JP2967922B2 - ダイキャスト鋳造機のノズル駆動システム - Google Patents

ダイキャスト鋳造機のノズル駆動システム

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岳史 大角
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイキャスト鋳造機に
属してノズルの構造駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ホットチャンバー式ダイキャスト鋳造機
の形式としてグースネック式(図1)があり、各金型は
取り出しのため開閉を行うが、この時に金型4に溶融金
属を射出するノズル6は金型4から離れていないと無理
な力がかかり部品を破損する危険がある。そのため金型
とノズルを溶融金属供給時には圧接させ、金型開閉時に
は離す必要があり、従来はこの方法として金型を移動す
るものや射出装置全体を含んだグースネック5を移動す
るものがある。
【0003】しかし、どちらの方法にしても移動する装
置が大きくなるため、重量がかさみ、剛性に問題があ
り、また移動時には大きなエネルギーを必要としてい
た。
【0004】一方、溶融金属は溶融釜に浸されたピスト
ン3の運動により、溶融釜に繋がる穴7を通してシリン
ダー2内部へ、さらにノズル6を通って金型4内へ射出
されるが、射出を完了してピストン3が戻る時、ノズル
6内部に残った溶融金属を引き戻しながら移動し、溶融
釜に繋がる穴7にピストン3が到達して初めて新しい溶
融金属が供給される。このため、次の射出開始時にはま
ず引き込まれた空気が押し出され、続いてノズル内から
引き戻された溶融金属が射出され最後に新しいものが射
出されることになる。
【0005】しかし空気が先に金型4内に押し出される
ことで、ダイキャストや樹脂成形で最も嫌われる製品内
の空気の巣を作る原因となり、また溶融金属がノズル6
内で空気と触れながら行き来する事により、酸化物が発
生し品質を落とす要因となっていた。
【0006】従前において前記のような問題を解決する
ために、ノズル内にニードルバルブを施したものがある
が、機構が複雑となり、部品の消耗が激しくメンテナン
スの問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、金型
とノズルを圧接したり離したりするシステムについて、
移動するエネルギー量を小さくしコスト、精度に優れた
駆動源を提供する。
【0008】同時に、射出完了後ノズル内に残る溶融金
属の戻り及び外部からの空気の吸引を防ぐバルブ機構を
提供する。
【0009】
【発明の課題を解決するための手段】前述の課題を解決
する手段として、金型11にノズル10を圧接させるシ
ステムについては、駆動源としてピストンによる溶融金
属の射出用圧力の一部を利用してノズル本体のみを移動
させるものであるが、このノズル10を駆動させる機構
として、ノズルに金型へ溶融金属を供給するための通路
14の他にノズルを駆動するための通路15を設け、ピ
ストンに設けられた溶融金属供給用の通路13をピスト
ンの所望角度回動及び上下することにより、その通路を
導通あるいは遮断させる。
【0010】また、本発明のバルブ機構については、ピ
ストン9に射出に必要な上下運動の他に所望角度回動運
動を加える。すなわち射出が完了してピストンが戻る
時、ピストンが所望角度回動して溶融釜と金型とを繋ぐ
溶融金属射出用の通路14を遮断することの手段によ
り、ノズル内の溶融金属の戻り及びノズル先端から外気
を吸引することをなくす。
【0011】
【作用】本発明のノズル駆動機構においては、ノズル1
0本体のみの金型11への圧接移動となるため大きな駆
動力を必要とせず、また駆動源としてピストン9による
溶融金属の射出用圧力の一部を利用するため、金型11
への溶融金属の供給とノズル10の移動とを1つの駆動
源で実現することができる。
【0012】また、射出終了後ピストン9が所望角度回
動し射出用の通路14が遮断されるため、ノズル内の溶
融金属が戻らず且つ外気の吸引がないため、空気との接
触及び金型内への空気の入り込みを防ぐことができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0014】図1は従来の一実施例の図である。この主
な構成は溶融釜1に浸されたシリンダー2及びピストン
3、金型4、グースネック5及びノズル6よりなる。溶
融金属はピストンの吸引過程でシリンダーに設けた通路
7より溶融釜からシリンダー2内に吸い込まれ、その後
ピストン3の圧縮によりグースネック、5ノズル6を通
って金型4内に射出される。尚、射出に先立ち金型4と
ノズル6は圧接させる必要があり、金型又は射出装置全
体を含むグースネックを移動し圧接させる。射出終了後
ピストン3の吸引によりノズル内6及びグースネック5
に残った溶融金属はシリンダー2内に一部が戻される。
一方金型4は射出終了後、冷却し開き製品を取り出した
後再び閉じる。尚、金型開閉時は金型4とノズル6は離
れている必要があり、前記の構造部を移動して離す。
【0015】図2には本発明のダイキャスト鋳造機のノ
ズル駆動システムに関する部分の構成が示されている図
である。この主な構成は溶融釜に浸されたシリンダー8
及びピストン9、製品を成形する金型11、ピストン圧
によりノズル10と金型11とを圧接するノズルを駆動
させる構造からなっている。
【0016】シリンダーには溶融釜から溶融金属を吸入
する穴16、ピストン9には溶融釜より溶融金属を供給
する通路12とノズルに繋がる通路、すなわちノズルの
駆動構造部及び金型に射出する構造部に溶融金属を供給
する通路13が設けてあり、また上下運動の他所望角度
回動運動可能な機構を有している。
【0017】ノズルには溶融金属を金型に射出する通路
14と、ノズルを駆動させるための通路15を有してい
る。
【0018】図3、4、5、6は本発明の実施例の動作
を説明する図である。
【0019】図に示すように、ピストンの吸引工程で
溶融釜より溶融金属が吸い込まれる、この時ピストンの
ノズルに繋がる通路13は閉塞されており、ノズル10
は金型11より離れている。次に図に示すように図
からの圧縮工程中であって、ピストン9が45度回動
し、ノズル10を駆動する位置ににきたらピストン9が
下降し溶融金属に圧をかけ、ノズル駆動用通路15とピ
ストンの溶融金属供給用通路13が一致することで溶融
金属を前期通路に供給し、ノズル10を押し出し金型1
1に圧接する。次に図に示すように更にピストン9が
45度回動(はじめの位置より90度)し、射出位置ま
できたら更に下降して、金型に溶融金属を射出する通路
14とピストンの溶融金属供給用通路13が一致するこ
とで金型内に溶融金属が射出される。この時ノズル駆動
用の通路15はピストンの溶融金属供給用通路13と遮
断されているためノズル10は金型11と圧接状態を保
持している。射出終了後は、図のようにピストン9が
45度戻りノズル10を駆動する位置にきたらピストン
9が上昇し吸引工程に入る、ノズル駆動用の通路15と
ピストンの溶融金属供給用通路13が一致することで、
圧が開放され溶融金属がシリンダー8内に戻り金型11
よりノズル10が離れる。この時溶融金属を射出する通
路14はピストンの溶融金属供給用通路13と遮断され
ているため溶融金属を吸引する工程でノズル内に残った
溶融金属がシリンダー8内に戻ること及びノズル先端か
ら外気を吸引することがない。次に更にピストンが4
5度戻り、上昇して図の状態に戻り一工程を完了し、
次の工程へサイクルする。
【0020】
【発明の効果】本発明のノズル駆動システムによれば、
前述した手段の駆動となるため、移動する装置はノズル
本体のみと小さくなり、剛性の問題や移動のさいに大き
なエネルギーが必要といった従前の問題が解消した。ま
た、ノズル移動に必要な駆動源に、溶融金属の射出用圧
力の一部を利用したため、従来の機械的な構成によるノ
ズル運動に比べコスト、精度(機械なガタや剛性等)の
向上が図れる。
【0021】更に、射出完了後のノズル内の溶融金属を
引き戻すこと及びノズルからの外気の吸引がない確実な
バルブ機構により、射出成形の際、金型内に空気が先に
入ることによる巣、ノズル内での空気との接触による酸
化物の発生をおさえることができる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のホットチャンバー式ダイキャスト鋳造
機、グースネック型の金型、ピストン及びノズル部の構
造図
【図2】本発明の金型、ピストン及びノズル部の構成図
【図3】本発明の実施例の動作説明図で、吸引工程にあ
ってピストンが上昇したときの図。
【図4】本発明の実施例の動作説明図で、圧縮工程にあ
ってノズルが溶融金属の圧により金型に圧接したときの
図。
【図5】本発明の実施例の動作説明図で、圧縮工程にあ
って金型に溶融金属を射出しているときの図。
【図6】本発明の実施例の動作説明図で、吸引工程にあ
ってノズルが溶融金属の排出により金型から離れたとき
の図。
【符号の説明】
8 シリンジ 9 ピストン 10 ノズル 11 金型

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属を溶融しておく溶融釜からピストン
    によりノズルを通して金型内に溶融金属を供給するダイ
    キャスト鋳造機において、ノズルを駆動する駆動源とし
    てピストンからの溶融金属射出用圧力の一部を利用する
    ための、該圧力をノズルに伝達する機構を設け、ノズル
    本体のみを駆動させ金型へ圧接させたり、離したりする
    ことを特徴とするダイキャスト鋳造機のノズル駆動シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1のダイキャスト鋳造機のノズル
    駆動システムにおいて、シリンダー壁からノズルの駆動
    構造部及び金型内へ溶融金属を射出する構造部への溶融
    金属供給を可能にするために、ピストンに前記両構造部
    への溶融金属を供給するための通路を対応して設けて、
    ピストンを所望角度回動させることにより、前記ピスト
    ンに設けた通路の方向を変更し、溶融金属の供給経路を
    変えることを特徴とするダイキャスト鋳造機のノズル駆
    動システム。
  3. 【請求項3】 請求項1のダイキャスト鋳造機のノズル
    駆動システムにおいて、溶融金属の射出が完了しピスト
    ンが戻る時、ピストンが所望角度回動して、金型への溶
    融金属射出用の通路を遮断して、ノズル内の溶融金属の
    戻り、及びノズル通路内への外気の吸入を防ぐバルブ機
    能をもつことを特徴とするダイキャスト鋳造機のノズル
    駆動システム。
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