JP2960742B2 - 薄膜トランジスタ素子 - Google Patents

薄膜トランジスタ素子

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JP2960742B2 JP1536590A JP1536590A JP2960742B2 JP 2960742 B2 JP2960742 B2 JP 2960742B2 JP 1536590 A JP1536590 A JP 1536590A JP 1536590 A JP1536590 A JP 1536590A JP 2960742 B2 JP2960742 B2 JP 2960742B2
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政隆 伊藤
正弘 藤原
達夫 森田
修平 土本
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、液晶ディスプレイ、イメージセンサ等に用
いられる薄膜トランジスタ素子に関するものである。
<従来の技術> 液晶ディスプレイ、イメージセンサ等を駆動させる薄
膜トランジスタの製造には、従来ICプロセスと同様のプ
ロセスが用いられてきた。この方法では、結晶化、絶縁
層の形成、不純物の活性化を1000℃に近い高温で行うた
め、基板材料が例えば石英基板等に限定され大面積に形
成することが困難であった。近年、プロセスの低温化の
方法が提案され、非晶質Si等のアモルファス膜、多結晶
Si等の多結晶膜を形成し、これをそのまま用いたり、こ
れを出発材料として低温固相成長、レーザーアニール等
で結晶化させる方法等が検討されている。
ところで、薄膜トランジスタは一般に電界効果型トラ
ンジスタであるために、その特性はゲート絶縁層と半導
体層の界面状態に非常に大きく影響される。このため、
従来の高温プロセスでは熱酸化により、ゲート絶縁層と
半導体層の界面を半導体層内部に作り込み界面状態を良
好に保っている。これに対し、低温プロセスでは、ゲー
ト絶縁層も低温で形成する必要があるため上記の熱酸化
法は使えない。そこで、半導体膜を所定の形状に加工し
た後、弗酸等を用いて表面処理を行い、この後、スパッ
タ、CVD法等を用いて半導体層上にゲート絶縁層を形成
する方法が用いられている。
<発明が解決しようとする課題> 上記低温プロセスで作製される薄膜トランジスタの特
性向上を図るためには、半導体膜表面を清浄に保ち、こ
の上に絶縁膜を形成することが必要である。しかしなが
ら、従来の弗酸等で表面処理を行う方法では、この際に
用いる弗酸、水等に細心の注意を払ってもNa、K、Al等
のイオンの混入を避けることは困難であった。特に、基
板にガラスを用いる場合にはガラス中の上記イオンが水
中に溶け出すことがあった。このような事から、従来の
方法では界面準位密度、界面固定電荷密度等が十分に低
減されるに至っていなかった。
そこで本発明者らは、半導体層とゲート絶縁層を大気
に晒すことなく連続して形成し、半導体層とゲート絶縁
層の間の界面準位密度を低減する方法を採用した。
しかし、この方法を用いた場合、半導体層とゲート絶
縁層を同時に島状に加工するため、このままゲート電極
を形成すると半導体層端部断面とゲート電極が直接接触
し、漏れ電流の原因となる。
また、一般に電界効果型トランジスタの場合、チャネ
ル部に有効に電界を印加させるためゲート絶縁層を薄く
する必要があり、このためにチャネルとして有効に動作
する領域以外からの漏れ電流が発生しやすく、トランジ
スタの特性を低下させる原因となっていた。
以上に鑑み本発明は、上記したような漏れ電流を防止
し、高性能を得ることのできる薄膜トランジスタの素子
構造を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するために本発明は、 絶縁性基板上に形成された半導体層と、該半導体層上
に絶縁体層を介して形成されたゲート電極とからなる薄
膜トランジスタ素子であって、上記絶縁体層は第1の絶
縁体層からなる単層部分と、該第1の絶縁体層と第2の
絶縁体層とからなる積層部分とからなり、上記半導体層
と上記第1の絶縁体層とは同一の島状に加工されている
とともに、第1の絶縁体層は上記第2の絶縁体層よりも
薄く、チャネル部上に上記第1の絶縁体層からなる単層
部分が形成されていることを特徴とする薄膜トランジス
タ素子を提供する。
<作用> 本発明では第2の絶縁体層を実際にチャネルとして動
作する活性層以外の部分及び/又は半導体層端部断面部
分に形成し、これによりチャネル部以外からの漏れ電流
を最小限に抑え及び/又半導体端部断面でのゲート電極
からの漏れ電流を防ぐ。
また、チャネル部に有効に電界を印加するためには絶
縁層を薄くする必要があり、チャネル部の絶縁層を薄い
第1の絶縁層で形成することで電界が有効に働くように
なっている。
さらに、第2の絶縁層を厚くすることにより、寄生容
量が小さくなり、高速性等高性能なトランジスタとな
る。
<実施例> 実施例1. 以下に、第1図から第3図を参照にして本発明の第1
の実施例を説明する。
第1図は本実施例の薄膜トランジスタの完成平面図、
第2図(a)は第1図のa−a′面の断面図、第2図
(b)は第1図のb−b′面の断面図である。チャネル
部110以外の部分にはゲート電極105と第1の絶縁体層で
あるゲート酸化膜103の間に第2の絶縁体層104を形成し
た。また、ソース領域111、ドレイン領域112に不純物を
拡散させた後、第1図に見られるような島状に多結晶Si
層102を加工した。
以下に第3図の工程図に従って説明する。まず、絶縁
性基板101上に非晶質SiをプラズマCVD装置を用いて400
℃〜600℃で成膜する。プロセスガスはH2希釈SiH4を用
い、熱とプラズマで分解堆積する。堆積した非晶質Si膜
はそのままアニール炉へ搬送し、真空又は窒素雰囲気中
600℃〜700℃で結晶成長させ多結晶Si層102を作製する
(第4図−(1))。次にSiO2をスパッタで堆積しゲー
ト酸化膜103とする(第4図−(2))。本実施例では1
000ÅのSiO2膜を堆積した。以上のプロセスはインライ
ンで周囲の雰囲気は十分に制御した状態で行なった。次
に第2の絶縁体層104としてPSGを減圧CVDを用いて堆積
し、後に形成するゲート電極のチャネル部以外の部分の
形状に合わせてパターニングする(第4図−(3))。
PSGの膜厚は先のゲート絶縁膜103に比べて十分に厚くす
る必要があり、5000Åとした。さらに、多結晶SiをLP−
CVDを用い成膜しゲート電極105の形状に加工する。この
時、実際に有効に働くチャネル部110はパターニングし
たゲート電極105のうち直接ゲート絶縁層103と接する部
分となる(第3図−(4))。ソース領域111、ドレイ
ン領域112に不純物をドーピングする。不純物のドーピ
ングにはイオン注入を用いた。本実施例では、P+イオン
を20KeVの加速電圧で1014〜1015cm-2の濃度で打ち込み
nチャネルTFTとした。イオン注入はゲート電極と第2
の絶縁体層104をマスクとしセルフアライメントで行
う。注入後、活性化熱処理を行いソース、ドレイン部の
低抵抗化を行った。続いて素子分離のために多結晶Si層
102,ゲート酸化膜103を島状に加工する(第4図−
(5))。このときの加工形状は先に形成したゲート電
極105を島の上にすべて乗せるようにする。さらに、層
間絶縁層106としてPSGをLP−CVDを用いて堆積させ微細
加工によりソース部、ドレイン部、ゲート部にコンタク
トホールをあける。最後にAlでソース電極107、ドレイ
ン電極108、ゲート引き出し電極109を形成する。
以上のようにして作製した薄膜トランジスタ素子で
は、ゲートからのリーク電流が抑えられ、トランジスタ
のoff電流も大幅に減少させることができた。これは、
ゲート酸化膜のSiO2が1000Å程度であるのに対し、端部
に形成したPSG膜が5000Å以上と非常に厚く、イオン注
入が有効なチャネル部付近のソース、ドレイン部分に限
定され、実際にチャネルとして働かない部分を流れる電
流が非常に小さいためと考えられる。
また、本実施例では、イオン注入、島状のパターンニ
ングがゲート電極105、第2の絶縁体層104をマスクとし
て行われるため通常のパターンニングで十分なパターン
精度が得られる。例えば、島状のパターンが下のゲート
電極105と一致しない場合でも、最終の素子形状は島状
のマスクパターン、ゲート電極105、第2の絶縁体層104
の重ね合わせでパターンニングされるため、大きな影響
を受けることなく形成できる。
尚、本実施例では、従来半導体層を島状に形成した後
薄いゲート絶縁層を形成するために生じていた半導体層
端部付近における絶縁層厚の均一性の問題も生じなかっ
た。
実施例2. 第4図から第6図を参照にして本発明の第2の実施例
を説明する。
第4図は本実施例の薄膜トランジスタの完成平面図を
示す図である。第5図(a)は第4図のa−a′面の断
面図、第5図(b)は第4図のb−b′面の断面図であ
る。ゲート酸化膜103と多結晶Si層102がエッチングによ
り同時に島状に加工されて露出した半導体層端部に、こ
れを覆うように第2の絶縁体層104が形成されている。
以下に第6図の工程図に従って説明する。まず、絶縁
性基板101上に多結晶Si層102ゲート酸化膜103を実施例
1と同様にして形成する(第6図−(1),(2))。
このSiO2/多結晶Si積層膜を所定の島状に微細加工技術
を用いて加工する。続いてLP−CVDを用いてPSG(リンド
ープトシリケートガラス)を成膜、加工しゲート電極が
横切る多層膜の端部に第2の絶縁体層104を形成する
(第3図−(3))。尚、本実施例でもゲート酸化膜10
3が第1の絶縁体層である。
さらに、多結晶SiをLP−CVDを用い成膜し、ゲート電
極105の形状に加工する。この時ゲート電極は上記の島
状に加工したSiO2/多結晶Si積層膜を横切り、即ちゲー
ト酸化膜103、第2の絶縁体層104の上を横切る形で作ら
れる(第3図−(4))。このゲート電極をマスクとし
てソース、ドレイン領域111、112にイオンを注入し、続
いて活性化熱処理を行う。続いて層間絶縁層106としてP
SGをLP−CVDを用いて堆積し微細加工によりソース、ド
レイン部にコンタクトホールをあける。最後にAlでソー
ス、ドレイン電極107、108を形成する。
以上のようにして作製した薄膜トランジスタ素子で
は、ゲートからのリーク電流が抑えられ、またトランジ
スタのoff電流も大幅に減少させることができた。これ
は、ゲート酸化膜のSiO2が1000Å程度であるのに対し端
部に形成したPSG膜を5000Åと非常に厚くしたためで、
イオンが特性の不安性な端部付近に注入されず、有効な
チャネル部が島状の内側に形成される為である。
以上、本発明の実施例について説明したが、成膜方
法、材料等上述の実施例に限定されるものではなく、本
発明は半導体層、絶縁体層を積層してなる電界効果トラ
ンジスタ素子に対して広く適応できるものである。
<発明の効果> 本発明の素子構造を用いれば、ゲート電極周辺での漏
れ電流の低減、オンオフ比の向上、高速化等高性能な薄
膜トランジスタ素子が実現できる。
また、本発明の薄膜トランジスタ素子は、特性に大き
な影響を与えるチャネル部の付近のドーピング、パター
ニングをセルフアライメントで行うことができるので、
工程が容易で、量産性に適したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1の薄膜トランジスタ素子の平
面図、 第2図は上記素子の断面図、 第3図は上記素子の作製工程図、 第4図は本発明の実施例2の薄膜トランジスタ素子の平
面図、 第5図は上記素子の断面図、 第6図は上記素子の作製工程図である。 101……絶縁性基板、102……半導体層、103……ゲート
酸化膜、104……第2の絶縁体層、105……ゲート電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土本 修平 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−204473(JP,A) 特開 昭50−3781(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 29/786

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板上に形成された半導体層と、該
    半導体層上に絶縁体層を介して形成されたゲート電極と
    からなる薄膜トランジスタ素子であって、 上記絶縁体層は第1の絶縁体層からなる単層部分と、該
    第1の絶縁体層と第2の絶縁体層とからなる積層部分と
    からなり、 上記半導体層と上記第1の絶縁体層とは同一の島状に加
    工されているとともに、第1の絶縁体層は上記第2の絶
    縁体層よりも薄く、 チャネル部上に上記第1の絶縁体層からなる単層部分が
    形成されていることを特徴とする薄膜トランジスタ素
    子。
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