JP2997090B2 - X線露光方法 - Google Patents

X線露光方法

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JP2997090B2 JP3126443A JP12644391A JP2997090B2 JP 2997090 B2 JP2997090 B2 JP 2997090B2 JP 3126443 A JP3126443 A JP 3126443A JP 12644391 A JP12644391 A JP 12644391A JP 2997090 B2 JP2997090 B2 JP 2997090B2
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線露光方法に関し、特
に、マスク上の各点におけるX線露光光の強度に応じて
露光量の制御を行うX線露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリの大容量化に伴い、半導体
製造装置における微細化技術の向上が叫ばれている。該
微細化技術の向上の一手段として、シンクロトロン放射
光をX線ミラーで反射させてマスクに照射させることに
より、該マスク上に形成されたパターンを、レジストが
塗布されたウエハに転写するX線露光装置が提案されて
いる(たとえば、特開平2ー100311号公報)。
【0003】図2は、特開平2ー100311号公報に
記載されているX線露光装置を示す概略構成図である。
【0004】このX線露光装置は、図示左側に配設され
た、シート状(紙面に直角な方向にシート面をもつ)の
シンクロトロン放射光Sを出射する蓄積リング(不図
示)と、該蓄積リングと後述する露光室103 との間に介
在された、シンクロトロン放射光Sの通過路であるビー
ムライン101 と、ビームライン101 内に配設された、シ
ンクロトロン放射光Sを反射させて照射領域を拡大させ
る、凸面状のX線ミラー102 と、雰囲気気体であるHe
ガスが満たされた露光室103 と、露光室103 の図示左側
の側面に設けられた、シンクロトロン放射光Sを露光室
103 内に導くBe窓104 と、露光室103 内のシンクロト
ロン放射光Sの照射領域内に設けられた、レジストが塗
布されたウエハ107 を保持するステージ108 と、微小な
プロキシミティギャップをもってウエハ107 と対向して
Be窓104 側に設けられた、パターンが形成されたマス
ク106 と、所定の間隔をもってマスク106 と対向してB
e窓104 側に設けられた、シンクロトロン放射光Sを遮
断して露光量を調整するためのシャッタ105 と、ステー
ジ108 の図示上側に設けられた、マスク106 上の各点に
おけるシンクロトロン放射光Sの強度を検出する第1の
X線検出器109 と、露光室103 内のBe窓104 とシャッ
タ105 との間に設けられた、Be窓104 を透過してくる
シンクロトロン放射光Sの強度を検出する第2のX線検
出器110 とを有する。
【0005】このX線露光装置は、マスク106 上に形成
された1〜数個のパターンをシンクロトロン放射光Sで
ウエハ107 上に投影して、ステップアンドリピート(繰
返し)露光によりウエハ107 全面に前記パターンを配列
して焼付けるものであるが、従来の遠紫外光などを光源
とする露光装置と異なり、ウエハ107 およびマスク106
を縦にして露光する構成となっている。
【0006】また、X線露光光として用いるシンクロト
ロン放射光Sは強度分布を有するため、シンクロトロン
放射光Sをマスク106 に直接照射すると、露光現像後の
レジスト線幅の均一性が損なわれる。そこで、第1のX
線検出器109 で検出した、露光時刻t=0でのマスク10
6 上の各点xにおけるシンクロトロン放射光Sの強度に
応じて、フォーカルプレーン状のシャッタ105 の開閉時
間を制御することにより、均一な露光を行っている。
【0007】シャッタ105 の開閉時間を決定するために
は、マスク106 上の各点xにおける露光時刻tでのシン
クロトロン放射光Sの強度I(x,t) を知る必要がある。
そこで、このX線露光装置では、露光室内に設けた第1
および第2のX線検出器109,110の出力値I1(x),I
2(t)を用いて、次式により前記強度I(x,t) を求めてい
る。
【0008】 I(x,t)=I1(x)・I2(t)/I2(0) (1) ここで、 I1(x):第1のX線検出器109 の露光時刻t=0での出力値 I2(0):第2のX線検出器110 の露光時刻t=0での出力値 I2(t):第2のX線検出器110 の露光時刻tでの出力値 しかし、第2のX線検出器110 は、ウエハ107 よりも離
れた位置に設けられているため、第2のX線検出器110
とウエハ107 との間の雰囲気が変動すると、前記強度I
(x,t) が正しく求まらない。たとえば、波長10ÅのX
線は、1気圧のHeガス雰囲気中では圧力が10Tor
r変化すると、50cm移動する間に透過率が0.7%
変化し、空気が0.05%混入すると約6%減衰する。
【0009】そこで、このX線露光装置では、第2のX
線検出器110 を用いて、露光時刻tでのBe窓104 を透
過してくるシンクロトロン放射光Sの強度を検出すると
ともに、不図示の圧力保持装置で露光室103 内の圧力を
一定に保ち、かつ酸素モニタなどでHeガスの純度を管
理して、Heガスの線吸収係数を一定値u0 に保って、
シンクロトロン放射光Sの透過率を一定に保つ必要があ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のX線露光装置では、酸素モニタなどでHeガス
の純度を管理してもシンクロトロン放射光Sの強度の時
間的変化に追随させて精度よく管理することが困難であ
るため、Heガスの線吸収係数を一定値u0 に保つこと
ができず、(1)式で求めた、マスク106 上の各点xに
おける露光時刻tでのシンクロトロン放射光Sの強度I
(x,t) に応じて露光量の制御を行っても、露光量の調整
を精度よく行うことができず、均一な露光ができないと
いう問題点があった。
【0011】本発明の目的は、X線の強度の時間的変化
に追随させて、均一な露光を行うことができるX線露光
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のX線露光方法
は、マスク上の各点におけるX線露光光の強度に応じて
露光量の制御を行うX線露光方法において、露光時刻t
=0およびtでの露光室内の前記マスクよりも前記X線
露光光の入射側における該X線露光光の強度I2(0),I
2(t)と、露光時刻t=0およびtでの前記X線露光光の
強度の時間的変化に対応する物理量I3(0),I3(t)とを
検出し、 R(t)=(I3(t)/I2(t))/(I3(0)/I2(0)) で定義される露光時刻tでの雰囲気透過率R(t) を計算
し、露光時刻t=0での前記マスク上の各点における前
記X線露光光の強度を前記雰囲気透過率R(t) で補正し
て、露光量の制御を行う。
【0013】ここで、前記X線露光光の強度の時間的変
化に対応する物理量が、前記露光室内の前記X線露光光
の強度であってもよいし、前記X線露光光の強度の時間
的変化に対応する物理量が、前記露光室外の前記X線露
光光の強度または可視光の強度であってもよい。
【0014】また、前記X線露光光が、シンクロトロン
放射光であり、前記X線露光光の強度の時間的変化に対
応する物理量が、前記シンクロトロン放射光を出射する
蓄積リングの軌道電流値であってもよい。
【0015】前記露光量の制御は、前記X線露光光を遮
断するシャッタの開閉時間を制御することにより行われ
てもよいし、前記露光室内の雰囲気気体の純度を一定に
保つことにより行われてもよいし、前記露光室内の雰囲
気圧力を制御することにより行われてもよい。
【0016】
【作用】本発明のX線露光方法は、露光時刻t=0およ
びtでの露光室内のマスクよりもX線露光光の入射側に
おけるX線露光光の強度I2(0),I2(t) をそれぞれ検出
することにより、X線露光光の強度の時間的変化を検出
することができ、また、露光時刻t=0およびtでの前
記X線露光光の強度の時間的変化に対応する物理量I
3(0),I3(t)と前記強度I2(0),I2(t) とを用いて、 R(t)=(I3(t)/I2(t))/(I3(0)/I2(0)) で定義される露光時刻tでの雰囲気透過率R(t) を計算
することにより、X線露光光の透過率の時間的変化を検
出することができるため、X線露光光の強度および透過
率の時間的変化に追随した露光量の制御を行うことがで
きる。
【0017】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は、本発明のX線露光方法の実施に用
いるX線露光装置の一例を示す概略構成図である。
【0019】このX線露光装置は、図示左側に配設され
た、シート状(紙面に直角な方向にシート面をもつ)の
シンクロトロン放射光Sを出射する蓄積リング(不図
示)と、該蓄積リングと後述する露光室3との間に介在
された、シンクロトロン放射光Sの通過路であるビーム
ライン1と、ビームライン1内に配設された、シンクロ
トロン放射光Sを反射させて照射領域を拡大させる、凸
面状のX線ミラー(不図示)と、雰囲気気体であるHe
ガスが満たされた露光室3と、露光室3の図示左側の側
面に設けられた、シンクロトロン放射光Sを露光室3内
に導くBe窓4と、露光室3内のシンクロトロン放射光
Sの照射領域内に設けられた、レジストが塗布されたウ
エハ7を保持するステージ8と、ステージ8の図示上側
に設けられた、露光時刻t=0でのマスク6上の各点に
おけるシンクロトロン放射光Sの強度を検出する第1の
X線検出器9と、微小なプロキシミティギャップをもっ
てウエハ7と対向してBe窓4側に設けられた、パター
ンが形成されたマスク6と、所定の間隔をもってマスク
6と対向してBe窓4側に設けられた、シンクロトロン
放射光Sを遮断して露光量を調整するためのシャッタ5
とを有する点については、図2に示したX線露光装置と
同様である。
【0020】しかし、露光室3内の、Be窓4とシャッ
タ5との間に設けられた、露光時刻t=0およびtでの
Be窓4を透過してくるシンクロトロン放射光Sの強度
をそれぞれ検出する第2のX線検出器10と、シンクロ
トロン放射光Sの強度の時間的変化に対応する物理量を
検出する物理量検出手段として、Be窓4の近傍に設け
られた、露光時刻t=0およびtでのBe窓4を透過し
てくるシンクロトロン放射光Sの強度をそれぞれ検出す
る第3のX線検出器11とを有する点が、図2に示した
X線露光装置と異なる。
【0021】なお、マスク6とシャッタ5との間に設け
られたアライメント光学系12は、マスク6とウエハ7
との位置合わせに用いられる公知のものであり、図2に
示したX線露光装置では図示しなかったものである。
【0022】上記X線露光装置による露光量の均一化
は、以下のようにして行われる。
【0023】前記蓄積リング内の軌道電流の変動に伴う
シンクロトロン放射光Sの強度の時間的変化と、露光室
3内の雰囲気気体であるHeガスの圧力および純度の変
動に伴うシンクロトロン放射光Sの透過率の時間的変化
とを考慮すると、マスク6上の各点xにおける露光時刻
tでのシンクロトロン放射光Sの強度I(x,t) は、 I(x,t)=I1(x)・{I0(t)・exp(ーu(t)・L1)}/{I0(0)・ex p (ーu(0)・L1)} (2) ここで、 I1(x):第1のX線検出器9の露光時刻t=0での出力
値 I0(0):Be窓4における露光時刻t=0でのシンクロ
トロン放射光Sの強度 I0(t):Be窓4における露光時刻tでのシンクロトロ
ン放射光Sの強度 u(0) :Heガスの露光時刻t=0での線吸収係数 u(t) :Heガスの露光時刻tでの線吸収係数 L1 :Be窓4から第1のX線検出器9までの距離 で表される。
【0024】いま、第2のX線検出器10および第3の
X線検出器11の露光時刻t=0およびtでの出力値I
2(0),I2(t),I3(0),I3(t)は、 I2(0)=I0(0)・exp(ーu(0)・L2) (3) I2(t)=I0(t)・exp(ーu(t)・L2) (4) I3(0)=I0(0)・exp(ーu(0)・L3) (5) I3(t)=I0(t)・exp(ーu(t)・L3) (6) ここで、 L2 :Be窓4から第2のX線検出器10までの距離 L3 :Be窓4から第3のX線検出器11までの距離 でそれぞれ表される。
【0025】(3)式および(4)式より、Be窓4に
おける露光時刻t=0およびtでのシンクロトロン放射
光Sの強度I0(0),I0(t)の比は、 I0(t)/I0(0)=(I2(t)/I2(0))・exp{(u(t)ーu(0))・L2} (7) で表される。また、第2のX線検出器10および第3の
X線検出器11の出力値を用いて、露光時刻tでの雰囲
気透過率R(t) を次式のように定義すると、 R(t)=(I3(t)/I2(t))/(I3(0)/I2(0)) (8) (3)式〜(6)式および(8)式より、雰囲気透過率
R(t) は、 R(t)=exp{(u(t)ーu(0))・(L2ーL3)} (9) で表される。
【0026】したがって、(7)式および(9)式を
(2)式に代入すると、 I(x,t)=I1(x)・(I2(t)/I2(0))・R(t)・exp{ー(L1ーL2)/ (L2ーL3)} (10) となるため、マスク6上の各点xにおける露光時刻tで
のシンクロトロン放射光Sの強度I(x,t) は、第1,第
2および第3のX線検出器9,10,11の各出力値か
ら求まる。また、第1,第2および第3のX線検出器
9、10,11は,シンクロトロン放射光Sの強度の時
間的変化に追随して、その強度を検出することができる
ため、(10)式で求めた前記強度I(x,t) に応じてシ
ャッタ5の開閉時間を制御することにより、均一な露光
が可能となる。
【0027】次に、図1に示したX線露光装置の変形例
について説明する。
【0028】[変形例1]第2のX線検出器10および
第3のX線検出器11はシンクロトロン放射光Sの光路
上の空間的に離れた位置に設けられていればよいため、
第3のX線検出器11は露光室3内に設けられている必
要は必ずしもなく、露光室3外に設けられてもよい。た
だし、この場合には、(10)式においてL1 =0とし
て、マスク6上の各点xにおける露光時刻tでのシンク
ロトロン放射光Sの強度I(x,t) を求める必要がある。
【0029】なお、第3のX線検出器11の代わりに、
別の波長域の光(たとえば、可視光)の強度を検出する
光検出器を露光室3外に設けてもよい。
【0030】[変形例2]図1に示したX線露光装置を
用いたX線露光方法では、(10)式から求めた前記強
度I(x,t) に応じてシャッタ5の開閉時間を制御するこ
とにより均一な露光を可能とした。しかし、露光室3内
のHeガスの圧力(雰囲気圧力)が常に一定に保たれて
いると仮定すると、(3)式から求まる雰囲気透過率R
(t)がR(t)≠1となったときには、Heガス以外のガス
が露光室3内に混入したと考えられるので、雰囲気透過
率R(t)が常にR(t)=1となるように、露光室3内のH
eガスの純度(雰囲気気体の純度)を一定に保つように
制御してもよい。
【0031】すなわち、たとえば、露光室3内の雰囲気
圧力が1気圧一定に保たれている場合に、露光時刻t=
0においてHeガス99.95%,空気0.05%であ
った雰囲気気体が、露光時刻tにおいてHeガス99.
90%,空気0.10%になったと仮定する。このと
き、第2のX線検出器10および第3のX線検出器11
がL2 =10cmおよびL3 =30cmの場所にそれぞ
れ設けられており、シンクロトロン放射光Sのうち波長
10ÅのX線の強度を検出したとすると、I2(0)/I
0(0)=0.90451,I3(0)/I0(0)=0.741
0,I2(t)/I0(t)=0.89459およびI3(t)/I
0(t)=0.71595となるため、(3)式より雰囲気
透過率R(t) =1.0232が求まる。そこで、この場
合には、純度100%のHeガスの露光室3内への流入
速度および排出速度を速めて、露光室3の体積の50%
分の雰囲気気体を純度100%のHeガスと置換するこ
とにより、常に雰囲気透過率R(t)=1とすることがで
きる。
【0032】したがって、このX線露光方法では、露光
室3内のHeガスの純度(雰囲気気体の純度)を一定に
保って、Heガスの線吸収係数を常に一定(u(t)=u
(0))に保つことができるため、露光室3内におけるシ
ンクロトロン放射光Sの透過率の時間的変化を防止する
ことができる。
【0033】また、前記蓄積リングの軌道電流の変動に
伴うシンクロトロン放射光Sの強度の時間的変動があっ
た場合には、次のようにして露光時間を制御するすれば
よい。Heガスの線吸収係数が常に一定(u(t)=u
(0))である場合には、(2)式より、マスク6上の各
点xにおける露光時刻tでのシンクロトロン放射光Sの
強度I(x,t) は、 I(x,t)=I1(x)・(I0(t)/I0(0)) (11) で表され、また、(3)式〜(6)式より、 I(x,t)=I1(x)・(I2(t)/I2(0)) (12) I(x,t)=I1(x)・(I3(t)/I3(0)) (13) で表されるため、第2のX線検出器10の露光時刻t=
0およびtでの出力値の比I2(t)/I2(0)または第3の
X線検出器11の露光時刻t=0およびtでの出力値の
比I3(t)/I3(0)を用いて、(12)式または(13)
式より求めた前記強度I(x,t)に応じてシャッタ5の開
閉時間を制御することにより、均一な露光が可能とな
る。
【0034】[変形例3]本変形例のX線露光方法は、
露光室3内に他のガスが混入して雰囲気透過率R(t) が
変化した場合には、露光室3内の雰囲気圧力P(t) を、 P(t)=P(0)・ln(I3(0)/I2(0))/ln(I3(t)/I2(t)) (14 ) ここで、 P(0):露光時刻t=0での露光室3内の雰囲気圧力 に従って補正することにより、常に雰囲気透過率R(t)
=1に保つことができる点に着目したものである。
【0035】すなわち、たとえば、露光室3内の雰囲気
圧力が1気圧一定に保たれている場合に、露光時刻t=
0においてHeガス100%であった雰囲気気体が、露
光時刻tにおいてHeガスの純度が下がりHeガス9
9.95%,空気0.05%になったと仮定する。この
とき、第2のX線検出器10および第3のX線検出器1
1がL2 =10cmおよびL3 =30cmの場所にそれ
ぞれ設けられており、シンクロトロン放射光Sのうち波
長10ÅのX線の強度を検出したとすると、I2(0)/I
0(0)=0.91536,I3(0)/I0(0)=0.7669
7,I2(0)/I0(0)=0.904951およびI3(0)/
0(0)=0.741021となるため、(3)式より雰
囲気透過率R(t) =1.0232が求まる。そこで、こ
の場合には、(14)式より、純度100%のHeガス
の露光室3内への流入速度を小さくするか排出速度を速
めて、露光室3の雰囲気圧力を0.885気圧にするこ
とにより、常に雰囲気透過率R(t) =1とすることがで
きる。
【0036】したがって、このX線露光方法では、露光
室3内の雰囲気圧力を制御して、Heガスの線吸収係数
を常に一定(u(t)=u(0))に保つことができるため、
露光室3内におけるシンクロトロン放射光Sの透過率の
時間的変化を防止することができる。
【0037】また、前記蓄積リングの軌道電流の変動に
伴うシンクロトロン放射光Sの強度の時間的変動があっ
た場合には、上記変形例2と同様にして、第2のX線検
出器10の露光時刻t=0およびtでの出力値の比I
2(t)/I2(0)または第3のX線検出器11の露光時刻t
=0およびtでの出力値の比I3(t)/I3(0)を用いて、
(12)式または(13)式より求めた前記強度I(x,
t)に応じてシャッタ5の開閉時間を制御することによ
り、均一な露光が可能となる。
【0038】[変形例4]上記した変形例2および変形
例3では、第2のX線検出器10および第3のX線検出
器11を用いて雰囲気透過率R(t) を求めることによ
り、均一な露光を可能としたが、露光室3内の雰囲気純
度の変化が緩やかな場合には、雰囲気透過率R(t) を常
時求める必要は必ずしもなく、所定の時間間隔で雰囲気
透過率R(t)を求め、 露光室3内の雰囲気気体の純度の
補正を行ってもよい。この場合には、第3のX線検出器
11の代わりにステージ8に設けられた第1のX線検出
器9を用いて、同様の補正を行うことにより、均一な露
光が可能となる。
【0039】以上の説明においては、シンクロトロン放
射光SをX線露光光とするX線露光装置について述べた
が、シンクロトロン放射光S以外のX線(たとえば、g
線,i線,エキシマレーザなど)を露光光とするX線露
光装置においても同様の効果が得られる。
【0040】次に、本発明のX線露光方法の他の実施例
について説明する。
【0041】本実施例の実施に用いるX線露光装置は、
蓄積リングから出射されたシンクロトロン放射光をX線
露光光とする点については、図1に示したX線露光装置
と同じであるが、シンクロトロン放射光の強度の時間的
変化に対応する物理量を検出する物理量検出手段とし
て、第3のX線検出器11の代わりに、蓄積リングの軌
道電流値を検出する軌道電流検出器(たとえば、直流変
成器など)を有する点が、図1に示したX線露光装置と
異なる。
【0042】本実施例では、露光時刻t=0およびtで
の蓄積リングの軌道電流値D(0),D(t) を軌道電流検出
器で検出して、(8)式において第3のX線検出器11
の露光時刻t=0およびtでの出力値I3(0),I3(t)の
代わりに軌道電流値D(0),D(t)を用いて雰囲気透過率
R(t) を求める。そして、この求めた雰囲気透過率R
(t) および距離L3 =0を(10)式に代入することに
より、マスク上の各点xにおける露光時刻tでのシンク
ロトロン放射光の強度I(x,t) が、第1および第2のX
線検出器9,10の出力値I1(x),I2(0),I2(t)と軌道
電流検出器で検出した軌道電流値D(0),D(t)とから精
度よく求まる。また、第1および第2のX線検出器9,
10はシンクロトロン放射光Sの強度の時間的変化に追
随して、その強度を検出することができ、軌道電流検出
器は、前記蓄積リングの軌道電流値の時間的変化に追随
して、軌道電流値を検出することができるため、(1
0)式で求めた前記強度I(x,t) に応じてシャッタ5の
開閉時間を制御することにより、均一な露光が可能とな
る。
【0043】
【発明の効果】本発明は、露光時刻t=0およびtでの
露光室内のマスクよりもX線露光光の入射側におけるX
線露光光の強度I2(0),I2(t) を検出することにより、
X線露光光の強度の時間的変化を検出することができ、
また、露光時刻t=0およびtでの前記X線露光光の強
度の時間的変化に対応する物理量I3(0),I3(t)と前記
強度I2(0),I2(t) とを用いて、 R(t)=(I3(t)/I2(t))/(I3(0)/I2(0)) で定義される露光時刻tでの雰囲気透過率R(t) を計算
することにより、X線露光光の透過率の時間的変化を検
出することができるため、X線露光光の強度および透過
率の時間的変化に追随した露光量の制御を行うことがで
きるので、均一な露光ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線露光方法の実施に用いるX線露光
装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】特開平2ー100311号公報に記載されてい
るX線露光装置を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1 ビームライン 3 露光室 4 Be窓 5 シャッタ 6 マスク 7 ウエハ 8 ステージ 9 第1のX線検出器 10 第2のX線検出器 11 第3のX線検出器 12 アライメント光学系
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−311800(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/027 G03F 7/20

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上の各点におけるX線露光光の強
    度に応じて露光量の制御を行うX線露光方法において、
    露光時刻t=0およびtでの露光室内の前記マスクより
    も前記X線露光光の入射側における該X線露光光の強度
    2(0),I2(t)と、露光時刻t=0およびtでの前記X
    線露光光の強度の時間的変化に対応する物理量I3(0),
    3(t)とを検出し、 R(t)=(I3(t)/I2(t))/(I3(0)/I2(0)) で定義される露光時刻tでの雰囲気透過率R(t) を計算
    し、露光時刻t=0での前記マスク上の各点における前
    記X線露光光の強度を前記雰囲気透過率R(t) で補正し
    て、露光量の制御を行うことを特徴とするX線露光方
    法。
  2. 【請求項2】 X線露光光の強度の時間的変化に対応す
    る物理量が、露光室内の前記X線露光光の強度である請
    求項1記載のX線露光方法。
  3. 【請求項3】 X線露光光の強度の時間的変化に対応す
    る物理量が、露光室外の前記X線露光光の強度または可
    視光の強度である請求項1記載のX線露光方法。
  4. 【請求項4】 X線露光光が、シンクロトロン放射光で
    あり、X線露光光の強度の時間的変化に対応する物理量
    が、前記シンクロトロン放射光を出射する蓄積リングの
    軌道電流値である請求項1記載のX線露光方法。
  5. 【請求項5】 露光量の制御は、X線露光光を遮断する
    シャッタの開閉時間を制御することにより行われる請求
    項1乃至請求項4いずれか1項記載のX線露光方法。
  6. 【請求項6】 露光量の制御は、露光室内の雰囲気気体
    の純度を一定に保つことにより行われる請求項1乃至請
    求項4いずれか1項記載のX線露光方法。
  7. 【請求項7】 露光量の制御は、露光室内の雰囲気圧力
    を制御することにより行われる請求項1乃至請求項4い
    ずれか1項記載のX線露光方法。
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