JP2997971B2 - めっき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造方法および製造装置 - Google Patents

めっき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造方法および製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱延鋼板にZn、Al等
の1種または2種以上を主成分とする溶融めっきを施し
た鋼板の製造方法および製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、代表的な熱延めっき鋼帯としてZ
n系溶融めっき熱延鋼帯が知られており、その一般的製
造方法は、熱間圧延終了後コイル状に巻き取られ、10
0℃未満に3〜4日かけて自然冷却された後、生成した
表面スケール除去(10μm程度)のため酸洗ラインに
おいて80℃程度で処理され、さらにその後、溶融めっ
きラインで処理される。なお、Zn系溶融めっき冷延鋼
板の場合は、酸洗と溶融めっきの間に冷間圧延が行われ
る。
【0003】また、溶融めっきラインとしては、鋼帯を
700〜800℃程度に加熱し、酸化性雰囲気ガス中で
酸洗工程およびその後の搬送時に鋼板表面に付着したス
マット等と呼ばれる異物(酸化鉄、水酸化鉄、塩化鉄、
珪酸塩等)、油脂等のめっき性を阻害する表面皮膜・汚
物を燃焼除去し、それらの高温での除去に伴って発生す
る鋼帯表面の酸化皮膜をさらに水素雰囲気ガス中で還元
することにより、めっき密着性に必要な表面清浄性を確
保し、その後非酸化性もしくは還元性雰囲気中でめっき
浴温近傍まで冷却して溶融めっきするいわゆるゼンジマ
ー法、あるいは鋼帯を700〜800℃程度に加熱し、
水素雰囲気ガス中で酸洗工程およびその後の搬送時に鋼
板表面に付着したスマット等と呼ばれる異物、油脂等の
めっき性を阻害する表面皮膜・汚物を除去し、めっき密
着性に必要な表面清浄性を確保し、その後非酸化性もし
くは還元性雰囲気中でめっき浴温近傍まで冷却して溶融
めっきするいわゆる無酸化炉法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、めっき密着
性に必要な表面清浄性を確保するために、コイルを3〜
4日かけて100℃未満へ冷却した後酸洗し、700〜
800℃程度の高温まで再加熱する従来方法は、コイル
の広大な冷却スペース、膨大な再加熱エネルギー・長大
な加熱炉を必要とするため、操業コスト負担が大きく、
長い製造工期を必要とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はコイルの保有熱
を利用し、酸洗工程を省略して連続的に表面清浄化手段
である還元処理、温度調整、めっきを行い、かつ、少な
くとも還元処理完了以降めっき直前までは非酸化性もし
くは還元性に雰囲気調整することにより、鋼板の温度調
整および表面清浄化に要する熱エネルギー・設備を小さ
くし、巻取り以降の所要時間を短縮し、在庫金利、在庫
スペースを極小化することにより納期短縮と操業コスト
低減を達成するとともに、すぐれためっき密着性を得る
ことを可能とする。本発明の要旨は以下の通りである。
【0006】(1)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上での巻戻し、600℃以上で
の還元処理、600℃以下へのめっき前温度調整、溶融
めっきを連続的に行い、かつ少なくとも還元処理完了以
降めっき直前までを非酸化性もしくは還元性に雰囲気調
整することを特徴とするめっき密着性に優れた熱延溶融
めっき鋼帯の製造方法。
【0007】(2)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上で巻戻しを実施する設備、6
00℃以上で還元処理を実施する設備、600℃以下に
めっき前温度を調整する設備、溶融めっきを行う設備を
順次設け、かつ少なくとも還元処理完了以降めっき直前
までを非酸化性もしくは還元性に雰囲気調整する設備を
有するめっき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造
装置。
【0008】(3)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上での巻戻しおよび歪付加、6
00℃以上での還元処理、600℃以下へのめっき前温
度調整、溶融めっきを連続的に行い、かつ少なくとも還
元処理完了以降めっき直前までを非酸化性もしくは還元
性に雰囲気調整することを特徴とするめっき密着性に優
れた熱延溶融めっき鋼帯の製造方法。
【0009】(4)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上で巻戻しおよび歪付加を実施
する設備、600℃以上で還元処理を実施する設備、6
00℃以下にめっき前温度を調整する設備、溶融めっき
を行う設備を順次設け、かつ少なくとも還元処理完了以
降めっき直前までを非酸化性もしくは還元性に雰囲気調
整する設備を有するめっき密着性に優れた熱延溶融めっ
き鋼帯の製造装置。
【0010】(5)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上での巻戻し、600℃以上で
の還元処理、600℃以下へのめっき前温度調整および
表面調整、溶融めっきを連続的に行い、かつ少なくとも
還元処理完了以降めっき直前までを非酸化性もしくは還
元性に雰囲気調整することを特徴とするめっき密着性に
優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造方法。
【0011】(6)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上で巻戻しを実施する設備、6
00℃以上で還元処理を実施する設備、600℃以下に
めっき前温度を調整する設備および表面調整する設備、
溶融めっきを行う設備を順次設け、かつ少なくとも還元
処理完了以降めっき直前までを非酸化性もしくは還元性
に雰囲気調整する設備を有するめっき密着性に優れた熱
延溶融めっき鋼帯の製造装置。
【0012】(7)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上での巻戻しおよび歪付加、6
00℃以上での還元処理、600℃以下へのめっき前温
度調整および表面調整、溶融めっきを連続的に行い、か
つ少なくとも還元処理完了以降めっき直前までを非酸化
性もしくは還元性に雰囲気調整することを特徴とするめ
っき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造方法。
【0013】(8)熱間圧延され、巻取られたコイルを
対象として、100℃以上で巻戻しおよび歪付加を実施
する設備、600℃以上で還元処理を実施する設備、6
00℃以下にめっき前温度を調整する設備および表面調
整する設備、溶融めっきを行う設備を順次設け、かつ少
なくとも還元処理完了以降めっき直前までを非酸化性も
しくは還元性に雰囲気調整する設備を有するめっき密着
性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造装置。
【0014】(9)連続熱間圧延の仕上圧延工程におい
て、下記の式数3を満足するように仕上圧延終了温度、
巻取温度及び仕上圧延終了から巻取までの時間を制御す
ることを特徴とする前記(1)、(3)、(5)または
(7)のめっき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製
造方法。
【0015】
【数3】 0.027×FT+0.00018×(FT+CT)×t≦27.2 ただし、FT:仕上圧延終了温度(℃) CT:巻取温度(℃) t :仕上圧延終了から巻取までの時間(秒)
【0016】(10)連続熱間圧延の仕上圧延工程にお
いて、下記の式数4を満足するように仕上圧延終了温
度、巻取温度及び仕上圧延終了から巻取までの時間を制
御することを特徴とする前記(2)、(4)、(6)ま
たは(8)のめっき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯
の製造装置。
【0017】
【数4】 0.027×FT+0.00018×(FT+CT)×t≦27.2 ただし、FT:仕上圧延終了温度(℃) CT:巻取温度(℃) t :仕上圧延終了から巻取までの時間(秒)
【0018】
【作用】以下、本発明について詳細に説明する。
【0019】(1)鋼板化学成分 本発明において、鋼板化学成分は特に限定されるもので
はなく、必要とされる加工特性・用途に応じて適宜選択
が可能である。例えば、C、Si、Mn、Alを基本成
分とする低炭素系軟鋼、さらに上記基本成分にNb、T
i、Cr、P、Ca、V、Cu、Mo等の1種または2
種以上を添加した高張力鋼、加工用鋼の適用が可能であ
る。
【0020】(2)圧延素材 本発明において、圧延素材は特に限定されるものではな
いが、例えば通常の連続鋳造スラブ、薄肉の連続鋳造ス
ラブが適用できる。また、圧延素材の熱履歴としてスラ
ブを一旦冷却した後再び加熱する再加熱法のみならず、
いわゆるダイレクト・ローリング(DR)法の適用も可
能である。
【0021】(3)熱間圧延条件 本発明において、熱間圧延条件は(例えば、加熱温度、
熱間圧延温度、熱間圧延圧下率、ホットランテーブルで
の冷却履歴)必要とされる加工特性・用途に応じて適宜
選択が可能である。ただし、好ましくは還元性およびめ
っき性向上の観点から、スケールを薄くすべく、熱間圧
延条件を限定することが望ましい。以下にその詳細を述
べる。
【0022】表1に示すA鋼を主体として、仕上圧延終
了温度、巻取温度、仕上圧延終了から巻取までの時間が
スケール厚へ及ぼす影響について検討した結果、図1に
示すように仕上圧延終了温度の低下、巻取温度の低下、
仕上圧延終了から巻取までの時間の短縮により、スケー
ル厚は薄くなることおよび仕上圧延終了温度が高いほ
ど、巻取温度が高いほど、仕上圧延終了から巻取までの
時間の増加によるスケール厚増大作用は大きくなること
を知見した。さらに、図2に示すようにそれらの条件を
下記式数5に示す特定範囲内に制御することにより、
安定確実にスケール厚を制御することが可能であること
を知見した。すなわち、下記式を満足することによ
り、薄いスケールとすることができるため、還元性およ
びめっき性の向上が可能となる。さらに一層の向上を考
慮した場合、式で右辺の値を25.2以下とし一層薄
いスケールとすることがより望ましい。
【0023】
【表1】
【0024】
【数5】 0.027×FT+0.00018×(FT+CT)×t≦27.2… ただし、FT:仕上圧延終了温度(℃) CT:巻取温度(℃) t :仕上圧延終了から巻取までの時間(秒)
【0025】スケール厚をより薄くするために仕上圧延
開始温度≦1000℃とする方法、スケール厚をより薄
くするために仕上圧下率≧90%とする方法、スケール
厚をより薄くするために仕上圧延終了後1秒以内に水冷
を開始する方法、還元性の悪いFe3 4 の生成を極力
抑えるために鋼板温度がFeOからFe3 4 への変態
開始温度である575℃近傍になった時点から還元開始
までの時間を短縮する方法の1つあるいは2つ以上を実
施することはより効果的である。
【0026】また、熱間圧延機出側に近接した巻取装置
(いわゆる近接コイラー)を用いて、コイルの保有熱の
最大活用、仕上圧延終了から巻取までの時間の短縮をは
かることも可能であるし、Ar、N2 等の不活性雰囲気
中での圧延、スケール生成抑制作用を有する溶媒を含む
冷却水を使用した圧延スタンド間やホットランテーブル
上での冷却、巻取ったコイルのN2 シール雰囲気ボック
ス内での冷却、フェライト域圧延、圧延直後急冷などの
採用も可能である。
【0027】(4)コイル巻戻し条件 コイル巻戻しは100℃以上で実施しなければならな
い。100℃未満では、コイルの広大な冷却スペース、
膨大な再加熱エネルギー・長大な加熱炉を必要とするた
め、操業コスト負担が大きく、製造工期が長くなる。ま
た、還元効率の向上、外観品位の向上を目的として巻戻
しに際して歪付加を行ってもよい。
【0028】スキンパス、テンションレベラー、ベンデ
ィングロール等による歪付加により、スケールが脱落し
たり、スケール中へクラックが導入されるために、還元
効率が向上する。また、歪付加により鋼板表面に歪模様
が細かいピッチで多数発生するため、通板時の曲げ曲げ
戻し等に伴う鋼板の変形により発生する腰折れと称され
る外観品位を害する歪模様が無害化され、外観品位が向
上する。
【0029】(5)還元処理条件 還元処理は600℃以上で実施しなければならない。6
00℃未満では還元反応が緩慢となり、未還元スケール
が残存し、めっき密着性および耐食性を害する。
【0030】(6)還元処理後の工程条件 還元処理により得られためっき密着性に必要な表面清浄
性を維持ないしはその効果をより高めるため、還元処理
完了後、連続的に非酸化性もしくは還元性雰囲気中で6
00℃以下にめっき前板温調整を行い、めっきを行う。
【0031】600℃超ではZnとFeの合金化反応が
過度に進行し、Γ相等の脆いめっき層が出現し、めっき
密着性を劣化させる。還元手段としては水素プラズマ、
2+N2 ガス、直火バーナーによる直火還元等を利用
できる。
【0032】なお、本発明によれば、鋼板表面にポーラ
スな鉄層が存在するため、低温かつ短時間のめっき浴と
の反応で密着性のよいめっき層の生成が可能である。
【0033】温度調整設備としてはいわゆるラジアント
チューブ式炉のみならず、設備コンパクト化、熱応答
性、還元能等の観点から、通電加熱、直火還元、誘導加
熱等の急速加熱装置の採用が可能である。
【0034】さらに、上記めっき密着性の改善、後述の
合金化処理時の合金化特性の改善を目的にめっき前にブ
ラシ研磨、スキンパス圧下等の表面調整手段を採用する
ことも可能であり、めっき完了後、必要とされる特性・
用途に応じて、いわゆる合金化処理、スキンパス、クロ
メート処理、ボンデ処理、塗装などの種々の後処理を1
種ないしは2種以上適宜選択することが可能である。
【0035】また、溶融めっき方法として、浴中への鋼
帯浸漬のみならず、ロールコーター、スプレー、電磁ポ
ンプ等による浴の持ち上げ等を利用することも可能であ
り、本発明を真空蒸着、イオンプレーティング等へ利用
することも可能である。
【0036】
【実施例】
実施例1 表2に示す化学成分を有する鋼片を連続鋳造により製造
し、表3に示す条件で溶融Zn−0.2%Al〜5%A
lめっき熱延鋼板を製造した。なお、還元前のスケール
厚、スケール組成を表4に示す。
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】不めっきの有無を目視で、めっき密着性は
落重式デュポン(DUPONT)衝撃試験機(落下高
さ:50cm、落下重量:27kg重、ポンチ形状:φ
10×5mm、ダイス径:φ20)で加工後のめっき剥
離状況を目視で、腰折れを目視で評価した。なお、評価
はめっき後30日経過してから実施した。いずれも不め
っきがなく、優れためっき密着性を示し、腰折れも認め
られず、良好なめっき製品が得られた。
【0041】さらに、裸耐食性、塗装耐食性を塩水噴霧
試験で、化成処理性を化成皮膜付着量で、塗装密着性を
エリクセン試験で評価したが、いずれの特性も良好であ
った。
【0042】実施例2 図3、4に本発明の製造装置の例を示す。
【0043】
【発明の効果】本発明により、Zn系溶融めっき熱延鋼
板製造に要する熱エネルギー・設備を小さくし、巻取り
以降の所要日数を短縮し、操業コストを低減しつつ、良
好なめっき密着性を得ることが可能となり、産業上、そ
の効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】FT、CTおよびtとスケール厚の関係を示す
図である。
【図2】式とスケール厚の関係を示す図である。
【図3】本発明の製造装置の例を示す図である。
【図4】本発明の製造装置の例を示す図である。
【図5】本発明の製造方法の熱履歴の例を従来法と比較
した模式図である。
【図6】歪付加装置の例としてベンディングロールを示
す図である。
【符号の説明】
1 熱間圧延 2 ホットランテーブル 3 コイル 4 保温台車 8 ペイオフリール 9 歪付加装置 10 シャー 11 ウェルダー 12 入側ルーパー 13 トリマー 14 ブラッシング 18 還元処理+温度調整 19 表面調整装置 20 めっきポット 21 合金化炉 22 気水冷却部 23 スキンパス 24 テンションレベラー 25 クロメート処理 26 出側ルーパー 27 オイラー 28 検査床 29 シャー 30 テンションリール 31 コイル 32 ベンディングロール 33 鋼板
フロントページの続き (72)発明者 小倉 正美 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵 株式会社 大分製鐵所内 (72)発明者 山崎 二郎 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵 株式会社 大分製鐵所内 (72)発明者 加藤 秀夫 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵 株式会社 大分製鐵所内 (72)発明者 江坂 一彬 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (72)発明者 土師 純治 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵 株式会社 大分製鐵所内 (72)発明者 河野 治 大分県大分市大字西ノ洲1 新日本製鐵 株式会社 大分製鐵所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 2/00 - 2/40 B21B 1/26

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上での巻戻し、600℃以上での還
    元処理、600℃以下へのめっき前温度調整、溶融めっ
    きを連続的に行い、かつ少なくとも還元処理完了以降め
    っき直前までを非酸化性もしくは還元性に雰囲気調整す
    ることを特徴とするめっき密着性に優れた熱延溶融めっ
    き鋼帯の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上で巻戻しを実施する設備、600
    ℃以上で還元処理を実施する設備、600℃以下にめっ
    き前温度を調整する設備、溶融めっきを行う設備を順次
    設け、かつ少なくとも還元処理完了以降めっき直前まで
    を非酸化性もしくは還元性に雰囲気調整する設備を有す
    るめっき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造装
    置。
  3. 【請求項3】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上での巻戻しおよび歪付加、600
    ℃以上での還元処理、600℃以下へのめっき前温度調
    整、溶融めっきを連続的に行い、かつ少なくとも還元処
    理完了以降めっき直前までを非酸化性もしくは還元性に
    雰囲気調整することを特徴とするめっき密着性に優れた
    熱延溶融めっき鋼帯の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上で巻戻しおよび歪付加を実施する
    設備、600℃以上で還元処理を実施する設備、600
    ℃以下にめっき前温度を調整する設備、溶融めっきを行
    う設備を順次設け、かつ少なくとも還元処理完了以降め
    っき直前までを非酸化性もしくは還元性に雰囲気調整す
    る設備を有するめっき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼
    帯の製造装置。
  5. 【請求項5】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上での巻戻し、600℃以上での還
    元処理、600℃以下へのめっき前温度調整および表面
    調整、溶融めっきを連続的に行い、かつ少なくとも還元
    処理完了以降めっき直前までを非酸化性もしくは還元性
    に雰囲気調整することを特徴とするめっき密着性に優れ
    た熱延溶融めっき鋼帯の製造方法。
  6. 【請求項6】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上で巻戻しを実施する設備、600
    ℃以上で還元処理を実施する設備、600℃以下にめっ
    き前温度を調整する設備および表面調整する設備、溶融
    めっきを行う設備を順次設け、かつ少なくとも還元処理
    完了以降めっき直前までを非酸化性もしくは還元性に雰
    囲気調整する設備を有するめっき密着性に優れた熱延溶
    融めっき鋼帯の製造装置。
  7. 【請求項7】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上での巻戻しおよび歪付加、600
    ℃以上での還元処理、600℃以下へのめっき前温度調
    整および表面調整、溶融めっきを連続的に行い、かつ少
    なくとも還元処理完了以降めっき直前までを非酸化性も
    しくは還元性に雰囲気調整することを特徴とするめっき
    密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造方法。
  8. 【請求項8】 熱間圧延され、巻取られたコイルを対象
    として、100℃以上で巻戻しおよび歪付加を実施する
    設備、600℃以上で還元処理を実施する設備、600
    ℃以下にめっき前温度を調整する設備および表面調整す
    る設備、溶融めっきを行う設備を順次設け、かつ少なく
    とも還元処理完了以降めっき直前までを非酸化性もしく
    は還元性に雰囲気調整する設備を有するめっき密着性に
    優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造装置。
  9. 【請求項9】 連続熱間圧延の仕上圧延工程において、
    下記の式数1を満足するように仕上圧延終了温度、巻取
    温度及び仕上圧延終了から巻取までの時間を制御するこ
    とを特徴とする請求項1、3、5または7記載のめっき
    密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造方法。 【数1】 0.027×FT+0.00018×(FT+CT)×t≦27.2 ただし、FT:仕上圧延終了温度(℃) CT:巻取温度(℃) t :仕上圧延終了から巻取までの時間(秒)
  10. 【請求項10】 連続熱間圧延の仕上圧延工程におい
    て、下記の式数2を満足するように仕上圧延終了温度、
    巻取温度及び仕上圧延終了から巻取までの時間を制御す
    ることを特徴とする請求項2、4、6または8記載のめ
    っき密着性に優れた熱延溶融めっき鋼帯の製造装置。 【数2】 0.027×FT+0.00018×(FT+CT)×t≦27.2 ただし、FT:仕上圧延終了温度(℃) CT:巻取温度(℃) t :仕上圧延終了から巻取までの時間(秒)
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