JP2992968B2 - エンジン - Google Patents

エンジン

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JP2992968B2 JP3212610A JP21261091A JP2992968B2 JP 2992968 B2 JP2992968 B2 JP 2992968B2 JP 3212610 A JP3212610 A JP 3212610A JP 21261091 A JP21261091 A JP 21261091A JP 2992968 B2 JP2992968 B2 JP 2992968B2
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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン、つまり内燃
機関に関し、より詳しくはエンジンの熱効率を向上する
ようにしたものに関する。
【0002】
【従来技術】近時のエンジンは、燃料供給手段として、
燃料噴射弁が装着され、この燃料噴射弁を電子式のコン
トロ−ルユニットによって制御するようにしたものが多
くなっている(特公平2−36772号公報参照)。こ
の種のエンジンにあっては、混合気の空燃比(吸入空気
に対する燃料の混合比率)を自在に制御できるという利
点がある。ここに、上記特公平2−36772号公報に
は、理論空燃比よりもリ−ンに設定した空燃比の下でエ
ンジンを作動させるようにした、いわゆるリ−ンバ−ン
エンジンが開示されている。
【0003】ところで、エンジンは、混合気の空燃比を
理論空燃比よりもリ−ンにする方が熱効率が良い。この
点について以下に詳しく説明する。
【0004】エンジン、つまり内燃機関においては、燃
焼室に供給された燃料の燃焼に伴う圧力上昇(筒内圧力
の上昇ΔP)を利用して機械的仕事を取り出すようにな
っている。したがって、燃焼による筒内圧力の上昇ΔP
が大きいほど良く仕事をする、ということになる。ここ
に、上記筒内圧力の上昇ΔPは、等容燃焼を仮定すると
下記の式で表される。
【0005】 ΔP=(εR/V)x(Q/Cv )・・・(1)
【0006】ここに、ε:圧縮比 R:ガス定数 Q:燃料の発熱量 V:燃焼室容積 Cv :定容比熱
【0007】次に、筒内圧力の上昇ΔPの温度変化を検
討する。上記式(1)を微分すると下記の式(2)とな
る。
【0008】 d(ΔP)/dT=−(εR/V)X(Q/Cv 2)X(dCv /dT) ・・・(2)
【0009】ところで定容比熱Cv は温度が高くなる程
大きくなることが知られている(図1参照)。したがっ
て(dCv /dT)>0ということになり、上記式
(2)の右辺は負の値を持つことになる。
【0010】つまり、d(ΔP)/dT<0となり、筒
内温度Tが高い程、筒内圧力の上昇ΔPが小さくなる。
換言すれば、筒内温度Tが低い程、筒内圧力の上昇ΔP
が大きくなって、良く仕事をすることになる。
【0011】次に、混合気の空燃比と、燃焼に伴う温度
上昇(筒内温度T)と、の関係について検討すると、空
燃比を理論空燃比よりもリ−ンすれば(リ−ンバ−ンエ
ンジンにあっては)、燃焼による発生熱量の一部が余剰
空気に吸収されるため、筒内温度Tは低くなる。勿論、
空燃比のリ−ン度合いが大きく程、余剰空気の量が多く
なるため、筒内温度Tは低くなる。
【0012】以上の検討から明らかなように、リ−ンバ
−ンエンジン、つまり空燃比を理論空燃比よりもリ−ン
にしたときには、筒内温度Tが低くなり、これにより筒
内圧力の上昇ΔPが大きくなって、良く仕事をすること
になる。また、空燃比をリ−ンにする程、一層、良く仕
事をすることになる(熱効率が一層向上する)。
【0013】更に、現実的には、筒内温度Tが低下すれ
ば、燃焼室の壁面への熱伝達も減少し、冷却損失を低減
することができる。したがって、この冷却損失の面から
も空燃比をリ−ンにすればする程、熱効率が向上するこ
とになる。
【0014】次に、リ−ンバ−ンエンジンにおける従来
の空燃比設定について説明する。図6は自然吸気(N
A)形式のエンジンについて表したものである。この図
6に示すように、低負荷域及び中負荷域(後に説明する
高負荷域との対比から、これら領域を以下に低負荷域と
いう)では、例えばA/F=18というように、混合気
の空燃比が所定のリ−ン空燃比となるように制御され、
高負荷域では徐々に燃料の混合比率を大きくして(空燃
比を徐々にリッチにする)、負荷に応じた出力を確保す
るのが通例とされている。尚、過給機付きエンジンにつ
いても同様である。
【0015】このようにリ−ンバ−ンエンジンにあって
も、高負荷域では負荷に応じて空燃比をリッチにする理
由は、吸気系の能力には限界があるためル−ンバ−ンの
ままでは十分な出力は出せないので燃料供給量のみを増
大させることで負荷に応じた出力を得るためであり、ま
た空燃比をリッチとすることで筒内温度を低下させるた
めでもある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高負荷
域で空燃比をリッチにするということは、この領域での
熱効率が低下することにほかならない。すなわち、低負
荷域において、せっかくリ−ン空燃比の下で熱効率を高
めているにも係らず、高負荷域で熱効率を低下させたの
では、エンジンの全体的な熱効率の向上効果が小さなも
のとなってしまう。
【0017】そこで、本発明の目的は、高負荷域で空燃
比を徐々にリッチにして負荷に応じた出力を確保するこ
とを前提として、この領域での筒内温度を低下させて熱
効率を高めるようにしたエンジンを提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
べく、本発明にあっては、エンジンに供給される混合気
の空燃比を、低負荷域では理論空燃比よりもリ−ンに設
定する一方で、高負荷域では、負荷が大きくなる程、燃
料の混合比率を大きくすることによって負荷に応じた出
力を確保するようにしたエンジンを前提として、
【0019】前記エンジンの本体に形成され、燃焼室に
開口する副室と、該副室の開口を開閉する副室バルブ
と、を備え、前記副室バルブは、少なくとも前記高負荷
域において、圧縮行程の中期に開弁され、圧縮行程の終
期ないし爆発行程の初期の間に閉弁される構成としてあ
る。
【0020】
【作用】上記の構成により、前記高負荷域では圧縮に伴
う熱い混合気が副室に封入され、この副室内で冷却され
る。そして副室内で冷やされた混合気は次の圧縮行程で
燃焼室内の混合気の一部と置換され、この結果燃焼室内
の混合気は冷却される(筒内温度の低下)。したがっ
て、副室に導入する混合気が高温である程、副室での冷
却効果が大きく、これにより筒内温度を大きく低下させ
ることが可能となる。
【0021】ここに、筒内温度が低い程よく仕事をす
る、ということは前述のとおりである。この点を、別の
観点から再度説明すると、以下のとおりである。
【0022】いま、燃料の発熱量Qは下記の式で表され
る。 Q=Cv ・G・△T ・・・(3)
【0023】ここに、Cv :定容比熱 G:燃焼室に投入された混合気の質量 △T:燃焼に伴う温度上昇(筒内温度の上昇)
【0024】上記(3)式を変形すると下記の(4)式
となる。 △T=Q/Cv ・G ・・・(4) この(4)式から理解されるように、Q、Gが一定とす
ると、Cv が小さい程、△Tは大となる。
【0025】ところで、前述したように、定容比熱Cv
は温度Tが高くなるに従って大きくなる(図1参照)。
換言すれば、筒内温度Tが小さい程、定容比熱Cv は小
さい。したがって、筒内温度Tが小さい程、燃焼に伴う
筒内温度の上昇△Tは大きいということになる。
【0026】ここに、筒内温度の上昇△Tが大きい程、
筒内圧力は大きく上昇(△Pが大きい)することから、
筒内温度Tが小さい程、筒内圧力はその上昇△Pが大き
いということになる。つまり、同一量の燃料を投入し、
得られた発熱量が同一としたときに、筒内温度Tが小さ
い程、筒内圧力の上昇△Pは大きく、したがって良く仕
事をする(熱効率が良い)、ということになる。
【0027】上記副室バルブに関し、この副室バルブの
閉じ時期を考察したときに、燃焼室内の混合気を圧縮す
ることによる温度上昇を最大限に利用するのであれば、
副室バルブの閉じ時期を圧縮上死点とすればよい。ある
いは、燃焼による圧力上昇をも最大限に利用するのであ
れば、副室バルブはできるだけ遅く閉じる方がよい(燃
焼最高圧力に達するクランク角は圧縮上死点後(ATD
C)約30deg)。
【0028】ここに、現実の燃焼状態は、図2の指圧線
図が示すように、各サイクル毎に大きく変動している。
したがって、筒内圧力の偏差(バラツキ)が大きいとき
まで副室バルブを開いていたのでは、副室内に閉じ込め
られる混合気は、その圧力、密度、温度が各サイクル毎
に変動することとなって好ましくない。
【0029】かかる観点から図2を検討すると、この図
2に示すエンジン仕様及び運転条件の例では、燃焼室内
の圧力変動が発生する時期は、点火時期後約20deg
前後経過した後である。したがって、燃焼に伴う圧力上
昇の偏差(バラツキ)が発生する直前に副室バルブを閉
じれば、燃焼変動の影響を抑えつつ混合気の冷却効果を
高めることが可能となる。他方、燃焼に伴う圧力変動の
影響を受けないようにするのであれば、点火時期近傍で
副室バルブを閉じればよい。つまり、圧縮行程の終期で
副室バルブを閉じればよい。
【0030】副室バルブの開け時期は、具体的には、上
記副室バルブの閉じ時期との関係で決定すればよい。す
なわち、副室バルブを開いたとしても、直ちに副室内の
混合気と燃焼室内の混合気とを置換させることができな
い。この置換のためには、ある程度の時間が必要とな
る。しかし、余り早い時期に副室バルブを開いたときに
は、燃焼室の容積プラス副室の容積の下で圧縮行程が行
われることとなって、圧縮損失が大きくなる。
【0031】したがって、副室バルブの開き時期は、圧
縮行程に入った後(吸気弁を閉じた後)できるだけ遅く
且つ副室内の混合気を置換させるに必要な時間を確保で
きるタイミングとすればよく、この副室バルブの開き時
期は圧縮行程の中期ということになる。勿論、副室バル
ブの開き時期は最終的には実験により決定すればよい。
【0032】尚、本発明に構造上近似した従来技術とし
て、特開昭54−116512号公報、特開昭54−9
80408号公報等に開示の副室付きエンジンがある。
この副室付きエンジンは、燃焼室に開口する副室と、該
副室の開口を開閉する副室バルブとを備えており、この
点では本発明と共通である。
【0033】しかし、この副室付きエンジンは、特に低
負荷域において、吸気弁の閉じ時期に合わせて副室バル
ブを開けて、副室内の混合気を利用して(副室と燃焼室
との差圧を利用して)、燃焼室内に強いスワ−ルを生成
するようにしてある点で本発明と異なる。
【0034】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付した図面に基
づいて説明する。図3に示す符号1はエンジンで、エン
ジン1は、シリンダボア2に嵌挿されたピストン3によ
り画成された燃焼室4を有し、この燃焼室4に臨ませて
点火プラグ5が配設されている。
【0035】また、燃焼室4には、吸気ポ−ト6と排気
ポ−ト7とが開口され、上記吸気ポ−ト6には吸気弁8
が配設され、上記排気ポ−ト7には排気弁9が配設され
て、これら吸気弁8と排気弁9とはエンジン出力軸(図
示せず)に同期して所定のタイミングで開閉される。
【0036】上記吸気ポート6に連なる吸気通路10に
は、上流側から下流側に向けて、順に、エアクリーナ1
1、吸入空気量を検出するエアフローメータ12、スロ
ットル弁13が配設され、また前記吸気ポート6に臨ま
せて燃料噴射弁14が配設されている。すなわち、上記
エンジン1は、従来から知られているオット−サイクル
式のガソリン4サイクルエンジンとされている。
【0037】図3において、符号15はコントロ−ルユ
ニットで、このコントロ−ルユニット15は例えばマイ
クロコンピュ−タで構成されて、既知のように、CP
U、ROM、RAM等を備えている。上記コントロ−ル
ユニット15には、センサ12、16、17からの信号
が入力される。上記センサ12は前述したように吸入空
気量を検出するものである。上記センサ16はスロット
ル弁13の開度、つまり負荷を検出するものである。上
記センサ17はエンジン回転数を検出するものである。
そして、上記コントロ−ルユニット15から点火プラグ
5及び燃料噴射弁14へ制御信号が出力される。
【0038】上記コントロ−ルユニット15が行なう点
火プラグ5の制御、つまり点火タイミングの制御は従来
と同様であるので、その説明を省略する。他方、コント
ロ−ルユニット15が行なう燃料噴射弁14の制御、つ
まり噴射タイミング制御と噴射量制御のうち、噴射タイ
ミング制御については従来と同様であるので、その説明
を省略することとして、燃料噴射量の制御、つまり混合
気の空燃比制御は図4に示すようになっている。
【0039】図4について説明すると、ラインAは当該
エンジン1のリ−ンポテンシャルを表わすものである。
すなわち、負荷が大きくなる程燃焼室4内へ投入される
燃料の供給量が多くなるため、空燃比のリ−ン限界は、
負荷が大きくなる程、大きくなる(負荷が大きくなる
程、より一層のリ−ン化が可能となる)。したがって、
ここでの空燃比制御は、吸気の増量が図れる領域(低負
荷域)では負荷に対応するリ−ンポテンシャルAまでリ
−ン化した目標空燃比を設定するようにしてある。
【0040】他方、負荷に応じた吸気の増量が不可能な
領域、つまり図4においてラインBで示すように吸気系
の能力を越えた高負荷域では、負荷に応じて燃料供給量
を多くすることによって、負荷に応じた出力を確保する
ようにしてある。したがって、この高負荷域では、負荷
が大きくなるに従って目標空燃比をリッチ化するように
してある。かかる目標空燃比と負荷との関係を図4のラ
インCで示してある。
【0041】図3に戻って、上記エンジン1は副室20
を有している。副室20はその副室ポ−ト20aが燃焼
室4に開口され、副室ポ−ト20aには副室バルブ21
が配設されて、上記高負荷域ではこの副室バルブ21に
よって副室ポ−ト20aが開閉され、低負荷域では副室
バルブ21によって副室ポ−ト20aが閉じられるよう
になっている。
【0042】上記高負荷域での副室バルブ21の開閉時
期の一例を図5に示す。図5から明らかなように、副室
バルブ21は、その閉じタイミングが点火タイミングと
同じABDC160degとされ、この閉じタイミング
よりも約70deg前に副室バルブ21が開かれるよう
になっている。尚、吸気弁8の閉じタイミングは上死点
経過後約50degとされている。
【0043】以上の構成により、圧縮行程で開閉される
副室バルブ21によって燃焼室4内の混合気は、その一
部が副室20に閉じ込められ、この副室20で冷やされ
て、次の圧縮行程では副室20で冷やされた混合気が燃
焼室4内の混合気の一部と置換されることになる。
【0044】これにより、高負荷域において、燃焼室4
内の混合気の温度(筒内温度)は、副室20を有しない
通常のエンジンに比べて低下することとなり、当該高負
荷域におけるエンジン1の熱効率は向上する。
【0045】また、高負荷域で筒内温度が低下するとい
うことは、ノッキング対策にとっても有利であり、エン
ジン1の圧縮比を高圧縮比に設定することが可能とな
る。
【0046】リ−ンバ−ンと高圧縮比との関係を説明す
ると、エンジン1の圧縮比を高くすると、低圧縮比エン
ジンよりも、あらゆるクランク角においてシリンダ容積
が小さくなるため、投入する燃料の供給量が同じであれ
ば、燃焼室4内の燃料分子密度が大きくなり着火性及び
燃焼性が向上することになる。したがって、同じ空燃比
であるならば、高圧縮比化するだけで熱効率が向上する
が、更に一層のリ−ン化が可能となる。
【0047】以上のことから、高負荷域において、副室
20による筒内温度の低下に基づく熱効率の向上に加え
て、高圧縮比化による低負荷域での一層の熱効率及び一
層のリ−ン化による熱効率の向上を図ることができる。
【0048】以上、本発明の一実施例を説明したが、本
発明は上記実施例に限定されることなく、以下の変形例
を包含するものである。
【0049】(1)従来の空燃比制御、つまり図6に示
すように、低負荷域では目標空燃比を所定のリ−ン空燃
比に設定する一方で、高負荷域では負荷に応じて空燃比
をリッチ化する場合に、当該高負荷域で副室20を利用
して筒内温度を低下させるようにしてもよい。
【0050】(2)前記実施例において、低負荷域での
目標空燃比をリ−ン限界に応じて段階的に設定するよう
にしてもよい。
【0051】(3)前記実施例及び上記変形例におい
て、高負荷域で副室20を用いるようにしたが、低負荷
域において、特開昭54−116512号公報に開示の
ように、副室20を利用して燃焼室4内に強いスワ−ル
を生成するようにしてもよい。この場合、副室バルブ2
1の開閉タイミングを可変とし、低負荷域では吸気弁8
を閉じた直後に副室バルブ21を開くようにするのが好
ましい。
【0052】(4)エンジン1に過給機を備えたものに
対しても本発明を適用することができる。すなわち、過
給機付きエンジンの場合には、過給機の過給能力を越え
た高負荷域で副室20を利用して筒内温度を低下させれ
ばよい。この変形例によれば、過給圧を極めて大きくし
たエンジンに対してノッキング対策としても有効であ
る。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、低負荷域でのリ−ン空燃比による熱効率の向
上及び高負荷域での副室を利用した筒内温度の低下によ
る熱効率の向上によって全領域での熱効率を向上するこ
とができる。加えて、高負荷域でのノッキング問題が筒
内温度の低下によって低減するため、エンジンの圧縮比
を高圧縮比化することができ、この圧縮比の面からも熱
効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】混合気の比熱(定容比熱)と温度との関係を示
す図。
【図2】エンジンの代表的な指圧線図。
【図3】実施例にかかるエンジンの概略図。
【図4】実施例にかかるエンジンの空燃比制御の内容を
示す図。
【図5】副室バルブの開閉時期の一例を示す図。
【図6】エンジンの空燃比制御の従来例を示す図。
【符号の説明】
1 エンジン 3 ピストン 4 燃焼室 5 点火プラグ 8 吸気弁 12 エアフロ−メ−タ 14 燃料噴射弁 15 コントロ−ルユニット 16 スロットル開度センサ 20 副室 20a 燃焼室に開口する副室ポ−ト 21 副室バルブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンに供給される混合気の空燃比
    を、低負荷域では理論空燃比よりもリ−ンに設定する一
    方で、高負荷域では、負荷が大きくなる程、燃料の混合
    比率を大きくすることによって負荷に応じた出力を確保
    するようにしたエンジンであって、 前記エンジンの本体に形成され、燃焼室に開口する副室
    と、 該副室の開口を開閉する副室バルブと、を備え、 前記副室バルブは、少なくとも前記高負荷域において、
    圧縮行程の中期に開弁され、圧縮行程の終期ないし爆発
    行程の初期の間に閉弁される、ことを特徴とするエンジ
    ン。
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