JP2964484B2

JP2964484B2 - 画像受信方法及び画像受信装置

Info

Publication number: JP2964484B2
Application number: JP9440589A
Authority: JP
Inventors: 悟前田
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1989-04-14
Filing date: 1989-04-14
Publication date: 1999-10-18
Anticipated expiration: 2014-10-18
Also published as: JPH02272975A

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、例えば通信衛星に介して静止画データを送
信する通信システムに使用して好適な画像受信方法及び
画像受信装置に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、例えば通信衛星に介して静止画データを送
信する通信システムに使用して好適な画像受信方法及び
画像受信装置において、受信側が、送信側からのパケッ
ト番号及び誤り検出データがそれぞれ付加されたパケッ
トを順次所定のパケット数受信し、各パケットに付加さ
れた誤り検出データを用いて、各パケットの画像データ
の誤りの有無を判別し、その判別結果に基づいて、誤り
のないパケットの画像データのみを復号して、復号され
た画像データを画像メモリの所定の領域に記憶し、受信
した所定のパケット数のパケットの中から誤りのあった
パケットをまとめて再送要求するために、画像メモリに
未記憶のパケットのパケット番号をまとめて送信側に伝
送することにより、衛星通信のようにレスポンスが遅い
通信方式において伝送の誤りが生じた場合でも効率良く
画像データの受信ができるようにしたものである。

〔従来の技術〕

高速データ伝送のための伝送制御手順としてISO（国
際標準化機構:International Organization for Standa
rdization）によりハイレベルデータリンク制御手順（H
igh level Data Link Control procedure:以下、HDLCと
略称する）と呼ばれる制御手順が規格化されている。HD
LCは高速伝送が可能でコンピュータ同士を接続するコン
ピュータネットワークにも適した伝送制御方式であり、
次のような特徴を有する。

例えばビット単位の伝送など任意のビットパターンの
伝送ができる。

フレーム又はパケット化したデータを連続的に転送で
きる。

誤り検出が厳密で伝送の信頼性が高い。

上述のようにHDLCではデータは１フレーム又は１パケ
ット単位で連続的に伝送される。第６図Ａはその１パケ
ットの構成を示し、この第６図Ａにおいて、パケット
（１）は８ビットの先端フラグ（２），送受信先に対応
する８ビットのアドレス,16ビットの拡張モードの制御
部（３），任意のビット列の情報部,16ビットの誤り検
出符号（CRCC）及び８ビットの終端フラグ（４）より構
成される。その内の16ビットの拡張モードの制御部
（３）は第６図Ｂに示す如く、夫々８ビットの第１オク
テット及び第２オクテットより構成される。パケット
（１）には情報データを伝送するための情報転送方式の
Ｉパケット，通信状態の監視制御の実行に使用する監視
形式のRRパケット等があり、その内のＩパケットに対応
して、その制御部（３）は７ピット（０〜127）の送信
順序番号Ｎ（Ｓ）,7ビット（０〜127）の受信順序番号
Ｎ（Ｒ）及びポール／ファイナル（P/F）ビットを有
し、そのRRパケットに対応して、その制御部（３）は監
視機能ビットS,7ビットの受信順序番号及びP/Fビットを
有する。

従来のHDLCによる情報の送受信方式を第７図を参照し
て説明するに、この第７図において、（５）及び（６）
は夫々対等の送受信機能を有する複合局Ａ及び複合局Ｂ
を示し、この複合局Ａ（５）より50個のＩパケット
（７）に相当するデータを複合局Ｂ（６）へ伝送するも
のとする。この場合、複合局Ａ（５）は送信状態変数VA
（Ｓ）及び受信状態変数VA（Ｒ）を内蔵RAM中に格納
し、複合局Ｂ（６）は送信状態変数VB（Ｓ）及び受信状
態VB（Ｒ）を内蔵RAM中に格納する。

第７図に示す如く、Ｉパケット（７）中の送信順序番
号Ｎ（Ｓ）は０から49まで１ずつ増加し、複合局Ａ
（５）の送信状態変数VA（Ｓ）は夫々のＩパケット
（７）の送信後に夫々１〜50になって次に送信するＩパ
ケット（７）の送信順序番号Ｎ（Ｓ）を示す。一方、複
合局Ｂ（６）は受信したＩパケット（７）の誤り検出符
号CRCCより伝送中の誤りの発生の有無を検出し、誤りが
ないときにはそのＩパケット（７）の情報部のデータを
メモリに記憶して受信状態変数VB（Ｒ）を０から１ずつ
増加させて行く。従って、Ｉパケット（７）の送信順序
番号Ｎ（Ｓ）の値と複合局Ｂ（６）の受信状態変数VB
（Ｒ）の値とは原則として一致する。

しかし、第７図に矢印（８）で示す如く伝送誤りが発
生すると複合局Ｂ（６）は受信状態変数VB（Ｒ）の更新
を停止したままにする。更に、Ｉパケット（７）の送信
順序番号Ｎ（Ｓ）の値と複合局Ｂ（６）の受信状態変数
VB（Ｒ）の値とが一致しない場合には、「送信順序誤
り」発生として複合局Ｂ（６）は同じくその受信状態変
数VB（Ｒ）の更新を停止するので、その受信状態変数VB
（Ｒ）の値は「３」のままに固定される。

複合局Ａ（５）は50番目のＩパケット（７）のポール
（Ｐ）ビットを「１」に設定して複合局Ｂ（６）のレス
ポンスを要求し、これに応じて複合局Ｂ（６）はその受
信状態変数VB（Ｒ）の値「３」を受信順序番号Ｎ（Ｒ）
の値とした監視パケット（RRパケット）（９）を複合局
Ａ（５）に伝送する。複合局Ａ（５）はそのRRパケット
（９）の受信順序番号Ｎ（Ｒ）の値「３」と自己の送信
状態変数VA（Ｓ）の値「50」とが異なることより伝送誤
りの発生を知得して、送信順序番号Ｎ（Ｓ）の値「３」
のＩパケット（10）より再び残りの47個のＩパケットを
順次複合局Ｂ（６）に伝送する。

そして、伝送誤りが発生しないときには、複合局Ｂ
（６）より複合局Ａ（５）に伝送されるRRパケット（1
1）の受信順序番号Ｎ（Ｒ）の値「50」は複合局Ａ
（５）の送信状態変数VA（Ｓ）の値「50」に一致するの
で、データの伝送は終了したことになる。

〔発明が解決しようとする課題〕

第７図の従来のHDLCによればデータを確実に誤りなく
伝送することができる。しかしながら、従来のHDLCDで
は伝送誤りが発生すると、それ以後の一連のＩパケット
を再び全て伝送しなければならず通信時間が長くなり通
信効率が悪い不都合があった。

但し、地上の高速デジタル回線網を使用して全二重で
通信を行なうような通信システムではエスポンスが速い
のでその通信効率の悪さは目立たない。しかしながら、
レスポンスが１秒程度と遅い通信衛星を介して更に半二
重でデータ伝送を行うような場合で、そのデータが膨大
な情報量を含む静止画の画像データであるような場合に
は、その従来のHDLCの通信効率の悪さは大きな問題とな
っていた。

本発明は斯かる点に鑑み、衛星通信のようにレスポン
スが遅い通信方式において伝送の誤りが生じた場合でも
効率良くデータの受信ができる画像受信方法及び画像受
信装置を提案することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る画像受信方法は、送信側から送られてく
る符号化された画像データから成るパケットを受信する
画像受信方法において、例えば第１図及び第３図に示す
ように、受信側（13）が、送信側（12）からのパケット
番号Ｎ（Ｓ）及び誤り検出データがそれぞれ付加された
パケット（34）を順次所定のパケット数受信し、各パケ
ット（34）に付加された誤り検出データを用いて、各パ
ケット（34）の画像データの誤りの有無を判別し、その
判別結果に基づいて、誤りのないパケット（34）の画像
データのみを復号して、復号された画像データを画像メ
モリの所定の領域に記憶し、受信したこの所定のパケッ
ト数のパケットの中から誤りのあったパケットをまとめ
て再送要求するために、画像メモリに未記憶のパケット
（38），（39）のパケット番号Ｎ（Ｓ）をまとめて送信
側（12）に伝送するようになされている。

また、本発明に係る画像受信装置は、送信側から送ら
れてくる符号化された画像データから成るパケットを受
信する画像受信装置において、送信側との間で画像デー
タの送受信を行う送受信部と、画像データを記憶する画
像メモリと、画像メモリに対する画像データの書き込み
及び読み出し動作を制御する制御部とを備え、送受信部
は、送信側からのパケット番号及び誤り検出データがそ
れぞれ付加されたパケットを順次所定のパケット数受信
し、制御部は、各パケットに付加された誤り検出データ
を用いて、各パケットの画像データの誤りの有無を判別
し、その判別結果に基づいて、誤りのないパケットの画
像データのみを復号して、復号された画像データを画像
メモリの所定の領域に記憶するように画像データの書き
込み動作を制御し、送受信部は、受信した所定のパケッ
ト数のパケットの中から誤りのあったパケットをまとめ
て再送要求するために、画像メモリに未記憶のパケット
のパケット番号をまとめて送信側に送るようになされて
いる。

〔作用〕

斯かる本発明によれば、送信側（12）より受信側（1
3）へは連続して所定数のパケット（34）の誤り検出デ
ータより伝送段階での誤りの発生を検出し、誤りなく伝
送されたパケット（34）の画像データのみを夫々復号し
て画像メモリの所定領域に順次記憶せしめる。更に受信
側（13）は画像メモリに未記憶のパケット（38），（3
9）のパケット番号Ｎ（Ｓ）をまとめて送信側（12）に
伝送することにより誤りのあったパケット（38），（3
9）の再送要求をまとめて行うので、送信側（12）はそ
の未記憶のパケット（38），（39）のみを受信側（13）
に再送することができる。従って、従来のように伝送誤
りがあったパケット以後の全部のパケットを一律に再送
するのに比べて、通信効率が大きく改善される。

〔実施例〕

以下、本発明による画像受信方法及び画像受信装置の
一実施例につき第１図〜第５図を参照して説明しよう。
本例は本発明を衛星通信システムに適用したものであ
り、第３図及び第５図において第６図及び第７図に対応
する部分には同一又は類似の符号を付して詳細説明は省
略する。

第１図は本例の衛星通信システムを示し、この第１図
において、（12）は移動局，（13）は放送センター，
（14）は通信衛星を示し、移動局（12）より通信衛星
（14）を介して放送センター（13）に静止画の画像デー
タを送信するものとする。その移動局（12）において、
（15）は中央処理装置（CPU）（16）,ROM（17）及びRAM
（18）より成るコンピュータ、（19）はデータバス，ア
ドレスバス及び制御バス等より成るCPU（16）のシステ
ムバスを示し、このシステムバス（19）にROM（17）及
びRAM（18）を接続し、コンピュータ（15）はシステム
バス（19）を介して移動局（12）の静止画データの送受
信を制御する。

（20）は768×480個の画素の画像データを記憶できる
フレームメモリ，（21）は書込み／読出し制御回路，
（22）はアドレス信号発生回路を示し、そのフレームメ
モリ（20）の入出力ポートをシステムバス（19）に接続
し、その書込み／読出し制御回路（21）にて生成される
書込み／読出しパルスをそのフレームメモリ（20）の書
込みイネーブル端子に供給し、そのアドレス信号発生回
路（22）にて生成される書込み又は読出しの各画素のア
ドエスを示す信号をそのフレームメモリ（20）のアドレ
ス信号入力端子に供給する。また、（23）はビデオ信号
より垂直同期信号及び水平同期信号を分離してタイミン
グパルスを形成するタイミング回路を示し、このタイミ
ングパルスをアドレス信号発生回路（22）に供給する。

（24）はビデオテープレコーダ等の静止画信号入出力
ソースを示し、この入出力ソース（24）から出力される
ビデオ信号を例えばＹ信号,R−Ｙ信号,B−Ｙ信号に分離
した後に、アナログ／デジタル（A/D）変換器（25）に
て所謂4:2:2規格でデジタル化して、このデジタル化し
た１フレーム分の画像データをフレームメモリ（20）の
入力ポートに供給することにより、その入出力ソース
（24）に蓄積されていた１フレーム分の静止画の画像デ
ータがそのフレームメモリ（20）に書き込まれる。ま
た、（26）はデジタル／アナログ（D/A）変換器を示
し、フレームメモリ（20）中の画像データをシステムバ
ス（19）及びD/A変換器（26）を介してその静止画像入
出力ソース（24）に蓄積することもできる。

また、フレームメモリ（20）の画像データをD/A変換
器（27）に供給し、得られたアナログの映像信号をモニ
タ（28A）又はビデオプリンタ（29）に供給することに
より、その画像データに対応する静止画の映出又はプリ
ントアウトができる如くなす。

コンピュータ（15）はフレームメモリ（20）の画像デ
ータをブロックに分割して例えばABTC（Adaptive Block
Truncation Coding:ブロック符号化方式）又はADCT（A
daptive Discrete Cosine Transform:適応離散コサイン
変換）方式等によって高能率の圧縮符号化を施した後
に、通信制御装置（31）に供給する。この通信制御装置
（31）はその画像データに衛星通信のプロトコル処理及
び変調し施した後に、送受信アンテナ（32A）を介して
放送センター（13）に伝送する。放送センター（13）側
も送受信用に移動局（12）の要求に対応する要素を有
し、放送センター（13）側の移動局（12）側の要素に対
応する要素には文字Ａを文字Ｂに替えた符号を付して示
す。

本例の動作につき第２図〜第４図を参照して説明する
に、第２図に示す如く、移動局（12）側のモニタ（28
A）上で水平方向768ドット×垂直方向480ラインより成
る画面（33A）に対応する画像データを、夫々192ドット
×８ラインより成る240個のブロックPA0,PA1,…PA239に
分割する。そして、それらブロックPA0,PA1,…の画像デ
ータを夫々第３図に示す送信順序番号Ｎ（Ｓ）が0,1,…
のパケットとしての情報転送形式のパケット（Ｉパケッ
ト）（34）の情報部（第６図Ａ参照）に圧縮符号化して
書込む。本例ではパケットとしてのＩパケット（34）の
数は240個あるため、第６図Ｂに示す制御部（３）は送
信順序番号Ｎ（Ｓ）及び受信順序番号Ｎ（Ｒ）共に更に
１ビットずつ増加して夫々８ビット（０〜255）にする
必要があるが、それら番号Ｎ（Ｓ）及びＮ（Ｒ）を情報
部にデータとして記録してもよい。

そして、移動局（12）は第３図に示す如く、ブロック
PA0の画像データを圧縮符号化して16ビットの誤り検出
符号CRCC（第６図Ａ参照）を付加して送信順序番号Ｎ
（Ｓ）の値が０のＩパケット（34）を形成し、このＩパ
ケット（34）を放送センター（13）に伝送する。続いて
順序ブロックPA1,PA2,…の画像データを圧縮符号化して
夫々送信順序番号Ｎ（Ｓ）が1,2,…のＩパケット（34）
として放送センター（13）に伝送し、最後の送信順序番
号Ｎ（Ｓ）が239のＩパケットのポール（Ｐ）ビットを
「１」に設定して放送センター（13）側のレスポンスを
要求する。

一方、放送センター（13）では補助RAM（30B）に補助
変数XB（Ｒ）を記憶させ、この補助変数XB（Ｒ）の値は
移動局（12）より１個のＩパケット（34）が伝送されて
来る毎に機械的に０から１ずつ増分させていく如くな
す。また、受信状態変数VB（Ｒ）は従来同様に伝送誤り
が発生した時点で値の更新を停止する。また、受信状態
変数VB（Ｒ）は従来同様に伝送誤りが発生した時点で値
の更新を停止する。また、受信したＩパケット（34）の
誤り検出符号CRCCよりそのＩパケット（34）の伝送誤り
が無いことが確認される場合には、放送センター（13）
側ではそのＩパケット（34）の圧縮符号化された画像デ
ータを復号してフレームメモリの所定領域に書込むと共
に、そのＩパケット（34）の送信順序番Ｎ（Ｓ）を補助
RAM（30B）に書込む。また、受信したそのＩパケット
（34）に伝送誤りがあった場合には、放送センター（1
3）側ではそのＩパケット（34）の画像データは無視し
てその送信順序番号Ｎ（Ｓ）の記録は省略する。

本例において第３図の矢印（35）及び（36）で示す時
点で伝送誤りが発生したと仮定すると、放送センター
（13）側の受信状態変数VB（Ｒ）の値は「２」のままで
固定されるのに対して、補助変数XB（Ｒ）の値は常に１
ずつ増分される。この補助変数XB（Ｒ）は送信順序番号
Ｎ（Ｓ）の値の誤りである「送信順序誤り」の検出に利
用される。そして、送信順序番号Ｎ（Ｓ）の値が２と９
のＩパケットの画像データだけが無視されているので、
放送センター（13）側のモニタ（28B）では第４図に示
す如く、その番号Ｎ（Ｓ）の値が２と９のＩパケットに
夫々対応するブロックPB2及びPB9の部分だけが抜けた状
態の画面（38B）が映出される。

そして、ポール（Ｐ）ビットが「１」のＩパケットを
受信した後に放送センター（13）は、受信状態変数VB
（Ｒ）の値「２」を受信順序番号Ｎ（Ｒ）の値としたＩ
パケット（37）を移動局（12）に伝送する。そのＩパケ
ット（37）の情報部には伝送誤りが発生したＩパケット
（34）の送信順序番号（本例では２及び９）をまとめて
番号情報として書込んでおく。そのＩパケット（37）を
受信した移動局（12）はその受信順序番号Ｎ（Ｒ）の値
「２」と自己の送信状態変数VA（Ｓ）の値「240」との
不一致より伝送誤りの発生を知得して、そのＩパケット
（37）の番号情報（２及び９）を補助RAM（30A）に書き
込む。

その後、移動局（12）は送信順序番号Ｎ（Ｓ）の値が
夫々２及び９のＩパケット（38）及び（39）だけを順次
放送センター（13）側に再送する。Ｉパケット（39）を
再送した段階での移動局（12）の送信状態変数VA（Ｓ）
の値は10（＝９＋１）となっている。これに対応して放
送センター（13）は受信したＩパケット（38），（39）
の夫々の誤り検出符号CRCCより伝送誤りの発生の有無を
調べて、伝送誤りが無ければ夫々の画像データを復号し
てフレームメモリの所定領域に書込む。この場合、受信
状態変数VB（Ｒ）の値及び補助変数XB（Ｒ）の値として
は、前段階において伝送誤りが発生したＩパケット（3
4）の送信順序番号Ｎ（Ｓ）の値を順次設定して行く。
その番号Ｎ（Ｓ）の値は補助RAM（30B）に書込まれてい
る送信順序番号Ｎ（Ｓ）の内で欠けている番号に相当す
る。更に、受信状態変数VB（Ｒ）の値は伝送誤りが発生
した時点の値に固定しておく。

そして、放送センター（13）がＩパケット（39）を正
常に受信した後に、受信状態変数VB（Ｒ）の値を10（＝
９＋１）に設定し、受信順序番号Ｎ（Ｒ）の値が10の監
視形式のパケット（RRパケット）（40）を移動局（12）
に伝送する。移動局（12）ではそのRRパケット（40）の
受信順序Ｎ（Ｒ）の値「10」と自己の送信状態変数VA
（Ｓ）の値「10」とが一致することにより全てのＩパケ
ットが正常に伝送されたことを知得でき、１フレーム分
の静止画データの伝送が終了する。

本例によれば、予め240個のＩパケット（34）を放送
センター（13）側に伝送して、伝送誤りが発生したＩパ
ケット（34）の夫々の送信順序番号Ｎ（Ｓ）の値を放送
センター（13）より移動局（12）に伝送している。その
後、移動局（12）はその伝送誤りが発生したＩパケット
（38），（39）だけを放送センター（13）側に伝送する
ようにしているので、正常に伝送されたＩパケットが重
複して伝送されることがなく通信効率が良好である利益
がある。

尚、上述実施例において、第２段階のＩパケット（3
8），（39）の伝送過程で誤りが発生した場合には、放
送センター（13）は移動局（12）に伝送誤りが発生した
Ｉパケットの送信順序番号Ｎ（Ｓ）の値をまとめて伝送
し、移動局（12）は再送を要求されたＩパケットを再び
放送センター（13）に伝送し、全てのＩパケットが誤り
なく伝送されるまで同じ手順が繰り返される。

また、第３図に示す第１段階の送信状態変数Ｎ（Ｓ）
の値が０〜239のＩパケット（34）は第５図に示す如
く、時系列データQ0,Q1,…Q239として伝送してもよい。
第５図において、FSは第６図Ａの８ビットの先端フラグ
（２）に、Ａは８ビットのアドレスに、FEは終端フラグ
（４）に夫々相当する。更に、F1は第６図Ａの先端フラ
グ（２）及び終端フラグ（４）を兼用している。

尚、本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で種々の構成を採り得ることは勿論で
ある。

〔発明の効果〕

本発明によれば、受信側が、誤りのないパケットのみ
を復号して画像メモリに記憶し、画像メモリの未記憶の
パケット（誤りのあったパケット）をまとめて再送要求
するようになされているので、衛星通信のようにレスポ
ンスが遅い通信方式において伝送の誤りが生じた場合で
も効率良く静止画データの伝送ができる利益がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図、第２図及び第
４図は夫々実施例の送信側及び受信側のモニタの画面構
成を示す線図、第３図は実施例の動作の説明に供する線
図、第５図は実施例の変形の説明に供する線図、第６図
は従来のパケットの構成を示す線図、第７図は従来のHD
LCによる情報の送受信を示す線図である。（12）は移動局、（13）は放送センター、（20）はフレ
ームメモリ、（28A），（28B）は夫々モニタ、（30
A），（30B）は夫々補助RAM、（34），（38），（39）
は夫々パケットとしてのＩパケットである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 7/10 H04N 7/14 - 7/173 H04L 12/00 - 13/18

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】送信側から送られてくる符号化された画像
データから成るパケットを受信する画像受信方法におい
て、上記送信側からのパケット番号及び誤り検出データがそ
れぞれ付加された上記パケットを順次所定のパケット数
受信し、各パケットに付加された誤り検出データを用いて、各パ
ケットの画像データの誤りの有無を判別し、その判別結果に基づいて、誤りのないパケットの画像デ
ータのみを復号して、復号された画像データを画像メモ
リの所定の領域に記憶し、受信した上記所定のパケット数のパケットの中から誤り
のあったパケットをまとめて再送要求するために、上記
画像メモリに未記憶のパケットのパケット番号をまとめ
て上記送信側に伝送するようになされていることを特徴とする画像受信方法。
【請求項２】送信側から送られてくる符号化された画像
データから成るパケットを受信する画像受信装置におい
て、上記送信側との間で画像データの送受信を行う送受信部
と、画像データを記憶する画像メモリと、上記画像メモリに対する画像データの書き込み及び読み
出し動作を制御する制御部とを備え、上記送受信部は、上記送信側からのパケット番号及び誤
り検出データがそれぞれ付加された上記パケットを順次
所定のパケット数受信し、上記制御部は、各パケットに付加された誤り検出データ
を用いて、各パケットの画像データの誤りの有無を判別
し、その判別結果に基づいて、誤りのないパケットの画
像データのみを復号して、復号された画像データを上記
画像メモリの所定の領域に記憶するように画像データの
書き込み動作を制御し、上記送受信部は、受信した上記所定のパケット数のパケ
ットの中から誤りのあったパケットをまとめて再送要求
するために、上記画像メモリに未記憶のパケットのパケ
ット番号をまとめて上記送信側に送るようになされていることを特徴とする画像受信装置。