JP2992164B2 - 情報記録媒体 - Google Patents

情報記録媒体

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JP2992164B2
JP2992164B2 JP4128251A JP12825192A JP2992164B2 JP 2992164 B2 JP2992164 B2 JP 2992164B2 JP 4128251 A JP4128251 A JP 4128251A JP 12825192 A JP12825192 A JP 12825192A JP 2992164 B2 JP2992164 B2 JP 2992164B2
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由夫 稲垣
孝徳 日置
隆志 加藤
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザーによる情報の
書き込みが可能な色素からなる記録層が設けられた情報
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年において、レーザー光等の高エネル
ギー密度のビームを用いる情報記録媒体が開発され、実
用化されている。一般の追記型(DRAW型)の情報記
録媒体は、基本構造としてプラスチック、ガラス等から
なる円盤状の透明基板と、この上に設けられたBi、S
n、In、Te等の金属または半金属からなる記録層と
を有する。記録媒体への情報の書き込みは、たとえばレ
ーザービームを記録媒体に照射することにより行なわ
れ、記録層の照射部分がその光を吸収して局所的に温度
上昇する結果、ピット形成等の物理的変化あるいは相変
化等の化学的変化を生じてその光学的特性を変えること
により情報が記録される。光ディスクからの情報の読み
取りもまた、レーザービームを光ディスクに照射するこ
となどにより行なわれ、記録層の光学的特性の変化に応
じた反射光または透過光を検出することにより情報が再
生される。
【0003】記録層としては、上記低融点金属や半金属
を用いた場合、記録感度や保存性が充分でない、あるい
は製造コストが高い等の欠点があった。近年、比較的長
波長の光で物性変化し得る色素層を記録層に用いること
が提案され、また実施されている。このような記録層か
ら情報の記録再生を行なうために用いられるレーザー光
としては、一般に半導体レーザーが利用されている。半
導体レーザーが放射するレーザー光の波長は、近赤外領
域あるいはこの付近の波長領域(700〜900nm)
に存在する。
【0004】このような、長波長側に吸収領域を持つ色
素の代表的なものとして、シアニン系色素が良く知られ
ている。一般に、シアニン色素は、近赤外領域付近の光
を吸収し易くC/N等の記録再生特性に優れているが、
反射率が30〜40%と充分い高いとは言えず、用途の
拡大や一層の特性向上を阻んでいる。
【0005】シアニン色素の中で、イミダゾ[4,5−
b]キノキサリン骨格を有するシアニン化合物は、光デ
ィスクの記録層に使用した場合、特に反射率が高いこと
で注目されている。このような化合物を記録層に用いた
光ディスクは、特開平2−572号公報、特開平2−8
9683号公報などに開示されている。このようなイミ
ダゾ[4,5−b]キノキサリン環を有するシアニン化
合物を基板上に形成された情報記録媒体は、一般に良好
な記録再生特性を示し、さらに例えば会合状態を形成さ
せる等の製造方法を選択することにより、780mmな
いし830mm付近の波長の光に対する反射率を60%
以上の著しく高い値にすることができる。このように高
反射率にすることにより、再生時にレーザーの出力が低
パワーでも読み取りが可能となるので種々のドライブに
適用し易くなり、さらに読み取り耐久性も向上するとの
利点を有する。
【0006】しかしながら、上記のような高い反射率を
示す情報記録媒体は、形成される色素記録層の状態が塗
布条件、その他作業条件により変動し易く、このため高
い反射率を示す光ディスクを高い歩留りで製造すること
は困難であること、さらには得られた記録層が経時的に
変質し易く保存安定性に優れた光ディスクが得られ難い
との問題がある。
【0007】このようなシアニン色素の中で、本発明者
の検討によると、メチン鎖が5個のシアニン色素であっ
て、メチン鎖の2、4位にトリメチレン架橋基により形
成された6員環を有し、6員環の2位が二つの置換基で
置換されたシアニン色素(特開平2−134290号公
報参照)が、イミダゾール環を持たないけれども、記録
層とした場合に比較的高い反射率を示すことが判明し
た。しかしながら、高反射率を示す色素は他の特性が充
分でない、あるいは高反射率が得られる場合でも、その
ような光ディスクを安定して製造することは困難である
ことが明らかとなった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者がさらに検討
した結果、上記6員環の2位がアルキル基あるいはアリ
ール基で一つだけ置換された下記一般式(I)で表わさ
れるシアニン色素を記録層に用いることにより、反射率
だけでなく生産性においても優れた光デイスクを得るこ
とができることが明らかとなった。この理由は、上記6
員環の2位が一方だけ置換されているため、色素が分子
中央部分で非対称形であるため色素層とした場合に安定
して凝集し易くなり、これにより高反射率を得ることが
できると推測される。また、大量生産した場合の特性の
安定性についても従来のシアニン色素の安定性を確保あ
るいはそれ以上の安定性を有している。
【0009】従って、本発明は、高い反射率と優れた記
録再生特性を有し且つこのような高い品質の製品を安定
して製造できるとの製造の安定性が向上した色素記録層
を有する情報記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、基板上にレ
ーザー光による情報の書き込みが可能な色素からなる記
録層が設けられた情報記録媒体において、該記録層が、
下記の一般式(I):
【0011】
【化2】 [ただし、R1 は、アルキル基、アリール基又は複素環
基を表わし、Q1 およびQ2 は、メチレン基を表わし、
1 、L2 、L3 、L4 及びL5 は、メチン基を表わ
し、nは、0又は1を表わし、mは、0又は1を表わ
し、Z1 は、N+=(L2-L3)n=Cと共に5又は6員の含窒素
複素環を形成するために必要な原子群を表わし、Z2
は、 C=(L4-L5)m=Nと共に5又は6員の含窒素複素環を
形成するために必要な原子群を表わし、R2 及びR3
は、アルキル基を表わし、Xは、電荷中和対イオンを表
わし、そしてpは、Xが分子中の電荷を中和させるため
に必要な正の数を表わす(ただし、分子中の中和すべき
電荷のない場合は0を表わす)]で表わされるシアニン
系色素からなることを特徴とする情報記録媒体により達
成することができる。
【0012】上記本発明の情報記録媒体の好ましい態様
は下記の通りである。 1)R1 は、炭素原子数1〜3のアルキル基、フェニル
基又はナフチル基を表わすことを特徴とする上記情報記
録媒体。
【0013】2)Q1 およびQ2 は、無置換のメチレン
基を表わすことを特徴とする上記情報記録媒体。
【0014】3)L1 、L2 、L3 、L4 及びL5 は、
無置換のメチン基を表わすことを特徴とする上記情報記
録媒体。
【0015】4)Z1 は、N+=(L2-L3)n=Cと共に、ベン
ゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキサゾ
ール環又はナフトオキサゾール環を形成するために必要
な原子群を表わすことを特徴とする上記情報記録媒体。
【0016】5)Z2 は、 C=(L4-L5)m=Nと共に、ベン
ゾチアゾール環、ナフトチアゾール環、ベンゾオキサゾ
ール環又はナフトオキサゾール環を形成するために必要
な原子群を表わしことを特徴とする上記情報記録媒体。
【0017】6)R2 及びR3 は、炭素原子数1〜5の
アルキル基を表わことを特徴とする上記情報記録媒体。
【0018】7)上記シアニン色素が、下記の一般式
(II):
【0019】
【化3】 [ただし、R1 、R2 及びR3 は、上記一般式(I)と
同義であり、W1 およびW2 は、それぞれ−S−、−O
−又は−Se−を表わし、Z3 及びZ4 は、それぞれ水
素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はプロポキ
シ基で置換されていても良いベンゼン環又はナフタレン
環を表わし、これらの置換基が結合してジオキソランを
形成しても良く、そして、X1 は、電荷中和対イオンを
表わす]で表わされるシアニン色素であることを特徴と
する上記情報記録媒体。
【0020】[発明の詳細な記述]本発明の情報記録媒
体は、基板上にレーザーによる情報の書き込みが可能な
色素記録層が設けらた基本構造を有する。
【0021】上記本発明の情報記録媒体は、たとえば以
下のような方法により製造することができる。本発明に
おいて使用する基板は、従来の情報記録媒体の基板とし
て用いられている各種の材料から任意に選択することが
できる。基板材料の例としてはソーダ石灰ガラス等のガ
ラス;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;ポ
リ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系樹
脂;エポキシ樹脂;およびポリカーボネートを挙げるこ
とができる。これらのうちで寸度安定性、透明性および
平面性などの点から、好ましいものはポリメチルメタク
リレート、ポリカーボネート、エポキシ樹脂およびガラ
スである。
【0022】記録層が設けられる側の基板表面には、平
面性の改善、接着力の向上および記録層の変質の防止の
目的で、下塗層が設けられていてもよい。下塗層の材料
としては、たとえば、ポリメチルメタクリレート、アク
リル酸・メタクリル酸共重合体、ニトロセルロース、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高
分子物質;シランカップリング剤などの有機物質;およ
び無機酸化物(SiO2 、Al23 等)、無機弗化物
(MgF2 )などの無機物質を挙げることができる。ガ
ラス基板の場合は、基板から遊離するアルカリ金属イオ
ンおよびアルカリ土類金属イオンによる記録層への悪影
響を防止するために、スチレン・無水マレイン酸共重合
体などの親水性基および/または無水マレイン酸基を有
するポリマーからなる下塗層が設けられているのが望ま
しい。下塗層は、たとえば上記物質を適当な溶剤に溶解
または分散したのち、この塗布液をスピンコート、ディ
ップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法に
より基板表面に塗布することにより形成することができ
る。
【0023】また、基板上にはトラッキング用溝または
アドレス信号等の情報を表わす凹凸の形成の目的で、プ
レグルーブ層が設けられてもよい。プレグルーブ層の材
料としては、アクリル酸のモノエステル、ジエステル、
トリエステルおよびテトラエステルのうちの少なくとも
一種のモノマー(またはオリゴマー)と光重合開始剤と
の混合物を用いることができる。プレグルーブ層の形成
は、まず精密に作られた母型(スタンパー)上に上記の
アクリル酸エステルおよび重合開始剤からなる混合液を
塗布し、さらにこの塗布液層上に基板を載せたのち、基
板または母型を介して紫外線の照射により液層を硬化さ
せて基板と液相とを固着させる。次いで、基板を母型か
ら剥離することにより、プレグルーブ層の設けられた基
板が得られる。プレグルーブ層の層厚は、一般に0.0
5〜100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50
μmの範囲にある。また、プラスチック基板の場合は基
板成形時に直接基板表面にプレグルーブを設けてもよ
い。
【0024】本発明の情報記録媒体は、基板上に(所望
により下塗層および/またはプレグルーブ層を介して)
中間層が設けられても良い。基板表面への中間層の形成
は、公知の塗布方法により行なうことができる。公知の
塗布方法の例としてはスピンコート法、ディップコート
法などを挙げることができる。なお、塗布法により形成
される中間層の例としては、接着層、断熱層、反射層、
感度強化層(ガス発生層)などを挙げることができる。
中間層が断熱層である場合には、例えばポリメチルメタ
クリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、スチ
レン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコー
ル、N−メチロールアクリルアミド共重合体、スチレン
スルホン酸共重合体、スチレン・ビニルトルエン共重合
体、塩素化ポリエチレン、クロルスルホン化ポリエチレ
ン、ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸
ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共
重合体、ポリカーボネート等の高分子物質;シランカッ
プリング剤などの高分子物質を溶剤に溶解させた塗布液
を用いて形成することができる。あるいは、ポリテトラ
フロロエチレン等のフッ素樹脂をスッパタリングなどの
蒸着を行なうことにより中間層を形成してもよい。好ま
しくは、塩素化ポリエチレンまたはフッ素樹脂からなる
中間層である。これにより、レーザービームの照射によ
る熱エネルギーが記録層から基板等へ熱伝導によって損
失するのを低減することができ、かつ中間層の被照射部
分からガスが発生してピットの形成が容易となり、従っ
て記録感度を高めるとともに読取誤差(ビットエラーレ
ート)を低減することができる。上記中間層の層厚は、
一般に1〜100nmの範囲にあり、好ましくは10〜
50nmの範囲にある。
【0025】上記基板上(所望により下塗層、プレグル
ーブ層および/または中間層上)に、上記本発明の下記
の一般式(I)の色素からなる記録層が設けられる。一
般式(I):
【0026】
【化4】 [ただし、R1 は、アルキル基、アリール基又は複素環
基を表わし、Q1 およびQ2 は、メチレン基を表わし、
1 、L2 、L3 、L4 及びL5 は、メチン基を表わ
し、Z1 は、N+=(L2-L3)n=Cと共に5又は6員の含窒素
複素環を形成するために必要な原子群を表わし、Z2
は、 C=(L4-L5)m=Nと共に5又は6員の含窒素複素環を
形成するために必要な原子群を表わし、R2 及びR3
は、アルキル基を表わし、nは、0又は1を表わし、m
は、0又は1を表わし、Xは、電荷中和対イオンを表わ
し、そしてpは、Xが分子中の電荷を中和させるために
必要な正の整数を表わす(ただし、分子中の中和すべき
電荷のない場合は0を表わす)]
【0027】R1 のアルキル基は、一般に炭素原子数1
〜18のアルキル基であり、炭素原子数1〜7のアルキ
ル基が好ましく、さらに炭素原子数1〜3のアルキル基
が好ましい。無置換のアルキル基の例としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ドデシル
基及びオクタデシル基を挙げることができる。置換アル
キル基の例としては、アラルキル基(例、ベンジル基、
2−フェニルエチル基)、ヒドロキシアルキル基(例、
2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル
基)、カルボキシアルキル基(例、2−カルボキシエチ
ル基、3−カルボキシプロピル基、4−カルボキシブチ
ル基、カルボキシメチル基)、アルコキシアルキル基
(例、2−メトキシエチル基、2−(2−メトキシエト
キシ)エチル基)、スルホアルキル基(例、2−スルホ
エチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホブチル
基、4−スルホブチル基、2−[3−スルホプロポキ
シ]エチル基、2−ヒドロキシ−3−スルホプロピル
基、3−スルホプロポキシエトキシエチル基)、スルフ
ァトアルキル基(例、3−スルファトプロピル基、4−
スルファトブチル基)、複素環置換アルキル基(例、2
−(ピロリジン−2−オン−1−イル)エチル基、テト
ラヒドロフルフリル基、2−モルホリノエチル基)、2
−アセトキシエチル基、カルボメトキシメチル基、2−
メタンスルホニルアミノエチル基及びアリル基を挙げる
ことができる。
【0028】無置換のアリール基の例としては、フェニ
ル基、2−ナフチル基及び1−ナフチル基を挙げること
ができる。置換アリール基の例としては、4−カルボキ
シフェニル基、4−スルホフェニル基、3−クロロフェ
ニル基及び3−メチルフェニル基を挙げることができ
る。
【0029】無置換の複素環基の例としては、2−ピリ
ジル基、2−チアゾリル基、2−フリル基及び2−チオ
フェニル基を挙げることができる。置換複素環基の例と
しては、4−メチル−2−ピリジル基及び4−フェニル
−2−チアゾリル基を挙げることができる。
【0030】R1 は、炭素原子数1〜3のアルキル基、
フェニル基又はナフチル基であることが好ましい。
【0031】Q1 およびQ2 は、無置換のメチレン基又
は置換メチレン基である。置換メチレン基の置換基とし
ては、カルボキシ基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原
子(例、弗素原子、塩素原子、臭素原子)、ヒドロキシ
基、炭素原子数8以下のアルコキシカルボニル基(例、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、フェノ
キシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基)、炭
素原子数8以下のアルコキシ基(例、メトキシ基、エト
キシ基、ベンジルオキシカルボニル基)、炭素原子数1
5以下の単環のアリールオキシ基(例、フェノキシ基、
p−トリルオキシ基)、炭素原子数8以下のアシルオキ
シ基(アセチルオキシ基、プロピオニルオキシ基)、炭
素原子数8以下のアシル基(アセチル基、プロピオニル
基、ベンゾイル基)、カルバモイル基(例、カルバモイ
ル基、N,N−ジメチルカルバモイル基、モルホリノカ
ルボニル基、ピペリジノカルボニル基)、スルファモイ
ル基(例、スルファモイル基、N,N−ジメチルスルフ
ァモイル基、モルホリノスルホニル基、ピペリジノスル
ホニル基)及び炭素原子数15以下のアリール基(例、
フェニル基、4−クロルフェニル基、4−メチルフェニ
ル基)を挙げることができる。Q1 およびQ2 は、無置
換のメチレン基が好ましい。
【0032】L1 、L2 、L3 、L4 及びL5 は、無置
換のメチン基又は置換メチン基を表わす。置換メチン基
の置換基としては、置換もしくは無置換のアルキル基
(例、メチル基、エチル基、2−カルボキシエチル
基)、置換もしくは無置換のアリール基(例、フェニル
基、o−カルボキシフェニル基)、ハロゲン原子(例、
塩素原子、臭素原子)、アルコキシ基(例、メトキシ
基、エトキシ基)、アミノ基(N,N−ジフェニルアミ
ノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N−メチル
ピペラジノ基)挙げることができる。L1 、L2 、L
3 、L4 及びL5 は、無置換のメチン基又はメチル置換
メチン基が好ましい。
【0033】Z1 がN+=(L2-L3)n=Cと共に形成する5又
は6員の含窒素複素環及びZ2 が C=(L4-L5)m=Nと共に
形成する5又は6員の含窒素複素環は、下記のものを挙
げることができる。チアゾール環{チアゾール環(例、
チアゾール、4−メチルチアゾール、4−フェニルチア
ゾール、4,5−ジメチルチアゾール、4,5−ジフェ
ニルチアゾール)、ベンゾチアゾール環(例、ベンゾチ
アゾール、4−クロロベンゾチアゾール、5−クロロベ
ンゾチアゾール、6−クロロベンゾチアゾール、5−ニ
トロベンゾチアゾール、4−メチルベンゾチアゾール、
5−メチルベンゾチアゾール、6−メチルベンゾチアゾ
ール、5−ブロモベンゾチアゾール、6−ブロモベンゾ
チアゾール、5−ヨードベンゾチアゾール、5−フェニ
ルベンゾチアゾール、5−メトキシベンゾチアゾール、
6−メトキシベンゾチアゾール、5−エトキシベンゾチ
アゾール、5−エトキシカルボニルベンゾチアゾール、
5−カルボキシベンゾチアゾール、5−フェネチルベン
ゾチアゾール、5−フルオロベンゾチアゾール、5−ク
ロロ−6−メチルベンゾチアゾール、5,6−ジメチル
ベンゾチアゾール、2,6−ジメトキシベンゾチアゾー
ル、5−ヒドロキシ−6−メチルベンゾチアゾール、テ
トラヒドロベンゾチアゾール、4−フェニルベンゾチア
ゾール)、ナフトチアゾール環(例、ナフト[2,1−
d]チアゾール、ナフト[1,2−d]チアゾール、ナ
フト[2,3−d]チアゾール、5−メトキシナフト
[1,2−d]チアゾール、7−エトキシナフト[2,
1−d]チアゾール、8−メトキシナフト[2,1−
d]チアゾール、5−メトキシナフト[2,3−d]チ
アゾール)}、
【0034】チアゾリン環(例、チアゾリン、4−メチ
ルチアゾリン、4−ニトロチアゾリン)、オキサゾール
環{オキサゾール環(例、オキサゾール、4−メチルオ
キサゾール、4−ニトロオキサゾール、5−メチルオキ
サゾール、4−フェニルオキサゾール、4,5−ジフェ
ニルオキサゾール、4−エチルオキサゾール)、ベンゾ
オキサゾール環(例、ベンゾオキサゾール、5−クロロ
ベンゾオキサゾール、5−メチルベンゾオキサゾール、
5−ブロモベンゾオキサゾール、5−フルオロベンゾオ
キサゾール、5−フェニルベンゾオキサゾール、5−メ
トキシベンゾオキサゾール、5−ニトロベンゾオキサゾ
ール、5−トリフルオロメチルベンゾオキサゾール、5
−ヒドロキシベンゾオキサゾール、5−カルボキシベン
ゾオキサゾール、6−メチルベンゾオキサゾール、6−
クロロベンゾオキサゾール、6−ニトロベンゾオキサゾ
ール、6−メトキシベンゾオキサゾール、6−ヒドロキ
シベンゾオキサゾール、5,6−ジメチルベンゾオキサ
ゾール、4,6−ジメチルベンゾオキサゾール、5−エ
トキシベンゾオキサゾール)、ナフトオキサゾール環
(例、ナフト[2,1−d]オキサゾール、ナフト
[1,2−d]オキサゾール、ナフト[2,3−d]オ
キサゾール、5−ニトロナフト[2,1−d]オキサゾ
ール}、
【0035】オキサゾリン環(例、4,4−ジメチルオ
キサゾリン)、セレナゾール環{セレナゾール環(例、
4−メチルセレナゾール、4−ニトロセレナゾール、4
−フェニルセレナゾール)、ベンゾセレナゾール環
(例、ベンゾセレナゾール、5−クロロベンゾセレナゾ
ール、5−ニトロベンゾセレナゾール、5−メトキシベ
ンゾセレナゾール、5−ヒドロキシベンゾセレナゾー
ル、6−ニトロベンゾセレナゾール、5−クロロ−6−
ニトロベンゾセレナゾール、5,6−ジメチルベンゾセ
レナゾール)、ナフトセレナゾール環(例、ナフト
[2,1−d]セレナゾール、ナフト[1,2−d]セ
レナゾール)}、セレナゾリン環(例、セレナゾリン、
4−メチルセレナゾリン)、テルラゾール環{テルラゾ
ール環(例、テルラゾール、4−メチルテルラゾール、
4−フェニルテルラゾール)、ベンゾテルラゾール環
(例、ベンゾテルラゾール、5−クロロベンゾテルラゾ
ール、5−メチルベンゾテルラゾール、5,6−ジメチ
ルベンゾテルラゾール、6−メトキシベンゾテルラゾー
ル)、ナフトテルラゾール環(例、ナフト[2,1−
d]テルラゾール、ナフト[1,2−d]テルラゾー
ル、}、
【0036】テルラゾリン環(例、テルラゾリン、4−
メチルテルラゾリン)、3,3−ジアルキルインドレニ
ン環(例、3,3−ジメチルインドレニン、3,3−ジ
エチルインドレニン、3,3−ジメチル−5−シアノイ
ンドレニン、3,3−ジメチル−6−ニトロインドレニ
ン、3,3−ジメチル−5−メトキシインドレニン、
3,3,5−トリメチルインドレニン、3,3−ジメチ
ル−5−クロロインドレニン)、
【0037】イミダゾール環{イミダゾール環(例、1
−アルキルイミダゾール、1−アルキル−4−フェニル
イミダゾール、1−アリールイミダゾール)、ベンゾイ
ミダゾール環(例、1−アルキルベンゾイミダゾール、
1−アルキル−5−クロロベンゾイミダゾール、1−ア
ルキル−5,6−ジクロロベンゾイミダゾール、1−ア
ルキル−5−メトキシベンゾイミダゾール、1−アルキ
ル−5−シアノベンゾイミダゾール、1−アルキル−5
−トリフルオロメチルベンゾイミダゾール、1−アルキ
ル−6−クロロ−5−シアノベンゾイミダゾール、1−
アルキル−6−クロロ−5−トリフルオロメチルベンゾ
イミダゾール、1−アリル−5,6−ジクロロベンゾイ
ミダゾール、1−アリル−5−クロロベンゾイミダゾー
ル、1−アリールベンゾイミダゾール1−アリール−5
−クロロベンゾイミダゾール、1−アリール−5,6−
ジクロロベンゾイミダゾール、1−アリール−5−メト
キシベンゾイミダゾール、1−アリール−5−シアノベ
ンゾイミダゾール)、ナフトベンゾイミダゾール環
(例、1−アルキルナフト[1,2−d]イミダゾー
ル、1−アリールナフト[1,2−d]イミダゾー
ル);上記イミダゾール環の例で示したアルキル基は、
炭素原子数1〜8個のもので、例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチルなどの無置換のアルキ
ル基、あるいはヒドロキシアルキル基(例、2−ヒドロ
キシエチル、3−ヒドロキシプロピル)が好ましく、特
にメチル基及びエチル基が好ましい。また上記アリール
基は、フェニル、ハロゲン原子(例、塩素原子)置換フ
ェニル、アルキル(例、メチル)置換フェニル、アルコ
キシ(例、メトキシ)置換フェニルを表わす}、
【0038】ピリジン環(例、2−ピリジン、4−ピリ
ジン、5−メチル−2−ピリジン、3−メチル−4−ピ
リジン)、キノリン環(キノリン環(例、2−キノリ
ン、3−メチル−2−キノリン、5−エチル−2−キノ
リン、6−メチル−2−キノリン、6−ニトロ−2−キ
ノリン、8−フルオロ−2−キノリン、6−メトキシ−
2−キノリン、6−ヒドロキシ−2−キノリン、8−ク
ロロ−2−キノリン、4−キノリン、6−エトキシ−4
−キノリン、6−ニトロ−4−キノリン、8−クロロ−
4−キノリン、8−フルオロ−4−キノリン、8−メチ
ル−4−キノリン、8−メトキシ−4−キノリン、6−
メチル−4−キノリン、6−メトキシ−4−キノリン、
6−クロロ−4−キノリン)、イソキノリン環(例、6
−ニトロ−1−イソキノリン、3,4−ジヒドロ−1−
イソキノリン、6−ニトロ−3−イソキノリン)}、イ
ミダゾ[4,5−b]キノキザリン環(例、1、3−ジ
エチルイミダゾ[4,5−b]キノキザリン、6−クロ
ロ−1,3−ジアリルイミダゾ[4,5−b]キノキザ
リン)、オキサジアゾール環、チアジアゾール環、テト
ラゾール環及びピリミジン環。これらの中で、上記含窒
素複素環は、ベンゾチアゾール環、ナフトチアゾール
環、ベンゾオキサゾール環又はナフトオキサゾール環で
あることが好ましい。
【0039】R2 及びR3 は、それぞれ一般に炭素原子
数1〜18のアルキル基であり、無置換のアルキル基の
例としてメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピ
ル基、ブチル基、イソブチル基、ヘキシル基、オクチル
基、ドデシル基及びオクタデシル基を挙げることができ
る。置換アルキル基の置換基の例としては、カルボキシ
基、スルホ基、シアノ基、ハロゲン原子(例、弗素原
子、塩素原子、臭素原子)、ヒドロキシ基、炭素原子数
8以下のアルコキシカルボニル基(メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、フェノキシカルボニル、ベン
ジルオキシカルボニル)、炭素原子数8以下のアルコキ
シ基(例、メトキシ、エトキシ、ベンジルオキシ、フェ
ネチルオキシ)、炭素原子数15以下の単環のアリール
オキシ基(例、フェノキシ、p−トリルオキシ)、炭素
原子数8以下のアシルオキシ基(例、アセチルオキシ、
プロピオニルオキシ)、炭素原子数8以下のアシル基
(例、アセチル、プロピオニル、ベンゾイル)、カルバ
モイル基(例、カルバモイル、N,N−ジメチルカルバ
モイル、モルホリノカルボニル、ピペリジノカルボニ
ル)、スルファモイル基(スルファモイル、N,N−ジ
メチルスルファモイル、モルホリノスルホニル、ピペリ
ジノスルホニル)、炭素原子数15以下のアリール基
(例、フェニル、4−クロロフェニル、4−メチルフェ
ニル、α−ナフチル)および炭素原子数18以下のアル
キルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ)を挙げるこ
とができる。
【0040】これらの中で、炭素原子数1〜5の置換又
は無置換のアルキル基が好ましく、さらに、無置換のア
ルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、ブチル及びイソブチル;アルコキシ置換のアルキ
ル基としては2−メトキシエチル、3−メトキシプロピ
ル及びエトキシエチル;アルキルチオ置換のアルキル基
としてはメチルチオエチル及びメチルチオプロピル;及
びアルコキシ置換のアルキル基としては2−アセトキシ
エチル及び3−アセトキシプロピルが好ましい。
【0041】n及びmは、それぞれ0が好ましい。
【0042】(X)p は、色素分子のイオン電荷を中性
にするために必要とされる陽イオン又は陰イオンを表わ
しており、(X)p 以外で示される色素分子が中性の場
合は必要がないのでpがとなる。pは一般に1又は1/
2である。典型的な陽イオンは、アンモニウムイオン、
アルカリ金属イオンである。一方、陰イオンは無機陰イ
オンであっても有機陰イオンであっても良く、例えば、
ハロゲン陰イオン(弗素イオン、塩素イオン、臭素イオ
ン、ヨウ素イオン)、置換アリールスルホン酸イオン
(p−トルエンスルホン酸イオン、p−クロルベンゼン
スルホン酸イオン)、アリールジスルホン酸イオン
(例、1,3−ベンゼンスルホン酸イオン、1,5−ナ
フタレンジスルホン酸イオン、2,6−ナフタレンジス
ルホン酸イオン)、アルキル硫酸イオン(例、メチル硫
酸イオン)、硫酸イオン、チオシアン酸イオン、過塩素
酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ピクリン酸イ
オン、酢酸イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオ
ン、ヘキサフルオロリン酸イオン、ヘキサフルオロアン
チモン酸イオン、タングストリン酸イオン及びビス(ベ
ンゼン−1,2−ジチオライト)ニッケレート(II)イオ
ンを挙げることができる。
【0043】上記一般式(I)で表わされるシアニン色
素が、下記の一般式(II):
【0044】
【化5】 [ただし、R1 、R2 及びR3 は、上記一般式(I)と
同義であり、W1 およびW2 は、それぞれ−S−、−O
−又は−Se−を表わし、Z3 及びZ4 は、それぞれ水
素原子、塩素原子、メチル基、メトキシ基又はプロポキ
シ基で置換されていても良いベンゼン環又はナフタレン
環を表わし、これらの置換基が結合してジオキソラン環
を形成しても良く、そして、X1 は、電荷中和対イオン
を表わす]で表わされるシアニン色素であることが好ま
しい。
【0045】次に、本発明の一般式(I)で表わされる
シアニン系色素の具体例を挙げる。本発明の範囲はこれ
らのみに限定されるものでは勿論ない。
【0046】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【0047】本発明の一般式(I)で表される化合物
(即ち、メチン鎖の2、4位にトリメチレン架橋基によ
り形成された6員環を有し、その2位がアルキル基ある
いはアリール基で一つだけ置換された構造の化合物)
は、米国特許第2481022号に既に増感色素として
記載されている。上記米国特許の実施例に記載された本
発明の化合物は、その記載に従って合成することができ
る。また、上記米国特許に具体的に記載されていない本
発明の化合物についても上記米国特許の例示及び実施例
の基づいて容易に合成することができる。
【0048】さらに、英国特許595783号、同59
5784号、同595785号、同604217号、米
国特許第2481022号、同2756227号、感光
科学与光化学(39頁、1987年)、ジャーナル・オ
ブ・イメージング・サイエンス(Journal of Imaging S
cience、32、81頁、1988年)、又はエフ・エム
・ハーマー(F.M.Hamer)著『ヘテロサイクリック・コン
パウンズ−シアニン・ダイ・アンド・リレイティド・コ
ンパウンズ−(Heterocylclic Compounds-Cyanine dyes
and related compounds-) 』、ジョン・ウイリー・アン
ド・サンズ(John Wiley & Sons)社−ニューヨーク、ロ
ンドンー、1964年刊);デー・エム・スターマー
(D.M.Sturmer) 著『ヘテロサイクリック・コンパウンズ
−スペシャル・トピックス・イン・ヘテロサイクリック
・ケミストリー−(Heterocylclic Compounds-Special t
opics in heterocyclic chemistry-) 』、第8章第4
節、482〜515頁、ジョン・ウイリー・アンド・サ
ンズ(John Wiley & Sons)社−ニューヨーク、ロンドン
ー、1977年刊)等の記載を参照することができる。
【0049】次に本発明の一般式(I)で表される化合
物の合成例を挙げて合成法を説明する。 合成例1(色素25の合成) 下記の化合物(T−1)6.0gと下記の化合物(M−
1)2.0gの混合物を180℃に加熱しながら10時
間攪拌した。反応液を冷却後、シリカゲルクロマトグラ
フィー(溶離液:ジクロロメチレン/メタノール)によ
り精製し、パラトルエンスルホン酸化合物(下記のS−
1)を得た。(S−1)1.6gをメタノール50ml
に完全に溶解させ、更にヨウ化ナトリウム1.5gのメ
タノール溶液30mlを室温下で攪拌しながら加えた。
析出した結晶を濾別し、メタノール20mlで洗浄、乾
燥させ目的の色素1.4gを得た。 収率: 22% λmax : 649.9nm(メタノール) ε: 1.74×105 融点: 186℃
【0050】
【化21】
【0051】合成例2(色素26の合成) 下記の化合物(T−1)3.0gと下記の化合物(M−
2)0.8gの混合物を140℃に加熱しながら1時間
攪拌した。反応液を冷却後、アセトニトリル10mlと
トリエチルアミン1.0mlを加え、1時間加熱還流さ
せた。反応液を冷却後、ヨウ化ナトリウム2.0gをメ
タノールに溶かした溶液50mlを加え、析出した結晶
を濾別した。得られた粗結晶をジクロロメタン/メタノ
ール混合溶液に溶かし、減圧下に溶媒を留去することに
より、再結晶させ、目的の色素1.70gを得た。 収率: 53% λmax : 645.5nm(メタノール) ε: 1.83×105 融点: 242℃
【0052】
【化22】
【0053】本発明において上記本発明の一般式(I)
で表わされるシアニン系色素を単独で用いてもよく、二
種以上併用してもよい。さらに、従来より情報記録媒体
の記録材料として知られている任意の色素を併用しても
よい。たとえば、本発明に使用される色素以外のシアニ
ン系色素、フタロシアニン系色素、ピリリウム系・チオ
ピリリウム系色素、アズレニウム系色素、スクワリリウ
ム系色素、Ni、Crなどの金属錯塩系色素、ナフトキ
ノン系・アントラキノン系色素、インドフェノール系色
素、インドアニリン系色素、トリフェニルメタン系色
素、トリアリルメタン系色素、アミニウム系・ジインモ
ニウム系色素およびニトロソ化合物を挙げることができ
る。
【0054】また、耐光性を向上させるためにいわゆる
一重項酸素クエンチャーとして知られている種々の色
素、例えば下記の一般式(III)もしくは(IV)で表わさ
れる化合物を併用してもよい。
【0055】
【化23】 (ただし、[Cat]+はテトラアルキルアンモニウムなどの
非金属陽イオンを表わし、MはNiなどの遷移金属原子
を表わし、AおよびA’は置換されていても良いベンゼ
ン環、2−チオクソ−1,3−ジチオール環などの5な
いし6員の芳香環もしくはヘテロ環を完成するための原
子群を表わす)
【0056】
【化24】 [式中Rは、置換基を有していてもよいアルキル基を表
わし、Yは一般式(I)のXで示したものと同じ陰イオ
ンを表わす]上記一般式(III)もしくは(IV)で表わさ
れるクエンチャーの具体例としては、PA−1006
(三井東圧ファイン(株))、IRG−023(日本化
薬(株))などを挙げることができる。
【0057】記録層の形成は、上記色素、さらに所望に
より上記クエンチャー、下記の結合剤などを溶剤に溶解
して塗布液を調製し、次いでこの塗布液を基板表面に塗
布して塗膜を形成したのち乾燥することにより行なうこ
とができる。本発明において、前記色素のカチオンと、
クエンチャーのアニオンとの結合体を使用することもで
きる。クエンチャーは前記色素1モルあたり、一般に0.
05〜12モル、好ましくは0.1 〜1.2 モル使用される。
クエンチャーは色素薄膜記録層に含有させることが好ま
しいが、記録層とは別の層に含有させてもよい。
【0058】上記記録層の形成は、上記色素(所望によ
り上記クエンチャー、結合剤を加えて)を有機溶剤に溶
解して塗布液を調製し、次いでこの塗布液を基板表面に
塗布して塗膜を形成したのち乾燥することにより行なう
ことができる。上記色素塗布液調製用の溶剤としては、
酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテートなどの
エステル、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メ
チルイソブチルケトンなどのケトン、ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどのハロゲン
化炭化水素、テトラヒドロフラン、エチルエーテル、ジ
オキサンなどのエーテル、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノールなどのアルコー
ル、ジメチルホルムアミドなどのアミド、2、2、3、
3、テトラフロロプロパノール等フッ素系溶剤などを挙
げることができる。
【0059】本発明の色素記録層を設ける場合、その塗
布液に添加する有機溶剤にフッ素系溶剤を使用すること
が好ましく、これにより色素モノマーの会合形成を促進
し、効率良くかつ容易に、長波長(好ましくは色素のエ
タノール溶液が示す吸収極大波長より70nm以上長波
長)に吸収極大を有する色素記録層を形成することがで
きる。
【0060】本発明に用いられるフッ素系溶剤(フッ素
含有化合物)の例としては、フッ素化アルコール、フッ
素置換ケトン、フッ素置換エステル、フッ素化カルボン
酸、フッ素置換アミド、フッ素置換ベンゼン、フッ素化
アルカンおよびフッ素化エーテルを挙げることができ
る。上記フッ素系溶剤(フッ素含有化合物)は特開昭6
3−159090号公報(米国特許第4832992
号)に記載されている。
【0061】フッ素化アルコールとしてはたとえば、一
般式 (V): A-CH2OH (V) (ただし、AはF(Cn2n)またはH(Cn2n)で
あり、nは1乃至6の整数である)で表わされる化合物
を挙げることができ、Aは直鎖であっても分岐していて
もどちらでもよい。その具体例としては下記化合物が挙
げられる。
【0062】H-CF2-CF2-CH2OH 、H-CF2-CF2-CF2-CF2-CH
2OH、 CF3-CH2OH 、F-CF2-CF2-CH2OH 、 F-CF2-CF2-CF
2-CF2-CH2OH、 塗布液中の該色素の濃度は、塗布液の全重量に対して、
0.1〜20重量%が好ましく、特に好ましくは1〜5
重量%である。
【0063】塗布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収
剤、可塑剤、滑剤など各種の添加剤を目的に応じて添加
してもよい。
【0064】結合剤を使用する場合に結合剤としては、
例えばゼラチン、ニトロセルロース、酢酸セルロース等
のセルロース誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなど
の天然有機高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素
系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩
化ビニル・ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、
ポリアクリル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のア
クリル樹脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリオレフ
ィン、エポキシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フ
ェノール・ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初
期縮合物などの合成有機高分子物質を挙げることができ
る。
【0065】塗布方法としては、スプレー法、スピンコ
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げる
ことができる。記録層の材料として結合剤を併用する場
合に、結合剤に対する色素の比率は一般に0.01〜9
9%(重量比)の範囲にあり、好ましくは1.0〜95
%(重量比)の範囲にある。
【0066】記録層内またはこれに隣接する層内には、
色素の劣化を防ぐため、酸化防止剤もしくは褪色防止剤
を存在させてもよい。記録層は単層でも重層でもよい
が、その層厚は一般に0.01μm〜2μmの範囲にあり、
好ましくは0.02〜0.8 μmの範囲にある。また、記録層
は基板の片面のみならず両面に設けられていてもよい。
【0067】本発明の色素記録層を設ける場合、上記の
ように有機溶剤にフッ素系溶剤を用いて、色素の会合形
成を促進し、効率良くかつ容易に、長波長(好ましくは
色素のエタノール溶液が示す吸収極大波長より70nm
以上長波長)に吸収極大を有する色素記録層を形成する
ことが、記録または再生時に使用するレーザーの発振波
長の領域で光の吸収が大きくなるので好ましい。
【0068】このような吸収極大波長をより長波長に吸
収極大を有するように色素記録層を形成する方法として
は、例えば上記色素およびフッ素系溶剤を含む塗布液を
調製した後、基板上に該塗布液を塗布乾燥することによ
って行なわれる。すなわち、フッ素系溶剤を含む(適
宜、他の有機溶剤、結合剤を含有される)色素塗布液を
塗布することが、該色素モノマーの会合体からなる色素
記録層を形成させるために極めて有効であることを意味
している。このような色素の会合状態は、該色素の溶解
できる臨界点付近で形成され易と推察されることから、
フッ素系溶剤を含まない塗布液であっても形成される場
合もあるが、フッ素系溶剤を使用することにより塗布液
の調製が極めて容易で且つ会合状態も形成され易いとの
利点がある。これ以外にも、基板を一定方向に延伸した
り、表面を摩擦したりした後色素を塗布する方法、色素
を塗布する前に基板上にハロゲン化銀等蒸着等により層
形成しておき、色素の配向を促進する方法、塗布液中で
色素モノマーを会合させるため塗布液の濃度を高くした
り、塗布液に塩類、樹脂を添加したりする方法、あるい
は色素層形成後、該色素層に機械的または熱的刺激を付
与して色素モノマーを会合状態に変化させる方法等を利
用することができる。
【0069】さらに、本発明の情報記録媒体は、上記記
録層の上に、情報の再生時におけるC/Nの向上および
反射率の向上の目的で、反射層を設けてもよい。反射層
の材料である光反射性物質はレーザー光に対する反射率
が高い物質であり、その例としては、Mg、Se、Y、
Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、Mo、W、
Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、Rh、Pd、I
r、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、G
a、In、Si、Ge、Te、Pb、Po、Sn、Bi
などの金属および半金属あるいはステンレス鋼を挙げる
ことができる。これらのうちで好ましいものは、Cr、
Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Alおよびステンレス
鋼である。これらの物質は単独で用いてもよいし、ある
いは二種以上の組合せでまたは合金として用いてもよ
い。反射層は、たとえば上記光反射性物質を蒸着、スパ
ッタリングまたはイオンプレーティングすることにより
記録層の上に形成することができる。反射層の層厚は一
般には10〜300nmの範囲にある。
【0070】また、反射層の上には、記録層などを物理
的および化学的に保護する目的で保護層が設けられても
よい。この保護層は、基板の記録層が設けられていない
側にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けられてもよ
い。保護層に用いられる材料の例としては、SiO、S
iO2 、MgF2 、SnO 2 、Si34 等の無機物
質;熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の
有機物質を挙げることができる。保護層は、たとえばプ
ラスチックの押出加工で得られたフィルムを接着層を介
して記録層(または銀塩層あるいは反射層)上および/
または基板上にラミネートすることにより形成すること
ができる。あるいは真空蒸着、スパッタリング、塗布等
の方法により設けられてもよい。また、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂の場合には、これらを適当な溶剤に溶解し
て塗布液を調製したのち、この塗布液を塗布し、乾燥す
ることによっても形成することができる。UV硬化性樹
脂の場合には、そのままもしくは適当な溶剤に溶解して
塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布し、UV光を照
射して硬化させることによっても形成することができ
る。これらの塗布液中には、更に帯電防止剤、酸化防止
剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて添加して
もよい。保護層の層厚は一般には0.1〜100μmの
範囲にある。
【0071】本発明において、情報記録媒体は上述した
構成からなる単板であってもよいが、あるいは更に上記
構成を有する二枚の基板を記録層が内側となるように向
い合わせ、接着剤等を用いて接合することにより、貼合
せタイプの記録媒体を製造することもできる。あるいは
また、二枚の円盤状基板のうちの少なくとも一方に上記
構成を有する基板を用いて、リング状内側スペーサとリ
ング状外側スペーサとを介して接合することにより、エ
アーサンドイッチタイプの記録媒体を製造することもで
きる。
【0072】上記情報記録媒体を用いて情報を記録およ
び再生する方法は、例えば次のように行なわれる。ま
ず、情報記録媒体を定線速度(CDフォーマットの場合
は1.2〜1.4m/秒)または定角速度にて回転させ
ながら、基板側から半導体レーザー光などの記録用の光
を照射する。この光の照射により、レーザーパワーが低
い時は会合状態にある色素からなる記録層のその会合状
態を変化(通常レーザー照射に会合状態がより密となり
結晶に近い状態に変化する)させることにより情報が記
録される。また、レーザーパワーが大きい場合は、会合
状態にある色素からなる記録層に凹部(ピット)を形成
することにより情報が記録される。但し、記録層上に反
射層や保護層を形成した場合は凹部を形成は難しくな
る。一般に、記録光としては750nm〜850nmの
範囲の発振波長を有する半導体レーザービームが用いら
れる。情報の再生は、情報記録媒体を上記と同一の定線
速度で回転させながら上記と同一の発振波長を有するレ
ーザー光を基板側から照射して、その反射光を検出する
ことにより行なうことができる。
【0073】
【実施例】以下に、本発明の実施例を記載する。ただ
し、これらの各例は本発明を制限するものではない。
【0074】[実施例1]シアニン系色素(前記色素2
5)2.3gを、2,2,3,3−テトラフロロ−1−
プロパノール(構造式:HCF2CF2CH2OH)に溶解して2.
3重量%の濃度の色素塗布液を調製した。トラッキング
ガイドが設けられた円盤状のポリカーボネート基板(外
径:120mm、内径:15mm、厚さ:1.2mm、
トラックピッチ:1.6μm、グルーブの深さ:80n
m)上に、塗布液をスピンコート法により回転数180
0rpmの速度で塗布した後100秒間乾燥して層厚が
130nmの記録層を形成した。このようにして、基板
および記録層からなる情報記録媒体を製造した。同様に
して合計100枚の情報記録媒体を作成した。
【0075】[実施例2]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を前記色素26に変えて色素塗
布液を調製した以外は実施例1と同様にして情報記録媒
体を製造した。同様にして合計100枚の情報記録媒体
を作成した。
【0076】[実施例3]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を前記色素27に変えて色素塗
布液を調製した以外は実施例1と同様にして情報記録媒
体を製造した。同様にして合計100枚の情報記録媒体
を作成した。
【0077】[実施例4]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を前記色素28に変えて色素塗
布液を調製した以外は実施例1と同様にして情報記録媒
体を製造した。同様にして合計100枚の情報記録媒体
を作成した。
【0078】[実施例5]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を前記色素29に変えて色素塗
布液を調製した以外は実施例1と同様にして情報記録媒
体を製造した。同様にして合計100枚の情報記録媒体
を作成した。
【0079】[実施例6]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を前記色素33に変えて色素塗
布液を調製した以外は実施例1と同様にして情報記録媒
体を製造した。同様にして合計100枚の情報記録媒体
を作成した。
【0080】[実施例7]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を前記色素34に変えて色素塗
布液を調製した以外は実施例1と同様にして情報記録媒
体を製造した。同様にして合計100枚の情報記録媒体
を作成した。
【0081】[比較例1]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を下記の構造式を有する色素A
に変えて色素塗布液を調製した以外は実施例1と同様に
して情報記録媒体を製造した。 色素A:
【0082】
【化25】 同様にして合計100枚の情報記録媒体を作成した。
【0083】[比較例2]実施例1において、シアニン
系色素(前記色素25)を下記の構造式を有する色素B
に変えて色素塗布液を調製した以外は実施例1と同様に
して情報記録媒体を製造した。 色素B:
【0084】
【化26】 同様にして合計100枚の情報記録媒体を作成した。
【0085】このようにして得られた情報記録媒体につ
いて下記のようにして評価した。 [情報記録媒体の評価] 1)反射率 各実施例で得られた100枚の情報記録媒体について分
光光度計((株)日立製作所製)を用いて、基板側より
780nmの波長の光を照射して反射率を測定した。そ
の平均を表記した。
【0086】2)標準偏差 各実施例で得られた100枚の情報記録媒体について上
記のように反射率を測定し、その標準偏差を求めた。
【0087】3)C/N 上記で得られた100枚の情報記録媒体を、波長780
nmの半導体レーザー光を使用して、定線速度1.3m
/秒、記録パワー7.0mWにて、変調周波数196k
Hz(デューティー45%)の信号を記録した。そして
記録された信号を0.5mWの再生パワーにて再生し、
再生時のC/Nを、スペクトルアナライザー(TR41
35:アドバンテスト社製)を用いて測定した。その平
均を表記した。
【0088】上記測定結果を表1に示す。
【0089】
【表1】 表1 ──────────────────────────── 色素 反射率 標準偏差 C/N No. (%) (dB) ──────────────────────────── 実施例1 25 52 0.41 49 実施例2 26 55 0.53 48 実施例3 27 54 0.46 50 実施例4 28 53 0.51 49 実施例5 29 52 0.63 49 実施例6 33 52 0.56 48 実施例7 34 51 0.74 48 ──────────────────────────── 比較例1 A 51 6.28 32 比較例2 B 27 3.13 48 ────────────────────────────
【0090】
【発明の効果】本発明の情報記録媒体の記録層は、メチ
ン鎖が5個のシアニン色素であって、メチン鎖の2、4
位にトリメチレン架橋基により形成された6員環を有
し、6員環の2位がアルキル基あるいはアリール基で一
つだけ置換された上記一般式(I)で表わされるシアニ
ン色素よりなっている。上記シアニン色素を用いること
により、得られる情報記録媒体は反射率が高く且つ記録
再生特性においても高いレベルのものとなり、更にこの
ような製品を安定して(高い歩留りで)製造することが
できる。これは、上記6員環の2位が一方だけ置換され
ているため、色素が分子中央部分で非対称形であるため
色素層とした場合に凝集し易く且つその凝集状態が安定
となることから、安定して高反射率を得ることができる
と推測される。このように、本発明の情報記録媒体は、
高い反射率を有しているので、再生時に低パワーで読み
取りが可能なので種々のドライブに適用し易くなり、さ
らに読み取り耐久性も向上するとの利点を有する。さら
に、記録再生特性においても優れた特性が得られ易い。
すなわち、優れた特性を有するの光ディスクを安定し
て、高い歩留りで製造できるので生産性に優れた情報記
録媒体であるということができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−146966(JP,A) 特開 平3−274183(JP,A) 特開 平3−207693(JP,A) 特表 昭62−502120(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41M 5/26 G11B 7/24 516 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にレーザー光による情報の書き込
    みが可能な色素からなる記録層が設けられた情報記録媒
    体において、 該記録層が、下記の一般式(I): 【化1】 [ただし、R1 は、アルキル基、アリール基又は複素環
    基を表わし、Q1 およびQ2 は、メチレン基を表わし、
    1 、L2 、L3 、L4 及びL5 は、メチン基を表わ
    し、nは、0又は1を表わし、mは、0又は1を表わ
    し、Z1 は、N+=(L2-L3)n=Cと共に5又は6員の含窒素
    複素環を形成するために必要な原子群を表わし、Z2
    は、 C=(L4-L5)m=Nと共に5又は6員の含窒素複素環を
    形成するために必要な原子群を表わし、R2 及びR3
    は、アルキル基を表わし、Xは、電荷を中和するための
    対イオンを表わし、そしてpは、正の数を表わす(ただ
    し、分子中の中和すべき電荷のない場合は0を表わ
    す)]で表わされるシアニン系色素からなることを特徴
    とする情報記録媒体。
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