JP2997590B2 - 電子会議システムおよび端末装置 - Google Patents

電子会議システムおよび端末装置

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JP2997590B2
JP2997590B2 JP3316405A JP31640591A JP2997590B2 JP 2997590 B2 JP2997590 B2 JP 2997590B2 JP 3316405 A JP3316405 A JP 3316405A JP 31640591 A JP31640591 A JP 31640591A JP 2997590 B2 JP2997590 B2 JP 2997590B2
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Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電話、テレビ、ワーク
ステーションなどを利用した電子会議システム、およ
び、このような電子会議システムに用いられる端末装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、会社などでは、電話、テレビ、ワ
ークステーションなどを利用することで遠く離れた場所
に居ても互いの意見を交えることができる電子会議シス
テムの導入が実用化されている。
【0003】そして、このような電子会議システムで
は、会議参加者毎の意見が他の参加者全員に同時に届く
ように、参加者相互間は所定のチャンネルにより接続さ
れるようになっているが、これとは別に例えば特定の参
加者の間で別チャンネルを用いて秘匿通信(内緒話)を
行うようにできる機能を有するものもある。
【0004】ところで、通常の参加者が同じ場所に集ま
って行われる会議では、隣り合った人同志が内緒話など
をしているような場合、第3者は話の内容は分からなく
とも、誰と誰が内緒話をしているかは知ることができ
た。
【0005】ところが、上述した電子会議システムを利
用した場合、秘匿通信機能を用いて参加者同志が内緒話
をしているような場合、他の参加者は、誰と誰が内緒話
をしているかを知ることができない。このことは、会議
をしている間、誰かが内緒話をしているかもしれないと
いう不安感がつきまとうことになり、会議の円滑な進行
の妨げになることがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の電子
会議システムで秘匿通信機能を有するものでは、参加者
同志が別チャンネルを使用して内緒話をしていること
を、他の参加者は、このことを知ることができないた
め、会議進行に不安感がつきまとい、円滑な会議進行の
妨げになる問題点があった。
【0007】
【課題が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、電子会議中に参加者同志が秘匿
通信(内緒話)をしているような場合にも、誰が内緒話
をしているかを他の参加者が知ることができ、円滑な会
議進行を実現できる電子会議システムおよびこのような
電子会議システムで用いられる端末装置を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の電子会議システ
ムは、伝送路を介して接続される複数の端末間を所定の
通信チャンネルで接続することにより電子会議を実現す
る電子会議システムであって、前記電子会議で使用する
通信チャンネルと異なる通信チャンネルにより特定端末
間での秘匿通信を行う秘匿通信手段と、この秘匿通信手
段により秘匿通信を行っている前記特定端末の使用者情
報を開示する秘匿通信開示手段とから構成されている。
本発明の端末装置は、伝送路を介して接続される複数の
端末間を所定の通信チャンネルで接続することにより電
子会議を実現する電子会議システムの端末装置であっ
て、秘匿通信すべき信号を暗号化し、暗号化した信号に
秘匿通信すべき相手の宛先および発信者の情報を付加し
てパケット化する手段と、この手段によってパケット化
された情報を前記伝送路に発信する手段とから構成され
ている。また、本発明の端末装置は、伝送路を介して接
続される複数の端末間を所定の通信チャンネルで接続す
ることにより電子会議を実現する電子会議システムの端
末装置であって、パケット化された情報を前記伝送路を
介して受信する手段と、この手段によって受信した情報
の宛先と会議参加者とを比較して自分宛ての秘匿通信の
信号であるかを判断する手段と、この手段で自分宛ての
秘匿通信の情報であると判断された場合、この情報を復
号化する手段とから構成されている。さらに、本発明の
端末装置は、伝送路を介して接続される複数の端末間を
所定の通信チャンネルで接続することにより電子会議を
実現する電子会議システムの端末装置であって、パケッ
ト化された情報を前記伝送路を介して受信する手段と、
この手段によって受信した情報の宛先と会議参加者とを
比較して自分の端末宛ての秘匿通信の信号であるかを判
断する手段と、この手段で自分の端末宛ての秘匿通信の
情報でないと判断された場合、宛先および発信者の情報
を取り込み、表示する手段とから構成されている。
【0009】
【作用】この結果、本発明によれば秘匿通信(内緒話)
機能を用いて会議参加者同志が内緒話をしているような
場合にも、他の会議参加者に対して、内緒話をしている
会議参加者名や内緒話されている調子や内容の断片など
を開示できるので、内緒話に参加していない他の会議参
加者の不安感を解消でき、通常の会議と同様の自然さ
で、会議の円滑な進行を図ることが可能になる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い説明す
る。
【0011】図1は同実施例の概略的構成を示してい
る。図において、1a〜1dは電子会議に使用するワー
クステーション(カメラ、マイクなどを含む)からなる
電子会議端末で、これら電子会議端末1a〜1dは、通
信制御用ノード2a〜2dを介して伝送路3に接続され
ている。この構成により各電子会議端末1a〜1dは、
それぞれの通信制御用ノード2a〜2dを介して伝送路
3を一巡することで相互の通信を可能にしている。
【0012】図2は、電子会議端末1a〜1dおよび通
信制御用ノード2a〜2dの概略構成を示すものであ
る。この場合、電子会議端末1a〜1dは、カメラ1
1、モニタ12、マイク13、スピーカ14、キーボー
ド15などを有している。また、内緒話を行う相手に映
像を送ることが必要であれば、そのためのカメラ111
を付加し、内緒話を行う相手に音声を送る必要があれ
ば、そのためのマイク131を付加している。ここでカ
メラ11の映像やマイク13の音声に対して通信先を適
宜指定できるようになっている場合は、内緒話専用のカ
メラ111、マイク131は必要でなくなる。
【0013】また、通信制御用ノード2a〜2dでは、
カメラ11からの映像信号は映像A/D変換器21を介
して映像合成処理器22に与え、ここで合成処理し、映
像符号化器23で符号化し、映像パケット組立器24で
パケット化してパケット多重化装置25に与える。一
方、マイク13からの音声信号は音声A/D変換器26
を介して音声加算処理器27に与え、ここで加算処理
し、音声符号器28で符号化し、音声パケット組立器2
9でパケット化してパケット多重化装置25に与える。
そして、パケット多重化装置25でパケット化した映像
と音声を多重化して伝送路3に送り出すようになってい
る。
【0014】また、内緒話専用のカメラ111からの映
像信号は映像A/D変換器211でデジタル化し映像符
号化器231で符号化して映像暗号化装置30に与え、
ここで暗号化した後、映像パケット組立器241でパケ
ット化してパケット多重化装置25に与え、一方、内緒
話専用のマイク131からの音声信号は、音声A/D変
換器261でデジタル化し音声符号器281で符号化し
て音声暗号化装置31に与え、ここで暗号化した後、音
声パケット組立器291でパケット化してパケット多重
化装置25に与え、ここで映像と音声を多重化して伝送
路3に送り出すようになっている。
【0015】一方、伝送路3より受け取るパケットは、
パケット分離装置32に与え、ここで映像と音声を分離
する。そして、映像は映像パケット分離器33に与え、
ここでパケット分離し、さらに映像復号器34で復号化
して映像合成処理器22に与え、映像D/A変換器35
でアナログ化してモニタ12で再生するようになる。一
方、音声は音声パケット分離器36に与え、ここでパケ
ット分離し、さらに音声復号器37で復号化して音声加
算処理器27に与え、音声D/A変換器38でアナログ
化してスピーカ14で再生するようになる。
【0016】また、内緒話のパケットは、パケット分離
装置32に与え、ここで映像と音声を分離し、このうち
映像は、映像パケット分離器331に与え、ここでパケ
ット分離し、映像暗号復号化装置39で暗号の復号化を
行った後に映像復号器341で復号化して映像合成処理
器22に与え、映像D/A変換器35でアナログ化して
モニタ12で再生するようになり、音声は、音声パケッ
ト分離器361に与え、ここでパケット分離し、音声暗
号復号化装置40で暗号の復号化を行った後に音声復号
器371で復号化して音声加算処理器27に与え、音声
D/A変換器38でアナログ化してスピーカ14で再生
するようになる。
【0017】なお、41はキーボード15と制御部42
の間を接続するインターフェースである。また、制御装
置42はキーボード15からの各種指令により各回路の
制御を集中して実行するためのものである。
【0018】この場合、各通信制御用ノード2a〜2d
でのパケット多重化装置25およびパケット分離装置3
2には、それぞれ図3に示すように会議種別3a、会議
参加者の名前(通信上のアドレスでもよい)3b、開示
情報としての内緒話開示フラグ3cの各データが記憶さ
れている。
【0019】図4は伝送路3に伝送されるパケット4の
フォーマットの一例を示している。この場合、パケット
4は、宛先4a、差出人4b、パケット本体(文字、音
声、映像)4cから構成されている。そして、内緒話で
ない通常の会議内容の場合は、Aパケットに示すように
宛先4aの欄にはパケット多重化装置25の記憶により
会議参加者から発信人を除いた全員の名前が書き込ま
れ、差出人4bには発信者の名前が書き込まれ、パケッ
ト本体4cには伝送すべき音声や映像の情報が書き込ま
れるようになる。また、内緒話の場合は、Bパケットに
示すように宛先4aにはパケット多重化装置25の記憶
により内緒話の相手の名前(Suzuki)のみが書き
込まれ、差出人4bには発信者(Takahashi)
の名前が書き込まれ、パケット本体4cには伝送すべき
音声や映像の情報が書き込まれるようになる。次に、以
上のように構成した実施例の動作を説明する。
【0020】まず、通常の会議内容の場合を説明する
と、例えば、電子会議端末1aにおいて、カメラ11か
らの映像信号が映像A/D変換器21に与えられると、
ここでデジタル化されて映像合成処理器22に与えられ
合成処理され、さらに映像符号化器23で符号化され、
映像パケット組立器24でパケット化されてパケット多
重化装置25に与えられる。一方、マイク13からの音
声信号は、音声A/D変換器26を介して音声加算処理
器27に与えられ、ここで加算処理され、音声符号器2
8で符号化され、音声パケット組立器29でパケット化
されてパケット多重化装置25に与えられる。そして、
このパケット多重化装置25により、映像と音声が多重
化され、パケット4として伝送路3に送り出される。
【0021】この場合、パケット4は通常の会議内容で
あるので、図4のAパケットに示すように宛先4aの欄
にパケット多重化装置25に記憶された会議参加者名か
ら発信人を除いた全員の名前が書き込まれ、差出人4b
に発信者の名前が書き込まれ、パケット本体4cには伝
送すべき音声や映像の情報が書き込まれている。
【0022】一方、他の電子会議端末1b〜1d側で
は、伝送路3よりパケット4を受け取ると、パケット4
の宛先4a中に端末使用者の名前があるかチェックす
る。ここで該当する名前が無い場合は、次のパケットま
で読み飛ばすようになる。
【0023】該当する名前がある場合は、パケット分離
装置32でパケット4の宛先4aと差出人4bの内容を
合わせると、図3の会議参加者3bと等しくなるかを調
べる。ここで、等しくなる場合は、内緒話でないと判断
される。
【0024】パケット分離装置32では、パケット4の
本体4cから映像と音声を分離する。そして、映像は映
像パケット分離器33に与えられ、ここでパケット分離
され、さらに映像復号器34で復号化されて映像合成処
理器22に与えられ、映像D/A変換器35でアナログ
化されモニタ12に再生される。一方、音声は音声パケ
ット分離器36に与えられ、ここでパケット分離され、
さらに音声復号器37で復号化されて音声加算処理器2
7に与えられ、音声D/A変換器38でアナログ化され
スピーカ14で再生される。
【0025】この場合、モニタ12での表示例として
は、図5(a)に示すようなものが考えられる。この例
では、電子会議の参加者は、実際には離れた場所にいる
が、会議机の周りに座って会議をしているような雰囲気
がでるような表示になっている。つまり、ここでは、参
加者の顔写真121〜125を円周上に配置し、誰が会
議に参加しているかが分かるようにしている。この場
合、写真に代えて参加者の氏名を文字を使ったり、ビデ
オ画像やコンピュータグラフィクスであらかじめ作成し
たグラフィクスを使用することも可能である。
【0026】次に、内緒話の場合を説明すると、例え
ば、電子会議端末1aにおいて、内緒話が指示され、内
緒話専用のカメラ111からの映像信号が映像A/D変
換器211に与えられると、デジタル化され、映像符号
化器231に送られ、ここで符号化されて映像暗号化装
置30に与えられ暗号化され、その後、映像パケット組
立器241でパケット化されパケット多重化装置25に
与えられる。一方、内緒話専用のマイク131からの音
声信号は、音声A/D変換器261でデジタル化され音
声符号器281で符号化されて音声暗号化装置31に与
えられ、ここで暗号化され、その後、音声パケット組立
器291でパケット化されてパケット多重化装置25に
与えられる。そして、このパケット多重化装置25によ
り、映像と音声が多重化され、パケットとして伝送路3
に送り出される。
【0027】この場合、パケット4は内緒話であるの
で、図4のBパケットに示すように宛先4aの欄にパケ
ット多重化装置25に記憶された会議参加者名3bから
内緒話の相手の名前(Suzuki)のみが書き込ま
れ、差出人4bには発信者(Takahashi)の名
前が書き込まれ、パケット本体4cには伝送すべき音声
や映像の情報が書き込まれるようになる。
【0028】一方、他の電子会議端末1b〜1d側で
は、上述と同様に伝送路3よりパケットを受け取ると、
パケット4の宛先4a中に端末使用者の名前があるかチ
ェックする。
【0029】該当する名前がある場合、ここでは端末使
用者(Suzuki)では、パケット分離装置32でパ
ケット4の宛先4aと差出人4bの内容を合わせると、
図3の会議参加者3bと等しくなるかを調べる。ここで
は、等しくならないことで内緒話と判断される。
【0030】パケット分離装置32では、パケット4の
本体4cから映像と音声を分離する。そして、映像は映
像パケット分離器331に与えられパケット分離され、
映像暗号復号化装置39に与えられ、ここで暗号の復号
化が行われる。そして、映像復号器341で復号化され
て映像合成処理器22に与えられ、映像D/A変換器3
5でアナログ化されモニタ12で再生される。一方、音
声は音声パケット分離器361でパケット分離され、音
声暗号復号化装置40にあたえられ、ここで暗号の復号
化が行われる。そして、音声復号器371で復号化され
て音声加算処理器27に与えられ、音声D/A変換器3
8でアナログ化されてスピーカ14で再生される。次
に、このように内緒話をしているのを、他の会議参加者
が知る方法について説明する。
【0031】この場合、各電子会議端末1a〜1dの通
信制御用ノード2a〜2dでのパケット多重化装置25
およびパケット分離装置32には、それぞれ図3に示す
ように会議種別3a、会議参加者の名前3bとともに、
内緒話開示フラグ3cが記憶されている。この場合、図
3では内緒話開示フラグ3cとして「A」が記憶されて
いる。ここで、フラグ「A」は、内緒話をしている電子
会議参加者の名前を開示することを意味しているものと
すると、パケット4の宛先4a中に該当する名前がない
電子会議端末のパケット分離装置32では、パケット4
は自分宛てのものでなく、且つ内緒話であるが、内緒話
開示フラグAを判断して、パケット4の宛先4aの欄の
名前と差出人4bの欄の名前を取り込み、これらを制御
部42に送る。この場合、パケット4の暗号化されてい
る本体4cは処理されず読み飛ばされる。
【0032】これにより各端末1a〜1dのモニタ12
には内緒話をしている電子会議参加者の名前が開示され
る。この場合、モニタ12での表示例としては図5
(b)に示すように内緒話をしている参加者の顔写真、
ここでは顔写真121と122を反転表示することで内
緒話をしている参加者の名前が分かるようにしている。
この場合、複数の参加者の間で内緒話が行われている場
合には、内緒話毎に参加者の顔写真の背景の色を変える
ことにすることもできる。また、図6(a)に示すよう
に内緒話を行っている参加者の顔写真、ここでも顔写真
121と122を点線121aで結んで表示したり、図
6(b)に示すように内緒話を行っている参加者の名前
(この例では、顔写真121の名前が高橋、顔写真12
2の名前が鈴木となっている。)をウィンドゥ121b
で表示したりすることも可能である。また、図6(a)
の例では、複数の内緒話がある場合は、線の種類を変え
ることで表示でき、図6(b)の例では、内緒話別に名
前を別けて表示することで、複数の内緒話を表示でき
る。この場合、内緒話をしている会議端末以外の会議端
末のモニタ12のみに内緒話をしている参加者名が分か
るような表示を行うようにしてもよい。
【0033】なお、内緒話開示フラグは、電子会議の議
長あるいは電子会議端末の使用者によりあらかじめ設定
される場合と、会議途中で設定される場合がある。この
うち議長により設定される場合は、すべての会議端末1
a〜1dでフラグが同時に書き替えら、使用者の場合に
は、該当する会議端末のフラグのみが書き替えられるよ
うになっている。また、議長が設定した内緒話開示フラ
グのレベルは使用者の設定したレベルより低い場合のみ
書き替えを可能にしている。そして、議長が内緒話開示
フラグを「A」と設定したときは、内緒話が始まると、
参加者の各端末に上述した図5(b)あるいは図6
(a)または(b)のような画面が表示される。また、
議長の設定がなく、会議途中で使用者が内緒話開示フラ
グを「A」とした場合には、要求があって初めて図5
(b)あるいは図6(a)または(b)のような画面が
表示される。ただし、会議によっては、使用者の設定を
すべて優先するように変更することもできる。
【0034】内緒話開示フラグのレベルが複数ある場合
には、議長や参加者が設定できるだけでなく、内緒話毎
に内緒話の差出人がパケット毎に内緒話開示フラグを設
定するようにもできる。この場合、パケット7は、図7
に示すように宛先7a、差出人7b、開示情報としての
開示フラグ7c、パケット本体(文字、音声、映像)7
dから構成される。ここでは、パケット7の差出人7b
の次に開示フラグ7cが暗号化されることなく記入さ
れ、パケット分離装置32で、そのフラグに応じた処理
を行うようになる。また、このようにパケット7に開示
フラグ7cが記入される場合、パケット分離装置32で
は、図3に示した会議参加者の名前3bとパケットの宛
先7a、差出人7bをつき合わすことなく、開示フラグ
7cの種類に応じて判断を行うようになる。この場合、
パケット7に記入された開示フラグ7cのレベルが会議
端末1a〜1dで設定されている開示フラグのレベルよ
り低い場合も、パケット7の開示フラグ7cのレベルで
内緒話の開示を行う。ここで、開示フラグのレベルとし
ては、次のようなものがある。 開示フラグ「NULL」:パケット本体のすべてを暗号
化するとともに情報の開示を行わない。 開示フラグ「A」:パケット本体のすべてを暗号化する
が、宛先と差出人のみを開示する。
【0035】開示フラグ「B」:パケット本体について
r秒毎にs秒の暗号化を行わない(ここでsはパケット
本体の内容が分からないような短時間、例えば0.1秒
程度)部分を設定して、宛先、差出人とともに暗号化さ
れていない部分を開示する。
【0036】開示フラグ「C」:電子会議の議題に関連
したキーワード、キー音声、キー画像あるいは電子会議
端末の使用者が日常の情報収集のために設定しているキ
ーワード、キー音声、キー画像の暗号化を行わず、宛
先、差出人とともに暗号化されていない部分を開示す
る。
【0037】開示フラグ「D」:雑音を混入してすべて
開示する。この場合、情報提示側では、パケット本体の
データを通常の電子会議のパケットと同様に処理して出
力すするが、音声や画像には雑音信号を加算し、文字に
対してはランダムに文字抜けや文字化けを発生させる。
【0038】開示フラグ「E」:文字と画像は暗号化
し、音声のみを暗号化せずにピッチを小さくしてヒソヒ
ソ声で話している感じだけが残るようにする。情報提示
側では、文字と画像は読み飛ばし、音声のみを出力す
る。他に、音声のみは、まったく暗号化せず情報提示側
で、内緒話を行っている端末との距離(実際の距離、あ
るいは仮想的に設定されている距離)によりピッチ変更
して実際の会議室で会議を行っている時に内緒話が聞こ
えるようにして提示することも可能である。 開示フラグ「Z」:すべて暗号化せずに開示する。
【0039】なお、上述の開示フラグ「B」や「C」の
場合には、パケット本体の各ブロック毎に暗号化部分と
非暗号化部分を分け、それぞれをさらに文字、音声、映
像に分ける方法も可能である。
【0040】しかして、これら開示フラグの付与に基づ
いた内緒話の画像としては、例えば図8に示すように暗
号化されなかった文字を参加者121の顔写真の脇の吹
き出し121c中に表示するようにすればよい。あるい
は吹き出し121cを表示すると同時に、暗号化されな
かった音声をスピーカから出力するようにしてもよい。
この場合、音声が電子会議の音声と混じり合って都合が
悪い場合は、音声認識した結果を文字と同様に、吹き出
し中に表示するようにしてもよい。
【0041】また、電子会議に先立ち、あるいは会議の
途中で、例えば議長が会議参加者全員にあるいは特定の
参加者に対して上述の開示フラグ「Z」を設定すると、
参加者が内緒話をしようと内緒話開示フラグを他のレベ
ルに設定しても、議長が設定し開示フラグが優先して、
すべての内緒話を禁止するようにもできる。これにより
電子会議の場合、各参加者は物理的に近くにいないため
に、議長の権限が稀薄になり、内緒話が頻発して会議の
正常な進行が脅かされることがあるが、議長は内緒話を
強制的に禁止することでこれらのおそれを事前に排除す
ることができる。
【0042】さらに、本実施例では、音声、文字、映像
のすべてを扱う場合を述べたが、音声のみ、文字のみ、
映像のみ、あるいはこらの組み合わせに対しても適用す
ることができる。また、通信パケットの形式も、ここで
述べた例以外の形式も内緒話をレベルを設けて開示する
ものであるかぎり、すべて本発明に含まれる。
【0043】
【発明の効果】従って、本発明によれば秘匿通信(内緒
話)機能を用いて会議参加者同志が内緒話をしているよ
うな場合にも、他の会議参加者に対して、内緒話をして
いる会議参加者名や内緒話されている調子や内容の断片
などを開示できるので、内緒話に参加していない他の会
議参加者は誰と誰が内緒話をしているかを常に知ること
ができるようになり、会議参加者の会議進行に対する不
安感を解消でき、通常の会議と同様の自然さで、会議の
円滑な進行を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成を示す図。
【図2】図1に示す実施例に用いられる電子会議端末お
よび通信制御用ノードの概略構成を示す図。
【図3】図1に示す実施例に用いられるパケット多重化
装置およびパケット分離装置に記憶されるデータを示す
図。
【図4】図1に示す実施例に用いられるパケットのフォ
ーマットの一例を示す図。
【図5】図1に示す実施例を説明するためのモニタでの
画面表示例を示す図。
【図6】図1に示す実施例を説明するためのモニタでの
画面表示例を示す図。
【図7】図1に示す実施例に用いられる他のパケットの
フォーマットを示す図。
【図8】図1に示す実施例を説明するためのモニタでの
画面表示例を示す図。
【符号の説明】
1a〜1d…電子会議端末、2a〜2d…通信制御用ノ
ード、3…伝送路、11、111…カメラ、12…モニ
タ、121〜125…顔写真、13、131…マイク、
14…スピーカ、15…キーボード、21、211…映
像A/D変換器、22…映像合成処理器、23、231
…映像符号化器、24、241…映像パケット組立器、
25…パケット多重化装置、26、261…音声A/D
変換器、27…音声加算処理器、28、281…音声符
号器、29…音声パケット組立器、30…映像暗号化装
置、31…音声暗号化装置、32…パケット分離装置、
33、331…映像パケット分離器、34、341…映
像復号器、35…映像D/A変換器、36、361…音
声パケット分離器、37、371…音声復号器、38…
音声D/A変換器、39…映像暗号復号化装置、40…
音声暗号復号化装置、41…インターフェース、42…
制御部、4、7…パケット、4a、7a…宛先、4b、
7b…差出人、4c、7d…パケット本体、7c…開示
フラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04M 3/56

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送路を介して接続される複数の端末間
    を所定の通信チャンネルで接続することにより電子会議
    を実現する電子会議システムにおいて、 前記電子会議で使用する通信チャンネルと異なる通信チ
    ャンネルにより特定端末間での秘匿通信を行う秘匿通信
    手段と、 この秘匿通信手段により秘匿通信を行っている前記特定
    端末の使用者情報を開示する秘匿通信開示手段とを具備
    したことを特徴とする電子会議システム。
  2. 【請求項2】 秘匿通信開示手段は、前記特定端末の使
    用者情報を少なくとも前記特定端末以外の端末に対して
    開示することを特徴とする請求項1記載の電子会議シス
    テム。
  3. 【請求項3】 秘匿通信開示手段は、前記特定端末の使
    用者情報として使用者名を開示することを特徴とする請
    求項1記載の電子会議システム。
  4. 【請求項4】 秘匿通信開示手段は、各端末に付与され
    た開示情報に応じた形式で使用者情報を開示することを
    特徴とする請求項1記載の電子会議システム。
  5. 【請求項5】 秘匿通信開示手段は、秘匿通信を指示す
    る端末での指定に応じた形式で使用者情報を開示するこ
    とを特徴つする請求項1記載の電子会議システム。
  6. 【請求項6】 秘匿通信手段は、特定端末での指示に応
    じてすべての端末間での秘匿通信を禁止する機能を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の電子会議システム。
  7. 【請求項7】 伝送路を介して接続される複数の端末間
    を所定の通信チャンネルで接続することにより電子会議
    を実現する電子会議システムの端末装置において、 秘匿通信すべき信号を暗号化し、暗号化した信号に秘匿
    通信すべき相手の宛先および発信者の情報を付加してパ
    ケット化する手段と、 この手段によってパケット化された情報を前記伝送路に
    発信する手段とを有することを特徴とする電子会議シス
    テムの端末装置。
  8. 【請求項8】 伝送路を介して接続される複数の端末間
    を所定の通信チャ ンネルで接続することにより電子会議
    を実現する電子会議システムの端末装置において、 パケット化された情報を前記伝送路を介して受信する手
    段と、 この手段によって受信した情報の宛先と会議参加者とを
    比較して自分宛ての秘匿通信の信号であるかを判断する
    手段と、 この手段で自分宛ての秘匿通信の情報であると判断され
    た場合、この情報を復号化する手段とを有することを特
    徴とする電子会議システムの端末装置。
  9. 【請求項9】 伝送路を介して接続される複数の端末間
    を所定の通信チャンネルで接続することにより電子会議
    を実現する電子会議システムの端末装置において、 パケット化された情報を前記伝送路を介して受信する手
    段と、 この手段によって受信した情報の宛先と会議参加者とを
    比較して自分の端末宛ての秘匿通信の信号であるかを判
    断する手段と、 この手段で自分の端末宛ての秘匿通信の情報でないと判
    断された場合、宛先および発信者の情報を取り込み、表
    示する手段とを有することを特徴とする電子会議システ
    ムの端末装置。
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