JP2958588B2 - ポリエステルの製造方法 - Google Patents
ポリエステルの製造方法Info
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Description
エステルの製造方法に関する。
るポリエステルは、機械的強度、化学的安定性に優れ、
繊維の他、フイルム用途として写真用、磁気テープ用、
包装用、コンデンサー用等に広く用いられている。ポリ
エチレンテレフタレートの製法としては、ジメチルテレ
フタレートとエチレングリコールを原料とするDMT法
と、テレフタル酸とエチレングリコールを原料とする直
接重合法(以下直重法と略記する)がよく知られてお
り、それぞれについて回分式製造法と連続式製造法とが
ある。ポリエステルフイルムは従来、DMT法で製造さ
れることが多かったが、近年では、各メーカーとも製造
原価低減のため直重法に切替えつつある。
融押出した後、1軸もしくは2軸延伸して得られるが、
溶融押出し時の冷却ドラムと未固化のシート状ポリエス
テルとの密着性はフイルム表面の平坦性を決定する上に
非常に重要な要因であり、これを改善するために押出機
口金と冷却ドラムとの間に高電圧を印加する電極を設
け、未固化のポリエステルに電荷を生じせしめ、冷却ド
ラムとの密着性を高める(以降、静電印加特性と呼ぶ)
ことが知られている(例えば、特公昭37−6142号
公報)。しかし、製膜速度を速め、フイルムの生産性を
上げようとすると、未固化シートへの電荷析出量が少な
くなり、ひいては冷却ドラムとの密着が悪化し、表面に
畳目状やピンホール状の凹凸ができてしまう。このよう
なシートを延伸処理して得られるフイルムは表面の平坦
性が悪く、特に写真用としては使用に耐えない。この現
象は、エステル交換反応の触媒として金属化合物を多量
に使用するDMT法のポリエステルに比べ、エステル化
反応に金属触媒を使用しない直重法のポリエステルに特
に顕著に現れる。
化合物やアルカリ土金属化合物を添加し、電荷析出量を
改善しようとする試みもなされている(例えば特開昭5
1−70269号公報)。しかし、ポリエステル中にか
かる金属類を多量に添加することは、微細な凝集異物の
発生や、ポリマーの軟化点を低下させるエーテル結合の
副生や、ポリマーの着色を招きやすく、この方法で得ら
れるポリエステルは、写真用支持体として実用し得るレ
ベルの品質を持つポリエステルフイルムの原料として用
いることは困難である。
て、マグネシウム、マンガンや亜鉛などの金属の化合物
の他にアルカリ金属および/またはアルカリ土金属化合
物化合物と、リン化合物とを添加する技術(例えば、特
開昭55−84322号公報、特開昭55−89329
号公報)や、マグネシウムやマンガンなどの金属の化合
物の他に第3級アミンや第4級水酸化アンモニウムとリ
ン化合物とを添加する技術(例えば特開昭55−115
425号公報)も開示されている。
的で、グリコール可溶性マグネシウム化合物、グリコー
ル可溶性マンガン化合物またはグリコール可溶性亜鉛化
合物から選ばれる化合物と特定の含窒素塩基性化合物と
を重合工程に添加することが知られている。(例えば、
特開平1−266129号公報、特開平1−26613
0号公報、特開平1−287133号公報) 重合触媒には通常アンチモン化合物やゲルマニウム化合
物が使用される。アンチモン化合物は安価なためよく使
用されるが、重合過程で触媒が還元されアンチモン金属
としてポリマー中に析出する。とりわけ上記添加物の存
在下ではアンチモンは還元され易く、これがポリマー中
に多量に異物として存在することになる。このようなポ
リエステルから得られた写真用支持体を高解像度のリス
フイルムに用いると、異物が画像の欠陥となり製品の要
求品質を満たすことは困難であった。
時の静電印加特性に優れ、異物が少なく、かつ透明性も
良好な、写真フイルム用支持体を製造するに適した、ポ
リエステルを製造する方法を提供することにある。
ポリエステルの製造方法によって達成される。すなわ
ち、1)テレフタル酸を主とする芳香族ジカルボン酸と
エチレングリコールを主とするグリコールを主成分と
し、グリコール可溶性マグネシウム化合物、グリコール
可溶性マンガン化合物またはグリコール可溶性亜鉛化合
物から選ばれる1または2以上の化合物と、含窒素塩基
性化合物と、リン化合物とを共存させてポリエステルを
製造するに際し、重合触媒としてグリコール可溶性ゲル
マニウム化合物を完全に溶解したグリコール溶液とし
て、下記式を満足するように添加することを特徴とする
ポリエステルの製造方法である。
グリコールに対しゲルマニウム原子として0.2wt%
以上0.7wt%以下の濃度で165℃以上195℃以
下の温度で、8時間以内で完全に溶解させたエチレング
リコール溶液を触媒溶液として使用することを特徴とす
る、上記1)に記載のポリエステルの製造方法。さら
に、3)完全に溶解させたゲルマニウム化合物のエチレ
ングリコール溶液を、テレフタル酸を主とする芳香族ジ
カルボン酸とエチレングリコールを主とするグリコール
とを実質的にエステル化反応を開始する以前に反応系に
添加することを特徴とする、上記1)に記載のポリエス
テルの製造方法である。
化合物の添加量が上記(1)、(2)式を外れると図1
に示すように、製膜時の静電印加特性が維持できず、平
坦性の悪いベースしか得られなかったり、ポリマーが着
色したりして写真用支持体原料としては好ましくないポ
リエステルしか得られない。グリコール可溶性金属原子
とゲルマニウム原子の総量に対し、含窒素塩基性化合物
の添加量が少ないとポリマーの軟化点を低下させるジエ
チングリコールの副生が多くなる。また、含窒素塩基性
化合物が多いとポリマーが着色しいずれも写真用支持体
原料としては好ましくない。
子/t(ポリマー1ton当り)より少ないと重合の進
行が遅く、ポリマーの生産性が低下するばかりでなく、
ポリマーが長時間高熱にさらされるため好ましくない分
解反応が起こりポリマーの品質も低下する。また、ゲル
マニウム原子の添加量が2.75g原子/tより多くて
もそれに比例した重合促進の効果は少なく、かえってコ
ストアップとなり好ましくない。ゲルマニウム化合物の
エチレングリコール溶液は、エステル化反応を開始する
以前に反応系に添加することは、ゲルマニウム化合物の
分散効果を高めることになり、ポリエステル中に異物が
発生することを一層抑制する効果がある。
の溶解に長時間を要すると生産性が低下するばかりでな
く、エチレングリコール中のジエチレングリコールが増
加しポリマーの品質低下を招く。溶解を途中で打ち切り
未溶解のまま反応系に添加するとポリマー中に異物が増
加し、本発明の目的である写真用支持体原料としては適
性を欠くものとなる。
しては2酸化ゲルマニウム、4塩化ゲルマニウムなどが
挙げられるが、2酸化ゲルマニウムが好ましく、特に1
65℃以上195℃以下の温度で、エチレングリコール
に対しゲルマニウム原子として0.2wt%以上0.7
wt%以下の濃度で8時間以内で溶解するような6方晶
または不定形体、もしくはその混合体が好ましい。
の下記の様な共重合成分を含むポリエステルにも適用可
能である。共重合成分には、ジカルボン酸成分としてイ
ソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シクロヘキサンジ
カルボン酸等の脂環族ジカルボン酸、アジピン酸、セバ
シン酸等の脂肪族ジカルボン酸等がある。また、グリコ
ール成分としてエチレングリコールの他、プロピレング
リコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール等が挙げられる。また、ゲ
ルマニウム触媒の加熱溶解、希釈に用いるエチレングリ
コールを主成分とするグリコールにも上記グリコール成
分を含んでいてもよく、かつ溶解用と希釈用は同成分で
なくてもよい。
挙げ、その製造方法の概略を、直接重合法に沿って説明
する。製造の方式としては、回分法、半連続法または連
続法の何れの製造方式も適用可能であるが、回分法によ
って説明する。
ステル化反応槽に投入前、もしくはエステル化反応槽内
でスラリー状としておく、テレフタル酸とエチレングリ
コールとの仕込みモル比は1.00〜1.50とするこ
とがスラリーの流動性のために好ましい。特に好ましく
は1.05〜1.25である。混合されたスラリーに、
グリコール可溶性マグネシウム化合物、グリコール可溶
性マンガン化合物またはグリコール可溶性亜鉛化合物か
ら選ばれる化合物を添加し、重合触媒としてグリコール
可溶性アンチモンやゲルマニウム化合物を添加する。
熱し、テレフタル酸とエチレングリコールのエステル化
反応を開始する。反応は、系を攪拌しながら行う。エス
テル化反応の温度は240〜280℃が好ましい。反応
圧力は、加圧下で操作され、5kg/m2 G以下が好ま
しい。反応は副生する水を除去しながら進められる。エ
ステル化反応が終了すると水の留出は止まる。
されるが、ここでポリエステルの耐熱性の向上および未
固化状態での電気固有抵抗の一層の低下のためにリン化
合物および含窒素塩基性化合物が好ましく添加される。
重縮合反応は温度270℃から290℃、圧力0.1か
ら2Torr程度で、エチレングリコールを除去しなが
らおこなわれる。
ネシウム化合物、グリコール可溶性マンガン化合物また
はグリコール可溶性亜鉛化合物としては、それら金属の
酢酸塩、シュウ酸塩、安息香酸塩などの有機カルボン酸
塩、ハロゲン化物、水酸化物などが挙げられる。具体的
には例えば、酢酸マグネシウム、酢酸マンガン、酢酸亜
鉛、シュウ酸マグネシウム、シュウ酸マンガン、シュウ
酸亜鉛、安息香酸マグネシウム、安息香酸マンガン、安
息香酸亜鉛、塩化マグネシウム、塩化マンガン、塩化亜
鉛、臭化マグネシウム、臭化マンガン、臭化亜鉛、水酸
化マグネシウムなどが挙げられる。
/またはこれらのエステル類を用いることができる。リ
ン化合物の具体例としては例えば、亜リン酸、リン酸、
トリメチルフォスフェイト、トリエチルフォスフェイ
ト、トリフェニルフォスフェイトやリン酸、あるいは亜
リン酸のモノあるいはジエチルエステルなどが挙げられ
る。含窒素塩基性化合物としては第3級アミンや水酸化
第4アンモニウム化合物、、具体的には例えば、トリエ
チルアミン、トリブチルアミン、ジメチルアニリン、ピ
リジン、キノリン、テトラエチルアンモニウムハイドロ
オキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサ
イド、トリエチルベンジルアンモニウムハイドロオキサ
イド、1,8ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセ
ン、イミダゾールおよびその誘導体、1,4ジアザビシ
クロ(2,2,2)オクタンなどが挙げられる。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。触媒である2酸化ゲルマニウムを加熱ジャケット付
き攪拌槽にエチレングリコールと共に仕込み、窒素を通
気しながら加熱溶解した。エステル化反応缶にテレフタ
ル酸100重量部とエチレングリコールと、上記2酸化
ゲルマニウムのエチレングリコール溶液と、グリコール
可溶性金属化合物のエチレングリコール溶液をエチレン
グリコールの総量が59.8重量部となるように仕込
み、内容物を十分攪拌してスラリー化しながら温度を高
め、副生する水を蒸留塔から除去しながら反応温度を2
45℃に達せしめた。
的に停止したことを確認した後、反応生成物であるポリ
エステルの低重合体を重縮合反応缶に移し、含窒素塩基
性化合物とリン化合物を添加した。そのまま約10分間
攪拌しながら放置した後、徐々に系を減圧とし、275
〜280℃で重縮合反応を行い、攪拌機が所定のトルク
値を示したところを以て反応の終点と判断しポリエステ
ルを得た。
ルの各品質特性の測定法は次の通りである。 (1)固有粘度(I.V.) ポリエステルをフェノール/テトラクロロエタン=3/
2(重量比)混合溶液に溶解させ、ウベローデ型粘度計
を用い25℃で測定した。 (2)色相(b値) チップ状ポリエステルを測色色差計(日本電色工業製N
D−101D型)で測定した。b値が大きいほど黄色味
が強いことを示す。 (3)DEG含量 ポリエステルを水酸化ナトリウムのメタノール溶液で分
解後、ガスクロマトグラフにて定量し、ポリエステルの
全グリコール成分に対するモル%で示した。
け、この細線と冷却ドラムとの間に5kVの直流電圧を
印加し50m/分の製膜速度で良好に製膜できるか否か
判定した。 (5)フイルム中の微小異物数 ポリエステルを溶融押出し後、縦・横に3.3倍に延伸
して厚さ100μのフイルムを作製し、このうちの50
cm2 を偏光顕微鏡で観察し、10μ以上の異物の数に
よって以下のように判定した。 ○ : 異物の数が 0個〜2個 △ : 異物の数が 3個〜10個 × : 異物の数が11個以上
におけるゲルマニウム化合物のエチレングリコールに溶
解する条件および該溶液やその他グリコール可溶性金属
化合物など添加剤の添加条件を各実施例および比較例と
して説明し、それらを第1表〜第4表にまとめた。ま
た、各実施例および比較例に記載のポリエステルを製造
する際のエステル化および重縮合条件はいずれの例の場
合も既に上記した製造条件に従って実施された。製造し
たポリエステルの各品質特性の評価結果は第5表に示し
た。
ある2酸化ゲルマニウムをゲルマニウム原子として0.
6wt%の濃度でエチレングリコールに分散し、175
℃で加熱攪拌した。6.5時間目にサンプリングしたと
ころ液は透明になっていた。触媒溶液として該ゲルマニ
ウム溶液1.74重量部を使用した。さらにグリコール
可溶性金属化合物として酢酸マグネシウム4水塩0.0
88重量部、リン化合物としてリン酸0.020重量部
と含窒素塩基性化合物として1,8ジアザビシクロ
(5,4,0)ウンデセン0.0035重量部を上記方
法に従って添加した。
マニウムを185℃で加熱攪拌したところ、5時間で完
全に溶解した。触媒溶液としてこの液1.74重量部を
使用した。グリコール可溶性金属化合物として酢酸マグ
ネシウム4水塩0.110重量部、リン化合物としてリ
ン酸トリメチル0.034重量部と含窒素塩基性化合物
として2エチル−4メチルイミダゾール0.0020重
量部を添加した。
マニウムをゲルマニウム原子として0.3wt%の濃度
でエチレングリコールに分散し、175℃で加熱攪拌し
た。4.5時間でサンプリングしたところ完全に溶解し
ていた。触媒溶液としてこの液1.74重量部を使用し
た。グリコール可溶性金属化合物として酢酸マンガン4
水塩0.101重量部、リン化合物としてリン酸0.0
13重量部、含窒素塩基性化合物として2エチル−4メ
チルイミダゾール0.0065重量部を添加した。
マニウムをゲルマニウム原子として0.3wt%の濃度
でエチレングリコールに分散し、190℃で加熱攪拌し
た。3.5時間でサンプリングしたところ完全に溶解し
ていた。触媒溶液としてこの液6.96重量部を使用し
た。グリコール可溶性金属化合物として酢酸亜鉛2水塩
0.030重量部、リン化合物としてリン酸トリフェニ
ル0.022重量部、含窒素塩基性化合物として1,8
ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン0.012重
量部を添加した。
マニウムをゲルマニウム原子として1.0wt%の濃度
でエチレングリコールに分散し、160℃で加熱攪拌し
た。9時間まで溶解を試みたが完全に溶解できず、白濁
したままであったが、触媒溶液としてこの液1.04重
量部を使用した。グリコール可溶性金属化合物として酢
酸マグネシウム4水塩0.088重量部、リン化合物と
してリン酸0.020重量部、含窒素塩基性化合物とし
て2エチル−4メチルイミダゾール0.0020重量部
を添加した。
ゲルマニウムをゲルマニウム原子として0.6wt%の
濃度でエチレングリコールに分散し、175℃で加熱攪
拌した。6.5時間目にサンプリングしたところ液は白
濁したままであったが、触媒溶液としてこの液1.74
重量部を使用した。グリコール可溶性金属化合物として
酢酸マンガン4水塩0.101重量部、リン化合物とし
てリン酸0.020重量部、含窒素塩基性化合物として
2エチル−4メチルイミダゾール0.0020重量部を
添加した。
マニウムをゲルマニウム原子として0.6wt%の濃度
でエチレングリコールに分散し、175℃で加熱攪拌し
た。6.5時間でサンプリングしたところ完全に溶解し
ていたが、さらに10時間まで加熱を継続した。触媒溶
液としてこの液1.74重量部を使用した。グリコール
可溶性金属化合物として酢酸マグネシウム4水塩0.2
64重量部、リン化合物としてリン酸トリメチル0.0
85重量部と含窒素塩基性化合物として1,8ジアザビ
シクロ(5,4,0)ウンデセン0.0035重量部を
添加した。
マニウムをゲルマニウム原子として0.6wt%の濃度
でエチレングリコールに分散し、195℃で加熱攪拌し
た。4.0時間でサンプリングしたところ完全に溶解し
ていた。触媒溶液としてこの液6.09重量部を使用し
た。グリコール可溶性金属化合物として酢酸マンガン4
水塩0.023重量部、リン化合物としてリン酸トリフ
ェニル0.044重量部、含窒素塩基性化合物として
1,8ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン0.0
100重量部を添加した。
1,8ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセンの添加
量を1/4の0.0009重量部とした。
媒溶液の添加量を0.44重量部とした。5時間まで重
合したが、重縮合反応缶の攪拌機のトルク上昇がとまり
目標の重合度に到達できなかった。
印加特性に優れ、異物が少なく、かつ透明性も良好な、
写真フイルム用支持体を製造するための原料に適した、
ポリエステルを製造することができる。
可溶性金属原子の添加量(M)とリン化合物の添加量
(P)の関係図。
Claims (3)
- 【請求項1】 テレフタル酸を主とする芳香族ジカルボ
ン酸とエチレングリコールを主とするグリコールを主成
分とし、グリコール可溶性マグネシウム化合物、グリコ
ール可溶性マンガン化合物またはグリコール可溶性亜鉛
化合物から選ばれる1または2以上の化合物と、含窒素
塩基性化合物と、リン化合物とを共存させてポリエステ
ルを製造するに際し、重合触媒としてグリコール可溶性
ゲルマニウム化合物を完全に溶解したグリコール溶液と
して、下記式を満足するように添加することを特徴とす
るポリエステルの製造方法。 1.0 < M < 8.0 (1) 0.03< M/P <0.30 (2) 0.02<A/(M+G)<0.30 (3) 0.27< G < 2.75 (4) M : マグネシウム、マンガンおよび 亜鉛原子のポリマーに対する添加量 〔g原子/t〕 P : リン原子のポリマーに対する添加量比 〔PPM〕 A : 含窒素塩基性化合物の ポリマーに対する添加モル数 〔モル/t〕 G : ゲルマニウム原子のポリマーに対する添加量 〔g原子/t〕 - 【請求項2】 ゲルマニウム化合物をエチレングリコー
ルに対しゲルマニウム原子として0.2wt%以上0.
7wt%以下の濃度で165℃以上195℃以下の温度
で、8時間以内で完全に溶解させたエチレングリコール
溶液を触媒溶液として使用することを特徴とする、請求
項1記載のポリエステルの製造方法。 - 【請求項3】 完全に溶解させたゲルマニウム化合物の
エチレングリコール溶液を、テレフタル酸を主とする芳
香族ジカルボン酸とエチレングリコールを主とするグリ
コールとを実質的にエステル化反応を開始する以前に反
応系に添加することを特徴とする、請求項1記載のポリ
エステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11237592A JP2958588B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | ポリエステルの製造方法 |
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JP11237592A JP2958588B2 (ja) | 1992-04-06 | 1992-04-06 | ポリエステルの製造方法 |
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---|---|
JPH05287065A JPH05287065A (ja) | 1993-11-02 |
JP2958588B2 true JP2958588B2 (ja) | 1999-10-06 |
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JP5383972B2 (ja) * | 2006-10-19 | 2014-01-08 | 三菱化学株式会社 | ポリブチレンテレフタレート及びポリブチレンテレフタレートの製造方法 |
-
1992
- 1992-04-06 JP JP11237592A patent/JP2958588B2/ja not_active Expired - Lifetime
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