JP2979662B2 - 包装用フィルム - Google Patents

包装用フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は食品包装用等に用いられ
る包装用フィルムに関する。詳しくは、本発明はカット
性、透明性、耐熱性、粘着性、水蒸気バリア性、非熱収
縮性及び食品安全性に優れた包装用フィルムに好適な延
伸積層フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、食品包装用に用いられるラップ用
フィルムとしては、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレ
ン、或いはポリ塩化ビニルを主原料とするものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ポリ塩
化ビニリデン系のフィルムは、加熱時の収縮が大きいと
いう不都合があり、ポリエチレン系のフィルムは油物
(例えば、食肉やてんぷら等)に接触しかつ高熱となっ
た場合は、フィルムが溶融してしまうという欠点があ
り、さらにポリ塩化ビニル系のフィルムは、沸騰熱湯に
接触すると白化現象を起すという問題がある。他方、包
装用フィルムとして耐熱性を有する樹脂としては脂肪族
ポリアミド樹脂が知られている。脂肪族ポリアミド樹脂
は、優れた耐熱性及び機械的強度を具備しているが、吸
湿性が高いため、本来の物性を保つことが難しい。特に
ナイロン−6およびナイロン−6/6,6、ナイロン−
6/6,10等の共重合ナイロンは、そのモノマー成分
であるε−カプロラクタムがフィルム表面へブリードす
るため、食品安全性の面より食品包装用の用途への使用
が制限されている。
【0004】また、かかるラップ用フィルムは、カット
性(切断のし易さ)において次のような問題点がある。
即ち、ラップ用フィルムは通常、紙管などのケースに収
納してあり、このケースに取付けられた「のこ刃」と呼
ばれる切断刃に当ててフィルムを引き取って適宜の長さ
に切断するものである。フィルムの切断に利用される
「のこ刃」としては、一般に0.2mm厚程度の鉄板を
のこぎり型に打ち抜いただけの簡単な刃が使用されてお
り、また、この「のこ刃」を支えるケースについても、
350〜700g/m2 程度のコートボール紙製の紙箱
が使われており、剛性は極く低い。
【0005】この種のフィルムは、このような簡単な切
断機構によっても、使用者の意志に従って容易に切断さ
れることが要請されるのであるが、実際は、ケースや
「のこ刃」が変形したりするばかりでなく、フィルムが
変形したり、「のこ刃」から外れた位置で切断が起こっ
たりする場合がある。具体的に述べると、従来のポリ塩
化ビニリデン系のフィルムは、切断の際、フィルムの一
部に裂け目ができると、この裂け目が広がって、「のこ
刃」に沿って切断されることなく斜めに切れてしまう傾
向がある。また従来のポリエチレン系のフィルムは、切
断時にかなりの引張力を要し、ケースが曲折したりする
ばかりでなく、フィルムが変形したりすることがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは従来のラッ
プ用フィルムの上記問題点の解決された包装用フィルム
を製造すべく鋭意検討を重ねた結果、脂肪族ポリアミド
樹脂の両側に特定組成のポリプロピレン系樹脂組成物を
積層したものを、フィルムの引取方向に延伸することに
より、上記問題点が解消され、かつポリアミド樹脂本来
の特性(耐熱性及び機械的強度)を損うことなく、カッ
ト性、透明性、耐熱性、粘着性、水蒸気遮断性、非熱収
縮性および食品安全性に優れた包装用フィルムが得られ
ることを見出して本発明に到達した。
【0007】即ち本発明の要旨は、少なくとも外層、中
間層及び内層の3層を有し、かつ該外層及び内層が
(A)ポリプロピレン系樹脂100重量部、(B)ポリ
ブテン又はポリイソブチレン3〜30重量部及び(C)
ポリグリセリン脂肪酸エステル0.2〜5重量部からな
るポリプロピレン系樹脂組成物からなり、該中間層が、
(D)脂肪族ポリアミド樹脂からなる積層フィルムを該
フィルムの引取方向に延伸倍率2.0〜4.5倍で延伸
して得られたものであり、フィルム全体の厚みが40μ
m以下であり、かつ上記中間層の厚みがフィルム全体の
厚みの10〜90%の範囲であることを特徴とする包装
用フィルムに存する。
【0008】以下、本発明を具体的に説明する。本発明
の延伸積層フィルムは、外層、中間層及び内層という少
なくとも3つの樹脂層から構成されている。該延伸積層
フィルムの外層及び内層は、(A)ポリプロピレン系樹
脂100重量部、(B)ポリブテン又はポリイソブチレ
ン3〜30重量部および(C)ポリグリセリン脂肪酸エ
ステル0.2〜5重量部からなるポリプロピレン系樹脂
組成物である。また、中間層は(D)脂肪族ポリアミド
樹脂である。
【0009】本発明の組成物の(A)成分であるポリプ
ロピレン系樹脂は、(B)及び(C)成分に比べて多量
に配合されており、該組成物の基材として用いられるも
のである。また、ここで用いることのできるポリプロピ
レン系樹脂としては、プロピレンホモポリマーであって
も、プロピレンと少量の他の共重合成分(例えばエチレ
ン、ブテン等)とのコポリマーであってもよい。プロピ
レンホモポリマーとしてはアイソタクチックポリプロピ
レン、シンジオタクチックポリプロピレン、またはアタ
クチックポリプロピレンを挙げることができるが、この
内では、アイソタクチックポリプロピレンが好ましい。
さらに、プロピレンとエチレン等他の共重合成分とのコ
ポリマーとしては、ランダムコポリマー、ブロックコポ
リマーのいずれであってもよい。なお、この(A)成分
であるポリプロピレン系樹脂の物性は、各種用途や条件
に応じて適宜選定すればよいが、通常はメルトフローレ
ート(MFR)0.5〜20g/10分(JIS K
6758に準拠し、230℃、2.16kg荷重で測定
した値)、密度0.89〜0.91g/cm3 のものが
好ましい。
【0010】本発明の組成物の(B)成分であるポリブ
テン又はポリイソブチレンは、増粘剤として作用し、フ
ィルムに優れた粘着性を付与する。このポリブテン又は
ポリイソブチレンの配合量は通常は(A)成分であるポ
リプロピレン系樹脂100重量部に対して3〜30重量
部、好ましくは、5〜20重量部とする。配合量が3重
量部より少ないと、充分な粘着性を示さず、逆に30重
量部を超えると多量のブリーディングによるべとつきが
生じ、また、耐熱性が低下するので好ましくない。な
お、ここで用いるポリブテン又はポリイソブチレンの物
性は、配合量、他成分の種類、目的とする組成物の用途
等に応じて適宜定めることができるので、特に制限はな
いが、通常は数平均分子量400〜3000の範囲のも
のが好ましい。
【0011】本発明の組成物の(C)成分であるポリグ
リセリン脂肪酸エステルは(B)成分であるポリブテン
又はポリイソブチレンと併用することにより、フィルム
の粘着性を増大させる。このポリグリセリン脂肪酸エス
テルとは、グリセリンの縮合重合体の水酸基のうち、少
なくとも1個が炭素数8〜22の高級脂肪酸でエステル
化された化合物である。ここでグリセリン縮合重合体は
重合度が通常2〜10、好ましくは2〜6の縮合重合体
である。グリセリンの縮合重合体の水酸基のうち、エス
テル化した水酸基の数は1個以上であり、好ましくは1
個以上かつ水酸基の数の70%以下、より好ましくは1
個以上かつ水酸基の数の60%以下である。高級脂肪酸
は炭素数8〜22の脂肪酸であれば、飽和でも不飽和で
もよく、通常炭素数10〜18の脂肪酸であることが好
ましい。ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、例え
ば、ジグリセリンモノラウレート、ジグリセリンモノパ
ルミテート、ジグリセリンモノオレート、ジグリセリン
モノステアレート、ジグリセリンジオレート、トリグリ
セリンモノオレートなどを挙げることができる。
【0012】これらのポリグリセリン脂肪酸エステル
は、勿論2種以上併用してもよい。このポリグリセリン
脂肪酸エステルの配合量は、通常(A)成分であるポリ
プロピレン系樹脂100重量部に対して0.2〜5重量
部とする。配合量が0.2重量部より少ないと、(B)
成分であるポリブテン又はポリイソブチレンとの相乗効
果が起こらず、逆に5重量部を超えると、多量のブリー
ディングによるべとつきや臭いが生じ、又、ゲルが多発
するので好ましくない。
【0013】一方、本発明の包装用フィルムの中間層を
構成する脂肪族ポリアミドとしては、ナイロン−6、ナ
イロン−6,6、ナイロン−6,10およびナイロン6
/6,6共重合体、ナイロン6/6,10共重合体等を
例示することができる。
【0014】本発明の包装用フィルムは、先ず任意の積
層法によって、外層と内層が上記ポリプロピレン系樹脂
組成物からなり中間層が上記脂肪族ポリアミド樹脂から
なる未延伸積層フィルムを成形し、次いで該未延伸積層
フィルムをフィルムの引取方向(縦方向)に一軸延伸す
ることにより成形される。未延伸積層フィルムの製造法
(積層法)としては、熱接着法、押出又はドライラミネ
ーション法、共押出法等が挙げられるが、特に好ましい
のは共押出法による成形である。
【0015】該共押出成形としては、Tダイ成形法、空
冷式または水冷式インフレーション成形法が採用される
が、この内では、Tダイ成形法又は、水冷式インフレー
ション成形法が好ましい。すなわち、溶融押出しされた
樹脂を上記成形法により急冷することにより、より透明
性に優れたフィルムが得られる。上記共押出成形により
得られた未延伸多層フィルムは、次いでフィルムの引取
方向(縦方向)に延伸倍率2〜4.5倍、好ましくは
2.5〜4倍に一軸延伸する。該延伸倍率が2倍未満で
はフィルムのカット性が不十分であり、また4.5倍よ
り大きいと延伸性が低下し、破断もしくはフィルムに延
伸むらができるので望ましくない。該延伸処理は上記未
延伸フィルムをそのまま或は所定の幅にスリットしたも
のを加熱し、例えば延伸ロールの周速度を変化させるこ
とによりフィルムの引取方向即ち縦方向に延伸させる方
法等により行なわれる。該延伸処理における予熱温度と
しては、通常〔ポリプロピレン系樹脂の融点−10℃〕
以下、望ましくは40〜140℃の範囲で行なうのが好
適である。
【0016】また延伸後の熱固定温度は該予熱温度より
高い温度とし、さらにフィルムのしわ防止、横強度向上
のためには、出来るだけ高い温度とすることが好まし
く、通常は〔ポリプロピレン系樹脂の融点−10℃〕以
下、望ましくは80〜150℃の範囲で行なうのが好適
である。該予熱及び熱固定温度が〔ポリプロピレン系樹
脂の融点−10℃〕より高い場合は、延伸ロールにフィ
ルムが溶融付着し、また、予熱温度が40℃未満では、
脂肪族ポリアミド樹脂が予熱不十分のために延伸困難と
なり、フィルム破断が起こるので望ましくない。
【0017】本発明の包装用フィルムの厚みとしては4
0μm以下、好ましくは2〜30μm、さらに好ましく
は5〜20μmの範囲であり、また中間層の厚みはフィ
ルム全体の厚みに対して10〜90%の範囲である。該
フィルムの厚みが40μmより大きいとフィルム切断時
の引裂強度が大きくなりすぎ、ラップフィルムの用途に
は不敵である。中間層の厚みが全体厚みの10%より小
さいとポリアミド樹脂本来の耐熱性、機械的強度等を維
持することはできず、また一軸延伸ポリプロピレンフィ
ルムとしての物性が支配的になるので、延伸方向に裂け
易くなる。中間層の厚みは全体厚みの15%以上である
のが好ましい。逆に90%より大きいと、ポリプロピレ
ン層の厚みが薄くなり、共押出成形により均一に中間層
を覆うことが困難となる。中間層の厚みは全体厚みの8
0%以下であるのが好ましい。
【0018】本発明の延伸積層フィルムの層構造は、本
質的には外層/中間層/内層の少なくとも3層の樹脂層
からなるものであるが、本発明の主旨を逸脱しない限り
において、更に他の樹脂層を加えて4層以上の構造とす
ることも差し支えない。このような4層以上の構造とし
ては、例えば外層と中間層、又は内層と中間層の間に接
着層等を有するもの、あるいは外層の外側や内層の内側
に更に樹脂層をもうけたもの、等が挙げられる。また、
各層に適当な接着成分を添加することにより、接着層を
設けずに3層構成のままで、各層間の剥離を防止するこ
ともできる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の具体的態様について実施例に
より更に詳しく説明するが、本発明はその要旨を越えな
い限りこれら実施例によって限定されるものではない。
実施例中の測定は下記の方法で行なった。 (1)透湿性 JIS Z 0208に準じ、40℃、90%RHの条
件で測定した。測定結果はgmm/m2 ・24hr単位
で表わす。 (2)透明性(ヘーズ値) JIS K 6714に準拠し、ヘーズメーターにより
測定した。測定結果は%単位で表わす。 (3)耐熱温度 幅30mm、長さ14cmの短冊状フィルム試料片の上
下25mmに紙をあて10 gの重りを下げる。1時間
で切れない最高雰囲気温度を10℃刻みで測定した。
【0020】(4)熱収縮率 打抜き治具によりフィルムを直径10mmの試料にし、
これをシリコーンオイルを入れたアルミパン中に浸し、
このアルミパンを140℃のホットプレート上に置く。
アルミパンに熱を奪われるため一旦ホットプレートの温
度は下がるが、これが、140℃になってから45秒後
にサンプルを取り出し、そのサイズ変化を測定する。測
定結果は%で表わす。 (5)カット性 フィルムを芯管に巻き、ラップフィルム用ケースに収納
し、のこ刃による切断テストを行ない、4段階レベル
(良好、普通、やや不良、不良)によって評価した。な
お、評価の基準として市販のラップフィルムのカットレ
ベルを普通として評価した。
【0021】(6)粘着強度 軽く2枚のフィルムを重ね合せ、そのフィルム上を25
mmφ、幅150mmのロールにて線圧0.3kg/c
mで3回加圧し、5分以内に2枚のフィルムを剪断剥離
する場合と、180℃方向に剥離する場合に要する力を
インストロンタイプの引張試験機で表1の条件で測定し
た。
【表1】
【0022】実施例1〜3、比較例1〜7 (A)成分のポリプロピレン系樹脂としてプロピレン−
エチレンランダム共重合体(MFR=9.0、密度0.
89;三菱化成株式会社製、商品名 三菱ポリプロ65
00J)を、 (B)成分としてポリブテン(平均分子量580;日本
油脂株式会社製、商品名ニッサンポリブテン015S
H)を、 (C)成分としてジグリセリンモノオレート(理研ビタ
ミン株式会社製)を用い、各成分の配合量を表2に示す
量として、ブレンダーにて混合した。その後、直径30
mmの2軸押出機を用いて220℃の押出条件にてペレ
ット化してポリプロピレン系樹脂組成物を製造した。
【0023】次に上記ポリプロピレン系樹脂組成物10
0重量部に対して無水マレイン酸変性ポリプロピレンを
5重量部ドライブレンドし、これを450mm幅、2種
3層共押出Tダイ成形機を用いて、上記ポリプロピレン
系樹脂組成物を直径50mmの押出機に投入し、また
(D)成分の脂肪族ポリアミドとしてナイロン−6/
6,6共重合体(三菱化成株式会社製、商品名ノバミッ
ド2030;ノバミッドは登録商標)を直径40mmの
押出機に表2に示す量を投入して、ダイス温度270℃
で同時に押出し、チルロール温度25℃、引取速度20
m/分の条件で製膜して、外層(ポリプロピレン系樹脂
組成物)/中間層(ナイロン−6/6,6)/内層(ポ
リプロピレン系樹脂組成物)からなる2種3層フィルム
を得た。なお、無水マレイン酸変性ポリプロピレンをポ
リプロピレン系樹脂組成物層とナイロン層の間の層間分
離を防止するために添加した。次いで該フィルムをロー
ル延伸により予熱温度60℃、熱固定温度120℃で、
表2に示す倍率にて一軸延伸し、フィルム厚み10μm
の多層フィルムを得た。得られたフィルムの透湿度、透
明性、耐熱温度、熱収縮率、カット性及び粘着強度を測
定した。結果を表3に示す。
【表2】
【表3】 なお、比較例2は原反フィルムにモノグリセリド過剰添
加に起因するすじが発生し、良好なフィルムが得られな
かったため、比較例5は延伸時に破断が発生し、サンプ
リング不可能であったためフィルム物性の評価はできな
かった。また比較例6のカット性やや不良なフィルムが
少し伸びるのでカットしずらかったためであり、比較例
7のカット性不良は縦裂けしてしまうためである。
【0024】
【本発明の効果】本発明の包装用フィルムはカット性、
透明性、耐熱性、粘着性、水蒸気バリア性及び非熱収縮
性に優れ、またナイロン−6及びその共重合ナイロンの
原料モノマーであるε−カプロラクタムのフィルム表面
へのブリーディングをポリプロピレン系樹脂を積層する
ことにより抑制するために、食品安全性にも優れてい
る。よって本包装用フィルムは特に、食品包装用のスト
レッチフィルム、ラップフィルム等に好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 9:00 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B32B 1/00 - 35/00 B65D 65/00 - 65/46 B29C 55/00 - 55/30

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも外層、中間層及び内層の3層
    を有し、かつ該外層及び内層が(A)ポリプロピレン系
    樹脂100重量部、(B)ポリブテン又はポリイソブチ
    レン3〜30重量部及び(C)ポリグリセリン脂肪酸エ
    ステル0.2〜5重量部からなるポリプロピレン系樹脂
    組成物からなり、該中間層が、(D)脂肪族ポリアミド
    樹脂からなる積層フィルムを該フィルムの引取方向に延
    伸倍率2.0〜4.5倍で延伸して得られたものであ
    り、フィルム全体の厚みが40μm以下であり、かつ上
    記中間層の厚みがフィルム全体の厚みの10〜90%の
    範囲であることを特徴とする包装用フィルム。
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