JP2971509B2 - 支持フィルムを仮貼りした複合フィルム - Google Patents

支持フィルムを仮貼りした複合フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂の複合フィルム(以
下、PVCフィルムという)に関するものである。さらに
詳しくは本発明は、種々の用途に使用されるPVCフィル
ムが印刷、コーティングまたは加熱処理される際の寸法
安定性を維持するために複合化されたフィルムに関する
ものである。
〔従来の技術および課題〕 PVCフィルムは、その有する優れたパーフォーマンス
特性、例えば易加工性、柔軟性、着色性、印刷適性、他
の基材への接着性、難燃性あるいは比較的に低価格であ
る等のために、汎用樹脂の中でも最も多量に使用されて
いる。しかしながらその柔軟性および低い耐熱性の故
に、PVCフィルムが種々加工される工程で、高温度にさ
らされたり、張力がかかったり、溶剤が浸透したりした
場合に寸法安定性が著しく劣り、その結果、加工条件の
幅が狭く、加工方法も限定されるという難点があった。
この問題を解決するために、従来このPVCフィルム
に、耐熱、耐溶剤性の良い他の材料、例えばポリエステ
ル樹脂、フッ素系樹脂等のフィルム、紙、不織布等の繊
維系素材、鉄、アルミニウム等の金属箔等を複合した複
合フィルムが使用されている。
しかしながら、従来のこれらの複合フィルムは、PVC
フィルムが本来有する柔軟性、接着性、加工性、例えば
真空成形性等を著しく阻害し、PVCフィルムに意図され
た用途に使用できなくなることになる。また、複合化の
結果、価格も上昇しこの面からも用途が制限されるきら
いがある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、この課題を解決するべく鋭意研究を重
ねた結果、PVCフィルムに支持フィルムを剥離自在に接
着させることにより、上記の課題を解決し得ることを見
いだした。
すなわち本発明は、ポリ塩化ビニル樹脂のフィルムの
片面に、PET(ポリエチレンテレフタレート)支持フィ
ルムを剥離自在に熱仮貼りした複合フィルムに、溶剤系
塗料をコーティングし、温度を50℃〜160℃に設定した
乾燥炉の中を通過させて乾燥させた複合フィルムを提供
することにより、上記の課題を解決しようとするもので
ある。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
PVCフィルムは、易加工性、柔軟性、着色性、印刷適
性、他の基材への接着性、難燃性等に優れているので、
真空成形、圧空成形したり、他の基材に積層したりされ
るが、それに先立ち、フィルムの上に印刷、コーティン
グしたり、あるいはまた他のフィルムを積層して絵付け
したりされる工程を経ることが多い。そしてこの際に不
可避的に高温、高張力、場合によっては溶剤の浸透など
が起こり、フィルムの延伸または収縮、あるいは変形が
おこり、所期の寸法を維持することは困難である。
そこで本発明においては、PVCフィルムと支持フィル
ムとを適正な加熱、加圧条件下で熱接着による仮貼りを
行うことにより、加熱や引張りに対する抵抗力を高め、
この複合フィルムに印刷やコーティング、場合によって
は発泡層の被覆等の処理を行っても、寸法変化の少ない
処理フィルムを得ることができるようにした。上記のよ
うなPVCフィルムの処理を行ったのちに、支持フィルム
を剥離すれば、寸法変化を受けないあるいは寸法変化が
極めて少ないPVCフィルムが印刷、発泡等の処理を受け
た状態で得ることができる。
このようにして得られた処理フィルムは、PVCフィル
ム単体として、通常の方法で後加工、例えばキャビネッ
ト木工加工、鋼板への被覆等、従来PVCフィルムが使用
されてきた用途に、そのまま利用することができる。
本発明に使用されるPVCフィルムは、可塑剤を添加し
たものも、添加しないものも使用することができ、その
範囲は0〜100phr程度である。またPVCフィルムの厚さ
は、とくに限定はないが、通常20〜500μm、好ましく
は50〜200μm程度である。
支持フィルムとして使用できる樹脂は、それ自身の耐
熱性、耐溶剤性、寸法安定性があり、ポリ塩化ビニルに
仮貼りでき、また簡単に剥離できる樹脂であれば、格別
種類は問わない。例えばポリエステル、ポリアミド、ポ
リカーボネート等の樹脂が使用できるが、最も好ましい
のはポリエステル樹脂、とくに好ましいのはテレフタル
酸またはイソフタル酸とエチレングリコールからなるポ
リエステル樹脂である(以下、PETフィルムという)。
支持フィルムの厚さは、複合されるPVCフィルムの厚
さにもよるが、通常は10〜150μm、より好ましくは12
〜75μm、代表的には12〜50μm程度である。
PVCフィルムと支持フィルムとの仮貼りは、PVCフィル
ムの処理中に剥離しない程度に密着し、処理後には簡単
に剥離できるような複合方法であればどのような仮貼り
方法であってもよいが、最も好ましい方法は熱仮貼りに
よる方法である。すなわちPVCフィルムと支持フィルム
とを重ねて加熱下に圧着することにより、両者を容易に
仮貼りすることができる。具体的には例えば、加熱され
た鏡面ドラムと圧接ローラの間を連続的に通過させるこ
とにより仮貼を行うことができる。圧着温度は、支持フ
ィルムとしてPETフィルムを使用する場合は140℃程度が
好ましい。
以下に、実施例により本発明をさらに詳細に説明す
る。
実施例 1 (熱仮貼り) PVCフィルム(理研ビニル工業(株)製、厚み:100μ
m、幅:100cm、可塑剤添加量:20phr)とPETフィルム
(ユニチカ(株)製、厚み:25μm、)を、2枚重ねに
して、140℃に加熱された金属ロールとゴムロールの間
(ニップ間隔0.1mm)を通し、熱仮貼り複合フィルムを
形成した(第1図参照)。この仮貼りフィルムの剥離強
度は5g/インチ(2.54cm)であった。
(コーティング、加熱試験) 上記のようにして得られた複合フィルムに、溶剤系塗
料(固形分20%、トルエン:MEK=3:2)を、ウエットで1
50μmの厚さにコーティングし、表1に示すような温度
にそれぞれ設定された乾燥炉を、5分間通過させた後の
フィルムの幅方向の収縮を測定した(第2図参照)。
比較のためにPVCフィルム単体に同様の処理をした結
果も測定した。これらの結果を表1に示す。
表1から判るように、本発明における複合フィルム
は、PVCフィルム単体に比べ、幅収縮を著しく減少させ
ることができた。
(支持フィルムの剥離) 前述のようにしてコーティングおよび乾燥が終了した
複合フィルムを、二軸の巻取り装置のついた巻返し機を
用いて連続的に巻返したところ、PVCフィルムとPETフィ
ルムとは容易に剥離し、この際PVCフィルムにはなんら
の損傷や延伸も起きなかった(第3図参照)。
(合板への応用) 上記のようにして得た処理PVCフィルムを、建材用合
板(スターウッド)に、汎用のPVCラミネート合板用の
接着剤(中央理化(株)製エチレン・酢酸ビニル共重合
体エマルジョンタイプ)を使用して貼合わせしたとこ
ろ、従来のPVC合板用のPVCフィルムと同様の接着強度を
示した。
実施例 2 実施例1で使用した塗料に、発泡剤としてアゾビスイ
ソブチロニトリルを1重量%になるように加え、ウエッ
トで100μmの厚みになるようにコーティングを行っ
た。これを140℃の乾燥炉を通したところ、250μm厚み
の発泡層を有するPVC複合フィルムを得た。冷却後の幅1
00cm当たりの収縮は18mmであった。
一方、PVCフィルム単体では乾燥炉内で切れを生じ
て、満足な製品は得られなかった。
〔発明の効果〕
本発明においては、上記のようにPVCフィルムに支持
フィルムをあらかじめ仮貼りをするので、PVCコーティ
ングその他の処理を施す間も、PVCフィルムには収縮や
変形が起こらず、処理後は支持フィルムを剥離すること
により、本来のPVC単体として使用できる。このため、P
VCフィルムの収縮を懸念することなく、自由に印刷、コ
ーティング、発泡等の処理を行うことができ、用途の幅
が拡大できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はPVCフィルムにPETフィルムを熱仮貼した図であ
る。 第2図はPVCフィルム上にコーティングを施した図であ
る。 第3図はPETフィルムを剥離した図である。 1:PVCフィルム 2:PETフィルム 3:コーテング

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリ塩化ビニル樹脂のフィルムの片面に、
    PET(ポリエチレンテレフタレート)支持フィルムを剥
    離自在に熱仮貼りした複合フィルムに、溶剤系塗料をコ
    ーティングし、温度を50℃〜160℃に設定した乾燥炉の
    中を通過させて乾燥させた複合フィルム。
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