JP2981691B2 - 鉄骨建方時における箱形断面柱の継手方法および継手構造 - Google Patents

鉄骨建方時における箱形断面柱の継手方法および継手構造

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JP2981691B2 JP3287155A JP28715591A JP2981691B2 JP 2981691 B2 JP2981691 B2 JP 2981691B2 JP 3287155 A JP3287155 A JP 3287155A JP 28715591 A JP28715591 A JP 28715591A JP 2981691 B2 JP2981691 B2 JP 2981691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、鉄骨建方時において
箱形断面柱を接合する場合、簡単かつ容易に作業ができ
る継手方法および継手構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄骨造重層建家には、通常箱形断
面柱が用いられるがその建方に当たって上下の箱形断面
柱(以下、上部柱、下部柱という)を上下に接合する場
合、図4および図5に示すように上部柱21の下端周面
と下部柱22の上端周面の各4か所に仮ボルト用孔23
を設けた細長片24を溶接によって取付け、この細長片
24を両側から挟持板26で挟んで仮ボルト25を挿通
し正規の位置になるように締付けた後上部柱21と下部
柱22の端部を溶接27し、溶接完了後、仮ボルト25
を取り外し細長片24を切断して取り除くようにしてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の建方におい
ては、仮ボルト用の細長片の両側から挟持板で挟んでボ
ルト締め作業を行うとともに上部柱の下端部および下部
柱の上端部に溶接されている細長片を上部柱および下部
柱の溶接が完了した後切断して取り除く作業を行う必要
があり、上部柱および下部柱の接合のための溶接作業以
外に挟持板を両側から当接する作業、仮ボルト締め作
業、細長片を切断し取り除く作業(このほか、細長片の
取付けを現場で行う場合は細長片の溶接作業)を行う必
要があるたるめ現場作業が多く、そのため溶接を行うに
は専門工を必要とするばかりでなく天候に左右され、し
かも作業が面倒で工事を複雑にし工程を短縮する障害に
なる欠点があった。
【0004】この発明は、前記の欠点を解消し建方時に
おける上部柱および下部柱の接合作業が簡単で専門工を
必要とせず、容易、確実で天候に左右されることなく行
えるようにする継手方法および継手構造を得ることを課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めにこの発明は、(1)下部箱形断面柱の上端部の摩擦
板が設けられた角柱の上方から上部箱形断面柱の下端部
の空所を緩挿し、上部箱形断面柱の下端部に設けた調節
ボルトで上部箱形断面柱と下部箱形断面柱の継手面を一
致させた後、上部箱形断面柱の空所と角柱の間にモルタ
ルを充填するようにした鉄骨建方時における箱形断面柱
の継手方法(2)下端部に空所が設けられるとともに調
節ボルトがねじ込まれ、空所に連通する注入孔が設けら
れた上部箱形断面柱の前記空所に、上端部の支持板に設
けられた角柱の上端部に摩擦板が取付けられた下部箱形
断面柱の角柱が緩挿され、前記空所と前記角柱との間に
モルタルが充填された鉄骨建方時における箱形断面柱の
継手構造からなる手段を講じるものである。
【0006】
【実施例】この発明の実施例について図面を参照して説
明する。図1〜図3において、上部箱形断面柱(上部
柱)1の下端部2には上部柱1と下部箱形断面柱(下部
柱)3の継手面を一致させるための調節ボルト4がその
外周面に直角に四周方向からねじ込まれており、その上
方に注入孔5が設けられ、注入孔5の上方には蓋板6が
取付けられて空所を構成している。
【0007】下部柱3の上端部7には支持板8が取付け
られ、支持板8上に上部柱1を支持できる長さの下部柱
3の外周より一回り小さい外周を有する角柱9が溶接さ
れている。前記調節ボルト4の先端をこの角柱9に当接
させることにより角柱9を介して上部柱1と下部柱3の
継手面が一致するように調節することができる。角柱9
の上端は塞ぎ板10によって塞がれており、その上端部
付近に縞鋼板等の帯状の摩擦板11が固着されている。
なお、摩擦板11の脚部11aを上部柱1の内側に固着
しその中央部が角柱9との間に摩擦抵抗を生じるように
してもよい。この摩擦板11は摩擦抵抗によって上部柱
1の引抜き力に対抗させるとともに、上部柱1を下部柱
3上から吊り下ろした時に上部柱1の垂直状態を保持す
るように内側から支える作用を有するものである。
【0008】この発明の箱形断面柱の継手方法について
説明する。上部柱1と下部柱3を接合するには、上部柱
1の下端部2を下部柱3の角柱9の上方から緩挿すると
上部柱1の内壁は角柱9の上端部付近の摩擦板11に案
内されて垂直状態を保持しながら下降した後支持板8の
面で下降が阻止される。そこで4本の調節ボルト4を調
節することによって上部柱1と下部柱3の外周面が一致
するように継手面を一致させた後、注入孔5から無収縮
セメント、流動剤、細骨材からなる無収縮モルタル12
を上部柱1の内側と角柱9との間に充填することによっ
て上部柱1と下部柱3とが上下方向に一体的に接合され
る。
【0009】
【発明の効果】請求項1の発明は、従来のように鉄骨建
方における上部柱と下部柱の接合に当たってその継手部
付近の柱外壁に仮ボルト用の細長片を溶接しその両側か
ら挟持板を締付ける必要がないので、現場における細長
片の溶接作業、挟持板の仮ボルト締め作業、細長片の切
断作業を行う必要がなく、下部柱の上部の角柱に上部柱
の下部を緩挿し注入孔から無収縮モルタルを充填するだ
けで溶接作業がないので溶接の専門工を必要とせず、ま
た天候に左右されることがなく、現場における作業がき
わめて簡単かつ容易でしかも確実であり継手作業を容易
に行うことができ、またこの継手作業を行うための継手
構造は工場において行うことができるので現場作業によ
る従来の方法に比べて作業工程の短縮にきわめて有効で
ある。請求項2の発明は、請求項1の発明と同様の効果
を奏するほか、構造がきわめて簡単であり作用が確実で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の接合構造の1実施例を示すもので、
縦断正面図である。
【図2】同じく図1のA−A線における横断平面図であ
る。
【図3】同じく図1のB−B線における横断平面図であ
る。
【図4】従来例の上部柱と下部柱との継手部分を示す正
面図である。
【図5】同じく平面図である。
【符号の説明】 1 上部箱形断面柱(上部柱) 2 下端部 3 下部箱形断面柱(下部柱) 4 調節ボルト 5 注入孔 7 上端部 8 支持板 9 角柱 11 摩擦板 12 モルタル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部箱形断面柱(3)の上端部(7)の
    摩擦板(11)が設けられた角柱(9)の上方から上部
    箱形断面柱(1)の下端部(2)の空所を緩挿し、上部
    箱形断面柱(1)の下端部(2)に設けた調節ボルト
    (4)で上部箱形断面柱(1)と下部箱形断面柱(3)
    の継手面を一致させた後、上部箱形断面柱(1)の空所
    と角柱(9)の間にモルタル(12)を充填するように
    した鉄骨建方時における箱形断面柱の継手方法。
  2. 【請求項2】 下端部(2)に空所が設けられるととも
    に調節ボルト(4)がねじ込まれ、空所に連通する注入
    孔(5)が設けられた上部箱形断面柱(1)の前記空所
    に、上端部(7)の支持板(8)に設けられた角柱
    (9)の上端部に摩擦板(11)が取付けられた下部箱
    形断面柱(3)の角柱(9)が緩挿され、前記空所と前
    記角柱(9)との間にモルタル(12)が充填された鉄
    骨建方時における箱形断面柱の継手構造。
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