JP2995240B2 - コンデンサマイクロホン - Google Patents

コンデンサマイクロホン

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JP2995240B2 JP3178928A JP17892891A JP2995240B2 JP 2995240 B2 JP2995240 B2 JP 2995240B2 JP 3178928 A JP3178928 A JP 3178928A JP 17892891 A JP17892891 A JP 17892891A JP 2995240 B2 JP2995240 B2 JP 2995240B2
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隆 橋詰
正彦 酒井
晋 福島
圭司 三神
忠司 池田
拓 山本
正尚 大橋
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  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低域遮断周波数特性
調整機能を有するコンデンサマイクロホンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術における金属ダイヤフラムを
備えたコンデンサマイクロホンにおいては、図2に示す
ように、金属ダイヤフラム4の周縁部を保持した環状固
定リング21が突上げリング22の外周面に螺合されてお
り、突上げリング22の中空部には、中心部に背極3の基
端が固着されている絶縁材の背極取付板23が、突上げリ
ング22の内周面に形成された段部24に環状スペーサ5を
介して軸線方向に位置決めされて、嵌着固定されてい
る。
【0003】背極3の先端面は、突上げリング22の先端
縁を含む平面より内部に引込んでおり、両面間の間隙
は、20乃至25μm 位の微小間隙である。環状固定リ
ング21と突上げリング22との相対回転による両者間の軸
線方向の相対変位により突上げリング22の先端縁を支点
として金属ダイヤフラム4に適宜の張力が与えられてい
る。
【0004】金属ダイヤフラム4、突上げリング22及び
背極取付板23により画定された背気室は、突上げリング
22に穿設された微小径のベントホール25を介して外部と
連通されている。
【0005】背気室は、密封状態にあるので、金属ダイ
ヤフラム4は、外部の気圧変化等による背気室内外の圧
力差で変位し、音声に対する感度が影響され、コンデン
サマイクロホンの特性が変化する。そこで、時定数をも
たせて背気室内の圧力を外部圧力と等しくさせるべくベ
ントホール25が設けられている。即ち、ベントホール25
は、低域周波数遮断を目的としている。そこで、背気室
の内外の圧力差に応じて、空気がベントホール25で絞ら
れて流通するのであるが、コンデンサマイクロホンの低
域遮断周波数特性は、ベントホール25の径によって決ま
るので、ベントホール25の径を調整することによりコン
デンサマイクロホンに所望の低域遮断周波数特性を与え
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術によ
りコンデンサマイクロホンに所望の低域遮断周波数特性
を与える場合に、穴加工においてベントホール25を所定
の径にすることは、径が微小であるために非常に困難で
ある。従って、ベントホール25に適宜の微小径金属線
(タングステンワイヤ)を挿入してベントホール25の径
の調整、即ち低域遮断周波数特性の調整を行っている。
従って、従来の技術によるコンデンサマイクロホンの低
域遮断周波数特性調整は、非能率的で生産性が悪い。こ
の発明は、コンデンサマイクロホンにおいて低域遮断周
波数特性の調整を簡単化する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のコンデンサマ
イクロホンは、環状本体、張力を与えられて環状本体の
先端面に張設された金属ダイヤフラム、環状本体内に絶
縁体を介して取付けられ、先端面が金属ダイヤフラムの
裏面と微小間隙をもって離れている背極、環状本体内周
面に嵌め込まれ、背極・絶縁体との間に背気室を形成
し、背極と導線で接続された端子が取付られた端子取付
板及び環状本体内周面の係合部との間で端子取付板を挟
持するように環状本体内周面に調整自在に螺合した固定
用ねじ部材から構成され、端子取付板の外周面及び端子
取付板の挟持域に背気室に通じる微小間隙が形成されて
いる。
【0008】
【作用】上記のコンデンサマイクロホンにおいて、背極
・絶縁体と端子取付板との間の背気室は、端子取付板の
外周面の微小間隙及び環状本体内周面の係合部・固定用
ねじ環間での端子取付板挟持域の微小間隙を介して外部
と連通しており、気圧変化等で背気室の内外の圧力差に
応じて、空気が前記微小間隙で絞られて流通し、時定数
をもって背気室内外の圧力差がなくなる。即ち、コンデ
ンサマイクロホンに低域遮断周波数特性が与えられてい
る。
【0009】そして、端子取付板の端子取付板挟持域の
微小間隙、即ち通気絞りは、固定用ねじ環の回転調節に
より調整され、それによりコンデンサマイクロホンが所
望の低域遮断周波数特性に調整される。
【0010】
【実施例】この発明の実施例におけるコンデンサマイク
ロホンを図面に従って説明する。なお、以下の説明にお
ける上下関係は、図1における上下関係である。図1に
示すように、コンデンサマイクロホンの上側環状本体1
と環状絶縁体2と円筒形の背極3とが同心的に一体化さ
れている。上側環状本体1の内周面と環状絶縁体2の外
周面とが接し、環状絶縁体2の内周面と背極3の外周面
とが接している。図示の例では、下面に段部31が形成さ
れた円筒形の背極3の小径部が環状絶縁体2の内周面に
接し、段部31が環状絶縁体2の上面に接しており、環状
本体1より低い環状絶縁体2の外周面は、上側環状本体
1の下部内周面に接している。
【0011】上側環状本体1と環状絶縁体2と円筒形の
背極3との一体化が、個別に接着されていてもよいが、
同心状態に配置された上側環状本体1と円筒形の背極3
との間で環状絶縁体2が熱可塑性樹脂、又は熱硬化性樹
脂により一体成形されことにより、上側環状本体1と円
筒形の背極3とが、絶縁体を介して同心的に一体化され
ている方が適切である。
【0012】上側環状本体1の先端面と背極3の先端面
とは基準面として同一平面上なるようにされており、上
側環状本体1の先端面と放射方向の適宜の張力が与えら
れた状態の金属ダイヤフラム4の周縁部との間に所定の
厚さ(20乃至25μm )の環状スペーサ5が介在して
上側環状本体1、環状スペーサ5及び金属ダイヤフラム
4の周縁部が一体化溶着されている。
【0013】かくして、背極3の先端面と金属ダイヤフ
ラム4とは平行であり、且つ背極3の先端面と金属ダイ
ヤフラム4の裏面との間には環状スペーサ5の厚さに応
じた微小間隙が保持されている。
【0014】更に、絶縁性弾性体(例えばテフロン)の
端子取付板6が下側環状本体7の中間内周面に微小間隙
をもって嵌着され、背極3・環状絶縁体2との間に背気
室が形成されるのであるが、下側環状本体7の中間内周
面には、段部11とそれに隣接した螺条部12が形成され、
端子取付板6は、段部11と螺条部12に螺合した固定用ね
じ環7に適宜の微小間隙をもって挟まれて固定されてい
る。端子取付板6の外周面の微小間隙は、螺条部12のね
じ面により形成されてもよい。
【0015】なお、背極3には、ダンピング調整のため
に軸線方向に微小径の通気孔32,32‥が貫通し、金属ダ
イヤフラム4・背極3間の間隙空間は、背極3・端子取付
板6間の背気室に連通している。通気孔32は、適宜の位
置に適宜の数を設けることができるので、適切なダンピ
ング調整が容易である。端子取付板6に取付られている
端子8と背極3の下端面とは導線9で接続されており、
端子8は、外部の増幅器と導線で接続される。
【0016】マイクロホン製作上、上側環状本体1と下
側環状本体7とは、組立時に溶接されて一体になってい
る。必要に応じ金属ダイヤフラム4の表面・背極3の上
端面は、撥水性の高分子材料(例えばパリレン(商品
名))の薄膜が化学蒸着によりコーティングされてい
る。この薄膜により、金属ダイヤフラム4の表面のピン
ホールは充填されると共に、急激な温度変化の場合で
も、金属ダイヤフラム4の表面における結露の発生が防
止される。
【0017】上記のコンデサマイクロホンにおいて、背
極3の上端面にエレクトレット膜を形成すれば、エレク
トレット型コンデサマイクロホンが構成される。又、金
属ダイヤフラム4の代りにエレクトレットフイルムを用
いると、フロントエレクトレット型コンデサマイクロホ
ンが構成される。
【0018】上記のコンデンサマイクロホンにおいて、
背気室は、端子取付板6の外周面と環状本体1の中間内
周面(ねじ面)との微小間隙及び端子取付板6の周縁部
上下面と環状本体1の段部11・固定用ねじ環7との微小
間隙を介して外部と連通しており、気圧変化等で背気室
の内外の圧力差に応じて、空気が前記微小間隙で絞られ
て流通し、時定数をもって背気室内外の圧力差がなくな
る。即ち、コンデンサマイクロホンに低域遮断周波数特
性が与えられている。
【0019】そして、端子取付板6の周縁部上下面と環
状本体1の段部11・固定用ねじ環7との微小間隙、即ち
通気絞りは、固定用ねじ環7の回転調節により調整さ
れ、それによりコンデンサマイクロホンが所望の低域遮
断周波数特性に調整される。
【0020】
【発明の効果】この発明によるコンデンサマイクロホン
における低域遮断周波数特性の調整は、単に固定用ねじ
環の回転調節により環状本体内周面の係合部・固定用ね
じ環間での端子取付板挟持域の微小間隙を調整するとい
う極めて簡単な操作で済まされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例におけるコンデンサマイクロ
ホンの構成断面図である。
【図2】従来の技術におけるコンデンサマイクロホンの
構成断面図である。
【符号の説明】
1 上側環状本体 2 環状絶縁体 3 背極 11,31 段部 32 通気孔 4 金属ダイヤフラム 5 環状スペーサ 6 端子取付板 7 下側環状本体 8 端子 9 導線 10 固定用ねじ環 12 螺条部
フロントページの続き (72)発明者 三神 圭司 神奈川県横浜市緑区白山1−16−1 株 式会社小野測器 テクニカルセンター内 (72)発明者 池田 忠司 神奈川県横浜市緑区白山1−16−1 株 式会社小野測器 テクニカルセンター内 (72)発明者 山本 拓 神奈川県横浜市緑区白山1−16−1 株 式会社小野測器 テクニカルセンター内 (72)発明者 大橋 正尚 神奈川県横浜市緑区白山1−16−1 株 式会社小野測器 テクニカルセンター内 (56)参考文献 特開 昭60−217800(JP,A) 実開 昭64−18898(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04R 19/04 H04R 1/00 320

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 環状本体、張力を与えられて環状本体の
    先端面に張設された金属ダイヤフラム、環状本体内に絶
    縁体を介して取付けられ、先端面が金属ダイヤフラムの
    裏面と微小間隙をもって離れている背極、環状本体内周
    面に嵌め込まれ、背極との間に背気室を形成し、背極と
    導線で接続された端子が取付けられた端子取付板及び環
    状本体内周面の係合部との間で端子取付板を挟持するよ
    うに環状本体内周面に調整自在に螺合した固定用ねじ部
    材から構成され、端子取付板の外周面及び端子取付板の
    挟持域に背気室に通じる微小間隙が形成されたマイクロ
    ホン。
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