JP2986430B2 - 建築物を構築するための吊り足場用金具及び吊り足場 - Google Patents

建築物を構築するための吊り足場用金具及び吊り足場

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JP2986430B2 JP9183913A JP18391397A JP2986430B2 JP 2986430 B2 JP2986430 B2 JP 2986430B2 JP 9183913 A JP9183913 A JP 9183913A JP 18391397 A JP18391397 A JP 18391397A JP 2986430 B2 JP2986430 B2 JP 2986430B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば木造建築
物を構築する場合に建築物の梁に吊下支持して足場板を
載せて使用する建築物を構築するための吊り足場用金具
及び吊り足場に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木造建築物を構築する場合、その
建築物の周囲に金属製の支柱パイプを所定間隔をおいて
立設するとともに、各支柱間を同じく金属製の連結パイ
プにより連結する。そして、連結された連結パイプ間に
足場板を掛ける。さらに、支柱パイプを上方へ順に連結
し、それらの支柱パイプを連結パイプで連結するととも
に、足場板を載せていく。このようにして所定高さの足
場が構成され、高所でも作業が可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
足場は、天井などの高所作業を実施する場合には、一定
長さの支柱パイプを所定本数連結して積み上げ、高所に
おいて各支柱パイプを連結パイプで連結するとともに、
連結パイプ間に足場板を掛けなければならない。このた
め、足場を構築する作業が面倒で、時間がかかるという
問題があった。
【0004】しかも、多数の支柱パイプや連結パイプを
必要とし、部品点数が多く、それらを連結するために工
具を使用しなければならないという問題があった。加え
て、梁の内側で作業をする場合、建築物の周囲に足場を
構成するだけでは作業が困難な場合があるという問題が
あった。
【0005】この発明は、このような従来技術に存在す
る問題に着目してなされたものである。その目的とする
ところは、足場を構成する作業が容易で、しかもその作
業を短時間に行うことができる建築物を構築するための
吊り足場用金具及び吊り足場を提供することにある。そ
の他の目的とするところは、部品点数を少なくできると
ともに、工具を使用しなくとも構築が可能な建築物を構
築するための吊り足場用金具及び吊り足場を提供するこ
とにある。さらに、その他の目的とするところは、梁の
内側で作業をする場合に容易に行うことができる建築物
を構築するための吊り足場用金具及び吊り足場を提供す
ることにある。また、その他の目的とするところは、足
場板が連結部材側へ傾き、足場板が支持部の先端方向へ
抜け落ちるのを防止することができる建築物を構築する
ための吊り足場用金具及び吊り足場を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明の建築物を構築するための
吊り足場用金具は、建築物の梁に掛止保持される掛止部
と、その掛止部に連結部材を介して連結され、足場板を
支持する支持部とを備え、前記支持部を連結部材側が低
く、先端側が高くなるように構成したものである。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の建築物を構築するための吊り足場用金具において、
前記支持部には手摺りを取付けるための取付筒を嵌挿支
持する突起を設けたものである。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の建築物を構築するための吊り足場用金
具において、前記支持部には建築物の梁の内側に張設さ
れるネットの一部を支持するためのフック部を設けたも
のである。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれかに記載の建築物を構築するための吊り足場用
金具において、前記連結部材には足場板を上から押さえ
るための押え板を上下動可能に支持するとともに、その
押さえ板には足場板を固定するための釘を備えたもので
ある。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれかに記載の建築物を構築するための吊り足場用
金具において、前記掛止部の基端部には第1係合部を設
けるとともに、掛止部の先端側には、梁に掛止保持され
た隣接する吊り足場用金具の第1係合部と係合可能な第
2係合部を設けたものである。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項1〜5
のいずれかの建築物を構築するための複数の吊り足場用
金具を建築物の梁に所定間隔をおいて掛けるとともに、
各吊り足場用金具の支持部に足場板を載置したものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、この発明を具体化した実施
形態を図面に基づいて以下に説明する。図1に示すよう
に、木造建築物を構築するための吊り足場用金具10
は、木造建築物の梁11に掛止保持される掛止部12
と、その掛止部12に連結部材13を介して連結され、
足場板14を支持するための支持部15とを備えてい
る。掛止部12は金属板により梁11の上部に係合する
ように折曲げ形成されている。また、掛止部12には、
梁11を固定するために釘48を打ち込むための挿通孔
49が3つ貫通形成されている。掛止片16は掛止部1
2の先端に梁11の長さ方向に延びるように細長く形成
され、梁11の一側面に係合するようになっている。折
曲げ片17は掛止部12の基端側に掛止片16とは反対
側に折曲げ形成され、梁11の他側面に係合するように
なっている。折曲げ片17の下部の両端には、梁11を
固定するために釘48を打ち込むための挿通孔50が2
つ貫通形成されている。
【0013】そして、梁11に吊り足場用金具10を掛
止したとき、掛止部12の挿通孔49と折曲げ片17の
挿通孔50から釘48を打ち込み梁11を吊り足場用金
具10に固定することができる。
【0014】図3に示すように、四角筒状に形成された
一対の第1係合部51は、掛止部12に平行に延びるよ
うに折曲げ片17の上端に接合されている。一方、細長
円柱状に形成された第2係合部52は、第1係合部51
の約2倍の長さで掛止片16の外面に接合されている。
そして、図3に示すように、2つの吊り足場用金具10
を梁11上に向かい合わせに掛止したとき、第1係合部
51と第2係合部52は、係合可能になっている。
【0015】また、梁11の幅が12.0cmのときは、
一対の第1係合部51の内側の四角筒に第2係合部52
を係合させ、梁11の幅が10.5cmのときは、第1係
合部51の外側の四角筒に第2係合部52を係合させ
る。
【0016】図1及び図2に示すように、連結部材13
を構成する連結板29は平行四辺形状の金属板により形
成され、その上部側の端面が保持棒28の下部に接合さ
れるとともに、下部側の端面が取付棒26の上部に接合
されている。移動部材53は、連結板29の下端部から
支持部15の範囲内を上下動可能に取付棒26に嵌挿さ
れている。この移動部材53の上下動により、足場板1
4の取付け、取外しを容易にしている。
【0017】足場板14を上から押さえるための押さえ
板54は、横板55と縦板56とにより断面横L字状に
形成され、横板55が支持部15の先端方向に延びるよ
うに、縦板56が、移動部材53の軸線方向に延びるよ
うに、縦板56が移動部材53に溶接接合されている。
押さえ板54の先端部の両側には、足場板14を固定す
るための釘57が下向きに溶接接合されている。この釘
57を足場板14に打ち込むことにより足場板14を上
下左右に移動しないようにしている。
【0018】さらに、殴打用棒58は、金属製の丸棒に
より、直角になるように折曲げ形成されている。そし
て、殴打用棒58の下半分が移動部材53の両側面に対
し、押さえ板54の横板55と直交方向に互いに逆向き
になるように溶接接合されている。この殴打用棒58を
下から叩くことにより、移動部材53に接合された押さ
え板54が上方へ移動すると同時に押さえ板54に溶接
接合された釘57が、足場板14から抜ける。
【0019】支持部15は2本の金属製の四角パイプ1
5aが、取付棒26を挟んで平行に配置され、取付棒2
6側が低く突起としての支持棒19側が高くなるように
取付棒26の下端に固定されている。このように構成さ
れているため、足場板14が取付棒26側に傾き、足場
板14が抜け落ちにくくなっている。そして、支持部1
5上に足場板14が支持されるようになっている。足場
板14は木製で、所定の厚みと所定の長さを有する細長
四角板状に形成されている。
【0020】足場板14を支持するための支持板59
は、底板60と側板61により断面逆L字状に形成さ
れ、底板60が四角パイプ15a上に溶接接合されてい
る。また、支持板59の底板60先端部の両側には足場
板14を下から固定するために釘57が上向きに溶接接
合されている。支持板59の側板61は足場板14の側
面を受け止め支持できるようになっている。そして、支
持板59と押さえ板54により足場板14を挟み、上下
両方より釘57を打ち込むことにより、足場板14が上
下左右に移動しないようにしている。
【0021】支持棒19は、上方へ延びる金属製の丸棒
とその下端に折曲げ形成されたフック部21により構成
され、2本の四角パイプ15aの先端部の間に溶接接合
されている。そして、支持棒19には手摺りを取付ける
ための取付筒20が嵌挿支持され、フック部21には、
梁11の内側に張設されるネット22の周囲の縁綱23
がかけられることにより、ネット22を梁11の内側に
張設できるようになっている。
【0022】図4及び図5に示すように、前記取付筒2
0は金属製の円筒パイプにより形成され、その下部が支
持部15の支持棒19に嵌合され、立設保持される。曲
げ体32は、取付筒20の上端より少し下がった部分と
ほぼ中央に一本ずつ取付けられている。曲げ体32は、
基端部が取付筒20と直交し、さらに斜め上方に延び、
その先端が再び取付筒20と直交するように曲線状に折
曲げられている。そして、手摺り棒62の引っかけ部6
3を曲げ体32に掛けるようになっている。また、曲げ
体32には、隣接する別の手摺り棒62の引っかけ部6
3を引っかけることが可能である。
【0023】図5に示すように、前記手摺り棒62は、
一定の長さの小径筒64と、その小径筒64に摺動可能
に嵌挿された一対の位置決め筒65よりなっている。連
結用リング66は、一対の位置決め筒65の間を摺動可
能に小径筒64に嵌挿されている。そして、所定の位置
まで移動し、隣接する別の手摺り棒62の小径筒64を
挿入して連結できるようにしている。また、抜け止め金
具67は、小径筒64の両端に取付け固定され、位置決
め筒65と連結用リング66が小径筒64から抜け落ち
ないようにしている。
【0024】また、引っかけ部63は、金属製の丸棒が
半円状に折曲げ形成され、位置決め筒65に溶接固定さ
れている。アイボルト68は、ボルト69の先端に把持
用リング70を備え、位置決め筒65において引っかけ
部63の反対側に溶接接合されている。そして、位置決
め筒65を所定の位置に移動した後、アイボルト68を
螺入することにより、位置決め筒65を小径筒64に固
定することができる。
【0025】図2及び図4に示すように、抜け止め金具
34は、曲げ体32に対して45度の角度で取付筒20
に直交する方向に延び、真下に延び、さらに曲げ体32
に直交する方向に延びている。そして、取付筒20を支
持棒19に嵌合させることによって取付筒20を立設状
態に保持でき、そのとき係合部35は四角パイプ15a
の下縁よりも下方に位置する。そして、取付筒20を上
方からみて時計方向に90度回動することにより、抜け
止め金具34の係合部35が四角パイプ15aの下面に
係合されるようになっている。さらに、そのとき曲げ体
32は、梁11の方向を向くようになっている。
【0026】次に、実施形態の木造建築を構築するため
の吊り足場について作用を説明する。木造建築物の梁1
1の内側に吊り足場を構築する場合には、地上において
一対の吊り足場用金具10の掛止部12を所定間隔をお
いてそれぞれ梁11上に載せるようにして、掛止片16
を梁11の一側面に係合させ、折曲げ片17を梁11の
他側面に係合させる。そして、取付棒26に嵌挿された
移動部材53を上方へ移動させる。その状態で支持板5
9の底板60上に足場板14を載せ、その一側部を側板
61に当接させるとともに他側部を2本の四角パイプ1
5a上に載せる。続いて、支持板59の先端部の両側に
溶接接合された釘57を打ち込み、足場板14を下から
固定する。このとき、支持部15は、取付棒26側が低
く、支持棒19側が高くなるように構成されているた
め、足場板14がその長さ方向に抜け落ちるのが防止さ
れる。
【0027】次に、押さえ板54が接合されている移動
部材53を下方へ移動させ、押さえ板54を足場板14
の上に載置する。そして、先端部の両側に溶接接合され
た釘57を打ち込み足場板14を上から固定する。
【0028】従って、支持部15の取付棒26方向への
傾きと上下からの釘57による固定により、足場板14
が固定され、その長さ方向及び幅方向へ移動するのが防
止される。
【0029】さらに、その隣接位置に前記と同様にして
一対の吊り足場用金具10の掛止部12を梁11に掛止
し、四角パイプ15a上に足場板14を載せる。このよ
うな操作を、必要とされる足場板14の数だけ繰り返
す。そして、ネット22の縁綱23を各吊り足場用金具
10のフック部21に引っかけることにより、梁11の
内側にネット22が張設される。
【0030】次に、図3に示すように、梁11の外側に
吊り足場を構築する場合には、まず、梁11の内側に吊
り足場を構築する場合と同様にして、一対の吊り足場用
金具10の掛止部12を所定間隔をおいてそれぞれ梁1
1に、支持部15が梁11の外側に位置する様に係止
し、四角パイプ15a上に足場板14を載せる。
【0031】そして、梁11の内側又は外側に構築され
た吊り足場をどちらか一方または両方を、お互いが近づ
くように梁11に沿ってその長さ方向へ移動させる。そ
して、梁11の内側に構築された吊り足場用金具10の
折曲げ片17に接合された第2係合部52に対し、梁1
1の外側に構築された吊り足場用金具10の掛止片16
に接合された第1係合部51を係合させる。さらに、掛
止部12と折曲げ片17に貫通形成された挿通孔49、
50から釘48を打ち込み、吊り足場用金具10を梁1
1に固定する。これにより、掛止部12が連結され、両
吊り足場が梁11を軸にして対称に構築されるため、均
衡がとれ、安定する。
【0032】次に、図2に示すように、支持棒19に取
付筒20を嵌めて取付筒20を立設状態に保持した後、
上から見て時計方向に90度回動させ、取付筒20の抜
け止め金具34の係合部35を四角パイプ15aの下面
に係合させる。これにより、取付筒20の抜けを防止す
ることができる。
【0033】そして、各取付筒20の曲げ体32に手摺
り棒62の引っかけ部63を引っかけることにより手摺
りを形成する。その後、内側と外側に吊り足場用金具1
0が吊り下げられた梁11を図示しない移動式クレーン
を用いて所定の梁の高さまで吊り上げ、その両端を柱に
固定することにより、吊り足場を構築することができ
る。
【0034】吊り足場用金具10に固定された足場板1
4を取り外すときは、移動部材53の両側面に溶接接合
された殴打用棒58を下からたたくことにより、押さえ
板54が上方へ移動するため、押さえ板54に溶接接合
された釘57が、押さえ板54と同時に上方へ移動し、
釘57を容易に抜くことができ、足場板14を即座に取
り外すことができる。
【0035】以上のように、この実施形態によれば、次
のような効果が発揮される。 ・ この実施形態の建築物を構築するための吊り足場用
金具10によれば、建築物の梁11に複数の吊り足場用
金具10の掛止部12を掛止し、各支持部15上に足場
板14を載置することにより吊り足場を構成することが
できる。このため、吊り足場を地上において容易に組立
てることができ、それを吊り上げて吊り足場を構成する
ことができる。従って、そのような作業を短時間のうち
に行うことができるとともに、足場組み立てを高所で行
う必要がない。加えて、梁11の構築と吊り足場の構成
とを併せて行うことができる。
【0036】・ 実施形態の吊り足場用金具10は、建
築物の梁11に掛止される掛止部12と、足場板14を
載置するための支持部15より構成されている。従っ
て、吊り足場用金具10を構成するための部品点数を少
なくできるとともに、梁11に掛止部12を掛け、支持
部15上に足場板14を載せるだけでよく、工具を使用
することなく吊り足場を構成することができる。しか
も、足場の重量を軽くすることができる。
【0037】・ 実施形態の吊り足場用金具10によれ
ば、梁11の外側の他、内側にも吊り足場を構成するこ
とができることから、梁11の内側において建築物を構
築する作業を容易に行うことができる。
【0038】・ 建築物の2階部分が1階部分より内側
に位置し、従来の足場では手が届かない場合でも、2階
の梁に吊り足場用金具10を吊下支持して足場を容易に
構成することができる。従って、2階部分において建築
物を構築する作業を容易に行うことができる。
【0039】・ 支持部15において取付棒26側が低
く、支持棒19側が高くなるように構成されている。そ
のため、足場板14が取付棒26方向へ傾き、足場板1
4が支持部15の先端方向へ抜け落ちるのを防止するこ
とができる。
【0040】・ 釘57が溶接接合された押さえ板54
を取付棒26に上下動可能に支持したため、足場板14
を釘57により確実に固定することができるとともに、
足場板14の載置又は取り外しを容易に行うことができ
る。
【0041】・ 押さえ板54を移動部材53に溶接接
合し、上下動可能に支持したため、足場板14の厚みを
移動部材53の移動範囲内で変更することができる。 ・ 梁11の内側と外側に吊り足場を構築するとき、掛
止部12に形成された第1係合部51と第2係合部52
との係合により、梁11を軸に左右対称にして吊り足場
が構築されるため、吊り足場を安定した状態で保持する
ことができる。
【0042】・ 第1係合部51を一対の四角筒状に形
成したため、梁11の幅が広いときは第2係合部52を
内側に係合させ、梁11の幅が狭いときは第2係合部5
2を外側に係合させることができる。そのため、梁11
の幅に対応させた吊り足場を確実に構築することができ
る。
【0043】・ 支持板59は、四角パイプ15a上に
先端側が高くなるように溶接接合され、さらにその両先
端には釘57が溶接接合されているため、足場板14が
抜け落ちないように支持されるとともに、釘57により
確実に固定することができる。
【0044】・ 支持棒19に取付筒20を嵌め、その
取付筒20に手摺り棒62を取付けることができるた
め、手摺りを容易に得ることができる。さらに、支持棒
19の下端に形成されたフック部21にネット22の縁
綱23を掛けることによりネット22が張接されるた
め、作業中に生じる部材等の落下を防止することができ
る。
【0045】・ 手摺り棒62を上と下に引っかけるこ
とができるため、建築現場の状況に合わせて、手摺りを
設けることができる。 ・ 取付筒20の下端に形成された抜け止め金具34に
より、取付筒20を確実に立設保持することができる。
【0046】・ 殴打用棒58と押さえ板54を移動部
材53に溶接接合したため、殴打用棒58を下から叩く
ことにより、押さえ板54が上方へ移動すると同時に、
押さえ板54に溶接接合された釘57を容易に抜くこと
ができる。
【0047】・ 掛止部12と折曲げ片17に釘48を
打ち込むための挿通孔49、50を貫通形成したため、
吊り足場用金具10を梁11に確実に固定することがで
きる。
【0048】なお、この発明は形態を次のように変更し
て具体化することも可能である。 ・ この発明の吊り足場用金具10を鉄骨建築物などの
木造建築物以外の建築物の梁に吊下支持して使用するこ
と。
【0049】・ 四角パイプ15aを所定の太さの丸棒
で形成すること。 ・ 四角パイプ15aを太くする又は3本以上取り付け
ること。 このようにしても、足場板14を安定した状態で載置す
ることができる。
【0050】・ 図6に示すように、支持板59を取り
外し、四角パイプ15aに足場板14を保持することが
できる溝71を凹設すること。このようにすれば、足場
板14を容易にかつ確実に固定することができる。
【0051】・ 押さえ板54又は支持板59に溶接接
合された釘57の数を、足場板14を強く固定したい場
合には多く形成し、必要としない場合には、形成しない
ようにすること。
【0052】このようにすれば、建築現場の状況に合わ
せて足場板14の固定強度を調節することができる。・
第1係合部51の上面にねじ孔を挿通形成し、ボルト
をねじ孔に挿通すること。
【0053】このようにすれば、第1係合部51に第2
係合部52を係合させた場合、ボルトをねじ孔に挿通
し、第2係合部52を押さえつけ固定できるため、第1
係合部51と第2係合部52を確実に係合することがで
きる。
【0054】・ 掛止部12の挿通孔49と折曲げ片1
7の挿通孔50の数を、梁11を強く固定したい場合は
多く形成すること。このようにすれば、梁11をより強
く固定することができる。
【0055】また、前記実施形態より把握される技術的
思想について以下に記載する。・ 前記掛止部は建築物
の梁の側面に係合する掛止片を備えた請求項1に記載の
建築物を構築するための吊り足場用金具。
【0056】このように構成した場合、掛止部を建築物
の梁に確実に取付けることができる。 ・ 前記取付筒には、その取付筒を支持部の突起に取付
けた後に取付筒を回動させることにより支持部に係合す
る抜け止め金具を備えた請求項2に記載の建築物を構築
するための吊り足場用金具。
【0057】このように構成した場合、取付筒を支持部
の突起に取付けた後に回動させるだけで容易に取付筒を
支持部に係合させることができ、取付筒を安定した状態
で立設保持することができる。
【0058】・ 前記取付筒には、手摺りを取付けるた
めの曲げ体を設けた請求項2に記載の建築物を構築する
ための吊り足場用金具。このように構成した場合、手摺
りを取付筒の曲げ体に掛けることにより、吊り足場に容
易に手摺りを設けることができる。
【0059】・ 前記支持部には足場板の底部を保持す
るための支持板を設け、その支持板に釘を備えた請求項
1〜5のいずれかに記載の建築物を構築するための吊り
足場用金具。
【0060】このように構成すれば、足場板を底部にお
いて容易かつ確実に支持することができる。・ 前記押
さえ板には、足場板に打ち込まれた釘を外すための移動
部材を連結部材に移動可能に接合した請求項4に記載の
建築物を構築するための吊り足場用金具。
【0061】このように構成すれば、移動部材を下から
叩くことにより、押さえ板が上方へ移動すると同時に、
押さえ板の釘が抜け、足場板を容易に抜き取ることがで
きる。
【0062】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。請求項1に記載の発
明の建築物を構築するための吊り足場用金具によれば、
足場を地上で梁に取付けた後、梁を吊り上げることによ
り吊り足場を構築でき、従ってその作業が容易で、しか
もその作業を短時間に行うことができる。さらに、吊り
足場を構成するための部品点数を少なくできるととも
に、工具を使用しなくとも吊り足場を構築することがで
きる。加えて、梁の内側にも容易に吊り足場を構築で
き、梁の内側における作業を容易に行うことができる。
また、足場板が連結部材側へ傾き、足場板が支持部の先
端方向へ抜け落ちるのを防止することができる。
【0063】請求項2に記載の発明の建築物を構築する
ための吊り足場用金具によれば、請求項1に記載の発明
の効果に加え、作業者は足場板上で梁の近傍における作
業を容易に行うことができるとともに、取付筒に取付け
られた手摺りにつかまって作業を円滑に進めることがで
きる。
【0064】請求項3に記載の発明の建築物を構築する
ための吊り足場用金具においては、請求項1又は請求項
2に記載の発明の効果に加え、足場板上で作業を行う作
業者が誤って足場板から梁の内側方向に落下した場合、
作業者は梁の内側に張設されたネットに受け止められる
ことから、作業者は足場板上で安心して作業を行うこと
ができる。
【0065】請求項4に記載の発明の建築物を構築する
ための吊り足場用金具においては、請求項1〜3に記載
の効果に加え、足場板を釘により支持部に確実に固定す
ることができる。
【0066】請求項5に記載の発明の建築物を構築する
ための吊り足場用金具においては、請求項1〜4に記載
の効果に加え、梁を軸に左右に連結状態で吊り足場を構
築できるため、吊り足場を安定した状態で保持すること
ができる。
【0067】請求項6に記載の発明の建築物を構築する
ための吊り足場によれば、請求項1〜5に記載の効果に
加え、吊り足場は建築物の梁を利用し、梁の内側又は外
側のいずれにも容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の木造建築物用の吊り足場を示す斜
視図。
【図2】 吊り足場用金具の作用を示す側面図。
【図3】 第1係合部と第2係合部の係合を示す部分斜
視図。
【図4】 吊り足場用金具の取付筒を示す斜視図。
【図5】 吊り足場用金具の手摺り棒を示す平面図。
【図6】 支持部本体の別例を示す側面図。
【符号の説明】
10…吊り足場用金具、11…建築物の梁、12…掛止
部、13…連結部材、14…足場板、15…支持部、1
9…突起としての支持棒、20…取付筒、21…フック
部、22…ネット、51…第1係合部、52…第2係合
部、54…押さえ板、57…釘、62…手摺りとしての
手摺り棒。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 3/08 E04G 1/26 E04G 7/28 E04G 21/32

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の梁に掛止保持される掛止部と、 その掛止部に連結部材を介して連結され、足場板を支持
    する支持部とを備え、前記支持部を連結部材側が低く、
    先端側が高くなるように構成した建築物を構築するため
    の吊り足場用金具。
  2. 【請求項2】 前記支持部には手摺りを取付けるための
    取付筒を嵌挿支持する突起を設けた請求項1に記載の建
    築物を構築するための吊り足場用金具。
  3. 【請求項3】 前記支持部には建築物の梁の内側に張設
    されるネットの一部を支持するためのフック部を設けた
    請求項1又は請求項2に記載の建築物を構築するための
    吊り足場用金具。
  4. 【請求項4】 前記連結部材には足場板を上から押さえ
    るための押え板を上下動可能に支持するとともに、その
    押さえ板には足場板を固定するための釘を備えた請求項
    1〜3のいずれかに記載の建築物を構築するための吊り
    足場用金具。
  5. 【請求項5】 前記掛止部の基端部には第1係合部を設
    けるとともに、掛止部の先端側には、梁に掛止保持され
    た隣接する吊り足場用金具の第1係合部と係合可能な第
    2係合部を設けた請求項1〜のいずれかに記載の建築
    物を構築するための吊り足場用金具。
  6. 【請求項6】 請求項1〜のいずれかの建築物を構築
    するための複数の吊り足場用金具を建築物の梁に所定間
    隔をおいて掛けるとともに、各吊り足場用金具の支持部
    に足場板を載置した建築物を構築するための吊り足場。
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