JP2979889B2 - 金属材料の突き合わせ溶接方法および突き合わせ溶接装置 - Google Patents

金属材料の突き合わせ溶接方法および突き合わせ溶接装置

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JP2979889B2 JP5060022A JP6002293A JP2979889B2 JP 2979889 B2 JP2979889 B2 JP 2979889B2 JP 5060022 A JP5060022 A JP 5060022A JP 6002293 A JP6002293 A JP 6002293A JP 2979889 B2 JP2979889 B2 JP 2979889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、突き合わせ状態とした
金属材料の突き合わせ溶接に関し、とくに、元素の含有
成分が異なる金属材料を突き合わせ溶接するのに利用さ
れる金属材料の突き合わせ溶接方法および突き合わせ溶
接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】突き合わせ状態とした金属材料に対して
突き合わせ溶接を行う場合には、高エネルギ密度ビーム
等の局部加熱源を2つの金属材料の突き合わせ部位付近
に照射し、突き合わせられている2つの金属材料の双方
を溶融したのち凝固させることによって接合している。
【0003】一般に、高エネルギ密度ビームは極めて小
さな点にエネルギが集中しているため、良好な溶接を行
うためには、突き合わせ位置にビームが正確に照射され
る必要がある。そして、ビームの照射位置がずれると、
片方の金属材料が片寄って溶融され、突き合わせ部の一
部ないしは全部が接合されないこととなるので、溶接強
度の著しい低下をまねく。
【0004】このようなビーム狙い位置ずれによる溶接
不良の発生を抑える機能を持った従来の金属材料の突き
合わせ溶接装置としては、図9に示すようなものがあ
る。
【0005】図9に示す金属材料の突き合わせ溶接装置
51は、突き合わせ状態にある一方の金属材料52と他
方の金属材料53との突き合わせ部分54にレーザビー
ム55を照射するレーザ加工機の加工ヘッド56と、前
記レーザビーム55による局部加熱部位を観察するカメ
ラ57と、前記カメラ57からの画像信号を処理する画
像処理部58と、前記画像処理部58での画像処理結果
にもとづいてレーザ加工機の加工ヘッド56等を制御す
る加工機制御部59をそなえた構造を有している。
【0006】このような構造を有する金属材料の突き合
わせ溶接装置51を用いて、突き合わせ状態にある金属
材料52,53に対して突き合わせ溶接を行う場合に
は、加工ヘッド56よりレーザビーム55を出射させて
このレーザビーム55を突き合わせ部分54に照射し、
溶接プラズマ60が発生する状態で突き合わせ部分54
の金属材料52,53を局部溶融したのち凝固させるこ
とによって溶接ビード61を形成させた状態にして溶接
し、この間、溶接ビード61により形成された溶接線を
カメラ57で画像として取り込み、画像処理部58での
画像処理により求められた溶接線位置を加工機制御部5
9に入力してレーザ加工機にフィードバックすることに
より加工ヘッド56の位置を制御し、位置ずれを生じて
いる場合にはこれを補正する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の突き合わせ溶接装置51における制御方法
は、あくまで加工条件の制御であり、溶接の良否が溶接
線の位置出しの精度、あるいはレーザ加工機の精度の影
響を受けることが原理的に避けられない。また、この方
法で制御可能なのは、ビームの照射位置のみであり、ビ
ームそのものの強度や品質を反映した制御はできないと
いう問題点があった。
【0008】そして、ビーム照射位置,ビーム品質,強
度などのさまざまな因子に左右される溶接品質の良否を
直接判定するためには、溶接現象そのもののモニタリン
グが不可欠であり、さらには、その情報をレーザ加工機
等の局部加熱加工機にフィードバックし、溶接状態をコ
ントロールするシステムを持つことがのぞまれていると
いう課題があった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題にかん
がみてなされたもので、元素の含有成分が異なる金属材
料を突き合わせ状態にし、高ネルギ密度ビーム等の局部
加熱源を用いて行う突き合わせ溶接において、ビーム等
の局部加熱源の照射位置、ビーム等の局部加熱源の品
質,強度などのさまざまな因子に左右される溶接品質の
良否を直接判定することが可能であり、溶接狙い位置ず
れによる溶接不良の発生を未然に防止しないしは最小限
に抑えることが可能である金属材料の突き合わせ溶接方
法および突き合わせ溶接装置を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる金属材料
の突き合わせ溶接方法は、元素の含有成分が異なる金属
材料の溶接において、突き合わせ状態とした金属材料の
突き合わせ部分を局部加熱して突き合わせ溶接するにあ
たり、局部加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれる
各元素の波長のうち相手金属材料よりも相対的に多く含
まれる元素の波長の少なくとも1つの強度を測定しつつ
突き合わせ溶接する構成とすることによって前述した従
来の課題を解決するための手段としたことを特徴として
おり、本発明に係わる金属材料の突き合わせ溶接方法の
実施態様においては、突き合わせ状態とした金属材料の
突き合わせ部分を局部加熱して突き合わせ溶接するにあ
たり、局部加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれる
各元素の波長のうち相手金属材料よりも相対的に多く含
まれる元素の波長の少なくとも1つずつの強度を測定し
つつ突き合わせ溶接する構成とすることができ、また、
同じく実施態様において、溶接プラズマに含まれる特定
元素の波長の強度変化に応じて局部加熱位置を制御する
構成とすることができる。
【0011】また、本発明に係わる金属材料の突き合わ
せ溶接装置は、元素の含有成分が異なる金属材料を突き
合わせ溶接する装置において、突き合わせ状態とした金
属材料の突き合わせ部分を局部加熱して溶融する局部加
熱源と、局部加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれ
各元素の波長のうち相手金属材料よりも相対的に多く
含まれる元素の波長の少なくとも1つの強度を測定する
プラズマセンサをそなえた構成とすることによって前述
した従来の課題を解決するための手段としたことを特徴
としており、本発明に係わる金属材料の突き合わせ溶接
装置の実施態様においては、突き合わせ状態とした金属
材料の突き合わせ部分を局部加熱して溶融する局部加熱
源と、局部加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれる
各元素の波長のうち相手金属材料よりも相対的に多く含
まれる元素の波長の少なくとも1つずつの強度を測定す
るプラズマセンサをそなえた構成とすることができ、ま
た、同じく実施態様において、プラズマセンサにより検
知された溶接プラズマに含まれる特定元素の波長の強度
変化に応じて局部加熱源と突き合わせ状態とした金属材
料との位置関係を相対的に変化させる移動手段をそなえ
た構成とすることができる。
【0012】
【発明の作用】本発明に係わる金属材料の突き合わせ溶
接方法および突き合わせ溶接装置は、上述した構成を有
するものであるから、突き合わせ状態とした金属材料を
高エネルギ密度ビーム等の局部加熱源を用いて突き合わ
せ溶接を行う場合に、ビーム等の局部加熱源の照射位
置、ビーム等の局部加熱源の品質,強度などのさまざま
な因子に左右される溶接品質の良否がオンラインでリア
ルタイムに直接判定されるものとなり、ビーム等の局部
加熱源の照射位置が直接判定されることによってビーム
狙い位置にずれを生じているときには直ちに位置修正が
なされることにより溶接不良の発生が未然に防止されな
いしは最小限に抑えうるものとなり、高品質の溶接継手
が得られることとなる。
【0013】
【実施例】図1および図2は、本発明に係わる金属材料
の突き合わせ溶接方法の実施に使用される突き合わせ溶
接装置の一実施例を示すものであって、ここに示す金属
材料の突き合わせ溶接装置1は、突き合わせ状態にある
一方の金属材料(ここでは、Mg含有量が比較的多い5
000系アルミニウム合金)2と他方の金属材料(ここ
では、Zn含有量が比較的多い7000系アルミニウム
合金)3との突き合わせ部分4に局部加熱源としてのレ
ーザビーム5を照射するレーザ加工機の加工ヘッド6
と、前記レーザビーム5による局部加熱部位で発生する
溶接プラズマ7に含まれる各元素の波長のうちとくにM
gの波長の強度を測定するマグネシウム用プラズマセン
サ8と、前記溶接プラズマ7に含まれる各元素の波長の
うちとくにZnの波長の強度を測定する亜鉛用プラズマ
センサ9と、前記マグネシウム用プラズマセンサ8およ
び亜鉛用プラズマセンサ9より出力される強度データを
解析するデータ解析部11と、前記データ解析部11で
のデータ解析結果にもとづいてレーザ加工機の加工ヘッ
ド6等を制御する加工機制御部12をそなえている。
【0014】さらに、図2にも示すように、レーザ加工
機の加工ヘッド6より出射されるレーザビーム5は、レ
ーザ発振器13において発射したレーザビームがビーム
伝送光学系14を介して伝送されて加工ヘッド6に至る
ものとしてあり、また、局部加熱源であるレーザビーム
5を出射する加工ヘッド6と突き合わせ状態とした金属
材料2,3との位置関係を相対的に変化させる移動手段
として、矢印A方向に相対移動させる溶接位置制御方向
駆動部15と、矢印B方向(又は反対方向)に相対移動
させる溶接方向駆動部16をそなえている。
【0015】次表1においては、一方の金属材料2であ
る5000系アルミニウム合金と、他方の金属材料3で
ある7000系アルミニウム合金の化学組成、とくにマ
グネシウムと亜鉛の含有量を示す。
【0016】
【表1】
【0017】次に、このような構造を有する金属材料の
突き合わせ溶接装置1を用いて、突き合わせ状態にある
金属材料2,3に対して突き合わせ溶接を行って溶接ビ
ード17を介した接合継手を得る場合には、レーザ発振
器13よりレーザビームを発生させ、ビーム伝送光学系
14により伝送したレーザビーム5を加工ヘッド6から
出射する。
【0018】このレーザビーム5は突き合わせ状態にあ
る金属材料2,3の突き合わせ部分4を照射しつつ溶接
方向駆動部16の作動によって矢印B方向に所定の速度
で移動し、両プラズマセンサ8,9は局部加熱部位で発
生する溶接プラズマ7との相対的位置関係を一定に保っ
た状態でプラズマ光を検知する。
【0019】本実施例における溶接プラズマ7中に含ま
れる各元素の波長は、アルミニウムに起因するものが主
であるが、そのほかに添加元素に起因する波長が含まれ
ている。この中で、マグネシウム用プラズマセンサ8は
マグネシウムの波長を選択的に検知し、また、亜鉛用プ
ラズマセンサ9は亜鉛の波長を選択的に検知して、それ
ぞれの強度を測定する。そして、測定された信号はデー
タ解析部11に送られ、各々の波長の時間的な強度変化
が連続的に記録される。
【0020】図3のうちの図3(A)は、レーザビーム
5が突き合わせ部分4に正確に照射され、溶接ビード1
7を介して良好な溶接が行われるときの溶接ビード17
の形成状況を示しており、溶接プラズマ7に含まれる主
要添加元素の波長の分布を図3(B)において示してい
る。この図3(B)より明らかなように、5000系合
金である一方の金属材料2に多く含まれているマグネシ
ウムのピークとともに7000系合金である他方の金属
材料3に多く含まれている亜鉛のピークが観察される。
このときのマグネシウムと亜鉛のプラズマの強度比は、
金属材料2,3中の含有量にほぼ比例する。
【0021】図4はレーザビーム5の照射位置が一方の
金属材料2である7000系合金側にずれたことが原因
で突き合わせ部分4の一部が溶融せず、溶接不良となっ
た場合の溶接ビード17の形成状況およびMg,Znの
波長の分布を示したものである。図4(B)より明らか
なように、亜鉛の波長の強度がマグネシウムの波長の強
度に比べて相対的に低くなっていることが明らかであ
る。したがって、溶接作業中にこのような波長の強度分
布が表われたときには、溶接位置制御方向駆動部15を
作動させて、レーザビーム5の照射位置を他方の金属材
料3側に相対移動させて、レーザビーム5の照射位置が
突き合わせ部分4に対応するように補正する必要がある
こととなり、また、このような補正を自動的に実行でき
るようすることももちろん可能である。
【0022】図5はレーザビーム5の照射位置が他方の
金属材料3である5000系合金側にずれたことが原因
で突き合わせ部分4の一部が溶融せず、溶接不良となっ
た場合の溶接ビード17の形成状況およびMg,Znの
波長分布を示したものである。図5(B)より明らかな
ように、マグネシウムの波長の強度が亜鉛の波長の強度
よりも相対的に低くなっていることが明らかである。し
たがって、溶接作業中にこのような波長の強度分布が表
われたときには、溶接位置制御方向駆動部15を作動さ
せて、レーザビーム5の照射位置を一方の金属材料2側
に相対移動させて、レーザビーム5の照射位置が突き合
わせ部分4に対応するように補正する必要があることと
なり、また、このような補正を自動的に実行できるよう
することももちろん可能である。
【0023】この種の突き合わせ溶接において、十分な
溶接強度を得るためには、レーザビーム5の位置ずれを
溶接ビー17の最小幅以下に抑え、突き合わせ部分4
に未接合部が存在しないようにする必要がある。逆に言
えば、未接合部が存在しないかぎり多少のずれは問題が
なく、良好な溶接が行われている条件下でもマグネシウ
ムあるいは亜鉛のどちらかのプラズマ強度低下は起こり
得る。
【0024】本実施例においては、最小溶接ビード幅が
およそ1.1mmであったため、最大でその半分の0.
55mmの位置ずれが許容される。そして、0.55m
mずれたとき溶融体積比はおよそ1:0.4となること
が発明者らの実験により明らかになっている。また、強
度比の許容範囲は、溶接ビード17の断面形状,金属材
料2,3の組成等により変化するものであり、個々の実
施例において求める必要がある。
【0025】図6ないし図8には他の実施例を示す。
【0026】図6ないし図8において一方の金属材料2
は普通冷間圧延鋼板であり、他方の金属材料3は表面に
亜鉛めっき皮膜3aを有する亜鉛めっき鋼板である。
【0027】そこで、レーザビームが金属材料2,3の
突き合わせ部分4に正確に照射されて良好な溶接が行わ
れる図6(A)に示す場合、亜鉛めっき鋼板の表面の亜
鉛がプラズマ化して亜鉛の波長が図6(B)に示すある
強度で観察される。ところが、図7(A)に示すように
レーザビームが突き合わせ部分4よりも一方の金属材料
2である冷間圧延鋼板側にずれた場合、図7(B)に示
すように亜鉛の波長はほとんど観察されなくなり、反対
に、図8(A)に示すようにレーザビームが突き合わせ
部分4よりも他方の金属材料3である亜鉛めっき鋼板側
にずれた場合、図8(B)に示すように良好な溶接が行
われた場合よりも亜鉛の波長が強い強度で観察される。
【0028】このように、溶接プラズマ中に含まれる元
素の波長のうち1種類の元素だけの波長の強度を測定し
つつ突き合わせ溶接を行う場合には、良好な溶接が行わ
れた場合の亜鉛のプラズマ強度,亜鉛めっき鋼板側にず
れたときのプラズマ強度およびその変化量は、溶接ビー
ド形状,めっき量等の条件によって異なってくるため、
プラズマ強度の管理範囲を求めておく必要がある。
【0029】なお、上記各実施例においては、アルミ合
金同士の溶接,鋼板同士の溶接について述べたが、本発
明は、プラズマ中に含まれる特定の波長に着目してその
強度を測定しつつ溶接の良否の判断を行おうとするもの
であり、溶接に供する材料の種類に限定されるものでは
ない。
【0030】このように、加工中のプラズマに含まれる
波長とその強度の変化を測定することにより、溶融部が
突き合わせ状態にある金属材料のどちら側にずれている
か、さらにはその際のずれ量が良好な溶接を行ううえで
許容されるものか否かをオンラインでかつリアルタイム
で検出することができ、溶接不良への移行ないしは溶接
不良の発生を確実に検知することが可能となる。
【0031】さらに、検出されたデータを加工機制御部
にフィードバックし、レーザビーム照射位置を金属材料
の突き合わせ部分に対して相対的に移動して、先の実施
例の場合にはマグネシウムの波長と亜鉛の波長の強度比
が許容される範囲内となるように、また、後の実施例の
場合には亜鉛の波長の強度が許容される範囲内となるよ
うに補正することにより、良好な溶接を安定して行うこ
とが可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係わ
る金属材料の突き合わせ溶接方法では、元素の含有成分
が異なる金属材料の溶接において、突き合わせ状態とし
た金属材料の突き合わせ部分を局部加熱して突き合わせ
溶接するにあたり、局部加熱部位で発生する溶接プラズ
マに含まれる各元素の波長のうち相手金属材料よりも相
対的に多く含まれる元素の波長の少なくとも1つの強
を測定しつつ突き合わせ溶接することとしたから、突き
合わせ状態とした金属材料を高エネルギ密度ビーム等の
局部加熱源を用いて突き合わせ溶接を行う場合に、局部
加熱源の照射位置,局部加熱源の品質,強度などのさま
ざまな因子に左右される溶接品質の良否がオンラインで
リアルタイムで直接知ることが可能となり、溶接狙い位
置ずれによる溶接不良の発生を未然に防止しないしは最
小限に抑えることが可能であり、高品質の溶接の自動化
が可能になるという著しく優れた効果がもたらされるこ
ととなり、また、本発明に係わる金属材料の突き合わせ
溶接装置では、元素の含有成分が異なる金属材料を突き
合わせ溶接する装置において、突き合わせ状態とした金
属材料の突き合わせ部分を局部加熱して溶融する局部加
熱源と、局部加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれ
各元素の波長のうち相手金属材料よりも相対的に多く
含まれる元素の波長の少なくとも1つの強度を測定する
プラズマセンサをそなえた構成としたから、本発明に係
わる金属材料の突き合わせ溶接方法の実施に有効なもの
であるという著しく優れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる金属材料の突き合わせ溶接装置
の一実施例を示し、とくに突き合わせ状態にある金属材
料およびレーザ加工機の加工ヘッド部分を示す斜面説明
図である。
【図2】本発明に係わる金属材料の突き合わせ溶接装置
の一実施例を示し、突き合わせ溶接装置の全体を示す概
略斜面説明図である。
【図3】本発明の一実施例において、レーザビームが金
属材料の突き合わせ部分に正確に照射されているときに
おける溶接ビード位置を示す断面説明図(図3の
(A))およびMg,Znのプラズマ強度を示すグラフ
(図3の(B))である。
【図4】本発明の一実施例において、レーザビームが金
属材料の突き合わせ部分よりも一方の金属材料2側にず
れているときにおける溶接ビードの位置を示す断面説明
図(図4の(A))およびMg,Znのプラズマ強度を
示すグラフ(図4の(B))である。
【図5】本発明の一実施例において、レーザビームが金
属材料の突き合わせ部分よりも他方の金属材料3側にず
れているときにおける溶接ビードの位置を示す断面説明
図(図5の(A))およびMg,Znのプラズマ強度を
示すグラフ(図5の(B))である。
【図6】本発明の他の実施例において、レーザビームが
金属材料の突き合わせ部分に正確に照射されているとき
における溶接ビード位置を示す断面説明図(図6の
(A))およびZnのプラズマ強度を示すグラフ(図6
の(B))である。
【図7】本発明の他の実施例において、レーザビームが
金属材料の突き合わせ部分よりも一方の金属材料2側に
ずれているときにおける溶接ビードの位置を示す断面説
明図(図7の(A))およびZnのプラズマ強度を示す
グラフ(図7の(B))である。
【図8】本発明の一実施例において、レーザビームが金
属材料の突き合わせ部分よりも他方の金属材料3側にず
れているときにおける溶接ビードの位置を示す断面説明
図(図8の(A))およびZnのプラズマ強度を示すグ
ラフ(図8の(B))である。
【図9】従来例における金属材料の突き合わせ溶接装置
を示す斜面説明図である。
【符号の説明】
1 金属材料の突き合わせ溶接装置 2 一方の金属材料 3 他方の金属材料 4 金属材料の突き合わせ部分 5 レーザビーム(局部加熱源) 6 レーザ加工機の加工ヘッド 7 溶接プラズマ 8 マグネシウム用プラズマセンサ 9 亜鉛用プラズマセンサ 11 データ解析部 12 加工機制御部 13 レーザ発振器 14 ビーム伝送光学系 15 溶接位置制御方向駆動部(移動手段) 16 溶接方向駆動部(移動手段) 17 溶接ビード
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 21/71 G01N 21/71 21/84 21/84 Z // B23K 103:10 (56)参考文献 特開 昭54−51097(JP,A) 特開 平5−66202(JP,A) 特開 平5−77074(JP,A) 特開 昭59−48644(JP,A) 特開 昭59−159065(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 26/00 - 26/08 G01N 21/71 G01N 21/84 G01J 1/42

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元素の含有成分が異なる金属材料の溶接
    において、突き合わせ状態とした金属材料の突き合わせ
    部分を局部加熱して突き合わせ溶接するにあたり、局部
    加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれる各元素の波
    長のうち相手金属材料よりも相対的に多く含まれる元素
    の波長の少なくとも1つの強度を測定しつつ突き合わせ
    溶接することを特徴とする金属材料の突き合わせ溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 突き合わせ状態とした金属材料の突き合
    わせ部分を局部加熱して突き合わせ溶接するにあたり、
    局部加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれる各元素
    の波長のうち相手金属材料よりも相対的に多く含まれる
    元素の波長の少なくとも1つずつの強度を測定しつつ突
    き合わせ溶接する請求項1に記載の金属材料の突き合わ
    せ溶接方法。
  3. 【請求項3】 溶接プラズマに含まれる特定元素の波長
    の強度変化に応じて局部加熱位置を制御する請求項1ま
    たは2に記載の金属材料の突き合わせ溶接方法。
  4. 【請求項4】 元素の含有成分が異なる金属材料を突き
    合わせ溶接する装置において、突き合わせ状態とした金
    属材料の突き合わせ部分を局部加熱して溶融する局部加
    熱源と、局部加熱部位で発生する溶接プラズマに含まれ
    各元素の波長のうち相手金属材料よりも相対的に多く
    含まれる元素の波長の少なくとも1つの強度を測定する
    プラズマセンサをそなえたことを特徴とする金属材料の
    突き合わせ溶接装置。
  5. 【請求項5】 突き合わせ状態とした金属材料の突き合
    わせ部分を局部加熱して溶融する局部加熱源と、局部加
    熱部位で発生する溶接プラズマに含まれる各元素の波長
    のうち相手金属材料よりも相対的に多く含まれる元素の
    波長の少なくとも1つずつの強度を測定するプラズマセ
    ンサをそなえた請求項4に記載の金属材料の突き合わせ
    溶接装置。
  6. 【請求項6】 プラズマセンサにより検知された溶接プ
    ラズマに含まれる特定元素の波長の強度変化に応じて局
    部加熱源と突き合わせ状態とした金属材料との位置関係
    を相対的に変化させる移動手段をそなえた請求項4また
    は5に記載の金属材料の突き合わせ溶接装置。
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