JP3001549B1 - 電子回路接続情報の階層型格納方法及びシステム - Google Patents

電子回路接続情報の階層型格納方法及びシステム

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JP3001549B1
JP3001549B1 JP10336770A JP33677098A JP3001549B1 JP 3001549 B1 JP3001549 B1 JP 3001549B1 JP 10336770 A JP10336770 A JP 10336770A JP 33677098 A JP33677098 A JP 33677098A JP 3001549 B1 JP3001549 B1 JP 3001549B1
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明宏 久保田
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Abstract

【要約】 【課題】記憶容量の増大を抑止し格納時間を短縮する階
層構造電子回路データの格納方法及びシステムの提供。 【解決手段】階層構造電子回路データ1を入力し各ディ
フィニション毎に作成されインスタンスの情報中で共通
化可能な情報からなるインスタンス共通情報40と、各
インスタンス毎に固有に表現される情報からなるインス
タンス固有情報50とを備えたセル階層情報を含む階層
型電子回路接続情報31を構成し記憶装置3に格納する
セル階層情報セル生成手段21と、インスタンス固有情
報毎に作成され、等電位の接続を表現するネット接続情
報60を構成する接続情報生成手段と、を備え、階層型
電子回路接続情報31には、セルの階層構造が保持され
た状態でネットが保持され階層構造を持ちながら電子回
路内の全てのネットを個別に識別可能な接続情報を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子回路接続情報
の格納方法及びシステムに関し、特に、データ処理装置
において、記憶容量の削減及び格納時間を短縮する電子
回路接続情報データの階層型格納方法及びシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】階層電子回路データをデータ処理装置の
記憶装置上に格納する、従来の方法について、図13を
参照して、以下に説明する。この従来の方法は、レイア
ウトデータの読み込み時に多く使用されており、入力さ
れる階層電子回路データについて、ルートセルに対して
全展開処理を行い(ステップD1)、フラット(構造を
持たない)な電子回路接続情報を作成する。
【0003】この処理で得られた、フラットな電子回路
接続情報は、ルートセルに対して全てのデータを展開し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の方法は、下記記載の問題点を有している。
【0005】第1の問題点は、データの格納に必要とさ
れる記憶装置の容量が増大する、ということである。
【0006】その理由は、作成されたデータは、共通化
可能な情報を全てのインスタンスについて持たせてしま
うためである。したがって、ディフィニションから参照
されるインスタンスが増加した場合、データの格納に必
要な記憶装置の容量が増加する。
【0007】第2の問題点は、データの格納に要する処
理時間が長いということである。
【0008】その理由は、入力データに対し全展開処理
を行うために、長大な処理時間が必要とされる、ためで
ある。
【0009】したがって、本発明は、上記問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、データの格納に
必要な記憶容量の増大を抑止、データの格納に要する処
理時間を短縮する、データ格納方法及びシステムを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明は、階層構造を有する電子回路のデータを表現する階
層電子回路データを、セル階層情報とネット接続情報と
からなる階層型電子回路接続情報として、記憶装置に格
納するデータ格納システムを提供するものであり、階層
構造電子回路データを入力し、前記階層電子回路データ
内の全てのディフィニションについて、各ディフィニシ
ョン毎に作成され、インスタンスの情報中で、共通化可
能な情報からなるインスタンス共通情報と、前記階層電
子回路データの全てのインスタンスについて作成され、
該インスタンスの情報中で、各インスタンス毎に固有に
表現される情報からなるインスタンス固有情報と、を備
えたセル階層情報を含む、階層型電子回路接続情報を構
成するセル階層情報セル生成手段と、前記階層型電子回
路接続情報に、インスタンス固有情報毎に作成され、等
電位の接続を表現するネット接続情報を構成する接続情
報生成手段と、を備え、前記階層型電子回路接続情報に
は、セルの階層構造が保持された状態でネットが保持さ
れ、階層構造を持ちながら電子回路内の全てのネットを
個別に識別可能な接続情報を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
する。本発明は、階層構造電子回路データ(図1の1)
を入力し、階層電子回路データ(図2の11)内の全て
セルのディフィニション(定義情報)(図2の111、
112)について、各ディフィニション毎に作成され、
インスタンスの情報中で、共通化可能な情報からなるイ
ンスタンス共通情報(図1の40)と、前記階層電子回
路データの全てのインスタンスについて作成され、該イ
ンスタンスの情報中で、各インスタンス毎に固有に表現
される情報からなるインスタンス固有情報(図1の5
0)と、を備えたセル階層情報を含む、階層型電子回路
接続情報(図1の31)を構成して記憶装置(図1の
3)に格納するセル階層情報セル生成手段(図1の2
1)と、前記階層型電子回路接続情報として、インスタ
ンス固有情報毎に作成され、等電位の接続を表現するネ
ット接続情報(図1の60)を構成し記憶装置(図1の
3)に格納する接続情報生成手段(図1の22)と、を
備え、前記階層型電子回路接続情報(図1の31)に
は、セルの階層構造が保持された状態でネットが保持さ
れ、階層構造を持ちながら電子回路内の全てのネットを
個別に識別可能な接続情報を有する。
【0012】本発明の実施の形態において、階層電子回
路データ(図2の11)は、デフィニション(図2の1
11、112)として、セルのセル名、セルの高さ、セ
ルの幅の情報を含むセルレコード、該セルが参照するセ
ルについてセル名、インスタンス名、座標を含むリファ
レンスレコード、該セルが含むネット名、接続先インス
タンス名、接続先ネット名を含むネットレコードを、セ
ル毎に含む。
【0013】また、前記階層型電子回路接続情報におい
て、前記インスタンス共通情報が、前記各デフィニショ
ンの前記セルレコードの情報から作成されたセル名、セ
ルの高さ、セルの幅をレコードとして含むインスタンス
共通情報単位(図3の40)と、前記インスタンス共通
情報単位をポイントするテーブル(図3の400)と、
からなるデータ構造を有する。テーブル(図3の40
0)は、前記インスタンス共通情報単位をセル名から生
成されるハッシュ値でポイントするように構成してもよ
い。
【0014】本発明の実施の形態において、前記階層型
電子回路接続情報において、共通化不可能な情報を格納
する前記インスタンス固有情報が、インスタンス名、座
標、前記インスタンス共通情報へのポイント値、自イン
スタンスが内部に有するネット、同一階層のインスタン
ス固有情報単位へのポインタ、下位階層のインスタンス
へのポインタをレコードとして含む情報単位(図4の5
0)として含む構成としてもよい。
【0015】本発明の実施の形態において、前記階層型
電子回路接続情報において、前記ネット接続情報が、ネ
ット名とその接続先情報を含む情報単位(図4の60)
を、ネット単位に含む。ネットに等電位番号を付与し、
前記インスタンス固有情報においてネットを格納するレ
コードには、該ネットの等電位番号が格納され(図4の
505)、前記ネット接続情報が、ネット名とその接続
先情報を含む情報単位を等電位番号でポイントするテー
ブル(図5の600)を含む。
【0016】本発明の方法は、以下のステップから構成
される。
【0017】ステップA:階層構造電子回路データを入
力し、前記階層電子回路データ内の全てのディフィニシ
ョンについて、各ディフィニション毎に作成され、イン
スタンスの情報中で、共通化可能な情報からなるインス
タンス共通情報と、前記階層電子回路データの全てのイ
ンスタンスについて作成され、該インスタンスの情報中
で、各インスタンス毎に固有に表現される情報からなる
インスタンス固有情報と、を備えたセル階層情報を含
む、階層型電子回路接続情報を記憶装置に格納する。
【0018】ステップB:前記階層型電子回路接続情報
に、インスタンス固有情報毎に作成され、等電位の接続
を表現するネット接続情報を構成する。
【0019】より詳細には、前記ステップAは、以下の
ステップで構成される。
【0020】ステップ1:階層電子回路のルートセルの
セル名が指定入力され、階層電子回路データから、指定
されたセルのディフィニションのレコードを読み込む。
【0021】ステップ2:読み込んだディフィニション
のレコードに対し、既にインスタンス共通情報が作成さ
れているかどうかを判断する。
【0022】ステップ3:インスタンス共通情報が未作
成の場合には、読み込んだディフィニションのレコード
の共通化可能な情報から、インスタンス共通情報を作成
する。
【0023】ステップ4:読み込んだディフィニション
の下位セルを全て作成したかどうかを判断する。
【0024】ステップ5:未作成のセルが存在する場
合、未作成と判断された下位セルを指定して、この上記
ステップ1からの処理を再帰的に呼び出して実行する。
【0025】ステップ6:下位セルを全て作成した場
合、読み込んだディフィニションからインスタンス固有
情報を作成する。
【0026】また前記ステップBは、より詳細には以下
のステップで構成される。
【0027】ステップ11:階層型電子回路接続情報中
のインスタンス固有情報を読み込む。
【0028】ステップ12:前記インスタンス固有情報
について前記階層電子回路データからディフィニション
のネットのレコードを読み込む。
【0029】ステップ13:前記インスタンス固有情報
のインスタンスのネット情報を検索することで、読み込
んだネットが既に作成済みかどうかを判断し、未作成の
場合には該ネットの等電位番号を決定し、ネット名と接
続先情報を含むネット接続情報を作成する。
【0030】ステップ14:接続先の等電位番号を決定
して、接続先のネット接続情報を作成する。
【0031】本発明の実施の形態について、図1を参照
して説明すると、データ処理装置2は、セル階層情報生
成手段21と接続情報生成手段22とを備えており、階
層電子回路データ(ファイル)1から、階層電子回路デ
ータ11を読み込む。
【0032】階層型電子回路データ11には、電子回路
を構成するセルの定義情報が格納されており、階層電子
回路データ11は、セルの定義情報(図2のディフィニ
ション111参照)を含む。
【0033】データ処理装置において、セル階層情報生
成手段21は、階層型電子回路接続情報31に、階層電
子回路データのセル階層構造を表現するセル階層情報を
作成する。
【0034】セル階層情報は、インスタンス中で共通の
情報を持つインスタンス共通情報40と、インスタンス
毎に固有の情報を持つインスタンス固有情報50と、を
備えて構成されている。
【0035】インスタンス共通情報40は、階層電子回
路データ内の全てのディフィニションについてディフィ
ニションごとに作成され、インスタンスの情報中で共通
化可能な情報から構成される。
【0036】インスタンス固有情報50は、電子回路の
回路情報内の全てのインスタンスについて作成され、イ
ンスタンスの情報中で各インスタンス毎に固有に表現す
べき情報から構成される。
【0037】このように、各インスタンスの共通なデー
タを、インスタンス共通情報とすることで、階層型電子
回路接続情報31を格納するのに必要な記憶装置3の容
量が削減される。
【0038】接続情報生成手段22は、階層型電子回路
接続情報31に、等電位の接続を表現するネット接続情
報60を構成する。
【0039】ネット接続情報60は、インスタンス固有
情報毎に作成され、ネットの接続を表現するのに必要な
情報から構成される。
【0040】階層電子回路データ11上でディフィニシ
ョンが複数回参照されている場合にも、階層型電子回路
接続情報31中で識別が可能なネットとして格納され
る。
【0041】以上のように、本発明の実施の形態では、
電子回路情報において、セルの階層構造が保持された状
態でネットが保持される。このため、全ネットを識別可
能なデータを作成する場合に、全展開を行わず、高速に
接続情報を作成できる。
【0042】階層型電子回路接続情報31は、階層構造
を持ちながら電子回路内の全てのネットを個別に識別可
能な接続情報を備えている。
【0043】本発明の実施の形態においては、階層構造
を持ちながら、電子回路内の全てのネットを個別に識別
可能な接続情報を構成することが可能とされており、従
来法よりも、データ格納に要する記憶容量の削減及び処
理時間の短縮を図ることができる。
【0044】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0045】図1は、本発明の一実施例の構成を示す図
である。図1を参照すると、本発明の一実施例は、階層
電子回路データ1と、データ処理装置2と、記憶装置3
と、出力手段と、編集手段4と、を備えて構成されてい
る。
【0046】データ処理装置2は、セル階層情報生成手
段21と、接続情報生成手段22と、を含む。これらの
手段は、それぞれ概略以下のような機能を有する。
【0047】セル階層情報生成手段21は、階層電子回
路データ1を読み込み、階層型電子回路接続情報31
に、セル階層情報(インスタンス共通情報、及びインス
タンス固有情報)を生成する。
【0048】接続情報生成手段22は、階層電子回路デ
ータ1を読み込み、階層型電子回路接続情報31にネッ
ト接続情報を生成する。
【0049】記憶装置3は、データ処理装置2で作成さ
れた階層型電子回路接続情報31を格納保持する。
【0050】出力手段・編集手段4は、記憶装置3の保
持しているデータをディスプレイ装置や印刷装置に出力
するための出力手段であり、編集手段は、記憶装置3の
保持しているデータを修正、追加、変更する機能を備え
ている。
【0051】図2は、階層電子回路データ11の構成の
一例を示す図であり、図11に示した電子回路をデータ
として表した例を示す図である。図2に示す例では、階
層電子回路データ11は、ディフィニション111及び
ディフィニション112を含む。ディフィニション11
1は、セル名、セルの高さ、セルの幅の各レコードを含
むインスタンス共通情報のテーブルと、セル名、インス
タンス名、座標を含むリファレンスと、ネット名と接続
先インスタンス名と接続先ネット名を含むネットからな
る。
【0052】本発明の一実施例において、入力される階
層電子回路データ1は、ディフィニション毎に、ランダ
ムアクセス可能な形式で格納されているものとする。さ
らに、ディフィニション中のネットのレコードに直接ア
クセス可能な形式であるものとする。
【0053】階層電子回路データが、上記した形式でな
い場合でも、ディフィニション毎に階層電子回路データ
を分割し、さらにネットのレコードとそれ以外のデータ
を分割して格納することで、上記した形式に変換可能で
ある。たとえば、階層電子回路データが、計算機上のフ
ァイルである場合、ディフィニション毎のファイルに分
割して、更にそのファイルをネットのレコードとそれ以
外のレコードに分割して、複数のファイルとして格納す
ればよい。
【0054】図3乃至5は、本発明の一実施例におい
て、階層型電子回路接続情報31に格納される階層型電
子回路接続情報のデータ構造の一例を示す図である。
【0055】このうち図3は、インスタンス共通情報の
データ構造の一例を示す図である。図3を参照すると、
テーブル40は、インスタンス共通情報のテーブルであ
り、共通化可能な情報を保持する。レコード401はセ
ル名、レコード402はセルの高さ、レコード403は
セルの幅、をそれぞれ表している。
【0056】配列400は、インスタンス共通情報を指
示するためのハッシュテーブルであり、インスタンス共
通情報への参照ポインタの1次元配列となっている。ハ
ッシュ値は、インスタンス共通情報のセル名により決定
される。
【0057】図4は、インスタンス固有情報のデータ構
造の一例を示す図である。図4を参照すると、テーブル
50は、インスタンス固有情報のテーブルであり、共通
化不可能な情報を保持する。
【0058】レコード501はインスタンス名、レコー
ド502はインスタンスのx方向の座標値、レコード5
03はインスタンスのy方向の座標値を、レコード50
4はインスタンス固有情報に対応するインスタンス共通
情報へのハッシュ値をそれぞれ格納する。
【0059】レコード505は、インスタンスが内部に
持っているネットを保持する。ネットは等電位番号で表
現される。等電位番号は、階層型電子回路接続情報31
内部で同じ番号をもつことがないように作成される。
【0060】レコード506は、同一階層のインスタン
ス固有情報へのポインタを格納する。このレコードによ
り、同一階層の全てのインスタンスのインスタンス固有
情報が、チェーン・リストを構成する。
【0061】レコード507は、下位階層のインスタン
スへのポインタである。
【0062】次に図5は、ネット接続情報のデータ構造
の一例を示す図である。テーブル60は、ネット接続情
報のテーブルである。
【0063】レコード601はネット名を格納し、レコ
ード602は接続先のネットを等電位番号を用いて表現
している。
【0064】テーブル600は、等電位番号を表す配列
であり、配列の要素は、ネット接続情報へのポインタか
ら構成されている。配列の番号は、等電位番号を表現し
ている。たとえば、配列の1番目の要素は、等電位番号
1の等電位番号をもつネット接続情報へのポインタであ
る。
【0065】図8、図9、および図10は、図2に示し
た階層電子回路データ11から生成されたデータ構造を
示したものであり、図8は、生成されたインスタンス共
通情報、図9は、生成されたインスタンス固有情報、図
10は、生成されたネット接続情報を示す図である。
【0066】本発明の一実施例では、図9に示すよう
に、インスタンス固有情報52およびインスタンス固有
情報53が、同一階層のチェーンリストを構成してい
る。インスタンス固有情報51で表現されるセルが、イ
ンスタンス固有情報52およびインスタンス固有情報5
3で表現されるセルを参照している。
【0067】このように、同一階層のチェーンリストの
インスタンス固有情報53を、上位階層のインスタンス
固有情報51が参照することで、セルの階層構造を表現
している。
【0068】図11は、本発明の一実施例を具体的に説
明するための図であり、電子回路の一例を示す図であ
る。この電子回路は、セル81、セル82、セル83の
各セルから構成されている。
【0069】セル81は、セル名が「TOP」であり、
内部に、ネット名が「N01」であるネット811とネ
ット812を含む。
【0070】セル82は、セル名が「A」であり、内部
に、ネット名が「H01」のネット821を含む。セル
83は、セル名が「A」であり、内部に、ネット名が
「H01」をもつネット831を含む。ネット811と
ネット821とが接続され、ネット812とネット83
1とが接続されている。
【0071】図6及び図7は、本発明の一実施例の動作
を説明するためのフローチャートであり、図6はセル階
層情報生成手段21、図7は接続情報生成手段22の動
作をそれぞれ説明するためのフローチャートである。
【0072】まず、図6を参照して、セル階層情報生成
手段21の動作を説明する。
【0073】セル階層情報生成手段21の処理は、セル
名、インスタンス名、x座標およびy座標が指定されて
開始する。
【0074】ステップA1では、入力された階層電子回
路データ11から、指定されたセルのディフィニション
のレコードを一つ読み込む。最初に呼び出される場合
は、階層電子回路のルートセルが指定される。
【0075】ステップA2では、読み込んだディフィニ
ションのレコードに対し、既にインスタンス共通情報が
作成されているかどうかを判断する。この判断は、読み
込んだディフィニションのセル名からハッシュ値を求
め、図3のハッシュ400を検索することで行う。イン
スタンス共通情報が未作成の場合は、処理をステップA
3に移し、インスタンス共通情報が作成済みの場合は、
処理をステップA4に移す。
【0076】ステップA3では、読み込んだディフィニ
ションからインスタンス共通情報を作成する。インスタ
ンス共通情報は、読み込んだディフィニションのレコー
ドの共通化可能な情報から作成される。
【0077】ステップA4では、読み込んだディフィニ
ションの下位セルを全て作成したかどうかを判断する。
この判断は、ステップA1で読み込んだセルのリファレ
ンスのレコードを最後まで読み込んだかどうかで判断す
る。未作成のセルが存在する場合、ステップA5に処理
を移す。
【0078】下位セルを全て作成した場合、処理をステ
ップA6に移す。
【0079】ステップA5では、ステップA4で未作成
と判断された下位セルを指定して、このフローを再帰的
に実行する。
【0080】ステップA4、ステップA5で、全ての下
位セルについて実行が終了するまで、処理を繰り返す。
【0081】ステップA6では、読み込んだディフィニ
ションからインスタンス固有情報を作成する。インスタ
ンス固有情報は、読み込んだディフィニションおよび本
フロー呼び出し時にわたされる情報から、インスタンス
毎に固有な情報から作成される。本フロー呼び出し時に
渡される情報は、セル名およびインスタンス名およびx
座標およびy座標である。そして、処理を終了する。
【0082】以上のようにして、インスタンス共通情報
およびインスタンス固有情報が生成される。
【0083】次に、図7を参照して、ネット接続情報生
成手段22の動作について説明する。
【0084】ステップB1では、階層型電子回路接続情
報31中のインスタンス固有情報を一つ読み込む。この
処理では、読み込む順序は問わない。
【0085】ステップB2では、ステップB1でインス
タンス固有情報を読み込んだか否かを判断する。インス
タンス固有情報があった場合は、処理をステップB3に
移す。未処理のインスタンス固有情報がなかった場合
は、処理を終了する。
【0086】ステップB3では、ステップB1で読み込
んだインスタンス固有情報について、階層電子回路デー
タから、ネットを一つ読み込む。ネットは、ディフィニ
ションのネットのレコードから読み込む。ディフィニシ
ョンのネットのレコードは、ステップB1において読み
込んだインスタンス固有情報を作成する場合に読み込ん
だものを選択する。
【0087】ステップB4では、ステップB3でネット
を読み込んだかどうかの判断を行う。ネットがある場合
は、ステップB5に処理を移す。未処理のネットがない
場合は、ステップB1に処理を移す。
【0088】ステップB5では、ステップB3で読み込
んだネットが既に作成済みかどうかを判断する。その判
断は、ステップB1で読み込んだインスタンス固有情報
のインスタンスが内部でもっているネット情報(図4の
レコード505)を検索することで行う。作成済みの場
合は、ステップB3に処理を移す。作成されていなかっ
た場合は、ステップB6に処理を移す。
【0089】ステップB6では、等電位番号を決定す
る。等電位番号は、必要に応じて階層型電子回路接続情
報中で、同じ番号がないように決定する。ここでは、
1,2,3,…,n−1,nのように、決定していく。
等電位番号が決定済みの場合は、作成済みの番号で決定
する。
【0090】ステップB7では、ネット接続情報を作成
する。この時の、等電位番号は、直前のステップB6で
決定した等電位番号が使用される。また、ネット名は、
ステップB3で読み込んだネット名が使用される。
【0091】ステップB8では、接続先のネット接続情
報が作成済みかどうかを判断する。判断は、接続先のイ
ンスタンス固有情報のインスタンスが内部でもっている
ネット情報(図4のレコード505参照)を検索するこ
とで行う。作成済みの場合には、ステップB3に処理を
移す。接続先が無い場合も、作成済みとみなす。作成さ
れていない場合、ステップB9に処理を移す。
【0092】ステップB9では、接続先の等電位番号を
決定する。等電位番号は、ステップB6と同じ方法で決
定する。
【0093】ステップB10では、接続先のネット接続
情報を作成する。ここでは、ステップB7で作成したネ
ット接続情報の接続先となるネット接続情報を作成す
る。この時の、等電位番号はステップB9で決定した等
電位番号が使用される。また、ネット名は、ステップB
3で読み込んだ接続先ネット名が使用される。
【0094】以上のようにしてネット接続情報が生成さ
れる。
【0095】以上の処理をもって階層型電子回路接続情
報が生成される。
【0096】次に、図2、及び図11を参照して、具体
的な階層電子回路データに即して説明する。
【0097】最初に、図6に流れ図として示したセル階
層情報生成手段21の処理では、セル名「TOP」のセ
ルを、ルートセルとして開始する。図6に示すフロー
は、ルートセルについてのフローとする。
【0098】セル階層情報生成手段21が起動された時
のセル名は「TOP」である。インスタンス名、x座標
およびy座標はルートセルであるため、適当な値が指定
される。
【0099】ステップA1では、セル名「TOP」のデ
ィフィニション111を読み込む。
【0100】ステップA2では、読み込んだディフィニ
ション111に関するインスタンス共通情報が作成済み
であるかどうかを判断する。この場合、未作成であるた
め、処理をステップA3に進む。
【0101】ステップA3では、ディフィニション11
1に関するインスタンス共通情報を作成する。ここで
は、図8に示すインスタンス共通情報41が作成され
る。レコード411、レコード412、及びレコード4
13は、ディフィニション111のデータ中から値が決
定され、それぞれのレコード中に格納される。
【0102】ステップA4では、ディフィニション11
1の下位セルについてのインスタンス固有情報が、すべ
て作成されているかどうか判断する。ディフィニション
111のリファレンスのレコードには、2つの下位セル
が存在している(インスタンス名「Asub1」、「A
sub2」)。この場合、下位セルについてのインスタ
ンス固有情報は、全て作成されていないため、処理をス
テップA5に移す。
【0103】ステップAで5は、このフローを再帰的に
実行する。指定されるセルは、セル名「A」である。イ
ンスタンス名は「Asub1」である。x座標は「As
ub1x」である。この値はx1から作成される。y座
標は「Asub1y」である。この値はy1から作成さ
れる。処理は、ステップA1に移る。以下のフローを、
インスタンス名「Asub1」についてのフローとす
る。
【0104】ステップA1では、指定されたセルのディ
フィニションのレコードを読み出す。この場合、指定さ
れたセルは、セル名「A」をもつセルである。したがっ
て、ディフィニション112が読み込まれる。
【0105】ステップA2では、ディフィニション11
2のインスタンス共通情報が、作成済みであるかどうか
を判断する。この場合、未作成であるため、処理をステ
ップA3に移す。
【0106】ステップA3では、図8のインスタンス共
通情報42を作成する。レコード421、レコード42
2、およびレコード423は、ディフィニション112
のデータ中から、値が決定され、レコード中に格納され
る。
【0107】ステップA4では、ディフィニション11
2の下位セルについてのインスタンス固有情報が、すべ
て作成されているかどうかを判断する。ディフィニショ
ン112のリファレンスのレコードでは、下位セルは存
在していない。したがって、処理をステップA6に移
す。
【0108】ステップA6では、インスタンス固有情報
を作成する。この場合は、図9に示すインスタンス固有
情報52が、図8のレコード42およびディフィニショ
ン112の情報から作成される。レコード521には、
「Asub1」のインスタンス名が与えられる。レコー
ド522には、x座標値が格納される。レコード523
には、y座標値が格納される。レコード524には、イ
ンスタンス共通情報42のハッシュ値が格納される。レ
コード525は、この時点では作成されない。レコード
526には、存在しない表現の情報を格納する。この場
合、同一階層のインスタンス固有情報は作成されていな
いためである。レコード527には、存在しない表現の
情報を格納する。この情報は、ディフィニション112
のリファレンスのレコードから作成される。
【0109】そして、インスタンス名「Asub1」に
ついての処理は終了する。
【0110】続いて処理は、ルートセルについての処理
フローに戻る。図6のステップA4では、ディフィニシ
ョン111の下位セルについてのインスタンス固有情報
が、すべて作成されているかどうかを判断する。ディフ
ィニション111のリファレンスのレコードでは、2つ
の下位セルが存在している(「Asub1」と「Asu
b2」)。
【0111】この場合、下位セルについてのインスタン
ス固有情報は、2つのセルのうち「Asub1」しか作
成されていない。インスタンス情報は全て作成されてい
ない。このため、処理をステップA5に移す。
【0112】ステップA5では、この処理を再帰的に実
行する。指定されるセルは、セル名「A」、インスタン
ス名は「Asub2」、x座標は「Asub2x」、y
座標は「Asub2y」である。処理は、ステップA1
に移る。このレベルの処理フローを、インスタンス名
「Asub2」についてのフローとする。
【0113】インスタンス名「Asub2」についての
処理は、ステップA1、ステップA2、ステップA4、
ステップA6の順に実行される。この場合は、ディフィ
ニション112を読み込みインスタンス固有情報53を
作成する。作成されていく過程は、インスタンス名「A
sub1」についての処理フローとほぼ同じである。
【0114】レコード536(図9参照)は、同一階層
のインスタンス固有情報のチェーンリストに挿入される
ようにポインタが格納される。
【0115】このようにしてインスタンス名「Asub
2」についての処理フローは終了する。
【0116】処理は、ルートセルについてのフローに戻
る。
【0117】図2のステップA4では、ディフィニショ
ン111の下位セルについてのインスタンス固有情報が
すべて作成されているかどうかを判断する。この場合、
下位セルについてのインスタンス固有情報は、全て作成
済みであるため、処理をステップA6に移す。
【0118】ステップA6では、インスタンス固有情報
を作成する。この場合は、図9のインスタンス固有情報
51が、図8のレコード41およびディフィニション1
11の情報から作成される。レコード511、レコード
512、及びレコード513には、このフロー呼び出し
時に指定された値が格納される。レコード514には、
インスタンス共通情報41へのハッシュ値が格納され
る。レコード515は、ここでは作成されない。レコー
ド516には、存在しない表現の情報を格納する。同一
階層のインスタンス固有情報はないためである。レコー
ド517には、インスタンス固有情報53へのポインタ
が格納される。インスタンス固有情報53は、同一階層
のインスタンス固有情報のチェーンリストの先頭である
ためである。
【0119】この処理ルーチンの場合、直前のステップ
A5において作成された下位のインスタンス固有情報
が、チェーンリストの先頭となる。
【0120】そして、ルートセルについての処理フロー
は終了する。
【0121】つぎに、接続情報生成手段22の動作につ
いて、図7、及び図2の階層電子回路データ11と、図
9及び図10を参照して説明する。
【0122】図7のステップB1では、図1の階層型電
子回路接続情報31から未処理のインスタンス固有情報
を読み込む。本実施例では、図1の階層型電子回路接続
情報31中のインスタンス固有情報は、図9に示すよう
に構成されている。読み出すインスタンス固有情報は、
順番は問わない。ここでは、インスタンス固有情報52
を選択する。
【0123】次のステップB2では、ステップB1でイ
ンスタンス固有情報が取り出せたかどうかを判断する。
ここでは、取り出せたため、ステップB3に処理を移
す。
【0124】ステップB3では、ステップB1で取り出
した、インスタンス固有情報52のネットの情報を、階
層電子回路データ11から読み出す。ここでは、ディフ
ィニション112のネットのレコードの1ライン目を取
り出す。レコード524により、インスタンス固有情報
52に対応するインスタンス共通情報がインスタンス固
有情報42が判別でき、そこから読み込むべきディフィ
ニションが選択できる。
【0125】ステップB4では、直前のステップB3に
おいて、ネットの情報が取り出せたかどうかを判断す
る。ここでは、取り出せたため、処理をステップB5に
移す。
【0126】ステップB5は、ステップB3で取り出し
たネットのデータから作成するネット接続情報が作成済
みかどうかを判断する。この場合、作成されていないの
で、処理をステップB6に移す。
【0127】ステップB6では、等電位番号を決定す
る。ここでは、等電位番号は1に決定する。
【0128】ステップB7では、ネット接続情報を作成
する。ステップB6で決定した等電位番号は「1」であ
るので、テーブル600の配列の1番目の要素に、ネッ
ト接続情報61を作成する。また、インスタンス固有情
報52のレコード525に、等電位番号1を加える。レ
コード611には、ステップB3において取り出したネ
ットの情報からネット名を格納する。レコード612
は、未決定のままである。
【0129】ステップB8では、接続先のネット接続情
報が作成済みかどうかを判断する。この場合、接続先
は、存在しないので処理をステップB3に移す。
【0130】ステップB3では、階層電子回路データ1
1のディフィニション112のネットのレコードの2ラ
イン目を取り出す。しかしこの場合、取り出す事は出来
ない。
【0131】ステップB4では、ステップB3において
ネットが無かったため、処理をステップB1に移す。
【0132】このようにして、インスタンス固有情報5
2(図9参照)についてのネット接続情報が作成でき
た。
【0133】さらに、上で述べた方法と同様にインスタ
ンス固有情報53のネット接続情報を作成する。
【0134】最初に、インスタンス固有情報53を読み
込む(ステップB1、ステップB2)。
【0135】次に、インスタンス固有情報53を作成す
る場合に用いたディフィニション112からネットを読
み込む(ステップB3、ステップB4)。
【0136】次に、先に読み込んだネットからネット接
続情報を作成し、格納する(ステップB5、ステップB
6、ステップB7、ステップB8)。この過程で、ネッ
ト接続情報62(図10参照)が作成される。また、レ
コード535に等電位番号2が格納される(図9参
照)。
【0137】最後に、ディフィニション112のネット
レコードを全て読み終えたため、処理をステップB1に
移す(ステップB3、ステップB4)。
【0138】このようにして、インスタンス固有情報5
3のネット接続情報が作成される。
【0139】さらに、インスタンス固有情報51のネッ
ト接続情報を作成する。
【0140】最初に、インスタンス固有情報51を読み
込む(ステップB1、ステップB2)。
【0141】次に、インスタンス固有情報を作成する場
合に用いたディフィニション111からネットのレコー
ドの1行目を読み込む(ステップB3、ステップB
4)。
【0142】次に、先に読み込んだネットからネット接
続情報を作成し、格納する(ステップB5、ステップB
6、ステップB7、ステップB8)。この過程で、ネッ
ト接続情報63が作成される。また、レコード515に
等電位番号3が格納される(図9参照)。
【0143】ステップB8では、接続先ネット接続情報
が作成済みかどうかを判断する。この場合、作成済みで
はない(ネット接続情報61の接続先が未決定)ため、
処理をステップB9に移す。
【0144】ステップB9では、接続先等電位番号を決
定する。この場合は、ネット接続情報61の等電位であ
る1になる。ここで、レコード632に「1」が格納さ
れる(図10参照)。
【0145】ステップB10では、レコード612に3
を格納する。
【0146】これまでと同様に、2行目のネットのレコ
ードも処理される。
【0147】2行目のネットのレコードが読み込まれる
(ステップB3、ステップB4)。
【0148】ネット接続情報が作成済みではないので、
ネット接続情報64が作成される(ステップB5、ステ
ップB6、ステップB7)。
【0149】接続先のネット接続情報を作成し、接続先
を決定する。すなわち、レコード642に「2」が格納
される。レコード622には「4」が格納される(図1
0参照)。
【0150】次に、インスタンス固有情報51のネット
の情報は全て読み出したため、処理をステップB1に移
す(ステップB3、ステップB4)。
【0151】ステップB1では、図1の階層型電子回路
接続情報31からインスタンス固有情報を読み込む。こ
こでは、全てのインスタンス固有情報が取り出されたた
め、取り出すことはできない。
【0152】ステップB2では、ステップB1でインス
タンス固有情報が取り出せたかどうかを判断する。ここ
では、取り出せなかったため、処理を終了する。
【0153】以上の処理をもって、階層型電子回路接続
情報が生成される。
【0154】図12は、本発明の第2の実施例の接続情
報生成手段22の処理フローを説明するための流れ図で
ある。図12を参照すると、図7の構成と比べて、ステ
ップB1を有さない点と、ステップC1、ステップC
2、ステップC3が追加されている点が相違している。
【0155】本発明の第2の実施例における接続情報生
成手段22の動作について図12を参照して説明する。
【0156】ステップC1では、階層電子回路データか
らディフィニションを一つ読み込む。
【0157】ステップC2では、ステップC1におい
て、ディフィニションがあったかどうかの判断を行う。
ディフィニションがあった場合は、ステップB3に処理
を移す。ディフィニションがなかった場合は、処理を終
了させる。すなわち、本ステップでは、階層電子回路デ
ータのディフィニション全てについて、ステップB3以
降の処理を行う。
【0158】ステップB3では、ステップC1で読み込
んだディフィニションから、ネットを一つ読み込む。
【0159】ステップB4では、ステップB3でネット
があるかどうかの判断を行う。ネットがある場合は、ス
テップC3に処理を移す。ネットがない場合は、ステッ
プC1に処理を移す。
【0160】ステップC3では、ディフィニションから
作成されたインスタンス固有情報を一つ読み込む。
【0161】ステップB2では、ステップC3でインス
タンス固有情報があったかどうかを判断する。インスタ
ンス固有情報があった場合は、処理をステップB5に移
す。インスタンス固有情報がなかった場合は、処理をス
テップB3に移す。
【0162】ステップB5では、ステップB3で読み込
んだネットが既に作成済みかどうかを判断する。作成済
みの場合は、ステップC3に処理を移す。未作成の場合
は、ステップB5に処理を移す。
【0163】ステップB6では、等電位番号を決定す
る。等電位番号は、必要に応じて階層型電子回路接続情
報中で、同じ番号がないように決定する。ここでは、
1,2,3,…,n−1,nのように、決定していく。
等電位番号が決定済みの場合は、作成済みの番号で決定
する。
【0164】ステップB7では、ネット接続情報を作成
する。ネット接続情報作成の際に必要な等電位番号は、
直前のステップB6で決定した等電位番号が使用され
る。
【0165】ステップB8では、接続先のネット接続情
報が作成済みかどうかを判断する。作成済みの場合は、
ステップC3に処理を移す。接続先が無い場合も、作成
済みとみなす。作成されていない場合、ステップB9に
処理を移す。
【0166】ステップB9では、接続先の等電位番号を
決定する。等電位番号は、ステップB6と同じ方法で決
定する。
【0167】ステップB10では、接続先のネット接続
情報を作成する。ここでは、ステップB7で作成したネ
ット接続情報の接続先となるネット接続情報を作成す
る。等電位番号はステップB9で決定した等電位番号が
使用される。
【0168】以上のようにしてネット接続情報が生成さ
れる。
【0169】以上の処理をもって階層型電子回路接続情
報が生成される。
【0170】次に、図2、及び図11を参照して、具体
的な階層電子回路データの例に即して説明する。
【0171】まず、入力された図2の階層電子回路デー
タ11は、図1のデータ処理装置2のセル階層情報生成
手段21によって処理され階層型電子回路接続情報31
にセル階層情報として生成される。
【0172】データ処理装置2のセル階層情報生成手段
21の動作は、前記実施例で説明したものと同一であ
る。以上により、図1の階層型電子回路接続情報31に
は、図8および図9で示されるデータが格納されてい
る。
【0173】接続情報生成手段22の動作について、図
12に示した流れ図、図2の階層電子回路データ11、
図9及び図10を参照して以下に説明する。
【0174】ステップC1では、階層電子回路データ1
1からディフィニションを一つ読み込む。この場合、デ
ィフィニション112を読み込む。
【0175】ステップC2では、直前に実行されたステ
ップC1においてディフィニションがあったかどうかを
判断する。この場合、ディフィニション112を読み込
んだため、処理をステップB3に移す。
【0176】ステップB3では、階層電子回路データか
らネットを一つ読み込む。ここではディフィニション1
12のネットの1行目を読み込む。
【0177】ステップB4では、直前に実行されたステ
ップB3においてネットがあったかどうかを判断する。
この場合、読み込まれているため、処理をステップC3
に移す。ステップC3は、ディフィニション112から
作成されたインスタンス固有情報を一つ読み込む。イン
スタンス固有情報52(図10参照)が読み込まれる。
【0178】ステップB2では、直前に実行されたステ
ップC3において、インスタンス固有情報があったかど
うかを判断する。この場合、インスタンス固有情報52
があったため、処理をステップB5に移す。
【0179】ステップB5では、ステップB3で読み込
んだネット接続情報が作成済みかどうかを判断する。こ
の場合、作成されていないため、処理をステップB6に
移す。
【0180】ステップB6では、等電位番号を決定す
る。ここでは、等電位番号は1に決定する。
【0181】ステップB7では、ネット接続情報を作成
する。ステップB6で決定した等電位番号は1であるの
で、テーブル600の配列の1番目の要素に、ネット接
続情報61を作成する。また、インスタンス固有情報5
2のレコード525に、等電位番号1を加える(図9参
照)。レコード611は、ステップB3において取り出
したネットの情報からネット名を格納する。レコード6
12は、未決定のままである。
【0182】ステップB8では、接続先のネット接続情
報が作成済みかどうかを判断する。この場合、接続先
は、存在しないので処理をステップC3に移す。
【0183】以上で、インスタンス固有情報52のネッ
ト接続情報が作成できた。
【0184】同様にして、インスタンス固有情報53の
ネット接続情報の作成を行う。
【0185】まず、インスタンス固有情報53を読み込
む(ステップC3、ステップB2)。
【0186】次に、ネット接続情報62を作成する(ス
テップB5、ステップB6、ステップB7、ステップB
8)。
【0187】以上で、インスタンス固有情報53のネッ
ト接続情報が作成できた。
【0188】ディフィニション112から作成されたイ
ンスタンス固有情報は、この場合存在しないため、処理
はステップB3に移る(ステップC3、ステップB
2)。
【0189】また、ディフィニション112のネットの
レコードは読み終えたため、処理をステップC1に移す
(ステップB3、ステップB4)。
【0190】以上で、ディフィニション112から作成
されたネット接続情報は全て作成できた。
【0191】同様に、ディフィニション111について
も行う。
【0192】ディフィニション111を階層電子回路デ
ータ1から読み込む(ステップC1、ステップC2)。
【0193】ネットのレコードの1行目を読み込みイン
スタンス固有情報51を読み込む(ステップB3、ステ
ップB4、ステップC3、ステップB2)。
【0194】次に、先に読み込んだネットからネット接
続情報を作成し、格納する(ステップB5、ステップB
6、ステップB7)。この過程で、ネット接続情報63
が作成される。また、レコード515に等電位番号3が
格納される。
【0195】ステップB8は、接続先ネット接続情報が
作成済みかどうかを判断する。この場合、作成済みでは
ない(ネット接続情報61の接続先が未決定)ため処理
をステップB9に移す。
【0196】ステップB9は、接続先等電位番号を決定
する。この場合は、ネット接続情報61の等電位である
1になる。ここで、レコード632に1が格納される。
【0197】ステップB10は、レコード612に
「3」を格納する(図10参照)。
【0198】次に、ディフィニションから作成されたイ
ンスタンス固有情報は、これ以上存在しないので、処理
をステップB3に移す(ステップC3、ステップB
2)。
【0199】これまでと同様に、2行目のネットのレコ
ードも処理される。
【0200】ネットのレコードの2行目を読み込みイン
スタンス固有情報51を読み込む(ステップB3、ステ
ップB4、ステップC3、ステップB2)。
【0201】ネット接続情報が作成済みではないので、
ネット接続情報64が作成される(ステップB5、ステ
ップB6、ステップB7)。
【0202】接続先のネット接続情報を作成し、接続先
を決定する。すなわち、レコード642に2が格納され
る。レコード622に4が格納される(ステップB8、
ステップB9、ステップB10)。
【0203】次に、ディフィニションから作成されたイ
ンスタンス固有情報は、これ以上存在しないので、処理
をステップB3に移す(ステップC3、ステップB
2)。
【0204】ディフィニション111のネットのレコー
ドは全て読み終えたので、処理をC1に移す(ステップ
B3、ステップB4)。
【0205】階層電子回路データ1のディフィニション
を全て読み終えたので、処理は終了する(ステップC
1、ステップC2)。
【0206】このように、同一のディフィニションから
作成されるネット接続情報は、一回のディフィニション
の読み込みで作成することが可能である。これにより、
同一のディフィニションから作成されるインスタンス
が、多い場合でも、高速にネット接続情報が作成可能と
なっている。これは、階層電子回路データファイル1
が、ディスク又はテープ等の入力に時間のかかる手段で
あった場合や、記憶装置3が、メモリ又はハードディス
ク装置等、高速にアクセス可能な手段である場合、特に
有効である。この場合、ディフィニション112を一度
読み込むことで、インスタンス固有情報52およびイン
スタンス固有情報53に関するネット接続情報が作成さ
れている。
【0207】以上の処理をもって、階層型電子回路接続
情報が作成される。
【0208】上記した実施例によれば、電子回路を表現
する際に必要な情報のうち、共通化可能なものをインス
タンス共通情報、共通化できないものだけをインスタン
ス固有情報として保持しているため、従来方法に比べ、
データの格納に必要とする記憶装置の容量を削減するこ
とできる。以下、詳細に説明する。
【0209】図1の階層型電子回路データ1に含まれる
ディフィニションの個数をDとする。ディフィニション
が参照される個数をIとする。一つのインスタンスの情
報を格納するのに必要な容量をIallとする。そのう
ち、インスタンス共通情報として、共通化可能な情報を
格納するのに必要な容量をIcomとする。またインス
タンス固有情報として、それ以外の情報を格納するのに
必要な容量をIsubとする。
【0210】実際の階層型電子回路データでは、ディフ
ィニションの個数に対して、ディフィニションが参照さ
れる個数が多い。
【0211】たとえば、ディフィニションの個数(D)
を「50」とする。それぞれのディフィニションが、参
照される個数(I)の電子回路全体での合計を「1,0
00,000」とする。一つのインスタンス共通情報の
テーブルを格納するのに必要な容量(Icom)を「2
4」とする。これは、図3のテーブル40のレコードに
ついて算出した値である。レコード401は文字列であ
る。一文字につき1の容量を必要とし、平均文字列長を
「16」と仮定している。レコード402およびレコー
ド403は「4」の容量と仮定している。
【0212】一つのインスタンス固有情報のテーブルを
格納するのに必要な容量(Isub)を「52」とす
る。これは、図4のテーブル50のレコードについて算
出した値である。テーブル501の平均文字列長を「1
6」と仮定し、レコード502〜507はともに「4」
の容量と仮定し、テーブル504から参照される等電位
番号に必要な容量を「12」と仮定している。この場
合、一つのインスタンスの情報を表現するために、必要
な容量(Iall)は「76」となる。Iall=Ic
om+Isubとなるためである。
【0213】本実施例では、セル階層情報を格納するの
に必要とされる記憶容量は、 D×Icom+I×Isub と表すことができる。したがって、この場合の、セル階
層情報を表現するために必要な記憶装置の容量は「5
2,001,200」である。
【0214】従来方法の場合、一つのインスタンス情報
を格納するために、Iallの容量が必要である。した
がって、従来の場合ではI×Iallと表すことができ
る。したがって、この場合、セル階層情報を表現するた
めに必要な記憶装置の容量は、「76,000,00
0」となる。
【0215】このように、上記条件の場合、セル階層情
報を表現するために必要な記憶装置の容量が、約42%
削減されていることが分かる。このように、参照された
ディフィニションの個数が増加しても、格納に必要とな
る、記憶装置の容量の増加を抑止することができる。
【0216】また上記した実施例は、従来方法に比べ
て、データの格納に必要とする処理時間が削減出来る。
その理由は、本発明においては、電子回路の階層構造の
全展開処理を行わないためである。従来法に従い、全展
開処理を行う場合との計算量について比較する。
【0217】一例として、3階層の階層をもつ階層型電
子回路について説明する。各セルは、1,000個の下
位セルを内部に持つとする。この場合、1階層目は、ル
ートセルのみの1個のセルをもつ階層である。2階層目
は、1階層目のルートセルのもつ1,000個の下位セ
ルから構成されている。3階層目は、2階層目のセル毎
の1,000個の下位セルから構成されている。3階層
目には1,000,000個のセルがあることになる。
そして一つのセルにつき、平均5個のネットが存在する
とする。ここで、一つのネットを、一つのセルに対して
展開するのに必要となる計算時間を1計算量とする。
【0218】従来法では、全展開処理を行うため、計算
量は以下のようになる。
【0219】まず、3階層目のセル中の全ネットを展開
する。その場合の計算量は、1,000,000×5×
1である。これにより3階層目に存在するセルは、展開
できる。これにより、2階層目の1,000個のセル一
つにつき5,005個のネットが存在することになる。
つぎに、2階層目のセル中の全ネットを展開する。その
場合の計算量は1,000×5,005×1である。
【0220】最後に、1階層目のルートセルの全ネット
を展開する。その場合の計算量は1×5×1である。し
たがって、従来では、10,005,005計算量必要
である。
【0221】上記した実施例では、セルの階層構造に対
してネットを展開する。したがって、電子回路中の全ネ
ットを展開するためには、一つのネットにつき1回のセ
ルへの展開ですむ。
【0222】すなわち、3階層目の1,000,000
個セルに対し、ネットの展開に1,000,000×5
×1の計算量が必要である。2階層目では、1,000
×5×1の計算量が必要である。1階層目では、1×5
×1の計算量が必要である。したがって、本発明では、
合計5,005,005計算量で、処理可能である。
【0223】以上、本発明により、上記条件の場合、ネ
ットを展開するために必要な計算量が、約50%削減さ
れていることが分かる。
【0224】このように、従来方法に比べて、データの
格納に必要とする処理時間が削減できる。
【0225】図6に示した、セル階層情報生成手段21
の処理ステップA1〜A6、図7、図12に示した接続
情報生成手段22の処理ステップB1〜B10、C1、
C2、C3の各処理は、データ処理装置2上で実行され
るプログラムにより実現することができる。この場合、
該プログラムを記憶した記憶媒体から該プログラムを読
み出して実行することで、本発明を実施することができ
る。
【0226】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば下
記記載の効果を奏する。
【0227】本発明の第1の効果は、階層構造をもちな
がら電子回路内の全てのネットを個別に識別可能な接続
情報が構成することができ、電子回路内の機能毎に構成
されるセルを編集単位として設計の自由度を損なわない
まま、出力や編集を可能としている、ということであ
る。
【0228】その理由は、本発明においては、作成され
る階層型電子回路接続情報が、セルの階層構造をもち、
さらに、セルの階層構造から電子回路内でユニークに表
現されたネットの接続表現を持つ、ためである。
【0229】本発明の第2の効果は、従来方法に比べ、
データの格納に必要とする記憶装置の容量を削減するこ
とできる、ということである。
【0230】その理由は、本発明においては、電子回路
を表現する際に必要な情報のうち、共通化可能なものを
インスタンス共通情報、共通化できないものだけをイン
スタンス固有情報として、保持しているためである。
【0231】本発明の第3の効果は、従来方法に比べ
て、データの格納に必要とする処理時間を削減すること
が出来る、ということである。
【0232】その理由は、本発明においては、電子回路
の階層構造の全展開処理を行わないためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例における階層電子回路データ
の構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例におけるインスタンス共通情
報のデータ構造の一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施例におけるインスタンス固有情
報のデータ構造の一例を示す図である。
【図5】本発明の一実施例におけるネット接続情報のデ
ータ構造の一例を示す図である。
【図6】本発明の一実施例におけるセル階層情報生成手
段の処理フローを説明するための流れ図である。
【図7】本発明の一実施例における接続情報生成手段の
処理フローを説明するための流れ図である。
【図8】本発明の一実施例におけるインスタンス共通情
報のデータ構造の具体例を示す図である。
【図9】本発明の一実施例におけるインスタンス固有情
報のデータ構造の具体例を示す図である。
【図10】本発明の一実施例におけるネット接続情報の
データ構造の具体例を示す図である。
【図11】本発明の一実施例を説明するための電子回路
の一例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例における接続情報生成
手段の処理フローを説明するための流れ図である。
【図13】従来の方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 階層電子回路データ 2 データ処理装置 3 記憶装置 4 出力手段・編集手段 21 セル階層情報生成手段 22 接続情報生成手段 31 階層型電子回路接続情報 40、41 インスタンス共通情報 50、51、52、53 インスタンス固有情報 60〜64 ネット接続情報 81、82、83 回路 811、812 配線 111、112 デフィニション 400 テーブル 401〜403、411〜413、421〜423 レ
コード 501〜507、511〜517、521〜527、5
31〜537 レコード 600 テーブル 601、602、611、612、621、622、6
31、632、641、642 レコード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−293090(JP,A) 特開 平8−320892(JP,A) 特開 平7−121594(JP,A) 特開 平6−187395(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 H01L 21/82

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】階層構造電子回路データを入力し階層電子
    回路データ内の各セルのディフィニション毎に作成さ
    れ、インスタンスの情報中で共通化可能な情報からなる
    インスタンス共通情報と、前記階層電子回路データの全
    てのディフィニションの各インスタンス毎に作成され、
    該インスタンスの情報中で各インスタンス毎に固有に表
    現される情報からなるインスタンス固有情報と、を備え
    たセル階層情報を含む階層型電子回路接続情報を構成し
    て記憶装置に格納するセル階層情報セル生成手段と、 前記階層型電子回路接続情報として、インスタンス固有
    情報毎に作成され、等電位の接続を表現するネット接続
    情報を構成し前記記憶装置に格納する接続情報生成手段
    と、 を備え、 前記階層型電子回路接続情報には、セルの階層構造が保
    持された状態でネットが保持され、階層構造を持ちなが
    ら電子回路内の全てのネットを個別に識別可能な接続情
    報を有する、ことを特徴とする、電子回路接続情報デー
    タの階層型格納システム。
  2. 【請求項2】前記階層構造電子回路データが、前記デフ
    ィニションとして、一つのセルに関するセル名、セルの
    高さ、セルの幅の情報を含むセルレコード、該セルが参
    照するセルについてセル名、インスタンス名、座標を含
    むリファレンスレコード、該セルが含むネット名、接続
    先インスタンス名、接続先ネット名を含むネットレコー
    ドを、セル毎に含む、ことを特徴とする請求項1記載の
    電子回路接続情報データの階層型格納システム。
  3. 【請求項3】前記記憶装置に格納される階層型電子回路
    接続情報において、前記インスタンス共通情報が、前記
    各デフィニションの前記セルレコードの情報から作成さ
    れたセル名、セルの高さ、セルの幅をレコードとして含
    むインスタンス共通情報単位と、前記インスタンス共通
    情報単位をポイントするテーブルと、からなるデータ構
    造を有する、ことを特徴とする請求項1記載の電子回路
    接続情報データの階層型格納システム。
  4. 【請求項4】前記テーブルが、前記インスタンス共通情
    報単位を、セル名から生成されるハッシュ値でポイント
    する、ように構成したことを特徴とする請求項3記載の
    電子回路接続情報データの階層型格納システム。
  5. 【請求項5】前記記憶装置に格納される前記階層型電子
    回路接続情報において、共通化不可能な情報を格納する
    前記インスタンス固有情報が、インスタンス名、座標、
    前記インスタンス共通情報へのポイント値、自インスタ
    ンスが内部に有するネット、同一階層のインスタンス固
    有情報単位へのポインタ、下位階層のインスタンスへの
    ポインタをレコードとして含む情報単位として含む、こ
    とを特徴とする請求項1記載の電子回路接続情報データ
    の階層型格納システム。
  6. 【請求項6】前記記憶装置に格納される前記階層型電子
    回路接続情報において、前記ネット接続情報が、ネット
    名とその接続先情報を含む情報単位を、ネット単位に含
    む、ことを特徴とする請求項1記載の電子回路接続情報
    データの階層型格納システム。
  7. 【請求項7】前記記憶装置に格納される前記階層型電子
    回路接続情報において、前記接続情報生成手段が、ネッ
    トに等電位番号を付与し、前記インスタンス固有情報に
    おいてネットを格納するレコードには、該ネットの等電
    位番号が格納され、前記ネット接続情報が、ネット名と
    その接続先情報を含む情報単位を等電位番号でポイント
    するテーブルを含む、ことを特徴とする請求項1記載の
    電子回路接続情報データの階層型格納システム。
  8. 【請求項8】(a)階層構造電子回路データを入力し階
    層電子回路データ内の全てのセルのディフィニションに
    ついて各ディフィニション毎に作成され、インスタンス
    の情報中で、共通化可能な情報からなるインスタンス共
    通情報と、前記階層電子回路データの全てのインスタン
    スについて作成され、該インスタンスの情報中で、各イ
    ンスタンス毎に固有に表現される情報からなるインスタ
    ンス固有情報と、を備えたセル階層情報を含む、階層型
    電子回路接続情報を構成し記憶装置に格納するステップ
    と、 (b)前記階層型電子回路接続情報に、前記インスタン
    ス固有情報毎に作成され、等電位の接続を表現するネッ
    ト接続情報を構成し前記記憶装置に格納するステップ
    と、 を備え、 前記階層型電子回路接続情報には、セルの階層構造が保
    持された状態でネットが保持され、階層構造を持ちなが
    ら電子回路内の全てのネットを個別に識別可能な接続情
    報を有する、ことを特徴とする電子回路接続情報データ
    の格納方法。
  9. 【請求項9】前記ステップ(a)が、 (a1)前記階層電子回路データのルートセルのセル名
    が指定入力され、前記階層電子回路データから、指定さ
    れたセルのディフィニションのレコードを読み込むステ
    ップ、 (a2)読み込んだディフィニションのレコードに対
    し、既にインスタンス共通情報が作成されているかどう
    かを判断するステップ、 (a3)インスタンス共通情報が未作成の場合には、読
    み込んだディフィニションのレコードの共通化可能な情
    報から、インスタンス共通情報を作成するステップ、 (a4)読み込んだディフィニションの下位セルを全て
    作成したかどうかを判断するステップ、 (a5)未作成のセルが存在する場合、未作成と判断さ
    れた下位セルを指定して、この上記(a1)からの処理
    を再帰的に実行するステップ、及び、 (a6)下位セルを全て作成した場合、読み込んだディ
    フィニションからインスタンス固有情報を作成するステ
    ップ、 を含むことを特徴とする請求項8記載の電子回路接続情
    報データの格納方法。
  10. 【請求項10】前記ステップ(b)が、 (b1)前記階層型電子回路接続情報中のインスタンス
    固有情報を読み込むステップ、 (b2)前記インスタンス固有情報について前記階層電
    子回路データからディフィニションのネットのレコード
    を読み込むステップ、 (b3)前記インスタンス固有情報のインスタンスのネ
    ット情報を検索することで、読み込んだネットが既に作
    成済みかどうかを判断し、未作成の場合には該ネットの
    等電位番号を決定し、ネット名と接続先情報を含むネッ
    ト接続情報を作成するステップ、及び、 (b4)接続先の等電位番号を決定して、接続先のネッ
    ト接続情報を作成するステップ、 を含むことを特徴とする請求項8記載の電子回路接続情
    報データの格納方法。
  11. 【請求項11】前記ステップ(b)が、 (b1)階層電子回路データからディフィニションを読
    み込み、読み込んだディフィニションからネットを読み
    込み、 (b2)ネットがある場合、前記ディフィニションから
    作成されたインスタンス固有情報を読み込み、インスタ
    ンス固有情報がある場合、 (b3)前記インスタンス固有情報のインスタンスのネ
    ット情報を検索することで、読み込んだネットが既に作
    成済みかどうかを判断し、未作成の場合には該ネットの
    等電位番号を決定し、ネット名と接続先情報を含むネッ
    ト接続情報を作成するステップ、及び、 (b4)接続先の等電位番号を決定して、接続先のネッ
    ト接続情報を作成するステップ、 を含むことを特徴とする請求項8記載の電子回路接続情
    報データの格納方法。
  12. 【請求項12】データ処理装置と記憶装置とを備え、 (a)階層構造電子回路データを入力し、前記階層電子
    回路データ内の全てのディフィニションについて、各デ
    ィフィニション毎に作成され、インスタンスの情報中
    で、共通化可能な情報からなるインスタンス共通情報
    と、前記階層電子回路データの全てのインスタンスにつ
    いて作成され、該インスタンスの情報中で、各インスタ
    ンス毎に固有に表現される情報からなるインスタンス固
    有情報と、を備えたセル階層情報を含む、階層型電子回
    路接続情報を前記記憶装置内に格納する処理と、 (b)前記記憶装置内の階層型電子回路接続情報に、イ
    ンスタンス固有情報毎に作成され、等電位の接続を表現
    するネット接続情報を構成する処理と、 を備え、 前記階層型電子回路接続情報には、セルの階層構造が保
    持された状態でネットが保持され、階層構造を持ちなが
    ら電子回路内の全てのネットを個別に識別可能な接続情
    報を有する、電子回路接続情報データの格納システムに
    おいて、 前記(a)及び(b)の処理を、前記データ処理装置で
    実行するためのプログラムを記録した記録媒体。
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