JP2965477B2 - 球技用ボール - Google Patents

球技用ボール

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JP2965477B2
JP2965477B2 JP8335495A JP8335495A JP2965477B2 JP 2965477 B2 JP2965477 B2 JP 2965477B2 JP 8335495 A JP8335495 A JP 8335495A JP 8335495 A JP8335495 A JP 8335495A JP 2965477 B2 JP2965477 B2 JP 2965477B2
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宗弘 伊達
徳数 二宮
武男 鈴木
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Mizuno Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サッカー競技やラグビ
ー競技等に使用する球技用ボールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】サッカー競技やラグビー競技等に使用す
る球技用ボールは、球体を形成する幾何学的形状を有す
る複数のパネルを縫着してなるボール本体と、該ボール
本体の内部に圧搾空気を封入する球形中空体のゴム製チ
ューブを挿入する構成のボールと、圧搾空気を封入した
球形中空体のゴム製チューブの表面に球体を形成する幾
何学的形状を有する複数のパネルを接着する構成のボー
ルがあり、前者を「縫いボール」後者を「張りボール」
と一般に称されている。
【0003】本発明は、後者の「縫いボール」に関する
ものであり、何れもボールは使用の反復を経ても原形を
保ち変形しないものを要求され、そのために、パネルの
表皮の裏面に図3に示すように補強部材等を貼着して変
形の防止をしている。しかし、サッカー競技やラグビー
競技は屋外競技であり、晴天時はもとより降雨時におい
ても実施されるものであり、前記従来の方法のボールを
降雨時に使用するとパネルの表皮が吸水して変形した
り、ボールの重量が変わりプレーに支障を生じるという
問題があった。そこで、パネルの表皮の裏面に貼着する
補強部材を更に多くすることも考えられるが、重量が増
加したり、ボールの表面が固くなりすぎてボールのコン
トロールに支障を生じたり、反発性が悪くなる等の問題
が生じてきた。
【0004】例えば、サッカー競技に用いられるボール
の規格については『ボールは球状とし、外被には皮また
はその他の認められた材質を用いる。構造上競技者に危
害をおよぼすおそれのある材質を用いてはならない。ボ
ールの外周は68センチメートル以上とする。競技開始
時のボールの重量は396グラム以上453グラム以下
とする。ボールの空気圧は、海面の高さにおいて、0.
6〜1.1気圧(600〜1,100 g/cm2)とす
る。主審の承認を得ないで競技中にボールを交換しては
ならない。』と定められている。そのために、これらの
ルール内で変形を生じないボールを提供しようと種々提
案されており、その一例を上げると、図4に示すような
構成から成る実開平5−5157号考案が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記考案の方
法においても降雨時の使用においては変形したり、ボー
ルの重量が変わりプレーに支障を生じるという問題があ
った。その最大の理由は、人工皮革パネルを補強するた
めに、布層の間に介在させた「パッキング材」が「弾力
性を有する発泡層」であるため、発泡層の泡の空間部に
水分を含くむ結果ボールの重量が変わったり、パネルが
変形する欠点を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、球体を
形成する幾何学的形状を有する複数のパネルを縫着して
なるボール本体と、該ボール本体に挿入し、圧搾空気を
封入する球形中空体のゴム製チューブからなる球技用ボ
ールにおいて、前記パネルは、皮革,合成皮革その他こ
れらと同効質の素材で形成した表皮部材と、該表皮部材
の裏面に素材の物性値が、 厚さ 0.2〜1.2mm 引っ張り強度 150〜200 kg/cm2 以上(JIS K6301) 伸び率 400 %以上 (JIS K6301) 10%伸張時の応力は1〜10 kg/cm2 である高弾性部材を設け、その裏面に綿布又はナイロン
布又はポリエステル布その他これらと同効質の素材から
成る補強部材を設け、表皮部材と高弾性部材と補強部材
とを一体にしたパネルとし、該パネルを縫合してボール
本体を形成し、従来の課題を解決しようとするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明球技用ボール本体のパネルは、表皮部材
と高弾性部材と補強部材とを一体にしたものであるか
ら、防水性を有すると共にパネル自体は適度の柔軟性を
保持し、キック時のボールのコントロールを良好とする
と共に、弾力性をも有しているから、キック時のボール
の飛距離も良好となる作用を有する。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明する。図
1(イ),(ロ)は球技用ボールの斜視図、図2は本発
明球技用ボールの要部切断端面図、図3は従来の球技用
ボールの要部切断端面図、図4は従来の球技用ボールの
要部切断端面図、図5は本発明球技用ボールと従来の球
技用ボールとの反発性を比較した図面、図6は本発明球
技用ボールに用いたパネルと従来の球技用ボールに用い
たパネルとの吸水率を比較した図面である。
【0009】本発明に係る球技用ボール(A)は、球体
を有するボールの表面を複数のパネルに分割し、夫々の
パネルに縫代を設け、該パネルを縫合して中空の球体を
形成し、該球体の中空部にゴム製チューブを挿入し、該
ゴム製チューブ内に定められた圧力の空気を注入し注入
口を閉じて使用する構造の球技用ボールである。ボール
本体(1)の表面を形成するパネル(2)の形状は任意
であり、図1の(イ)に示すボールは、パネル(2A)
とパネル(2B)との組み合わせにより球体としたもの
である。又、(ロ)に示すボールはパネル(2C)を組
み合わせて球体にしたものであり、これらの他多様なパ
ネルの形状の組み合わせが既知であり何れのパネルの形
状を用いるかは任意に実施可能である。
【0010】先ず、皮革,合成皮革その他これらと同効
質の素材で表皮部材(3)を形成する。次に該表皮部材
(3)の裏面に高弾性部材(4)を設ける。該高弾性部
材(4)の物性値は少なくとも、 厚さ 0.2〜1.2mm 引っ張り強度 150〜200 kg/cm2 以上(JIS K6301) 伸び率 400 %以上 (JIS K6301) 10%伸張時の応力は1〜10 kg/cm2 を有することが望ましい。適応素材としては、天然ゴム
或は合成ゴムその他これらと同効質のゴム板材で形成し
たものを用いる。
【0011】表皮部材(3)と高弾性部材(4)との一
体化に用いられる接着剤(7)は天然ラテックス系ゴム
材から成る接着剤(7A)等が好適である。天然ラテッ
クス系接着剤(7A)は合成ゴム系の接着剤に比較する
と、表皮部材(3)と高弾性部材(4)との接着におい
て表皮部材(3)の柔軟性を損なうことなくボールの接
触感が極めて良好である。
【0012】次に、前記高弾性部材(4)の裏面に補強
部材(5)を設ける。補強部材(5)としては、綿布又
はナイロン布又はポリエステル布その他これらと同効質
の素材を用い、表皮部材(3)と高弾性部材(4)との
接着に用いる接着剤(7)は天然ラテックス系ゴム材か
ら成る接着剤(7A)等が好適であるが、その他の接着
剤(7B)とする等任意に選択自在である。又、補強部
材(5)に用いられる綿布又はナイロン布又はポリエス
テル布その他これらと同効質の素材は、織物,編み物等
任意であり、使用される数も一枚に限定されるものでは
なく複数枚を重ねて用いることも可能である。又織物素
材の場合は長さ方向(縦糸方向)と幅方向(横糸方向)
に強度差があるので縦横交差して張り合せる等は任意に
実施可能である。
【0013】又、パネル(2)の形成は、表皮部材
(3)と高弾性部材(4)と補強部材(5)とを原反の
状態において一体にし、該原反からパネル単体を抜き型
等で裁断して形成するか、表皮部材(3)と高弾性部材
(4)と補強部材(5)とを原反から別々に抜き型等で
裁断してから一体にする等任意に実施可能である。又、
表皮部材(3)の裏面に高弾性部材(4)を設ける手段
として、表皮部材(3)の裏面に高弾性部材(4)の原
液を一定の厚さに塗布しゴム板状に安定させる等の手段
も選択自在である。又、パネル(2)の縫合は、ミシン
や手縫いやこれらの組み合わせで縫合するものである。
【0014】
【発明の効果】本発明に係る球技用ボールは、前記の通
り、球体を形成する幾何学的形状を有する複数のパネル
を縫着してなるボール本体と、該ボール本体に挿入し、
圧搾空気を封入する球形中空体のゴム製チューブからな
る球技用ボールにおいて、前記パネルは、皮革,合成皮
革その他これらと同効質の素材で形成した表皮部材と該
表皮部材の裏面に少なくとも、物性値 厚さ 0.2〜1.2mm 引っ張り強度 150〜200 kg/cm2 以上(JIS K6301) 伸び率 400 %以上 (JIS K6301) 10%伸張時の応力 1〜10 kg/cm2 を有する高弾性部材を設け、その裏面に綿布又はナイロ
ン布又はポリエステル布その他これらと同効質の素材か
ら成る補強部材を設け、表皮部材と高弾性部材と補強部
材とを一体にしたものであるからボールの反発性が良好
となる。その一例を比較すると図5の通りである。又、
防水性の点については、本発明の表皮部材と高弾性部材
と補強部材とを一体にしたものであるからボールの防水
性が良好となる。その一例を比較すると図6の通りであ
る。以上の通り、本発明球技用ボールは反発性が良好で
あると共に、降雨中の試合にあっても防水性が良好とな
り正確なプレーが保証される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(イ),(ロ)は球技用ボールの斜視図。
【図2】図2は本発明球技用ボールの要部切断端面図。
【図3】図3は従来の球技用ボールの要部切断端面図。
【図4】図4は従来の球技用ボールの要部切断端面図。
【図5】図5は本発明球技用ボールと従来の球技用ボー
ルとの反発性を比較した図面。
【図6】図6は本発明球技用ボールに用いたパネルと従
来の球技用ボールに用いたパネルとの吸水率を比較した
図面。
【符号の説明】
1 ボール本体 2 パネル 2A パネル 2B パネル 2C パネル 3 表皮部材 4 高弾性部材 4A 発泡性弾性部材 5 補強部材 6 チューブ 7 接着剤 7A 接着剤 7B 接着剤 A 球技用ボール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 41/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球体を形成する幾何学的形状を有する複
    数のパネルを縫着してなるボール本体と、該ボール本体
    に挿入し、圧搾空気を封入する球形中空体のゴム製チュ
    ーブからなる球技用ボールにおいて、前記パネルは、皮
    革、合成皮革その他これらと同効質の素材で形成した表
    皮部材と該表皮部材の裏面に 厚さ 0.2〜1.2mm 引っ張り強度 150〜200 kg/cm 2 以上(JIS K6301) 伸び率 400 %以上 (JIS K6301) 10%伸張時の応力 1〜10 kg/cm 2 の物性値を有する 高弾性部材を設け、その裏面に綿布又
    はナイロン布又はポリエステル布その他これらと同効質
    の素材から成る補強部材を設け、表皮部材と高弾性部材
    と補強部材とを一体にしたことを特徴とする球技用ボー
    ル。
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