JP2986966B2 - メラニン生成抑制剤 - Google Patents

メラニン生成抑制剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメラニン生成抑制剤及び
美白化粧料に関し、詳しくは生きた色素細胞(メラノサ
イト)のメラニン形成系に直接作用してメラニン生成を
抑制するメラニン生成抑制剤、および保存時あるいは使
用時の安定性が良好で皮膚色素沈着症の予防および改善
に優れた美白化粧料を提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】シミ・ソバカスや日焼け後の色素沈着
は、皮膚内に存在する色素細胞の活性化によりメラニン
生成が著しく亢進したものであり、中高年令層の肌の悩
みの一つになっている。一般に、メラニンは色素細胞の
中で生合成された酵素チロジナーゼの働きによってチロ
シンからドーパ、ドーパからドーパキノンに変化し、次
いで5,6−ジヒドロキシインドール等の中間体を経て
形成されるものとされている。
【0003】従って、色黒の防止、改善にはメラニン生
成過程での活性阻害や既成メラニンの淡色漂白が必要で
あり、これに基づき従来から種々の美白成分が提案され
てきた。例えば、チロジナーゼ活性阻害に対してはグル
タチオンに代表される硫黄化合物が挙げられ、また淡色
漂白化に対しては、過酸化水素、ヒドロキノンやビタミ
ンC等が用いられてきた。
【0004】
【発明の解決しようとする課題】ところが、これら従来
の成分は処方系中での安定性が極めて悪く分解による着
色、異臭を生じたり、効果・効能の点からは細胞あるい
は生体レベルにおいては未だ不充分であった。また、ヒ
ドロキノンについては強い色白作用を有するものの非可
逆的白斑、かぶれを引き起こすなど安全性面で問題があ
る。このように、従来から用いられている成分は効能・
効果、安定性、安全性の点において真に実用的に満足で
きるものは得られていない。
【0005】本発明はかかる実状に鑑みてなされたもの
であって、充分な皮膚色素沈着症の改善・治療等の薬理
効果を有し、かつ安全に使用できるメラニン生成抑制剤
及びこれを配合した美白化粧料を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため鋭意研究を重ねた結果、エスクリンが生
きた色素細胞のメラニン生成に対し強力な抑制効果を有
することを突き止め、更に、これを基剤中に一定濃度以
上で配合せしめた時に、皮膚に対する優れた色白効果を
発現することを見出し、これに基づき本発明を完成し
た。
【0007】すなわち、本発明はエスクリンからなるメ
ラニン生成抑制剤およびこれを基剤全体に対し0.1〜
10重量%配合してなる美白化粧料に関するものであ
り、好ましい様態としては美白化粧料中に、更に紫外線
防御剤0.01〜5重量%を併用するか、または抗酸化
剤0.01〜5重量%を併用するか、または基剤のPH
を酸性域に調整するか、あるいはこれらを組み合わせる
ところの美白化粧料に関するものである。
【0008】以下、本発明を詳細に述べる。
【0009】本発明のメラニン生成抑制剤であるエスク
リンは、別名エスクレチン−6−β−グルコシドとも呼
ばれるクマリン配糖体の一つである。エスクリンについ
ては、天然界においてセイヨウトチノキ(マロニエ)や
トネリコの樹皮に含有されており、各種の単離法により
単離される白色、無臭の結晶であり、紫外線吸収能を有
するとともに、生理的には血管抵抗性の増強作用、リポ
キシゲナーゼ阻害活性をもつことが知られているが、こ
の物質が生きた色素細胞のメラニン生成抑制作用を有す
ることについては全く知られておらず、またこの物質の
色白効果を利用して実用的に美白化粧料に用いた例はな
かった。
【0010】次に、本発明の美白化粧料では、上記エス
クリンを基剤全体に対し0.1〜10重量%の範囲で使
用する。この中でも、日焼けによるシミ、ソバカス、色
黒の憎悪の予防を目的として用いる場合は0.1重量%
以上が、また色素沈着症の改善を目的として用いる場合
は1重量%以上が有効量として使用できるものである。
0.1重量%より少ない量ではメラニン生成抑制作用に
基づく効果は期待できず、また10重量%を超える量を
用いても、効果にはほとんど変わりは見られないから配
合割合として10重量%を超える必要はない。特に好ま
しい量として0.5〜3重量%が選択される。
【0011】尚、セイヨウトチノキエキスを日焼防止化
粧料や痔疾、うっ血の治療剤として利用することは旧来
より知られているが、市販、すなわち産業的に利用され
ているセイヨウトチノキエキス中のエスクリン含有率
は、せいぜい0.2重量%であるにすぎず、従って、仮
にセイヨウトチノキエキスを配合した薬剤にあっても、
その含有率は極めて微量であって実際的なメラニン生成
抑制効果は得られず、充分な色白効果は得られないもの
であった。そもそも植物抽出液であるセイヨウトチノキ
エキスには、エスクリンのほかにセイヨウトチノキエキ
スの著名な有効成分として知られるエスシンを始めとす
るサポニン類や夾雑物である色素を多量に含んでおり、
高濃度での配合は沈澱等の分離現象や着色などにより外
観を損ねるため、薬剤などに対する配合量が著しく制約
されざるを得ないのが実情である。
【0012】次に本発明の美白化粧料においては、前記
エスクリンと共に紫外線防御剤や抗酸化剤を併用する
か、または基剤のPHを酸性領域に調整するか、もしく
は乳化系においては油中水型の剤型とすることが好まし
い。すなわち、本発明者らの研究によると、エスクリン
を溶液または乳化物などの基剤中に前記配合範囲で配合
した場合、日光により一部分解・着色するということが
明らかとなった。そこで、さらに検討した結果、紫外線
防御剤を添加するか、抗酸化剤を添加するか、基剤のP
Hを酸性領域に調整するか、または乳化系においては油
中水型の基剤にするか、あるいはこれらの組合せによっ
てエスクリンを紫外線から安定に保てることが判明し
た。
【0013】本発明に適用される紫外線防御剤とは、イ
ソフェルラ酸またはその塩、オキシベンゾンまたはその
誘導体、ジベンゾイルメタンまたはその誘導体、p−ア
ミノ安息香酸またはその誘導体、ケイ皮酸またはその誘
導体、ウロカニン酸またはその誘導体、酸化チタン、酸
化亜鉛等から選ばれる一種または二種以上であり、その
配合割合は基剤全体に対し0.01〜5重量%である。
好ましくは、4−(1,1−ジメチルエチル)−4’−
メトキシジベンゾイルメタンに代表されるジベンゾイル
メタン系や2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノ
ンに代表されるオキシベンゾン系などのUV−A領域に
強い吸収をもつ紫外線吸収剤が選ばれる。
【0014】本発明に適用される抗酸化剤とは、ブチル
ヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニ
ソール(BHA)、トコフェロール類、アスコルビン酸
またはその誘導体等から選ばれる一種または二種以上で
あり、その配合割合は基剤全体に対し0.01〜5重量
%である。
【0015】本発明に適用されるPH調整剤としてはク
エン酸緩衝液、リン酸緩衝液、酢酸緩衝液等が挙げら
れ、基剤のPHが酸性領域好ましくはPH4.0〜6.
5の範囲に調整される。
【0016】また、本発明の美白化粧料には前述のエス
クリン、また併用剤としての紫外線防御剤、抗酸化剤、
PH調整剤の他に、化粧品に一般に用いられる各種成
分、すなわち水性成分、油性成分、粉末成分、界面活性
剤、保湿剤、増粘剤、色剤、香料、防腐剤、あるいは抗
炎症剤、エスクリン以外の美白成分等の薬剤を配合する
ことができる。更に、本発明の剤型は任意であり、従来
この種の美白化粧料に用いるものであればいずれでもよ
く、例えばクリーム、乳液、ローション、パック、浴用
剤等の剤型が挙げられる。
【0017】次に、本発明に係るエスクリンのメラニン
生成抑制剤としての有用性を評価するために行なった実
験および安定性に関して行なった各種実験について以下
に示す。
【0018】実験例1.色素細胞に対するメラニン生成
抑制作用 プラスチック培養フラスコ(75cm2)に5×104
のB−16メラノーマ細胞を播種し、10%血清を含む
イーグルMEM培地で5%二酸化炭素、37℃条件下に
て培養した。2日後、エスクリンを培地中の濃度で5、
10、15μMとなるように添加し、さらに4日間培養
した。培養終了後、培地を除去し、平衡リン酸緩衝塩溶
液(PBS)で洗浄後、トリプシンおよびEDTA含有
溶液を使用して細胞を剥離させ、ガラス遠心管にあつめ
遠心分離により細胞を回収した。細胞を平衡リン酸緩衝
塩溶液で2回洗浄した後、沈渣に1N水酸化ナトリウム
を加え加熱溶解し、冷却後クロロホルムを加えて再び遠
心分離した。これによって得られた上清を400nmの
吸光度で測定し、予め合成メラニンを用いて作成した検
量線よりメラニン量を求めた。尚、メラニン量は106
個の細胞当りの 量として求めた。その結果を表1に示
す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果から明らかなように、エスクリ
ンは色素細胞内のメラニン生成に対し顕著な抑制効果を
示すことが実証された。
【0021】実験例2.紫外線による色素沈着抑制作用 茶色モルモット(7匹)の背部皮膚を電気バリカンとシ
ェバーで除毛した。次いで、1.5×1.5cmの照射
窓を左右対照に計6個もつ黒布で覆い、FL20S・E
30ランプを光源として1mW/cm2/sec.の紫
外線を4分20秒間照射した。この操作を1日1回の割
合で3日間連続して行った。照射終了翌日からプロピレ
ングリコール/エタノール(3:1)を溶媒として所定
量のエスクリン及び比較品として市販セイヨウトチノキ
エキスをそれぞれ溶解した試験溶液0.2mlを1日1
回、計10日間連続塗布した。対照には溶媒そのものを
用いた。実験開始14日目に処置部の色素沈着の程度を
下記の判定基準に従い肉眼観察により判定した。結果を
平均値として表2に示す。 (判定基準) 0:色素沈着を認めず 0.5:境界不明瞭な弱度の色素沈着 1.0:境界明瞭な軽度の色素沈着 2.0:境界明瞭な中等度の色素沈着 3.0:境界明瞭な強度の色素沈着
【0022】
【表2】
【0023】表2の結果に示された如く、皮膚に塗布し
た場合のエスクリンは0.1%以上で紫外線によるメラ
ニン生成を明らかに抑制するが、セイヨウトチノキエキ
スでは実用的に配合可能な上限濃度、すなわち20%配
合においても満足すべき効果は認められなかった。
【0024】実験例3.紫外線に対する安定性試験 エスクリンの0.5%溶液または1%配合軟膏を調整
し、紫外線に対する安定性を比較検討した。
【0025】(実験例3ー1)PH安定性 エスクリンの5%プロピレングリコール/エタノール
(3:1)溶液を、予め調整した各PHの0.1Mリン
酸緩衝液に1/10量添加して試験試料とした。これを
栓つきガラス試験管に3ml分取し、晴天の日に屋外に
1日放置した。実験終了後、溶液の色調を肉眼により評
価するとともにエスクリン残存率を高速液体クロマトグ
ラフィーにて測定した。リン酸緩衝液の作成に際して
は、PH5および6はHClで、PH8はNaOHにて
PHを調整した。その結果を表3−1に示す。
【0026】
【表3−1】
【0027】表3−1の結果に示されるようにエスクリ
ン水溶液は、PH7以上でのアルカリ領域では溶解直後
に黄色を呈し、更に日光照射に対して不安定であるのに
対し弱酸性から酸性域で安定に保たれることが判明し
た。
【0028】(実験例3-2)紫外線防御剤または抗酸
化剤の添加効果 エスクリンの5%プロピレングリコール/エタノール
(3:1)溶液を、50%エタノール水溶液に1/10
量添加して試験試料とした。更に、紫外線防御剤(4−
(1,1−ジメチルエチル)−4’−メトキシジベンゾ
イルメタン)あるいは抗酸化剤(ブチルヒドロキシトル
エン)を添加する場合はこれら物質の5%エタノール溶
液を作成後、1/5量加えた。これら試験液を栓つきガ
ラス試験管に3ml分取し、晴天の日に屋外に1日放置
した。実験終了後、溶液の色調を肉眼により評価すると
ともにエスクリン残存率を高速液体クロマトグラフィー
にて測定した。その結果を表3−2に示す。
【0029】
【表3−2】
【0030】表3−2に示されるように、エスクリンは
紫外線防御剤あるいは抗酸化剤の添加により着色と分解
が抑制されることが判明した。
【0031】(実験例3ー3)油中水(W/O)型乳化
系の効果 日本薬局方の吸水軟膏と親水軟膏にエスクリンを1%と
なるように練り込み、これを予め除毛したハートレー系
モルモットの背部皮膚に塗布し、ついでFL40S・B
LBランプを光源として4mW/cm2/sec.のエ
ネルギー強度で2時間照射した。実験終了後、皮膚表面
の着色の程度を肉眼評価した。その結果、親水軟膏では
黄色味を呈したが、油中水(W/O)型の吸水軟膏では
何ら変化は認められなかった。
【0032】実験例4.メラニン抑制効果の実使用テス
ト 後記実施例1に示す本発明品のクリームとエスクリンの
代わりに5%セイヨウトチノキエキスを配合した比較品
のクリームとを統計的に同等な40名の色黒、シミ、ソ
バカスに悩む女性集団に3ヶ月連用させ、メラニン抑制
効果を評価した。その結果を表4に示す。
【0033】
【表4】
【0034】表4の結果から明らかなように、エスクリ
ンを含む本発明品は5%セイヨウトチノキエキスを含む
比較品に対し格段に有効であることが証明された。尚、
本発明品塗布部位において皮膚に好ましくない反応は全
く観察されなかった。
【0035】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに制限されるものではない。尚、配合割合は重量部
である。
【0036】実施例1.油中水型クリーム (A)スクワラン 12.0 ミツロウ 2.0 マイクロクリスタリンワックス 2.0 グリセリン(PO20)ピログルタミン酸モノパルミテート 5.0 4−(1,1−ジメチルエチル)−4’− メトキシジベンゾイルメタン 0.5 γ−トコフェロール 0.05 ブチルパラベン 0.2 (B)マルビット 8.0 1,3−ブタンジオール 7.0 エスクリン 2.0 精製水 61.25 (製法)(A)を80℃にて均一に溶解し、別に80℃
に溶解しておいた(B)をホモミキサーで撹拌しながら
(A)に添加して乳化後、30℃に冷却する。
【0037】実施例2.水中油型クリーム (A)POE(30)セチルエーテル 2.0 グリセリンモノステアレート 10.0 流動パラフィン 10.0 ワセリン 4.0 セタノール 5.0 γ−トコフェロール 0.05 BHT 0.01 2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン 0.5 ブチルパラベン 0.2 (B)プロピレングリコール 10.0 エスクリン 1.0 精製水 57.24 (製法)(A)の各成分を合わせ、80℃に加熱する。
(B)の各成分を合わせ、80℃に加熱する。(A)の
処方分を(B)の処方分を加えて撹拌乳化し、その後冷
却する。
【0038】実施例3.乳液 (A)合成ゲイロウ 2.5 セタノール 1.0 スクワラン 4.0 ステアリン酸 1.0 モノステアリン酸ポリエチレングリコール(25EO) 2.2 モノステアリン酸グリセリン 0.5 ブチルパラベン 0.1 γ−トコフェロール 0.05 BHT 0.01 4−(1,1−ジメチルエチル)−4’− メトキシジベンゾイルメタン 0.5 (B)1,3−ブチレングリコール 3.0 プロピレングリコール 7.0 キサンタンガム 0.1 カルボキシビニルポリマー 0.2 苛性カリ 0.2 エスクリン 1.0 精製水 76.64 (製法)(A)及び(B)を70℃で各々攪拌しながら
溶解する。(B)に(A)を加え予備乳化を行ないホモ
ミキサーで均一に乳化し、乳化後かき混ぜながら30℃
まで冷却する。
【0039】実施例4.化粧水 (A)POE(20)ソルビタンモノラウリン酸エステル 1.5 POE(20)ラウリルエーテル 0.5 エタノール 10.0 γ−トコフェロール 0.02 (B)グリセリン 5.0 プロピレングリコール 4.0 クエン酸 0.15 クエン酸ナトリウム 0.1 エスクリン 0.5 精製水 78.23 (製法)(A)の各成分を合わせ、室温下に溶解する。
一方、(B)の各成分も室温下に溶解し、これを(A)
処方分に加えて可溶化する。
【0040】実施例5.パック料 (A)ポリビニルアルコール 15.0 精製水 40.0 (B)ビサボロール 0.5 γ−トコフェロール 0.02 エタノール 4.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 ポリオキシエチレン(8)ポリオキシ プロピレングリコール(55) 3.0 精製水 32.98 エスクリン 0.5 (製法)(A)を室温にて分散溶解する。これに(B)
を加えて均一に溶解する。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、エスクリンは生きた色
素細胞に対し強いメラニン生成抑制作用を発揮し、これ
を基剤中に一定割合以上配合せしめたとき皮膚に対する
格段に優れた色白効果をもたらすことから、シミ、ソバ
カス、日焼けによる色黒等の局所性並びにアジソン病等
の全身性色素沈着症の改善・治療用に利用できる。しか
も、安全性にも優れるため長期連用使用が可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/42 A61K 7/42 9/06 9/06 G 31/00 643 31/00 643D 31/70 31/70 // C07H 17/075 C07H 17/075 (72)発明者 片桐 崇行 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (72)発明者 横山 浩治 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (72)発明者 大貫 敬子 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (72)発明者 中野 博行 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社 横浜研究所 内 (56)参考文献 特開 昭52−105221(JP,A) 特開 昭63−303919(JP,A) 特公 昭48−5022(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 7/48 A61K 7/00 A61K 7/42 A61K 9/06 C07H 17/075

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エスクリンからなるメラニン生成抑制
    剤。
  2. 【請求項2】 エスクリンからなるメラニン生成抑制剤
    を基剤全体に対し0.1〜10重量%配合することを特
    徴とする美白化粧料。
  3. 【請求項3】 紫外線防御剤を0.01〜5重量%含む
    請求項2に記載の美白化粧料。
  4. 【請求項4】 抗酸化剤を0.01〜5重量%含む請求
    項2または3の何れかに記載の美白化粧料。
  5. 【請求項5】 基剤のPHが酸性域に調整されたもので
    ある請求項2乃至4の何れかに記載の美白化粧料。
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