JP2973152B2 - 高融点金属被覆部材及びその製造装置 - Google Patents

高融点金属被覆部材及びその製造装置

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JP2973152B2 JP5232179A JP23217993A JP2973152B2 JP 2973152 B2 JP2973152 B2 JP 2973152B2 JP 5232179 A JP5232179 A JP 5232179A JP 23217993 A JP23217993 A JP 23217993A JP 2973152 B2 JP2973152 B2 JP 2973152B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,高温域において使用さ
れる金属耐熱材料及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,この種の金属耐熱材料には,タン
グステン(W),モリブデン(Mo),タンタル(T
a)等の高融点金属を含む材料が利用されており,特に
加工性,材料価格,汎用性等の点からMoを含む材料
(以下,Mo材料と呼ぶ)が多用されている。
【0003】また,Mo材料には,純Mo材料のほか,
純Moにランタンを添加した耐熱性モリブデン(東京タ
ングステン株式会社製/以下,「TEM」と呼ぶ)や,
TZM(チタンやジルコニウムの添加されたMo基材料
/市販品)がある。上記したMo材料の内,TEM及び
TZMは高温における変形が少なく有利である。
【0004】まず,ここで,前述のTEMについて説明
する。TEMの基本的内容については,特願昭61−3
01781号に開示されている。具体的に言えば,TE
Mは,ランタン又はランタン酸化物を含み,残部がモリ
ブデンである組成を有している。このようなTEMか
ら,TEM板を製作する場合,TEMのインゴットを8
0%以上の総加工率で加工し,焼結後のMoの平均粒径
が0.5〜10mmのランタン元素又はランタン酸化物
を0.1〜1wt%含有することにより,TEM板材を
製作する。このTEM板は,純モリブデン或いは耐垂下
性に有効とされる市販のTZM材料に比べて下記の表1
及び下記の表2に示す通り,特に,高温での変形量が少
なく優れている。
【0005】
【表1】
【0006】
【表2】 また,更に高温変形の少ない良く知られたMo材料とし
て,Moにいくつかの添加物を含有させた所謂ドープモ
リブデン材料もある。この種のドープモリブデン材料
は,Al,K,Siの内の元素の少なくとも一種,特
に,K,Siのいずれか或いは,両方を添加したMo材
料のインゴットに総加工率80%以上,好ましくは,9
0%以上施すことによってMoにすることができる。こ
こで,このMo板に,Al,K,Siは0.005%〜
0.2wt%含有されており,結晶組織は板面方向に拡
がり,厚さに直角の断面観察では,積層組織を有してい
る場合が多い。
【0007】さらに,他のドープモリブデン材料とし
て,Moに,Al,Si,Kのうちの元素の少なくとも
一種を0.005〜0.2wt%添加すると共に,L
a,Ce,Dy,Y,Th,Ti,Zr,Nb,Ta,
Hf,V,Cr,Mo,W,Mgの酸化物,炭化物,硼
化物あるいは,窒化物のうちの少なくとも一種を0.1
〜3%含むものも知られている。このドープモリブデン
材料に対しても,そのインゴットに,総加工率で80%
以上,好ましくは,95%以上施すことによりMo板を
製作できる。このMo板は,高温強度の特に優れた板材
として期待されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】一方,高温域での変形
が少ないとされるMo材料については,上記したように
種々提案されているが,Mo自体の気化が考慮されるべ
き雰囲気で使用される場合には,従来のMo材料では,
特性的に不十分であることが判明した。例えば,原子法
レーザーウラン濃縮における蒸発したウランの内,所望
の有効ウラン分を補集する板材(以下,コレクターと呼
ぶ)等としては,中面500mm,長さ1000〜20
00mm程度の大型の板が使用されている。このコレク
ターとして,W材料を用いた場合,自重だけでも10〜
20kgの重さとなり,取扱いが難しくなると共に,コ
レクター自身が変形してしまうため,望ましくない。そ
こで,W材料よりも比重の小さなMo材料を選択するこ
とも考慮されているが,1800℃以上,特に,200
0℃を越える雰囲気では,W材料に比較して気化による
損失が著しいため,安定した特性が期待できず,また耐
久性においても劣るという欠点がある。更に,気化の速
度は表面積が増加する程,増加するため,大面積のコレ
クターにMo材料を使用するには,問題がある。
【0009】上記したように,コレクターを製作する場
合には,コレクター材料の高温域での変形に加えて気化
抑制も考慮したものである必要があるが,このような条
件にかなう材料の開発は未だ提案されていない。
【0010】そこで,本発明の技術的課題は,モリブデ
ン材において,高温での使用に際して気化,揮散を抑制
するとともに,耐変形性能も合せ持つコレクター等に使
用する大面積の高融点被覆金属部材及びその製造装置を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,モリブ
デンが気化するような雰囲気で使用される大面積の金属
部材において,ドープモリブデン材によって形成された
基板と該基板表面に600〜700℃の成膜温度で形成
された被覆層とを備え,前記被覆層は前記基板を形成す
るドープモリブデン材よりも遅い気化速度を有し,且つ
実質的にタングステンからなることを特徴とする高融点
金属被覆部材が得られる。
【0012】
【0013】即ち,本発明では,タングステンからなる
被覆層をモリブデン材に形成した高融点金属被覆材にお
いて,前記モリブデン材は高温における強度が向上した
ドープモリブデン材からなり,高温における耐変形性に
優れ,前記被覆膜は高温使用時におけるドープモリブデ
ン材中のモリブデン元素の外部への気化及び揮散を抑制
したものである。
【0014】本発明によれば,前記高融点金属被覆部材
において,前記ドープモリブデン材は,モリブデン元素
又はモリブデン基合金にランタン元素又はランタン酸化
物を0.1〜1wt%含有することを特徴とする高融点
金属被覆部材が得られる。
【0015】ここで,本発明の高融点金属被覆材におい
て,前記ドープモリブデン材は,少なくとも総加工率8
0%の鍛造,熱間圧延,冷間圧延のうちから選択された
少なくとも一種の機械加工が施されていることが好まし
い。
【0016】また,本発明においては,前記タングステ
ンの被覆は,化学気相蒸着法(以下,CVDと呼ぶ)及
び溶射法から選択された少なくとも一種により行われる
ことが好ましい。これらの方法は,ドープモリブデン材
にポアの無い緻密なタングステン層が成膜でき,しかも
又,これらMo板に対して,程々平坦な仕上がりとし得
る。
【0017】また,本発明の高融点金属被覆部材におい
て,前記ドープモリブデン材は,(イ)モリブデン元素
又はモリブデン基合金にランタン元素またはランタン酸
化物を0.1〜1wt%含有すること,(ロ)モリブデ
ン元素又はモリブデン基合金にAl,K,Siの内の少
なくとも一種を含むこと,(ハ)モリブデン元素又はモ
リブデン基合金にAl,Si,Kの内の少なくとも一種
を0.005〜0.2wt%とLa,Ce,Dy,Y,
Th,Ti,Zr,Nb,Ta,Hf,V,Cr,M
o,W,Mgの内から選択された少なくとも一種の金属
元素を酸化物,炭化物,硼素化合物,及び窒化物のうち
の少なくとも一種の状態で0.1〜3wt%とを含むこ
とのいずれかであることが好ましい。
【0018】また,本発明によれば,前記高融点金属被
覆部材によって形成されたことを特徴とするコレクター
が得られる。
【0019】本発明によれば,ドープモリブデン板材を
加熱するヒータと,前記ドープモリブデン板材にフッ化
タングステンを含むガスを吹き付けるノズルとを反応槽
内に備え,前記ドープモリブデン板材に実質的にタング
ステンからなる被覆層を形成する高融点金属被膜形成装
置において,前記ドープモリブデン板材は大面積を有す
るとともに固定されており,前記ノズルは,前記ドープ
モリブデン板材面に対して回転するように構成され,前
記被覆層を前記ドープモリブデン板材表面に600〜7
00℃の成膜温度で形成することを特徴とする高融点金
属部材製造装置が得られる。
【0020】更に,詳細に本発明を説明する。
【0021】本発明に用いられるCVD−W成膜におい
てのファクターは,成膜温度,広範囲領域の成膜方法及
び製造される板材でのサイド(端部)での密着性であ
る。本発明において,CVD−W成膜は,成膜温度を有
する工程によって製造される。
【0022】この成膜温度は,500℃以上,好ましく
は700℃での成膜が密着強度としては優れている。C
VDプロセスの一般概念では,低温化指向があるが,本
発明の温度では,基板いわゆるMoへの成膜であり,高
温による弊害等はなく,むしろ,実際の使用温度,即ち
2000℃あるいはそれ以上の高温では,W被膜とMo
基材との境界にW/Mo固溶相も生成し,その結果,密
着信頼性が向上する。
【0023】本発明において,広範囲領域の成膜法にお
いて,使用するWF6 ガス自体の密度が大きい,その
為,キャリアガスで希釈しすぎると,成膜速度が低下し
てしまう。しかし,本発明の方法においては,従来の成
膜限界とされた直径200mm位の範囲は,十分にカバ
ーできる。そこで,本発明において,成膜方法について
更に,検討した。その結果,被処理物が平面でしかも盤
面が広い為,被処理物を連続的には移動せず,ガス供給
ノズルを回転させ,厚みの均一な成膜を可能にした。
【0024】次に,モリブデン基板への長手方向の残り
の部分の成膜は,上述と同じ機能を持つノズルにより行
うか,あるいは,同時にガスを供し行ってもよい。
【0025】本発明におけるモリブデン板端部での密着
性であるが,使用されたモリブデン板材は,0.5〜3
mm程度であり,矩形のままの端部では,カバレッジの
良いCVDと言えども剥離不安が残る為,矩形コーナー
にアール(R)付けを施した。0.2〜0.3Rでも十
分であり,設計上問題なければ,0.5Rでも良い。
【0026】尚,本発明をコレクターとして利用する場
合,ウランとの反応を抑制するため,イットッリア(Y
2 3 )を外表皮に被覆するのも有効である。
【0027】
【実施例】以下,本発明の実施例について説明する。
【0028】図1は本発明の実施例に係る高融点金属被
覆部材の製造装置の構成を概略的に示す図である。図1
で示すように,製造装置は,反応槽内10に設けられた
円錐形のガス供給ノズル1と,モリブデン(Mo)基板
2を載せるためのボード状のヒーター3とを備えてい
る。このガス供給ノズル1には,ニッケル(Ni)製
で,外部から反応ガス導入するための反応ガス導入管4
が設けられている。このノズル1から噴き出される反応
ガスによって,直径200mm位の範囲が十分にカバー
される。この装置では,被処理物が平面でしかも盤面が
広い為,被処理物を連続的には移動させず,ガス供給ノ
ズル1を回転させる構造が採用されている。ガス供給ノ
ズル1を回転させるために,ノズル1を基板2からなる
べくはなれた所に,ノズル1の摺り合わせ部6が設けら
れており,これによって,反応ガス導入管4をノズル1
とを連絡し,ノズル1側が回転できるような構造になっ
ている。この構造を用いてガス供給ノズル1を回転させ
ることで,厚みの均一な成膜が可能となった。
【0029】また,Mo基板2の長手方向の残りの成膜
は,上述と同じ機能を持つノズル1により行うか,ある
いは,同時にガスを供給し行ってもよい。
【0030】以下,上記装置を用いた製造の具体例につ
いて説明する。 (実施例1)酸化ランタン(La2 3 )を0.3wt
%添加し,通常の還元雰囲気で還元されたモリブデン粉
末をプレス成形した後,1800℃で10時間焼結する
ことにより,総厚30mmのインゴットを得た。つい
で,熱間,冷間圧延を繰り返し行うことにより,厚さ1
mmの500×1000mmの平板にし,矩形の端部を
グラインダーによりおおよそR0.5に加工して,La
2 3 添加のMo板を得た。
【0031】次いで,図1で示すように,CVD反応槽
内10に,La2 3 添加Mo基板(TEM材)2を,
加熱用のヒーター3上にセットした。
【0032】この状態で,一旦槽内10を減圧した後,
槽内10に水素を所定圧力まで導入した。その後,ガス
供給ノズル1より水素を単独で供給しつつ,ヒーター3
によりMo基板2を700℃まで昇温させた。次に,同
じガス供給ノズル1にWF6ガスを導入混合させ,WF
6 :H2 =1:3に調節しながら,Mo基板2上にW被
覆層5を成膜した。ガス供給ノズル1を1回/分の割合
で回転させながら,成膜した所,160μm/時間の割
合で一表面上にW被覆層5が形成された。続いてMo基
板2をW被覆層5と共に裏返し,再び成膜することで,
Mo基板2の裏面に200μmの厚さのW被覆層5を全
域に渡り成膜できた。そして,W被覆層5の端部のバリ
を取り,表面の若干の凹凸を修正し仕上げた。W被覆層
5をMo基板2上に被覆した高融点金属部材の垂下特性
を評価するために表1及び表2では,W被覆前のMo基
板(TEM材)2の耐垂下性を純Mo材料及びTZM材
料の耐垂下性を比較して示している。表1は10時間後
の垂下量と温度との関係を示しており,表1から明らか
なように,市販のTZM材と比較した所,2073K
(1800℃),TZM材が12〜17mmに対し,本
発明で使用されるTEM材では,4mm以下にとどまっ
ていた。また,表2は,1600℃の温度における耐垂
下量を時間の経過と共に示したものであり,TEM材の
垂下量は長時間経過後も極めて少ないことがわかる。
【0033】次に,Mo材料とW材料との気化速度を比
較するために,エル・ベカテリニコフ,エス・エヌ・バ
シルイコフ,ゼ・ゲ・ガリアクバロフ,ア・イ・カシタ
ノフ共著,「超高融点材料便覧」,第45頁,日ソ通信
社,昭和52年2月25日発行から引用した図を図2と
して提示する。図2に示す通り,Mo材料は,2000
℃(2273K)を越える高温領域において,W材料に
比較して非常に高い速度を有していることがわかる。し
たがって,Mo基板2の表面をW被覆膜5で覆った本発
明の金属被覆部材は,高温領域において,気化速度を著
しく遅くすることができ,結果として気化揮散を抑制で
きる。
【0034】また,図3で示す通り,図1の装置では,
ポアの無い緻密なW被覆層を成膜でき,しかも,W被覆
層は平坦な表面を有していた。そして,2000℃(2
273K)以上での垂下や変形に対して,大幅な向上が
期待されるいわゆる2000℃を越える高温で変形が少
なくしかも材料気化の少ない大型板材として極めて有効
な高融点金属被覆部材が得られた。
【0035】
【0036】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明において
は,耐変形性に優れるドープモリブデン材からなるMo
材に,例えば,CVDによりW被覆を施し,耐変形性に
ついてはもちろん,高温用大面積構造物などに適用する
場合,高温変形性が少なく,再結晶後の高温変形も少な
いので,母材のMo材と同等,もしくは,それ以上の優
れた材料を提供することができる。しかも,また,この
高融点金属被覆部材は,2000℃(2273K)を越
える高温領域での気化量を基材のMo材より大幅に低下
させることができ,Mo材において気化,及び揮散を抑
制することができる。また,本発明においては,厚さ
が,例えば,200μm以上で且つポアがなく緻密なタ
ングステン被膜を備えた高温用大面積構造材料としての
高融点金属被覆部材とその製造装置とを提供することが
できる。さらに,本発明においては,ドープモリブデン
基材に対して,密着性の良好で,2000℃を越える温
度領域においても,剥離や割れを生じない高融点金属被
覆部材を提供することができ,これはコレクター用の材
料に適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る高融点金属被覆材の製造
装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】タングステン元素及びモリブデン元素の各温度
に対する気化速度を示す図である。
【図3】本発明の実施例に係る高融点金属被覆の金属組
織を示す電子顕微鏡写真である。
【符号の説明】
1 ガス供給ノズル 2 Mo基板 3 ヒーター 4 導入管 5 W被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−111932(JP,A) 特開 昭63−157832(JP,A) 特開 平5−25641(JP,A) 堂山昌男 外1名編「材料テクノロジ ー9材料のプロセス技術[1](S62− 11−30)東京大学出版会 p.148

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モリブデンが気化するような雰囲気で使
    用される大面積の金属部材において,ドープモリブデン
    材によって形成された基板と該基板表面に600〜70
    0℃の成膜温度で形成された被覆層とを備え,前記被覆
    層は前記基板を形成するドープモリブデン材よりも遅い
    気化速度を有し,且つ実質的にタングステンからなるこ
    とを特徴とする高融点金属被覆部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高融点金属被覆部材にお
    いて,前記ドープモリブデン材は,モリブデン元素又は
    モリブデン基合金にランタン元素又はランタン酸化物を
    0.1〜1wt%含有することを特徴とする高融点金属
    被覆部材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の高融点金属被覆部材にお
    いて,前記ドープモリブデン材は,モリブデン元素又は
    モリブデン基合金にAl,K,Siの内の少なくとも一
    種を含むことを特徴とする高融点金属被覆部材。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高融点金属被覆部材にお
    いて,前記ドープモリブデン材は,モリブデン元素又は
    モリブデン基合金にAl,Si,Kの内の少なくとも一
    種を0.005〜0.2wt%を含むと共に,La,C
    e,Dy,Y,Th,Ti,Zr,Nb,Ta,Hf,
    V,Cr,Mo,W,Mgの内から選択された少なくと
    も一種の金属元素を酸化物,炭化物,硼素化合物,及び
    窒化物のうちの少なくとも一種の状態で0.1〜3wt
    %とを含むことを特徴とする高融点金属被覆部材。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれかに記載の
    高融点金属被覆部材によって形成されたことを特徴とす
    るコレクター。
  6. 【請求項6】 ドープモリブデン板材を加熱するヒータ
    と,前記ドープモリブデン板材にフッ化タングステンを
    含むガスを吹き付けるノズルとを反応槽内に備え,前記
    ドープモリブデン板材に実質的にタングステンからなる
    被覆層を形成する高融点金属被膜形成装置において,前
    記ドープモリブデン板材は大面積を有するとともに固定
    されており,前記ノズルは,前記ドープモリブデン板材
    面に対して回転するように構成され,前記被覆層を前記
    ドープモリブデン板材表面に600〜700℃の成膜温
    度で形成することを特徴とする高融点金属部材製造装
    置。
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CN105849322B (zh) * 2013-12-26 2018-09-28 联合材料公司 蓝宝石单晶培养用坩锅、蓝宝石单晶培养方法和蓝宝石单晶培养用坩锅的制造方法

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堂山昌男 外1名編「材料テクノロジー9材料のプロセス技術[1](S62−11−30)東京大学出版会 p.148

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