JP2989253B2 - 地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉そく制御方法および閉そく制御装置 - Google Patents

地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉そく制御方法および閉そく制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉
そく制御方法および閉そく制御装置に関する。
[従来の技術] 従来より、列車同士の衝突を防止すると共に列車運行
間隔をできるだけ短くするために、閉そく制御が実施さ
れている。閉そく制御とは、所定の閉そく区間内には一
列者のみを在線させ、後続列車を侵入させないことで安
全確保をする制御方式であり、一般の電気鉄道において
は固定閉そくと移動閉そくとが知られている。
固定閉そくは先行列車の位置のみ基づいて、移動閉そ
くは後続列車の速度をも考慮して信号現示やATCによる
制御をするものである。そして、いずれの制御方式にお
いても、先行列車の位置は軌道回路により検出する構成
が採用され、この軌道回路は後続列車の制動距離や空走
距離に基づいて予め決定された閉そく区間毎に構成され
ていた。従って、移動閉そくといっても、閉そく区間の
単位は固定されたものであった。
一方、地上一次駆動方式磁気浮上鉄道においては、閉
そく制御を実施するに当たり、制動距離等の条件に加え
て一つの電力変換変電所によるき電区間内には一列車の
みしか侵入できないという条件をも満足させることが必
要である。従って、閉そく区間の単位は電力変換変電所
によるき電区間に基づいて定められることになる。
[発明が解決しようとする課題] このため、従来の一般電気鉄道における閉そく制御を
適用して地上一次駆動方式磁気浮上鉄道において閉そく
区間を短くするには電力変換変電所の数を増やすことが
必要となるため、設備コストの増加等の問題があり、実
現が困難であった。この結果、地上一次駆動方式磁気浮
上鉄道においては、閉そく区間が極めて長いものとな
り、特に駅近傍等において効率的な列車運行間隔による
運転を実現することができないという問題があった。
一方、最近では、地上一次駆動方式磁気浮上鉄道につ
いての推進方式として、電力変換変電所間でき電線に設
けた複数の開閉器を制御して、推進効率向上等を目的と
したとき電区間可変型の推進制御が提案されている。し
かし、これはあくまでも実験線における推進方式として
の提案であり、実用線に要求される閉そく制御との関連
技術はいまだ発明されていない。
また、地上一次駆動方式磁気浮上鉄道におけるき電故
障時の保安対策等にも考慮する必要がある。
本発明は、地上一次駆動方式磁気浮上鉄道において、
効率的な列車運行間隔での運転制御を行うに当り、現在
提案されているき電区間可変型の推進制御を応用すると
共に、実用線での保安面に十分な考慮を払った、新規か
つ最適なる地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉そ
く制御方法および閉そく制御装置を提供することを目的
として完成されたものである。
発明の構成 [課題を解決するための手段] かかる目的を達成するためになされた本発明の地上一
次駆動方式磁気浮上鉄道における閉そく制御方法は、 別々のき電系から励磁される二系統以上の誘導コイル
群を地上に交互に配設すると共に、隣合う電力変換変電
所からのき電区間の境界を可変とする複数の境界区分開
閉器を前記各き電系について配設し、該境界区分開閉器
の開閉状態を列車の進行に伴って変更しつつ列車を運転
制御し、同一電力変換変電所によるき電区間内に二以上
の列車が存在しない様に閉そく制御する際の地上一次駆
動方式磁気浮上鉄道における閉そく制御方法であって、 前記各境界区分開閉器の開閉状態からき電系毎の各電
力変換変電所のき電区間を判断し、 き電系同士で比較したときに異なる電力変換変電所の
き電区間が重複する場合は、当該重複部分の後続列車に
近い側の端部を閉そく区間決定の際の端部条件とするこ
とを特徴とする構成を採用した。
また、本発明の地上一次駆動方式磁気浮上鉄道におけ
る閉そく制御装置は、 地上に交互に配設され、別々のき電系から励磁される
二系統以上の誘導コイル群と、 隣合う電力変換変電所間に配設され、自身の開閉状態
によって前記各き電系毎のき電区間の境界を可変とする
複数の境界区分開閉器と、 列車の位置を検出する列車位置検出手段と、 列車の進行方向と位置とに応じて前記境界区分開閉器
の開閉状態を変更する開閉状態変更手段と、 前記各境界区分開閉器の開閉状態から、き電系毎の各
電力変換変電所のき電区間を判断するき電系別き電区間
判断手段と、 該き電系別き電区間同士を比較したときに異なる電力
変換変電所のき電区間が重複する場合は、当該重複部分
の後続列車に近い側の端部をき電区間決定の際の端部条
件とするとき電区間端部条件決定手段と、 き電区間の端部条件と列車の進行方向および位置とに
基づいて、同一電力変換変電所によるき電区間内に二以
上の列車が存在しない様に後続列車に対する閉そく制御
を実行する閉そく制御手段と を備える構成を採用した。
[作用] 本発明の地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉そ
く制御方法によれば、別々のき電系から励磁される二系
統以上の誘導コイル群を地上に交互に配設する構成を採
用することによって、一つのき電系が故障して当該き電
系による列車の運転制御が不能となった場合にも他のき
電系により列車の運転制御をすることができる。また、
列車の進行に従って、複数の境界区分開閉器の開閉状態
を変更しつつ隣合う電力変換変電所からのき電区間の境
界を可変制御する構成によって、列車の効率的な運行を
可能にしつつ、副次的には電力の節約をすることもでき
る。
この様な保安面・効率面で優れたき電区間の境界可変
制御を実行するに当たっては、例えば境界区分開閉器の
開閉状態変更時の切換時間にき電系毎の差が生じた場合
に異電源の重複するき電区間が発生する場合がある。ま
た、異なるき電系により励磁される誘導コイル群を交互
に配設していることによっても、境界区分開閉器の丁度
上では誘導コイル長の半分の異電源重複区間が発生する
場合もある。
しかし、本発明の閉そく制御方法では、各境界区分開
閉器の開閉状態からき電系毎の各電力変換変電所のき電
区間を判断し、き電系同士で比較したときに異なる電力
変換変電所のき電区間が重複する場合は、当該重複部分
の後続列車に近い側の端部を閉そく区間決定の際の端部
条件とする構成を採用しているから、同一電力変換変電
所によるき電区間内に二以上の列車が存在しない様に閉
そく制御するという地上一次駆動方式磁気浮上鉄道にお
ける必須の閉そく制御条件を満足しつつ、安全で効率的
な列車運行間隔を的確に確保することができる。また、
重複区間を判断する構成は、部分的に生じた停電区間を
無視する様に作用するから、真に閉そくすべき区間に対
応した閉そく制御が可能となり、列車が全く在線せず、
かつ閉そくの必要がないにも係わらず閉そくされるとい
う空白区間の発生を防止することもできる。
また、本発明の地上一次駆動方式磁気浮上鉄道におけ
る閉そく制御装置においては、上述の構成からなる二系
統以上の誘導コイル群,複数の境界区分開閉器,列車位
置検出手段および開閉状態変更手段とによって効率的で
電力節約面からも優れた列車運行を図ると共に、同じく
上述の構成からなるき電系別き電区間判断手段,き電区
間端部条件決定手段および閉そく制御手段を採用したこ
とにより、効率面・安全面に優れ、かつ空白区間の生じ
ない地上一次駆動方式磁気浮上鉄道に最適な列車運行間
隔を的確に確保することができる。
なお、本発明の閉そく制御方法および閉そく制御装置
を用いての最終的な閉そく制御においては、第1図にケ
ース1として示す様に、先行列車が第1の電力変換変電
所による単一き電区間内に在線する場合には図示の閉そ
く区間1、即ち先行列車が在線中の単一き電区間のみが
閉そくされる。また、ケース2に示す様に、第1の電力
変換変電所と第2の電力変換変電所による異電源重複区
間内に先行列車が在線する場合には、図示の閉そく区間
2、即ち第1,第2の電力変換変電所によるき電区間がす
べて閉そくされる。そして、ケース3に示す様に、第2
の電力変換変電所による単一き電区間内に先行列車が在
線する場合には、図示の閉そく区間3が閉そくされ、異
電源重複区間の後端が端部となる。
[実施例] 次に、本発明を具体化した実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
実施例は、地上一次駆動方式磁気浮上鉄道において、
第2図に示す様に、A系,B系およびC系の三つのき電系
LA,LB,LCにより励磁される三系統の誘導コイル群CA,C
B,CCを、列車の海側と山側とで交互に配列した海山三重
系のき電方式を採用したものである。そして、列車TRfo
rward,TRnextは、このA系,B系,C系の三つのき電系LA,
LB,LCを介して順番に誘導コイル群CA,CB,CCを励磁する
ことによって速度制御される。
また、各き電系LA,LB,LCには複数の境界区分開閉器O
SA,OSB,OSCが配設されている。この境界区分開閉器OSA,
OSB,OSCの配設間隔は、電力変換変電所、駅の配置と運
行ダイヤから、効率的な運行が図れる様に工夫されてい
る。そして、これら各境界区分開閉器OSA,OSB,OSCは、
電力変換変電所間を一単位BSS01,BSS12として制御する
開閉制御装置OSC01,OSC12により開閉制御される。
また本実施例においては、線路に沿って境界区分開閉
器OSA,OSB,OSCの配設間隔と一致して複数の交差誘導線
式位置検出装置PDLが配設され、列車TRforward,TRnext
から発信される電波に基づいて所定の検出信号QPDLを
出力する構成が採用されている。
そして、第3図に示す様に、前述の開閉器制御装置OS
C01,OSC12は、交差誘導線式位置検出装置PDLからの検出
信号QPDLを取り込んで、所定の基準位置からの列車進
行位置PTRや進行速度VTRを判断し、列車運行の効率に
おいて、また副次的には電力消費面においても効率的な
運行状態となる様に、各列車TRforward,TRnextの移動に
伴なって各境界区分開閉器OSA,OSB,OSCへ開閉状態制御
信号SOSCを出力する。この結果、各電力変換変電所SS
0,SS1,SS2の受持ちとなるき電区間SEC0,SEC1,SEC2は、
列車TRforward,TRnextの移動に伴って変更されることに
なる。
さらに、本実施例のシステムでは、各境界区分開閉器
OSA,OSB,OSCにおける開閉状態に関する情報Qosと、交差
誘導線式位置検出装置PDLからの検出信号QPDLと、中央
制御装置MCTLから与えられる運行ダイヤ等に関する情報
QDIAや駅の位置に関する情報QST等に基づいて、後続
列車TRnextに対する閉そく区間CLS01,CLS12を決定し、
後続列車TRnextのATCのための無段階状の速度制御指示
信号SATCを従来の一般の電気鉄道における移動閉そく
制御方式と同様に出力する閉そく制御装置CTL01,CTL12
が電力変換変電所単位BSS01,BSS12に一つずつ配設され
ている。
ここで、本実施例における第1の特徴は上述した海山
三重き電方式の採用によるき電系の故障時の保安面に考
慮した構成にあり、第2の特徴は同じく上述した開閉器
制御装置OSC01,OSC12によるき電区間の可変制御による
高効率の列車運転制御にある。しかしながら、これに留
まらず、またこれらの特徴を生かす上で必要となるさら
にもう一つの特徴として、閉そく制御装置CTL01,CTL12
による閉そく制御の内、特に独特の閉そく区間の決定手
法を採用し、システム全体として完成されている。
そこで、この特徴的な閉そく区間の決定方法につい
て、閉そく制御装置CTL12を例に、第4図のフローチャ
ートを参照しつつ説明する。
閉そく制御装置CTL12は、電力変換変電所間単位BSS12
内にある各境界区分開閉器OSA,OSB,OSCの開閉状態に関
する情報Qosを取り込んで(ステップS1)、各き電系L
A,LB,LCについて第1電力変換変電所SS1によるき電区間
SEC1 A,SEC1 B,SEC1 Cおよび第2電力変換変電所SS2に
よるき電区間SEC2 A,SEC2 B,SEC2 Cを判断する(ステッ
プS2)。本実施例では、このステップS2の判断にも一つ
の特徴がある。それは、単に各境界区分開閉器OSA,OSB,
OSCの開閉状態に関する情報Qosのみを参照するだけでな
く、この情報Qosに加えて、各系をいずれかの電力変換
変電所SS1,SS2を出発点としてき電可能な範囲として判
断する点にある。従って、各系において、停電に相当す
る区間があれば、それは正しく停電区間と判断されるの
である。
そして、第1電力変換変電所SS1によるき電区間SEC1
A,SEC1 B,SEC1 Cを比較して、第2電力変換変電所SS2に
最も近い端部条件EPfor SS2を演算する(ステップS
3)。同様に、第2電力変換変電所SS2によるき電区間SE
C2 A,SEC2 B,SEC2 Cを比較して、第1電力変換変電所SS
1に最も近い端部条件EPfor SS1を演算する(ステップS
4)。
次に、こうして得られた端部条件EPfor SS2,EPfor SS
1を比較して、電力変換変電所間単位BSS12内に異電源重
複区間SEC1&2が存在するか否かを判断する(ステップ
S5)。
異電源重複区間SEC1&2が存在しない場合には、電力
変換変電所間単位BSS12内における閉そく区間決定用端
部条件EPfor CTLを、第1電力変換変電所SS1のき電区間
SEC1 A,SEC1 B,SEC1 Cの端部条件Pfor SS2と決定する
(ステップS6)。
一方、異電源重複区間SEC1&2が存在する場合には、
電力変換変電所間単位BSS12内における閉そく区間決定
用端部条件EPfor CTLを、異電源重複区間SEC1&2の端
部でありかつ後続列車TRnextに近い側の端部となる第2
電力変換変電所SS2のき電区間SEC2 A,SEC2 B,SEC2 Cの
端部条件Pfor SS1と決定する(ステップS7)。
そして、ステップS6またはステップS7にて決定された
閉そく区間決定用端部条件EPfor CTLに基づき、さらに
先行列車TRforwardに関する情報や、運行ダイヤ等に関
する情報QDIAや、駅の位置に関する情報QST等に基づ
いて、同一電力変換変電所によるき電区間内に二以の列
車が存在しない様にすることを内容とする閉そく制御処
理を実行する(ステップS8)。
以上の処理を第5図の模式図に沿って説明する。今、
電力変換変電所間単位BSS12内にあるNo.1〜No.3の各境
界区分開閉器OSA,OSB,OSCの開閉状態が、各き電系LA,L
B,LCについて中段のテーブルに示す状態であったとす
る。なお、図中上段においては黒丸が「閉(C)」を、
白丸が「開(O)」を表している。
この場合、上述のステップS2により、SEC1 Aは区間1
〜区間3と、SEC1 Bは区間1〜区間2と、SEC1 Cは区間
1と判断され、SEC2 Aは区間4と、SEC 2は区間3〜区
間4と、SEC2 Cは区間4と判断されることになる。
そして、ステップS5の判断処理の根拠となる各区間1
〜区間4のき電状態は下段の様に判断されることにな
る。この下段においては、対応する電力変換変電所を記
号「SS1」,「SS2」で表し、いずれからもき電されない
停電状態を記号「X」で表している。
即ち、区間1についてはA,B,Cの各系共に第1電力変
換変電所SS1からき電されることになるから、第1電力
変換変電所SS1による単独き電区間SEC1と判断され、区
間4も同様に第2電力変換変電所SS2による単独き電区
間SEC2と判断される。一方、区間2については、A系,B
系は第1電力変換変電所SS1からき電されるが、C系だ
けがいずれの電力変換変電所SS1,SS2からもき電されな
いことから、単系停電区間ではあるが、第1電力変換変
電所SS1による単独き電区間SEC1であると判断される。
そして、区間3については、A系は第1電力変換変電所
SS1からき電され、B系は第2電力変換変電所SS2からき
電され、C系はいずれの電力変換変電所SS1,SS2からも
き電されないことから、異電源重複区間SEC1&2である
と判断される。
この結果、第5図の例では、ステップS5の判断が「YE
S」となるため、ステップS7に進んで、電力変換変電所
間単位BSS12内における閉そく区間決定用端部条件EPfor
CTLが、異電源重複区間SEC1&2の端部でありかつ後続
列車TRnextに近い側の端部となる第2電力変換変電所SS
2のき電区間SEC2 A,SEC2 B,SEC2 Cの端部条件Pfor SS1
に決定される。
その後のステップS8での閉そく制御処理においては、
第1図に基づいて[作用]の項にて説明した様に、先行
列車TRforwardの位置PTRに基づいて閉そく区間を決定
し、後続列車TRnextのATCのための無段階状の速度制御
指示信号SATCを出力する。
以上説明した様に、本実施例によれば、海山三重き電
方式という二系統以上のき電系列を採用したことによ
り、境界区分開閉器OSA,OSB,OSCにおいて故障が発生
し、一部停電区間が生じた場合にも列車運行に支障を来
すことがない。しかも、開閉器制御装置OSC01,OSC12に
よるき電区間の可変制御を実施する構成を採用して、高
効率の列車運転制御を可能としている。また、この境界
可変制御の利点は、閉そく区間をも可変とすることがで
きる点にあり、後続列車がより前方へと進行し得ること
をも可能にすることにもなる。そして、独特の閉そく制
御、特に独特の閉そく区間の決定手法を採用したことに
より、このシステムが全体として完成され、列車運行間
隔面からの高効率制御を可能にしつつ、副次的には電力
消費面からの高効率運行制御をも可能にし、しかも十分
にかつ的確に安全面への配慮が図られているのである。
この結果、次世代を担う交通システムとして期待され
る磁気浮上鉄道において、特に地上一次駆動方式を採用
したシステムの実用化に当たっての効率と保安の面での
要求に大きく応えることができるのである。
なお、以上本発明の実施例を説明したが、本発明は何
らこれに限定されず、その要旨を逸脱しない範囲の種々
なる態様を採用することができる。
発明の効果 以上説明した様に、本発明によれば、地上一次駆動方
式磁気浮上鉄道において、効率的な列車運行間隔での運
転制御を行うに当り、現在提案されているき電区間可変
型の推進制御を応用すると共に、実用線での保安面に十
分な考慮を払った、新規かつ最適なる地上一次駆動方式
磁気浮上鉄道における閉そく制御方法および閉そく制御
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は最終的な閉そくの状況を説明するための模式
図、第2図は実施例のハード的な構成を説明する模式
図、第3図はそこでの制御に関連する信号や情報の授受
に関する模式図、第4図は実施例における閉そく制御の
内で特に閉そく区間の決定方法に関する処理手順を表し
たフローチヤート、第5図はその閉そく区間決定の様子
を一例として表現した模式図である。 BSS01,BSS12……電力変換変電所間単位 CA,CB,CC……誘導コイル群 CTL01,CTL12……制御装置 LA,LB,LC……き電系 MCTL……中央制御装置 CSA,OSB,CSC……境界区分開閉器 OSC01,OSC12……開閉器制御装置 PDL……交差誘導線式位置検出装置 SS0,SS1,SS2……電力変換変電所 TRforward……先行列車、TRnext……後続列車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−51495(JP,A) 特開 昭55−131203(JP,A) 特開 昭50−73115(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60L 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】別々のき電系から励磁される二系統以上の
    誘導コイル群を地上に交互に配設すると共に、隣合う電
    力変換変電所からのき電区間の境界を可変とする複数の
    境界区分開閉器を前記各き電系について配設し、該境界
    区分開閉器の開閉状態を列車の進行に伴って変更しつつ
    列車を運転制御し、同一電力変換変電所によるき電区間
    内に二以上の列車が存在しない様に閉そく制御する際の
    地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉そく制御方法
    であって、 前記各境界区分開閉器の開閉状態からき電系毎の各電力
    変換変電所のき電区間を判断し、 き電系同士で比較したときに異なる電力変換変電所のき
    電区間が重複する場合は、当該重複部分の後続列車に近
    い側の端部を閉そく区間決定の際の端部条件とすること
    を特徴とする地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉
    そく制御方法。
  2. 【請求項2】地上に交互に配設され、別々のき電系から
    励磁される二系統以上の誘導コイル群と、 隣合う電力変換変電所間に配設され、自身の開閉状態に
    よって前記各き電系毎のき電区間の境界を可変とする複
    数の境界区分開閉器と、 列車の位置を検出する列車位置検出手段と、 列車の進行方向と位置とに応じて前記境界区分開閉器の
    開閉状態を変更する開閉状態変更手段と、 前記各境界区分開閉器の開閉状態から、き電系毎の各電
    力変換変電所のき電区間を判断するき電系別き電区間判
    断手段と、 該き電系別き電区間同士を比較したときに異なる電力変
    換変電所のき電区間が重複する場合は、当該重複部分の
    後続列車に近い側の端部をき電区間決定の際の端部条件
    とするき電区間端部条件決定手段と、 き電区間の端部条件と列車の進行方向および位置とに基
    づいて、同一電力変換変電所によるき電区間内に二以上
    の列車が存在しない様に後続列車に対する閉そく制御を
    実行する閉そく制御手段と を備える地上一次駆動方式磁気浮上鉄道における閉そく
    制御装置。
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