JP2980749B2 - フラン誘導体 - Google Patents

フラン誘導体

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JP2980749B2
JP2980749B2 JP3270733A JP27073391A JP2980749B2 JP 2980749 B2 JP2980749 B2 JP 2980749B2 JP 3270733 A JP3270733 A JP 3270733A JP 27073391 A JP27073391 A JP 27073391A JP 2980749 B2 JP2980749 B2 JP 2980749B2
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摂也 佐粧
宏之 小場瀬
俊司 市川
多喜雄 北澤
里香 吉崎
昭男 石井
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Kyowa Hakko Kogyo Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アセチルコリンエステ
ラーゼ阻害作用を有するフラン誘導体に関する。アセチ
ルコリンエステラーゼ阻害作用を有する化合物は、消化
管機能異常により誘発される種々の疾患(例えば便秘、
下痢、腹部膨満感など)に対し、また、中枢神経系の障
害に起因する疾病(例えばアルツハイマー型老年痴呆、
健忘症など)に対し、有用な治療薬になることが期待さ
れる。
【0002】
【従来の技術】本発明の化合物に関連し、チオエーテル
結合を有するフラン誘導体としては、例えば、式
(A):
【0003】
【化6】
【0004】〔式中、Xは(CH 3 ) 2 NCH 2 または
【0005】
【化7】
【0006】を表し、Yは
【0007】
【化8】
【0008】を表す〕で表されるヒスタミンH 2 拮抗作
用を有する化合物〔 Annu. Rep. Med.Chem. 22, 191(1
987) ;同 25 , 159(1989) 〕 式(B):
【0009】
【化9】
【0010】(式中、pは1または2を表す)で表され
る胃運動促進作用を有するフラン誘導体(特開平1−31
3424号公報)、 式(C):
【0011】
【化10】
【0012】で表されるヒスタミンH 2 拮抗作用を有す
るラニチジン(特開昭56−103171号公報)、ア
セチルコリンエステラーゼ阻害作用を有するラニチジン
誘導体〔197th ACS National Meeting, Division of Me
dicinal Chemistry, Abstract,50 (1989)〕などが知ら
れている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】アセチルコリンエステ
ラーゼ阻害作用を保持したままヒスタミンH 2 拮抗作用
を除去したフラン誘導体は、コリン作動性機能低下によ
り惹起される広範囲な疾患に対し副作用のない優れた治
療効果を有すると期待される。本発明は強いアセチルコ
リンエステラーゼ阻害作用を有し、かつヒスタミンH 2
拮抗作用を有しない新規なフラン誘導体を提供すること
を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は式(I)
【0015】
【化11】
【0016】{式中、Xは水素またはR 7 CH2 - 〔式
中、R 7 は低級アルコキシまたはR 8 R 9 N-〔式中、R
8 およびR 9 は同一または異なって、水素または低級ア
ルキルを表すか、またはR 8 とR 9 が一緒になって隣接
する窒素原子と共に式(II)
【0017】
【化12】
【0018】〔式中、
【0019】
【化13】
【0020】は単結合または二重結合を表し、
【0021】
【化14】
【0022】が単結合の場合、Wは−CH2 −、−O −、
−S −または−NR10−(式中、R 10は水素または低級ア
ルキルを表す)を表し、
【0023】
【化15】
【0024】が二重結合の場合は、Wは=CH−を表し、
G 1 およびG 2 は同一または異なって、水素、低級アル
キル、ヒドロキシルまたは低級アルコキシを表し、mは
1〜3の整数を表す〕で表される複素環を形成する基を
意味する〕を表す〕を表し、R 1 は水素、低級アルキ
ル、非置換もしくは置換フェニル、非置換もしくは置換
アラルキル、低級アルキニル、低級アルケニルまたはピ
コリルを表し、R 2 〜R 6 は同一または異なって水素ま
たは低級アルキルを表し、nは0または1を表す。}で
表されるフラン誘導体またはその薬理学的に許容される
塩に関する。
【0025】化合物(I)においては光学活性体が存在
し得るものもあるが、これら光学異性体を含め、全ての
可能な立体異性体およびその混合物も本発明に包含され
る。ここで、式(I)の各基の定義において、低級アル
キルおよび低級アルコキシのアルキル部分としては、直
鎖または分岐状の炭素数1〜5の例えばメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert
-ブチル、ペンチル、イソペンチルなどがあげられる。
【0026】アラルキルとしては炭素数7〜13の例え
ばベンジル、フェネチル、ベンズヒドリルなどがあげら
れる。低級アルキニルとしては、炭素数2〜5のアルキ
ニル例えばエチニル、プロピニルなどがあげられ、低級
アルケニルとしては、直鎖または分岐状の炭素数2〜6
のアルケニル、例えばビニル、アリル、クロチル、プレ
ニルなどがあげられる。
【0027】置換フェニルおよび置換アラルキルにおけ
る置換基としては、同一または異なって置換数1〜3の
低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン、ニトロなど
があげられる。ここで低級アルキルおよび低級アルコキ
シにおけるアルキル部分は前記アルキルの定義と同じで
あり、ハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
などがあげられる。
【0028】化合物(I)の薬理学的に許容される塩と
しては、薬理学的に許容される酸付加塩、例えば、塩酸
塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機塩類およびマレイン酸
塩、フマル酸塩、クエン酸塩などの有機酸塩があげられ
る。また、化合物(I)またはその薬理学的に許容され
る塩は、水または各種溶媒との付加物の形で存在するこ
ともあるが、これら付加物も本発明に包含される。
【0029】次に本発明化合物の製造法について説明す
る。
【0030】
【化16】
【0031】〔式中、Lは脱離基を表し、Xaは式(I)
におけるXの定義中R 8 R 9 NCH 2 (R 8およびR 9 は前
記と同義である)を表し、R 2 〜R 6 およびnは前記と
同義である。〕ここでLで表される脱離基とはトシレー
ト、メシレートなどのスルホネート類または塩素、臭
素、ヨウ素などのハロゲンを意味する。まず、化合物
(V)は化合物(III)と当量の化合物(IV)とを、無溶
媒中、あるいは、テトラヒドロフラン、ジメチルホルム
アミド、塩化メチレンなどの不活性溶媒中、室温〜溶媒
の沸点で反応させることにより得られる。無溶媒で反応
を行う場合は減圧下で行うことが望ましい。
【0032】化合物(V)から化合物(VIa)への変換は
通常の方法に従って実施される。例えば、化合物(VIa)
は、Lがスルホネート類の場合、化合物(V)と1〜3
当量の相当するスルホニルハライド類とをピリジンなど
の塩基性溶媒中、0℃から室温で1〜6時間反応させる
ことにより得られる。また、Lがハロゲンの場合、化合
物(V)と塩化チオニル、五塩化リン、三臭化リンなど
のハロゲン化剤とを反応させることにより、また、前述
のスルホネート体と塩化リチウム、臭化リチウム、ヨウ
化リチウムなどと反応させることにより得られる。
【0033】化合物(Ia)は化合物(VIa)と1〜2当量
の化合物(VIIa)とを水、テトラヒドロフラン、ジメチル
ホルムアミドなどの極性溶媒中、炭酸カリウムなどの塩
基の存在下、室温で2〜7日間反応させることにより得
られる。
【0034】
【化17】
【0035】〔式中、Xは前記と同義である。〕化合物
(VIII)を適当な還元剤、好ましくは水素化ホウ素ナトリ
ウムの存在下、エタノールなどのアルコール類中、室温
から溶媒の沸点にて1〜3時間加熱することにより化合
物(VIIb)を得る。次いで、化合物(VIIb)を単離すること
なく、化合物(VIa)と50℃〜溶媒の沸点で反応させる
ことにより化合物(I)を得る。
【0036】ここで、化合物(VIII)においてXがR 8 R
9 NCH 2 である化合物(VIIIa) は以下の工程(Mannich
反応)に従って得ることができる。
【0037】
【化18】
【0038】(式中、R 8 およびR 9 は前記と同義であ
る)化合物(VIIIa) は化合物(VIIIb) と3〜10当量の
化合物(IX)とを、酢酸などの酸性溶媒中、3〜10当
量のパラホルムアルデヒドの存在下、室温から100℃
で反応させることにより得られる。
【0039】
【化19】
【0040】
【化20】
【0041】〔式中、R 11およびR 12はそれぞれ異なっ
て水酸基の保護基を表し、Hal は塩素、臭素、 ヨウ素を
表し、R 2 〜R 6 、L およびn は前記と同義である。〕
ここで水酸基の保護基はt−ブチルジメチルシリル基、
テトラヒドロピラニル基、ベンジル基、4−メトキシベ
ンジル基などを意味する。まず、化合物(III)と当量の
化合物(X)とを室温でテトラヒドロフラン、ジメチル
ホルムアミドなどの非プロトン性極性溶媒中、あるいは
無溶媒中にて反応させることにより化合物(XI)を得
る。
【0042】次いで化合物(XI)と当量の化合物(XII)
とを50〜100℃で無溶媒中で反応させることにより
化合物(XIII)を得る。反応は減圧下に行うことが望まし
い。化合物(XIII)から化合物(XV)への変換は通常の
方法により実施することができる。例えばR 12がt−ブ
チルジメチルシリル基の場合、化合物(XIII)をテトラヒ
ドロフラン、ジメチルホルムアミドなどの不活性溶媒
中、1〜3当量のt−ブチルジメチルクロロシランと、
適当な塩基、例えばイミダゾールなどの存在下に、0℃
から室温で0.5 〜3時間反応させることにより化合物
(XV)を得る。
【0043】化合物(XV)から化合物(XVI) への変換
はR 11およびR 12の種類により種々の方法によって達成
される。例えば化合物(XV)においてR 11が4−メト
キシベンジル基、R 12がt−ブチルジメチルシリル基の
場合は、塩化メチレン中、水の存在下、2〜3当量の2,
3 −ジクロロ−5,6 −ジシアノ−p−ベンゾキノンと反
応させることにより化合物(XVI)を得ることができ
る。
【0044】化合物(XVI)から化合物(XVII)への変
換は前述した化合物(V)から化合物(VIa)を得る方法
に準じて行うことができる。次いで化合物(XVII)をテト
ラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド等中、1〜3当
量のt−ブトキシカリウム、水素化ナトリウム、ジアザ
ビシクロウンデセンなどの強塩基の存在下、0℃から室
温で0.5 〜1時間処理することにより化合物(XVIII)
を得る。
【0045】化合物(XVIII) から化合物(V)への変換
は通常の方法に従って実施される。例えば、R 12がt−
ブチルジメチルシリル基の場合、化合物(XVIII) をメタ
ノール、エタノールなどの低級アルコール類中、触媒量
の塩酸、硫酸などの鉱酸、もしくはp−トルエンスルホ
ン酸などの有機酸の存在下、0℃から室温で3〜18時
間処理することにより得ることができる。
【0046】化合物(V)から化合物(I)への変換は
前述の方法と同様にして行うことができる。
【0047】
【化21】
【0048】〔式中、R 1aは、R 1 の定義中、水素以外
の基を表し、Hal 、L 、R 2 〜R6 およびnは前記と同
義である。〕化合物(VIa)と1〜5当量の化合物(XIV)
とをジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランあるい
はそれらの混合溶媒中、水素化ナトリウムなどの適当な
塩基の存在下に反応させることにより化合物(VIb) を得
る。次いで、化合物(VIb)を方法1もしくは方法2に記
載した方法に準じて化合物(VIIa)または(VIIb)と反応さ
せることにより化合物(I)を得ることができる。
【0049】前述した製造法における中間体および目的
化合物は、有機合成化学で常用される精製法、例えば、
濾過、抽出、洗浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマト
グラフィーなどに付して単離精製することができる。ま
た、中間体においては、特に精製することなく次の反応
に供することも可能である。 化合物(I)の塩を取得したいとき、化合物(I)が塩
の形で得られる場合にはそのまま精製すればよく、ま
た、遊離の形で得られる場合には、通常の方法により塩
を形成させればよい。
【0050】化合物(I)の具体例を第1表に示す。 尚、化合物1、2、・・・、15は実施例1、2、・・
・、15で得られた化合物に相当する。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】次に化合物(I)の薬理作用について説明
する。 試験例1. 急性毒性試験 体重20±1gのdd系雄マウスを1群3匹用い、試験
化合物を経口(po:300mg/kg)で投与した。投与後
7日後の死亡状況を観察し、最小死亡量(MLD)値を
求めた。その結果を第2表に示す。 試験例2. アセチルコリンエステラーゼ阻害試験 アセチルコリンエステラーゼ源として、ラット脳ホモジ
ネートを用いて、Ellmanらの方法〔Biochem. Pha
rmacol.,,88(1961)〕に準拠してエステラーゼ活性を
測定した。ラット脳ホモジネートに、基質としてアセチ
ルチオコリン、被検体および5,5 −ジチオビス(2−ニ
トロ安息香酸)(DTNB)を添加し、インキュベーシ
ョン後、産生したチオコリンがDTNBと反応し、生じ
る黄色産物を412nmにおける吸光度変化として測定
し、アセチルコリンエステラーゼ活性を求めた。検体の
アセチルコリンエステラーゼ阻害活性は50%阻害濃度
(IC50)で表した。その結果を第2表に示す。
【0054】
【表3】
【0055】第2表から明らかな如く、本発明により得
られる化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩
は、毒性が弱く、優れたアセチルコリンエステラーゼ阻
害作用を有している。また該化合物は、ヒスタミンH 2
拮抗作用を示さず、胃酸分泌抑制などの好ましくない作
用との分離も優れている。 化合物(I)またはその薬理学的に許容される塩は、そ
のまま単独で投与することも可能であるが、通常各種の
医薬製剤として提供するのが好ましい。また、それら医
薬製剤は、動物および人に使用されるものである。
【0056】投与経路は、治療に際しもっとも効果的な
ものを使用するのが好ましく、経口または非経口(例え
ば、直腸内、口腔内、皮下、筋肉内、静脈内など)をあ
げることができる。投与形態としては、カプセル剤、錠
剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、乳剤、座剤、注射剤な
どがある。
【0057】経口投与に適当な、例えば乳剤およびシロ
ップ剤のような液体調製物は、水、ショ糖、ソルビッ
ト、果糖などの糖類、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコールなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ
油、大豆油などの油類、p−ヒドロキシ安息香酸エステ
ル類などの防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミ
ントなどのフレーバー類などを使用して製造できる。ま
たカプセル剤、錠剤、散剤、顆粒剤などは、乳糖、ブド
ウ糖、ショ糖、マンニットなどの賦形剤、澱粉、アルギ
ン酸ソーダなどの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウム、
タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂肪酸
エステルなどの界面活性剤、グリセリンなどの可塑剤な
どを使用して製造できる。
【0058】非経口投与に適当な製剤は、好ましくは受
容者の血液と等張である活性化合物を含む滅菌水性製剤
からなる。例えば、注射剤は塩溶液、ブドウ糖溶液また
は塩水とブドウ糖溶液の混合物からなる担体などを用い
て注射用の溶液を調製する。局所製剤は、活性化合物を
1種もしくはそれ以上の媒質、例えば鉱油、石油、多価
アルコールまたは局所医薬製剤に使用される他の基剤中
に溶解または懸濁して調製される。
【0059】腸内投与のための製剤は、通常の担体、例
えばカカオ脂、水素化脂肪、水素化脂肪カルボン酸など
での座剤として提供される。また、これら非経口剤にお
いても、経口剤で例示した希釈剤、香料、防腐剤(抗酸
化剤を含む)、賦形剤、崩壊剤、滑沢剤、結合剤、界面
活性剤、可塑剤などから選択される1種もしくはそれ以
上の補助成分を添加することもできる。
【0060】化合物(I)またはその薬理学的に許容さ
れる塩の有効容量および投与回数は、投与形態、患者の
年令、体重、治療すべき症状の性質もしくは重篤度など
により異なるが、通常投与量は1日当たり、0.01〜1000
mg/人であり、投与回数は1日1回または分割して投与
するのが好ましい。以下に実施例および参考例を示す。
【0061】
【実施例】
【0062】実施例1.{1−〔2−〔(5−ジメチルア
ミノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−2
−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物
1) N−(2−アミノエチル)エタノールアミン3.12g(3
0ミリモル)と〔ビス(メチルチオ)メチレン〕プロパ
ンジニトリル 5.1g(30ミリモル)の混合物を、アス
ピレーターで吸引しながら、室温で2時間反応させた。
反応混合物にエタノール50mlを加え、30分間攪拌し
た後、不溶物を濾取し、淡黄色結晶として〔1−(2−
ヒドロキシエチル)イミダゾリジニリデン〕プロパンジ
ニトリル(化合物a)4.81g(収率91.8%)を得た。
【0063】融点:137〜139℃ NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 7.79(1H, bs), 4.87(1H, b
s), 3.1 〜3.9(8H,m)
【0064】化合物a 3.0 g(16.85 ミリモル)をピ
リジン20mlに溶解した。これに氷冷下、メタンスルホ
ニルクロライド1.43ml(18.54 ミリモル)を滴下後、1.
5 時間攪拌した。反応液にメタノール5mlを加え、溶媒
を減圧で留去した。残渣に塩化メチレンを加え、1規定
塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで、飽和食
塩水で洗浄後、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。溶媒を減圧で留去した後、残渣を酢酸エチルで洗浄
することにより、無色結晶として{1−〔(2−メシロ
キシ)エチル〕イミダゾリジニリデン}プロパンジニト
リル(化合物b)3.62g(収率 84.0 %)を得た。
【0065】融点:122〜122.5 ℃ NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 8.01(1H, bs), 4.43(2H, t,
J=5.71Hz), 3.98(2H, t,J=5.71Hz), 3.67(4H, m), 3.21
(3H, s)
【0066】参考例1で得られた化合物f 2.32g(6.
82ミリモル)をエタノール30mlに溶解した。これに、
水素化ホウ素ナトリウム570mg(15.01 ミリモル)の
エタノール10ml溶液を滴下後、80℃で1時間加熱し
た。次いで、これに化合物b3.5 g(13.65 ミリモル)
を加え、更に80℃で4.5 時間加熱した。反応混合物に
アセトン5mlを加えた後、減圧で濃縮し、残渣に塩化メ
チレンを加え有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去し、残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(アセトン)で精製
した。得られた粗結晶を酢酸エチル:2−プロピルエー
テルで洗浄することにより、白色結晶として化合物1
1.32g(収率 29.2 %)を得た。化合物1 1.0 g(3.
02ミリモル)をエタノール10mlに加熱溶解し、フマル
酸 351mg(3.03ミリモル)を加えた後、放冷した。析出
する白色結晶を濾取し、化合物1の1フマル酸塩1.21g
(89.6%)を得た。
【0067】1フマル酸塩の融点:105〜108℃ 元素分析:1フマル酸塩としてC 16H 21N 5 OS・C 4 H
4 O 4 計算値(%) ; C 53.68, H 5.63, N 15.65 実測値(%) ; C 53.71, H 5.78, N 15.66 MS(m/z) : 331(M+) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.15, 6.07 (各々1H, 各々d,
J=3.11Hz), 6.11(1H, bs), 3.75(2H, s), 3.68(6H, m),
3.41(2H, s), 2.80(2H, t, J=6.1Hz), 2.23(6H, s) IR(KBr; cm-1) : 3075, 2200, 2175
【0068】実施例2.{1−〔2−〔(5−ピペリジノ
メチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−2−イ
ミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物2) 化合物b 6.17g(24.1ミリモル)および臭化リチウム
1水和物6.33g(60.24 ミリモル)の混合物をジメチル
ホルムアミド60ml中80℃で4時間加熱した。溶媒を減
圧で留去後、残渣に水を加え析出する結晶を濾取し、白
色結晶として〔1−(2−ブロモエチル)イミダゾリジ
ニリデン〕プロパンジニトリル(化合物c)5.75g(収
率 99.0 %)を得た。
【0069】融点: 87 〜87.5℃ NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm): 8.01(1H, bs), 3.3〜4.0(8H,
m)
【0070】化合物c 2.8 g(11.62 ミリモル)と参
考例2で得られた化合物g 3.5g(11.63 ミリモル)と
をテトラヒドロフラン60mlおよび水40mlの混合溶媒に
溶解した後、これに窒素をふきこみながら、無水炭酸カ
リウム6.42g(46.51ミリモル)を加えた。反応混合物
を窒素気流下、室温で6日間攪拌した。溶媒を減圧で留
去し、残渣を塩化メチレンと飽和食塩水で分配した。有
機層を、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧で
留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル:メタノール=10:1v/v)で精製した。得ら
れた粗結晶を酢酸エチル:2−プロピルエーテルから再
結晶し、白色結晶として化合物2 2.46g(収率 57.1
%)を得た。
【0071】融点:117〜119℃ 元素分析:C 19H 25N 5 OS 計算値(%) ; C 61.43, H 6.78, N 18.85 実測値(%) ; C 61.58, H 6.99, N 18.90 MS(m/z) : 371(M+) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.15, 6.06 (各々1H, 各々d,
J=3.14Hz), 5.90(1H, bs), 3.76(2H, s), 3.71(6H, m),
3.46(2H, s), 2.81(2H, t, J=6.2Hz), 2.40(4H, m),
1.51(6H, m) IR(KBr; cm-1) : 3120, 2200, 2175
【0072】実施例3.{1−〔2−〔(5−ピペリジノ
メチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−ベ
ンジル−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリ
ル(化合物3) 化合物a 8.79g(49.38 ミリモル)をピリジン100
mlに溶解した後、氷冷下、p−トルエンスルホニルクロ
ライド14.1g(74.02 ミリモル)を添加した。室温で4
時間攪拌後、溶媒を減圧で留去し、残渣に水を加えた。
析出する結晶を濾取後、エタノールで洗浄することによ
り、白色結晶として{1−〔(2−トシロキシ)エチ
ル〕イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合
物d)15.52 g(収率 94.7 %)を得た。
【0073】融点:174〜176℃ NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm): 7.93(1H, bs), 7.88 ,7.45
(各々2H, 各々d, J=9.2Hz), 4.23(2H, t), 3.2〜 3.9(6
H, m), 2.44(3H, s)
【0074】化合物d 8.0 g(24.1ミリモル)をジメ
チルホルムアミド100mlに溶解した後、氷冷下、60
%水素化ナトリウム1.16g(29ミリモル)を加えた。
氷冷下、 0.5時間攪拌後、α−ブロモトルエン 3.5ml
(29.43 ミリモル)を加え、室温で0.5 時間攪拌した。
反応液に水を添加した後、溶媒を減圧で留去し、残渣を
塩化メチレンと飽和食塩水で分配した。有機層を無水硫
酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧で留去した。残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:
n−ヘキサン=3:1v/v )で精製することにより、白
色結晶として{1−〔(2−トシロキシ)エチル〕−3
−ベンジル−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニ
トリル(化合物e)7.24g(収率 71.2 %)を得た。
【0075】融点:132〜133℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.72(2H, d, J=9.2Hz), 7.29
(7H, m), 4.73(2H, s),4.29, 3.84(各々2H, 各々t, J=
6.60, 6.92Hz), 3.56(4H, m), 2.45(3H, s)
【0076】化合物e 6.3 g(14.93 ミリモル)と化
合物g 5.0 g(16.61 ミリモル)とを実施例2の方法
と同様に反応させることにより、淡黄色油状物として化
合物3 1.41g(収率 20.5 %)を得た。
【0077】1シュウ酸塩の融点: 150.5〜151.5 ℃ 元素分析:C 26 H 31 N 5 OS・(CO 2 H) 2 計算値(%) ; C 60.96, H 6.03, N 12.70 実測値(%) ; C 60.70, H 6.17, N 12.56 MS(m/z) : 461(M+) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.37(5H, m), 6.18, 6.11
(各々1H, 各々d, J=3.07Hz), 4.76(2H, s), 3.78 (2H,
s), 3.62(6H, m), 3.46(2H, s), 2.85(2H, t, J=6.60,
6.92Hz), 2.40(4H, m), 1.49(6H, m) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0078】実施例4.{1−〔2−〔(5−ピペリジノ
メチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−
(4−フルオロベンジル)−2−イミダゾリジニリデ
ン}プロパンジニトリル(化合物4) 実施例3と同様にして得た化合物d 7.0 g(21.08 ミ
リモル)と4−フルオロ−α−ブロモトルエン3.1ml(2
4.88 ミリモル)とを実施例3と同様に反応させ、{1
−〔(2−トシロキシ)エチル〕−3−(4−フルオロ
ベンジル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニ
トリル3.48g(収率 37.5 %)を得た。ついで、この化
合物 6.5g(14.77 ミリモル)と化合物g 5.0 g(1
4.61 ミリモル)とを実施例2と同様に反応させること
により淡黄色油状物として化合物44.31g(収率 60.9
%)を得た。
【0079】1シュウ酸塩の融点:137〜138℃ 元素分析:C 26 H 30 FN 5 OS ・(CO 2 H) 2 計算値(%) ; C 59.04, H 5.66, N 12.29 実測値(%) ; C 59.05, H 5.79, N 12.36 MS(m/z) : 479(M+) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.11(4H, m), 6.16, 6.03(各
々1H, 各々d, J=3.05Hz), 4.74(2H, s), 3.78 (2H, s),
3.61(6H, m), 3.46(2H, s), 2.86(2H, t,J=6.58, 6.88
Hz), 2.38(4H, m), 1.47(6H, m) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0080】実施例5.{1−〔2−〔(5−ピペリジノ
メチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−
〔4−(2−メチル−2−ブテニル)〕−2−イミダゾ
リジニリデン}プロパンジニトリル(化合物5) 実施例3と同様にして得た化合物d 8.0 g(24.1ミリ
モル)と1−ブロモ−3−メチル−2−ブテン3.4ml(2
9.5ミリモル)とを実施例3と同様に反応させ{1−
〔(2−トシロキシ)エチル〕−3−〔4−(2−メチ
ル−2−ブテニル)〕−2−イミダゾリジニリデン}プ
ロパンジニトリル 8.37 g(収率 86.8 %)を得た。つ
いで、この化合物 5.32 g(13.3ミリモル)と化合物g
4.0 g(13.29 ミリモル)とを実施例2と同様に反応
させることにより淡黄色油状物として化合物5 1.35g
(収率 23.2 %)を得た。
【0081】1シュウ酸塩の融点: 134.5〜 136℃ 元素分析:C 24 H 33 N 5 OS・(CO 2 H) 2 計算値(%) ; C 58.96, H 6.66, N 13.22 実測値(%) ; C 58.74, H 6.75, N 13.11 MS(m/z) : 439(M + ) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.18, 6.10( 各々1H, 各々d,
J=3.07Hz), 5.16(1H, m), 4.12(2H, bd, J=6.13Hz), 3.
77(2H, s), 3.56(6H, m), 3.47(2H, s), 2.82(2H, t, J
=6.81, 6.72Hz), 2.39(4H, m), 1.74 (6H, bd, J=5.91H
z), 1.48(6H, m) IR(KBr; cm -1) : 2200, 2160
【0082】実施例6.{1−〔2−〔(5−ピペリジノ
メチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−メ
チル−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル
(化合物6) 実施例3と同様にして得た化合物d 8.0 g(24.1ミリ
モル)とヨウ化メチル1.8ml(27.54 ミリモル)とを実
施例3と同様に反応させ{1−〔(2−トシロキシ)エ
チル〕−3−メチル−2−イミダゾリジニリデン}プロ
パンジニトリル4.68g(収率 56.1 %)を得た。つい
で、この化合物 4.5g(13.01 ミリモル)と化合物g
4.35 g(14.45 ミリモル)とを実施例2と同様に反応
させることにより淡黄色油状物として化合物6 1.54g
(収率 30.7 %)を得た。
【0083】1シュウ酸塩の融点:133〜134℃ 元素分析:C 20 H 27 N 5 OS・(CO 2 H) 2 計算値(%) ; C 55.56, H 6.15, N 14.73 実測値(%) ; C 55.65, H 6.40, N 14.78 MS(m/z) : 385(M+) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.18, 6.07( 各々1H, 各々d,
J=3.25Hz), 3.77(2H, s),3.64(6H, m), 3.47(2H, s),
3.18(3H, s), 2.82(2H, t, J=6.70, 6.89Hz), 2.41(4H,
m), 1.52(6H, m) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0084】実施例7.{1−〔2−〔(5−ピペリジノ
メチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−エ
チル−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル
(化合物7) 実施例3と同様にして得られた化合物d 7.46g(22.4
7 ミリモル)とヨウ化エチル 2.2ml(27.08 ミリモル)
とを実施例3と同様に反応させ{1−〔(2−トシロキ
シ)エチル〕−3−エチル−2−イミダゾリジニリデ
ン}プロパンジニトリル 6.0g(収率 74.2 %)を得
た。ついで、この化合物 5.2g(14.44 ミリモル)と化
合物g 4.35g(14.45 ミリモル)とを実施例2と同様
に反応させることにより淡黄色油状物として化合物7
1.84g(収率 31.9 %)を得た。
【0085】1シュウ酸塩の融点: 139.5〜 140℃ 元素分析:C 21 H 29 N 5 OS ・(CO 2 H) 2 計算値(%) ; C 56.42, H 6.38, N 14.30 実測値(%) ; C 56.43, H 6.59, N 13.92 MS(m/z) : 399(M+) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.19, 6.09( 各々1H, 各々d,
J=3.15Hz), 3.77(2H, s), 3.64(6H, m), 3.59(2H, q),
3.47(2H, s), 2.82(2H, t, J=6.62, 6.91Hz), 2.43(4H,
m), 1.52(6H, m), 1.26(3H, t) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0086】実施例8.(±)−{1−〔2−〔(5−ピ
ペリジノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕
−4−メチル−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジ
ニトリル(化合物8) 〔ビス(メチルチオ)メチレン〕プロパンジニトリル3
16mg(1.86ミリモル)と(±)−〔1−メチル−2−
(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミン336mg
(1.86ミリモル)とクロロホルム10mlに溶解した後、
室温で3時間攪拌した。反応液を減圧で濃縮し、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:2v/v)で精製することにより、黄色油
状の(±)−{(メチルチオ)〔1−メチル−〔2−
(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミノ〕メチレ
ン}プロパンジニトリル(化合物i) 488mg(収率 8
6.7%)を得た。
【0087】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.25, 6.89( 各
々2H, 各々d, J=8.68Hz), 6.35(1H, bs), 4.48(2H, s),
3.81(3H, s), 3.63(4H, m), 2.56(3H, s)
【0088】化合物i 461mg(1.52ミリモル)とエ
タノールアミン114mg(1.52ミリモル)を水流アスピ
レーターで吸引しながら80℃で 1.5時間加熱した。反
応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロ
ロホルム:メタノール=30:1v/v)で精製することに
より、淡黄色油状の(±)−{〔1−メチル−〔2−
(4−メトキシベンジロキシ)〕エチルアミノ〕〔(2
−ヒドロキシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニ
トリル(化合物j)321mg(収率 63.9 %)を得た。
【0089】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.23, 6.84( 各
々2H, 各々d, J=8.81Hz), 6.58(1H, bs), 6.42(1H, b
s), 4.45(2H, s), 3.78(3H, s), 3.51(7H, m), 1.14(3
H, d, J=6.41Hz)
【0090】化合物j 314mg(0.95ミリモル)を塩
化メチレン3mlに溶解し、これにトリエチルアミン16
0mg(1.58ミリモル)およびt−ブチルジメチルクロロ
シラン215mg(1.43ミリモル)を加え、触媒量の4−
ジメチルアミノピリジンの存在下、室温で16時間攪拌
した。反応液を飽和食塩水で洗浄し、有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧で留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n
−ヘキサン=1:3v/v)で精製し、無色油状の(±)−
{〔1−メチル−〔2−(4−メトキシベンジロキ
シ)〕エチルアミノ〕〔(2−t−ブチルジメチルシロ
キシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパンジニトリル
(化合物k)243mg(収率 57.6%)を得た。
【0091】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.17, 6.83( 各
々2H, 各々d, J=8.63Hz), 6.31(2H, m), 4.44(2H, s),
3.88(1H, m), 3.76(3H, s), 3.49(4H, m), 3.24(2H,
m), 1.09(3H, d, J=5. 92Hz), 0.87(9H, s), 0.06(6H,
s)
【0092】化合物k 240mg(0.54ミリモル)を塩
化メチレン2ml、水 0.1mlの混合溶媒に溶解した後、こ
れに氷冷下、2,3 −ジクロロ−5,6 −ジシアノ−p−ベ
ンゾキノン150mg(0.66ミリモル)を加えた。反応液
を室温で17時間攪拌後、不溶物を濾去し、濾液を飽和
食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後減圧で濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(クロロホルム:メタノール=30:1v/v)で精
製することにより、無色結晶の(±)−{〔1−メチル
−(2−ヒドロキシ)エチルアミノ〕〔(2−t−ブチ
ルジメチルシロキシ)エチルアミノ〕メチレン}プロパ
ンジニトリル(化合物l)141mg(収率80.6%)を得
た。
【0093】融点:135.5〜136℃ NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.52(1H, bt, J=5.7Hz), 6.34
(1H, bt, J=5.1Hz), 3.91(1H, m), 3.62(2H, m), 3.30
(4H, m), 3.12(1H, bs), 1.07(3H, d, J=6.39Hz), 0.79
(9H, s), 0.12(6H, s)
【0094】化合物l 9.0 g(27.69 ミリモル)をピ
リジン120mlに溶解した後、これに氷冷下、メタンス
ルホニルクロライド4.3 ml(55.58 ミリモル)を滴下し
た。反応混合物を1時間攪拌した後、溶媒を減圧で留去
した。残渣に塩化メチレンを加え、1規定塩酸、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧で留去し、
残渣をテトラヒドロフラン100mlに溶解し、ジアザビ
シクロウンデセン 6.31 g(41.51 ミリモル)のテトラ
ヒドロフラン20ml溶液を氷冷下に滴下した。反応液を
1時間攪拌後、溶媒を減圧で留去し、残渣を塩化メチレ
ンに溶解し、飽和食塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。次いで、残渣
をメタノール100mlに溶解した後、これにp−トルエ
ンスルホン酸1水和物526mg(2.77ミリモル)を添加
し、室温で 6.5時間攪拌した。反応混合物を中和した
後、減圧で濃縮し、残渣に水を加え析出した白色結晶を
濾取することにより(±)−〔1−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−メチル−2−イミダゾリジニリデン〕プロ
パンジニトリル(化合物m)4.78g(化合物lよりの収
率 89.8 %)を得た。
【0095】融点: 76.0 〜 77.0 ℃ NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 7.95(1H, bs), 4.89(1H, m),
3.87(2H, m), 3.34(4H,m), 3.29(1H, bt), 1.17 (3H,
d, J=5.82Hz)
【0096】以下、化合物mを実施例3における化合物
aから化合物dへの方法と同様にして(±)−{1−
〔(2−トシロキシ)エチル〕−4−メチル−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル(化合物n)を
得、次いで、化合物nを実施例2における化合物cと化
合物gから化合物1を得る方法と同様にして、化合物g
と反応させることにより淡褐色油状の化合物8を得た。
【0097】1シュウ酸塩の融点: 152.5〜 155℃ 元素分析:C 20 H 27 N 5 OS・(CO 2 H) 2 計算値(%) ; C 55.56, H 6.15, N 14.73 実測値(%) ; C 55.62, H 6.36, N 14.46 MS(m/z) : 385(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.17, 6.09( 各々1H, 各々d,
J=3.14Hz), 5.98(1H, bs), 3.95(2H, m), 3.73(2H, s),
3.67(2H, m), 3.45(2H, s), 3.38(1H, m), 2.81(2H,
t, J=6.50, 6.85Hz), 2.41(4H, m), 1.51(6H, m), 1.33
(3H, d, J=5.91Hz) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0098】実施例9.{1−〔2−〔(5−ピペリジノ
メチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル−3−(3,
4 −ジメトキシベンジル)−2−イミダゾリジニリデ
ン}プロパンジニトリル(化合物9) 3,4 −ジメトキシベンジルアルコール 3.2g(19.05 ミ
リモル)の塩化メチレン30ml溶液に、氷冷下、塩化チ
オニル 2.1ml(28.78 ミリモル)を滴下し、20分間攪
拌した。反応液を減圧で濃縮し、残渣を塩化メチレンに
溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで飽和食
塩水で洗浄した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧で留去した。このようにして得られた
3,4−ジメトキシベンジルクロライドを精製することな
く、実施例3におけるα−ブロモトルエンの代わりに化
合物d 4.5g(13.55 ミリモル)と反応させることによ
り、{1−〔(2−トシロキシ)エチル〕−3−(3,4
−ジメトキシベンジル)−2−イミダゾリジニリデン}
プロパンジニトリル 5.81 g(89%)を得た。次い
で、この化合物 5.68 g(11.78 ミリモル)と参考例3
で得られた化合物h 2.0 g(4.76ミリモル)とを、実
施例1における化合物bと化合物fから化合物1を得る
方法と同様に反応させることにより、淡黄色油状物とし
て化合物9 4.54g(収率 91.5 %)を得た。
【0099】1シュウ酸塩の融点: 150.5〜 151.5℃ 元素分析:1シュウ酸塩 C 28 H 35 N 5 O 3 S ・(CO
2 H) 2 計算値(%) ; C 58.90, H 6.10, N 11.45 実測値(%) ; C 58.61, H 6.25, N 11.23 MS(m/z) : 521(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.85(3H, m), 6.19, 6.09(各
々1H, 各々d, J=3.30Hz), 4.68(2H, s),3.87(6H, s),
3.78(2H, s),3.64(6H, m), 3.45(2H,s), 2.83(2H, t,
J =6.59, 6.91Hz), 2.39(4H, m), 1.47(6H, m) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0100】実施例10.{1−〔2−〔(5−ピペリジ
ノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−
シンナミル−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニ
トリル(化合物10) 実施例3と同様にして得た化合物d 8.0g(24.10 ミリ
モル)とシンナミルブロマイド 5.7g(28.93 ミリモ
ル)とを実施例3と同様に反応させ、{1−〔(2−ト
シロキシ)エチル〕−3−シンナミル−2−イミダゾリ
ジニリデン}プロパンジニトリル 8.82 g(81.7%)を
得た。次いで、この化合物 5.48 g(12.23 ミリモル)
と参考例3で得られた化合物h 2.57 g(6.12ミリモ
ル)とを実施例1と同様に反応させることにより、淡黄
色油状物として化合物10 2.9 g(収率 48.7 %)を得
た。
【0101】1シュウ酸塩の融点: 143〜 147.5℃ 元素分析:1シュウ酸塩 C 28 H 33 N 5 OS・(CO 2 H)
2 計算値(%) ; C 62.37, H 6.11, N 12.12 実測値(%) ; C 62.24, H 6.21, N 12.06 MS(m/z) : 487(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 7.29(5H, m), 6.50(1H, d, J
=15.2Hz), 6.0−6.4(3H, m),4.28(2H, d, J =6.1H
z), 3.76(2H, s), 3.66(6H, m), 3.44(2H, s), 2.85(2
H, t, J=6.64, 6.75Hz), 2.43(4H, m), 1.54(6H, m) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0102】実施例11.{1−〔2−〔(5−ピペリジ
ノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−
(2−プロピル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパ
ンジニトリル(化合物11) 実施例3と同様にして得た化合物d 7.0g(21.08 ミリ
モル)と2−プロピルブロマイド 2.6ml(27.69 ミリモ
ル)とを実施例3と同様に反応させ、{1−〔(2−ト
シロキシ)エチル〕−3−(2−プロピル)−2−イミ
ダゾリジニリデン}プロパンジニトリル 2.27 g(28.8
%)を得た。次いで、この化合物 2.1g(5.61ミリモ
ル)と参考例3で得られた化合物h 1.2g(2.86ミリモ
ル)とを実施例1と同様に反応させることにより、淡黄
色油状物として化合物11 1.39g(収率 59.7 %)を得
た。
【0103】1シュウ酸塩の融点: 142.5〜 143.5℃ 元素分析:1シュウ酸塩 C 22 H 31 N 5 OS・(CO 2 H)
2 計算値(%) ; C 57.24, H 6.60, N 13.91 実測値(%) ; C 57.19, H 6.58, N 13.62 MS(m/z) : 415(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.18, 6.10(各々1H, 各々d,
J=3.07Hz), 4.60(1H,m), 3.77(2H, s), 3.59(6H, m),
3.47(2H, s), 2.82(2H, t, J=6.81, 6.71Hz),2.36(4H,
m), 1.48(6H, m), 1.24(6H, d, J=6.59Hz) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2165
【0104】実施例12.{1−〔2−〔(5−ピペリジ
ノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−
(2−メチル−1−プロピル)−2−イミダゾリジニリ
デン}プロパンジニトリル(化合物12) 実施例3と同様にして得た化合物d 7.0 g(21.08 ミ
リモル)と1−ブロモ−2−メチルプロパン 3.0ml(2
7.59 ミリモル)とを実施例3と同様に反応させ、{1
−〔(2−トシロキシ)エチル〕−3−(2−メチル−
1−プロピル)−2−イミダゾリジニリデン}プロパン
ジニトリル 1.28 g(15.6%)を得た。次いで、この化
合物 1.1g(2.84ミリモル)と参考例3で得られた化合
物h 0.6g(1.43ミリモル)とを実施例1と同様に反応
させることにより、淡黄色油状物として化合物12 1.07
g(収率 87.7 %)を得た。
【0105】1シュウ酸塩の融点: 124〜 125℃ 元素分析:1シュウ酸塩 C 23 H 33 N 5 OS・(CO 2 H)
2 計算値(%) ; C 58.01, H 6.82, N 13.53 実測値(%) ; C 57.73, H 6.84, N 13.35 MS(m/z) : 388(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.18, 6.10(各々1H, 各々d,
J=3.18Hz), 3.77(2H,s), 3.63(6H, m), 3.47(2H, s),
3.35(2H, d, J =7.47Hz), 2.83(2H, t,J=6.59, 7.04H
z), 2.44(4H, m), 2.05(1H, m), 1.51(6H, m), 0.97(6
H, d, J =6.59Hz) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0106】実施例13.{1−〔2−〔(5−ピペリジ
ノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチル〕−3−
シクロヘキシルメチル−2−イミダゾリジニリデン}プ
ロパンジニトリル(化合物13) 実施例3と同様にして得た化合物d 8.0g(24.10 ミリ
モル)とシクロヘキシルメチルブロマイド3.8ml(30.93
ミリモル)とを実施例3と同様に反応させ、{1−
〔(2−トシロキシ)エチル〕−3−シクロヘキシルメ
チル−2−イミダゾリジニリデン}プロパンジニトリル
4.07 g(45.9%)を得た。次いで、この化合物 3.1g
(8.49ミリモル)と参考例3で得られた化合物h 1.78
g(4.24ミリモル)とを実施例1と同様に反応させるこ
とにより、淡黄色油状物として化合物13 2.44g(収率
61.5 %)を得た。
【0107】1シュウ酸塩の融点: 125.5〜 128℃ 元素分析:1シュウ酸塩 C 26 H 37 N 5 OS・(CO 2 H)
2 計算値(%) ; C 60.30, H 7.05, N 12.56 実測値(%) ; C 60.40, H 7.01, N 12.49 MS(m/z) : 467(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.19, 6.10(各々1H, 各々d,
J=2.86Hz), 3.77(2H,s), 3.63(6H, m), 3.47(2H, s),
3.35(2H, d, J =7.26Hz), 2.83(2H, t,J=6.65, 6.89H
z), 2.42(4H, m), 1.0 −2.0(17H, m) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160
【0108】実施例14.(−)−{1−〔2−〔(5−
ピペリジノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチ
ル〕−4−メチル−2−イミダゾリジニリデン}プロパ
ンジニトリル(化合物14) 実施例8において、(±)−〔1−メチル−2−(4−
メトキシベンジロキシ)〕エチルアミンの代わりに、S
−(+)−〔1−メチル−2−(4−メトキシベンジロ
キシ)〕エチルアミンを用いる以外は実施例8と同様に
して淡黄油状物の化合物14を得た。
【0109】1シュウ酸塩の融点: 137.5〜 139℃ 元素分析:1シュウ酸塩 C 20 H 27 N 5 OS・(CO 2 H)
2 計算値(%) ; C 55.56, H 6.15, N 14.73 実測値(%) ; C 55.44, H 6.02, N 14.67 MS(m/z) : 385(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.18, 6.10(各々1H, 各々d,
J=3.18Hz), 5.99(1H,bs), 3.93(2H, m), 3.77(2H, s),
3.70(2H, m), 3.47(2H, s), 3.31(1H, m), 2.81(2H,
t, J =6.48, 6.81Hz), 2.41(4H, m), 1.58(6H, m), 1.
29(3H, d, J=5.82Hz) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2215 旋光度:〔α〕D =−4.23(c=1.0/DMF/20℃)
【0110】実施例15.(+)−{1−〔2−〔(5−
ピペリジノメチル−2−フラニル)メチルチオ〕エチ
ル〕−4−メチル−2−イミダゾリジニリデン}プロパ
ンジニトリル(化合物15) 実施例8において、(±)−〔1−メチル−2−(4−
メトキシベンジロキシ)〕エチルアミンの代わりに、R
−(−)−〔1−メチル−2−(4−メトキシベンジロ
キシ)〕エチルアミンを用いる以外は実施例8と同様に
して、淡黄色油状物の化合物15を得た。
【0111】1シュウ酸塩の融点: 138.5〜139.5 ℃ 元素分析:1シュウ酸塩 C 20 H27 N 5 OS ・(CO 2 H)
2 計算値(%) ; C 55.56, H 6.15, N 14.73 実測値(%) ; C 55.56, H 6.22, N 14.69 MS(m/z) : 385(M +) NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.17, 6.10(各々1H, 各々d.
J=3.16Hz), 5.97(1H,bs), 3.93(2H, m), 3.75(2H, s),
3.71(2H, m), 3.47(2H, s), 3.32(1H, m), 2.83(2H,
t, J =6.44, 6.83Hz), 2.40(4H, m), 1.55(6H, m), 1.
25(3H, d, J=5.77Hz) IR(KBr; cm-1) : 2200, 2160 旋光度:〔α〕D =+5.87(c=1.0 /DMF /20℃)
【0112】参考例1.〔5, 5´−ビス(ジメチルアミノ
メチル)〕フルフリルジスルフィド(化合物f) フルフリルジスルフィド 5.0g(22.09 ミリモル)、ジ
メチルアミン塩酸塩5.76g(70.7ミリモル)およびパラ
ホルムアルデヒド 2.95 g(88.37 ミリモル)を酢酸5
0mlに懸濁した後、80℃で1時間加熱した。反応混合
物を氷冷し、10規定水酸化ナトリウム水溶液でpHを
12.5とした後、塩化メチレンで2回抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し溶
媒を減圧で留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(クロロホルム:メタノール=10:1v/v)
で精製し、薄茶色油状物として、化合物f 5.12g(収
率68.2 %)を得た。
【0113】NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.15, 6.07 (各
々2H, 各々d, J=3.11Hz), 3.70(4 H,s), 3.42(4H, s),
2.22(12H, s)
【0114】参考例2.5−(ピペリジノメチル)−2−
フランメタンチオールシュウ塩酸(化合物g)特開昭56
-103171 号公報に記載されている方法と同様にして化合
物gを得た。
【0115】NMR(DMSO-d6 ) δ(ppm) : 6.68(2H, bs),
6.48, 6.25(各々1H, 各々d,J=3.24Hz), 4.12(2H, s),
3.76(2H, s), 2.95(4H, m), 1.69(6H, m)
【0116】参考例3.〔5, 5´−ビス(ピペリジノメチ
ル)〕フルフリルジスルフィド(化合物h)参考例1に
おいてジメチルアミン塩酸塩の代わりにピペリジン塩酸
塩を用いる以外は参考例1と同様にして化合物hを得
た。 NMR(CDCl3 ) δ(ppm) : 6.12, 6.04 (各々2H, 各々d,
J=3.12Hz), 3.68(4H, s), 3.44(4H, s), 2.37(8H, m),
1.51(12H, m)
【0117】参考例4. 錠 剤 常法により次の組成からなる錠剤を製造する。 化合物2 100mg 乳 糖 60mg 馬鈴薯でんぷん 30mg ポリビニルアルコール 2mg ステアリン酸マグネシウム 1mg タール色素 微 量
【0118】参考例5. 散 剤 常法により次の組成からなる散剤を製造する。 化合物1 150mg 乳 糖 280mg
【0119】参考例6. シロップ剤 常法により次の組成からなるシロップ剤を製造する。 化合物4 100mg 精製白糖 40g p−ヒドロキシ安息香酸エチル 40mg p−ヒドロキシ安息香酸プロピル 10mg ストロベリーフレーバー 0.1cc これに水を加えて全量100ccとする。
【0120】
【発明の効果】化合物(I)は優れたアセチルコリンエ
ステラーゼ阻害作用を有する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/445 614 A61K 31/445 614 31/54 31/54 審査官 冨永 保 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 405/12 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I) 【化1】 {式中、Xは水素またはR 7 CH2 - 〔式中、R 7 は低級
    アルコキシまたはR 8 R 9 N-〔式中、R 8 およびR 9
    同一または異なって、水素または低級アルキルを表す
    か、またはR 8 とR 9 が一緒になって隣接する窒素原子
    と共に式(II) 【化2】 〔式中、 【化3】 は単結合または二重結合を表し、 【化4】 が単結合の場合、Wは−CH2 −、−O −、−S −または
    −NR10−(式中、R 10は水素または低級アルキルを表
    す)を表し、 【化5】 が二重結合の場合、Wは=CH−を表し、G 1 およびG2
    は同一または異なって、水素、低級アルキル、ヒドロキ
    シルまたは低級アルコキシを表し、mは1〜3の整数を
    表す〕で表される複素環を形成する基を意味する〕を表
    す〕を表し、R 1 は水素、低級アルキル、非置換もしく
    は置換フェニル、非置換もしくは置換アラルキル、低級
    アルキニル、低級アルケニルまたはピコリルを表し、R
    2 〜R 6 は同一または異なって水素または低級アルキル
    を表し、nは0または1を表す。}で表されるフラン誘
    導体またはその薬理学的に許容される塩。
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