JP2987689B2 - 自動二輪車のエンジンの懸架方法 - Google Patents

自動二輪車のエンジンの懸架方法

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JP2987689B2 JP8153125A JP15312596A JP2987689B2 JP 2987689 B2 JP2987689 B2 JP 2987689B2 JP 8153125 A JP8153125 A JP 8153125A JP 15312596 A JP15312596 A JP 15312596A JP 2987689 B2 JP2987689 B2 JP 2987689B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、自動二輪車のエ
ンジンの懸架方法に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の自動二輪車のエンジンの懸架方法
において、エンジンの車体フレームに対する懸架部の主
要部、特にエンジンの後部を懸架する部分は、車体フレ
ームに一体に形成した左右の取付ブラケットの間に、エ
ンジンと一体に形成した取付ボス部を挿入して、この挿
入状態で一本の取付ボルトを取付ブラケット及び取付ボ
ス部の貫通孔に挿通して締め付け固定するようになって
いる。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記の従来のエンジン
の懸架方法においては、左右の取付ブラケットの内側面
とエンジンの取付ボス部の外側面との間は、懸架時のガ
タツキがないように0.5〜1mm程度の極めて小さい
隙間になるようにしてあるため、メンテナンス等のため
にエンジンを脱着する際に、車体フレームの左右の取付
ブラケット間にエンジンの取付ボス部を挿入したり、取
付ブラケット間からその取付ボス部を取り出したりする
作業が非常に面倒なものになる欠点がある。この発明の
解決しようとする課題は、従来のエンジンの懸架方法の
上記のような欠点を有しない自動二輪車のエンジンの懸
架方法を提供すること、換言すると、エンジンの車体フ
レームへの着脱作業の作業性を向上させることができ、
かつエンジン懸架時のエンジンと車体フレームとの結合
剛性を向上させることができる自動二輪車のエンジンの
懸架方法を提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】この発明は、前記課題を
解決するための手段として、次の発明の構成を採用した
ものである。この発明の構成は、車体フレームに左右の
取付ブラケットを設け、この左右の取付ブラケットに貫
通孔をそれぞれ設け、エンジンに取付ボス部を設け、エ
ンジンの取付ボス部を左右の取付ブラケット間に挿入
し、取付ボルトを取付ブラケットの貫通孔や取付ボス部
の貫通孔に挿通してエンジンを車体フレームに固定する
自動二輪車のエンジンの懸架方法において、左右の取付
ブラケットの内側面とエンジンの取付ボス部の外側面と
の間に前記取付ブラケット間への取付ボス部の挿入を容
易にし得る程度の幅の隙間ができるように、左右の取付
ブラケットの内側面間の寸法及びエンジンの取付ボス部
の外側面間の寸法を定め、左右の取付ブラケットのうち
の一方の取付ブラケットにその貫通孔に連通する割溝を
設け、この割溝によって分けられた両方の側の部分をそ
れぞれアーム部とし、これらのアーム部に締付ボルトを
通す孔を穿ち、外周部の内側の端に前記隙間の幅よりも
かなり薄いフランジを備えかつ一方の取付ブラケットの
貫通孔内をその軸線方向に摺動し得るようにした柱状体
の中心に取付ボルト挿通用の貫通孔を穿ってスリーブを
形成し、このスリーブを前記一方の取付ブラケットの貫
通孔にそのフランジが一方の取付ブラケットの内側面に
当接するように嵌め、このスリーブの薄いフランジのあ
る部分の内側面と他方の取付ブラケットの内側面との間
に前記エンジンの取付ボス部を挿入し、取付ボルトの幹
部を一方又は他方の取付ブラケットの外側からスリーブ
の貫通孔、エンジンの取付ボス部の貫通孔及び他方の取
付ブラケットの貫通孔に挿通し、この取付ボルトの先の
ねじ部にナットをねじ込んで、このナットの内側面と取
付ボルトの頭部の内側面とで他方の取付ブラケット、エ
ンジンの取付ボス部及びスリーブを締め付けた後、前記
アームの孔に通した締付ボルトによる締め付けによりス
リーブを一方の取付ブラケットに固定して、エンジンを
車体フレームに固定することを特徴とする自動二輪車の
エンジンの懸架方法にある。 【0005】 【実施例】実施例を図1〜図3を使って説明する。図3
は自動二輪車の側面図で、1は車体フレーム、2はエン
ジン、3は前輪、4は後輪である。エンジン2はその後
部側の上部及び下部においてそれらを貫通する取付ボル
ト5,6によって車体フレーム1に懸架され、その前部
側の上側部においても左右の両側からそれぞれボルト
7,7によって固定されている。図1及び図2には、エ
ンジン2の後部側の下部を取付ボルト5によて車体フレ
ーム1に懸架するエンジンの懸架方法が図示されてい
る。車体フレーム1にはその左右に取付ブラケット8,
8’が一体に設けられ、エンジン2にはその左右に取付
ボス部9,9’が一体に設けられている。取付ブラケッ
ト8,8’は、図1び図2に示すように、車体フレーム
1と一体物として形成してもよいが、別体物を溶接等に
より取り付けるようにしてもよい。左右の取付ブラケッ
ト8,8’の内側面間の寸法Dと、左右に取付ボス部
9,9’の外側面間の寸法Dとはかなりの程度異なら
しめてあり、両者の間に比較的大きな幅tの隙間、す
なわち、取付ブラケット8,8’間への取付ボス部9,
9’の挿入を容易にし得る程度の幅(5mm程度)の隙
間が形成されるようにしてある。左右の取付ブラケット
8,8’には、それぞれ貫通孔10,10’が設けら
れ、その一方の取付ブラケット8の貫通孔10は他方の
取付ブラケット8’の貫通孔10’よりも大径にしてあ
る。 【0006】二つの取付ブラケット8,8’のうちの一
方の取付ブラケット8は、その突出端からその貫通孔1
0に連通する割溝11が形成してあり、この割溝11に
よって分割される取付ブラケット8の一方の部分は、薄
肉アーム部8aになって、その表面が割溝11と平行な
平面Aになっており、前記割溝11によって分割される
取付ブラケット8の他方の部分は、薄肉アーム部8aよ
りも厚肉の厚肉アーム部8bになって、その表面が割溝
11に対して傾斜していて、取付ブラケット8の基部に
向けて肉厚が順次増加する傾斜面Bになっている。薄肉
アーム部8aにはこれと直交させて締付ボルト用の貫通
孔8aが穿たれ、厚肉アーム部8bには締付ボルト用
の貫通孔8aと同じ中心軸線の締付ボルト用のねじ孔
8bが穿たれている。取付ブラケット8の貫通孔10
に挿入するスリーブ14は、その中心に取付ボルト5を
通す貫通孔14bが形成され、その直径が取付ブラケッ
ト8の貫通孔10内をその軸線方向に摺動できる大きさ
になっており、その長さは取付ブラケット8の貫通孔1
0の軸線方向の長さと前記隙間の幅tとの和よりも大
きく、その外周部の内側の端に前記隙間の幅tよりも
かなり小さい幅tの薄いフランジ14aが形成されて
いる。 【0007】エンジン2を車体フレーム1に懸架する場
合は、次のようにする。まず、スリーブ14をそのフラ
ンジ14aが内側にくるように一方の取付ブラケット8
の貫通孔10に嵌めて、スリーブ14を外側に向けてス
ライドさせてスリーブ14の内側に大きい隙間ができる
ようにする。すなわち、スリーブ14のフランジ14a
の取付ブラケット8側の面を取付ブラケット8の内側面
に当接させた状態にする。この状態においては、スリー
ブ14のフランジ14aのある端の部分の内側面と他方
の取付ブラケット8’の内側面との間の寸法[D−t
=D+(t−t)]がエンジン2の取付ボス部
9,9’の外側面間の寸法Dよりも充分に大きくなっ
て、取付ボス部9,9’を取付ブラケット8,8’間へ
容易に挿入できるようになっている。上記の状態におい
て、エンジン2の取付ボス部9,9’を、取付ブラケッ
ト8の貫通孔10に嵌めたスリーブ14のフランジ14
aのある端の部分の内側面と取付ブラケット8’の内側
面との間に挿入する。それから、取付ボルト5の幹部を
取付ブラケット8の外側からスリーブ14の貫通孔14
b、取付ボス部9,9’の貫通孔9a,9’a及び取付
ブラケット8’の貫通孔10’に挿通する(又は取付ボ
ルト5を取付ブラケット8’の外側から取付ブラケット
8’の貫通孔10’、取付ボス部9,9’の貫通孔9
a,9’a及びスリーブ14の貫通孔14bに挿通す
る)。そうすると、取付ボルト5の先のねじ部5aが取
付ブラケット8’の外側に出て、エンジン2が取付ブラ
ケット8,8’に仮懸架された状態になる。 【0008】次に、取付ボルト5の先のねじ部にナット
15をねじ込み、取付ボルト5の頭部5a又はナット1
5を適宜の手段で回転させて、図1に示すように、スリ
ーブ14のフランジ14aのある端の部分の内側面をエ
ンジン2の取付ボス部9の外側面に当接させ、かつエン
ジン2の取付ボス部9’の外側面を取付ブラケット8’
の内側面に当接させ、スリーブ14のフランジ14aの
ある端の部分の内側面とナット15の内側面とによっ
て、取付ブラケット8’とエンジン2の取付ボス部9,
9’とを締め付けた状態にする。この締め付けた状態に
て、締付ボルト用の貫通孔8aに挿通され且つ締付ボ
ルト用のねじ孔8bにねじ込まれている締付ボルト1
3をねじ込んで、スリーブ14を締め付けて取付ブラケ
ット8に固定する。スリーブ14のフランジ14aの取
付ブラケット8側の面を取付ブラケット8の内側面に当
接させて、スリーブ14のフランジ14aのある端の部
分の内側面と取付ブラケット8’の内側面との間の寸法
[D−t=D+(t−t)]をエンジン2の
取付ボス部9,9’の外側面間の寸法Dよりも充分に
大きくした状態にして、エンジン2の取付ボス部9,
9’を、スリーブ14のフランジ14aのある端の部分
の内側面と取付ブラケット8’の内側面との間に挿入す
るから、その挿入作業が非常に容易になる。 【0009】車体フレーム1に懸架されたエンジン2を
外す場合には、ナット15又は取付ボルト5の頭部5a
を回して、ボルト5及びナット15による締め付けを弛
め、かつ締付ボルト13を反締付方向に回して、取付ブ
ラケット8の薄肉アーム部8aと厚肉アーム部8bによ
るスリーブ14の締め付けを解除する。それから、必要
に応じて、スリーブ14を外側に向けてスライドさせて
スリーブ14の内側に大きい隙間ができるようにする。
すなわち、スリーブ14のフランジ14aの取付ブラケ
ット8側の面を取付ブラケット8の内側面に当接させた
状態にして、スリーブ14のフランジ14aのある端の
部分の内側面とエンジン2の取付ボス部9の外側面との
間に大きい幅[t−t]の隙間をつくってから、取
付ボルト5を引き抜き、取付ブラケット8,8’間から
エンジン2の取付ボス部9,9’を取り出し、エンジン
2を車体フレーム1から外す。スリーブ14のフランジ
14aの取付ブラケット8側の面を取付ブラケット8の
内側面に当接させた状態にして、スリーブ14のフラン
ジ14aのある端の部分の内側面と取付ブラケット8’
の内側面との間の幅(D−t)をエンジン2の取付
ボス部9,9’の外側面間の幅(D)よりも充分に大
きくして、エンジン2の取付ボス部9,9’を取り出す
ことができるから、エンジン2を車体フレーム1から取
り外す作業が非常に容易になる。 【0010】実施例では、ナット15の取付ブラケット
8’側の内側面と取付ボルト5の頭部5aの取付ブラケ
ット8側の内側面との間に、スリーブ14、エンジン2
の取付ボス部9,9’及び取付ブラケット8’を位置さ
せて、取付ボルト5及びナット15によりスリーブ1
4、取付ボス部9,9’及び取付ブラケット8’を締め
付けて一体化した後、締付ボルト13をねじ込んで、ス
リーブ14を締め付けて取付ブラケット8に固定するか
ら、左右の取付ブラケット8,8’にそれらを引き寄せ
る方向の力を全く作用させることなく、エンジン2を車
体フレーム1に強固に固定することができ、エンジンの
懸架時のエンジン2と車体フレーム1との結合剛性を向
上させることができる。また、実施例では、スリーブ1
4としてその外周部の内側の端に小さい幅tのフラン
ジ14aが形成されているものを使うから、スリーブ1
4の内側の端面の面積を大きくすることができ、スリー
ブ14自体を大きくしなくても、締め付け力を増大させ
ることができる。そのうえ、取付ボルト5を、取付ブラ
ケット8’の外側から取付ブラケット8’の貫通孔1
0’、取付ボス部9,9’の貫通孔9a,9’a及びス
リーブ14の貫通孔14bに順次差し込む場合にも、フ
ランジ14aの取付ブラケット8側の端面が、取付ブラ
ケット8の内側面に当たり、スリーブ14が貫通孔10
の外側に突出するのを規制するから、取付ボルト5の差
し込み操作が容易になる。さらに、実施例では、取付ボ
ルト5の幹部を、取付ブラケット8,8’の外側からス
リーブ14の貫通孔14b、取付ボス部9,9’の貫通
孔9a,9’a及び取付ブラケット8’の貫通孔10’
に挿入すると、取付ボルト5の先のねじ部が取付ブラケ
ット8’,8の外側に出て、エンジン5が取付ブラケッ
ト8,8’に仮懸架された状態になる。そのため、重い
エンジンを人力等で支持しながら取付ボルト等を回して
仮懸架状態にする必要がない。 【0011】 【発明の作用効果】この発明は、特許請求の範囲に記載
した要件を備えることにより、次の(イ)〜(ホ)の作
用効果を奏する。 (イ)この発明の自動二輪車のエンジンの懸架方法は、
左右の取付ブラケットの内側面とエンジンの取付ボス部
の外側面との間に前記取付ブラケット間への取付ボス部
の挿入を容易にし得る程度の幅の隙間ができるように、
左右の取付ブラケットの内側面間の寸法及びエンジンの
取付ボス部の外側面間の寸法を定め、左右の取付ブラケ
ットのうちの一方の取付ブラケットにその貫通孔に連通
する割溝を設け、この割溝によって分けられた両方の側
の部分をそれぞれアーム部とし、これらのアーム部に締
付ボルトを通す孔を穿ち、外周部の内側の端に前記隙間
の幅よりもかなり薄いフランジを備えかつ一方の取付ブ
ラケットの貫通孔内をその軸線方向に摺動し得るように
した柱状体の中心に取付ボルト挿通用の貫通孔を穿って
スリーブを形成し、このスリーブを前記一方の取付ブラ
ケットの貫通孔にそのフランジが一方の取付ブラケット
の内側面に当接するように嵌めることにより、このスリ
ーブの薄いフランジのある端の部分の内側面と他方の取
付ブラケットの内側面との間に、エンジンの取付ボス部
の外側面間の寸法よりもかなり大きい空間ができるか
ら、エンジンの取付ボス部をスリーブのフランジのある
端の部分の内側面と他方の取付ブラケットの内側面との
間に容易に挿入することができ、エンジンの車体フレー
ムへの懸架作業の作業性を向上させることができる。 (ロ)この発明の自動二輪車のエンジンの懸架方法は、
取付ボルトの幹部を、取付ブラケットの外側から一方の
取付ブラケットの貫通孔に嵌めたスリーブの貫通孔、エ
ンジンの取付ボス部の貫通孔及び他方の取付ブラケット
の貫通孔に挿通すると、取付ボルトの先のねじ部が取付
ブラケットの外側に出て、エンジンが左右の取付ブラケ
ットに仮懸架された状態になるから、重いエンジンを人
力等で支持しながら取付ボルト等を回して仮懸架状態に
する必要がない。そのため、重いエンジンの車体フレー
ムへの懸架作業を容易に行うことができる。 【0012】(ハ)この発明の自動二輪車のエンジンの
懸架方法は、取付ボルトの先のねじ部にナットをねじ込
んで、ナットの内側面と取付ボルトの頭部の内側面との
間に、一方の取付ブラケットの貫通孔に嵌めたスリー
ブ、エンジンの取付ボス部及び他方の取付ブラケットを
位置させて、取付ボルト及びナットによりスリーブ、取
付ボス部及び他方の取付ブラケットを締め付けて一体化
した後、各アームの孔に通した締付ボルトによる締め付
けによりスリーブを一方の取付ブラケットに固定するか
ら、左右の取付ブラケットにそれらを引き寄せる方向の
力を全く作用させることなく、エンジンを車体フレーム
に強固に固定することができ、懸架時のエンジンと車体
フレームとの結合剛性を向上させることができる。 (ニ)この発明の自動二輪車のエンジンの懸架方法は、
薄いフランジを備えたスリーブを使うから、スリーブの
フランジのある端の部分の内側面の面積が大きくなり、
スリーブを大きくしなくても、締め付け力を増大させる
ことができる。また、取付ボルトを他方の取付ブラケッ
トの外側から他方の取付ブラケットの貫通孔、取付ボス
部の貫通孔及びスリーブの貫通孔に挿通するときには、
スリーブのフランジが一方の取付ブラケットの内側面に
当たり、スリーブの外方への移動を規制するから、取付
ボルトのスリーブの貫通孔への挿通作業が容易になる。 (ホ)この発明の自動二輪車のエンジンの懸架方法は、
車体フレームに懸架されたエンジン2を取り外すときに
は、ナット又は取付ボルトの頭部を回して、取付ボルト
及びナットによる締め付けを弛め、かつ締付ボルトを反
締付方向に回して、スリーブの締め付けを解除し、必要
に応じて、スリーブのフランジを一方の取付ブラケット
の内側面に当接させた状態にし、スリーブのフランジの
ある端の部分の内側面と他方の取付ブラケットの内側面
との間の幅をエンジンの取付ボス部の外側面間の幅より
も充分に大きくして、取付ボルトを引き抜くと、エンジ
ンの取付ボス部を取付ブラケット間から容易に取り出す
ことができ、エンジンの車体フレームから取り外す作業
が非常に容易になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】実施例の自動二輪車のエンジンの懸架部を図3
のI−I線で断面し矢印方向にみた断面図 【図2】図1に示すものをIV−IV線で断面しその矢
印の方向にみた断面図 【図3】実施例のエンジンの懸架した自動二輪車の側面
図 【符号の説明】 1 車体フレーム 2 エンジン 5 取付ボルト 8,8’ 取付ブラケット 8a 薄肉アーム部 8b 厚肉アーム部 8a 貫通孔 8b ねじ孔 9,9’ 取付ボス部 10,10’ 貫通孔 11 割溝 13 締付ボルト 14 スリーブ 14a フランジ 14b 貫通孔 15 ナット

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.車体フレームに左右の取付ブラケットを設け、この
    左右の取付ブラケットに貫通孔をそれぞれ設け、エンジ
    ンに取付ボス部を設け、エンジンの取付ボス部左右の
    取付ブラケット間に挿入し、取付ボルトを取付ブラケッ
    トの貫通孔や取付ボス部の貫通孔に挿通してエンジンを
    車体フレームに固定する自動二輪車のエンジンの懸架方
    において、左右の取付ブラケットの内側面とエンジン
    の取付ボス部の外側面との間に前記取付ブラケット間へ
    の取付ボス部の挿入を容易にし得る程度の幅の隙間がで
    きるように、左右の取付ブラケットの内側面間の寸法及
    びエンジンの取付ボス部の外側面間の寸法を定め、左右
    の取付ブラケットのうちの一方の取付ブラケットにその
    貫通孔に連通する割溝を設け、この割溝によって分けら
    れた両方の側の部分それぞれアーム部とし、これらの
    アーム部に締付ボルトを通す孔を穿ち、外周部の内側の
    端に前記隙間の幅よりもかなり薄いフランジを備えかつ
    一方の取付ブラケットの貫通孔内をその軸線方向に摺動
    し得るようにした柱状体の中心に取付ボルト挿通用の貫
    通孔を穿ってスリーブを形成し、このスリーブを前記一
    方の取付ブラケットの貫通孔にそのフランジが一方の取
    付ブラケットの内側面に当接するように嵌め、このスリ
    ーブの薄いフランジのある部分の内側面他方の取付ブ
    ラケットの内側面との間に前記エンジンの取付ボス部を
    挿入し、取付ボルトの幹部を一方又は他方の取付ブラケ
    ットの外側からスリーブの貫通孔、エンジンの取付けボ
    ス部の貫通孔及び他方の取付けブラケットの貫通孔に挿
    通し、この取付ボルトの先のねじ部にナットをねじ込ん
    で、このナットの内側面と取付ボルトの頭部の内側面と
    で他方の取付ブラケット、エンジンの取付ボス部及びス
    リーブを締め付けた後、前記アームの孔に通した締付ボ
    ルトによる締め付けによりスリーブを一方の取付ブラケ
    ットに固定して、エンジンを車体フレームに固定する
    とを特徴とする自動二輪車のエンジンの懸架方法
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