JP2999510B2 - 電力ケーブル - Google Patents

電力ケーブル

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電力の供給に使用され、引張強度を高めた電
力ケーブルに関する。
〔従来の技術〕
一般に、ケーブル用管路、人孔建設費のコストダウン
を図るため、管路スパン長を延伸することが行われてお
り、管路スパンを長くすると、ケーブル引入れ時の張力
は増加することとなって、これに対応するため高張力の
ケーブルが必要となる。
そのため、ケーブルの外径を大きくして許容引張強度
を高くすることも考えられるが、ケーブル引入れ時に管
路とケーブルとのギャップが管路の径の30%以上に確保
されなければならないため、この手段では小径の管路に
上記ケーブルの引入れが不可能となる問題点がある。
このような問題点を回避するために、導体にテンショ
ンメンバー(高張力層)を設けた電力ケーブルが提案さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記のケーブルはテンションメンバー
を導体とは別に設けなければならないため、その分ケー
ブルの外径が大きくなって、小径化が図れず、また製造
コストが高くなる問題点がある。
そこで、本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、その目的とするところは、テンションメンバーを別
途設けなくても、高い引張強度の得られる電力ケーブル
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本発明にあっては、ケ
ーブル導体を絶縁体で被覆し、この絶縁体の外周にシー
スを設けてなる電力ケーブルにおいて、上記ケーブル導
体自体は銅素線より高引張強度で、且つ製造時の熱履歴
によりなまされることのないテンションメンバー機能を
有する0.03%Sn−Cu、0.1%Ag−Cuまたは0.02%Zr−Cu
の中から選ばれた銅合金素線からなることを特徴とす
る。
〔作用〕
上記の構成を有する本発明においては、ケーブル導体
を銅素線より高引張強度で、且つ製造時の熱履歴により
なまされることのない銅合金素線としたことにより、ケ
ーブル導体自体がテンションメンバー機能を有すること
になる。これにより、テンションメンバーを別途設けず
に引張強度を高くすると共に、管路に敷設する際に引入
れ長を長くでき、且つジョイント区間長も長くすること
ができる。
〔実 施 例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第
1図に本発明の第1実施例による電力ケーブルを示す。
第1図に示すように、電力ケーブル1はケーブル導体2
に内部半導電層3、ポリエチレン絶縁層4、外部半導電
層5が順次設けられ、通常内部半導電層3、ポリエチレ
ン絶縁層4及び外部半導電層5は同時押出法により成形
され、内部半導電層3とポリエチレン絶縁層4との間、
並びに絶縁層4と外部半導電層5との間は一体化されて
いる。そして、外部半導電層5の外周にはプラスチッ
ク、金属からなるケーブルシース6が被覆されて66KVク
ラスの単心CVケーブルを構成している。
ところで、ケーブル導体2は単心CVケーブル製造時に
架橋工程で高温の熱履歴(架橋温度200℃,この時の導
体温度170℃,時間100分)を受けるため、ここでなまさ
れて強度の低下しないことが必要となる。そのため、ケ
ーブル導体2は銅素線より高引張強度で、且つ製造時の
熱履歴によりなまされることのない銅合金素線を撚合せ
た撚線導体からなり、その材料としては例えば0.03%Sn
−Cu、0.1%Ag−Cuおよび0.02%Zr−Cuが挙げられる。
このように、例えば0.03%Sn−Cuを使用したケーブル
導体2は、外径0.1〜5mmの素線を撚合せて100mm2〜3000
mm2程度の断面積に構成する。そして、0.03%Sn−Cuは
軟銅とほぼ同様の導電率を確保できる。因みに軟銅の抵
抗率は1.724μΩ・cmであり、導電率はこの抵抗率の逆
数である。
また、上記材料と軟銅の引張強度σ(kg/mm2)および
0.1%伸び応力(kg/mm2)を第1表に示す。
この第1表によれば、0.03%Sn−Cuは引張強度が軟銅
より極めて高く、且つ熱履歴を受けた時でも41.7kg/mm2
であり、熱履歴を受ける前の44.6kg/mm2と比べて著しく
低下していない。これにより、0.03%Sn−Cuは製造時の
熱履歴によりなまされることのない銅合金であることが
判る。
さらに、0.1%Ag−Cuおよび0.02%Zr−Cuの引張強度
と導電率を第2表に示す。
この第2表によれば、0.1%Ag−Cu、0.02%Zr−Cuの
双方は、架橋工程で高温の熱履歴(架橋温度200℃,時
間30分および架橋温度300℃,時間30分)を受けた時で
も、引張強度が熱履歴を受ける前と比較して若干低下し
ただけである。したがって、上記の材料も製造時の熱履
歴によりなまされることのない銅合金であることが判明
した。そして、上記の材料も軟銅とほぼ同様の導電率を
確保できる。
次に、上記の構成を有する電力ケーブル1の作用を説
明する。本実施例の電力ケーブル1は、ケーブル導体2
の素線を0.03%Sn−Cu、0.1%Ag−Cuまたは0.02%Zr−C
uとしたことにより、ケーブル導体2自体がテンション
メンバー機能を有することとなり、別途テンションメン
バーを設けることなく、ケーブル1の外径を大きくせず
に許容引張強度が格段に向上するため、小径の管路に敷
設してもケーブル引入れ長が長くなり、ジョイント区間
長も長くなる。
また、上記材料からなる素線を撚合せて撚線導体とし
たので、軟銅以上の引張強度を保持可能であって、可撓
性を向上させることができる。
第2図は本発明に係る電力ケーブルの第2実施例を示
し、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明すると、この第2実施例はケーブル導体2が分割
導体に構成されている。即ち、例えば0.03%Sn−Cuから
なる素線を複数条撚合せて扇形のセグメント導体2aと
し、このセグメント導体2aを4個撚合せて円形の分割導
体を構成している。このように本実施例によれば、前記
第1実施例と比べて一段と可撓性を向上させることがで
きる。その他の構成及び作用は前記第1実施例と同一で
あるのでその説明を省略する。
第3図は本発明に係る電力ケーブルの第3実施例を示
し、前記第1実施例と同一の部分には同一の符号を付し
て説明すると、この第3実施例は本発明をOF(油入り)
ケーブルに適用した例を示している。第3図において、
電力ケーブル10はケーブル導体2を絶縁する絶縁体13の
外周にアルミニウムや鉛等の金属シース14が設けられて
おり、さらにその外周に防食層15を設けた構成となし、
油の密封並びにケーブルの保護と作業者の安全を確保し
ている。また、ケーブル導体2には、その長手方向に沿
って油通路16が形成され、この油通路16内には脱気精製
した絶縁油を充填している。そして、油通路16の外周上
には例えば0.03%Sn−Cuからなる素線を撚合せて5000mm
2程度の断面積に構成したケーブル導体2が設けられて
いる。
このように、本実施例によれば、ケーブル導体2の素
線を0.03%Sn−Cuとしたことにより、ケーブル導体2自
体がテンションメンバー機能を有することとなり、別途
テンションメンバーを設けることなく、許容引張強度の
高いOFケーブルを提供することができ、したがってケー
ブル導体2が伸びて絶縁機能を損うこともない。ここ
で、本実施例においては、絶縁体13の外周に設けた金属
シース14をコルゲート管にすれば、鉛被シースと比べて
可撓性を一段と向上させることができる。その他の構成
及び作用は前記第1実施例と同一であるのでその説明を
省略する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、従来のケーブ
ル導体に比べて引張強度が高くなるので、別途テンショ
ンメンバーを設けずに、ケーブル全体としての許容引張
強度を高めることができる。これにより、ケーブルの外
径を大きくすることなく、同じ断面積で同じ電流容量を
維持し、小径の管路に敷設してもケーブル引入れ長を長
くでき、ケーブル1スパン長も長くなる。
また、1スパン長を長くした場合にジョイント数が減
って人孔の数を減少できることと、引張強度を高めるた
めにテンションメンバーを設けることがないことによっ
て、製造コストを大幅に低減し、生産性を向上させるこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る電力ケーブルの第1実施例を示す
断面図、 第2図は本発明に係る電力ケーブルの第2実施例を示す
断面図、 第3図は本発明に係る電力ケーブルの第3実施例を示す
断面図である。 1,10……電力ケーブル、2……ケーブル導体、 16……油通路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高山 輝之 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 阿部 一弥 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−248405(JP,A) 特開 昭61−153904(JP,A) 特開 昭56−118213(JP,A) 実開 昭59−86608(JP,U) 実開 昭62−58815(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 9/00 - 9/06 H01B 7/18 C22C 9/00 - 9/10 H01B 1/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーブル導体を絶縁体で被覆し、この絶縁
    体の外周にシースを設けてなる電力ケーブルにおいて、
    上記ケーブル導体自体は銅素線より高引張強度で、且つ
    製造時の熱履歴によりなまされることのないテンション
    メンバー機能を有する0.03%Sn−Cu、0.1%Ag−Cuまた
    は0.02%Zr−Cuの中から選ばれた銅合金素線からなるこ
    とを特徴とする電力ケーブル。
  2. 【請求項2】上記ケーブル導体は撚線導体からなる請求
    項1記載の電力ケーブル。
  3. 【請求項3】上記ケーブル導体は分割導体からなる請求
    項1記載の電力ケーブル。
  4. 【請求項4】上記ケーブル導体はその長手方向に沿って
    油通路を有してなる請求項1,2又は3記載の電力ケーブ
    ル。
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