JP2987006B2 - 塗装鋼板の曲げ加工方法 - Google Patents
塗装鋼板の曲げ加工方法Info
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- JP2987006B2 JP2987006B2 JP4148447A JP14844792A JP2987006B2 JP 2987006 B2 JP2987006 B2 JP 2987006B2 JP 4148447 A JP4148447 A JP 4148447A JP 14844792 A JP14844792 A JP 14844792A JP 2987006 B2 JP2987006 B2 JP 2987006B2
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- Japan
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- bending
- work
- protective sheet
- sheet
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- Bending Of Plates, Rods, And Pipes (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、照明器具用反射板等の
塗装鋼板の曲げ加工方法に関する。
塗装鋼板の曲げ加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、蛍光灯用反射板10の外観例を
示す。この反射板10は長尺の塗装鋼板を、曲げ線位置
に沿い所定の曲げ外アールRで曲げ加工している。
示す。この反射板10は長尺の塗装鋼板を、曲げ線位置
に沿い所定の曲げ外アールRで曲げ加工している。
【0003】図5に、曲げパンチ1による曲げ加工時の
状態(部分的な断面図)を示す。製品の種類は板厚の異
なる数品種のものがあるが、従来から同じ曲げ型で加工
している。例えばワーク3’の品種の場合は、曲げクリ
アランスをtB に調整して加工し、ワーク3の品種に切
り替える場合は、曲げクリアランスがtA になる様に、
破線の状態に調整してから加工をしている。
状態(部分的な断面図)を示す。製品の種類は板厚の異
なる数品種のものがあるが、従来から同じ曲げ型で加工
している。例えばワーク3’の品種の場合は、曲げクリ
アランスをtB に調整して加工し、ワーク3の品種に切
り替える場合は、曲げクリアランスがtA になる様に、
破線の状態に調整してから加工をしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このため、品種替えの
度に、曲げ型の調整が必要で、段取りに時間を要してい
た。又、従来例として特開昭54−145741がある
が、この従来例ではワークの板厚が違う場合には対応で
きず、保護シートも使い捨てといった課題があった。本
発明は、係る課題を解決するためになされたもので、そ
の目的とするところは、板厚の異なるワークに対しても
同じ曲げ型を使用して加工を可能にし、かつコストの低
減を図った塗装鋼板の曲げ加工方法を提供することにあ
る。
度に、曲げ型の調整が必要で、段取りに時間を要してい
た。又、従来例として特開昭54−145741がある
が、この従来例ではワークの板厚が違う場合には対応で
きず、保護シートも使い捨てといった課題があった。本
発明は、係る課題を解決するためになされたもので、そ
の目的とするところは、板厚の異なるワークに対しても
同じ曲げ型を使用して加工を可能にし、かつコストの低
減を図った塗装鋼板の曲げ加工方法を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はワークと保護シートとを重ね合わせ、ワー
クと保護シートのトータル厚みを略同一として曲げ加工
し、かつワークの曲げ線に対して直角方向から保護シー
トを供給・巻き取りすることを特徴とする。また、この
場合、曲げ加工時の面圧力を測定し、保護シートや塗装
膜の耐面圧力を越えない圧力で曲げ加工を行うことを特
徴とする。さらに、ワークの外観面側に保護シートを重
ねて曲げ加工することを特徴とする。
に、本発明はワークと保護シートとを重ね合わせ、ワー
クと保護シートのトータル厚みを略同一として曲げ加工
し、かつワークの曲げ線に対して直角方向から保護シー
トを供給・巻き取りすることを特徴とする。また、この
場合、曲げ加工時の面圧力を測定し、保護シートや塗装
膜の耐面圧力を越えない圧力で曲げ加工を行うことを特
徴とする。さらに、ワークの外観面側に保護シートを重
ねて曲げ加工することを特徴とする。
【0006】
【作用】この構成により、本発明においては、 (1)厚みの異なる1個、又は複数個の保護シートを曲
げ型内に供給し、重ね合わせた時のトータル厚みが常に
ほぼ同一になる様にして、ワークと重ね合わせた状態で
同時に曲げ加工するようにしている。 (2)保護シートは、ワークの曲げ線に対して直角方向
から供給、あるいは巻き取りするようにしている。 (3)曲げ加工中の加工圧力を実測し、保護シートの対
面圧力や塗装膜の耐面圧力をこえない様に上限値を設定
し、それ以下の圧力で曲げ加工を行うようにしている。 (4)ワークの外観面側に保護シートを重ねて曲げ加工
することにより、塗膜面に生じる加工キズを防止するよ
うにしている。
げ型内に供給し、重ね合わせた時のトータル厚みが常に
ほぼ同一になる様にして、ワークと重ね合わせた状態で
同時に曲げ加工するようにしている。 (2)保護シートは、ワークの曲げ線に対して直角方向
から供給、あるいは巻き取りするようにしている。 (3)曲げ加工中の加工圧力を実測し、保護シートの対
面圧力や塗装膜の耐面圧力をこえない様に上限値を設定
し、それ以下の圧力で曲げ加工を行うようにしている。 (4)ワークの外観面側に保護シートを重ねて曲げ加工
することにより、塗膜面に生じる加工キズを防止するよ
うにしている。
【0007】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例
を説明する。図1にワークの曲げ加工状態の部分断面図
を示す。この実施例では、曲げパンチ1とダイ2の間に
ワーク3を配置し、このワーク3の上に保護シート4を
重ねて、曲げ型のクリアランスを、ワーク3の厚みtA
と保護シート4の厚みtx の和(tx +tA )になるよ
うにしている。この保護シート4としては、例えばプラ
スチック(PET 等)を用いる。
を説明する。図1にワークの曲げ加工状態の部分断面図
を示す。この実施例では、曲げパンチ1とダイ2の間に
ワーク3を配置し、このワーク3の上に保護シート4を
重ねて、曲げ型のクリアランスを、ワーク3の厚みtA
と保護シート4の厚みtx の和(tx +tA )になるよ
うにしている。この保護シート4としては、例えばプラ
スチック(PET 等)を用いる。
【0008】図2に、ワーク3の曲げ加工用曲げ金型7
と保護シート4,5の供給・巻取り状態を示す。保護シ
ート4,5はワーク3の曲げ線に対して、略直角方向か
ら供給・巻取りを行うようにしている。これにより、曲
げ加工中に生じる保護シート4,5の伸びを可能な限り
吸収することができる。なお、曲げコーナ部で若干、保
護シート4,5が伸ばされるが、巻き取り後、再度使用
する時に供給位置をずらすことで、繰り返し使用するこ
とができる。
と保護シート4,5の供給・巻取り状態を示す。保護シ
ート4,5はワーク3の曲げ線に対して、略直角方向か
ら供給・巻取りを行うようにしている。これにより、曲
げ加工中に生じる保護シート4,5の伸びを可能な限り
吸収することができる。なお、曲げコーナ部で若干、保
護シート4,5が伸ばされるが、巻き取り後、再度使用
する時に供給位置をずらすことで、繰り返し使用するこ
とができる。
【0009】図3は、ワーク3よりも厚みが小さいワー
ク3’を加工するときの状態を示し、ワーク3’と保護
シート4,5のトータル厚みが、前記の実施例における
トータル厚みと略同一となるようにしている。すなわ
ち、保護シート5の厚みtY は、(tx +tA )=(t
x +tY +tB)になる様に、tY =(tA −tB )と
なっている。
ク3’を加工するときの状態を示し、ワーク3’と保護
シート4,5のトータル厚みが、前記の実施例における
トータル厚みと略同一となるようにしている。すなわ
ち、保護シート5の厚みtY は、(tx +tA )=(t
x +tY +tB)になる様に、tY =(tA −tB )と
なっている。
【0010】又、図1及び図3に示すように、曲げパン
チ1に圧力センサー6を設け、加工中の面圧力が実測さ
れるようになっている。そして、曲げ加工中の面圧力
が、保護シートや塗装膜の耐面圧力をこえないように、
上限値を設定している。若し、塗膜厚の変化等から耐面
圧力をオーバーした場合は、図示していないが異常状態
が表示されるようになっている。
チ1に圧力センサー6を設け、加工中の面圧力が実測さ
れるようになっている。そして、曲げ加工中の面圧力
が、保護シートや塗装膜の耐面圧力をこえないように、
上限値を設定している。若し、塗膜厚の変化等から耐面
圧力をオーバーした場合は、図示していないが異常状態
が表示されるようになっている。
【0011】更に、図1〜3に示すように、保護シート
4,5はワーク3,3’の外観面側に重ねることで、曲
げ加工による外観面側のキズを防止している。
4,5はワーク3,3’の外観面側に重ねることで、曲
げ加工による外観面側のキズを防止している。
【0012】
【発明の効果】この発明は、以上説明した通り、ワーク
と保護シートとを重ね合わせ、ワークと保護シートのト
ータル厚みを略同一として曲げ加工することで、金型を
調整することなく、多品種の製品が加工可能であり、ま
た、ワークの曲げ線に対して直角方向から保護シートを
供給・巻き取りすることで、更に、曲げ加工時の面圧力
を測定し、保護シートや塗装膜の耐面圧力を越えない圧
力で曲げ加工を行うことで、保護シートを繰り返し使用
することができ、コストダウンを図ることができる。更
に又、ワークの外観面側に保護シートを重ねて曲げ加工
することで、ワークの塗装面のキズや割れ等を防止で
き、高品質の曲げ製品が得られる。
と保護シートとを重ね合わせ、ワークと保護シートのト
ータル厚みを略同一として曲げ加工することで、金型を
調整することなく、多品種の製品が加工可能であり、ま
た、ワークの曲げ線に対して直角方向から保護シートを
供給・巻き取りすることで、更に、曲げ加工時の面圧力
を測定し、保護シートや塗装膜の耐面圧力を越えない圧
力で曲げ加工を行うことで、保護シートを繰り返し使用
することができ、コストダウンを図ることができる。更
に又、ワークの外観面側に保護シートを重ねて曲げ加工
することで、ワークの塗装面のキズや割れ等を防止で
き、高品質の曲げ製品が得られる。
【0013】
【図1】一枚の保護シートを重ねてワークを加工すると
きの状態を示す図である。
きの状態を示す図である。
【図2】ワークの曲げ加工用曲げ金型と保護シートの供
給・巻取り状態を示す図である。
給・巻取り状態を示す図である。
【図3】複数の保護シートを重ねてワークを加工すると
きの状態を示す図である。
きの状態を示す図である。
【図4】蛍光灯用反射板の外観を示す図である。
【図5】ワークを曲げ加工するときの従来例を示す図で
ある。
ある。
1 曲げパンチ 3,3’ ワーク 4,5 保護シート 6 圧力センサー
Claims (3)
- 【請求項1】 ワークと保護シートとを重ね合わせ、ワ
ークと保護シートのトータル厚みを略同一として曲げ加
工し、かつワークの曲げ線に対して直角方向から保護シ
ートを供給・巻き取りすることを特徴とする塗装鋼板の
曲げ加工方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の塗装鋼板の曲げ加工方法
において、曲げ加工時の面圧力を測定し、保護シートや
塗装膜の耐面圧力を越えない圧力で曲げ加工を行うこと
を特徴とする塗装鋼板の曲げ加工方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の塗装鋼板の曲げ加工方法
において、ワークの外観面側に保護シートを重ねて曲げ
加工することを特徴とする塗装鋼板の曲げ加工方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4148447A JP2987006B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 塗装鋼板の曲げ加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4148447A JP2987006B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 塗装鋼板の曲げ加工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317970A JPH05317970A (ja) | 1993-12-03 |
JP2987006B2 true JP2987006B2 (ja) | 1999-12-06 |
Family
ID=15452997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4148447A Expired - Fee Related JP2987006B2 (ja) | 1992-05-15 | 1992-05-15 | 塗装鋼板の曲げ加工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2987006B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5978109B2 (ja) * | 2012-11-14 | 2016-08-24 | 株式会社アマダホールディングス | 保護フィルム付き材料管理システムおよび保護フィルム付き材料管理方法 |
AT515672B1 (de) * | 2014-09-11 | 2015-11-15 | Trumpf Maschinen Austria Gmbh | Biegepresse |
-
1992
- 1992-05-15 JP JP4148447A patent/JP2987006B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05317970A (ja) | 1993-12-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071001 Year of fee payment: 8 |
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