JP2988813B2 - 木質構造物の柱−梁接合構造 - Google Patents

木質構造物の柱−梁接合構造

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JP2988813B2
JP2988813B2 JP5227112A JP22711293A JP2988813B2 JP 2988813 B2 JP2988813 B2 JP 2988813B2 JP 5227112 A JP5227112 A JP 5227112A JP 22711293 A JP22711293 A JP 22711293A JP 2988813 B2 JP2988813 B2 JP 2988813B2
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浩美 森崎
明博 西山
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
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JUKANKYO KENKYUSHO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は建物ユニット等の木質構
造物の柱−梁接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特公昭58-30978号公報に記載の如
くの壁パネルと床パネルとからなる建物ユニットにおい
て、該建物ユニットの剛性を補う等のために、相対する
壁パネルの柱間に梁を架け渡し、各柱の互いに相対面す
る梁接合面のそれぞれに梁の両端面のそれぞれを突合わ
せ接合することが考えられる。
【0003】ところで、従来の大梁−小梁接合構造の如
くにあっては、大梁の小梁接合面に小梁の端面を接合す
るに際し、大梁の小梁接合面に梁受具を取着し、小梁を
大梁の小梁接合面に対する正面から梁受具に差込む如く
に挿着し、小梁と梁受具とに設けたボルト孔にボルトを
挿通して小梁を梁受具に対し小梁長手方向にて固定する
こととしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来の大
梁−小梁接合構造を柱−梁接合構造に転用するに際して
は、下記、の問題点がある。
【0005】柱の梁接合面に対する梁の取付方法が該
梁接合面に対する正面方向からのみに限定される。とこ
ろが、相対する壁パネルの既設柱間に梁を架け渡すよう
な場合には、両柱間隔が梁長さと等しく、梁は柱の梁接
合面に対する側方からでなければ取付けできず、正面方
向からの取付構造は採用できない。
【0006】柱の梁接合面に設けた梁受具に対する梁
の取付位置は、梁と梁受具とに設けたボルト孔が合致す
る位置の1点にて固定化されるものとなり、梁長手方向
にて調整できない。
【0007】本発明は、建物ユニットにおいて、梁を柱
の梁接合面に対する側方から取付可能とし、且つ柱の梁
接合面に設けた梁受具に対する梁の取付位置を梁長手方
向にて調整可能とすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、柱の梁接合面に梁の端面を接合する、木質構造物の
柱−梁接合構造において、柱に取着されるとともに、柱
への取着状態下で柱の梁接合面に平行をなす方向へ突出
するようにボルトを固定的に片持支持してなる梁受具
と、上記梁受具のボルトに螺着されて、該ボルトに挿着
される梁を該梁受具に締結するナットと、上記梁に設け
た孔を上記梁受具のボルトに挿着し、上記ナットを該ボ
ルトに螺着して該梁を該梁受具に締結した状態で、該梁
に釘打ちで固定され、該梁を柱に対して梁長手方向にて
固定する固定具を有してなるようにしたものである。
【0009】
【0010】請求項に記載の本発明は、請求項記載
の本発明において更に、前記固定具が、梁受具のボルト
に梁とともに挿着され、ナットにより該梁とともに該ボ
ルトに締結されてなるようにしたものである。
【0011】請求項に記載の本発明は、請求項記載
の本発明において更に、前記固定具が、柱と梁にまたが
ってそれらの柱、梁に固定されるようにしたものであ
る。
【0012】
【作用】本発明によれば、下記、の作用がある。 梁に設けた孔が挿着されるボルトが、柱に取着される
梁受具に設けられており、且つこのボルトは柱の梁接合
面に平行をなす方向に向けて突出するように固定的に片
持支持されている。従って、梁は柱の梁接合面に対する
側方から取付けできる。
【0013】これにより、相対する壁パネルの既設柱間
に梁を架け渡すように、両柱間隔が梁長さと等しい場合
には、梁は柱の梁接合面に対する側方から取付けでき
る。
【0014】柱の梁接合面に設けた梁受具に対する梁
の取付位置は、梁受具に固定的に片持支持されているボ
ルトにガイドされ(ボルトは固定的であって転ばないの
でガイド機能を持つ)、梁に設けてある孔の範囲で梁長
手方向にて調整できる。
【0015】尚、梁の取付位置は、上記調整後に、固定
を梁に釘打ちで固定することにより、柱に対して梁長
手方向にて固定される。
【0016】
【実施例】図1は建物ユニットを用いて構築されたユニ
ット建物を示す断面図、図2は図1の模式図、図3は建
物ユニットを示す模式図、図4は壁パネルを示す模式
図、図5は床パネルと天井パネルを示す模式図、図6は
ユニットバリエーションを示す模式図、図7は床梁を示
す模式図、図8は建物ユニットのパネル取着構造を示す
模式図、図9は柱−梁接合構造を示す模式図、図10は
ユニット接合構造を示す模式図、図11は接合具を示す
模式図、図12は接合具の回動操作状態を示す模式図、
図13は隣接床パネル接合構造を示す模式図、図14は
建物ユニットのパネル取着構造と隣接床パネル接合構造
の変形例を示す模式図、図15はくさびを示す模式図、
図16は柱−梁接合構造の変形例を示す模式図である。
【0017】ユニット建物10は、図1、図2に示す如
く、複数の建物ユニット11を基礎12の上部にて水平
方向及び鉛直方向に接合するとともに、それら建物ユニ
ット11の上部に屋根ユニット13を搭載することにて
構築される。
【0018】ここで、建物ユニット11は、図3(A)
に示すコの字ユニット11A、或いは図3(B)に示す
ニの字ユニット11Bの如くに構成される。
【0019】即ち、建物ユニット11は、壁パネル21
と床パネル22と天井パネル23とを互いに取着して構
成され、或いは壁パネル21と床・天井パネル24(床
パネル22と天井パネル23とを一体化したパネル)と
を互いに取着して構成される。そして、建物ユニット1
1は、壁パネル21の内面部上に、床パネル22と天井
パネル23の各外縁部(或いは床・天井パネル24の外
縁部)を突合せ配置して取着する。また、建物ユニット
11は、床パネル22の外縁部沿いで壁パネル21が配
置されない部分には大断面の床梁25を設け、この床梁
25を両側の壁パネル21、21に取着するとともに、
この床梁25に床パネル22と天井パネル23を取着し
て支持することとしている。
【0020】このとき、本発明では、下階天井を構成す
ることとなる上階建物ユニット11においてのみ天井パ
ネル23を設けるものとし、下階建物ユニット11では
天井パネル23を設けることを必要としない。また、上
階建物ユニット11であっても天井パネル23を設ける
ことなく、床パネル22の下面に天井面材を取付けるこ
とにて下階天井を構成するものとしても良い。
【0021】尚、コの字ユニット11Aは、床パネル2
2の3つの外縁部材のそれぞれに壁パネル21を配置
し、残余の1つの外縁部沿いに床梁25を配置したもの
である。また、ニの字ユニット11Bは、床パネル22
の相対する2つの外縁部沿いのそれぞれに壁パネル21
を配置し、残余の2つの外縁部沿いのそれぞれに床梁2
5を配置したものである。
【0022】このとき、壁パネル21は、図4に示す如
く、両側の柱31、31と上下の枠材32、33を四角
枠組し、上下の枠材32、33間に複数のスタッド34
を設けることにて壁枠組35を形成するとともに、この
壁枠組35内に断熱材36を充填し、更に、この壁枠組
35の両面に外壁面材37、内壁面材38を取着するこ
とにて構成される。
【0023】また、床パネル22は、図5に示す如く、
両端の端根太41、41と両側の側根太42、42を四
角枠組し、両端の端根太41、41間に複数の床根太4
3を平行配置状態にて架け渡して床枠組44を形成する
とともに、この床枠組44内に断熱材45を充填し、更
に、この床枠組44の両面に床面材46、下面材47を
取着することにて構成される。
【0024】また、天井パネル23は、図5に示す如
く、両端の枠材51、51と両側の枠材52、52を四
角枠組し、両端の枠材51、51間に複数の野縁53を
架け渡すことにて天井枠組54を形成するとともに、こ
の天井枠組54の下面に天井面材55を取着することに
て構成される。
【0025】また、床・天井パネル24は、図5に示す
如く、両端の端根太41、41と両側の側根太42、4
2を四角枠組し、両端の端根太41、41間の上面側に
複数の床根太43を架け渡すとともに、下面側に複数の
野縁53を架け渡すことにて床・天井枠組61を形成す
るとともに、この床・天井枠組61内に断熱材45を充
填し、更に、この床・天井枠組61の上面に床面材46
を取着し、下面に天井面材55を取着することにて構成
される。
【0026】また、床梁25としては、図7に示す如
く、集成材(図7(A))、ボックスビーム(図7
(B))、Iビーム(図7(C))、ボックスビームと
Iビームとの複合材(図7(D))等を選択採用でき
る。
【0027】また、建物ユニット11にあっては、図6
に示す如く、壁パネル21の高さを一定にしながら、壁
パネル21の内面部上における床パネル22、天井パネ
ル23(もしくは床・天井パネル24)、床梁25の取
付位置を変えることにて、U字ユニット、H字ユニッ
ト、逆U字ユニット、ロの字ユニット等を形成し、同一
パネルシステムにて多様なユニットバリエーションを構
成可能とする。
【0028】以下、建物ユニット11における各パネル
の接合構造等について説明する。 (A) 壁パネル21、床梁25に対する床パネル22、天
井パネル23の取着構造 建物ユニット11にあっては、壁パネル21の内面部上
に床パネル22と天井パネル23、或いは床・天井パネ
ル24を取着するため、(a) 壁パネル21と床梁25の
各内面部上に図1、図3、図8に示す如くのパネル受具
26を備える、(b) 壁パネル21のスタッド34及び/
又は外壁面材37、内壁面材38にそれらの床パネル2
2、天井パネル23、床・天井パネル24を支持可能と
する材料強度を備える、或いは(c) 上記(a) 、(b) を併
用する等の構造を具備せしめる。
【0029】図8のパネル受具26は、図8(A)に示
す如くの金物からなり、壁パネル21の内面部上の横方
向に連続的に、もしくは一定の間隔をおいた複数位置の
それぞれにてスタッド34に止めねじ固定され、或いは
床梁25の側面部上に連続的に、もしくは一定の間隔を
おいた複数位置のそれぞれにて該床梁25に止めねじ固
定される。
【0030】そして、パネル受具26は、図8(B)に
示す如く、床パネル22(又は床・天井パネル24)の
端根太41を下から支える突片部26A、及び天井パネ
ル23の枠材51を下から支える突片部26Bを備えて
いる。尚、天井パネル23の枠材51はパネル受具26
の突片部26Bに一部係止せしめられるように逆L字断
面を付与されている。
【0031】また、パネル受具26の突片部26Aに支
えられた床パネル22(又は床・天井パネル24)は、
端根太41を壁パネル21のスタッド34に釘打ち固定
される。この床パネル22の端根太41を壁パネル21
のスタッド34に釘打ち固定する作業スペース確保のた
め、床パネル22の端根太41寄りの床面材46は工場
段階で未施工とされており、この未施工部分は上述の釘
打ち作業後に継なぎ床面材46Aを取着されて塞がれる
(図8(C))。
【0032】(B) 床梁25と壁パネル21、床パネル2
2との接合構造 床梁25に止めねじ固定したパネル受具26の突片部2
6A上に支えられる床パネル22は、該床パネル22の
床根太43に直交する外縁部、即ち端根太41に床梁2
5を釘打ち固定される(図1)。
【0033】また、床梁25の両側端面は両側壁パネル
21の柱31に定めた梁接合面31Aに、以下の如くの
柱−梁接合構造にて取着される(図9)。
【0034】壁パネル21の柱31には梁受具71が釘
打ち固定される。梁受具71は、柱取付部71A、梁受
部71B、ボルト支持部71Cの3面からなる金物であ
り、柱取付部71Aを柱31へ取付けた状態下で、柱3
1の梁接合面31Aの後側方から前側方に向けて突出す
るように2本のボルト72をそのボルト支持部71Cに
溶接等により固定的に片持支持している。このボルト7
2にはナット73が螺着され、ボルト72に挿着される
床梁25を梁受具71に締結する。即ち、床梁25に設
けた長孔25Aを梁受具71のボルト72に挿着し、床
梁25の下面を梁受具71の梁受部71Bに預ける如く
に載せ、ナット73をボルト72に螺着して床梁25を
梁受具71に締結するとともに、固定具74を用いて、
床梁25を柱31に対し該床梁25の長手方向にて固定
する。固定具74は、金物板であり、ボルト72のため
のボルト孔74Aを備えており、上記ボルト72に床梁
25とともに挿着されてナット73により該床梁25と
ともに締結され、床梁25が柱31に対する取付位置を
該床梁25の長手方向にて(長孔25Aの長孔範囲内
で)調整された後、床梁25に釘打ち固定され、結果と
して床梁25を柱31に対し上述の如くに該床梁25の
長手方向にて固定するものとなる。
【0035】(C) 建物ユニット11と基礎12、建物ユ
ニット11同士の接合構造 建物ユニット11と基礎12(図10(A))、上下の
建物ユニット11の柱31同士(図10(B)、図1
1)、上下の建物ユニット11の壁パネル21同士(図
10(C))は、連結部材81と、接合具82とを用い
て以下の如くに接合される(図11、図12)。
【0036】例えば、上下の建物ユニット11の柱31
同士の接合について説明すると(図10(B)、図1
1)、下階建物ユニット11における柱31の上端部に
は連結部材81が固定される。連結部材81は、膨出状
頭部81Aと、その下の首部81Bを備える。他方、上
階建物ユニット11における柱31の下端部には接合具
82が回動操作可能に内蔵される。接合具82は、シリ
ンダ状をなし、柱31の下端部に設けた丸孔状格納部8
3の開口83Aから差込み内蔵され、その回動操作部8
2Aをその開口83Aから外部空間に臨ませている。そ
して、接合具82は、V字状に開くV字すくい面82B
を備え、回動操作部82Aに加える回動操作によってこ
のV字すくい面82Bをすくい上げ方向に回動可能とし
ている(図12)。即ち、下階建物ユニット11の柱3
1に固定された連結部材81の膨出状頭部81Aは、上
階建物ユニット11の柱31に設けた挿通路84を介し
て、該上階建物ユニット11に内蔵してある接合具82
のV字すくい面82B内に設定される(首部81BがV
字すくい面82BのV字溝レベルに一致するレベル)。
そして、連結部材81は、その後の接合具82の回動操
作によりその膨出状頭部81AをV字すくい面82Bに
よりすくい上げ保持される。これにより、上下の建物ユ
ニット11の柱31は、それらの端面を互いに圧接する
如くに引き合わされ、強固に接合される。この接合状態
は、連結部材81の膨出状頭部81Aと接合具82のV
字すくい面82Bとのくい込みにより安定維持される。
【0037】建物ユニット11と基礎12(図10
(A))、上下の建物ユニット11の壁パネル21同士
(図10(C))における接合も上記と同様になされ
る。尚、基礎12に固定される連結部材81は、基礎1
2に植設されて固定される。
【0038】(D) 隣接床パネル42同士の接合構造 水平方向に隣接して据付けられた建物ユニット11間
で、相対する床パネル22同士は以下の如くに接合され
る(図13)。
【0039】一方の床パネル22の外縁部に前述の如く
に固定されている床梁25にテーパ嵌合具91を螺動可
能に支持する。即ち、テーパ嵌合具91は、床梁25の
長手方向の中央部等の適宜位置にて水平方向に該床梁2
5に螺着される支軸91Aの先端に設けられ、支軸91
Aの基端には螺動操作部91Bが設けられている。そし
て、他方の床パネル22の外縁部に前述の如くに固定さ
れている床梁25には、上記テーパ嵌合具91に対面す
る部分に、テーパ受部92を備えている。テーパ嵌合具
91は螺動操作部91Bに加える螺動操作に基づく螺動
量の調整により、テーパ受部92に適宜の加圧力をもっ
て加圧保持される。
【0040】即ち、テーパ嵌合具91をテーパ受部92
に加圧保持することにより、両床パネル22、22及び
両床梁25、25はパネル面内の縦横両方向(パネル間
隔方向とそれに直交する方向)にて一挙に位置調整さ
れ、それらの相対位置を適正位置に固定化するものとな
る。尚、図13において、93は継なぎ床面材であり、
継なぎ面材93は両床パネル22、22の上記位置調整
後に、両床パネル22、22の床面材46、46間に貼
り設けられて両床梁25、25とそれらの間隔を覆う。
【0041】以下、建物ユニット11における床パネル
22、天井パネル23の取着構造と、隣接床パネル22
同士の接合構造の変形例について説明する(図14、図
15)。
【0042】即ち、図14は、壁パネル21に対する床
パネル22と天井パネル23の取着構造の変形例であ
り、壁パネル21の内面部上には木質製パネル受具10
1を釘打ち固定し、床梁25にはパネル受部102を切
欠き形成したものである。即ち、パネル受具101は壁
パネル21のスタッド34に釘打ち固定され、床パネル
22の床面材46を下から支える受部101A、床パネ
ル22の下面材47を下から支える受部101B、天井
パネル23の枠材51を下から支える受部101Cを備
えている。また、パネル受部102は床パネル22の床
面材46を下から支える受部102A、床パネル22の
下面材47を下から支える受具102B、天井パネル2
3の枠材51を下から支える受部102Cを備えてい
る。
【0043】また、図14において、103はくさびで
ある。くさび103は、図15に示す如くに相直交する
2方向にてくさび面103A、103Bを備えている。
そして、くさび103は、隣接して据付けられた建物ユ
ニット11間で、相対する床パネル22、22の外縁部
に上述の如くに固定されている床梁25、25のそれぞ
れに設けたくさび受部104間に上方から打ち込まれて
加圧保持せしめられる。即ち、くさび103をくさび受
部104に加圧保持することにより、両床パネル22、
22及び両床梁25、25はパネル面内の縦横両方向
(パネル間隔方向とそれに直交する方向)にて一挙に位
置調整され、それらの相対位置を適正位置に固定化する
ものとなる。尚、図14において、105は継なぎ床面
材であり、継なぎ床面材105は両床パネル22、22
の上記位置調整後に、両床パネル22、22の床面材4
6、46間に貼り設けられて両床梁25、25とそれら
の間隔を覆う。
【0044】以下、本実施例の作用について説明する。 床梁25に設けた長孔25Aが挿着されるボルト72
が、柱31に取着される梁受具71に設けられており、
且つこのボルト72は柱31の梁接合面31Aの後側方
から前側方に向けて突出するように固定的に片持支持さ
れている。従って、床梁25は柱31の梁接合面31A
に対する前側方から取付けできる。
【0045】これにより、相対する壁パネル21の既設
柱31間に床梁25を架け渡すように、両柱間隔が梁長
さと等しい場合には、床梁25は柱31の梁接合面31
Aに対する前側方から取付けできる。
【0046】柱31の梁接合面31Aに設けた梁受具
71に対する床梁25の取付位置は、梁受具71に固定
的に片持支持されているボルト72にガイドされ(ボル
ト72は固定的であって転ばないのでガイド機能を持
つ)、床梁25に設けてある長孔25Aの範囲で梁長手
方向にて調整できる。
【0047】尚、床梁25の取付位置は、上記調整後
に、固定具74により、柱31に対して梁長手方向にて
固定される。
【0048】図16は図9に示した柱−梁接合構造の変
形例を示す模式図である。この変形例において、壁パネ
ル21の柱31には梁受具111が釘打ち固定される。
梁受具111は、柱取付部111A、梁受部111B、
ボルト支持部111Cの3面からなる金物であり、柱取
付部111Aを柱31へ取付けた状態下で、柱31の梁
接合面31Aの後側方から前側方に向けて突出するよう
に2本のボルト112をそのボルト支持部111Cに溶
接等により固定的に片持支持している。このボルト11
2にはナット113が螺着され、ボルト112に挿着さ
れる床梁25を梁受具111に締結する。即ち、床梁2
5に設けた長孔25Aを梁受具111のボルト112に
挿着し、床梁25の下面を梁受具111の梁受部111
Bに預ける如くに載せ、ナット113をボルト112に
螺着して床梁25を梁受具111に締結するとともに、
固定具114を用いて、床梁25を柱31に対し該床梁
25の長手方向にて固定する。尚、ボルト112のナッ
ト113が螺着される端部は、床梁25の長孔25A開
口部に設けた大溝部115に埋込設置される。
【0049】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
たが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。例えば、固定具は、
柱に固定された梁受具と、梁の両者に釘打ちされるもの
であっても良い。
【0050】以上のように本発明によれば、建物ユニッ
トにおいて、梁を柱の梁接合面に対する側方から取付可
能とし、且つ柱の梁接合面に設けた梁受具に対する梁の
取付位置を梁長手方向にて調整可能とすることができ
この調整後に、梁の取付位置は、固定具を梁に釘打ちで
固定することにより、柱に対して梁長手方向にて固定さ
れる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は建物ユニットを用いて構築されたユニッ
ト建物を示す断面図である。
【図2】図2は図1の模式図である。
【図3】図3は建物ユニットを示す模式図である。
【図4】図4は壁パネルを示す模式図である。
【図5】図5は床パネルと天井パネルを示す模式図であ
る。
【図6】図6はユニットバリエーションを示す模式図で
ある。
【図7】図7は床梁を示す模式図である。
【図8】図8は建物ユニットのパネル取着構造を示す模
式図である。
【図9】図9は柱−梁接合構造を示す模式図である。
【図10】図10はユニット接合構造を示す模式図であ
る。
【図11】図11は接合具を示す模式図である。
【図12】図12は接合具の回動操作状態を示す模式図
である。
【図13】図13は隣接床パネル接合構造を示す模式図
である。
【図14】図14は建物ユニットのパネル取着構造と隣
接床パネル接合構造の変形例を示す模式図である。
【図15】図15はくさびを示す模式図である。
【図16】図16は柱−梁接合構造の変形例を示す模式
図である。
【符号の説明】
25 床梁(梁) 25A 長孔 31 柱 31A 梁接合面 71、111 梁受具 72、112 ボルト 73、113 ナット 74、114 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 1/26 E04B 1/348 E04B 5/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱の梁接合面に梁の端面を接合する、木
    質構造物の柱−梁接合構造において、 柱に取着されるとともに、柱への取着状態下で柱の梁接
    合面に平行をなす方向へ突出するようにボルトを固定的
    に片持支持してなる梁受具と、 上記梁受具のボルトに螺着されて、該ボルトに挿着され
    る梁を該梁受具に締結するナットと、 上記梁に設けた孔を上記梁受具のボルトに挿着し、上記
    ナットを該ボルトに螺着して該梁を該梁受具に締結した
    状態で、該梁に釘打ちで固定され、該梁を柱に対して梁
    長手方向にて固定する固定具を有してなることを特徴と
    する木質構造物の−梁接合構造。
  2. 【請求項2】 前記固定具が、梁受具のボルトに梁とと
    もに挿着され、ナットにより該梁とともに該ボルトに締
    結されてなる請求項1記載の木質構造物の−梁接合構
    造。
  3. 【請求項3】 前記固定具が、柱と梁にまたがってそれ
    らの柱、梁に固定される請求項1記載の木質構造物の
    −梁接合構造。
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