JP2970515B2 - ストップ部材の取付機構 - Google Patents

ストップ部材の取付機構

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JP2970515B2
JP2970515B2 JP2335196A JP2335196A JP2970515B2 JP 2970515 B2 JP2970515 B2 JP 2970515B2 JP 2335196 A JP2335196 A JP 2335196A JP 2335196 A JP2335196 A JP 2335196A JP 2970515 B2 JP2970515 B2 JP 2970515B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガイド付きロッ
ドレスシリンダに用いられるストップ部材の取付機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】 断面コ字状のベース内に、ガイドレールとロッドレス
シリンダとを並設し、ガイドレールに案内される移動体
とロッドレスシリンダの外部移動体とを連結し、移動体
のストロークを規制するストップ部材がT溝を用いてベ
ースに固着されるもの(実開昭62−6508号)、
ロッドレスシリンダと平行に配置される断面が逆台形状
の案内レールに、ショックアブソーバが取り付けられた
逆台形状の取付溝を有する台座を、前記案内レールに嵌
合させて案内レールの幅方向でねじにより締結するもの
(実開昭63−106907号)、上記と同様な構
成であるが、案内レールが左右一対であって、各案内レ
ールにまたがったクランプが、セットビスにより案内レ
ールに締結されるもの(実開昭61−141030号)
などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記では、ストップ
部材がT溝のみを利用してベースに固定してあるので、
長手方向の位置調整は容易であるが、ストップ部材に衝
接時のショックが繰返し加わることで、そのストップ部
材が弛みやすい問題がある。また、,では、スライ
ドテーブルをスライド案内する案内レールの案内面に、
台座やクランプが堅固に締結されて、ショックアブゾー
バを固定するので、長手方向のストローク調整のため
に、台座やクランプを長手方向に移動させて所望の位置
に締結すると、それにより案内面に傷がつき、スライド
テーブルの案内に悪影響が生じるおそれがあった。ま
た、では、ショックアブソーバが案内レールの直上に
あって水平方向のモーメントを受けにくくしてあるが、
このように案内レールの上にショックアブソーバを配置
する構成は、案内レールの上方に大きな空間を必要と
し、高さ方向を低くできない問題がある。この点で
は、案内レールの側方にスットプ部材を配置しているの
で、高さを低くできるが、の構造ではストップ部材が
T溝より幅方向に離れた(偏位した)位置でスライド体
と衝接すると、それにより水平方向のモーメントが生
じ、では、その水平モーメントをガイドレールの一方
の側面でしか受けることができないので、大きな水平モ
ーメントを受けることができない問題がある。この発明
の課題は、ガイドレールを利用しての取付構造であっ
て、ガイドレールの案内面を傷つけることなく、高さを
低くでき、しかも、取付部から偏移した位置に大きな荷
重が加わっても、これによる水平モーメントを確実に受
けることのできるストップ部材の取付機構を得ることに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決のため、
本願では、ベースと一体のガイドレールの、案内面と関
係のない左右の幅方向面で、高さを低くできるようにガ
イドレールから偏移した位置に設けたストップ部材の受
ける力による水平モーメントを受け止めて、実質的にベ
ースによりその水平モーメントを受けるようにした。ま
た、ストップ部材の受ける垂直方向のモーメントを、T
溝ナットの長さを長くすることで受けるようにした。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は、ベース上にガイドレー
ルを取り付け、このガイドレールに沿ってロッドレスシ
リンダを配置し、ロッドレスシリンダの外部移動体とガ
イドレールに案内されるスライド体とを連結して成り、
ガイドレールに沿う方向に位置調整自在にストップ部材
取付ホルダを設けると共に、このストップ部材取付ホル
ダに、スライド体と衝接する、ショックアブソーバ(緩
衝装置)のようなストップ部材を備えて成るガイド付き
ロッドレスシリンダにおいて、ストップ部材取付ホルダ
にはガイドレールの案内面を除いた左右の幅方向面に嵌
合する嵌合溝を形成し、この嵌合溝をガイドレールの幅
方向面に嵌合した状態でストップ部材取付ホルダをベー
スに固着し、ストップ部材取付ホルダには、ガイドレー
ルから水平方向に偏位した位置にストップ部材を取り付
けて成る。これにより、ホルダを低い形状に保ったま
ま、ストップ部材により生じる水平モーメントが、ガイ
ドレールの幅方向左右面を介して、実質的にベースで受
けられる。ストップ部材は、緩衝機能を有さない、単な
るストローク調整用のストッパ部材であってもよい。
【0006】ベースには、ガイドレール側方にガイドレ
ールに沿ってT溝が形成され、前記ストップ部材取付ホ
ルダはこのT溝に嵌合するT溝ナットと締め付けボルト
でベースに固着され、そのT溝ナットは、締め付けボル
トとの結合部より、長手方向内側に延設部を有した形状
とすれば、ストップ部材にかかる上下方向のモーメント
にも極めて強くなる。
【0007】ストップ部材取付ホルダは、具体的には、
1本のガイドレールと嵌合する嵌合溝を有する基部か
ら、側方に伸びる形状を成し、その先端部にストップ部
材が設けられると共に、ストップ部材と基部との間で、
ベースに固着される。
【0008】 ガイドレールは、具体的には、矩形断面
であって、その幅方向面に夫々ボールが案内されるくぼ
んだ形状の案内面が設けてあり、その幅方向面の案内面
を除く垂直面をストップ部材取付けホルダの嵌合溝と嵌
合する面とすれば、水平モーメントがこれと直交する面
で受けられるので、より大きな水平モーメントに耐えら
れる。
【0009】
【実施例】図1,2,3において、ベース1は底壁1a
とその側端から上方へ立ち上げた側壁1bとから成る断
面L字に形成されている。底壁1aの上面には、長手全
長にわたって、ガイドレール取付け用の浅い溝2が設け
てある。溝2の底部上面には、ベース全長にわたってT
字溝3が設けてある。溝2の、側壁1bと幅方向反対側
には、ストップ部材取付ホルダ75の取付け用のT字溝
4がベース1全長に設けてある。ベース1の、側壁1b
の無い側の側面1cの近くは上方に突出した突出部5と
なっており、この突出部5には、ベース1全長にわたっ
て流体通路となる貫通孔6が設けてある。底壁1aの下
面には、左右に2条の直線作動機の取付け用のT溝7,
7がこれも、ベース1全長に渡って設けてある。ベース
1は例えば、アルミニウム合金の押出形材で構成されて
いる。
【0010】ベース1の前記溝2には、ベース1全長よ
り僅かに短い長さのガイドレール10が配設され、ガイ
ドレール10に設けた長手方向複数のねじ孔11に、取
付けボルト12を通し、前記T字溝3に嵌入したT溝ナ
ット13に螺合して、ガイドレール10をベース1に一
体固着している。ガイドレール10は幅方向左右に長手
全長に渡ってくぼんだ案内溝14(ここでは半円形:V
字型等もある)を有し、この案内溝14と案内子15の
ボール溝16との間には、多数のボール17が転動自在
に介在され、案内子15が長手方向に直線転動案内され
ている。ガイドレール10にはこうした案内子15が2
つ案内されている。これら2つの案内子15は、スライ
ドテーブル(スライド体本体)18の下面に連結してあ
る。案内子15の数は、前記に限定されない。
【0011】ベース1の軸線方向前後端面には、夫々矩
形の接続プレート20,21がボルト22により固着し
てある。接続プレート20,21は、ベース1の側壁1
bの無い側の側面1cより,さらに側方に伸びた形状を
成し、その高さは、ロッドレスシリンダユニット30の
シリンダバレル31を横向きにしたときのバレルの高さ
(スリットの幅方向におけるバレル厚さH)とほぼ一致
しており、ベース1の側面1cの側方に、ロッドレスシ
リンダユニット30を収容する収容空間Cが形成される
ようになっている。接続プレート20,21間には、ガ
イドレール10に沿ってロッドレスシリンダユニット
(駆動機構)30が配設される。
【0012】ロッドレスシリンダユニット30におい
て、シリンダバレル31は略矩形断面で、長手方向全長
にわたってスリット32を有している。シリンダバレル
31の両端は端部嵌合部材33で塞がれている。図6に
右側のものを示すが、1対の端部嵌合部材33は、バレ
ル31のシリンダ孔34に嵌合する嵌合軸部33aと、
軸方向位置決めのための薄いつば部33bと、軸方向外
側に向く接続プレート20,21との嵌合部33cと、
ピストン40で区画される左右のシリンダ室S1,S2
に開口する連通路33dを備えている。端部嵌合部材3
3は、その嵌合軸部33aが先端に装着されたシール部
材(Oリング)25によりシリンダ孔34を塞ぐように
シリンダ孔34に嵌合されているのみで、バレル31に
は固着されない。図4に示すように、つば部33bと嵌
合軸部33aは、スリットと対応する一部分が切り欠か
れてインナシールバンドの挿通平面(挿通部)33eに
なっており、インナシールバンドを組み付けるときに、
インナーシールバンドを容易に長手方向に動かすことが
できるようになっている。端部嵌合部材33の嵌合軸部
33aには、前記挿通平面33eの幅方向中心に軸方向
にアウタシールバンド固定用の2つのねじ孔35が設け
てある。ねじ孔35より長手内側には、インナシールバ
ンド50の両端外側にワッシャ36を固定するためのリ
ベット37の頭部が嵌まり込む溝38が、挿通平面33
eの幅方向中心に形成してある。このワッシャ36は、
図5に示すように、スリット32にきっちり嵌まり込ん
で、インナシールバンド50がスリット32に対して幅
方向にずれないように機能する。こうしたワッシャ36
は、他の形式のシールバンド、例えばスリット32に弾
性的に嵌まり込むようなリップを有する形状の弾性シー
ルバンドの場合は必要がない。
【0013】シリンダ孔34には内部移動体としてのピ
ストン40が軸方向移動自在に嵌装されている。ピスト
ン40の軸方向両端には、ピストンパッキン41が取り
付けてあり、ピストン40によりシリンダ孔34が左右
のシリンダ室S1,S2に区画されている。ピストン4
0の一部がスリット32から外部へ突出したヨーク42
となっており、このヨーク42に孔42aとピン42b
とを介してマウント43が連結されて、外部移動体(駆
動体)44を構成する。マウント43の前後にエンドプ
レート45が固着され、エンドプレート45にはスクレ
ーパ46が取り付けられ、スクレーパ46は、外部移動
体44の全周を取り囲むスクレーパ取付用のOリング4
7で保持されている。スリット32を内側から塞ぐイン
ナシールバンド50と、スリット32を外側から塞ぐア
ウタシールバンド51が、ヨーク42の上側と下側の案
内面に案内されて外部移動体44を貫通している。イン
ナシールバンド50,アウタシールバンド51はステン
レスクロム鋼などの磁性金属材料から成る薄い可撓製シ
ールバンドであり、スリット32の外面縁部に設けたマ
グネットストリップ52により吸着されるようになって
いる。このインナ、アウタシールバンド50,51は、
他の形式の可撓性シールバンド、例えば、ウレタンゴ
ム、ナイロン、クロム鋼とゴムなどの材料から成り、イ
ンナ、アウタシールバンドが互いに弾性的に係脱して、
あるいは、夫々がスリット32に弾性的に係脱してスリ
ット32を塞ぐような形式のものであってもよい。
【0014】図5,6に示すように、インナシールバン
ド50とアウタシールバンド51の両端が、前記一対の
端部嵌合部材33に連結されている。アウタシールバン
ド51の端部は、スリット32の端部において、アウタ
シールバンド51の外面に取付プレート53を当て付
け、その取付プレート53の外側から固定ねじ54をス
リット32を通して前記端部嵌合部材33の嵌合軸部3
2aのねじ孔35に螺合して、バレル31との間で挾持
固定されている。インナシールバンド50の端部は、イ
ンナシールバンド50のリベット37を端部嵌合部材3
3の溝38内に位置させた状態、すなわち、ワッシャ3
6をスリット32の端部に位置させた状態で、バレル3
1に固定された取付プレート53に止めねじ55を螺合
して、その止めねじ55をスリット32内を通過させ、
止めねじ55の先端と嵌合軸部33aの挿通平面33e
との間で挾持している。止めねじ55は、先端内側に尖
先部55aを有する形状であり、押しつけ固定するとき
に、その尖先部55aがインナシールバンド50に食い
込むので、極めて強力に固定できる。
【0015】図6に示すようにロッドレスシリンダユニ
ット30の一対の端部嵌合部材33のつば部33bの外
側端面33f間の寸法(ロッドレスシリンダユニット3
0の取付け寸法L1)は、組み付け容易のために、接続
プレート20,21間の内法寸法(取付け寸法L2)よ
り僅かに小さく設定してある。そして、スリット32が
ガイドレール10に向くようにロッドレスシリンダユニ
ット30を横向きとして、両端部嵌合部材33の嵌合部
33cが、接続プレート20,21に設けた嵌合孔60
にシール部材(Oリング)61を介して嵌合されてい
る。一方の接続プレート(右側)21には、対向する端
部嵌合部材33の前記つば部33bと対向する位置に、
押しねじ62が設けてあり、この押しねじ62で一方の
端部嵌合部材33のつば部33bを軸方向に押し付け,
バレル31ごと左側の接続プレート20に左側の端部嵌
合部材33のつば部33bが押しつけられ、その状態で
は、押しねじ62に押されているつば部33bの軸方向
外側端面33fと、右側の接続プレート21の内面との
間には僅かな隙間tができている。この状態で、左右の
接続プレート21,22とシリンダバレル31の長手端
面とを固定ねじ63で固着してある。左側の接続プレー
ト20には、前記貫通孔6の左端部と対向する位置、及
び、左側の端部嵌合部材33の連通路33dと対向する
位置に、夫々圧流体の給排ポート23a,23bが設け
られている。右側の接続プレート21には、貫通孔6の
右端部と連通するともに、右側の端部嵌合部材33の連
通路33dに連通する給排通路24が設けてあり、一方
の(左側の)接続プレート20からのみの集中配管がで
きるようになっている。もちろん、左右の接続プレート
20,21の夫々に、左右のシリンダ室S1,S2に対
応した給排ポートを設けてもよい。
【0016】スライドテーブル18は、幅方向の側壁1
b寄り位置で案内子15と連結されている。スライドテ
ーブル18は案内子15との連結部分からロッドレスシ
リンダユニット30の外部移動体44上方まで幅方向に
オーバハングしていて、シリンダバレル31とは上下に
重なっていない。外部移動体44と重なっている部分に
は、外部移動体44の軸方向前後を挟む位置に、脚70
がベース方向に突設してある。前後一対の脚70の間に
外部移動体44が挟まれており、外部移動体44のエン
ドプレート45と脚70との間には、ゴムダンパ(緩衝
部材)71が介在してあって外部移動体44の移動がス
ライドテーブル18に伝えられるようになっている。ス
ライドテーブル18の下面には、案内子15と脚70の
間に、長手長さを、スライドテーブル18の長手長さよ
り短くしたストッパ72が固着してある。ストッパ72
の軸方向端面は、後述のショックアブソーバとの衝接面
73,73になっており、図示から明らかなように、ス
ライドテーブル18の端面18aより衝接面73,73
が長手方向内側に入り込んでいる。
【0017】次に接続プレート20,21の内側位置に
おいては、図4に示すように、前記ガイドレール10の
端部に、ストップ部材取付ホルダ75の基部に設けた凹
溝(嵌合溝)76が嵌合され、その先端部77がロッド
レスシリンダユニット30に向けて幅方向に突出され、
前記T溝4を利用して、T溝ナット78とそれに螺合す
る締め付けボルト79により、軸方向移動自在に固着し
てある。凹溝76の左右面は、ガイドレール10の左右
の周面(垂直面)10a,10a(案内溝14と関係の
ないガイドレールの幅方向面部分)にほぼ密着してい
る。図2に示すように、T溝ナット78は、締め付けボ
ルト79との結合部78aより、長手方向内側に延設部
78bを有した形状をなしている。ストップ部材取付用
ホルダ75の先端は2つ割になっていて、ショックアブ
ソーバ80の外周に形成してあるねじ部81が螺合され
て、ガイドレール10から側方に偏移した位置でショッ
クアブソーバ80自体がホルダ75に軸方向に位置調整
可能になっており、所定の軸方向位置でショックアブソ
ーバ80をホルダ75に固定ねじ82で固定するように
なっている。このショックアブソーバ80は、前記スラ
イドテーブル18のストッパ72と軸方向に対向してお
り、接続プレート20,21の軸方向外側端面より、軸
方向内側に位置している。このショックアブソーバ80
は、直線作動機の使用形態によっては使用しないことも
ある。尚、85は接続プレート20,21を上下に貫通
する取付孔、86は側壁1bに設けられた、スイッチな
どの付帯部材の取付け用溝である。
【0018】このように、ガイドレール10はベース1
に固着し、ベース1の端部(ここでは端面)にベース側
方に伸びる接続プレート20,21を固着し、その接続
プレート20,21間においてベース1の側方に、ベー
ス底壁1aとロッドレスシリンダユニット30とを高さ
方向を重ねてスリット32をガイドレール10に向けて
横向きに配置したので、ガイドレール10はベース1と
一体であるから剛性が高く維持され、従って、接続プレ
ート20,21の取付孔85を利用して機械装置に取り
付ける場合であっても、全くベースのないものに比べ
て、スライドテーブル18の案内が円滑に保たれてその
使用態様が多様化する上に、スリット32が横向きで、
そのスリット32の外側に配置される外部移動体44が
横向きとなるので、厚みの薄い直線作動機となり、上下
方向の間隔が狭い設置個所にも適用できる。
【0019】給排ポート23a,23bから圧流体(圧
縮空気)を給排すると、ピストン40が一方のストロー
ク端から他方のストローク端に向けて移動し、これによ
り、外部移動体44がスライドテーブル18を移動さ
せ、スライドテーブル18がガイドレール10に案内さ
れた状態で正確に直進移動する。スライドテーブル18
がストローク端にくると、ストッパ72の衝接面73が
ショックアブソーバ80に衝接し、スライドテーブル1
8は停止ショックを和らげられて停止する。例えば図1
の右側のショックアブソーバ80では、衝接時には、軸
方向力が作用してそのホルダ75の基部には、その軸方
向力により水平方向において時計回りのモーメントがか
かるが、ホルダ75の基部の嵌合溝76がベース1に堅
固に固着されている長手寸法の長いガイドレール10の
左右面10a,10aに嵌め込まれているので、そのモ
ーメントをガイドレール10の左右面10a,10bを
介して実質的にベース1全体で受けることができ、締め
付けねじ79のみによる締め付けだけでは弛みやすいス
トップ部材取付ホルダ75を、長期にわたって弛むこと
なく所定の位置に保持できるうえに、モーメントを受け
るガイドレール10の左右の垂直面10a,10aが、
案内溝14と無関係な面なので、このような構成として
も、案内子15の案内に悪影響を及ぼすことがない。
又、同様にして前記軸方向力により、ストップ部材取付
ホルダ75に,ホルダ75をベース1から浮き上がらせ
る方向のモーメントも生じるが、T溝ナット78に延設
部78bがあるので、そのモーメントを延設部78bで
確実に受け止め、その方向のモーメントによる締め付け
ボルト79の弛みも防止される。
【0020】ストローク端においては、ショックアブソ
ーバ80の突出部がスライドテーブル18の下にもぐり
込んで衝接面73と衝接するので、従来、衝接面がスラ
イドテーブル18の端面にあったものに比べて、同じス
トロークとするなら、この構成のほうが、スライドテー
ブル18と衝接時に重合する長さ分が、直線作動機の全
長を短くし、全体をコンパクトにでき、また、直線作動
機の全長を同じとすれば、この構成によれば、ストロー
クを長くできる。
【0021】次に使用上の都合で、前記構成からショッ
クアブソーバ80を外した場合を考えると、ロッドレス
シリンダユニット30は、そのピストン40が両方の端
部嵌合部材33に当接するストロークエンド間で往復移
動することになる。すると、ストロークエンドでは、必
ず端部嵌合部材33にピストン推力が作用し、端部嵌合
部材33は軸方向外向きの力を受ける。端部嵌合部材3
3は、シリンダ孔34に嵌合してあるだけであるから、
特に、押しねじ62を設けた側では、アウタシールバン
ド51を止めている固定ねじ54による摩擦保持がある
とはいえ、到底その推力に打ち勝つほどの保持力がな
く、シールバンド50,51を引っ張って軸方向外側に
向けて隙間t分だけ移動しようとするが、その推力は、
押しねじ62を介して接続プレート21で受けられるの
で、結果としてシールバンド50,51にそのような推
力による過大に張力を発生することが防止でき、シール
バンド50,51の変形、破損を防止し得る。また、シ
ョックアブソーバ80を外さない場合でも圧流体を供給
することにより、対応した端部嵌合部材33が流体圧に
より軸方向の推力を受けるが、ショックアブソーバ80
を外したときと同様に、押しねじ62の作用で、その推
力を接続プレート21で受けることができ、バンド5
0,51にその推力による張力発生を防止できる。
【0022】本願では、矩形断面のガイドレールで説明
したので、水平モーメントをこれと直交する2つの面で
受けるので、より大きな水平モーメントに耐えられ、好
ましい構造であるが、勿論、下拡がりの台形形状のガイ
ドレールであって、その左右の面に、くぼんだ形状のボ
ールの案内面があるようなもの(実開昭62−8170
2号)であっても、また、ガイドレールの案内面に対し
てスライド体が滑り案内されるようなものであってもよ
く、要は、スライド体を案内する案内面以外の、ガイド
レールの幅方向面を、水平モーメントを受ける面とする
ようにしてあればよい。
【0023】
【発明の効果】以上のように、本願発明では、ストップ
部材取付ホルダに、ガイドレールから側方へ偏位した位
置にストップ部材を設けたので、ガイドレール直上にス
トップ部材が配置されず、ストップ部材を含めたホルダ
全体の高さを低くできる。また、このように高さを低く
できるものであっても、ストップ部材取付ホルダが、そ
の嵌合溝をガイドレールの幅方向面に嵌合した状態でベ
ースに固着され、ガイドレールがベースと一体であるか
ら、ストップ部材にスライド体による衝接荷重が加わっ
たときの水平モーメントは、ガイドレールの左右の側面
を介して実質的に剛性の高いベースにより受けることが
でき、大きな水平モーメントに耐えることができる。加
えて、そのガイドレールの幅方向面は、ガイドレールの
案内面でない部分を利用したから、ストップ部材取付ホ
ルダを軸線方向に移動して、スライド体のストロークを
変更しても、ガイドレールの案内面に傷をつけることが
なく、スライド体の移動を円滑に保つことができる。
【0024】また、ストップ部材取付ホルダを、長手内
側に長いT溝ナットでT溝を利用して固着すれば、垂直
方向のモーメントにも極めて強く、ストップ部材を一層
堅固に位置決め固定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願構造の直線作動機の斜視図である。
【図2】直線作動機の平面図である。
【図3】図2のIII−III断面拡大図である。
【図4】図2のIV−IV断面拡大図である。
【図5】図4のV−V視図(縮小図)である。
【図6】バンド取付部の詳細図である。
【符号の説明】
1 ベース 4 T溝 10 ガイドレール 10a 幅方向面 14 案内面 17 ボール 18 スライドテーブル 20,21 接続プレート 30 ロッドレスシリンダユニット 40 ピストン 44 外部移動体 73 衝接面 75 ストップ部材取付ホルダ 76 嵌合溝 77 先端部 78 T溝ナット 78a 結合部 78b 延設部 79 締め付けボルト 80 ショックアブソーバ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース上にガイドレールを取り付け、こ
    のガイドレールに沿ってロッドレスシリンダを配置し、
    ロッドレスシリンダの外部移動体とガイドレールに案内
    されるスライド体とを連結して成り、ガイドレールに沿
    う方向に位置調整自在にストップ部材取付ホルダを設け
    ると共に、このストップ部材取付ホルダに、スライド体
    と衝接するストップ部材を備えて成るガイド付きロッド
    レスシリンダにおいて、ストップ部材取付ホルダにはガ
    イドレールの案内面を除いた左右の幅方向面に嵌合する
    嵌合溝を形成し、この嵌合溝をガイドレールの幅方向面
    に嵌合した状態でストップ部材取付ホルダをベースに固
    着し、ストップ部材取付ホルダには、ガイドレールから
    水平方向に偏位した位置にストップ部材を取り付けて成
    ることを特徴とするストップ部材の取付機構。
  2. 【請求項2】 ベースには、ガイドレール側方にガイド
    レールに沿ってT溝が形成され、前記ストップ部材取付
    ホルダはこのT溝に嵌合するT溝ナットと締め付けボル
    トでベースに固着され、そのT溝ナットは、締め付けボ
    ルトとの結合部より、長手方向内側に延設部を有した形
    状となっていることを特徴とする請求項1記載のストッ
    プ部材の取付機構。
  3. 【請求項3】 ストップ部材取付ホルダが、1本のガイ
    ドレールと嵌合する嵌合溝を有する基部から、側方に伸
    びる形状を成し、その先端部にストップ部材が設けられ
    ると共に、ストップ部材と基部との間で、ベースに固着
    されることを特徴とする請求項1または2記載のストッ
    プ部材の取付機構。
  4. 【請求項4】 ガイドレールが矩形断面を有し、その幅
    方向面に夫々ボールが案内されるくぼんだ形状の案内面
    が設けてあることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1項記載の記載のストップ部材の取付機構。
  5. 【請求項5】 ストップ部材がショックアブソーバであ
    ることを特徴とする請求項請求項1〜4のいずれか1項
    記載のストップ部材の取付機構。
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