JP3001466U

JP3001466U - 雨水排水付フロントのモールディング

Info

Publication number: JP3001466U
Application number: JP1994003333U
Authority: JP
Inventors: 勝久加藤
Original assignee: トキワケミカル工業株式会社; 株式会社システムテクニカル
Priority date: 1994-02-25
Filing date: 1994-02-25
Publication date: 1994-08-30
Anticipated expiration: 2000-02-25

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】フロントの硝子パネルと車体パネルの間に介
在する雨水排水溝付の左右の側部モール部と上方の上部
モール部とを２ヶ所の脚部による固定装置によつて確実
強固に挿着するモールディングである。【構成】フロントの硝子パネルの外周に装設するモー
ルディングを頭部２と第１支持脚と第２支持脚５と車体
パネル３６に取着する取着条片６とから構成するもので
あつて、その主とする点は、組み立てが容易であると共
に、第１支持脚と第２支持脚とに各々２ヶ所の固着装置
を以て強固に装着できる雨水排水付フロントのモールデ
ィングを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車等のフロント硝子部分の車体パネルと硝子パネルとの間に介在する雨水排水付のモールディングであつて、その主たる目的とする所は、モールディングと車体パネルとの接合部分が振動等による移動で擦れて錆等が生ずるのを防止するためと、車体パネルの開口縁の高低に対するモールディングの強固な支持力と固定力を保持させるための雨水排水付フロントのモールディングに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種のモールディングは、車輌が走行中に生ずる振動や風圧抵抗によつてモールディングが移動し、モールディング自体は安定して固着されていないものである。また、車体パネルがモールディングによつて擦れて塗装が剥がれ、錆びることが一般に知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、従来のこの様な問題を解決するものであり、モールディングと湾曲している車体パネルとの接合面に対して、両者が風圧や振動によつても移動して擦れないため、取着条片を介在接着し、且つ車体パネルの開口縁の高さ寸法に対して車体パネルの開口縁に安定的に載置できる取着条片に第１支持脚と第２支持脚の大小二種類を構成して雨水排水付モールディングを安定固定することを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、フロントの硝子パネルと車体パネルとの間に介在するモールディング（１）を頭部（２）と第１支持脚（３）と第２支持脚（５）及び車体パネル（３６）に接着する取着条片（６）との各部材の組合せによつて構成されている。車体パネル（３６）の左右の側部モール部（３２）（３２）では、頭部間（２）の凹嵌開口部（９）に第１支持脚（３）の嵌合頭部（１２）を嵌合すると共に、該挿入係脚（１７）を該取着条片（６）に嵌着し、硝子パネル（３３）の上部モール部（３１）では、該頭部（２）の該凹嵌開口部（９）に該第２支持脚（５）の係合頭部（２０）を挿嵌すると共に、該挿入係脚（２２）を該取着条片（６）に嵌着することによつて安定確実にモールディングを強固に挿着するようにしたものである。

【０００５】

【作用】

上記のように構成されたモールディングを図１に示す車輌（３７）のフロント硝子パネル（３３）と車体パネル（３６）との開口部との間にモールディング（１）を接着剤（３４）以て接着固定するものであるが、挿着に際しては、車体パネル（３６）の開口縁に対して図６及び図７に示す如く内底部に取着条片（６）を粘着テープ（２８）を以て固定する。そして、図７に示す如く、車体パネル（３６）の開口縁の高さの大きい雨水排水付の左右の側部モール部（３２）（３２）では、該取着条片（６）に対し、頭部（２）を嵌合した状態の図３に示す第１支持脚（３）の挿入係脚（１７）を挿嵌し、挿着脚部（１３）を接着剤（３４）で固着すると共に、雨水排水突部（１５）の下面の硝子圧接面（１６）の下面で硝子パネル（３３）の端縁を圧着するものである。次に、該側部モール部（３２）（３２）より上方のコーナー部分より上方のパネル開口縁の高さの低い上部モール部（３１）に対して、図４に示す第２支持脚（５）を図６に示す如く該頭部（２）を嵌合した状態で該取着条片（６）に挿入係脚（２２）を挿嵌固定し、並設してある挿着脚部（２１）を接着剤（３４）で固定すると共に、該頭部（２）の下面によつて、硝子パネル（３３）の上面縁を圧着固定するものである。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施例を図面について詳細に説明すると、自動車等の車輌（３７）におけるフロントの車体パネル（３６）の開口部と硝子パネル（３３）との間に介在固定されるモールディング（１）は、各種の合成樹脂より長手方向に各々成形され、表面に露出する頭部（２）と雨水排水溝付きの第１支持脚（３）と、該硝子パネル（３３）を直接圧持する第２支持脚（５）と、車体パネル（３６）に接着される取着条片（６）とからなる部材より組合せて構成されている。次に、前記頭部（２）は、図２に示す如く長手方向に成形され、その下面に開口長孔（８）と相対する係止突部（１０）、係止突部（１１）を形成してある。また、該開口長孔（８）より内部に凹嵌開口部（９）を形成してある。且つ該頭部（２）には、上部表面には長手方向の光輝テープ（３０）を埋設すると共に、該頭部（２）の所定位置の内部に長手方向の芯体となる伸縮を防止する補強芯線（２９）（２９）を埋設してある。

【０００７】次に、該第１支持脚（３）には、長手方向の上部に該凹嵌開口部（９）に嵌合する嵌合頭部（１２）を形成すると共に、下部に該係止突部（１０）に係合する係吊凹部（１４）を形成してある。該係吊凹部（１４）の下方に略湾曲した雨水排水突部（１５）を設けて下面に硝子圧接面（１６）を形成してある。また、該第１支持脚（３）の下方に固定用の垂直な挿着脚部（１３）を形成すると共に、該挿着脚部（１３）と並設して内面に係止鍔（１８）（１８）を突設した挿入係脚（１７）を形成してある。次に、図４に示す該第２支持脚（５）には、上部に該凹嵌開口部（９）に側方から嵌挿する係合頭部（２０）を形成してある。該係合頭部（２０）には、下方垂直方向に挿着脚部（２１）を形成すると共に、該挿着脚部（２１）と並設して挿入係脚（２２）を形成してある。該挿入係脚（２２）には内面に係止用の数個の係合鍔（２３）（２３）を突設してある。

【０００８】更に、前記取着条片（６）には、長手方向に垂直取付片（２４）を形成し、該垂直取付片（２４）には、下部に湾曲した底部取付片（２６）を形成すると共に、挿入隙間を設けて上方に向かつて並設した係止鍔（２７）（２７）を設けた係合起立片（２５）を形成してある。また、該取着条片（６）の該垂直取付片（２４）には、該車体パネル（３６）に接着するための粘着テープ（２８）等を長手方向に接合してある。

【０００９】次に、図７に示す如く、左右の側部モール部（３２）（３２）のフロントに雨水排水部が有する部分では、頭部（２）を嵌装した第１支持脚（３）の挿入係脚（１７）を該取着条片（６）の該係合起立片（２５）との間に嵌着した状態で接着剤（３４）を以て第１支持脚（３）と硝子パネル（３３）を圧接固定する。また、図６に示すモールディング（１）の上部モール部（３１）では、該頭部（２）を嵌装した第２支持脚（５）の挿入係脚（２２）を該取着条片（６）の該傾向起立片（２５）との間に嵌着した状態で接着剤（３４）を以て雨水排水部のないモールディングを固定して構成したものである。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように本考案のモールディングは、頭部と第１支持脚と第２支持脚及び取着条片との組合せによつて車体パネルに硝子パネルを強固に固定すると共に、フロントの左右側部モール部では、雨水排水部を設けたモールディングを強固に装着できる効果と、車体パネルとモールディングの接合面が振動により擦れで生ずる塗装の剥がれが防止できる効果がある。また、従来のモールディングの様にコーナー継手を使用しないで表面が連続した一種類のモールディングの頭部であるため非常に綺麗に仕上がる効果がある。そして、頭部に第１支持脚及び第２支持脚を各々係合して組み立てるので、各々強弱の合成樹脂を自由に選定できる便利な効果がある。また、第１支持脚と第２支持脚とに各々挿着脚部と挿入係脚とを並設して形成したことにより、各該挿着脚部は、接着剤によつて強固に接着固定されると共に、並設した各該挿入係脚は、該取着条片に強固に挿嵌されると云う２ヶ所による固定作用によつて著しく強靭化されると云う従来にない優れた効果がある。更に、車体パネルに接着する取着条片に設けた垂直取付片と係合起立片とによつては、該垂直取付片によつて車体パネルの装着が容易であると共に、垂直取付片と係合起立片との間に該第１支持脚及び第２支持脚との各々の挿入脚部とを簡単に嵌挿固定できる便利な効果がある。また、該第１支持脚の雨水排水突部を設けた左右の側部モール部のように風圧抵抗が強く加わる部分に対して容易に剛性の強い材料を選定することによつて強靭化された最良のモールディングを得ることができる優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を車輌のフロントに用いた斜面図であ
る。

【図２】同じく頭部のモールディング部分の斜面図であ
る。

【図３】同じく第１支持脚の斜面図である。

【図４】本考案の第２支持脚の斜面図である。

【図５】同じく車体パネルに装着する取着条片の斜面図
である。

【図６】本考案の図１Ａ−Ａ線の縦断側面図である。

【図７】本考案の図１Ｂ−Ｂ線の縦断側面図である。

【符号の説明】

１モールディング２頭部３第１支持脚５第２支持脚６取着条片８開口長孔９凹嵌開口部１２嵌合頭部１３挿着脚部１５雨水排水突部１７挿入係脚２０係合頭部２１挿着脚部２２挿入係脚２４垂直取付片２５係合起立片３１上部モール部３２側部モール部３３硝子パネル３６車体パネル３７車輌

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】合成樹脂よりなるモールディング（１）
は、頭部（２）と第１支持脚（３）と第２支持脚（５）
及び車体パネル（３６）に接合する取着条片（６）とか
ら構成され、前記頭部（２）には、長手方向の下面に開
口長孔（８）を設けて内部に凹嵌開口部（９）を形成
し、該第１支持脚（３）には、長手方向の上部に該凹嵌
開口部（９）に嵌合する嵌合頭部（１２）を形成すると
共に、下部に垂直な挿着脚部（１３）を形成し、該挿着
脚部（１３）の一方側面に雨水排水突部（１５）を設け
ると共に、他方側面の下部に下方に向かつた挿入脚（１
７）を形成し、該第２支持脚（５）には、上部に該凹嵌
開口部（９）に嵌合する係合頭部（２０）を形成すると
共に、下部に垂直な挿着脚部（２１）を形成し、該挿着
脚部（２１）に並設して挿入係脚（２２）を形成し、該
取着条片（６）には、長手方向に垂直取付片（２４）を
設けると共に、下部に底部取付片（２６）を形成し、且
つ該垂直取付片（２４）に並設して上向きの係合起立片
（２５）を形成し、硝子パネル（３３）の左右の側部モ
ール部（３２）（３２）では、該頭部（２）の凹嵌開口
部（９）に第１支持脚（３）の嵌合頭部（１２）を嵌合
すると共に、該挿入係脚（１７）を該取着条片（６）に
嵌着固定し、且つ該硝子パネル（３３）の上部モール部
（３１）では、該頭部（２）の該凹嵌開口部（９）に該
第２支持脚（５）の係合頭部（２０）を挿嵌すると共
に、該挿入係脚（２２）を該取着条片（６）に嵌着した
ことを特徴とする雨水排水付フロントのモールディン
グ。