するので、使用中むれにくい。また、本体ベ ルト１の上からさらに補助ベルト２を装着するのでそれだけ装着を確実、安定的 に行うことができ、使用中外れにくい。また、本体ベルト１の背面側当接部材１ １及び両端部材１４、１５、並びに補助ベルト２の両補助端部材２２、２３がそ れぞれ保形性を有する網状体であり、ベルト本体１における各伸縮部材１２、１ ３は背面側当接部材１１の左右側縁部１１１、１１２の上下にわたって接続され ているとともに各端部材１４、１５も該伸縮部材側縁部１２２、１３２の上下に わたって接続されていて、全体に上下幅が略一様に大きく、補助ベルト２におい ても各補助端部材２２、２３は補助伸縮部材２１の側縁部２１１、２１２に上下 にわたって接続されていて、全体的に一様な上下幅を有するから、これらの点で もサポータ全体が腰部Ｗに確実に、安定的に当接装着され、さらに使用中も皺よ りや形崩れの発生が抑制される。

【００２７】 また、前記のとおり背面側当接部材１１の左右それぞれの側縁部１１１、１１ ２に沿って、上下に延びるバネ弾性のある保形用骨部材１６、１７が設けられて いるから、腰部Ｗへ一層確実、安定的に装着され、使用中の皺よりや形崩れも一 層確実に抑制されている。 また、補助ベルト２は本体ベルト１より上下幅を狭く形成し、補助伸縮部材２ １の上下方向における中心Ｃ２を本体ベルト背面側当接部材１１の上下方向にお ける中心Ｃ１より若干上方にずらせて該背面側当接部材１１に接続してあるので 、サポータを腰部Ｗに装着したとき臀部に近いサポータ部分について比較的人体 運動の自由度が得られ、それでいて全体が確実に装着維持される。

【００２８】 本体ベルト１のポケット１９には所望により、或いは必要に応じここに使い捨 て懐炉、湿布剤、財布等を保持することができる。なお、これら物品はポケット １９と人体との間に直接挿入保持したり、ポケット１９を設けないときは背面側 当接部材１１と人体との間に保持してもよい。 以上説明した腰部サポータは整形、保形、保温、湿布剤の保持等、種々の目的 に使用できる。

【００２９】

【考案の効果】

本考案によると、着脱容易で、使用者の症状、体調、好み等に応じて適度の強 さで確実に、安定的に腰部に巻付け装着して整形、保形、保温、湿布剤の保持等 、種々の目的に使用でき、使用中むれにくく、また、皺より、形崩れの発生が少 なく、外れにくい腰部サポータを提供することができる。

【００３０】 本体ベルトの背面側当接部材の左右それぞれの側縁部に沿って、上下に延びる バネ弾性のある保形用骨部材を設けてあるときは、サポータは腰部に一層確実に 、安定的に装着され、使用中の皺よりや形崩れも一層確実に抑制される。 補助ベルトを、本体ベルトより上下幅を狭く形成し、補助伸縮部材の上下方向 における中心を本体ベルト背面側当接部材の上下方向における中心より若干上方 にずらせて該背面側当接部材に接続してあるときは、サポータを腰部に装着した とき臀部に近いサポータ部分について比較的人体運動の自由度が得られ、それで いて全体が確実に腰部に装着維持される。

【００３１】 本体ベルトにおける面状ファスナの雄部材が端部材における自由端部の上下に わたり、雌部材が端部材の外面に全面的に広がり、補助ベルトにおける面状ファ スナの雄部材が補助端部材における自由端部の上下にわたり、雌部材が補助端部 材の外面に全面的に広がっているときは、サポータ使用者の体格、巻付け装着強 度等に応じて、サポータ装着時における本体ベルト左右端部材の相互重なり領域 、補助ベルトの左右補助端部材の相互重なり領域を容易に調節してそれら端部材 及び補助端部材を相互連結できる。また、かかる全面的な雌部材が通気性を有す るものであるときは、サポータの全体的な通気性が維持される。

【００３２】 本体ベルトにポケットを形成してあるときは、所望により、或いは必要に応じ ここに使い捨て懐炉、財布等を容易、確実に保持することができる。ポケットを 形成する袋用部材が通気性のある網状部材であるときは、ポケットの存在にかか わらず、サポータの全体的な通気性が維持される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の正面図である。

【図２】図１の実施例の背面図である。

【図３】図１の実施例における本体ベルトをａ−ａ線及
びｂ−ｂ線で切断してその外側部分を除去した状態の全
体正面図である。

【図４】図３のＸ−Ｘ線に沿う断面図である。

【図５】本考案腰部サポータの使用状態説明図である。

【符号の説明】

１ 本体ベルト １０ 縁どり布 １１ 背面側当接部材 １１１、１１２ 当接部材１１の側縁部 １２、１３ 伸縮部材 １２１、１２２ 伸縮部材１２の側縁部 １３１、１３２ 伸縮部材１３の側縁部 １４、１５ 端部材 １４１ 端部材１４の側縁部 １４２ 端部材１４の自由端部 １５１ 端部材１５の側縁部 １６、１７ 保形用骨部材 １８ 面状ファスナ １８１ ファスナ１８の雄部材 １８２ ファスナ１８の雌部材 １９ ポケット １９１ 袋用部材 １９２ 縁どり布 ２ 補助ベルト ２１ 伸縮部材 ２１１、２１２ 伸縮部材２１の側縁部 ２２、２３ 補助端部材 ２００ 補助端部材の縁どり布 ２０ 面状ファスナ ２０１ ファスナ２０の雄部材 ２０２ ファスナ２０の雌部材 Ｃ１ 本体ベルト１の上下方向における中心 Ｃ２ 補助ベルト２の上下方向における中心

Claims (9)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 保形性及び通気性のある曲げ可能の網状
   の腰部背面側当接部材と、前記背面側当接部材の左右そ
   れぞれの側縁部に上下にわたって接続されて左右に延び
   た通気性及びゴム様伸縮性のある左右伸縮部材と、前記
   各伸縮部材の前記背面側当接部材から遠い側縁部に上下
   にわたって接続されて左右に延びた保形性及び通気性の
   ある曲げ可能の網状の左右端部材とを備え、前記左右端
   部材のうち一方の内面に面状ファスナの曲げ可能雄部材
   が設けられているとともに他方の外面に該面状ファスナ
   の曲げ可能雌部材が設けられている本体ベルトと、前記
   本体ベルトの外面側において左右に延び、中央部で該本
   体ベルト背面側当接部材に接続された通気性及びゴム様
   伸縮性を有する補助伸縮部材と、前記補助伸縮部材の左
   右それぞれの側縁部に上下にわたって接続されて左右に
   延びた保形性及び通気性のある曲げ可能の網状の左右補
   助端部材とを備え、前記左右補助端部材のうち一方の内
   面に面状ファスナの曲げ可能雄部材が設けられていると
   ともに他方の外面に該面状ファスナの曲げ可能雌部材が
   設けられている補助ベルトとからなる腰部サポータ。
2. 【請求項２】 前記本体ベルトの背面側当接部材の左右
   それぞれの側縁部に沿って、上下に延びるバネ弾性のあ
   る保形用骨部材が設けられている請求項１記載の腰部サ
   ポータ。
3. 【請求項３】 前記補助ベルトは前記本体ベルトより上
   下幅を狭く形成してあり、前記補助伸縮部材の上下方向
   における中心を本体ベルト背面側当接部材の上下方向に
   おける中心より若干上方にずらせて該背面側当接部材に
   接続してある請求項１記載の腰部サポータ。
4. 【請求項４】 前記補助ベルトは前記本体ベルトより上
   下幅を狭く形成してあり、前記補助伸縮部材の上下方向
   における中心を本体ベルト背面側当接部材の上下方向に
   おける中心より若干上方にずらせて該背面側当接部材に
   接続してある請求項２記載の腰部サポータ。
5. 【請求項５】 前記本体ベルトにおける前記面状ファス
   ナの雄部材はそれが設けられている前記端部材における
   自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設けら
   れている前記端部材の外面に全面的に広がり、通気性を
   有しており、前記補助ベルトにおける前記面状ファスナ
   の雄部材はそれが設けられている前記補助端部材におけ
   る自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設け
   られている前記補助端部材の外面に全面的に広がり、通
   気性を有している請求項１記載の腰部サポータ。
6. 【請求項６】 前記本体ベルトにおける前記面状ファス
   ナの雄部材はそれが設けられている前記端部材における
   自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設けら
   れている前記端部材の外面に全面的に広がり、通気性を
   有しており、前記補助ベルトにおける前記面状ファスナ
   の雄部材はそれが設けられている前記補助端部材におけ
   る自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設け
   られている前記補助端部材の外面に全面的に広がり、通
   気性を有している請求項２記載の腰部サポータ。
7. 【請求項７】 前記本体ベルトにおける前記面状ファス
   ナの雄部材はそれが設けられている前記端部材における
   自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設けら
   れている前記端部材の外面に全面的に広がり、通気性を
   有しており、前記補助ベルトにおける前記面状ファスナ
   の雄部材はそれが設けられている前記補助端部材におけ
   る自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設け
   られている前記補助端部材の外面に全面的に広がり、通
   気性を有している請求項３記載の腰部サポータ。
8. 【請求項８】 前記本体ベルトにおける前記面状ファス
   ナの雄部材はそれが設けられている前記端部材における
   自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設けら
   れている前記端部材の外面に全面的に広がり、通気性を
   有しており、前記補助ベルトにおける前記面状ファスナ
   の雄部材はそれが設けられている前記補助端部材におけ
   る自由端部の上下にわたっており、雌部材はそれが設け
   られている前記補助端部材の外面に全面的に広がり、通
   気性を有している請求項４記載の腰部サポータ。
9. 【請求項９】 前記本体ベルト背面側当接部材の内面に
   保形性及び通気性のある曲げ可能の網状の袋用部材の左
   右及び下の各縁部を接続してポケットを形成してある請
   求項１から８のいずれかに記載の腰部サポータ。