JP2969168B2 - 微小な文字を有する画線の凹版印刷物及び凹版印刷方法 - Google Patents
微小な文字を有する画線の凹版印刷物及び凹版印刷方法Info
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- JP2969168B2 JP2969168B2 JP18730789A JP18730789A JP2969168B2 JP 2969168 B2 JP2969168 B2 JP 2969168B2 JP 18730789 A JP18730789 A JP 18730789A JP 18730789 A JP18730789 A JP 18730789A JP 2969168 B2 JP2969168 B2 JP 2969168B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はおもに銀行券、パスポート、証券類、カード
類などの偽造防止、変造防止が要求されるものに利用さ
れている印刷物及び印刷方法に関するものである。
類などの偽造防止、変造防止が要求されるものに利用さ
れている印刷物及び印刷方法に関するものである。
銀行券やパスポート、証券類、及びカード類などは、
その性質上偽造や変造されにくいことが要求される。視
覚的な偽造防止策としては、網点の粗密を利用したもの
及びモアレ模様を施したものなどが公知である。また画
線の方向性で潜像模様を施したものなどが知られてい
る。
その性質上偽造や変造されにくいことが要求される。視
覚的な偽造防止策としては、網点の粗密を利用したもの
及びモアレ模様を施したものなどが公知である。また画
線の方向性で潜像模様を施したものなどが知られてい
る。
従来の技術で述べた偽造防止策は、写真製版的に行え
るものが多く、完全な偽造防止手段とはなりにくく、写
真製版的にも偽造が可能である。
るものが多く、完全な偽造防止手段とはなりにくく、写
真製版的にも偽造が可能である。
本発明はこれらの印刷手段とは異なり、同一模様内に
微小文字をポジ又はネガで組み込むことによって写真製
版的な手法による偽造防止を困難にさせると共に、一般
の使用者が拡大鏡等で見ることによって、真偽の判定を
可能にする偽造防止効果の高い彫刻凹版印刷物及びその
印刷方法を提供することを目的としている。
微小文字をポジ又はネガで組み込むことによって写真製
版的な手法による偽造防止を困難にさせると共に、一般
の使用者が拡大鏡等で見ることによって、真偽の判定を
可能にする偽造防止効果の高い彫刻凹版印刷物及びその
印刷方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明では彫刻凹版印刷
用版面に白彩紋模様の画線部分又は、その画線部分とそ
れに隣接する非画線部に、微小文字、記号、符号等をポ
ジ又はネガで焼付けて腐食するか又は直刻によって製版
し、この版面を使用して凹版印刷後に、版面に用紙が密
着した状態で用紙裏面から電子線を照射し、完全に画線
内のインキを用紙に転移させることにより、印刷物は単
純な一つの模様に見えるか又は単純な模様と非画線部分
にのみ微小文字を認識できる印刷物が得られる。
用版面に白彩紋模様の画線部分又は、その画線部分とそ
れに隣接する非画線部に、微小文字、記号、符号等をポ
ジ又はネガで焼付けて腐食するか又は直刻によって製版
し、この版面を使用して凹版印刷後に、版面に用紙が密
着した状態で用紙裏面から電子線を照射し、完全に画線
内のインキを用紙に転移させることにより、印刷物は単
純な一つの模様に見えるか又は単純な模様と非画線部分
にのみ微小文字を認識できる印刷物が得られる。
この彫刻凹版版面の画線内に形成させた微小文字を用
紙上に印刷させるには凹版印刷後に用紙が版面に密着し
た状態で、用紙裏面から電子線等を照射し画線内のイン
キを完全に用紙に転移させることによってのみ達成でき
る。
紙上に印刷させるには凹版印刷後に用紙が版面に密着し
た状態で、用紙裏面から電子線等を照射し画線内のイン
キを完全に用紙に転移させることによってのみ達成でき
る。
上記の方法によって得られた印刷物は視覚的には白彩
紋模様の画線内には微小文字が存在するようには見えな
い印刷物として認識できるものであるが、顕微鏡、拡大
鏡等で画線部を拡大して見ることにより、画線内に存在
している凸又は凹の形状で存在する微小文字が認識でき
る。
紋模様の画線内には微小文字が存在するようには見えな
い印刷物として認識できるものであるが、顕微鏡、拡大
鏡等で画線部を拡大して見ることにより、画線内に存在
している凸又は凹の形状で存在する微小文字が認識でき
る。
また組み込む微小文字の大きさを変えることによっ
て、倍率の低い拡大鏡でも文字を認識することができる
ので、一般の人による真偽の判別を容易にすることがで
きる。
て、倍率の低い拡大鏡でも文字を認識することができる
ので、一般の人による真偽の判別を容易にすることがで
きる。
実施例 以下に図面を用いて実施例について説明する。
実施例１として、第１図に示すような白彩紋模様
（１）をレジスト（商品名、TPR:東京応化工業株式会社
製）を塗布した銅板の上に焼き付けた後に数10μｍ程度
腐食し、更にまた前記レジストをその上に塗布した後
に、当該模様（１）の画線部分（２）にのみ第２図に示
すような微小文字（４又は４′）をポジ又はネガで焼付
け現像し、数μｍ〜10数μｍ程度腐食し、画線内に微小
文字を形成させた。レジスト膜を剥離後、クロムめっき
等を施した後に、この版面を使用して凹版印刷後に、版
面に用紙が密着した状態で用紙裏面から電子線を照射
し、完全に画線内のインキを用紙に転移させることによ
り印刷を行った。
（１）をレジスト（商品名、TPR:東京応化工業株式会社
製）を塗布した銅板の上に焼き付けた後に数10μｍ程度
腐食し、更にまた前記レジストをその上に塗布した後
に、当該模様（１）の画線部分（２）にのみ第２図に示
すような微小文字（４又は４′）をポジ又はネガで焼付
け現像し、数μｍ〜10数μｍ程度腐食し、画線内に微小
文字を形成させた。レジスト膜を剥離後、クロムめっき
等を施した後に、この版面を使用して凹版印刷後に、版
面に用紙が密着した状態で用紙裏面から電子線を照射
し、完全に画線内のインキを用紙に転移させることによ
り印刷を行った。
この版面を使用して印刷した印刷物はポジを使用した
場合には、第３図（ａ）（ｂ）に示すように微小文字部
分（４）が凸のものができ、ネガを使用した場合には第
４図（ａ）（ｂ）のように微小文字部分（４′）が凹に
なっている印刷物が得られる。
場合には、第３図（ａ）（ｂ）に示すように微小文字部
分（４）が凸のものができ、ネガを使用した場合には第
４図（ａ）（ｂ）のように微小文字部分（４′）が凹に
なっている印刷物が得られる。
この微小文字は通常の印刷方法では著しく複製が困難
であるので、この印刷方法により偽造防止性の非常に優
れた印刷物が得られた。
であるので、この印刷方法により偽造防止性の非常に優
れた印刷物が得られた。
実施例２としては、第１図に示すような白彩紋模様
（１）を前記レジストを塗布した銅板の上に焼き付けた
後に数10μｍ程度腐食し、前記のレジストを完全に剥離
した後に、再び全面に前記のレジストを塗布し、微小文
字のポジを模様部分（１）に焼付け現像し、実施例１と
同様に数μｍ〜10数μｍ程度腐食し、全面に微小文字
（４）を形成させた。レジスト膜を剥離後、クロムめっ
き等を施した後に、この版面を使用して凹版印刷後に、
版面に用紙が密着した状態で用紙裏面から電子線を照射
し、完全に画線内のインキを用紙に転移させることによ
り印刷を行った。
（１）を前記レジストを塗布した銅板の上に焼き付けた
後に数10μｍ程度腐食し、前記のレジストを完全に剥離
した後に、再び全面に前記のレジストを塗布し、微小文
字のポジを模様部分（１）に焼付け現像し、実施例１と
同様に数μｍ〜10数μｍ程度腐食し、全面に微小文字
（４）を形成させた。レジスト膜を剥離後、クロムめっ
き等を施した後に、この版面を使用して凹版印刷後に、
版面に用紙が密着した状態で用紙裏面から電子線を照射
し、完全に画線内のインキを用紙に転移させることによ
り印刷を行った。
この版面を使用して印刷した印刷物は白彩紋模様
（１）の非画線部分にのみ肉眼において微小文字（４）
が認識できる。また画線部分を拡大すると第５図のよう
に画線内に凸の微小文字（４）が、見える彫刻凹版印刷
が得られる。
（１）の非画線部分にのみ肉眼において微小文字（４）
が認識できる。また画線部分を拡大すると第５図のよう
に画線内に凸の微小文字（４）が、見える彫刻凹版印刷
が得られる。
本発明の印刷方法により、銀行券やパスポート、証券
類、カード類などの偽造防止策や変造防止策及び真偽の
判別を要求される製品において、この方法で著しく偽
造、変造が困難な印刷物を得ることができ、更に画線部
分を拡大してみることによって、だれでも容易に真偽判
別のできる印刷物を提供することができるようになっ
た。
類、カード類などの偽造防止策や変造防止策及び真偽の
判別を要求される製品において、この方法で著しく偽
造、変造が困難な印刷物を得ることができ、更に画線部
分を拡大してみることによって、だれでも容易に真偽判
別のできる印刷物を提供することができるようになっ
た。
この画線内に微小文字のある印刷物を他の方法、例え
ば複写機及び写真製版等により、複製することは著しく
困難であり、本発明の印刷方法は銀行券、パスポート、
諸証券等の偽造防止対策として非常に有効である。
ば複写機及び写真製版等により、複製することは著しく
困難であり、本発明の印刷方法は銀行券、パスポート、
諸証券等の偽造防止対策として非常に有効である。
第１図は白彩紋模様を示す図、第２図は画線内に組み込
むために用いた微小文字を示す図、第３図（ａ）は画線
内の微小文字が凸になった印刷物の模式図、第３図
（ｂ）は第３図（ａ）の断面図、第４図（ａ）は画線内
の微小文字が凹になった印刷物の形状の模式図、第４図
（ｂ）は第４図（ａ）の断面図、第５図は全面に微小文
字を組み込んだ印刷物の模式図を示している。 １……白彩紋模様 ２……画線部分 ３……非画線部分 ４……微小文字（凸） ４′……微小文字（凹）
むために用いた微小文字を示す図、第３図（ａ）は画線
内の微小文字が凸になった印刷物の模式図、第３図
（ｂ）は第３図（ａ）の断面図、第４図（ａ）は画線内
の微小文字が凹になった印刷物の形状の模式図、第４図
（ｂ）は第４図（ａ）の断面図、第５図は全面に微小文
字を組み込んだ印刷物の模式図を示している。 １……白彩紋模様 ２……画線部分 ３……非画線部分 ４……微小文字（凸） ４′……微小文字（凹）
Claims (6)
- 【請求項１】模様内の画線部分に、更に画線深さを変え
てポジ又はネガに相当する微小文字等を組み込むことを
特徴とする彫刻凹版印刷物。 - 【請求項２】模様内の画線部分に、更に画線深さを変え
てポジ又はネガに相当する微小文字等を組み込むことを
特徴とする彫刻凹版版面の製造方法。 - 【請求項３】模様内の画線部分に、更に画線深さを変え
てポジ又はネガに相当する微小文字等を組み込むことを
特徴とする彫刻凹版版面を使用して、凹版印刷した直後
に、版面上の用紙の裏面から電子線を照射してインキを
乾燥させ、画線内インキを完全に用紙に転移させること
を特徴とする印刷方法。 - 【請求項４】模様内の画線部分及び非画線部分に、更に
画線深さを変えてポジに相当する微小文字等を組み込ん
だことを特徴とする彫刻凹版印刷物。 - 【請求項５】模様内の画線部分及び非画線部分に、更に
画線深さを変えてポジに相当する微小文字等を組み込む
ことを特徴とする彫刻凹版製版方法。 - 【請求項６】模様内の画線部分及び非画線部分に、更に
画線深さを変えてポジに相当する微小文字等を組み込む
ことを特徴とする彫刻凹版版面を使用して、凹版印刷し
た直後に、版面上の用紙の裏面から電子線を照射してイ
ンキを乾燥させ、画線内インキを完全に用紙に転移させ
ることを特徴とする印刷方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18730789A JP2969168B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 微小な文字を有する画線の凹版印刷物及び凹版印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18730789A JP2969168B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 微小な文字を有する画線の凹版印刷物及び凹版印刷方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0353972A JPH0353972A (ja) | 1991-03-07 |
| JP2969168B2 true JP2969168B2 (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=16203712
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18730789A Expired - Fee Related JP2969168B2 (ja) | 1989-07-21 | 1989-07-21 | 微小な文字を有する画線の凹版印刷物及び凹版印刷方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2969168B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08893B2 (ja) * | 1992-03-18 | 1996-01-10 | 大蔵省印刷局長 | 凹版印刷後、版面画線内から容易に剥離する電子線硬化型凹版インキ及び該インキを用いる凹版印刷方法 |
| JP3371560B2 (ja) * | 1994-08-25 | 2003-01-27 | 凸版印刷株式会社 | 情報担持シート |
| DE10015097A1 (de) * | 2000-03-28 | 2001-10-04 | Giesecke & Devrient Gmbh | Im Stichtiefdruck bedruckter Datenträger |
| DE10044403A1 (de) * | 2000-09-08 | 2002-03-21 | Giesecke & Devrient Gmbh | Datenträger mit Stichtiefdruckbild und Verfahren zur Umsetzung von Bildmotiven in Linienstrukturen sowie in eine Stichtiefdruckplatte |
| CN1646330B (zh) * | 2001-07-11 | 2010-10-13 | 洛桑聚合联合学院 | 结合有微结构的图像 |
-
1989
- 1989-07-21 JP JP18730789A patent/JP2969168B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0353972A (ja) | 1991-03-07 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |