JP2990202B2 - ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法 - Google Patents

ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法

Info

Publication number
JP2990202B2
JP2990202B2 JP6061107A JP6110794A JP2990202B2 JP 2990202 B2 JP2990202 B2 JP 2990202B2 JP 6061107 A JP6061107 A JP 6061107A JP 6110794 A JP6110794 A JP 6110794A JP 2990202 B2 JP2990202 B2 JP 2990202B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stone roll
roll
group
stone
press
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6061107A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07279081A (ja
Inventor
寛治 二宮
克明 中島
孝友 渋谷
正俊 茂木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUSHIN KAGAKU KENKYUSHO KK
Nippon Seishi KK
Original Assignee
NITSUSHIN KAGAKU KENKYUSHO KK
Nippon Seishi KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUSHIN KAGAKU KENKYUSHO KK, Nippon Seishi KK filed Critical NITSUSHIN KAGAKU KENKYUSHO KK
Priority to JP6061107A priority Critical patent/JP2990202B2/ja
Publication of JPH07279081A publication Critical patent/JPH07279081A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2990202B2 publication Critical patent/JP2990202B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製紙工程中、湿紙の脱
水部のプレスパートにおけるストーンロールからの湿紙
の剥離性の改善方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙パルプ産業は、パルプ化工程から始ま
る各工程において、永年、ピッチトラブルに悩まされて
いる。特に、近年の白水の再利用率向上等のシステムの
クローズ化の推進や、原料と共にその製品である紙の多
様化に伴って、用いる化学薬品の種類も多様化し、ま
た、その量も増大しており、ピッチトラブルの様相が更
に複雑なものとなっている。
【0003】一般に、製紙工程は、パルプ調成、抄造
(脱水、乾燥)、必要に応じて、塗工等の工程からな
り、脱水工程において、紙料は、大部分の水がワイヤー
パートで除去されて、湿紙を形成するが、尚、多くの水
を含んでおり、かくして得られた湿紙をそのまま加熱乾
燥すれば、多量の蒸気を必要として、経済的に不利であ
るので、湿紙は、プレスパート(搾水部)に送られて、
機械的なプレスによって脱水した後、ドライパート(乾
燥部)に送られる。ここに、抄紙機回り、特に、ワイヤ
ーパートとプレスパートとからなるウェットパートを構
成する部材に付着するピッチによる汚れは、紙製造にお
いて、操業効率や最終製品の品質に直接影響を及ぼすの
で、深刻な問題となっている。
【0004】ここに、上記ピッチとは、紙製造におい
て、パルプ(GP、TMP、KP、DIP等)が含有す
る樹脂状物質を総称するものであり、当初、紙料中に分
散していたものが、pH、温度、イオン強度等の変化に
よって凝集し、粘着性の物質となって、製紙工程におい
て、種々のトラブルを発生する。このようなピッチの由
来は、大きくは、第1に、木材からの樹脂酸、脂肪酸、
アルコール、不ケン化物又はパルプ化工程で変質したも
の、第2には、古紙パルプからの接着剤、インクビヒク
ル等、そして、第3には、製造時の内添薬品であるデン
プン、合成紙力増強剤、サイズ剤等の未定着分の3つに
分類することができる。
【0005】ところで、従来、ピッチトラブルを防止
し、又は軽減するために、例えば、特開昭63−264
993号公報、特開平3−244698号公報、特開平
4−352898号公報、特開平4−202299号公
報、特開平4−300383号公報等に記載されている
ように、有機系や無機系のピッチコントロール剤がパル
パー後、リファイナー後のチェストやマシンチェスト等
でパルプスラリーに加えられているが、抄紙用具へのピ
ッチ付着を完全に防止することは、従来、不可能であ
る。また、特開平2−182995号公報等には、プレ
スパートにおいて用いるフェルトへのピッチの付着を防
止する方法が提案されている。
【0006】特に、プレスパートのセンターロール等の
ストーンロール(天然石及び人工石を含む。)は、直
接、紙匹に接触し、しかも、その後の工程がオープンド
ローであり、そのため紙匹がフリーな状態になっている
ので、ストーンロールにピッチが付着すると、ロールに
紙匹が取られ、剥離線下降や断紙が発生し、通紙にも長
時間を要し、生産性の低下を招いている。即ち、具体的
には、ピッチは、抄紙用具、脱水部品、プレスロール等
に付着し、それに伴って、紙匹の剥け、穴あき、断紙、
ピッチの紙匹への転移、ドクターブレードよりの抜け等
が起こるのであり、特に、坪量が小さく、強度の弱い紙
の場合に上記傾向が強い。そこで、従来、抄き初めに、
原料配合や内添薬品の割合を変える等の対応をしている
が、満足し得る結果を得ていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな製紙工程中、湿紙の脱水部のうちのプレスパートに
おけるストーンロールからの湿紙の剥離性を改善する方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるストーンロ
ールの剥離性の改善方法は、製紙工程中、プレスパート
において、(a) 一般式(I)
【0009】
【化5】
【0010】(式中、Rは炭素数8〜22のアルキル基
又はアルケニル基を示し、AOは炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基を示し、n+mは2〜50の整数であ
る。)で表わされるポリオキシアルキレンアルキルアミ
ン、(b) 一般式(II)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、Aは水酸基にて置換されていても
よい2価の低級炭化水素基を示す。)で表わされる有機
ホスホン酸及び(c) 非イオン界面活性剤(ポリオキシアルキレンアルキ
ルアミンを除く。)を有効成分とするストーンロール汚
れ防止剤をストーンロール又はフェルトに適用して、ピ
ッチの堆積を防ぐことを特徴とする。
【0013】本発明において用いるストーンロール汚れ
防止剤は、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、有機
ホスホン酸及び非イオン界面活性剤(ポリオキシアルキ
レンアルキルアミンを除く。)を有効成分とし、そのう
ち、ポリオキシアルキレンアルキルアミンは、一般式
(I)
【0014】
【化7】
【0015】(式中、Rは炭素数8〜22のアルキル基
又はアルケニル基を示し、AOは炭素数2〜4のオキシ
アルキレン基を示し、n+mは2〜50の整数であ
る。)で表わされる。
【0016】上記のようなポリオキシアルキレンアルキ
ルアミンは、炭素数8〜22の飽和又は不飽和脂肪族ア
ミンにアルキレンオキサイドを付加モル数が5〜30モ
ルとなるように付加させることによつて得ることができ
る。このような脂肪族アミンとしては、例えば、オクチ
ルアミン、デシルアミン、ラウリルアミン、ミリスチル
アミン、パルミチルアミン、ステアリルアミン、オレイ
ルアミン等を挙げることができる。これらは単独で、又
は2種以上の混合物として用いられる。これらの中で
は、ラウリルアミン、ミリスチルアミン、パルミチルア
ミン、ステアリルアミン、オレイルアミン等が好適に用
いられる。
【0017】また、上記ポリオキシアルキレンアルキル
アミンにおいて、AOで表わされるオキシアルキレン基
は、オキシエチレン基、オキシプロピレン基及びオキシ
ブチレン基より選ばれる1種又は2種以上の組み合わせ
であって、2種以上の組み合わせの場合は、そのような
ポリオキシアルキレン基は、ブロック共重合体及びラン
ダム共重合体のいずれからなる基であってもよい。
【0018】本発明においては、特に、上記オキシアル
キレン基は、オキシエチレン基又は/及びオキシプロピ
レン基であることが好ましく、そのうち、付加モル数
は、10〜25モルの範囲が好適である。
【0019】本発明において用いる有機ホスホン酸は
一般式(II)
【0020】
【化8】
【0021】(式中、Aは水酸基にて置換されていても
よい2価の低級炭化水素基を示す。)で表わされる。
【0022】このような有機ホスホン酸の具体的として
は、例えば、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホス
ホン酸等を挙げることができる。本発明においては、有
機ホスホン酸は、その塩をも含むものとし、そのような
塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、アン
モニウム塩等を挙げることができる。有機ホスホン酸や
その塩は、ピッチ凝集時の核の構成要素の一つである金
属イオン、例えば、カルシウムイオンやアルミニウムイ
オン、鉄イオン、銅イオン等のコントロールに寄与す
る。
【0023】また、本発明において、ストーンロール汚
れ防止剤の有効成分の一つとして用いる非イオン界面活
性剤(ポリオキシアルキレンアルキルアミンを除く。)
は、好ましくは、活性水素を有する化合物(アルキルア
ミンを除く。)へのアルキレンオキサイド付加物であ
る。前記ポリオキシアルキレンアルキルアミンは、アル
キルアミンへのアルキレンオキサイド付加物である。
【0024】本発明において、上記活性水素を有する化
合物としては、脂肪族アルコール、アルキルフェノー
ル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エス
テル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステル等のような
多価アルコール脂肪酸エステル、脂肪酸、脂肪酸アミド
等を例示することができる。ここに、上記脂肪酸とある
のは、飽和及び不飽和のいずれであってもよい。
【0025】従って、本発明において、非イオン界面活
性剤は、上述したように、活性水素を有する化合物への
アルキレンオキサイド付加物からなり、そのようなもの
としては、例えば、脂肪族アルコールへのアルキレンオ
キサイド付加物であるポリオキシアルキレンアルキルエ
ーテル、アルキルフェノールへの付加物であるポリオキ
シアルキレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂
肪酸エステルへの付加物であるポリオキシアルキレンソ
ルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルへ
の付加物であるポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸
エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルへの付
加物であるポリオキシアルキレンペンタエリスリトール
脂肪酸エステル、脂肪酸への付加物であるポリオキシア
ルキレン脂肪酸エステル、脂肪酸アミドへの付加物であ
るポリオキシアルキレン脂肪酸アミド等を挙げることが
できる。
【0026】本発明においては、上記非イオン界面活性
剤としての活性水素を有する化合物へのアルキレンオキ
サイド付加物は、低発泡性及び高油脂溶解性という観点
から、全体としての分子量が800〜2000の範囲に
あり、分子中に含まれるオキシアルキレン基としては、
オキシエチレン基、オキシプロピレン基及びオキシブチ
レン基より選ばれる1種又は2種以上の組み合わせから
なるものが好ましく用いられる。分子中に含まれるオキ
シアルキレン基が2種以上であるアルキレンオキサイド
付加物においては、ブロック共重合体及びランダム共重
合体のいずれであってもよい。
【0027】上述したようなポリオキシアルキレンアル
キルアミンと非イオン界面活性剤は、常法に従って製造
することができるが、市販品を用いることもできる。有
機ホスホン酸も、市販品を用いることができる。
【0028】本発明において用いるストーンロール汚れ
防止剤は、好ましくは、有効成分であるポリオキシアル
キレンアルキルアミン、有機ホスホン酸及び非イオン界
面活性剤は、重量比にて、60:30:10乃至30:
55:15の範囲にあるものが好ましい。これら有効成
分は、通常、そのまま乃至10倍程度に希釈して、用い
られる。
【0029】次に、本発明の方法を添付図面に基づいて
説明する。
【0030】図1は、抄紙機の脱水部のなかのプレスパ
ートのロール構成の一例としてのトランスフォーマー型
2ニップコンバインドプレスのロール構成を示し、図2
は、図1における No.2プレスストーンロール4と No.
3プレスストーンロール6との近傍の要部斜視図を示
す。
【0031】図1に示すように、ワイヤパート(図示せ
ず)からプレスパートに送られてきた湿紙7は、ピック
アップロール1を経てピックアップフェルト9に重ねら
れ、No.1プレスと No.2プレスを経て搾水され、更
に、 No.3プレスを経由して搾水される。その間、 No.
2プレスストーンロール4からペーパーロール11の間
がオープンドローとなる。符号8は No.1プレスフェル
トであり、符号10は No.3プレスフェルトである。
【0032】本発明によれば、製紙工程中、プレスパー
トにおいて、前述したストーンロール汚れ防止剤をスト
ーンロールに適用することによつて、ストーンロールの
表面にピッチが堆積することを防ぐことができる。
【0033】例えば、図2に示すように、 No.2プレス
ストーンロール4に接してドクターブレード15が配設
されており、このドクターブレードは、ロールの表面に
付着した微細物や滓を除去して、ロール表面を清浄に保
つ。
【0034】本発明によれば、上記ドクターブレード1
5に近接して、ストーンロール4の表面にストーンロー
ル汚れ防止剤を注ぐことができるように、シャワーパイ
プ12を付設し、ストーンロール汚れ防止剤を原液、又
は2〜10倍までに希釈して、薬液タンク14から定量
ポンプ17aによってシャワーパイプ12に送り、スト
ーンロール4の全幅にわたって、均一に且つ連続的に注
ぐことによつて、ストーンロールの表面にピッチが堆積
することを防ぐことができる。ストーンロールへの汚れ
防止剤の添加量は、装置の寸法、紙匹の駆動速度等に応
じて適宜に選ばれるが、通常、5倍希釈して、1〜40
cc/分・mの範囲であり、好ましくは、5〜20cc
/分・mの範囲である。
【0035】同様に、 No.3プレスストーンロール6に
ついても、これに近接して、ドクターブレード21、2
2用にシャワーパイプ19並びに滴下装置20を付設
し、ストーンロール汚れ防止剤を薬液タンク14から定
量ポンプ17bにより送液し、ストーンロール6の全幅
にわたって、均一に且つ連続的にて注ぐことができる。
【0036】他方、一般に、製紙工程中、プレスパート
において、フェルト洗浄剤を洗浄剤タンク13から定量
ポンプ23にてシャワーパイプ18に送り、フェルト1
0に注いで、フェルトを洗浄することが行なわれてい
る。ここに、本発明による前記ストーンロール汚れ防止
剤は、ロール汚れ防止効果にすぐれているのみならず、
フェルト洗浄剤としても、すぐれた効果を有するので、
本発明においては、上記フェルト洗浄剤に代えて、前述
したストーンロール汚れ防止剤を用い、これを同様にし
て、タンク13から定量ポンプ23にてシャワーパイプ
18に送り、フェルト10に注ぐことによっても、スト
ーンロールの表面へのピッチの堆積を防ぐことができ
る。
【0037】しかし、フェルトの洗浄のために、必要に
応じて、別異の成分からなるフェルト洗浄剤を用いても
よいのは勿論であり、そのようなフェルト洗浄剤とし
て、例えば、灯油のような溶剤と酸性タイプ洗浄剤とか
らなるものを挙げることができる。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明は、実施例により限定されるものではない。尚、
実施例においては、脱水部のプレスパートとして、先に
説明したトランスフォーマー型2ニップコンバインドプ
レスを用い、また、ストーンロール汚れ防止剤として、
下記製剤例1に示す組成のものを30重量%水溶液に希
釈して用いた。尚、括弧内の数字は、その直後のオキシ
アルキレン単位の付加数を示す。
【0039】 (製剤例1) ポリ(15)オキシエチレンポリ(2)オキシプロピレンオ レイルアミン(ブロック共重合体) 35重量部 1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸 20重量部 ポリ(20)オキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エス テル 45重量部
【0040】 実施例1 デンプンと合成紙力増強剤をパルプスラリーに内添して
用いたとき、 No.2プレスストーンロール4からの湿紙
の紙剥がれが不良となり、湿紙がストーンロールに取ら
れ、剥離線下降、断紙が発生し、通紙も不能となった。
そこで、シャワーパイプ12からストーンロール汚れ防
止剤をストーンロールの表面に注ぐことによって、スト
ーンロールへの湿紙取られが解消し、剥離線も上昇し、
ドローも大幅に緩み、操業性が大幅に向上した。また、
図2に示したように、フェルトに近接するシャワーパイ
プ18から上記ストーンロール汚れ防止剤をフェルトの
表面に注ぐことによっても、ストーンロールへの湿紙取
られが解消し、更に、フェルトへのピッチ付着も大幅に
低減された。
【0041】 実施例2 プレスストーンロール4及び6のドクターブレードから
の粕抜けやピッチ抜けの問題が生じたため、ストーンロ
ールに近接したシャワーパイプ12、19及び滴下装置
20を付設し、これよりストーンロール汚れ防止剤をス
トーンロールの表面に注ぐことによって、上記問題がほ
ぼ解決されて、断紙や重欠陥が減少した。
【0042】 実施例3 通紙30分前にストーンロール汚れ防止剤をストーンロ
ール4又はフェルト10の表面に注ぐことによって、ス
トーンロールからの紙剥がれがよくなり、通紙に要する
時間が短縮され、その結果、生産性が向上した。
【0043】
【発明の効果】以上のように、本発明に従って、製紙工
程中、湿紙の脱水部のプレスパートにおいて、所定の成
分を有効成分とするストーンロール汚れ防止剤をストー
ンロール又はフェルトの表面に注ぐことによって、湿紙
のストーンロールからの剥離が顕著に改善され、延いて
は、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、抄紙機の脱水部におけるトランスフォーマ
ー型2ニップコンバイントプレスのロール構成を示す。
【図2】は、図1における No.2及び No.3プレススト
ーンロール近傍の要部斜視図を示す。
【符号の説明】
1…ピックアップロール、2… No.1プレスロール、3
… No.2プレスロール、4… No.2プレスストーンロー
ル、5… No.3プレスロール、6… No.3プレスストー
ンロール、7…湿紙、8… No.1プレスフェルト、9…
ピックアップフェルト、10… No.3プレスフェルト、
11…ペーパーロール、12…シャワーパイプ、13…
フェルト洗浄剤タンク、14…薬液タンク、15、16
…ドクターブレード、17a、17b…定量ポンプ、1
8、19…シャワーパイプ、20…滴下装置、21、2
2…ドクターブレード、23…定量ポンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 孝友 宮城県石巻市南光町2丁目2番1号 日 本製紙株式会社石巻工場内 (72)発明者 茂木 正俊 宮城県石巻市南光町2丁目2番1号 日 本製紙株式会社石巻工場内 (56)参考文献 特開 平3−260190(JP,A) 特開 平4−202299(JP,A) 特開 昭55−45857(JP,A) 特開 昭60−119289(JP,A) 特開 昭50−160502(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D21F 1/32 D21C 9/08 D21F 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製紙工程中、プレスパートにおいて、 (a) 一般式(I) 【化1】 (式中、Rは炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニ
    ル基を示し、AOはオキシエチレン基及びオキシプロピ
    レン基を示し、n+mは2〜50の整数である。)で表
    わされるポリオキシアルキレンアルキルアミンブロック
    共重合体、 (b) 一般式(II) 【化2】 (式中、Aは水酸基にて置換されていてもよい2価の低
    級炭化水素基を示す。)で表わされる有機ホスホン酸及
    び (c) 活性水素を有する化合物(アルキルアミンを除
    く。)へのアルキレンオキサイド付加物からなる非イオ
    ン界面活性剤を有効成分とするストーンロール汚れ防止
    剤をストーンロール又はフェルトに適用して、ピッチの
    堆積を防ぐことを特徴とするストーンロールからの湿紙
    の剥離性の改善方法。
  2. 【請求項2】有機ホスホン酸が1−ヒドロキシエチリデ
    ン−1,1−ジホスホン酸である請求 項1に記載のストー
    ンロールからの湿紙の剥離性の改善方法。
JP6061107A 1994-03-30 1994-03-30 ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法 Expired - Lifetime JP2990202B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6061107A JP2990202B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6061107A JP2990202B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33145298A Division JP3292701B2 (ja) 1994-03-30 1998-11-20 ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07279081A JPH07279081A (ja) 1995-10-24
JP2990202B2 true JP2990202B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=13161532

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6061107A Expired - Lifetime JP2990202B2 (ja) 1994-03-30 1994-03-30 ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2990202B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6468394B1 (en) 1999-03-31 2002-10-22 Maintech Co., Ltd. Method of preventing over-adhesion of paper onto press roll of paper machine
TW200422486A (en) * 2003-02-18 2004-11-01 Maintech Co Ltd Method for preventing paper web surface from fraying in papermaking machine, printing paper for use in offset printing, and release agent
TW200508455A (en) * 2003-04-09 2005-03-01 Maintech Co Ltd Method for preventing pollution on a dry part in a paper machine, and anti-pollution agent used for this method
JP2006138047A (ja) * 2004-11-15 2006-06-01 Hakuto Co Ltd 湿紙剥離剤
JP2006265759A (ja) * 2005-03-23 2006-10-05 Kurita Water Ind Ltd 抄紙機の汚れ防止方法及び汚れ防止剤
JP3930896B1 (ja) * 2005-12-28 2007-06-13 株式会社メンテック 機能性組成物、及びそれを用いた湿紙の剥離性向上方法
JP2008001998A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Ichikawa Co Ltd 抄紙用フェルトの洗浄剤及び洗浄方法
JP4002590B1 (ja) * 2007-02-08 2007-11-07 株式会社メンテック 剥離剤及びそれを用いた湿紙の剥離性向上方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07279081A (ja) 1995-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4995944A (en) Controlling deposits on paper machine felts using cationic polymer and cationic surfactant mixture
JP2990202B2 (ja) ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法
CA2337365A1 (en) Method of removing and preventing the buildup of contaminants in papermaking processes
EP0359590B1 (en) Controlling deposits on paper machine felts and the like
DE60306662T2 (de) Enzymatische pressfilzbehandlung
EP0666369B1 (en) Felt conditioner
US6517682B2 (en) Process for controlling deposit of sticky material
JP3292701B2 (ja) ストーンロールからの湿紙の剥離性の改善方法
US6369010B1 (en) Method and composition for preventing pitch deposits in paper mills using resinous mechanical pulps
EP3492653B1 (de) Reinigungszusammensetzung für mit wasser in kontakt stehende anlagen
JP3673240B2 (ja) ピッチコントロール剤およびこれを用いたピッチ障害の抑制方法
JP2009280935A (ja) 抄紙プレス工程における汚れ防止剤及びこれを用いた汚れ防止方法
JP6982514B2 (ja) 紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤および紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法
JP6774236B2 (ja) ピッチコントロール方法
CA2291882A1 (en) Method and composition for preventing pitch deposits in paper mills using resinous mechanical pulps
JPS5891886A (ja) 抄紙用フエルト洗浄剤
JP2023147000A (ja) ピッチコントロール剤
JP2024052073A (ja) ピッチコントロール剤
JP2018003178A (ja) ピッチコントロール方法
JPH0369690A (ja) 製紙工程ピツチ付着防止方法
AU2004200713B2 (en) Process for Controlling Deposit of Sticky Material
JPS6323320B2 (ja)
JP2020045593A (ja) 紙・パルプ製造工程用ピッチ抑制剤および紙・パルプ製造工程のピッチ抑制方法
PH26950A (en) Controlling deposits on paper machine felts using cationic polymer and cationic surfactant mixture
JPH11140782A (ja) 脱墨方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term