JP2976718B2 - 磁気テープ記録再生装置 - Google Patents

磁気テープ記録再生装置

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JP2976718B2
JP2976718B2 JP4259356A JP25935692A JP2976718B2 JP 2976718 B2 JP2976718 B2 JP 2976718B2 JP 4259356 A JP4259356 A JP 4259356A JP 25935692 A JP25935692 A JP 25935692A JP 2976718 B2 JP2976718 B2 JP 2976718B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声等の情報の記録再生
を行う磁気テープ記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音声信号をディジタル信号に変換
して磁気テープ上に記録再生する高品質音の記録再生装
置の商品化が行われているが、従来のアナログ方式の磁
気テープ記録再生装置に比べ高価であるため、より簡単
な構成で高性能な記録再生装置が望まれている。
【0003】以下に、従来の磁気テープ記録再生装置に
ついて説明する。図7は従来例における磁気テープ記録
再生装置のブロック図である。
【0004】図7において、1は磁気テープ、2はキャ
プスタン、3はピンチローラ、4は駆動回路5によって
キャプスタンを回転させるキャプスタンモータ、5はキ
ャプスタン2の回転速度が入力される目標速度31にな
るようにキャプスタンモータ4を駆動する駆動回路、6
はキャプスタン2の回転速度とその目標速度31との差
を取る引算器で、キャプスタン2の回転速度の検出方法
としては、キャプスタンモータの逆起電力から検出する
方法や回転速度に応じた周波数を発生させる方法等が用
いられる。7はD/A変換器16の出力と引算器6の出
力とを加算する加算器、8は磁気テープ1にディジタル
信号を記録再生する磁気ヘッド、9は磁気ヘッド8によ
り再生された再生信号をディジタル信号に復調する復調
回路、10は復調回路9の出力から同期信号とアドレス
信号とを検出し、再生基準信号との位相誤差を検出する
位相誤差検出回路、14は位相誤差検出回路10で検出
された位相誤差を駆動回路5にフィードバックするため
のゲインを乗じる位相ゲイン乗算回路、16は位相ゲイ
ン乗算回路11のディジタル出力をアナログ電圧に変換
するD/A変換器である。
【0005】以上のように構成された従来の磁気テープ
記録再生装置について、以下その動作について説明す
る。
【0006】記録時には、駆動回路5,キャプスタンモ
ータ4,キャプスタン2,ピンチローラ3,引算器6か
らなる速度制御ループでキャプスタン2が磁気テープ1
の目標速度に応じた回転速度になるように駆動回路5に
引算器6の出力が入力され、目標速度31とキャプスタ
ン回転速度との誤差がフィードバックされ、駆動回路5
によってキャプスタン2を所定の速度で回転させる。磁
気テープ1は、回転するキャプスタン2とピンチローラ
3とによって駆動され走行する。次に、記録されるディ
ジタル信号と前記ディジタル信号の所定の容量毎に付加
された同期信号とアドレス信号とを、変調回路(図示せ
ず)によって変調し、内部の基準信号に同期させて磁気
ヘッド8によって磁気テープ1上に記録する。
【0007】再生時には、まず、記録時と同様にして駆
動回路5,キャプスタンモータ4,キャプスタン2,ピ
ンチローラ3,引算器6からなる速度制御ループで駆動
回路5に目標速度31とキャプスタン回転速度との誤差
をフィードバックし、磁気テープ1を走行させる。この
とき、テープ走行速度は機器によって差があるため、再
生時のテープ走行速度が記録時のテープ走行速度に対し
誤差を有してしまう。したがって、再生信号を前記基準
信号に同期させて再生するには、記録時のテープ走行速
度になるようにテープ走行速度を調整し、前記再生信号
と前記基準信号の位相を合わせなければならない。
【0008】再生時のテープ走行速度を記録時のテープ
走行速度に合わせ、再生信号の位相を基準信号に合わせ
るためには、まず、磁気ヘッド8で再生されたディジタ
ル信号を復調回路9によってディジタル信号に復調させ
る。位相誤差検出回路10は復調回路9の出力から同期
信号とアドレス信号とを検出し、検出した前記同期信号
あるいはアドレス信号と基準信号との位相誤差を、十分
に高い周波数のクロックで測定し出力する。
【0009】次に、位相ゲイン乗算回路14で位相誤差
検出回路10の出力に所定の位相ゲインを乗算し、D/
A変換器16によりアナログ電圧に変換し加算器7に出
力する。加算器7では引算器6の出力とD/A変換器1
6の出力とを加算し駆動回路5へ入力することによっ
て、再生時のテープ走行速度を記録時の走行速度に合わ
せ、前記再生信号の位相を前記再生基準信号に合わせ磁
気テープ1を記録時の速度で再生していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、記録時と再生時のテープ走行速度の差が
大きい場合は、位相誤差を駆動回路5へフィードバック
開始するときの前記位相誤差の値は不定であるため、位
相誤差を駆動回路5へフィードバックを開始するときに
位相誤差が大きいと前記再生信号の位相を前記再生基準
信号に合わせるのに時間がかかり、前記再生信号の位相
を前記再生基準信号に合わせる前に位相誤差検出回路1
0の位相検出の限界を越えてしまうという課題を有して
いた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、簡単な構成で、記録時のテープ走行速度に対して再
生時のテープ走行速度の差が大きい場合においても、位
相検出の限界を越える前に、すばやく、再生時のテープ
走行速度を記録時の走行速度に合わせ、前記再生信号の
位相を前記再生基準信号に合わせることができる磁気テ
ープ記録再生装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁気テープ記録再生装置は、キャプスタンを
所定の速度で回転させるキャプスタン駆動手段と、前記
キャプスタンが所定内の速度で回転しているかどうかを
判定する回転速度判定手段と、再生したディジタル信号
を処理する基準となる内部の基準信号を発生し、かつ、
キャプスタンが所定外の速度から所定内の速度になった
とき、最初に再生されたアドレス信号に同期して前記基
準信号のリセットを行う基準信号発生手段と、前記基準
信号発生手段から出力される基準信号と再生信号の前記
同期信号あるいは前記アドレス信号との位相差を求め、
位相誤差信号として出力する位相誤差検出手段と、前記
位相誤差検出手段から出力される位相誤差に所定の定数
を乗算する位相ゲイン乗算手段とを備え、磁気テープの
再生時に、前記キャプスタン駆動手段により前記磁気テ
ープをデータが再生可能な所定内の速度で走行させ、前
記回転速度判定手段により前記キャプスタンが所定内の
速度で回転していることを検出したなら、前記基準信号
発生手段を再生される同期信号あるいはアドレス信号に
合わせてリセットし、前記位相誤差検出手段から出力さ
れる位相誤差に所定の定数を乗算し、前記キャプスタン
駆動手段にフィードバックする構成となっている。
【0013】また、本発明の磁気テープ記録再生装置
は、キャプスタンを回転させるキャプスタン駆動手段
と、再生信号の前記同期信号あるいは前記アドレス信号
の周期を求め目標周期との差を出力する速度誤差検出手
段と、前記速度誤差検出回路から出力される速度誤差に
所定の定数を乗算する速度ゲイン乗算手段と、前記速度
誤差検出手段の出力が所定内の値であるかどうかを判定
する速度誤差判定手段と、再生したディジタル信号を処
理する基準となる内部の基準信号を発生し、かつ、前記
速度誤差検出手段の出力が所定外の値から所定内の値に
なったとき、最初に再生されたアドレス信号に同期して
前記基準信号のリセットを行う基準信号発生手段と、前
記基準信号発生手段から出力される基準信号と再生信号
の前記同期信号あるいは前記アドレス信号との位相差を
求め、位相誤差信号として出力する位相誤差検出手段
と、前記位相誤差検出手段から出力される位相誤差に所
定の定数を乗算する位相ゲイン乗算手段と、前記速度ゲ
イン乗算手段の出力と前記位相ゲイン乗算手段の出力と
を加算する加算手段とを備え、磁気テープの再生時に、
前記キャプスタン駆動手段により前記磁気テープを所定
内の速度で走行させ、前記速度誤差検出手段により再生
された同期信号とアドレス信号の周期から速度誤差を求
め、前記速度ゲイン乗算手段により前記速度誤差に所定
の定数を乗算し、その結果を前記キャプスタン駆動手段
にフィードバックして前記速度誤差を所定の値以下に制
御したなら、前記基準信号発生手段を前記再生される同
期信号あるいはアドレス信号に合わせてリセットし、前
記位相誤差検出手段から出力される位相誤差に所定の定
数を乗算し、前記加算手段により前記速度ゲイン乗算手
段の出力と前記位相ゲイン乗算手段の出力とを加算し、
前記加算した出力を前記キャプスタン駆動手段にフィー
ドバックする構成となっている。
【0014】
【作用】本発明は上記した構成により、再生時に、磁気
テープ上に記録された同期信号とアドレス信号とが再生
されたなら、基準信号発生手段を前記再生される同期信
号あるいはアドレス信号に合わせてリセットし、その
後、位相誤差検出手段から出力される位相誤差に所定の
定数を乗算し、キャプスタン駆動手段にフィードバック
するようにしたため、位相誤差を前記キャプスタン駆動
手段へフィードバック開始するときの位相誤差の値は零
となり、記録時と再生時のテープ走行速度の差が大きい
場合においても、前記再生信号の位相誤差が位相誤差検
出手段での位相検出の限界を越える前に、すばやく、再
生時のテープ走行速度を記録時の走行速度に合わせ、前
記再生信号の位相を前記再生基準信号に合わせることが
できる。
【0015】また、本発明は上記した構成により、再生
時に、磁気テープ上に記録された同期信号とアドレス信
号とが再生されたなら、速度誤差検出回路から出力され
る速度誤差に所定の定数を乗算し、前記キャプスタン駆
動手段にフィードバックして前記速度誤差を所定の値以
下に制御し、その後、基準信号発生手段を前記再生され
る同期信号あるいはアドレス信号に合わせてリセット
し、その後、位相誤差検出手段から出力される位相誤差
に所定の定数を乗算し、キャプスタン駆動手段にフィー
ドバックするようにしたため、位相誤差を前記キャプス
タン駆動手段へフィードバック開始するときの速度誤
差、位相誤差を略零とすることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。
【0017】図1は本発明の第1の実施例における磁気
テープ記録再生装置のブロック図、図2は位相誤差検出
回路10の内部構成例のブロック図、図3は図2の位相
誤差検出回路10の各部での信号の波形を示す要部動作
波形図、図4は基準信号発生回路11の内部構成例のブ
ロック図を示すものである。
【0018】図1において、1は磁気テープ、2はキャ
プスタン、3はピンチローラ、4はキャプスタンモー
タ、5は駆動回路、6は引算器、7は加算器、8は磁気
ヘッド、9は復調回路、10は位相誤差検出回路、14
は位相ゲイン乗算回路、16はD/A変換器、31は目
標速度で、これらは従来例と同様のものである。30は
図示しないFG(周波数発生器)等により検出されたキ
ャプスタン回転速度、11は第1のコンパレータ12の
出力の立上がりエッジが入力されたなら、最初のアドレ
ス検出信号の立上がりエッジに同期してリセットされ、
再生信号の処理を行う基準となる基準信号を発生する基
準信号発生回路、12は引算器6の出力信号と速度誤差
下限値32との比較を行い、引算器6の出力信号の方が
小のときにはHレベルを、引算器6の出力信号の方が大
のときにはLレベルの速度誤差比較信号を出力する第1
のコンパレータ、32は再生信号が読取り可能となる速
度誤差の下限値を表す速度誤差下限値、13は第1のコ
ンパレータ12の出力信号がHレベルとなってから、ア
ドレス検出信号の立上がりエッジが2つ以上入力するま
での期間分の遅延を行う遅延回路である。15は遅延回
路13の出力に応じてONあるいはOFFの状態となる
切換スイッチである。
【0019】図2において、101はクロック発生器、
102は基準信号201の立下がりでクリアされ、クロ
ック発生器101の出力を計数するカウンタ、103は
再生信号202から同期信号あるいはアドレス信号20
3を検出するアドレス検出回路、104はアドレス検出
信号203の立上がりエッジでカウンタ102のカウン
トデータをラッチするラッチ回路、105はラッチ回路
104の出力から位相差目標値200を引く引算器であ
り、ラッチ回路104には基準信号201の立上がりエ
ッジからアドレス検出信号203の立上がりエッジの期
間にクロック発生器101で発生されたクロックパルス
数が保持、出力され、引算器105により位相差目標値
200を引いた値が出力される。位相差目標値200
は、基準信号201の立上がりエッジから立下がりエッ
ジの期間に相当するクロックパルス数が設定され、位相
誤差信号204は、アドレス検出回路103の出力信号
の立上がりエッジが基準信号201の立上がりエッジと
等しい場合は零となり、それより早い場合は負の値、遅
い場合は正の値となる。
【0020】ここで、基準信号201と再生信号との位
相差が所定の値より大きい場合は、基準信号201の立
下がりでカウンタ102がリセットされてから、アドレ
ス検出信号203の立上がりエッジがラッチ回路104
に入力される前に、カウンタ102がオーバーフローを
起こす。したがって、カウンタ102がオーバーフロー
を起こす位相差が位相誤差検出の限界となる。
【0021】図3において、Aは基準信号201の変化
を、Bはカウンタ102の出力信号の変化を、Cはアド
レス検出回路103の出力信号の変化を、Dはラッチ回
路104の出力信号の変化を、Eは引算器105の出力
の変化をそれぞれ示しており、Aの立下がりエッジでカ
ウンタ102がリセットされ、F−Fのタイミングで第
1のコンパレータ12の出力信号がLレベルからHレベ
ルに切替わってCの立上がりエッジで基準信号201が
リセットされ、G−Gのタイミングで遅延回路13によ
り切換えスイッチ15がONの状態にされるタイミング
を示している。
【0022】図4において、205は第1のコンパレー
タ12の出力である速度誤差比較信号、106は、速度
誤差比較信号205がLレベルのときはLレベルを出力
し、速度誤差比較信号205がLレベルからHレベルに
変わると最初のアドレス検出信号203の立上がりエッ
ジに同期してLレベルからHレベルに変化するリセット
信号を発生するリセット信号発生回路で、フリップフロ
ップ等で構成される。107はクロック発生器、108
はリセット信号発生回路106の出力信号の立上がりエ
ッジでリセットされ、クロック発生器107の出力を分
周する分周器である。このように基準信号201は、速
度誤差比較信号205がLレベルからHレベルに変わっ
てから最初のアドレス検出信号の203の立上がりエッ
ジに同期してリセットされ出力される。
【0023】以上のように構成された本実施例の磁気テ
ープ記録再生装置について、以下その動作について説明
する。
【0024】記録時は従来例と同様の方法で行うため、
再生時について説明する。再生時のテープ走行速度を記
録時のテープ走行速度に合わせ、再生信号の位相を内部
の基準信号に合わせるために、まず、記録時と同様にし
て駆動回路5,キャプスタンモータ4,キャプスタン
2,ピンチローラ3,引算器6からなる速度制御ループ
で駆動回路5にキャプスタン回転速度30と目標速度3
1との誤差をフィードバックし、キャプスタン2を所定
の速度で回転させる。磁気テープ1は、回転するキャプ
スタン2とピンチローラ3とによって駆動され走行す
る。第1のコンパレータ12は、引算器6の出力信号と
速度誤差下限値32とを比較し、引算器6の出力が速度
誤差下限値32に比べ大であるときLレベルを出力す
る。このとき、切換えスイッチ15はOFFの状態とな
る。引算器6の出力信号の絶対値が小であるとき、すな
わち、テープ走行速度がデータを再生できる速度になっ
たとき、第1のコンパレータ12はHレベルを出力す
る。
【0025】次に、基準信号発生回路11は、第1のコ
ンパレータ12の出力信号がLレベルからHレベルに切
替わるとその立上がりエッジを検出し、次のアドレス検
出信号203の立上がりエッジに同期してリセットし基
準信号201を出力する。このときに位相誤差信号20
4は、カウンタ102の値により不定であるが、切換え
スイッチ15がOFFの状態であるため、駆動回路5へ
はフィードバックされない。一方、遅延回路13では、
第1のコンパレータ12の出力信号がLレベルからHレ
ベルに切替わってから、基準信号発生回路11がリセッ
トされた後の位相誤差信号204が出力されるまで、す
なわち、アドレス検出信号の立上がりエッジが2つ以上
入力するまでの期間分、第1のコンパレータ12の出力
信号を遅延し、切換えスイッチ15に出力する。したが
って、切換えスイッチ15は、基準信号発生回路11が
リセットされ、位相誤差信号204が零になった後、O
Nの状態にされる。
【0026】一方、磁気ヘッド8で再生された再生信号
は復調回路9によってディジタルの再生信号202に復
調され、位相誤差検出回路10により、再生信号202
から同期信号あるいはアドレス信号を検出し、アドレス
検出信号203と基準信号201との位相誤差を十分に
高い周波数のクロックで測定し、位相誤差信号204と
して出力される。次に、位相ゲイン乗算回路14では、
位相誤差204に所定の位相ゲインを乗算し出力する。
【0027】次に、遅延回路13の出力により、切換え
スイッチ15がONの状態になると、位相ゲイン14の
出力をD/A変換器16を介して第1の加算器7に入力
し、駆動回路5へフィードバックし、再生信号202の
位相を基準信号201に合わせる。このようにして、位
相誤差204を零にしてから駆動回路5へのフィードバ
ックを行うようにしたため、カウンタ102がオーバー
フローする前に、すばやく、再生信号202の位相を基
準信号201に合わせることができる。
【0028】以上のように本実施例によれば、キャプス
タン4の回転速度が目標速度31に対して速度誤差下限
値32より小さくなったときに基準信号発生回路11を
リセットし、その後に検出される位相誤差を駆動回路5
にフィードバックするため、位相誤差204を駆動回路
5へフィードバック開始するときの位相誤差は零とな
り、記録時のテープ走行速度に対して再生時のテープ走
行速度の差が大きい場合においても、位相検出の限界を
越える前に、すばやく、再生時のテープ走行速度を記録
時の走行速度に合わせ、再生信号202の位相を基準信
号201に合わせることができる。
【0029】次に、本発明の第2の実施例について述べ
る。図5は本発明の第2の実施例における磁気テープ記
録再生装置のブロック図、図6は速度誤差検出回路20
の内部構成例のブロック図を示すものである。
【0030】図5において、1は磁気テープ、2はキャ
プスタン、3はピンチローラ、4はキャプスタンモー
タ、5は駆動回路、6は引算器、7は第1の加算器、8
は磁気ヘッド、9は復調回路、10は位相誤差検出回
路、11は基準信号発生回路、13は遅延回路、14は
位相ゲイン乗算回路、15は切換スイッチ、16はD/
A変換器、30はキャプスタン回転速度、31は目標速
度であり、これらは第1の実施例と同様のものである。
17はアドレス検出信号の周期を外部の十分に高い周波
数のクロックでカウントすることにより検出し、目標周
期との差を求め速度誤差信号として出力する速度誤差検
出回路、18は速度誤差検出回路17で検出された速度
誤差を駆動回路5にフィードバックするためのゲインを
乗じる速度ゲイン乗算回路、19は速度誤差信号と速度
誤差下限値33との比較を行い、速度誤差信号の方が小
のときにはHレベルを、速度誤差信号の方が大のときに
はLレベルの速度誤差比較信号を出力する第2のコンパ
レータ、20は切換えスイッチ15を介して入力される
位相ゲイン乗算回路14の出力信号と速度ゲイン乗算回
路19の出力信号とを加算する第2の加算器、33は再
生信号から検出したアドレス検出信号の周期と記録時の
周期との誤差の下限値を表す速度誤差下限値である。
【0031】図6において、111はクロック発生器、
112はカウンタ、113は再生信号202からアドレ
ス信号を検出するアドレス検出回路で、位相誤差検出回
路10のものと兼用してもよい。114は遅延回路、1
15はラッチ回路、116は引算器、117はアドレス
信号の目標周期、すなわち、記録時のアドレス信号周期
を出力する目標周期出力回路であり、ラッチ回路115
はアドレス検出信号203の立ち上がりエッジでカウン
タ112のカウント信号をラッチする。また、カウンタ
112は遅延回路114を介し、ラッチ回路115にデ
ータがラッチされた直後にクリアされる。したがって、
ラッチ回路115にはアドレス検出信号203の出力期
間にクロック発生器111で発生されたクロックパルス
数が保持され、アドレス検出信号203の出力周期をデ
ジタル値で計数し引算器116に出力する。引算器11
6では、目標周期出力回路117から出力される目標周
期34とラッチ回路115の出力との引算を行い、速度
誤差信号206として出力する。
【0032】以上のように構成された本実施例の磁気テ
ープ記録再生装置について、以下その動作について説明
する。
【0033】記録時は従来例と同様の方法で行うため、
再生時について説明する。再生時のテープ走行速度を記
録時のテープ走行速度に合わせ、再生信号の位相を内部
の基準信号に合わせるために、まず、記録時と同様にし
て駆動回路5,キャプスタンモータ4,キャプスタン
2,ピンチローラ3,引算器6からなる速度制御ループ
で駆動回路5にキャプスタン回転速度30と目標速度3
1との速度誤差をフィードバックし、キャプスタン2を
所定の速度で回転させる。磁気テープ1は回転するキャ
プスタン2とピンチローラ3とによって駆動され走行
し、磁気ヘッド8で再生された再生信号を復調回路9に
よってディジタルの再生信号202に復調する。
【0034】次に、速度誤差検出回路17で、再生信号
202から同期信号あるいはアドレス信号を検出し、ア
ドレス検出信号203の周期を十分に高い周波数のクロ
ックで測定し、測定した周期と目標周期34との差を求
め、速度誤差信号206として出力する。速度ゲイン乗
算回路18では、速度誤差信号206に所定のゲインを
乗じ、第2の加算器20を介してD/A変換器16に出
力し、D/A変換器16の出力を第1の加算器7で引算
器6の出力と加算し駆動回路5へフィードバックし、再
生信号202の同期信号あるいはアドレス信号を記録時
の周期になるように制御する。
【0035】第2のコンパレータ19では、速度誤差信
号206の絶対値と速度誤差下限値33との比較を行
う。速度誤差下限値33に対し、速度誤差信号206の
絶対値が大のときには、第2のコンパレータの出力、す
なわち、速度誤差比較信号205がLレベルとなり、速
度誤差信号206の絶対値が小のときには、速度誤差比
較信号205がHレベルとなる。基準信号発生回路11
は、速度誤差比較信号205がLレベルからHレベルに
切替わると、次のアドレス検出信号203の立上がりエ
ッジに同期してリセットし基準信号201を出力する。
したがって、リセット直後の位相誤差信号204は零と
なる。
【0036】一方、遅延回路13では、基準信号発生回
路11がリセットされた後位相誤差信号204が出力さ
れるまでの期間分、速度誤差比較信号205を遅延し切
換えスイッチ15に出力する。したがって、切換えスイ
ッチ15は、基準信号発生回路11がリセットされ、位
相誤差信号204が略零になった後、ONの状態にされ
る。基準信号発生回路11がリセットした時点での位相
誤差信号204はカウンタ102の値により不定である
が、切換えスイッチ15はOFFの状態であるため、駆
動回路5へはフィードバックされない。
【0037】切換えスイッチ15は、速度誤差信号20
6の絶対値が速度誤差下限値33に比べ大であるときは
OFF状態に、小であるときにはON状態になるため、
第2の加算器20には、速度誤差信号206が速度誤差
下限値33より小さくなるまで位相誤差信号204は入
力されない。したがって、速度誤差下限値33を十分に
小さな値に設定することにより、位相誤差信号204が
第2の加算器20に入力する際には、速度誤差、位相誤
差を略零にすることができる。
【0038】次に、第2の加算器20では速度ゲイン乗
算回路18の出力信号と位相ゲイン乗算回路14の出力
を加算し、D/A変換器16に出力される。D/A変換
器16の出力信号は第1の加算器7に入力され、駆動回
路5へフィードバックされ、再生信号202の位相が基
準信号201に追従するように制御される。このよう
に、速度誤差、位相誤差をともに略零にしてから、位相
誤差信号204を駆動回路5へフィードバックするよう
にしたため、記録時のテープ走行速度に対して再生時の
テープ走行速度の差が大きい場合においても、すばや
く、かつ、安定に、再生信号202の位相を基準信号2
01に合わせることができる。
【0039】以上のように本実施例によれば、再生信号
202の同期信号あるいはアドレス信号の周期と目標周
期との差を求め、速度誤差として駆動回路5にフィード
バックし、速度誤差信号206が十分に小さくなったと
きに基準信号発生回路11をリセットし、その後、検出
した位相誤差信号204を駆動回路5にフィードバック
するようにしたため、位相誤差信号204を駆動回路5
へフィードバックする際には速度誤差、位相誤差を略零
とすることができる。
【0040】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、再生
時に、キャプスタン駆動手段により磁気テープをデータ
が再生可能な所定内の速度で走行させ、前記磁気テープ
上に記録された同期信号とアドレス信号とが再生された
なら、基準信号発生手段を前記再生される同期信号ある
いはアドレス信号に合わせてリセットし、その後、位相
誤差検出手段から出力される位相誤差に所定の定数を乗
算し、前記キャプスタン駆動手段にフィードバックする
ようにしたため、位相誤差を前記キャプスタン駆動手段
へフィードバック開始するときの位相誤差は零となり、
記録時と再生時のテープ走行速度の差が大きい場合にお
いても、前記再生信号の位相誤差が位相誤差検出手段で
の位相検出動作の限界を越える前に、すばやく、再生時
のテープ走行速度を記録時の走行速度に合わせ、前記再
生信号の位相を前記基準信号に合わせることができる。
【0041】また、本発明は、再生時に、キャプスタン
駆動手段により磁気テープをデータが再生可能な所定内
の速度で走行させ、前記磁気テープ上に記録された同期
信号とアドレス信号とが再生されたなら、速度誤差検出
回路から出力される速度誤差に所定の定数を乗算し、前
記キャプスタン駆動手段にフィードバックして前記速度
誤差を所定の値以下に制御し、その後、基準信号発生手
段を前記再生される同期信号あるいはアドレス信号に合
わせてリセットし、その後、相誤差検出手段から出力さ
れる位相誤差に所定の定数を乗算し、前記キャプスタン
駆動手段にフィードバックするようにしたため、位相誤
差を前記キャプスタン駆動手段へフィードバック開始す
るときの速度誤差、位相誤差は略零とすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図2】同第1の実施例における位相誤差検出回路の内
部構成例を示すブロック図
【図3】同第1の実施例における位相誤差検出回路の要
部動作波形図
【図4】同第1の実施例における基準信号発生回路の内
部構成例を示すブロック図
【図5】本発明の第2の実施例における磁気テープ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図6】同第2の実施例における速度誤差検出回路の内
部構成例を示すブロック図
【図7】従来例における磁気テープ記録再生装置の構成
を示すブロック図
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 キャプスタン 3 ピンチローラ 4 キャプスタンモータ 5 駆動回路 6 引算器 7 第1の加算器 8 磁気ヘッド 9 復調回路 10 位相誤差検出回路 11 基準信号発生回路 12 第1のコンパレータ 13 遅延回路 14 位相ゲイン乗算回路 15 切換えスイッチ 16 D/A変換器 17 速度誤差検出回路 18 速度ゲイン乗算回路 19 第2のコンパレータ 20 第2の加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 隅田 勝利 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭64−16198(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピンチローラとキャプスタンとにより磁
    気テープを駆動し、ディジタル信号に所定の容量毎に同
    期信号とアドレス信号とを付加して前記磁気テープ上に
    記録再生を行う磁気テープ記録再生装置であって、 前記キャプスタンを所定の速度で回転させるキャプスタ
    ン駆動手段と、 前記キャプスタンが所定内の速度で回転しているかどう
    かを判定する回転速度判定手段と、 再生したディジタル信号を処理する基準となる内部の基
    準信号を発生し、かつ、前記キャプスタンが所定外の速
    度から所定内の速度になったとき、最初に再生されたア
    ドレス信号に同期して前記基準信号のリセットを行う基
    準信号発生手段と、 前記基準信号発生手段から出力される基準信号と再生信
    号の前記同期信号あるいは前記アドレス信号との位相差
    を求め、位相誤差信号として出力する位相誤差検出手段
    と、 前記位相誤差検出手段から出力される位相誤差に所定の
    定数を乗算する位相ゲイン乗算手段とを備え、 前記磁気テープの再生時に、前記キャプスタン駆動手段
    により前記磁気テープをデータが再生可能な所定内の速
    度で走行させ、前記回転速度判定手段により前記キャプ
    スタンが所定内の速度で回転していることを検出したな
    ら、前記基準信号発生手段を再生される同期信号あるい
    はアドレス信号に合わせてリセットし、前記位相誤差検
    出手段から出力される位相誤差に所定の定数を乗算し、
    前記キャプスタン駆動手段にフィードバックするように
    した磁気テープ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 ピンチローラとキャプスタンとにより磁
    気テープを駆動し、ディジタル信号に所定の容量毎に同
    期信号とアドレス信号とを付加して磁気テープ上に記録
    再生を行う磁気テープ記録再生装置であって、 前記キャプスタンを回転させるキャプスタン駆動手段
    と、 再生信号の前記同期信号あるいは前記アドレス信号の周
    期を求め目標周期との差を出力する速度誤差検出手段
    と、 前記速度誤差検出手段から出力される速度誤差に所定の
    定数を乗算する速度ゲイン乗算手段と、 前記速度誤差検出手段の出力が所定内の値であるかどう
    かを判定する速度誤差判定手段と、 再生したディジタル信号を処理する基準となる内部の基
    準信号を出力し、かつ、前記速度誤差検出手段の出力が
    所定外の値から所定内の値になったとき、最初に再生さ
    れたアドレス信号に同期して前記基準信号のリセットを
    行う基準信号発生手段と、 前記基準信号発生手段から出力される基準信号と再生信
    号の前記同期信号あるいは前記アドレス信号との位相差
    を求め、位相誤差信号として出力する位相誤差検出手段
    と、 前記位相誤差検出手段から出力される位相誤差に所定の
    定数を乗算する位相ゲイン乗算手段と、 前記速度ゲイン乗算手段の出力と前記位相ゲイン乗算手
    段の出力とを加算する加算手段とを備え、 前記磁気テープの再生時に、前記キャプスタン駆動手段
    により前記磁気テープを所定内の速度で走行させ、前記
    速度誤差検出手段により再生された同期信号とアドレス
    信号の周期から速度誤差を求め、前記速度ゲイン乗算手
    段により前記速度誤差に所定の定数を乗算し、その結果
    を前記キャプスタン駆動手段にフィードバックして前記
    速度誤差を所定の値以下に制御したなら、前記基準信号
    発生手段を前記再生される同期信号あるいはアドレス信
    号に合わせてリセットし、前記位相誤差検出手段から出
    力される位相誤差に所定の定数を乗算し、前記加算手段
    により前記速度ゲイン乗算手段の出力と前記位相ゲイン
    乗算手段の出力とを加算し、前記加算した出力を前記キ
    ャプスタン駆動手段にフィードバックするようにした磁
    気テープ記録再生装置。
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