JP2974220B2 - 物品の入庫方法 - Google Patents

物品の入庫方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動倉庫等の保管設備
に物品を入庫する入庫方法に関するものであり、特に、
保管設備へ収納しきれない物品の数量を予め演算し、収
納できない物品を他の保管手段へ入庫するように入庫設
定した後、入庫を行なう物品の入庫方法に関する。
【0002】
【従来の技術】入庫方法に関する従来の技術としては、
特公昭62-21681号公報等が知られている。
【0003】然して、特公昭62-21681号公報には、配送
設備へ運ばれたパレット(物品)を立体自動倉庫(保管
設備)へ入庫し、物品を出庫してピッキング棚へ格納
し、所望の物品数量をピッキング棚から取り出す物品の
取扱設備が記載されている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】然しながら、上記従来
の技術は以下の課題を有していた。
【0005】即ち、特公昭62-21681号公報に記載の物品
の取扱い設備は、物品を入庫する前に保管設備に入庫し
ようとする物品が格納しきれるかの判断をすることにつ
いての記載はなく、何らの示唆もない。仮に、空の格納
棚の数量が入庫しようとする物品数量よりも少ない状態
を知らずに入庫を行った場合、入庫中に保管設備の格納
棚が満杯となり、無作為に物品を入庫していると、入庫
を予定していた物品の内で本当に入庫が必要な物品(在
庫が少ない物品)の入庫ができないことが生じ、当面必
要のない物品を一旦出庫して空の格納棚を作り、必要な
物品を入庫するような無駄な作業が発生する。
【0006】従って、本発明の目的は、入庫処理を容易
としながら、入荷されるすべての物品を自動倉庫に入庫
できるか否かを予め演算し、すべての物品を入庫し得な
い場合には、入庫が必要な(在庫の少ない)物品を優先
的に入庫可能とするとともに、全入荷物品の入荷検品を
容易に行なうことができる入庫方法を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、多数の物品保管用棚と、オーバーフローエリアとを
備えてなる自動倉庫を用い、物品をパレット単位で自動
倉庫へ入庫可能とするとともに、自動倉庫の空き棚数を
超えた入荷量のパレット荷はオーバーフローエリアへ搬
入し、このオーバーフローエリアへ搬入した物品の品種
及び数量を制御装置に記憶しておく物品の入庫方法であ
って、入荷物品の合計パレット数を計算し、この合計パ
レット数が自動倉庫の空き棚数を超えたとき、オーバー
フロー数と入荷予定品種及び入荷予定数量と該当品種の
棚在庫量を記録したオーバーフローリストを出力し、上
記オーバーフローリストに基づき、オーバーフローさせ
る物品の品種、数量を制御装置に設定登録した後、全入
荷物品を自動倉庫入庫し、全入荷物品の品種と数量の
入荷実績を制御装置に入力するとともに、オーバーフロ
ーさせる物品はオーバーフローエリアへ搬入し、他の物
は棚へ入庫するようにしたものである。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の本発明において更に、前記自動倉庫への入荷予定数
量が入庫可能数量より小さく、オーバーフローエリアに
何れかの物品があれば、上記オーバーフローエリアに保
管されている上記物品の数量を演算し、自動倉庫の空き
棚数とオーバーフローエリア在庫品種、数量と棚在庫量
を記録したオーバーフロー再入庫リストを出力して知ら
せるようにしたものである。
【0009】
【0010】
【0011】
【作用】入庫する前に自動倉庫の棚にすべての物品が
入庫し得るかを演算して、すべての物品が入庫できない
場合、当面必要でない物品をオーバーフローエリアへ入
庫することができ、自動倉庫の棚には必要な物品(在庫
が少ない物品)を優先的に入庫することができる。入
荷物品をオーバーフローエリアに入庫するに際し、オー
バーフローリストを出力する。オペレータは、オーバー
フローリストをガイドとして、オーバーフローさせる物
品、数量等を選択できる。全入荷物品を自動倉庫に
させることで、オーバーフロー物品も他の物品もすべ
て同じ場所から自動倉庫に入れるだけで、各物品を所定
の入庫先へ分岐、格納できるものとなり、入庫処理は容
易である。全入荷物品を自動倉庫に入庫させて入荷実
績情報(品種、数量)を入力することで、入庫検品を容
易に行なうことができる。自動倉庫内でオーバーフロ
ーエリアからへ物品を移動することについては、空
棚があることを事前に確認して行なわれる。従って、オ
ーバーフローエリアから棚への移動をスムースに行なう
ことができる。
【0012】
【実施例】図1は本発明が適用された自動倉庫(保管設
備)を有する流通センターの1階レイアウトを示す配置
図、図2は2階、3階レイアウトを示す配置図、図3は
本発明が適用された物流システムを示す流れ図、図4は
物流システムの制御系統を示すブロック図、図5は自動
倉庫の保管枠を示す模式図、図6は入庫処理フローを示
す流れ図、図7はオーバーフロー計算処理フローを示す
流れ図、図8は入庫設定処理フローを示す流れ図、図9
は自動在庫移動処理フローを示す流れ図である。
【0013】(自動倉庫)自動倉庫10は、複数段、複
数列に構成されるラックを各々有する1号ラック11
(主要保管設備)、2号及び3号ラック12、13(補
助保管設備)を並列配置し、各ラック11、12、13
のそれぞれに個別のスタッカクレーン14を付帯させて
いる。
【0014】 1階レイアウトの説明(図1参照) 自動倉庫10は、3階建ての倉庫棟101を含み、流通
センター100を構成している。倉庫棟101の1階に
は、パレットに積載されカートンに納められた物品をフ
ォークリフトとの間にて移載する入出庫兼用コンベヤ1
5、各ラック11〜13のスタッカクレーン14に物品
を受渡す入庫コンベヤ16、各ラック11〜13のスタ
ッカクレーン14から物品を受入れる出庫コンベヤ1
7、入出庫兼用コンベヤ15の分岐端と全コンベヤ1
6、17との間で物品を移送するトラバーサ18が設置
されている。
【0015】また、1階には、後述する23品種のA管理
品を出庫しピッキングするために、23品種の各品種毎に
独立の23台のパレットフローコンベヤ(PFC)19
(A管理品ピッキング設備)が設置されている。
【0016】また、1階には、後述するBC管理品をピ
ッキングするために、BC管理品の各品種毎に区分けさ
れたパレットラック20(BC管理品ピッキング設備)
が設置されている。
【0017】更に、1階には、荷揃えエリア21が設定
されている。
【0018】2階、3階レイアウトの説明(図2参
照) 倉庫棟101の2階と3階のレイアウトは同じである。
2階、3階には、物品をフォークリフトとの間にて移載
する入出庫兼用コンベヤ22、入出庫兼用コンベヤ22
から各ラック11〜13のスタッカクレーン14に物品
を受渡す入庫コンベヤ23、各ラック11〜13のスタ
ッカクレーン14から入出庫兼用コンベヤ22に物品を
受渡す出庫コンベヤ24、入出庫兼用コンベヤ22と全
コンベヤ23、24との間で物品を移送するトラバーサ
25が設置されている。
【0019】また、2階、3階には、後述するオーバー
フロー品を保管するオーバーフローエリア26(他の保
管手段)が設定されている。
【0020】(物流システム及び制御システム) 自動倉庫10を用いた物流システム(図3参照) トラック等にて流通センター100へ入荷されるコンテ
ナ内の物品は、各品種毎に、規定数を載置することにて
満杯となる単位のパレットを構成でき、この満杯パレッ
ト単位で自動倉庫10の各ラック11〜13に入庫され
る。
【0021】尚、本実施例において、満杯パレットの荷
姿は1種類であるが、例えばパレット荷姿を背の高いも
の(高荷)と低いもの(低荷)とに分け、自動倉庫10
のラックをそれぞれの荷に対応する2タイプ用意するも
のとしてもよい。
【0022】自動倉庫10に入庫される物品は、後述す
る「自動倉庫の制御概念」に従って、いずれかのラック
11〜13に保管され、或いはオーバーフローエリア2
6に保管される。尚、オーバーフローエリア26に保管
された物品はその後ラック11〜13に再入庫される。
【0023】そして、自動倉庫10のラック11〜13
に保管された物品のうち、A管理品は1号ラック11の
スタッカクレーン14にて満杯パレット単位で直接パレ
ットフローコンベヤ19へ出庫され、パレットフローコ
ンベヤ19からカートン単位でピッキングされ、BC管
理品は2号ラック12及び3号ラック13のスタッカク
レーン14、14にて満杯パレット単位で出庫コンベヤ
17、トラバーサ18、入出庫コンベヤ15を経て出庫
され、フォークリフトにてパレットラック20へ供給さ
れた後、パレットラック20からカートン単位でピッキ
ングされる。ピッキングされたA管理品とBC管理品
は、荷揃えエリア21を経てトラック等にて出荷され
る。
【0024】自動倉庫10の制御システム(図4参
照) 自動倉庫10の制御システムは、ホストCPU31、物
流CPU32、制御CPU33を有して構成される。
【0025】ホストCPU31は、物流CPU32に対
して受注情報データを送信し、物流CPU32から出庫
実績を受信する等により、営業情報処理を行なう。
【0026】物流CPU32は、制御CPU33に対し
て入荷予定データ、物品コード等を送信し、制御CPU
33から入庫実績データ、在庫データ等を受信する等に
より、入庫予定計画、ピッキング計画、補充計画を作成
する。
【0027】制御CPU33は、制御CPU33のキィ
ボード、1階入庫設定端末、2階再入庫端末、3階再入
庫端末により、各ラック11〜13に対する物品の入出
庫動作を行なうべく、コンベヤ制御装置34により各コ
ンベヤ15、16、17、22、23、24及びトラバ
ーサ18、25を制御し、クレーン制御装置35により
各スタッカクレーン14を制御する。
【0028】(自動倉庫の制御概念) 自動倉庫10の保管枠(図5参照) 自動倉庫10は、1号ラック11を主要保管設備とし、
2・3号ラック12、13を補助保管設備としている。
【0029】1号ラック11は、パレットフローコンベ
ヤ19にて出庫されるA管理品(PFC登録品)につい
て、A管理品の各品種毎に専用となるA管理品専用保管
部と、A管理品であればいずれの品種をも保管し得るA
管理品共通保管部とを備える。
【0030】2・3号ラック12、13は、BC管理品
について、BC管理品であればいずれの品種をも保管し
得るBC管理品共通保管部と、ABC管理品いずれの品
種をも保管し得るABC管理品共通保管部とを備える。
【0031】尚、本実施例では、出荷量の多い品種から
上位23品をA管理品とし、それ以外をBC管理品として
いる。一般的には、A管理品は出荷量を多い順に並べ上
位品種からの出荷量累計数量が全体の80%までの商品を
いい、B管理品は出荷量累計数量が全体の残り15%の商
品、C管理品は下位5%の商品をいう。
【0032】ここで、自動倉庫10内における各管理品
の保管枠数は、自動倉庫10内における各品種の最低保
管数量を考慮して決定される。必要最低保管数量は、1
回もしくは1日の出荷量に足りる数量である。
【0033】オーバーフロー処理 自動倉庫10の全ラック数を超えた入荷量があった場
合、A管理品、BC管理品の一部品種を限定して、2階
又は3階のオーバーフローエリア26にオーバーフロー
させる。
【0034】尚、オーバーフロー処理は、具体的には、
後述する図7、図8のフローにてなされる。
【0035】BC管理品の自動倉庫優先保管 2・3号ラック12、13はBC管理品共通保管部とA
BC管理品共通保管部を備えているが、このABC管理
品共通保管部には、BC管理品共通保管部の保管枠数を
超えて入庫されるBC管理品を優先保管できる。これ
は、BC管理品を2・3号ラックに全品種保管しておか
ないといけないため、BC管理品共通保管部にA管理品
を入れないようにするためである。また、多品種のBC
管理品をオーバーフローさせると、その再入庫の品種設
定が頻繁に発生し運営上厄介となるため、BC管理品は
原則としてラック内に保管しておき、品種が少なく管理
の容易なA管理品をオーバーフローさせるものである。
【0036】A管理品の1号ラック最小在庫と自動在
庫移動 A管理品の各品種は、1号ラック11に沿って各品種毎
に設けられているパレットフローコンベヤ19のそれぞ
れに順次補充出庫される。従って、1号ラック11内に
はA管理品の全品種について常に一定量保管しておく必
要がある。このため、A管理品の枠(専用保管部)を1
号ラック11に1品種あたり例えば10パレット(10棚)
ずつ割り当て、それ以外の1号ラック11の保管部
(棚)は前述の如くA管理品共通保管部として、どのA
管理品が保管されてもよいようにしているのである。そ
して、A管理品のある品種の1号ラック11における保
管数量が 4パレットのみになったとき、2・3号ラック
12、13から 6パレット単位で1号ラック11へ自動
的に在庫移動する。
【0037】ここで、A管理品の専用保管部を1品種あ
たり10パレットにしているのは、1回もしくは1日の出
荷量の最大数量(予想値或いは実測値)であり、上記 4
パレットとは1回或いは1日の出荷量の平均数量(実績
値)或いは2・3号ラック12、13から在庫移動され
るまでに品切れが起こらない数量である。
【0038】また、 6パレット単位で移動するのは、2
・3号ラック12、13の出庫コンベヤ17、24( 2
パレット× 2ライン)と1号ラック11の入庫コンベヤ
16、23( 2パレット)上に、一度にストレージでき
るパレット量だからである。
【0039】尚、自動在庫移動は、具体的には、後述す
る図9のフローにてなされる。
【0040】在庫管理方法 自動倉庫10の各ラック11〜13に保管されている物
品の在庫管理は、入庫日ロット単位で(自動倉庫10へ
入庫した日を基準に)先入れ、先出しを行なうものと
し、各物品の品質維持を図っている。
【0041】クレーンの入出庫優先処理 各ラック11〜13におけるスタッカクレーン14の入
出庫機能は、(a) A管理品のパレットフローコンベヤ1
9への出庫、(b) A管理品、BC管理品のオーバーフロ
ーエリア26への出庫、及びBC管理品のパレットラッ
ク20への出庫、(c) A管理品の自動在庫移動、(d) A
管理品、BC管理品の新規入庫、及びオーバーフローエ
リア26からの再入庫の各機能がある。
【0042】本実施例では、スタッカクレーン14が各
作業を均等にサービスすると、各作業がそれぞれ間延び
してしまうので、優先度の高いものから、処理ロット数
を限定して集中処理するものとする。即ち、優先順位は
上述の(a) →(b) →(c) →(d) の順に低位になるものと
し、それらの処理ロット数は、(a) については 1パレッ
ト、(b) については10パレット、(c) については 6パレ
ット、(d) については1パレットである。
【0043】(物流処理の具体例) (1) 入庫処理(図6参照) 自動倉庫10に対する物品の入庫処理は、例えば以下の
如くなされる。
【0044】制御CPU33は物流CPU32から入
荷予定データ(コンテナコード、物品名、数量)を例え
ば入荷前日までに受信し、これを入庫予定ファイルに書
込む。
【0045】入庫開始前(当日朝)、オペレータが制
御CPU33を立上げると、制御CPU33は後述する
図7のオーバーフロー計算処理に入り、A管理品とBC
管理品の各オーバーフロー計算を行ない、オーバーフロ
ーリストを作成する。
【0046】オペレータは、上述のオーバーフローリ
ストに基づいて、オーバーフローさせる物品、数量等を
判断し、制御CPU33にオーバーフロー品の設定登録
を行なう。制御CPU33は、このオーバーフロー登録
データ(コンテナコード、物品名、数量、オーバーフロ
ーエリア階)を入庫予定ファイルに書込む。
【0047】オペレータは、制御CPU33に書込ま
れている入庫予定ファイルに基づき、制御CPU33に
対し下記(a) 、(b) の入庫設定を行なう。
【0048】(a) 制御CPU33の1階入庫設定端末操
作により、「入庫予定メニュー画面」を開き、これから
入庫しようとするコンテナコードを入力し、「コンテナ
別メニュー画面」を開く。この「コンテナ別メニュー画
面」には当該コンテナに収容されている物品名とカート
ン数が表示される。
【0049】(b) 上記(a) の入庫しようとする物品のパ
レット荷姿が満杯パレット(規定カートン数の物品が積
載されるパレット)であれば、その物品名とパレット数
を入力する。
【0050】他方、上記(a) の入庫しようとする物品の
パレット荷姿が端数パレット(満杯パレットの規定カー
トン数に満たないパレット)であれば、その物品名とカ
ートン数を入力した後、自動倉庫10のラック及びオー
バーフローエリア外に保管せしめるものとする。
【0051】尚、自動倉庫10にあっては、実際に搬入
された数量が入庫予定量より多い場合や、実際に搬入さ
れた物品が予定にない物品でも、入庫できるようになっ
ている。また、1階入庫設定端末には、入荷予定数量と
入庫された実績が表示されるので、オペレータはそれら
の入荷予定情報と入庫実績情報とに基づいて入庫検品を
行なうことができる。
【0052】上記の入庫設定により、制御CPU3
3は後述する図8の入庫設定処理に入り、コンベヤ制御
装置34とクレーン制御装置35を駆動する。
【0053】このとき、制御CPU33は下記(a) 〜
(d) の入庫制御を行なう。
【0054】(a) パレットが入出庫兼用コンベヤ15の
分岐端に達したことの分岐リクエスト信号により、各ラ
ック11〜13のいずれかのスタッカクレーン14を以
下の如くに引当てる。
【0055】A管理品は1号ラック11のスタッカクレ
ーン14に優先的に引当て、BC管理品は2・3号ラッ
ク12、13のスタッカクレーン14のみに引当てる。
但し、いずれかのスタッカクレーン14がダウン、当該
スタッカクレーン14に対応する入庫コンベヤ16、2
3の故障或いは満杯、或いは当該スタッカクレーン14
に対応するラックの満杯時には、他の空いているスタッ
カクレーン14に引当てる。
【0056】(b) A管理品の在庫が2・3号ラック1
2、13になく、1号ラック11の該当品種の在庫が10
パレット未満になっている場合(在庫が0の場合も含
む)には、パレットは1号ラック11に割当てられるの
を待つ。即ち、A管理品のある品種が2・3号ラック1
2、13になく、同じ品種が1号ラック11に10パレッ
トもない(A管理品の専用保管枠分の数量に満たない)
場合、2・3号ラック12、13へ入庫しても、すぐに
1号ラック11への移動指令がかかるので、後続の入庫
作業を遅らせても1号ラック11へ入庫するように、1
号ラック11のスタッカクレーン14が待機状態或いは
1号ラック11の入庫コンベヤ16が空くのを待つ。
【0057】BC管理品は、2・3号ラック12、13
に均等量在庫するように割当てる。即ち、BC管理品に
ついては、2・3号ラック12、13のスタッカクレー
ン14のいずれかがダウンしても、出荷作業が止まらな
いように、同品種を2・3号ラック12、13それぞれ
に均等量在庫する。
【0058】(c) 制御CPU33は、ラック入庫品につ
いて、入庫コンベヤ16のローディングステーション
(入庫コンベヤ16の先端コンベヤ)に近い空棚から棚
引当て(サーチ)し、スタッカクレーン14へ動作指令
を出力する。
【0059】尚、A管理品の1号ラック11への入庫
時、パレットフローコンベヤ19の在庫切れが生じてい
れば、パレットフローコンベヤ19へ直接出庫する。
【0060】(d) 制御CPU33は、オーバーフロー品
について、オーバーフローエリア階のコンベヤ出荷動作
可能条件の成立を確認し、スタッカクレーン14の動作
指令を出力する。
【0061】オーバーフロー品によって2階、3階の出
庫サブコンベヤが満杯になれば、スタッカクレーン14
に動作指令を出力できないので、そのまま待つ。
【0062】2階、3階がオーバーフロー品の再入庫ラ
インとして使用中は、設定内容を処理し終わったら入庫
作業をやめてオーバーフローできるようにしてもよい。
【0063】入庫完了したコンテナの入庫実績データ
(コンテナコード、物品名、保管場所別入庫実績数)を
制御CPU33のメモリからフロッピィディスク(F
D)に書込み、これを物流CPU32に送る。物流CP
U32は入庫実績データをもとに在庫更新を行なう。
【0064】(2) オーバーフロー計算処理(図7参照) 上述(1) 入庫処理の、において既述のオーバーフロ
ー計算処理、オーバーフロー品の設定登録は以下の如く
なされる。
【0065】まず、ステップS1において、1号ラッ
ク11のA管理品専用保管部内の空棚(物品が入ってい
ないラック)数を計算する。即ち、各A管理品について
1号ラック11の専用保管部にある商品数(実棚数)を
調べ、各品種毎に1号ラック11の専用保管部にある空
棚数を求める。そして、上述の如く求めた空棚数を合計
し、1号ラック11の専用保管部の空棚数を求める。そ
して、上述の如く求めた空棚数を合計し、1号ラック1
1の専用保管部の空棚数(専用保管部合計空棚数)を求
めておく。
【0066】続いて、ステップS2において、1号ラ
ック11のA管理品共通保管部の空棚数を以下のように
して求める。
【0067】即ち、空棚ファイルから1号ラック11の
A管理品専用保管部とA管理品共通保管部の合計空棚数
(1号ラック合計空棚数)を調べ、1号ラック合計空棚
数から上述の如く求めたA管理品専用保管部合計空棚数
を引いて求める。
【0068】ステップS3においては、本日入荷があ
るか(入庫予定データがあるか)どうかを判断し、あれ
ば、入荷予定数をA管理品、BC管理品毎に合計し(ス
テップS3−1)、なければ、入荷予定数を0として
(ステップS3−2)、ステップS4へ進む。
【0069】ステップS4では、BC管理品について
オーバーフローすべき数量を計算する。
【0070】2・3号ラック12、13の空棚に入りき
らないBC管理品入庫数量分をオーバーフローすべき数
量とする。オーバーフローすべき数量がなく、BC管理
品を全て入庫しても、BC管理品共通保管部に空棚があ
れば、その空棚数をBC管理品のラック余裕数としてB
C管理品のオーバーフロー分の再入庫ができる。以下、
その詳細について説明する。
【0071】まず、BC管理品の入荷予定数量から2・
3号ラック12、13の空棚数を引いた値が正数であれ
ば、全て或いは一部のBC管理品を2・3号ラック1
2、13に保管する空棚がないということになり、その
差の値をBC管理品のオーバーフロー数とする。この場
合、A管理品を2・3号ラック12、13に入庫し得る
数量(入庫可能数量)は0となる。
【0072】BC管理品の入荷予定数量から2・3号ラ
ックの空棚数を引いた値が、0または負の値ならば、B
C管理品のオーバーフロー数を0として、BC管理品を
保管するラックの余裕数を計算する。即ち、BC管理品
の保管するラックの余裕数(BC管理品ラック余裕数)
は、BC管理品保管枠数(BC管理品共通保管部の棚
数)からBC管理品の2・3号ラックの現在庫数とBC
管理品の入荷予定数を引いて求める。
【0073】そして、BC管理品ラック余裕数が負の値
ならば、BC管理品ラック余裕数を0として、A管理品
の2・3号ラック12、13への入庫可能数を求める。
また、0または正の値ならば、BC管理品ラック余裕数
をそのまま用いて、A管理品の2・3号ラック12、1
3への入庫可能数を求める。
【0074】A管理品の2・3号ラック12、13への
入庫可能数は、2・3号ラック12、13の空棚数から
BC管理品の入荷予定数とBC管理品ラック余裕数を引
いて求める。以下、上記内容を(1) 、(2) 式として示
す。
【0075】 BC管理品ラック余裕数 =BC管理品保管枠数−BC管理品在庫数−BC管理品入荷予定数 ・・・(1) A管理品の2・3号ラックへの入庫可能数 =2・3号ラックの空棚数 −BC管理品入荷予定数−BC管理品ラック余裕数 ・・・(2) BC管理品ラック余裕数<0のとき→BC管理品ラック
余裕数=0 BC管理品ラック余裕数≧0のとき→(1) 式で求めたB
C管理品ラック余裕数を用いる。
【0076】BC管理品のオーバーフローが発生する
なら、A管理品は2・3号ラック12、13へは入庫で
きない。BC管理品を全て入庫してもABC管理品共通
保管部に空棚があるなら、その空棚数がA管理品の2・
3号ラックへの入庫可能数となる。そして、A管理品の
2・3号ラックへの入庫可能数量とA管理品共通保管部
の空棚数の合計数よりA管理品の入荷予定数量が多けれ
ばオーバーフローさせ、少なければA管理品のオーバー
フロー品の再入庫が可能となる。ステップS5では、以
下の手順でA管理品のオーバーフロー数を求める。
【0077】オーバーフロー数は、A管理品の入荷予定
数量から、ステップS4で求めたA管理品の2・3号ラ
ック入庫可能数と1号ラックの共通保管部の空棚数(入
庫可能数量)を引いて求める。オーバーフロー数が正数
ならば(全て或いは一部のA管理品を保管する空棚がな
い)、A管理品を保管するラック余裕数(1・2・3号
ラック全てに対するラック余裕数のこと)を0とし、オ
ーバーフロー数が0または負の値にならば、オーバーフ
ロー数を0(オーバーフロー必要なし)として、A管理
品のラック余裕数を求める。A管理品のラック余裕数
は、ステップS4で求めたA管理品の2・3号ラック入
庫可能数と1号ラックの共通保管部との空棚数との合計
からA管理品の入庫予定数量を引いて求める。
【0078】ステップS6では、BC管理品或いはA
管理品のオーバーフローの必要があるかどうかを、ステ
ップS4、及びステップS5で求めたオーバーフロー数
の有無を調べて、判断する。オーバーフロー数があれ
ば、オーバーフローリストを出力し(ステップS6−
1)、なければ、制御CPU33の画面に「オーバーフ
ローありません」の表示を行なう(ステップS6−
2)。
【0079】尚、オーバーフローリストの内容は、オー
バーフロー数と入荷予定品種及び入荷予定数量、そして
各ラックの該当品種毎の在庫量等である。オペレータは
オーバーフローリストに基づいてオーバーフローさせる
物品、数量等を判断し、オーバーフロー品の設定登録を
行なう。
【0080】このとき、オーバーフロー設定を行なう場
合、オペレータは、自動倉庫10の全ラックに収納しき
れない数量分、入庫する品種全て或いは大部分について
オーバーフローさせるより、一部の品種に限定する方が
運営上以下の利点がある。
【0081】(a) オーバーフロー品の品種設定が少なく
てよい。
【0082】(b) オーバーフロー品の再入庫の品種設定
頻度が少なくてよい。
【0083】このため、前回或いは既にオーバーフロー
されている品種(オーバーフローエリア26に在庫のあ
る品種)と同じ品種を今回のオーバーフロー対象品とし
て、設定することが好ましい。
【0084】また、オーバーフロー設定を行なう場合、
オペレータは、当面必要でない物品をオーバーフローエ
リア26へ入庫し、各ラック11〜13には必要な物品
(在庫が少ない物品)を優先的に入庫するように、設定
することが好ましい。
【0085】ステップS7〜S9では、入荷予定数量
が入庫可能数量より小さく、オーバーフローエリア26
に何れかの物品があれば、各ラック11〜13へ入庫し
得る上記オーバーフローエリア26に保管されている上
記物品の数量を演算し、オーバーフロー再入庫リストを
出力する。
【0086】即ち、常にオーバーフローエリア26に物
品があるか否かを調べ、なければ、処理が終わり、あれ
ば、ラック余裕数があるか否かを判断する。
【0087】ラック余裕数があれば、オーバーフロー再
入庫リストを出力し、なければ、処理が終わる。
【0088】尚、オーバーフロー再入庫リストの内容
は、ラック余裕数とオーバーフローエリア在庫品種、数
量及びオーバーフローエリアの場所と各ラックの在庫
量、入庫日等である。
【0089】オペレータはオーバーフロー再入庫リスト
に基づいて再入庫させる物品、数量等を決定し、該当す
るオーバーフローエリアの階に設けられている再入庫設
定端末からオーバーフロー品の再入庫設定を行なう。
【0090】このとき、オーバーフロー再入庫設定を行
なう場合、オペレータは、当面必要でない物品はオーバ
ーフローエリア26に残し、必要な物品(在庫が少ない
物品)を優先的に各ラック11〜13に入庫するよう
に、設定することが好ましい。
【0091】(3) 入庫設定処理(図8参照) 上述(1) 入庫処理のにおいて既述の入庫設定処理は以
下の如くなされる。
【0092】パレットが入庫指示データをもらう入出
庫兼用コンベヤ15の分岐端へ到着する(ステップS
1)と以下の処理を行ない、入庫先を決定する。
【0093】ステップS2において、オーバーフロー
すべき物品(オーバーフロー設定した物品)かどうかを
判断する。オーバーフロー品であれば、ステップS10
へ進み、使用するスタッカクレーン14を決定する(使
用するスタッカクレーン14は、運転していないもの或
いは運転予約の少ないもの等に決定するようになってい
る)。オーバーフロー品でなければ、ステップS3へ進
む。
【0094】ステップS3では、入庫品がA管理品か
どうかを判断する。A管理品でなければ、ステップS9
へ進み、2・3号ラック12、13に入庫することを決
定する。A管理品であれば、ステップS4へ進む。
【0095】ステップS4ではその入庫品と同じもの
が、2・3号ラック12、13に在庫されているかを判
断し、2・3号ラック12、13に在庫があれば、ステ
ップS6へ進む。在庫がなければ、ステップS5へ進
む。
【0096】ステップS5において、1号ラック11
の在庫が1号ラックのA管理品専用保管部の必要棚数
(本実施例では前述の如く1品種あたり10ラック)未満
かどうかを判断し、必要棚数未満であれば、ステップS
7へ進み、1号ラック11のA管理品専用保管部へ入庫
することを決定する。また、必要棚数以上であれば、ス
テップS6へ進む。
【0097】ステップS6では、1号ラック11のA
管理品共通保管部に空棚があるかどうかを判断し、なけ
ればステップS9へ進み、あればステップS8へ進む。
【0098】ステップS8では、1号ラック11のA
管理品共通保管部へ入庫することが決定される。
【0099】上述の如く、ステップS7、ステップS
8、ステップS9、ステップS10それぞれに入庫場所
が決定されると、ステップS11において制御CPU3
3はコンベヤ制御装置34に入庫指令を出力し、入庫品
は指定された入庫場所(1号ラック11、2号ラック1
2、3号ラック13或いはオーバーフローエリア26へ
の移動に使用するスタッカクレーン14が存在するラッ
ク11〜13)に向かって発進する。
【0100】ステップS11で入庫指令を出力された
パレットは指定された入庫コンベヤ16のローディング
ステーションに搬送される。ローディングステーション
にパレットが到着すると、制御CPU33は入庫棚を決
定し、クレーン制御装置35へクレーン動作データを出
力し、制御CPU33は在庫ファイル、棚ファイルを更
新する(ステップS12)。
【0101】スタッカクレーン14はローディングステ
ーション上のパレットを指示された棚へ入庫又は指示さ
れたオーバーフロー階へ出庫する。
【0102】(4) BC管理品の出庫処理 BC管理品をパレットラック20に補充するための出庫
処理は、例えば以下の如くなされる。
【0103】オペレータは、物流CPU32から出力
(印刷)された出庫指示リストに基づき、制御CPU3
3により出庫設定を行なう。
【0104】制御CPU33は出庫設定時に、自動倉庫
10の2・3号ラック12、13の在庫チェックを行な
い、在庫が足りなければ、不足アラームを画面表示す
る。
【0105】制御CPU33は、出庫設定データ(出庫
階、物品名、パレット数)を出庫設定ファイルに書込
む。
【0106】制御CPU33はコンベヤ制御装置3
4、クレーン制御装置35を制御し、上記の出庫設定
データを実行する。このとき、制御CPU33は、入庫
日ロット単位に最古入庫日パレットを保管しているラッ
クに付帯するスタッカクレーン14を引当てる。最古入
庫日パレットが複数のラックにある場合、空いているス
タッカクレーン14を引当てる。
【0107】(5) A管理品の出庫処理 A管理品をパレットフローコンベヤ19に補充するため
の出庫処理は、例えば以下の如くなされる。
【0108】制御CPU33は、パレットフローコン
ベヤ19におけるA管理品の空を検出すると、1号ラッ
ク11内の最古入庫日パレットのラックを引当て、クレ
ーン制御装置35にスタッカクレーン14の動作指令を
出力する。
【0109】制御CPU33は、1号ラック11内の
最古入庫日パレット数が 4パレットになったとき、2・
3号ラック12、13に最古入庫日パレットがあれば 6
パレット単位で、当該パレットの2・3号ラック12、
13から1号ラック11への在庫移動計画ファイルを作
成する。
【0110】尚、2・3号ラック12、13に保管され
ているA管理品を1号ラック11へ移動する場合に使用
するコンベヤは原則として2階に配置されているものを
用いる。2階のものが出庫動作中のときは、3階のもの
を用いる。
【0111】ここで、上述の自動在庫移動は以下の如く
なされる(図9参照)。
【0112】ステップS1において、パレットフロー
コンベヤ19からの出庫が進み、パレットフローコンベ
ヤ19上に荷の空きを検出(空検出)すると、処理はス
テップS2に進み、検出しなければ、検出するまでステ
ップS1を繰り返す。
【0113】ステップS2において、制御CPU33
は空検出のあったパレットフローコンベヤ19からそこ
に登録されている物品を調べ、その物品を1号ラック1
1のA管理品専用保管部からパレットフローコンベヤ1
9へ出庫させるべく、クレーン制御装置35に棚ロケー
ションを与え出庫指示を出力し、スタッカクレーン14
は指示された物品を出庫する。
【0114】制御CPU33は、出庫指示をした棚ロ
ケーションの内容が空棚になったことを空棚ファイルに
て更新すると共に、1号ラック11のA管理品共通保管
部に1号ラック11のA管理品専用保管部に保管されて
いる荷のうちで最新日に入庫されたものと同一日に入庫
されたものがあるかを調べる(ステップS3)。
【0115】ステップS3が肯定であれば、ステップ
S4に進み、1号ラック11のA管理品共通保管部から
1号ラック11のA管理品専用保管部へデータを移動す
る(保管している棚ロケーションはそのままである)。
【0116】ステップS3が否定であれば、ステップ
S5に進み、2・3号ラック12、13のABC管理品
共通保管部に1号ラック11のA管理品共通保管部に保
管されている荷より先に入庫されたものがあるかを調べ
る。なければ、ステップS4へ進み、1号ラック11の
A管理品専用保管部にある最新入庫日の次に入庫された
ものを1号ラック11のA管理品共通保管部から1号ラ
ック11のA管理品専用保管部へ移動する(データのみ
の移動である)。
【0117】ステップS5において、2・3号ラック
12、13のABC管理品共通保管部に1号ラック11
のA管理品共通保管部に保管されている荷より先に入庫
されたものがあれば、ステップS6へ進み、2・3号ラ
ック12、13から1号ラック11への物品移動を行な
う。即ち、移動に用いるコンベヤを制御CPU33が自
動的に指定(2階のコンベヤを優先し、2階のコンベヤ
が作業中であれば、3階のコンベヤを選ぶ)した後、制
御CPU33が在庫移動を指示することにより、2・3
号ラック12、13のABC管理品共通保管部に保管さ
れていた該当物品を出庫し、1号ラック11のA管理品
専用保管部へ入庫する。この場合、1号ラック11のA
管理品専用保管部に入庫しても、新たに入庫日は更新し
直さない。即ち、入庫日は、最初に自動倉庫10を経由
して入庫された日であり、変わらないものである。
【0118】尚、ステップS6において、 1パレットず
つの移動について説明したが、本実施例に限らず、ステ
ップS5で「YES 」の場合、複数のパレット分同時に移
動するようにしてもよい。例えば 6パレット分の空棚が
1号ラック11のA管理品専用保管部に発生するまで移
動を行なわず、 6パレット分発生したときに 6パレット
同時に移動を行なうと複数パレットについてコンベヤ同
時作動できる等、作業効率がよくなる。
【0119】尚、上記自動倉庫10において、制御CP
U33は、各ラック11〜13、オーバーフローエリア
26のそれぞれにおける入庫情報と出庫情報に基づき、
それら各保管場所における在庫ファイルを常に更新、把
握することとしている。
【0120】また、上記自動倉庫10において、1号ラ
ック11の共通保管部は、A管理品或いはA管理品以外
の物品を保管するものであってもよい。
【0121】本実施例によれば、下記〜の作用があ
る。入庫する前に自動倉庫10のラック11〜13
すべての物品が入庫し得るかを演算して、すべての物品
が入庫できない場合、当面必要でない物品をオーバーフ
ローエリアへ入庫することができ、自動倉庫10のラッ
ク11〜13には必要な物品(在庫が少ない物品)を優
先的に入庫することができる。入荷物品をオーバーフ
ローエリア26に入庫するに際し、オーバーフローリス
トを出力する。オペレータは、オーバーフローリストを
ガイドとして、オーバーフローさせる物品、数量等を選
択できる。全入荷物品を自動倉庫10に入庫させるこ
とで、オーバーフロー物品も他の物品もすべて同じ場所
から自動倉庫10に入れるだけで、各物品を所定の入庫
先へ分岐、格納できるものとなり、入庫処理は容易であ
る。全入荷物品を自動倉庫10に入庫させて入荷実績
情報(品種、数量)を入力することで、入庫検品を容易
に行なうことができる。自動倉庫10内で、オーバー
フローエリア26からラック11〜13へ物品を移動す
ることについては、自動倉庫10に空き棚があることを
事前に確認して行なわれる。従って、オーバーフローエ
リア26からラック11〜13への移動をスムースに行
なうことができる。
【0122】以上のように、本発明によれば、入庫処理
を容易としながら、入荷されるすべての物品を自動倉庫
に入庫できるか否かを予め演算し、すべての物品を入庫
し得ない場合には、入庫が必要な(在庫の少ない)物品
を優先的に入庫可能とするとともに、全入荷物品の入荷
検品を容易に行なうことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明が適用された自動倉庫(保管設
備)を有する流通センターの1階レイアウトを示す配置
図である。
【図2】図2は2階、3階レイアウトを示す配置図であ
る。
【図3】図3は本発明が適用された物流システムを示す
流れ図である。
【図4】図4は物流システムの制御系統を示すブロック
図である。
【図5】図5は自動倉庫の保管枠を示す模式図である。
【図6】図6は入庫処理フローを示す流れ図である。
【図7】図7はオーバーフロー計算処理フローを示す流
れ図である。
【図8】図8は入庫設定処理フローを示す流れ図であ
る。
【図9】図9は自動在庫移動処理フローを示す流れ図で
ある。
【符号の説明】
10 自動倉庫 14 スタッカクレーン 26 オーバーフローエリア

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の物品保管用棚と、オーバーフロー
    エリアとを備えてなる自動倉庫を用い、物品をパレット
    単位で自動倉庫へ入庫可能とするとともに、自動倉庫の
    空き棚数を超えた入荷量のパレット荷はオーバーフロー
    エリアへ搬入し、このオーバーフローエリアへ搬入した
    物品の品種及び数量を制御装置に記憶しておく物品の入
    庫方法であって、 入荷物品の合計パレット数を計算し、この合計パレット
    数が自動倉庫の空き棚数を超えたとき、オーバーフロー
    数と入荷予定品種及び入荷予定数量と該当品種の棚在庫
    を記録したオーバーフローリストを出力し、 上記オーバーフローリストに基づき、オーバーフローさ
    せる物品の品種、数量を制御装置に設定登録した後、全
    入荷物品を自動倉庫入庫し、全入荷物品の品種と数量
    の入荷実績を制御装置に入力するとともに、オーバーフ
    ローさせる物品はオーバーフローエリアへ搬入し、他の
    物品は棚へ入庫することを特徴とする物品の入庫方法。
  2. 【請求項2】 前記自動倉庫への入荷予定数量が入庫可
    能数量より小さく、オーバーフローエリアに何れかの物
    品があれば、上記オーバーフローエリアに保管されてい
    る上記物品の数量を演算し、自動倉庫の空き棚数とオー
    バーフローエリア在庫品種、数量と棚在庫量を記録した
    オーバーフロー再入庫リストを出力して知らせる請求項
    1記載の物品の入庫方法。
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