JP2971648B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2971648B2
JP2971648B2 JP31459391A JP31459391A JP2971648B2 JP 2971648 B2 JP2971648 B2 JP 2971648B2 JP 31459391 A JP31459391 A JP 31459391A JP 31459391 A JP31459391 A JP 31459391A JP 2971648 B2 JP2971648 B2 JP 2971648B2
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heating element
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眞一 伊東
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Combination Of More Than One Step In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Using Other Than Carlson'S Method (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタや複写機など
の記録装置に用いられる画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、プリンタや複写機などの記録装置
において画像を形成する場合、一般にカールソン方式に
よる電子写真記録方法を採用している。この場合、静電
潜像担持体に対し、帯電、露光及び現像を行い、静電潜
像担持体上にトナー像を形成する。そして、この静電潜
像担持体上のトナー像に紙などの記録紙を重ねて転写を
行い、次に、記録紙の表面に残留したトナーをクリーニ
ング装置によって清掃する。このように、従来の画像形
成装置における画像形成は、六つのプロセスによって行
われるようになっている。
【0003】ところで、上記画像形成装置における転写
プロセスでは、静電気力を用いてトナー像を記録紙に転
写する。しかし、この転写方法は転写効率が低く、転写
後に静電潜像担持体に残留したトナーを清掃するための
クリーニング装置が必要となるだけでなく、回収したト
ナーを廃棄するための保守作業が必要となる。そして、
トナーは粉体であるため飛散しやすく、オペレータの身
体や衣類などを汚染したり、上記画像形成装置の内外に
飛散したりする。
【0004】そこで、クリーニング装置が不要で、か
つ、回収したトナーの廃棄が不要な画像形成装置が提供
されている。図2は従来の画像形成装置の概略構成図で
ある。図において、101はドラム状に形成された静電
潜像担持体であって、導電性支持体上に光導電層を設け
て形成され、図示しないモータによって図示矢印E方向
に一定周速度で回転させられる。102は無端状の被現
像体であり、上記静電潜像担持体101と加圧ローラ1
03間に張架されている。
【0005】104は帯電装置であり、上記静電潜像担
持体101の表面に対向して設けられ、また、105は
露光装置であり、画像信号を光に変換して上記静電潜像
担持体101を照射する。106は現像装置であり、ト
ナー担持体107上にトナー108を吸着して図示矢印
D方向に搬送し、上記静電潜像担持体101上に形成さ
れた静電潜像を覆うように密着して重ねられた上記被現
像体102を現像する。
【0006】109は上記被現像体102が静電潜像担
持体101と分離する時に、被現像体102に形成され
たトナー像が飛散するのを防止するために設けられたA
Cコロナ放電器である。110は上記加圧ローラ103
と圧接して設けられる加熱ローラである。該加熱ローラ
110は中空スリーブの内部に発熱ランプ、例えばハロ
ゲンランプなどが設けられて形成される。
【0007】次に、上記構成の画像形成装置の動作及び
作用を説明する。静電潜像担持体101が、図示しない
モータによって図示矢印E方向に一定周速度で回転する
とともに加圧ローラ103も同方向に回転すると、被現
像体102は静電潜像担持体101との摩擦力によって
走行を開始し、図示矢印F方向に移動する。この時、引
張ローラ111に取り付けられた図示しない張力機構が
作動して被現像体102に適度な張力を与え、該被現像
体102を静電潜像担持体101と同速度で移動させ
る。また、同時に加熱ローラ110が給電され、加熱が
開始される。
【0008】次に、帯電プロセスにおいて、上記静電潜
像担持体101が帯電装置104によって一様かつ均一
に帯電される。この帯電プロセスと現像プロセス間で被
現像体102は静電潜像担持体101と密着する構成に
なっている。続く露光プロセスでは、露光装置105に
よって画像信号に対応した光が発生させられ、それが被
現像体102を透過して静電潜像担持体101に照射さ
れ、静電潜像が形成される。
【0009】そして、現像プロセスでは、現像装置10
6によって静電潜像担持体101に密着して重ねられた
被現像体102上に現像が行われる。ここでは、トナー
担持体107と被現像体102との空間には、静電潜像
担持体101に形成された静電潜像に伴う電気力線が被
現像体102を貫通して発生する。このため、トナー担
持体107上の帯電したトナー108は、静電気力によ
って被現像体102上に付着して現像され、トナー像が
形成される。該トナー像が形成された被現像体102
は、現像された後、静電潜像担持体101と分離する。
この時、ACコロナ放電器109によってその表面の電
荷が除去され、静電潜像担持体101と分離する時に発
生する被現像体102上のトナー像の乱れを防止するこ
とができる。
【0010】その後、上記静電潜像担持体101と分離
した被現像体102は、加圧ローラ103と加熱ローラ
110で構成される転写・定着部に搬送される。ここ
で、紙カセット113に収容された記録紙114は、給
紙ローラ115によって紙カセット113から取り出さ
れ、停止している送紙ローラ116に送られ、そこで記
録紙114のスキューが矯正される。
【0011】そして、再び送紙ローラ116が起動し、
記録紙114は転写・定着部へ送られる。トナー像が形
成された被現像体102と記録紙114はここで重ねら
れ、加熱され加圧される。この時、加熱ローラ110の
表面は転写及び定着に必要な温度に既に達し、該温度に
維持されていて、上記加熱ローラ110の熱が記録紙1
14を介して被現像体102上のトナー108を溶融
し、加圧作用によって記録紙114の繊維間に浸透さ
せ、記録紙114への転写と定着が同時に行われる。転
写され定着された記録紙114は、排紙ローラ117に
よって画像形成装置外部へ送出される。
【0012】一方、転写され定着された後の被現像体1
02には少量のトナー108が残留する場合があるが、
該残留したトナー108は加圧ローラ103上に被現像
体102を圧接するように設けられた定着クリーナ11
8によって除去される。この時のトナー108は転写・
定着部における溶融状態が続いているので容易に除去す
ることができる。
【0013】また、静電潜像担持体101は、現像プロ
セス後に被現像体102と分離して、除電ランプ119
によって全面に光が照射され、表面の残留電荷が除去さ
れる。こうして、静電潜像担持体101は繰り返し利用
される。このように、静電潜像担持体101と被現像体
102とが一部密着するように設けられ、静電潜像が形
成された静電潜像担持体101に密着した被現像体10
2上にトナー像を形成し、被現像体102上のトナー像
に記録紙114を重ねて該記録紙114にトナー像を転
写し、定着するようになっている。
【0014】そして、転写・定着プロセスでは加熱と加
圧が行われ、被現像体102上のトナー108が記録紙
114に転写され定着されて、転写後の被現像体102
上にトナー108が残留しても、転写直後でトナー10
8が溶融している間に定着クリーナ118を構成するフ
ェルトなどのパッドで簡単に拭き取ることができる。こ
の時、トナー108は粉体から半液状に変わっているた
め、飛散するようなことはない。したがって、トナー1
08をクリーニングするプロセスが不要になる。また、
転写と同時に定着を行うことができ、独立の定着装置が
不要になり、プロセスの数を削減することができる。
【0015】したがって、上記トナー108の廃棄作業
の際にオペレータの身体や衣類の汚染、及び画像形成装
置内外へのトナー108の飛散を防止することが可能に
なり、保守性が向上する。しかも、プロセスの数を削減
することができるため、画像形成装置の小型化及び低価
格化を図ることができる。図3は従来の画像形成装置の
記録シーケンスを示すタイムチャートである。
【0016】記録開始信号が出力されると、加熱ローラ
110への給電が開始されるとともに、静電潜像担持体
101と加圧ローラ103が回転して被現像体102の
走行が開始される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の画像形成装置においては、画像形成を続けて行って
いると、記録画像が安定しないことがある。すなわち、
通常の画像と比較すると、非画像部である白地の部分に
トナーが付着して地かぶりが発生したり、記録濃度が高
くなったり、低くなったりして画像が劣化してしまう。
【0018】そして、この画像が不安定になる原因を調
べると、その主要因は被現像体102が帯電するためで
あることが明らかとなった。そこで、画像の劣化と被現
像体102の帯電との関係を説明する。すなわち、現像
プロセスにおける被現像体102へのトナー108の付
着は被現像体102に形成された静電潜像とトナー担持
体107間の電界強度と、帯電されたトナー108に働
く静電気力に支配される。この場合、電界は被現像体1
02を貫通して発生しているため、被現像体102が帯
電すれば該電界強度は変化する。したがって、被現像体
102へのトナー108の付着力も変化し、画像の劣化
が起こることになる。被現像体102は、特に転写プロ
セスで非常に帯電しやすい。加熱ローラ110と加圧ロ
ーラ103が加圧状態にあり、被現像体102への加圧
力が他のローラなどと接触する場合より大きいためであ
る。
【0019】本発明は、上記従来の画像形成装置の問題
点を解決して、静電潜像が形成された静電潜像担持体に
密着して重ねられた被現像体を現像した後、被現像体と
記録紙を重ね、加圧するとともに加熱して、被現像体上
のトナー像を記録紙に転写する時に発生する帯電を防止
し、長期的に安定した画像を得ることができる画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の画
像形成装置においては、静電潜像担持体と、該静電潜像
担持体の表面を帯電させる帯電装置と、上記静電潜像担
持体を露光して静電潜像を形成する露光装置と、静電潜
像が形成された静電潜像担持体に密着して重ねられる被
現像体と、上記静電潜像担持体の静電潜像に対応して、
上記被現像体を現像してトナー像を形成する現像装置を
有している。
【0021】そして、加熱体と加圧ローラで構成される
転写・定着部が設けられ、トナー像が形成された被現像
体と記録紙を重ねた状態で加圧し、加熱することによっ
て転写と定着を同時に行う。上記加熱体は加熱され、定
着に必要な設定温度に維持される。上記被現像体は、上
記加熱体が設定温度に達するまでは待機しており、設定
温度に達した後に走行が開始させられる。
【0022】また、上記加熱体及び加圧ローラを選択的
に解放状態と加圧状態に置く支持手段を設けた場合に
は、上記加熱体が設定温度に達するまでは上記加熱体及
び加圧ローラを解放状態とし、設定温度に達した後に加
圧状態とする切換手段を有するようにしている。
【0023】
【作用】本発明によれば、上記のように静電潜像担持体
の表面が帯電装置によって帯電され、次に露光装置によ
って露光され静電潜像が形成される。静電潜像が形成さ
れた静電潜像担持体に密着して被現像体が重ねられ、上
記静電潜像担持体の静電潜像に対応して、現像装置が上
記被現像体を現像してトナー像を形成する。
【0024】該トナー像が形成された被現像体は、加熱
体と加圧ローラで構成される転写・定着部に送られ、記
録紙と重ねられて加圧され、加熱される。トナー像は加
熱によって溶融し、加圧によって記録紙に浸透し、転写
と定着が同時に行われる。上記加熱体は加熱され、定着
に必要な設定温度に維持される。上記被現像体は、上記
加熱体が設定温度に達するまでは待機しており、設定温
度に達した後に走行が開始させられる。転写・定着部に
おいて、被現像体が加熱体及び加圧ローラによって加圧
されると被現像体は帯電するが、被現像体が転写・定着
部に移動する際には上記加熱体は設定温度に達している
ため、被現像体の内部に発生した熱キャリヤが帯電によ
って生じた電荷を中和する。
【0025】また、上記加熱体及び加圧ローラを選択的
に解放状態と加圧状態に置く支持手段を設けた場合に
は、上記加熱体が設定温度に達するまでは上記加熱体及
び加圧ローラを解放状態とし、設定温度に達した後に加
圧状態とする切換手段を有するようにしている。この場
合、加熱体が設定温度に達するまでは被現像体が加熱体
及び加圧ローラによって加圧されないので、被現像体が
帯電することはない。そして、被現像体が加圧される時
には加熱体が設定温度に達しているため、被現像体が帯
電しても熱キャリヤによって電荷が中和される。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。上述したように、従来の画像形
成装置を用いて繰り返し画像を形成していると、画像が
安定しないのは被現像体102(図2参照)上の帯電に
起因する。該被現像体102の帯電量は一定ではなく大
きく変動する。これは、帯電の発生原因が静電気現象に
あるためであって、環境などに大きく支配される。した
がって、帯電量が小さいときは通常の記録と同様の安定
した画像が形成されるのに対し、帯電量が大きいときは
地かぶりが発生したり、記録濃度が高くなったり低くな
ったりして画像が安定しない。
【0027】ここで、上記被現像体102に用いるフィ
ルムは絶縁性を有するため、この被現像体102の走行
経路である各種物体、すなわちローラなどと接触するこ
とにより帯電する。上記被現像体102は、特に転写プ
ロセスで帯電する。これは加熱ローラ110と加圧ロー
ラ103が加圧状態に置かれ、被現像体102への加圧
力が他のローラなどとの接触の場合より大きいためであ
る。
【0028】さらに、この転写・定着部における被現像
体102の帯電は、記録の開始時において顕著であるこ
とが分かる。通常の記録シーケンスでは、記録が開始さ
れ被現像体102が走行すると、該被現像体102の表
面は徐々に帯電し、ある時間が経過するとピーク値に達
する。そして、その後帯電量は徐々に減衰する。したが
って、画像の形成は記録の開始時においては安定性が悪
く、徐々に通常の安定した状態に戻る。
【0029】そこで、記録シーケンスを次のように設定
して、同様に被現像体102の帯電量を測定した。すな
わち、始めに、加熱ローラ110への給電を停止して被
現像体102を走行させる。この場合、被現像体102
の帯電量は通常の記録シーケンスと同様に徐々に上昇
し、その後は減衰しない。次に、被現像体102を走行
する前に加熱ローラ110に給電し、表面の温度が転写
に必要な温度に十分達してから、被現像体102を走行
させる。この場合、被現像体102は帯電しない。
【0030】以上のことから、被現像体102は転写・
定着部で加圧されることにより加熱ローラ110と加圧
ローラ103に強く接触して帯電させられるが、加熱ロ
ーラ110が十分高い温度、すなわち、被現像体102
上のトナー108を記録紙114に転写し、定着するの
に必要な温度に達していると、被現像体102内部にお
いて熱キャリヤが発生して、表面の電荷を中和して除電
するものと考えられる。
【0031】ところで、加熱ローラ110は、その表面
温度を一定にするため、そして、強度を高くするために
熱容量が大きくしてある。したがって、給電を開始した
後、加熱ローラ110が転写に必要な温度に達するに
は、ある程度の時間が必要になる。一方、被現像体10
2の走行は加熱ローラ110の給電と同時に開始される
ので、被現像体102は加熱ローラ110が転写に必要
な温度に達しないうちに、加圧が開始されることにな
る。したがって、被現像体102は転写に必要な温度に
達していないため帯電し、被現像体102の帯電量がピ
ークに達すると徐々に減衰する。
【0032】図4は本発明の第1の実施例を示す画像形
成装置の記録シーケンスを示すタイムチャートである。
記録開始信号が出力されると、上記加熱ローラ110
(図2参照)への給電が開始されるが、この時点におい
ては被現像体102の走行は開始されない。そして、加
熱ローラ110の表面温度が転写に必要な設定温度に達
すると温度到達信号が出力され、静電潜像担持体101
と加圧ローラ103の図示しないモータが回転し、被現
像体102の走行が開始される。
【0033】図1は本発明の画像形成装置の概略構成図
である。図において、101はドラム状に形成された静
電潜像担持体であって、導電性支持体101a上に光導
電層101bを設けたもので形成され、セレン感光体、
有機系感光体、酸化亜鉛感光体、アモルファスシリコン
感光体等いずれのものも使用することができる。上記静
電潜像担持体101は、後述する加圧ローラ133と共
に図示しないモータによって図示矢印E方向に一定周速
度で回転させられる。
【0034】102は無端状の被現像体であり、静電潜
像担持体101、一方の転写手段としての加熱体13
1、転動ローラ132a,132b及び引張ローラ11
1間に張架されている。ここで用いる被現像体102
は、転写・定着プロセスで加熱体131によって加熱さ
れ、160°C前後に達する。したがって、その材質は
ある程度の耐熱性と絶縁性が必要である。これらを考慮
すると、ポリエステル、ポリイミド、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン等の材料を用いたフィルムを用いることができる。
また、現像時に被現像体102とトナー担持体107間
に発生する電気力線を考慮すると、フィルムの厚さは1
00μm以下で、かつ、引張強度とその取扱性を考慮す
ると5μm以上とすることが望ましい。本実施例では、
ポリイミドのフィルム上に離型性に優れたフッ素樹脂を
コーティングして用いている。
【0035】104は帯電装置であり、静電潜像担持体
101の表面に対向して設けられ、図に示すようなコロ
ナ帯電器が一般的に用いられるが、このほかに帯電ロー
ラなども利用することができる。該帯電ローラは、例え
ば金属製の芯金に導電性のゴムを積層して形成される。
105は露光装置であり、画像信号を光に変換して静電
潜像担持体101に照射する。露光装置105には、L
EDアレイとセルフォックレンズ(商品名)を組み合わ
せたもののほかに、レーザと作像光学系を組み合わせた
もの、一般に複写機に用いられていて原稿の反射光を投
影する光学系等いずれのものも利用することができる。
【0036】106は現像装置であり、トナー担持体1
07上にトナー108を吸着して図示矢印D方向に搬送
し、静電潜像担持体101上に形成された静電潜像を覆
うように密着して重ねられた被現像体102上に現像す
る。また、現像装置106には、二成分磁気ブラシ現像
器、一成分磁気ブラシ現像器、一成分非磁性現像器等い
ずれのものも利用することができる。
【0037】130は現像後に静電潜像担持体101上
の静電潜像である電荷を除去するために設けられた光除
電ランプ、109は上記被現像体102の電荷を除去す
るACコロナ放電器である。転写装置は、一方の転写手
段である加熱体131と他方の転写手段である加圧ロー
ラ133から成り、両者は図示しない加圧手段によって
ある一定の圧力で加圧されている。上記加熱体131
は、金属製中空部材にハロゲンランプを内蔵したローラ
状のもので構成される。なお、加熱体131を非回転式
とし、帯状体で構成することもできる。この場合、加熱
体131はガラス、セラミック等の基材の表面にNi−
Pなどで構成される発熱抵抗層を有し、更にその上にT
2 5 、フッ素樹脂等の保護層を有している。また、
上記加圧ローラ133は金属製の芯金にゴムを積層して
形成され、ゴムとしてはシリコーンなどが用いられる。
【0038】次に、上記画像形成装置の動作、作用につ
いて図5〜図11を併用して説明する。図5は本発明の
画像形成装置における給電制御装置のブロック図、図6
は本発明の画像形成装置における帯電プロセスを示す
図、図7は本発明の画像形成装置における露光プロセス
を示す図、図8は本発明の画像形成装置における現像プ
ロセスを示す図、図9は本発明の画像形成装置における
光除電プロセスを示す図、図10は本発明の画像形成装
置における分離部の状態図、図11は本発明の画像形成
装置における転写・定着プロセスを示す図である。
【0039】図5において、131は加熱体、151は
該加熱体131の近傍に配設され、加熱体131の表面
温度を検出する温度検出センサ、152は温度設定回
路、153は温度検出センサ151が検出した温度を温
度設定回路152が設定した温度と比較する比較器、1
54は該比較器153からの出力によって加熱体131
をオン・オフする給電制御回路である。
【0040】画像形成装置のスタートボタンが押される
と、まず加熱体131への給電が開始される。加熱体1
31の近傍に設けられた温度検出センサ151によって
加熱体131の表面の温度が検出され、設定温度と比較
されて加熱体131への給電が制御される。したがっ
て、加熱体131が設定温度に達すると給電はオン・オ
フ制御されることになる。そして、加熱体131の表面
温度が一定温度に達すると、記録開始信号が出力され、
静電潜像担持体101及び加圧ローラ133(図1)
が、図示しないモータによって一定周速度で回転を開始
する。これにより、被現像体102は静電潜像担持体1
01及び加圧ローラ133との摩擦力によって図示矢印
F方向(図1)に静電潜像担持体101と同速度で移動
する。始めに、帯電装置104が導電性支持体101a
の上に光導電層101bを形成した静電潜像担持体10
1に一様かつ均一に帯電する(図6)。
【0041】露光プロセス(図7)では、露光装置10
5によって画像信号に対応した光が発生されて静電潜像
担持体101に照射され、静電潜像が形成される。この
場合、静電潜像担持体101上の画像に対応する箇所す
なわち画像部に光が照射され、画像部の電荷が消去され
る。一方、非画像部の電荷はそのまま残される。現像プ
ロセス(図8)では、静電潜像担持体101に密着した
被現像体102上に接触又は近接して設けられた現像装
置106(図1)によって現像が行われる。本実施例で
は反転現像が行われ、静電潜像担持体101の導電性支
持体101aとトナー担持体107間にバイアス電位が
印加されるようにバイアス電位付与手段112が設けら
れている。このような構成で、トナー担持体107と被
現像体102との空間には、静電潜像担持体101に形
成された静電潜像に対応する電気力線が絶縁性の被現像
体102を貫通して発生する。このため、トナー担持体
107上の帯電したトナー108は、静電気力によって
被現像体102上に付着して現像され、トナー像が形成
される。
【0042】被現像体102上にトナー像が形成された
後、光除電ランプ130が発生する光は被現像体102
を透過して静電潜像担持体101に到達し、その上の電
荷が除去される(図9)。この場合、静電潜像担持体1
01上の非画像部であって、トナー108が付着してい
ない部分に残留している電荷は、トナー108によって
遮光されることなくすべて除去される。また、トナー1
08が付着した画像部は、既に露光プロセスにおいて露
光装置105(図1)によって除電されていて、電荷は
残留していない。このように、静電潜像担持体101上
には電荷が残留していないため、分離部においてACコ
ロナ放電器109によって被現像体102にプラスとマ
イナスの電荷が放射される時、静電潜像担持体101の
電荷が被現像体102に転移することはない (図10)
【0043】一方、紙カセット113に収容された記録
支持体、すなわち記録紙114は、給紙ローラ115
(図1)によって紙カセット113から取り出され、回
転が停止された送紙ローラ116に送られ、ここで記録
紙114のスキューが矯正される。この後、送紙ローラ
116が起動して記録紙114は転写・定着部へと送ら
れ、トナー像が形成された被現像体102と記録紙11
4がここで重ねられ、加熱体131と加圧ローラ133
に挟まれて加熱され加圧される。そして、加熱体131
の熱が記録紙114を介して被現像体102上のトナー
108を溶融し、加圧作用によってトナー108が記録
紙114の繊維間に浸透し、記録紙114への転写と定
着が同時に行われる(図11)。このように、転写・定
着された記録紙114は、排紙ローラ117によって画
像形成装置の外部へ送出され、図示しないスタッカに積
み重ねられる。
【0044】一方、転写・定着後の被現像体102は、
表面がフッ素樹脂でコーティングされていて離型性が良
いため、トナー108はほとんど残留することはない。
したがって、次のプロセスで記録紙114に残像が発生
することはない。この転写・定着部では、被現像体10
2は強い加圧力で加熱体131及び加圧ローラ133に
接触するため被現像体102が帯電するが、該被現像体
102が転写・定着部に移動する前に加熱体131の温
度は転写に必要な温度に達しているため、被現像体10
2内部に熱キャリヤが発生し、この接触によって生じた
電荷が中和され、除電される。したがって、被現像体1
02の帯電は低く抑えられて安定した画像が形成され
る。
【0045】なお、上記実施例では、加熱体131の給
電は記録開始信号の出力と共に行うようになっている
が、本体装置の電源オンと同時に給電を開始して、加熱
体131を一定の温度に維持して、記録待機状態に設定
しておくことも可能である。その場合、最初の記録の開
始を早くすることができる。次に、本発明の画像形成装
置の第2の実施例について説明する。
【0046】図12は本発明の第2の実施例を示す画像
形成装置の記録シーケンスを示すタイムチャートであ
る。上記実施例においては、加熱体131と加圧ローラ
133間は常に加圧状態に設定されているが、第2の実
施例においては両者を加圧する状態と、解放する状態を
選択することができる構成となっている。
【0047】上記構成の画像形成装置において、記録開
始時には解放状態が選択されていて、この状態で被現像
体102の走行と加熱体131への給電が開始される。
そして、加熱体131の温度が設定温度に達すると、温
度到達信号が出力され加圧状態が選択される。この方法
によれば、解放状態では転写・定着部における接触力が
弱いため被現像体102の帯電量は少ない。加圧状態に
なると、被現像体102の接触力が強くなり帯電する
が、既に加熱体131の温度は十分高くなっているので
被現像体102内部に発生した熱キャリヤによって帯電
は中和され、被現像体102の帯電量を少なくすること
ができ、常に安定した画像を形成することができる。
【0048】図13は転写・定着部の解放状態を示す
図、図14は転写・定着部の加圧状態を示す図である。
図において、102は被現像体、131は加熱体、13
3は加圧ローラ、155は上記加熱体131を回転自在
に支持する第1フレーム、156は上記加圧ローラ13
3を回転自在に支持する第2フレームである。上記第1
フレーム155は画像形成装置の本体装置に対して固定
されており、第2フレーム156は上記第1フレーム1
55に対して支軸157を中心として揺動自在に支持さ
れている。
【0049】また、158は上記第2フレーム156に
支持された加圧ローラ133を、第1フレーム155に
支持された加熱体131に対して付勢するスプリングで
ある。159は上記スプリング158の付勢力に抗して
上記第2フレーム156を揺動させるためのソレノイド
であり、該ソレノイド159のプランジャ160が第2
フレーム156に連結されている。上記ソレノイド15
9をオンにしてプランジャ160を吸引すると、スプリ
ング158の付勢力に抗して第2フレーム156が揺動
し、上記加圧ローラ133と加熱体131が解放させら
れる。
【0050】したがって、加圧状態においてはスプリン
グ158の付勢力によって被現像体102が加圧され、
解放状態においてはスプリング158の付勢力に抗して
ソレノイド159が作動し、圧力が解放される。上記ソ
レノイド159は図示しない選択信号によって作動させ
られる。第1の実施例の場合、記録開始時に被現像体1
02は停止して加圧されていて、この状態で加熱体13
1への給電が行われ、一定温度に達するまでこの状態が
維持させられる。したがって、被現像体102の特定箇
所のみが加熱され、加圧されることになり、その部分の
特性が劣化することがある。第2の実施例の場合、一定
温度になるまで被現像体102は加圧されないので、特
性の劣化を防止することができる。
【0051】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形すること
が可能であり、これらを本発明の範囲から排除するもの
ではない。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、トナー像が形成された被現像体は、加熱体と加圧
ローラで構成される転写・定着部に送られ、記録紙と重
ねられて加圧され、加熱される。トナー像は加熱によっ
て溶融し、加圧によって記録紙に浸透し、転写と定着が
同時に行われる。
【0053】上記加熱体は、定着に必要な設定温度に維
持するために加熱されるが、上記被現像体は、上記加熱
体が設定温度に達するまでは待機しており、設定温度に
達した後に走行が開始させられる。転写・定着部におい
て被現像体が加熱体及び加圧ローラによって加圧される
と、被現像体は帯電するが、被現像体が転写・定着部に
移動する際には上記加熱体は設定温度に達しているた
め、被現像体の内部に発生した熱キャリヤが帯電によっ
て生じた電荷を中和する。その結果、現像プロセスにお
いてトナーを被現像体に付着させる際に被現像体を貫通
して発生する電界の電界強度が変化することがなくな
る。
【0054】したがって、非画像部に地かぶりが発生し
たり、記録濃度が高くなったり低くなったりして画像が
劣化するのを防止することができる。また、上記加熱体
及び加圧ローラを選択的に解放状態と加圧状態に置く支
持手段を設けた場合には、上記加熱体及び加圧ローラ
を、上記加熱体が設定温度に達するまでは解放状態と
し、設定温度に達した後に加圧状態とする切換手段を有
するようにしている。この場合、加熱体が設定温度に達
するまでは被現像体が加熱体及び加圧ローラによって加
圧されないので、被現像体が帯電することはない。そし
て、被現像体が加圧される時には加熱体が設定温度に達
しているため、被現像体が帯電しても熱キャリヤによっ
て電荷が中和される。
【0055】この場合も同様に、現像プロセスにおいて
トナーを被現像体に付着させる際に被現像体を貫通して
発生させられる電界の電界強度が変化することがなくな
り、非画像部に地かぶりが発生したり、記録濃度が高く
なったり低くなったりして画像が劣化するのを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】従来の画像形成装置の概略構成図である。
【図3】従来の画像形成装置の記録シーケンスを示すタ
イムチャートである。
【図4】本発明の第1の実施例を示す画像形成装置の記
録シーケンスを示すタイムチャートである。
【図5】本発明の画像形成装置における給電制御装置の
ブロック図である。
【図6】本発明の画像形成装置における帯電プロセスを
示す図である。
【図7】本発明の画像形成装置における露光プロセスを
示す図である。
【図8】本発明の画像形成装置における現像プロセスを
示す図である。
【図9】本発明の画像形成装置における光除電プロセス
を示す図である。
【図10】本発明の画像形成装置における分離部の状態
図である。
【図11】本発明の画像形成装置における転写・定着プ
ロセスを示す図である。
【図12】本発明の第2の実施例を示す画像形成装置の
記録シーケンスを示すタイムチャートである。
【図13】転写・定着部の解放状態を示す図である。
【図14】転写・定着部の加圧状態を示す図である。
【符号の説明】
101 静電潜像担持体 102 被現像体 104 帯電装置 105 露光装置 106 現像装置 114 記録紙 131 加熱体 133 加圧ローラ 151 温度検出センサ 152 温度設定回路 153 比較器 154 給電制御回路 155 第1フレーム 156 第2フレーム 158 スプリング 159 ソレノイド 160 プランジャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 15/16 G03G 15/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)静電潜像担持体と、(b)該静電
    潜像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、(c)上記
    静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置
    と、(d)静電潜像が形成された静電潜像担持体に密着
    して重ねられる被現像体と、(e)上記静電潜像担持体
    の静電潜像に対応して、上記被現像体を現像してトナー
    像を形成する現像装置と、(f)加熱体と加圧ローラで
    構成され、トナー像が形成された被現像体と記録紙を重
    ねた状態で加圧し、加熱することによって転写と定着を
    同時に行う転写・定着部と、(g)上記加熱体を加熱す
    るとともに、設定温度に維持する手段と、(h)上記加
    熱体が設定温度に達した後に上記被現像体の走行を開始
    する手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 (a)静電潜像担持体と、(b)該静電
    潜像担持体の表面を帯電させる帯電装置と、(c)上記
    静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光装置
    と、(d)静電潜像が形成された静電潜像担持体に密着
    して重ねられる被現像体と、(e)上記静電潜像担持体
    の静電潜像に対応して、上記被現像体を現像してトナー
    像を形成する現像装置と、(f)加熱体と加圧ローラで
    構成され、トナー像が形成された被現像体と記録紙を重
    ねた状態で加圧し、加熱することによって転写と定着を
    同時に行う転写・定着部と、(g)上記加熱体及び加圧
    ローラを選択的に解放状態と加圧状態に置く支持手段
    と、(h)上記加熱体を加熱するとともに、設定温度に
    維持する手段と、(i)上記加熱体及び加圧ローラを、
    上記加熱体が設定温度に達するまでは解放状態とし、設
    定温度に達した後は加圧状態とする切換手段を有するこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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