JP2994663B2 - 織機の開口形成装置 - Google Patents

織機の開口形成装置

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JP2994663B2
JP2994663B2 JP1227099A JP22709989A JP2994663B2 JP 2994663 B2 JP2994663 B2 JP 2994663B2 JP 1227099 A JP1227099 A JP 1227099A JP 22709989 A JP22709989 A JP 22709989A JP 2994663 B2 JP2994663 B2 JP 2994663B2
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needle
solenoid
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needles
movable armature
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重幸 武藤
喜代志 大内
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は織機、とくにジャカード機の開口形成装置の
改良に関する。
(従来の技術) ジャカード機では往復運動するナイフに細索をつない
だ針を係合させ、ナイフを上昇させたときに選択的に針
保持器に針を係合することにより開口(ひ口)を形成し
ている。
開口を形成する際に針保持器への針の係合は電磁石の
吸着力を利用することが多い(たとえば特開昭61−2253
43号公報、特開昭59−199833号公報、特開昭62−62945
号公報、特開昭59−26543号公報等参照)。
(発明が解決すべき課題) ところでこれらはいずれも、針保持器に対する針の係
合が円滑に行われ、かつ電磁石(以下、ソレノイドと称
する。)の吸着力もできるだけ少なくて済むようにする
ため、針の往復運動の過程で針保持器に向けて針を強制
的に曲げるように案内している。
しかし、開口を形成するために針を上下させる過程で
強制的に曲げたり、擦り合ったりすることは、とくに高
速織機にあっては、連続して非常に高速でこれらの運動
を繰り返すことで、針や針保持器の構成要素の摩耗や破
損等の問題を引き起こし、開口形成装置の信頼性を損な
う原因となっている。
本発明はこれらの問題を解決することを目的とする。
(課題を達成するための手段) そこで本発明は、上下方向に往復運動するナイフと、
このナイフに係合して上下動する針と、針を選択的に上
死点位置に保持する針保持器とからなる織機の開口形成
装置において、針保持器をソレノイドと、ソレノイドの
ヨーク側方に配置され、上端をヨークに固定された板バ
ネと、板バネの下端に装着され、板バネによって上端が
ヨークに当接する可動アーマチャと、可動アーマチャに
接する従動部を備え、ソレノイド通電時に可動アーマチ
ャによって従動部が動かされて突出位置へと回動される
係止爪と、ソレノイド非通電時に板バネの力に抗して従
動部を押して係止爪を退避位置に付勢すると共に、ヨー
クと可動アーマチャ下端の間に間隙を与えるスプリング
とにより構成するとともに、針の上端に前記係止爪と係
合する縦長の係止孔を設け、かつ、針保持器の下部に針
を係止爪に向けて摺動自由に案内する案内部材を配置し
た。
(作用) ナイフの上死点付近で、ソレノイドに通電されると可
動アーマチャを介して係止爪が突出位置まで回動し、針
と係合する。その後、ナイフが下降しても針は上昇位置
に保持される。
ソレノイドに通電しないときは、係止爪は退避位置に
スプリングで保持され、この場合は上昇した針はナイフ
と共に再び下降する。
ソレノイドに対する通電を制御することにより、針の
動きに応じて開口(ひ口)を形成する。
(実施例) 第1図〜第5図に示す実施例について説明する。
針保持器20は針2,2を上死点位置で選択的に保持する
もので、ソレノイド5と一対の係止爪6,6を備えて、ケ
ース4を介して基板10に取付けられている。
針保持器20の下部にはナイフ1,1に係合されて上下動
する針2,2を案内するための針案内部材3が配置され
る。
前記針保持器20のソレノイド5は、ソレノイドコイル
5aへの通電によりヨーク(鉄心)5dに吸着される双頭型
の可動アーマチャ5bが薄い板バネ5c、5cに連結される。
ソレノイド5のヨーク5dに吸着されないときは可動アー
マチャ5bとヨーク5dの間に間隙が存在する。その間隙は
下記に示す可動アーマチャ5bに常時接する従動部6bによ
り与えられる。また、この可動アーマチャ5bは板バネに
よって上端がヨーク5dに当接し、かつ、その接触点を中
心に可動アーマチャ5bが回動できるようになっている。
これにより安定した吸引力を得られるようになってい
る。
このアーマチャ5bに対応して、支持軸7を中心にして
回動する係止爪6,6が設けられ、係止爪6,6の回動先端に
は前記針2,2の縦長の係止孔2aに係合する爪部6aが形成
される一方、回動他端にはアーマチャ5bと接触する従動
部6bが形成される。また、この係止爪6,6は板バネ5cの
力に抗するスプリング8によって爪部6aが引き込まれる
ように付勢される。
これらを収めたケース4は基板10の所定位置に対し
て、基板10に突設した弾性体で作られたU字型のピン端
子10aを介して着脱可能に係止される。
一対の係止爪6,6の部分に針2,2を導くために、案内部
材3には一対の案内溝3aが形成され、この案内溝3aはケ
ース4に形成した案内溝4aと連続して、針2,2を折り曲
げたりすることなく、真っ直ぐに上下方向に摺動自由に
案内する。
案内部材3は基板10の下部の案内取付板11に取付固定
される。
これらの下部において、織機の回転に連動して上下方
向に同期的に往復運動する一対のナイフ1,1が配置され
る(ただしこの図は説明の便宜上織機の一部を示すもの
で、実際には針保持器20、針2,2、ナイフ1,1等はこれら
を各1組として、多数組が並列されている)。
各針2,2の下端の係止溝2bには細索9が係止され、針
2,2と共に上下動し、これにより開口(ひ口)を形成す
る。
以上のように構成され、次ぎに作用について説明す
る。
第3図は針2,2を針保持器20に係合しない場合であっ
て、ナイフ1,1と共に針2,2が上昇し、その上死点付近で
は針2,2の縦長の係止孔2aは係止爪6,6の位置までくる。
しかしソレノイド5に通電されなければ、係止爪6,6は
針2,2の往復軌道上から退避した位置にあり、針2,2とは
係合せず、この場合はナイフ1,1の下降に伴い針2,2も下
降する。
これに対して、針2,2が上死点付近に到達する所定の
タイミングでソレノイド5に通電すると、可動アーマチ
ャ5bがヨーク5dに吸着され、このとき係止爪6,6をスプ
リング8に抗して回動させる。この結果、爪部6aが支持
軸7を中心にして針2,2の軌道上に突出し、第4図に示
すように係止孔2aに突入する。なお、係止爪6,6の突入
時には確実に針2,2と係合し、かつ退避時は針2,2と干渉
することのない所定の間隔を保持するように予め設定し
ておく。
次いでナイフ1,1が上死点位置より下降していくと、
針2,2は係止爪6,6に係合しているため、その位置に留ど
まり、ナイフ1,1のみが下降する。このようにして針2,2
が係止爪6,6に係合された後ソレノイド5への通電を停
止する。
この場合、係止爪6,6には針2,2及び細索9の張力がか
かっているため、図示するように係合状態をそのまま保
持する。
針2,2と係止爪6,6との係合の解除は、ナイフ1,1が上
死点付近まで上昇したときにソレノイド5への通電を停
止しておくとにより行う。
ナイフ1,1の上昇により上死点付近で針2,2がわずかに
引き上げられると、係止爪6,6にかかっていた引っ張り
力が解消されるため、係止爪6,6はスプリング8の反発
力で係止孔2aから退避し、第3図の状態になる。
したがって拘束を解かれた針2,2は、ナイフ1,1と一緒
に下降する。
これに対して針2,2と係止爪6,6の係合を継続するに
は、ナイフ1,1が上死点付近まで上昇したときにソレノ
イド5に通電し、可動アーマチャ5bをヨーク5dに吸着す
る。この場合は針2,2の負荷が解除されても、係止爪6,6
が突出位置にあるため、依然として針2,2との係合を維
持する。したがってナイフ1,1が下降しても針2,2は残
り、この後にソレノイド5への通電を停止しても前記と
同様に針2,2は上昇位置に保持される。
これらの動作を予め設定されたプログラムにしたがっ
てコンピュータ等によりソレノイド5の動きを制御すれ
ば、針2,2につながる細索9の動きにもとづいて開口
(ひ口)が形成されるのである。
ところで、これら一連の運動中に針2,2は案内部材3
の案内溝3a、4aに沿っての上下動を繰り返すのみで、従
来のように電磁石の方向に強制的に曲げられたり、擦り
合ったりしないため、高速運転しても針2,2を摩耗や破
損から保護することができる。
また、この実施例によれば、1つのアーマチャ5bによ
って2つの係止爪6,6を同時に作動させることができ
る。また、基板10にはプリント配線をしておき、そこに
ピン端子10aを圧着させて針保持器20を取付けているの
で、基板10に対する取り付け、取り外しが容易に行え、
また部品交換時には基板10ごと針保持器20を取り外して
交換することもできる。
なお、ソレノイド5の吸着時にアーマチャ5bとヨーク
5dとの曲に適度な隙間を設けることにより、残留磁気を
小さくして、作動の安定性を向上させられる。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、針にはその往復運動中
に曲げや擦り合せ力が作用することがないため、摩耗や
破損が少なく、耐久性や信頼性を著しく改善することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例の要部正面図、第2図はそのA
−A線断面図、第3図、第4図はそれぞれ作動状態を説
明するA−A線断面図、第5図は第1図のB−B線断面
図である。 1……ナイフ、2……針、3……案内部材、3a……案内
溝、5……ソレノイド、5b……アーマチャ、5d……ヨー
ク、6……係止爪、8……スプリング、10……基板、20
……針保持器。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D03C 3/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下方向に往復運動するナイフと、このナ
    イフに係合して上下動する針と、針を選択的に上死点位
    置に保持する針保持器とからなる織機の開口形成装置に
    おいて、針保持器をソレノイドと、ソレノイドのヨーク
    側方に配置され、上端をヨークに固定された板バネと、
    板バネの下端に装着され、板バネによって上端がヨーク
    に当接する可動アーマチャと、可動アーマチャに接する
    従動部を備え、ソレノイド通電時に可動アーマチャによ
    って従動部が動かされて突出位置へと回動される係止爪
    と、ソレノイド非通電時に板バネの力に抗して従動部を
    押して係止爪を退避位置に付勢すると共に、ヨークと可
    動アーマチャ下端の間に間隙を与えるスプリングとによ
    り構成するとともに、針の上端に前記係止爪と係合する
    縦長の係止孔を設け、かつ、針保持器の下部に針を係止
    爪に向けて摺動自由に案内する案内部材を配置したこと
    を特徴とする織機の開口形成装置。
JP1227099A 1989-09-01 1989-09-01 織機の開口形成装置 Expired - Lifetime JP2994663B2 (ja)

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JP2830683B2 (ja) * 1992-09-11 1998-12-02 トヨタ自動車株式会社 回転霧化静電塗装装置
BE1010133A3 (nl) * 1996-04-10 1998-01-06 Wiele Michel Van De Nv Gaapvormingsinrichting voor een textielmachine.
BE1010134A3 (nl) * 1996-04-10 1998-01-06 Wiele Michel Van De Nv Gaapvormingsinrichting voor een textielmachine.
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