JP2999933B2 - リボンシフト機構 - Google Patents

リボンシフト機構

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JP2999933B2
JP2999933B2 JP22869794A JP22869794A JP2999933B2 JP 2999933 B2 JP2999933 B2 JP 2999933B2 JP 22869794 A JP22869794 A JP 22869794A JP 22869794 A JP22869794 A JP 22869794A JP 2999933 B2 JP2999933 B2 JP 2999933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多色印字を行うシリア
ルプリンタのリボンシフト機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリアルプリンタにおいてカラー印字を
行う場合は、複数色(一般的にはブラック、シアン、マ
ゼンダ、イエローの4色)のカラーインクリボンを収容
したリボンカセットを、印字ヘッドに対して上下にシフ
トし、任意の色を選択的に印字または重ね印字してい
る。この種のリボンシフト機構としては、図5に示すよ
うに、螺旋状のカム溝50を有するカムシャフト51を
用いたものが公知となっている。カムシャフト51の下
端部にはギア部52が設けられており、このギア部52
を介して与えられる回転力によってカムシャフト51が
1シフト分ずつ回転するようになっている。また、カム
シャフト51は、リボンカセット(不図示)を保持する
リボンホルダ53に嵌合され、その嵌合部分に設けられ
た突起部54にカム溝50を係合している。そして、実
際のリボンシフト動作では、図示せぬキャリッジのスペ
ーシング動作に連動してカムシャフト51が回転するこ
とにより、リボンホルダ53の突起部54がカム溝50
にならって摺動し、これによってリボンホルダ53がカ
ムシャフト51の回転方向にしたがって上下動し、リボ
ンカセットに収容したカラーインクリボンが印字ヘッド
に対して上下にシフトする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のリボンシフト機構においては、カムシャフト51のカ
ム溝50が、図6にも示すように、軸方向にわたって常
に一定の傾斜角をもって螺旋状に形成されているため、
以下のような不都合があった。すなわち、キャリッジの
スペーシング動作に連動してカムシャフト51を回転さ
せた際に、リボンホルダ53に設けられた突起部54が
図7に示すカム溝50の形成曲線にならって摺動するた
め、カムシャフト51の回転角θに応じてリボンホルダ
53が上下方向yに変動することになる。したがって、
カムシャフト51の回転停止角に僅かなバラツキが生じ
ても、印字ヘッドに対するカラーインクリボンのシフト
位置にずれが発生してしまう。
【0004】本発明は上記不都合を解消するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、カムシャフ
トの回転停止角のバラツキに影響されることなく、印字
ヘッドに対するカラーインクリボンの正確なシフト動作
を可能としたリボンシフト機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題を解
決するためになされたもので、リボンカセットを保持す
るリボンホルダと、リボンホルダに設けられた突起部に
係合するカム溝を有し、キャリッジのスペーシング動作
に連動して回転可能に立設されたカムシャフトとを備
え、カムシャフトを1シフト分ずつ回転させることによ
りリボンホルダを上下動させて、リボンカセットに収容
したカラーインクリボンを印字ヘッドに対して上下にシ
フトさせるシリアルプリンタのリボンシフト機構におい
て、カムシャフトのカム溝は、所定の円周ピッチで形成
された複数の水平部とその水平部の各端部間に形成され
た傾斜部とによって略螺旋状に形成されるとともに、複
数の水平部は、カラーインクリボンを1シフトさせるた
めにカムシャフトが回転する角度に対応した位置に、該
カムシャフトの軸方向に一列に並んで形成された一の水
平部と、カラーインクリボンを1シフトさせるためにカ
ムシャフトが回転する角度に対応しない位置に、一の水
平部間で該一の水平部を基点として180°ごとに形成
された他の水平部とを有するものである。
【0006】
【作用】本発明のリボンシフト機構においては、カムシ
ャフトのカム溝を水平部と傾斜部とで略螺旋状に形成し
たので、リボンホルダの突起部がカム溝の水平部に位置
する状態ではカムシャフトの回転停止角に多少のバラツ
キが生じても、印字ヘッドに対するカラーインクリボン
のシフト位置にずれが生じない。また、カラーインクリ
ボンを1シフトさせるためにカムシャフトが回転する角
度に対応した位置に一の水平部を形成し、更にカラーイ
ンクリボンを1シフトさせるためにカムシャフトが回転
する角度に対応しない位置に一の水平部を基点として1
80°ごとに他の水平部を形成しているため、それらの
水平部の中央位置を型割り位置(パーティングライン)
とすることにより、成形金型に分割構造を採用して成形
品の取り出しを簡単に行うことが可能となる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。本実施例におけるリボンシフト
機構は、図2に示すように、上部を開口した箱型のギア
ケース11をベースに構成されている。ギアケース11
の上部には、3組の平行リンク12を介してリボンホル
ダ13が上下動可能に組み込まれ、印字時にはこのリボ
ンホルダ13に図示せぬリボンカセットが装着される。
【0008】また、ギアケース11の内部には、図示せ
ぬキャリッジのスペーシング動作に連動して回転する駆
動ギア14が設けられており、この駆動ギア14はチェ
ンジギア15と噛合している。チェンジギア15は、支
軸16に上下動自在に嵌合され、且つ板バネ等の付勢部
材17によって下方に付勢されている。一方、図中18
はカムシャフトであり、このカムシャフト18の外周面
にはカム溝19が形成され、同下端部にはギア部20が
形成されている。カムシャフト18は、リボンホルダ1
3のシャフトホールド部21に嵌合された状態で立設さ
れている。そして、シャフトホールド部21の内面に設
けられた突起部(不図示)にカム溝19を係合してい
る。さらに、チェンジギア15とカムシャフト18との
間にはカムギア22が設けられており、このカムギア2
2によってチェンジギア15の回転力がカムシャフト1
8に伝達されるようになっている。
【0009】加えて、ギアケース11の底部にはディテ
ントスプリング23(図3参照)が設けられている。デ
ィテントスプリング23はカムギア22の回転方向にお
ける停止位置を規制するもので、カムギア22の底面に
所定の円周ピッチ、例えば90°ピッチで形成された図
示せぬ凹部に選択的に嵌入される。また、ギアケース1
1内には、チェンジギア15とカムギア22とを断続的
に噛合させるクラッチ機構が設けられている。このクラ
ッチ機構は、例えば電磁石24とアーマチュア25とに
よって構成される。アーマチュア25は、その基端部に
連結されたスプリング26によってチェンジギア15側
に付勢され、通電によって電磁石24を励磁するとスプ
リング26の弾性力に抗して電磁石24側に吸引され
る。さらに、駆動ギア14やカムギア22の上方にはギ
アカバー27が被せられるようになっており、このギア
カバー27によって駆動ギア14やカムギア22の浮き
上がりが阻止されるようになっている。また、ギアカバ
ー27の外形部分にはU字形の切欠部28が形成されて
おり、この切欠部28がカムシャフト18の周溝29に
係合することで、カムシャフト18の下端位置が規制さ
れている。
【0010】ここで、本発明に係わるリボンシフト機構
の特徴とするところは、リボンシフト時にリボンホルダ
13を上下動させるために立設されたカムシャフト18
の構造にある。図1は本実施例におけるカムシャフトの
構造を説明する図である。図1において、(a)はカム
シャフトの2面図であり、(b)はそのA部拡大図、
(c)はそのB矢視図である。
【0011】図1に示すように、カムシャフト18の外
周面には軸方向にわたってカム溝19が形成されてお
り、このカム溝19は互いに連続する複数の水平部19
aと傾斜部19bによって略螺旋状に形成されている。
水平部19aは、所定の円周ピッチ、例えば180°ピ
ッチでカムシャフト18の外周面に形成されている。ま
た、それぞれの水平部19aは、図1(c)に示すよう
に、カムシャフト18の軸芯を介してシャフト外周面の
一方と他方とに所定の角度範囲α(図例の場合はα≒3
0°)で形成されている。傾斜部19bは、水平部19
aの各端部間に一定の傾斜角をもって形成されている。
また、傾斜部19bの各端部は、水平部19aの各端部
に対して滑らかな曲線を描きながら連続して形成されて
いる。
【0012】ここで、上述した水平部19aは、カムシ
ャフト18の1シフト分の回転角に対応した円周ピッチ
で形成されている。すなわち、カムシャフト18の1シ
フト分の回転角が360°に設定されている場合は、こ
れに対応した円周ピッチ、例えば90°、180°、3
60°の円周ピッチで水平部19aが形成されることに
なる。ちなみに、本実施例では水平部19aがカムシャ
フト18の1シフト分の回転角の2分の1、つまり18
0°ピッチで形成されているが、その理由については後
段で詳しく説明する。
【0013】続いて、上記構成からなるカムシャフト1
8を用いたリボンシフト機構の動作について説明する。
まず、電磁石24に通電されていない状態では、図3
(a)に示すように、アーマチュア25の先端部がチェ
ンジギア15の下端に入り込んでいる。この状態では、
付勢部材17により下方に付勢されたチェンジギア15
がカムギア22の歯欠部30と対向しているため、両者
の噛合状態は得られていない。したがって、キャリッジ
のスペーシング動作に連動して駆動ギア14(図2)が
回転しても、これに噛合するチェンジギア15が回転す
るだけで、カムギア22とカムシャフト18は停止した
ままの状態を維持する。
【0014】一方、電磁石24に一回だけ通電すると、
図3(b)に示すように、アーマチュア25が電磁石2
4側に吸引され、これによってチェンジギア15の下端
からアーマチュア25の先端部が外れる。そうすると、
チェンジギア15は付勢部材17によって押下され、こ
れによりチェンジギア15の下端がカムギア22のカム
面31に載置されるとともに、チェンジギア15がカム
ギア22に噛合して、両者の噛合状態が得られる。した
がって、キャリッジのスペーシング動作に連動して駆動
ギア14(図2)が回転すると、その回転駆動力がチェ
ンジギア15を介してカムギア22に伝達されるように
なるため、ギア部20を介してカムギア22に噛合する
カムシャフト18も回転し、その回転方向に応じてリボ
ンホルダ13が上下動する。このとき、ディテントスプ
リング23の先端部はカムギア22の回転にともなっ
て、カムギア22の底面に設けられた図示せぬ凹部から
外れる。その後、チェンジギア15は、カムギア22と
ともに回転しながら、そのカム面31にならって徐々に
上方に移動する。そして、カム面31の山形頂部に到達
した時点で再びチェンジギア15の下端にアーマチュア
25の先端部が入り込み、これによってチェンジギア1
5がカムギア22の歯欠部30と対向する状態に戻る。
このとき、カムギア22は、ディテントスプリング23
の先端部が上記凹部(不図示)内に入り込もうとする力
の作用によって規定の位置まで回転するとともに、その
回転停止位置は上記凹部にディテントスプリング23が
完全に嵌入することで規制される。
【0015】このように上述したリボンシフト機構で
は、電磁石24に一回通電する毎に、カムギア22が所
定の角度だけ回転し、これに連動してカムシャフト18
も所定角度(図例では360°)だけ回転する。その
際、リボンホルダ13のシャフトホールド部21に設け
られた突起部(不図示)はカムシャフト18の回転とと
もにカム溝19にならって摺動する。ここで本実施例に
おいては、カムシャフト18の1シフト分の回転角(本
例では360°)に対応した円周ピッチ(本例では18
0°ピッチ)でカム溝19の水平部19aが形成されて
いる。したがって、カムシャフト18の回転停止状態に
おける上記突起部の係合位置を、カム溝19の水平部1
9aの略中央部に設定することにより、カムシャフト1
8が1シフト分の回転動作を行うたびに上記突起部がカ
ム溝19の水平部19aに位置するようになる。すなわ
ち、図4に示すように、シャフトホールド部21に設け
られた突起部32はカム溝19にならって摺動すること
から、カムシャフト18が1シフト分、つまり360°
回転すると、上記突起部32は傾斜部19b→水平部1
9a→傾斜部19bを経て再び水平部19aに位置す
る。そして、カムシャフト18の1シフト分の回転動作
によってシャフトホールド部21の突起部32が図示の
ごとくカム溝19の水平部19aに位置した時点で、図
示せぬ印字ヘッドに対するカラーインクリボンの印字カ
ラーが切り換わる。
【0016】こうしてリボンホルダ13側の突起部32
がカム溝19の水平部19aに位置する状態では、シャ
フト円周方向における水平部19aの形成角度範囲α
(図1参照)内でカムシャフト18を回転させても、上
下方向におけるカム溝19と突起部32との係合位置に
変動が生じない。したがって、キャリッジのスペーシン
グ動作に連動してカムシャフト18を回転させた際、カ
ムシャフト18の回転停止角に多少のバラツキが生じて
も、リボンホルダ13の高さが一定に保持されるように
なるため、印字ヘッドに対するカラーインクリボンのシ
フト位置にずれが生じることはない。
【0017】ところで、印字ヘッドに対してカラーイン
クリボンを上方にシフトさせる場合、カム溝19と突起
部32との摺動部分にはリボンカセットやリボンホルダ
13の荷重による摩擦力も作用する。このため、カムシ
ャフト18の回転停止とともにディテントスプリング2
3の先端部をカムギア22の凹部に確実に嵌入させるに
は、上記摩擦力に対抗し得る程度にディテントスプリン
グ23の弾性力を大きく設定する必要がある。従来のカ
ムシャフト構造では、シャフト軸方向にわたって一定の
傾斜角をもってカム溝が螺旋状に形成されているため、
チェンジギア15とカムギア22の噛合状態が外れたあ
とにディテントスプリング23の弾性力でカムギア22
を規定位置まで回転させるには、リボンカセットが装着
されたリボンホルダ13を持ち上げ得る程度のきわめて
大きな弾性力が必要になる。そうすると、ディテントス
プリング23の弾性力に比例して、シフト動作開始時に
ディテントスプリング23の先端部をカムギア22の凹
部から外す際のギア列の負荷も大きくなるため、摩耗に
よってギア寿命が短くなるうえ、機構全体の小型化を図
ることがきわめて困難になる。
【0018】一方、本実施例のカムシャフト構造では、
カムシャフト18のカム溝19が水平部19aと傾斜部
19bとで略螺旋状に形成されており、シフト動作にお
いてはカムギア22の回転停止時にリボンホルダ13の
突起部32がカム溝19の水平部19aに位置するよう
になっている。このため、ディテントスプリング23の
弾性力としては、リボンカセットが装着されたリボンホ
ルダ13を持ち上げるだけの大きな弾性力を必要とせ
ず、水平部19aにおけるカム溝19と突起部32との
摺動摩擦に対抗し得る程度の弾性力で十分となる。した
がって、従来よりもディテントスプリング23の弾性力
を低減できるため、シフト動作開始時にディテントスプ
リング23の先端部をカムギア22の凹部から外す際の
ギア列の負荷が軽減され、これによってギア列の長寿命
化ならびに機構全体の小型化を図ることが可能となる。
【0019】さらに従来のカムシャフト構造では、印字
ヘッドに対してカラーインクリボンを下方にシフトさせ
る場合、シャフト軸方向にわたってカム溝が一様に傾斜
しているため、リボンホルダ13の重量による慣性力に
よってリボンホルダの突起部がカム溝の規定位置を超え
た位置で停止する、いわゆるオーバーラン現象を起こし
やすい構造になっている。そこで、カム溝の規定位置に
リボンホルダの突起部を確実に停止させるべくディテン
トスプリング23の弾性力を大きくすると、上記同様に
ギア列の短寿命化や機構全体の大型化などの諸問題を招
く。
【0020】これに対して本実施例のカムシャフト構造
では、先にも述べたとおり、シフト動作においてリボン
ホルダ13の突起部32がカム溝19の水平部19aに
位置することから、リボンホルダ13の重量による慣性
力が水平部19aにおける突起部32の摺動摩擦によっ
て急速に減衰するようになるため、リボンホルダ13の
突起部32をより的確にカム溝19の規定位置(本例で
は水平部19aの中央)に停止させることが可能とな
る。
【0021】加えて、本実施例の構成においては、カム
シャフト18に複数の水平部19aを形成するにあたっ
て、先の図1及び図4で示したように、カラーインクリ
ボンを1シフトさせるためにカムシャフト18が回転す
る角度、即ち360°に対応した位置P1に、カムシャ
フト18の軸方向に一列に一の水平部19aを形成する
とともに、カラーインクリボンを1シフトさせるために
カムシャフト18が回転する角度、即ち360°に対応
しない位置P2にも、上記一の水平部19a間で該一の
水平部19aを基点として180°ごとに他の水平部1
9aを形成し、これによってカムシャフト18の外周面
に180°ピッチで水平部19aを形成するようにした
ので以下のような利点も得られる。すなわち、実際にカ
ムシャフトを製造するにあたっては、特に量産性を考慮
すると、金属または樹脂の棒材に切削加工を施すより
も、金型を用いた樹脂成形にて加工する方が好適であ
る。従来のカムシャフト構造ではカム溝が一様に傾斜し
ているため成形金型が一体化構造となり、成形品を金型
から取り出すときはカム溝形状にそって成形品を回転さ
せながら抜き取らなければならず、成形作業が面倒にな
るうえ、金型構造も複雑になってしまう。一方、本実施
例のカムシャフト構造ではカムシャフト18の円周面上
において180°ずつ反転した位置に水平部19aが形
成されているので、水平部19aの中央位置を型割り位
置(パーティングライン位置)とし、かつアンダーカッ
トのない溝形状とすることにより、成形金型に分割構造
を採用して成形品の取り出しを簡単にでき、単純な金型
構造で容易にカムシャフト18を製造することが可能と
なる。
【0022】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
リボンホルダを上下動させるカムシャフトのカム溝を水
平部と傾斜部とで略螺旋状に形成したので、リボンホル
ダの突起部がカム溝の水平部に位置する状態でカムシャ
フトの回転停止角に多少のバラツキが生じても、リボン
ホルダが上下方向に変動しないことから、印字ヘッドに
対するカラーインクリボンのシフト位置にずれが生じる
ことがなくなる。これにより、カムシャフトの回転停止
角のバラツキに影響されることなく、印字ヘッドに対し
てカラーインクリボンを正確にシフト動作させることが
可能となる。また、カラーインクリボンを1シフトさせ
るためにカムシャフトが回転する角度に対応した位置に
一の水平部を形成し、更にカラーインクリボンを1シフ
トさせるためにカムシャフトが回転する角度に対応しな
い位置に一の水平部を基点として180°ごとに他の水
平部を形成しているため、それらの水平部の中央位置を
型割り位置(パーティングライン)とすることにより、
成形金型に分割構造を採用して成形品の取り出しを簡単
にでき、単純な金型構造で容易にカムシャフトを製造す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるカムシャフトの構造を
説明する図である。
【図2】リボンシフト機構の一例を示す分解斜視図であ
る。
【図3】リボンシフト機構の動作を説明する図である。
【図4】実施例におけるカムシャフトのカム溝曲線の展
開図である。
【図5】従来におけるリボンシフト機構の要部断面図で
ある。
【図6】従来におけるカムシャフトの構造を説明する2
面図である。
【図7】従来におけるカムシャフトのカム溝曲線の展開
図である。
【符号の説明】
18 カムシャフト 19 カム溝 19a 水平部 19b 傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 35/20 B41J 35/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リボンカセットを保持するリボンホルダ
    と、前記リボンホルダに設けられた突起部に係合するカ
    ム溝を有し、キャリッジのスペーシング動作に連動して
    回転可能に立設されたカムシャフトとを備え、前記カム
    シャフトを1シフト分ずつ回転させることにより前記リ
    ボンホルダを上下動させて、前記リボンカセットに収容
    したカラーインクリボンを印字ヘッドに対して上下にシ
    フトさせるシリアルプリンタのリボンシフト機構におい
    て、 前記カムシャフトのカム溝は、所定の円周ピッチで形成
    された複数の水平部とその水平部の各端部間に形成され
    た傾斜部とによって略螺旋状に形成されるとともに、 前記複数の水平部は、前記カラーインクリボンを1シフ
    トさせるために前記カムシャフトが回転する角度に対応
    した位置に、該カムシャフトの軸方向に一列に並んで形
    成された一の水平部と、前記カラーインクリボンを1シ
    フトさせるために前記カムシャフトが回転する角度に対
    応しない位置に、前記一の水平部間で該一の水平部を基
    点として180°ごとに形成された他の水平部とを有す
    ことを特徴とするリボンシフト機構。
JP22869794A 1994-08-30 1994-08-30 リボンシフト機構 Expired - Lifetime JP2999933B2 (ja)

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