JP2971197B2 - 管内裏波ビード成形方法 - Google Patents
管内裏波ビード成形方法Info
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- JP2971197B2 JP2971197B2 JP18311691A JP18311691A JP2971197B2 JP 2971197 B2 JP2971197 B2 JP 2971197B2 JP 18311691 A JP18311691 A JP 18311691A JP 18311691 A JP18311691 A JP 18311691A JP 2971197 B2 JP2971197 B2 JP 2971197B2
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- Japan
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- welding
- pipe
- tube
- torch
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- Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は管内裏波ビード成形方法
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】管の円周継手を外面から裏波ビードを形
成させて溶接を行うと、一般的には突起状の裏波ビード
となり、この突起状の裏波ビードは、溶接部の疲労強度
を低下させるとともに、外表面からの超音波探傷検査で
の判定を難しくするので、疲労強度改善及び探傷検査性
向上のために除去することが好ましく、その除去にあた
ってはグラインダーで研削する方法が採用されている。
成させて溶接を行うと、一般的には突起状の裏波ビード
となり、この突起状の裏波ビードは、溶接部の疲労強度
を低下させるとともに、外表面からの超音波探傷検査で
の判定を難しくするので、疲労強度改善及び探傷検査性
向上のために除去することが好ましく、その除去にあた
ってはグラインダーで研削する方法が採用されている。
【0003】しかして、管内径が約300mmφ以上の場
合は研削力の大きなグラインダーを管内面に挿入できる
が、300mmφ以下となると一般的に用いているグライ
ンダーを搭載してエルボ部の通過はできなくなり、必然
的にグラインダーは管内径に応じて小型化していくが、
研削能力も小さくなっていき、150mmφ以下の内径と
なるとマイクロ的なグラインダーとなり、ビード高さ3
〜5mm,ビード幅5〜7mmの裏波ビードを研削除去する
には、10〜15時間を要し、工期の点で問題となる。
合は研削力の大きなグラインダーを管内面に挿入できる
が、300mmφ以下となると一般的に用いているグライ
ンダーを搭載してエルボ部の通過はできなくなり、必然
的にグラインダーは管内径に応じて小型化していくが、
研削能力も小さくなっていき、150mmφ以下の内径と
なるとマイクロ的なグラインダーとなり、ビード高さ3
〜5mm,ビード幅5〜7mmの裏波ビードを研削除去する
には、10〜15時間を要し、工期の点で問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みて提案されたもので、小口径管の管内裏波ビ
ードを容易かつ適確に平滑に成形することができ、ひい
ては溶接部の疲労強度改善及び探傷検査性向上を図るこ
とができる管内裏波ビード成形方法を提供することを目
的とする。
事情に鑑みて提案されたもので、小口径管の管内裏波ビ
ードを容易かつ適確に平滑に成形することができ、ひい
ては溶接部の疲労強度改善及び探傷検査性向上を図るこ
とができる管内裏波ビード成形方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、管
の円周継手を外面から溶接して管内面に形成する突起状
の裏波ビードを平滑にするにあたり、管内へ溶接トーチ
を挿入して同トーチのアークを管軸方向にオシレートさ
せることにより上記裏波ビードを滑らかで平坦な成形ビ
ードにした後、平坦化した上記成形ビードの中央に、低
電流,オシレーションなしで上記溶接トーチを用いるこ
とによりテンパービードを置くように溶接することを特
徴とする。
の円周継手を外面から溶接して管内面に形成する突起状
の裏波ビードを平滑にするにあたり、管内へ溶接トーチ
を挿入して同トーチのアークを管軸方向にオシレートさ
せることにより上記裏波ビードを滑らかで平坦な成形ビ
ードにした後、平坦化した上記成形ビードの中央に、低
電流,オシレーションなしで上記溶接トーチを用いるこ
とによりテンパービードを置くように溶接することを特
徴とする。
【0006】
【作用】上述の構成により、小口径管の管内裏波ビード
を容易かつ適確に、しかも短時間で平滑に成形すること
ができ、ひいては溶接部の疲労強度改善及び探傷検査性
向上を図ることができる管内裏波ビード成形方法を得る
ことができる。
を容易かつ適確に、しかも短時間で平滑に成形すること
ができ、ひいては溶接部の疲労強度改善及び探傷検査性
向上を図ることができる管内裏波ビード成形方法を得る
ことができる。
【0007】
【実施例】本発明管内裏波ビード成形方法の一実施例を
図面について説明すると、図1は本方法を実施する装置
を配置した管の縦断面図、図2は本方法を工程順に(I),
(II),(III)と示す説明図である。
図面について説明すると、図1は本方法を実施する装置
を配置した管の縦断面図、図2は本方法を工程順に(I),
(II),(III)と示す説明図である。
【0008】図1において、300mmφ以下の小口径の
管1の円周継手2の管内面には、例えばビード高さ3〜
5mm,ビード幅5〜7mmの突起状の裏波ビード3が形成
されており、この裏波ビード3を滑らかに平坦に成形す
るため、管1内に挿入されている溶接トーチ6は、先端
から電極7が突出されるとともに、溶接アーク電圧制御
と兼用のトーチ上下位置調整スライド8からのトーチ支
持アーム9で保持されている。またトーチ上下位置調整
スライド8には、溶接トーチ6を管径方向に位置調整さ
せるため歯車10及びモーター11が取付けられてい
る。更にトーチ上下位置調整スライド8は、溶接トーチ
6を管軸方向へオシレートさせるオシレート装置12に
連結されるとともに、その近傍にはCCDカメラ13が
具えられており、オシレート装置12は図示せざる管内
走行台車に搭載されている。
管1の円周継手2の管内面には、例えばビード高さ3〜
5mm,ビード幅5〜7mmの突起状の裏波ビード3が形成
されており、この裏波ビード3を滑らかに平坦に成形す
るため、管1内に挿入されている溶接トーチ6は、先端
から電極7が突出されるとともに、溶接アーク電圧制御
と兼用のトーチ上下位置調整スライド8からのトーチ支
持アーム9で保持されている。またトーチ上下位置調整
スライド8には、溶接トーチ6を管径方向に位置調整さ
せるため歯車10及びモーター11が取付けられてい
る。更にトーチ上下位置調整スライド8は、溶接トーチ
6を管軸方向へオシレートさせるオシレート装置12に
連結されるとともに、その近傍にはCCDカメラ13が
具えられており、オシレート装置12は図示せざる管内
走行台車に搭載されている。
【0009】このような装置を用いて裏波ビード3を滑
らかに平坦に成形する要領を、図2を参照して説明する
と、図2(I) において、裏波ビード3に溶接トーチ6を
位置決めし、次いで(II)において、裏波ビード3に対
し、溶接電流120〜140Amp の溶接アーク14をオ
シレート装置12により管軸方向に5〜10mmオシレー
トさせながら、円周方向に60〜80mm/min の速度で
溶接すると、ビード高さ0.7 〜1.0 mm,ビード幅10〜
15mm程度の平滑に近い成形ビード4に成形できる。更
に(III) において、このままでは再溶融の成形ビード4
は粗粒化組織を呈するので、同成形ビード4の中央部に
対し、溶接トーチ6をオシレーションなしで用いて、テ
ンパービード5を低電流としての溶接電流50〜60Am
p,溶接速度60〜80mm/min で溶接し、成形ビード4
を細粒化組織に近づける。
らかに平坦に成形する要領を、図2を参照して説明する
と、図2(I) において、裏波ビード3に溶接トーチ6を
位置決めし、次いで(II)において、裏波ビード3に対
し、溶接電流120〜140Amp の溶接アーク14をオ
シレート装置12により管軸方向に5〜10mmオシレー
トさせながら、円周方向に60〜80mm/min の速度で
溶接すると、ビード高さ0.7 〜1.0 mm,ビード幅10〜
15mm程度の平滑に近い成形ビード4に成形できる。更
に(III) において、このままでは再溶融の成形ビード4
は粗粒化組織を呈するので、同成形ビード4の中央部に
対し、溶接トーチ6をオシレーションなしで用いて、テ
ンパービード5を低電流としての溶接電流50〜60Am
p,溶接速度60〜80mm/min で溶接し、成形ビード4
を細粒化組織に近づける。
【0010】かくしてこの方法によれば、小口径の管1
においても、グラインダーなどを用いることなく、その
円周継手2の裏波ビード3を容易かつ適確に、しかも短
時間で平滑な成形ビード4に成形することができ、同成
形ビード4の中央に溶接によりテンパービード5が置か
れることと相まって、円周継手2の疲労強度の改善及び
探傷検査性の向上を図ることができる。
においても、グラインダーなどを用いることなく、その
円周継手2の裏波ビード3を容易かつ適確に、しかも短
時間で平滑な成形ビード4に成形することができ、同成
形ビード4の中央に溶接によりテンパービード5が置か
れることと相まって、円周継手2の疲労強度の改善及び
探傷検査性の向上を図ることができる。
【0011】
【発明の効果】要するに本発明によれば、管の円周継手
を外面から溶接して管内面に形成する突起状の裏波ビー
ドを平滑にするにあたり、管内へ溶接トーチを挿入して
同トーチのアークを管軸方向にオシレートさせることに
より上記裏波ビードを滑らかで平坦な成形ビードにした
後、平坦化した上記成形ビードの中央に、低電流,オシ
レーションなしで上記溶接トーチを用いることによりテ
ンパービードを置くことにより、小口径管の管内裏波ビ
ードを容易かつ適確に、しかも短時間で平滑に成形する
ことができ、ひいては溶接部の疲労強度改善及び探傷検
査性向上を図ることができる管内裏波ビード成形方法を
得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
を外面から溶接して管内面に形成する突起状の裏波ビー
ドを平滑にするにあたり、管内へ溶接トーチを挿入して
同トーチのアークを管軸方向にオシレートさせることに
より上記裏波ビードを滑らかで平坦な成形ビードにした
後、平坦化した上記成形ビードの中央に、低電流,オシ
レーションなしで上記溶接トーチを用いることによりテ
ンパービードを置くことにより、小口径管の管内裏波ビ
ードを容易かつ適確に、しかも短時間で平滑に成形する
ことができ、ひいては溶接部の疲労強度改善及び探傷検
査性向上を図ることができる管内裏波ビード成形方法を
得るから、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図1】本発明管内裏波ビード成形方法の一実施例にお
ける本方法を実施する装置を配置した管の縦断面図であ
る。
ける本方法を実施する装置を配置した管の縦断面図であ
る。
【図2】本方法を工程順に(I),(II),(III)と示す説明図
である。
である。
1 管 2 円周継手 3 裏波ビード 4 成形ビード 5 テンパービード 6 溶接トーチ 7 電極 8 トーチ上下位置調整スライド 9 トーチ支持アーム 10 歯車 11 モーター 12 オシレート装置 13 CCDカメラ 14 溶接アーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−232690(JP,A) 特開 昭51−146348(JP,A) 特開 昭54−96446(JP,A) 特開 昭57−181765(JP,A) 特開 昭55−19450(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23K 9/04 B23K 9/028 B23K 37/08
Claims (1)
- 【請求項1】 管の円周継手を外面から溶接して管内面
に形成する突起状の裏波ビードを平滑にするにあたり、
管内へ溶接トーチを挿入して同トーチのアークを管軸方
向にオシレートさせることにより上記裏波ビードを滑ら
かで平坦な成形ビードにした後、平坦化した上記成形ビ
ードの中央に、低電流,オシレーションなしで上記溶接
トーチを用いることによりテンパービードを置くように
溶接することを特徴とする管内裏波ビード成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18311691A JP2971197B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 管内裏波ビード成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18311691A JP2971197B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 管内裏波ビード成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058036A JPH058036A (ja) | 1993-01-19 |
JP2971197B2 true JP2971197B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=16130063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18311691A Expired - Lifetime JP2971197B2 (ja) | 1991-06-27 | 1991-06-27 | 管内裏波ビード成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2971197B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0744978B2 (ja) * | 1986-11-11 | 1995-05-17 | 株式会社タチエス | 座席体 |
US4955965A (en) * | 1988-12-05 | 1990-09-11 | Xerox Corporation | Positive drive, passive, sheet rotation device using differential roll velocities |
GB0921078D0 (en) | 2009-12-01 | 2010-01-13 | Saipem Spa | Pipeline welding method and apparatus |
CN102712061B (zh) * | 2010-01-20 | 2015-06-17 | 株式会社东芝 | 二重管、二重管制造方法及蒸汽发生器 |
EP3928909A1 (de) * | 2017-01-30 | 2021-12-29 | Newfrey LLC | Schweisselement und schweissverfahren zum verbinden eines schweisselements mit einem werkstück |
KR102471068B1 (ko) * | 2022-03-22 | 2022-11-25 | 주식회사 이웰딩 | 수냉식 보일러 튜브의 표면처리 육성용접방법 |
-
1991
- 1991-06-27 JP JP18311691A patent/JP2971197B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH058036A (ja) | 1993-01-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990728 |