JP2964605B2 - ドライエッチング方法 - Google Patents

ドライエッチング方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は高集積度を有する半導体装置等の製造におい
て行われるドライエッチング方法に関し、特にフロン系
ガスを使用せずにゲート電極等に使用されるポリサイド
膜の異方性エッチングを行う方法に関する。
〔発明の概要〕
本発明は、ゲート電極等を構成するポリサイド膜のエ
ッチングを行うドライエッチング方法において、エッチ
ング・ガスとしてS2F2,SF2,SF4,S2F10のうち少なくとも
1種とHBrを含むエッチング・ガスを用いた低温エッチ
ングを行うことにより、SiBrxおよびSの堆積による側
壁保護を行ってフロン系ガスを使用せずともポリサイド
膜の異方性加工を可能とすると共に、オーバーエッチン
グ時にもSの堆積による側壁保護を行って多結晶シリコ
ン層におけるアンダカットの発生を抑制しようとするも
のである。
さらに本発明は、ポリサイド膜のエッチングを2段階
に分け、被エッチング基板を0℃以下に冷却しながらフ
ッ素系ガスとHBrを含むエッチング・ガスを用いて該ポ
リサイド膜のエッチングを行った後、H2SとHBrを含むエ
ッチング・ガスを用いて過剰なBrラジカルの捕捉とSの
堆積を可能とするオーバーエッチングを行うことによ
り、同様に異方性加工とオーバーエッチング時における
アンダカットの発生を抑制しようとするものである。
〔従来の技術〕
LSIのゲート配線材料としては従来、多結晶シリコン
が広く使用されてきたが、高集積化メモリ装置における
アクセス時間の短縮等、デバイスの高速化への要求が高
まるにつれ、多結晶シリコンよりも約1桁低い抵抗値の
得られる高融点金属シリサイドが用いられるようになっ
ている。高融点金属シリサイドを用いてゲート配線層を
構成する場合、デバイス特性や信頼性に最も影響を与え
易いゲート絶縁膜との界面特性を考慮して、まずゲート
絶縁膜上に従来から実績のある不純物含有多結晶シリコ
ン(DOPOS)層を形成し、これに高融点金属シリサイド
層を積層する、いわゆるポリサイド膜構造を採用するこ
とが主流となっている。
ところで、かかるポリサイド膜は、異なる2種類の材
料に対して共に異方性を実現しなければならないことか
ら、ドライエッチング技術に新たな困難をもたらした。
すなわち、ポリサイド膜のエッチングにおいては、生成
するハロゲン化合物の蒸気圧の差に起因して上層の高融
点金属シリサイド層よりも下層の多結晶シリコン層が速
くエッチングされること、あるいは多結晶シリコン層と
高融点金属シリサイド層の界面に反応層が形成されるこ
と等の理由により、パターンにアンダカットやくびれが
生じやすい。これらの形状異常は、ソース・ドレイン領
域を形成するためのイオン注入時に不純物の導入されな
いオフセット領域を発生させたり、LDD構造を実現する
ためのサイドウォール形成時の寸法精度を低下させるこ
と等の原因となり、特にサブミクロン・デバイスでは許
容されないものである。
従来、ポリサイド膜のエッチング・ガスとして広く使
用されているものは、たとえばセミコンダクターワール
ド(プレスジャーナル社刊)1989年10月号126〜130ペー
ジにも報告されているように、フロン113(C2Cl3F3)に
代表されるフロン系ガスを主体とするガスである。この
ガスは、分子中にフッ素原子と塩素原子を有するために
ラジカル・モードおよびイオン・モードの双方により効
果的にエッチング反応を進行させ、かつ炭素系ポリマー
の堆積により側壁保護を行いながら高異方性エッチング
を可能とするものである。
しかしながら、フロン系ガスは周知のように地球のオ
ゾン層破壊の元凶となることが指摘されており、近い将
来にも生産・使用が禁止される運びである。したがっ
て、ドライエッチングの分野においてもフロン系ガスの
代替品を見出し、その効果的な利用方法、すなわち脱フ
ロン・プロセスを確立することが急務である。
以上のようなデバイスの微細化要求および脱フロン対
策の観点から、近年HBrがエッチング・ガスとして注目
されている。たとえば、ダイジェスト・オブ・ペーパー
ズ1989セカンド・マイクロプロセス・コンファレンス
(Digest of Papers 1989 2nd MicroProcess Conferenc
e)第190ページには、n+型多結晶シリコン層に対してHB
rを使用した反応性イオン・エッチングを行い、良好な
異方性形状を達成した例が報告されている。Brは原子半
径が大きく容易に被エッチング物の結晶格子内もしくは
結晶粒界内に侵入しないため、自発的なエッチング反応
を起こすことは困難であるが、イオン衝撃を伴った場合
にエッチング反応を起こすことができ、異方性の達成に
は有利なエッチング種を提供することができる。
ところが、上記HBrによるドライエッチングは、ポリ
サイド膜のエッチングに適用された場合、高融点金属シ
リサイド層のエッチング時にスパッタリング除去された
高融点金属の臭化物がエッチング室内を汚染すること、
および、元来反応性の低いBr系ラジカルをエッチング種
とするために、従来のフロン系ガスを使用するエッチン
グに比べてエッチング速度が大幅に低下してしまうこと
等の問題を有することが明らかとなった。
この問題を解決するために、本願出願人は先に特願平
2−10489号明細書において、上述のHBrにSF6等のフッ
素系ガスを添加したエッチング・ガスによるポリサイド
膜のドライエッチング方法を提案している。このエッチ
ング・ガスは、F系ラジカルの供給により実用的な速度
でエッチングを行うこと、および主としてレジスト材料
とBrとの反応生成物CBrxの側壁保護効果により高異方性
を達成することを意図したものである。さらに、同明細
書には、ポリサイド膜のエッチングがほぼ終了した後の
オーバーエッチングを、HBr単独により行うことも提案
されている。これは、全体としてのエッチング速度を大
幅に低下させることなく、ゲート酸化膜との選択比を大
きく維持したままウェハ全体にわたってポリサイド膜を
完全に除去することを意図したものである。
さらに、ドライエッチングの分野では、被エッチング
基板を0℃以下に保持しながらエッチングを行う、いわ
ゆる低温エッチングが近年改めて注目されている。これ
は、深さ方向のエッチング速度をイオン・アシスト効果
により維持したまま、側壁部におけるラジカル反応を凍
結してサイドエッチング等の形状不良を防止することを
目的とする技術である。これを、たとえばSF6/HBr系に
よるポリサイド膜のエッチングに適用すると、上述のレ
ジスト材料とBrとの反応生成物CBrxに加えて反応生成物
のSiBrxを堆積させ、これらの側壁保護膜として利用す
ることができるようになる。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、SF6/HBr系に代表されるフッ素系ガス
とHBrとの混合ガスを用いたドライエッチングには、実
用化に際して未だ解決すべき問題も残されていること
が、その後の研究により明らかとなってきた。
まず第一に、常温におけるエッチングではエッチング
・ガス中におけるHBrの含有比がある程度高くないと高
異方性が達成できず、そのためエッチング速度が本質的
に遅いという問題がある。また、異方性を重視するあま
りHBrの含有比を高めて大量の反応生成物SiBrxを発生さ
せると、レジスト・パターンの側壁部等にもこれが堆積
し、アッシングによってレジスト・パターンが除去され
た後に、残存した該反応生成物が脱落してパーティクル
汚染を惹起させる虞れがある。さらに、HBrは危険かつ
吸収性の高い化合物であるため、この使用量を多くする
こと自体がプロセスの安定性を低下させる原因ともな
る。
第二の問題は、オーバーエッチング時に多結晶シリコ
ン層にアンダカットが入りやすいことである。
この現象を、ポリサイド・ゲート電極の形成工程を例
として、第2図(A)および第2図(B)を参照しなが
ら説明する。第2図(A)は、シリコン等からなる半導
体基板(11)上に、ゲート絶縁膜(12)を介して不純物
を含有する多結晶シリコン層(13),およびタングステ
ン等の高融点金属を含む高融点金属シリサイド層(14)
が順次積層された基体に対し、予め所定の形状にパター
ニングされたフォトレジスト・パターン(15)をマスク
としてSF6/HBr系のエッチング・ガスにより低温エッチ
ングを行った場合において、該多結晶シリコン層(13)
が途中までエッチングされた状態を示している。この段
階では、上記高融点金属シリサイド層(14)と多結晶シ
リコン層(13)の側壁部に側壁保護膜(16)が堆積する
ことにより、形状異方性が維持されている。上記側壁保
護膜(16)は、ファトレジスト・パターン(15)を構成
するレジスト材料とBrとの反応生成物、あるいはBrと主
として多結晶シリコン層(13)から供給されるSiとの反
応生成物であるSiBrx等から構成されるものである。
しかし、大方のエッチングが終了してオーバーエッチ
ングが開始されると、Siの供給源である多結晶シリコン
層(13)が少なくなっているためにSiBrxの堆積量が減
少する上、結合の相手を失って相対的に過剰となったBr
が該多結晶シリコン層(13)の側壁部を攻撃するよう
になる。これにより、第2図(B)に示されるようなア
ンダカット(17)が生じ、多結晶シリコン層(13)のパ
ターン幅は所望のパターン幅よりも狭くなってしまう。
このアッダカットは、条件によっては高融点金属シリサ
イド層(14)のエッチングが終了し、多結晶シリコン層
(13)の表面が露出した時点でエッチング速度が上昇す
ることによっても生ずる。このような現象は、低温エッ
チングの適用によっても効果的には抑制できないものが
実情である。
このアンダカットを防止するため、オーバーエッチン
グ時にエッチング・ガスをHBr単独の組成に切り替える
ことは、前述の特願平2−10489号明細書に提案される
ところである。また、多結晶シリコン層の露出時に上述
のように組成を切り替えることによっても、同様の効果
を得ることができる。しかし、オーバーエッチング時に
はエッチング種が過剰ととなるために本来のエッチング
中よりもさらに強固な側壁保護が必要であり、上記の技
術ではこの点において不十分である。さらに、高融点金
属シリサイド層と多結晶シリコン層の界面においてガス
組成を切り替えることは、終点判定の困難さを伴う。そ
れは、ドライエッチングのモニタに通常利用される発光
スペクトル測定において、高融点金属ハロゲン化物の有
用な発光種が知られていないからである。
そこで本発明は、上述の諸問題を解決し、ポリサイド
膜のオーバー・エッチング時におけるアンダカットの発
生を防止することが可能な脱フロン・プロセスを提供す
ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、少なくともオーバーエッチング時におい
て、被エッチング材料層ではなくエッチング・ガスに由
来する成分を堆積させるようにすれば、該被エッチング
材料層の有無とは無関係に側壁保護が可能となるとの考
えにもとづいて検討を進めた。その結果、低温下でイオ
ウを堆積し得るようなガス系を使用することにより、エ
ッチングの高速化を図り、かつSiBrxの堆積不足を補っ
て十分な側壁保護効果によりアンダカットの発生を防止
することが可能となることを見出した。
本発明のドライエッチング方法は、上述の知見にもと
づいて提案されるものである。
すなわち、本発明の第1の発明にかかるドライエッチ
ング方法は、被エッチング基板を0℃以下に冷却しなが
らS2F2,SF2,SF4,S2F10のうち少なくとも1種とHBrを含
むエッチング・ガスを用いて高融点金属シリサイド層と
多結晶シリコン層とからなるポリサイド膜のエッチング
を行うことを特徴とするものである。
さらに、本発明の第2の発明にかかるドライエッチン
グ方法は、被エッチング基板を0℃以下に冷却しながら
フッ素系ガスとHBrを含むエッチング・ガスを用いて高
融点金属シリサイド層と多結晶シリコン層からなるポリ
サイド膜のエッチングを行う第1のエッチング工程と、
H2SとHBrを含むエッチング・ガスを用いてオーバーエッ
チングを行う第2のエッチング工程を有することを特徴
とするものである。
〔作用〕
本発明では、オーバーエッチング時の多結晶シリコン
層におけるアンダカットを防止するために、プロセス
全体を通じてイオウを堆積し得るガス系を使用するこ
と、およびオーバーエッチング時のみイオウを堆積し
得るガス系を使用すること、の2種類の方法を、第1の
発明および第2の発明においてそれぞれ提案する。
本発明の第1の発明では、前者の考え方に立ち、HBr
と混合するガスとして、従来代表的に用いられてきたSF
6に代わり、本発明者が先に特願平2−198045号明細書
において酸化シリコン系材料層用のエッチング・ガスと
して提案したF/S比(1分子中におけるフッ素原子数と
イオウ原子数の比)の低いフッ化イオウガス、すなわち
S2F2,SF2,SF4,S2F10の少なくとも1種を使用する。これ
らのガスは、エッチングの過程においてプラズマ中でF
系化学種とS系化学種に解離し、エッチング種となるフ
ッ素系ラジカルを供給すると共に、低温下でSを堆積さ
せることができる。したがって、オーバーエッチング時
にたとえSiBrxの堆積が不足したとしても、Sの堆積に
より側壁保護効果を補うことができる。これに対し、従
来のSF6では大量に発生したFがせっかく堆積したS
を除去してしまうので、このような効果が期待できない
ことは、本発明者が行った別の実験により確認済みであ
る。
また、本発明ではSの堆積が期待できる分だけエッチ
ング・ガス中に占めるHBrの相対的な含有率を低下させ
ることができるので、レジスト・パターン側壁部への過
剰なSiBrxの堆積を防止することができ、またプロセス
の安定性やエッチング速度を高めることが可能となる。
一方、本発明の第2の発明では、後者の考え方に立
ち、ポリサイド膜の大方のエッチングが終了する段階ま
では従来どおりSF6等のフッ素系ガスとHBrとを含むエッ
チング・ガスを使用し、その後のオーバーエッチング時
に上記フッ素系ガスに代えてH2Sを添加する。H2Sはプラ
ズマ中でH系化学種とS系化学種に解離し、該H系化学
種により過剰なBrを捕捉すると共に、低温下でSを堆
積させることができる。したがって、オーバーエッチン
グ時におけるアンダカットの発生を防止することができ
る。
したがって、いずれの発明においても脱フロン・プロ
セスによりポリサイド膜の良好な異方性加工が可能とな
る。
〔実施例〕
以下、本発明の好適な実施例について図面を参照しな
がら説明する。
実施例1 本実施例は、本発明の第1の発明を適用してポリサイ
ド・ゲート電極を形成した例である。この工程を第1図
(A)および第1図(B)を参照しながら説明する。
まず第1図(A)に示されるように、単結晶シリコン
等からなる半導体基板(1)上にたとえば酸化シリコン
からなるゲート酸化膜(2)、ポリサイド膜(5)の下
層に相当し、n型不純物をドープした多結晶シリコン層
(3)、ポリサイド膜(5)の上層に相当するタングス
テン・シリサイド層(4)を順次積層した後、上記タン
グステン・シリサイド層の表面に、上記ポリサイド膜
(5)のエッチング用マスクとしてフォトレジスト・パ
ターン(6)を選択的に形成した。
次に、被エッチング基板(ウェハ)を0℃以下に温度
制御できる冷却機構を備えてなる高周波バイアス印加型
ECRプラズマ・エッチング装置に上述の基体をセット
し、液体窒素を使用して被エッチング基板を約−100℃
に冷却した。この場合の冷却機構としては、ウェハ設置
電極に冷媒循環用の配管系やペルチェ素子等を内蔵させ
たもの、あるいはウェハ設置電極の一部が冷媒を満たし
た容器中に浸漬されるもの等、あやゆる形式のものが使
用できる。
ここで、S2F2流量35 SCCM,HBr流量15 SCCM,ガス圧1.3
Pa(=10 mTorr),マイクロ波電力850W,高周波バイア
ス・パワー30 W(2MHz)、エッチング中の基板温度−50
℃の条件で終点付近までエッチングを行った。この条件
により、ラジカル反応を主体とするエッチング反応が速
やかに進行し、第1図(B)に示されるように、少なく
ともタングステン・シリサイド・パターン(4a)および
多結晶シリコン・パターン(3a)の側壁部に側壁保護膜
(7)が形成されながら、パターン幅0.35μmのゲート
電極(5a)が良好な異方性形状をもって形成された。上
記側壁保護膜(7)は、フォトレジスト・パターン
(6)がBrによりスパッタリングされて生成したポリマ
ー、およびポリサイド膜(5)から供給されたSiがBrと
反応して生成したSiBrx、およびS2F2の解離により生じ
たS等が混在して低温下で堆積されてなるものである。
次に、このままの条件でオーバーエッチングを行い、
図示されない領域に残存する多結晶シリコン層(3)を
除去した。この過程では、SiBrxの十分な堆積が期待で
きないため、従来の技術ならば多結晶シリコン・パター
ン(3a)に直ちに第2図(B)に示されるようなアンダ
カットが生ずるところであるが、本実施例ではS2F2の解
離により生成するSが堆積することにより、第1図
(B)に示されるような良好な異方性形状が維持され
た。
なお、上記のエッチング条件は、以下の点において従
来のSF6/HBr系によるエッチングより有利である。ま
ず、本発明ではSの堆積が期待できる分だけエッチング
・ガス中に占めるHBrの割合を従来よりも低減すること
ができるので、プロセスを安定化かつ高速化できる。ま
た、このことによりフォトレジスト・パターン(6)の
側壁部へのSiBrxの付着も低減させることができるの
で、パーティクル汚染を防止することができる。さら
に、従来よりも低バイアス下で異方性加工が可能とな
り、エッチング・ダメージの減少や対下地選択性の向上
を図ることができる。なお、側壁保護膜(7)の一部を
構成するSは、エッチング終了後に基体を常温に戻すこ
とにより、昇華除去することができる。
ところで、本発明は上述の実施例に何ら限定されるも
のではなく、たとえば上述のエッチング・ガスにN2やO2
を適宜添加し、これらのガスとSiとの反応生成物を側壁
保護膜の構成成分に加えて側壁保護効果を増強したり、
エッチング速度の制御を行っても良い。また、スパッタ
リング効果,希釈効果および冷却効果を期待する意味で
Ar,He等の希ガスを適宜混合しても良い。
また、上述の例ではポリサイド膜(5)の上層を構成
する高融点金属シリサイドとしてタングステン・シリサ
イドを使用したが、これ以外にモリブデン,チタン,タ
ンタル等を含む他の高融点金属シリサイドを使用しても
良い。
実施例2 本発明は、本発明の第2の発明を適用してポリサイド
・ゲート電極を形成した例である。参照図は前述の第1
図(A)および第1図(B)である。
まず、第1図(A)に示される基体を高周波バイアス
印加型ECRプラズマ・エッチング装置にセットし、SF6
量30 SCCM,HBr流量20 SCCM,ガス圧1.3Pa(=10 mTor
r),マイクロ波電力850W,高周波バイアス・パワー50 W
(2MHz)、エッチング中の基板温度−50℃の条件で終点
付近まで第1のエッチングを行った。この条件により、
第1図(B)に示されるように、少なくともタングステ
ン・シリサイド・パターン(4a)および結晶シリコン・
パターン(3a)の側壁部に側壁保護膜(7)が形成され
ながら、パターン幅0.35μmのゲート電極(5a)が良好
な異方性形状をもって形成された。
次に、オーバーエッチングを行うため、ガス供給条件
をH2S流量20 SCCM,HBr流量30 SCCM,に変更した他は第1
のエッチングと同様の条件にて第2のエッチングを行っ
た。この過程ではSiBrxの生成量が大幅に減少し、かつB
rが相対的に過剰となる。しかし、プラズマ中でH2Sの
解離により生成したSがゲート電極(5a)の側壁部に堆
積して側壁保護作用を補うと共に、同じくH2Sの解離に
より生成したHが過剰なBrを捕捉することにより、ア
ンダカットの発生は極めて効果的に抑制された。
なお、上述の例では第1のエッチングにおけるフッ素
系ガスとしてSF6を使用したが、他にもNF3,ClF3,F2,HF
等を使用することができる。これらのフッ素系ガスに対
するHBrの添加量は、10〜50%程度とすることが望まし
い。上記範囲よりも少ない場合には側壁保護効果が不足
し、上記範囲よりも多い場合にはエッチング速度が低下
する虞れがある。
〔発明の効果〕
以上の説明からも明らかなように、本発明では少なく
ともポリサイド膜のオーバーエッチング時においてSの
堆積により側壁保護効果が補われるので、多結晶シリコ
ン層にアンダカットが入る虞れがない。したがって、本
発明は、脱フロン・プロセスによるポリサイド膜の極め
て有用なドライエッチング方法を提供し得るものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および第1図(B)は本発明のドライエッ
チング方法をポリサイド・ゲート電極の形成に適用した
場合の一例をその工程順にしたがって説明する概略断面
図であり、第1図(A)はゲート酸化膜,ポリサイド
膜,フォトレジスト・パターンの形成工程、第1図
(B)はポリサイド膜のエッチング工程をそれぞれ示す
ものである。 第2図(A)および第2図(B)は従来のポリサイド膜
のドライエッチングにおける問題点を説明するための概
略断面図であり、第2図(A)は多結晶シリコン層が途
中までエッチングされた状態、第2図(B)はオーバー
エッチング時にアンダカットが生じた状態をそれぞれ示
すものである。 1……半導体基板 2……ゲート酸化膜 3……多結晶シリコン層 3a……多結晶シリコン・パターン 4……タングステン・シリサイド層 4a……タングステン・シリサイド・パターン 5……ポリサイド膜 5a……ゲート電極 6……フォトレジスト・パターン 7……側壁保護膜

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被エッチング基板を0℃以下に冷却しなが
    らS2F2,SF2,SF4,S2F10のうち少なくとも1種とHBrを含
    むエッチング・ガスを用いて高融点金属シリサイド層と
    多結晶シリコン層とからなるポリサイド膜のエッチング
    を行うことを特徴とするドライエッチング方法。
  2. 【請求項2】被エッチング基板を0℃以下に冷却しなが
    らフッ素系ガスとHBrを含むエッチング・ガスを用いて
    高融点金属シリサイド層と多結晶シリコン層からなるポ
    リサイド膜のエッチングを行う第1のエッチング工程
    と、 H2SとHBrを含むエッチング・ガスを用いてオーバーエッ
    チングを行う第2のエッチング工程を有することを特徴
    とするドライエッチング方法。
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